前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
iPlanet Messaging Server 5.0 インストール ガイド



第 3 章   インストール手順


この章では、iPlanet Messaging Server 5.0 をインストールする方法を説明しています。次のセクションで構成されています。



インストール前のチェックリスト

この時点で、setup プログラムの実行準備が整い、Messaging Server のインストールを開始できる状態になっています。続行する前に、次の質問がすべて「はい」でなければなりません。

  1. 第 1 章「インストールの概要」に定義されているシステム要件を確認し、それらを満たしていることを確認しましたか ?

  2. 「製品階層と相互作用」を確認して、どのコンポーネントをどこにインストールするかを決定しましたか ?

  3. 実行するインストールのタイプを決定し、必要な情報をすべて収集しましたか ?

  4. 既存の Directory Server を使用するか、または Messaging Server に付属のものをインストールするか決定しましたか ?

    1. 既存の Directory Server を持っていて、Configuration Directory Server として使用する場合、ims_dssetup を実行して Messaging Server インストール用の準備をしていますか ? 詳細については、ims_dssetup ユーティリティの実行」を参照してください。

    2. 既存の Directory Server を持っていて、Users/Groups Directory Server として使用する場合、ims_dssetup を実行して Messaging Server インストール用の準備をしていますか ? 詳細については、ims_dssetup ユーティリティの実行」を参照してください。



インストール ファイルをインストールで使用できるようにする


Web から

WWW から圧縮インストール プログラム ファイルを転送して展開するには、Messaging Server Web サイト上の iPlanet Messaging Server 5.0 アーカイブ ファイルを見つけます。ファイルは archive.tar.gz 形式になっています。archive は、圧縮アーカイブ ファイルの名前を表します。

アーカイブ ファイルを見つけたら、次の手順に従ってください。

  1. Messaging Server をhost するディレクトリ (例えば、/opt/msