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iPlanet Messaging Server 5.0 インストール ガイド



付録 A   高可用性


この付録には、ユーザに適した高可用性モデルを決定する手助けとなり、それらを Messaging Server と一緒に実行するためのシステムのセットアップ方法について説明する次のセクションで構成されています。



高可用性モデル

Messaging Server とともに使用可能な 3 つの基本高可用性モデルがあります。

  • 非対称 (ホット スタンバイ)

  • 対称

  • N + 1

これらのモデルそれぞれは、次のサブセクションで詳細に説明しています。


非対称

基本非対称または「ホット スタンバイ」高可用性モデルは、2 台のクラスタ化ホスト マシンまたは「ノード」で構成されます。 論理 IP アドレスおよび関連ホスト名は両方のノードに指定されます。

このモデルでは、指定時に 1 つのノードのみがアクティブになります。バックアップまたはホット スタンバイ ノードはほとんどの間アイドル状態のままになります。 両方のノード間の単一の共用ディスク アレイは、構成されアクティブまたは「プライマリ」ノードに指定されます。 単一メッセージ ストアおよび Mail Transport Agent (MTA) キューは、この共用ボリュームに常駐します。 また、アクティブ ノード上では 1 つのメール サービス インスタンスのみ実行します。

図 A-1 は、基本非対称高可用性モデルを示しています。



図 A-1 非対称高可用性モデル

フェールオーバー前のアクティブ ノードは Physical-A で、フェールオーバー時は Physical-B がアクティブ ノードになって、共用ボリュームが切り替わり、Physical-B に指定されます。すべてのサービスは Physical-A 上で停止し、Physical-B 上で再開します。

このモデルの利点は、バックアップ ノードがプライマリ ノード専用で完全に予約されていることです。バックアップ ノードにはリソース競合はありません。 ただし、このモデルは、バックアップ ノードがほとんどの間アイドル状態にあり、このリソースが完全に利用できないことを意味しています。


対称

基本対称または「デュアル サービス」高可用性モデルは、2 台のホスト マシンで構成され、それぞれが独自の論理 IP アドレスを持っています。 各論理ノードは、1 つの物理ノードに関連付けられ、各物理ノードは 2 つのストレージ ボリュームを持つ 1 つのディスク アレイを制御します。 1 つのボリューム (メッセージ ストアおよび MTA キュー) は、ローカル メール ストア用に使用され、もう 1 つはパートナーのメール ストアのミラー イメージです。

対称高可用性モデルでは、両方のノードは同時にアクティブで、各ノードは他方のバックアップ ノードとして動作します。 通常の条件下では、各ノードはメール サービスの唯一のインスタンスとして実行します。

図 A-2 は、基本対象高可用性モデルを示しています。



図 A-2 対称高可用性モデル

フェールオーバー時に、障害が発生しているノード上のサービスはシャットダウンされ、バックアップ ノード上で再起動されます。 障害が発生しているノードのメール ストアはバックアップ ノードに切り替わります。 この時点で、バックアップ ノードはメール サーバの 2 つのインスタンスを実行していて、2 つの別々のメール ストア ボリュームを管理しています。

このモデルの大きな利点は両方のノードが同時にアクティブであり、マシンのリソースを完全に利用できることです。 ただし、単一ノード上のメール サーバの複数インスタンスは、CPU 時間およびメモリ リソースの競合が発生します。 したがって、障害が発生しているノードをできる限り素早く修復してサーバをデュアル サービス状態に戻す必要があります。

このモデルでは、バックアップ ストレージ アレイも提供します。ディスク アレイの障害時に、ミラー イメージがバックアップ ノード上でサービスによって選択されます。


N + 1

N + 1 モデルは、複数ノード非対象構成で動作します。 N 論理ホスト名および N 共用ディスク アレイが必要です。 単一バックアップ ノードはその他すべてのノード用のホット スタンバイとして予約されています。 バックアップ ノードは、メール サーバの N インスタンスまで実行できます。

図 A-3 は、基本 N + 1 高可用性モデルを示しています。



図 A-3 N + 1 高可用性モデル

1 つまたは複数のアクティブ ノードのフェールオーバー時に、バックアップ ノードが障害の発生しているノードの責任を引き受けます。

N + 1 モデルの利点は、サーバの不可が複数のノードに分配でき、すべてのノード障害を 1 つのバックアップ ノードのみで支えることができる点です。 したがって、マシンのアイドル比率は単一の非対称モデルの 1/1 に対して 1/N になります。


適切な高可用性モデルの選択

表 A-1 は、各高可用性モデの利点と欠点について要約しています。 この情報を使用して、どのモデルがユーザに適しているかを決定する手助けとしてください。

表 A-1 高可用性モデルの利点と欠点

モデル

利点

欠点

推奨ユーザ

非対称  

  • 簡易構成

  • バックアップ ノード 100% 予約済み

 
  • マシン リソースが完全には利用されていない

 

将来拡張を計画している小規模サービス プロバイダ  

対称  

  • システム リソースのよりよい使用

  • より高い可用性

 
  • バックアップ ノード上のリソース競合

  • ミラー ディスクによりパフォーマンスが低下する

 

近い将来のバックアップ システムの拡張計画のない中規模サービス プロバイダ  

N + 1  

  • 負荷の分配

  • 簡単な拡張

 
  • 構成の複雑性

 

リソース競合のない分配が必要な大規模サービス プロバイダ  


システム停止時間の計算

表 A-2 は、任意の指定日にメール サービスがシステムの障害により利用できなくなる可能性を示しています。 これらの計算は、システム クラッシュまたはサーバ ハングによって各サーバが 3 ヶ月ごとに 1 日停止するという平均、および各ストレージ デバイスが 12 ヶ月ごとに 1 日停止すると想定しています。 また、両方のノードが同時に停止するわずかな可能性は考慮していません。

表 A-2 システム停止時間の計算

モデル

サーバ停止時間の可能性

単一サーバ (高可用性なし)  

Pr(停止) = (システム停止 4 日 + ストレージ停止 1 日)/365 = 1.37%  

非対称  

Pr(停止) = (システム停止 0 日 + ストレージ停止 1 日)/365 = 0.27%  

対称  

Pr(停止) = (システム停止 0 日 + ストレージ停止 +0 日)/365 = (ほぼ 0)  

N + 1  

Pr(停止) = (システム停止 0 日 + ストレージ停止 1 日)/(365xN) = 0.27%/N  



高可用性のインストール



このセクションでは、Veritas Cluster Server 1.1 以降または SunCluster 2.2 高可用性クラスタ化ソフトウェアのインストールおよび Messaging Server とともに使用するための準備に必要な情報を提供します。

このセクションで使用されている例は、簡単な 2 つのノードのクラスタ サーバ (非対称モデル) に基づいています。 インストール手順および情報の詳細については、お手持ちの Veritas Cluster Server のマニュアルを参照してください。

基本非対称モデルでは、1 つの公衆ネットワーク インタフェースと 2 つのプライベート ネットワーク インタフェースおよび 1 つの共用ディスクが必要です。 プライベート 新しい インタフェースは、クラスタ ハートビート接続に使用されます。 共用ディスクは、SCSI ファイバ チャネル コネクタを介して両方のノードに接続され、両側の SCSI ID が異なっている必要があります。


クラスタ エージェントのインストール

クラスタ エージェントは、クラスタ フレームワーク上で実行する Messaging Server API プログラムです。 Messaging Server 5.0 のインストール プロセスで、High Availability コンポーネントをインストールするよう選択した場合は、setup プログラムではサーバ上にインストールされているクラスタ化ソフトウェアを自動的に検出して、適切な場所に適切なエージェント プログラムのセットをインストールします。



Note setup プログラムでは、サーバ上に 1 セットのエージェントのみをコピーするので、サーバには 1 つのタイプのクラスタ化ソフトウェアのみをインストールして構成してください。



Veritas Clustering Software 1.1 以降の場合、エージェント タイプ ファイルは /etc/VRTSvcs/conf/config ディレクトリにあり、エージェント プログラムは /opt/VRTSvcs/bin/MsgSrv ディレクトリにあります。 SunCluster 2.2 の場合、エージェントは /opt/SUNWcluster/ha/msg ディレクトリにインストールされています。

Messaging Server のインストールおよび高可用性に関しての注意事項:

Veritas Cluster Server 1.1 以降の高可用性ソフトウェアを使用している場合は、「Veritas Cluster Server エージェントのインストール」 に進んでください。 SunCluster 2.2 高可用性ソフトウェアを使用している場合は、「SunCluster エージェントのインストール」 に進んでください。


Veritas Cluster Server エージェントのインストール

どの高可用性モデルを実装するかを決定したら、Veritas Cluster Server ソフトウェアをインストールしてMessaging Server とともに使用する準備ができます。 このセクションの手順は、Messaging Server をインストールする前に完了する必要があります。



Note Veritas Cluster Server の概念とコマンドの知識があることを想定しています。




インストール前の指示手順

このセクションでは、Veritas Cluster Server をインストールし、Messaging Server とともに使用するための準備を行う手順を説明しています。

Veritas Cluster Server を Messaging Server とともに使用するためにインストールおよびセットアップするには次の手順に従ってください。

  1. Veritas Cluster Server 1.1 以降を両方のノードにインストールします。

  2. Veritas Cluster Server を構成して開始します。


    Note この最初の 2 つの手順の詳細については、お手持ちの Veritas Cluster Server のマニュアルを参照してください。



  3. /etc/VRTSvcs/conf/config/main.cf ファイルを作成します。

  4. iMS5 という名前のサービス グループを作成します。

    このサービス グループ内で次のことを行います。

    1. network リソースを作成します (NIC をリソース タイプとして指定します)。

      公衆ネットワーク インタフェース名を Device 属性に使用します (例えば、hme0)。

    2. logical_IP リソースを作成します (IP をリソース タイプとして指定します)。

      論理 IP を Address 属性に、公衆インタフェースを Device 属性に使用します。

    3. sharedg リソースを作成します (DiskGroup をリソース タイプとして指定します)。

      ディスク グループ名を DiskGroup 属性として使用します。

    4. mountshared リソースを作成します (Mount をリソース タイプとして指定します)。

      共用デバイス名 BlockDevice を使用し、MountPoint をマウント ポイントとして指定して、FSType を適切なファイル システム タイプに設定します。

  5. 上記すべてのリソースをプライマリ (アクティブ) ノード上でオンラインにします。

  6. 次の手順で、依存性ツリーを開始します。 logical_IP リソースは network リソースに依存し、mountshared リソースは sharedg リソースに依存します。 依存性ツリーは次のようになります。




High Availability コンポーネントのインストール

この時点で、Veritas Cluster Server が正常にインストールされ、Messaging Server インストールの準備ができていることを想定しています。 最初のノードに Messaging Server をインストールしなければなりませんが、2 番目のノードには High Availability コンポーネントのみをインストールする必要があります。 これを行うには、iPlanet Server Products メニューから iPlanet Messaging Suite コンポーネントのみを選択し、iPlanet Messaging Applications メニューから High Availability コンポーネントのみを選択します。

Messaging Server のインストールを実行すると、setup プログラムによって、Veritas Cluster Server がインストールされ、適切に構成されているかどうかがチェックされます。 正常にインストールされ、構成されていることが確認されると、高可用性ファイルがインストールされます。


インストール後の手順

これらの手順が完了したら、2 番目のノード上で次の手順を実行する必要があります。

  1. logical_IP および共用ディスクを 2 番目のノードに切り替えます。

  2. 2 番目のノード上で setup プログラムを実行して Messaging Server のインストールを開始します。

    ./setup

  3. インストール タイプのリストから Custom インストールを選択して、iPlanet Messaging Applications コンポーネント内の高可用性パッケージのみを選択します。

Veritas Cluster Server ソフトウェアをインストールしたマシン上で次のことを実行します。

  1. Veritas Cluster Server を停止します。

  2. main.cf に次の行を追加します。

    include メMsgSrvTypes.cfモ

  3. Veritas Cluster Server を開始します。

  4. mail という名前のリソースを作成して (MsgSrv をリソース タイプとして指定します)、インスタンス名 (InstanceName) およびログ ホスト名 (LogHostName) を入力します。

  5. logical_IP および mountshared リソースを mail リソースの子として設定します。

    これは、logical_IP および mountshared リソースの両方が mail リソースに依存することを意味します。

    この場合の依存性ツリーは次のようになります。



これで準備ができました。 任意のノード上で、mail リソースをオンラインにします。 これにより、そのノード上のメール サーバが自動的に開始します。


Veritas Cluster Server 用に高可用性コンポーネントを構成する

高可用性コンポーネントを Veritas Cluster Server 用に構成するには、MsgSvrType 構成ファイル内にパラメータを変更します。 関連エントリを次に示します。

type MsgSrv (
static int MonitorInterval = 180
statis int MonitorTimeout = 180
static int OnlineRetryLimit = 1
static int OnlineWaitLimit = 1
static int RestartLimit = 2
static str ArgList[] = { State, InstanceName, LogHostName, PrtStatus, DebugMode }
NameRule = resource.InstanceName
str InstanceName
str LogHostName
str PrtStatus
str DebugMode
)

表 A-3 は、さまざまなパラメータについて説明しています。

表 A-3 MsgSrv パラメータ

パラメータ

説明

MonitorInterval  

各検索の間の秒数。  

MonitorTimeout  

検索がタイム アウトするまでの秒数。  

OnlineRetryLimit  

オンラインを再試行する回数。  

OnlineWaitLimit  

オンライン手順を完了した後、リソースがオンラインになるまでに待機する MonitorInterval の回数。  

RestartLimit  

リソースがフェールオーバーするまでに再始動する回数。  

表 A-4 は、さまざまな引数について説明しています。

表 A-4 MsgSrv 引数

パラメータ

説明

State  

このシステム上でサービスがオンラインかどうかを示します。 この値はユーザが変更することはできません。  

InstanceName  

msg- 接頭辞のない Messaging Server のインスタンス名。  

LogHostName  

このインスタンスに関連付けられている論理ホスト名。  

PrtStatus  

TRUE に設定されている場合は、オンライン ステータスは Veritas Cluster Server ログ ファイルに出力されます。  

DebugMode  

TRUE に設定されている場合は、デバッギング情報が Veritas Cluster Server ログ ファイルに出力されます。  


SunCluster エージェントのインストール

どの高可用性モデルを実装するかを決定したら、SunCluster 高可用性ソフトウェアをインストールしてMessaging Server とともに使用する準備ができます。 このセクションの手順は、Messaging Server をインストールする前に完了する必要があります。



Note SunCluster の概念とコマンドの知識があることを想定しています。




インストール前の指示手順

このセクションでは、SunCluster ソフトウェアをインストールし、Messaging Server とともに使用するための準備を行う手順を説明しています。

SunCluster を Messaging Server とともに使用するためにインストールおよびセットアップするには次の手順に従ってください。

  1. SunCluster 2.2 を両方のノードにインストールします。


    Note HA フォールト モニタ エージェントでは、SunCluster 2.2 SUNWscpro パッケージの tcpclnt バイナリ ファイルが必要です。 したがって、検索機能を完全に利用するには、このパッケージもインストールする必要があります。



  2. SunCluster を構成して開始して、論理 IP および共用ボリュームの両方にアクセスできるようにします。


    Note この最初の 2 つの手順の詳細については、お手持ちの SunCluster のマニュアルを参照してください。




High Availability コンポーネントのインストール

この時点で、SunCluster ソフトウェアが正常にインストールされ、Messaging Server インストールの準備ができていることを想定しています。 最初のノードに Messaging Server をインストールしなければなりませんが、2 番目のノードには High Availability コンポーネントのみをインストールする必要があります。 これを行うには、iPlanet Server Products メニューから iPlanet Messaging Suite コンポーネントのみを選択し、iPlanet Messaging Applications メニューから High Availability コンポーネントのみを選択します。

Messaging Server のインストールを実行すると、setup プログラムによって、SunCluster ソフトウェアがインストールされ、適切に構成されているかどうかがチェックされます。 正常にインストールされ、構成されていることが確認されると、高可用性ファイルがインストールされます。


インストール後の手順

これらの手順を完了した後に、server-root/bin/msg/ha/sc/config/ims_ha.cnf ファイルを共用ディスク マウント ポイント ディレクトリ (例えば、共用ディスクが /mnt ディレクトリにインストールされている場合は /mnt) にコピーする必要があります。

また、Messaging Server データ サービスを使用する前に hareg -Y コマンドを実行して先に登録する必要があります。

論理ホスト タイムアウト値を変更する場合は、次のコマンドを使用します。

scconf cluster_name -l seconds

cluster_name は、クラスタの名前、seconds は、タイムアウト値として設定する秒数です。 秒数は、起動が完了するのに必要な秒数の 2 倍でなければなりません。 詳細については、お手持ちの SunCluster マニュアルを参照してください。


Directory Server の構成

Directory Server を Messaging Server と同じ server-root にインストールする場合は、追加の SunCluster エージェント ファイルは必要ありません。 それ以外の場合は、既存の Sun 提供エージェント パッケージが利用できます。 パッケージは SUNWscnsl で、Sun の SunCluster チームによってサポートされています。



Messaging Server の複数インスタンスに関する注記



Symmetric または N + 1 高可用性モデルを使用している場合は、インストールおよび構成時に Cluster Server を Messaging Server の複数インスタンス用に準備するためのいくつかの追加考慮事項があります。


2 番目のサービス グループの作成

Veritas Cluster Server 1.1 以降を使用している場合は、以前に作成した iMS5 グループに加えて 2 番目のサービス グループを作成する必要があります。 このグループは、iMS5 と同じリソース セットおよび同じ依存性ツリーを持っていなければなりません。

SunCluster 2.2 を使用している場合は、異なる論理 IP および共用ボリュームで構成される別の論理ホストを作成してください。 新しいインスタンスをこのボリュームにインストールできます。



Note hareg -Y コマンドを使用して SunCluster 2.2 を開始するときに、各ノード上に 1 つのインスタンスのみがあることを確認してください。 SunCluster 2.2 では、このコマンドを使用して 1 つのノード上で複数の論理 IP を開始することはできません。




インストールに関する注意

Messaging Server のインストール時に、インストール プロセス中にすべてのメール サービスがオフラインになっていることを確認してください。メール サービスが実行中であると、Messaging Server のインストールに影響します。


構成に関する注意

同じサーバ上で実行している Messaging Server の複数インスタンスでは、各インスタンスに正しい IP アドレスが割り当てられていることが必要です。 次のサブセクションでは、IP アドレスを各インスタンスにバインドする方法を説明します。 これが正しく行なわれていない場合は、複数インスタンスが互いに干渉し合います。


IMAP/POP3 サーバの IP アドレスのバインド

次のように configutil コマンドを使用します。

configutil -o service.listenaddr -v IP_address

IP_address は、サービスのバインド先のアドレスです。


SMTP サービスの IP アドレスのバインド

次の行を dispatcher.cnf ファイルの SERVICE=SMTP セクションに追加します。

INTERFACE_ADDRESS=IP_address


SMTP_SUBMIT サービスの IP アドレスのバインド

次の行を dispatcher.cnf ファイルの SERVICE=SMTP_SUBMIT セクションに追加します。

INTERFACE_ADDRESS=IP_address


LDAP サービスの IP アドレスのバインド

次の行を slapd.conf ファイルに追加します。

listenhost IP_address


デフォルトの tcp_port 番号の変更

job_controller.cnf ファイルの tcp_port 番号は、それぞれのインスタンスで異なっている必要があります。 tcp_port 番号が同じ場合は、それぞれが異なるように変更してください。


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最新更新日付 2001 年 3 月 16日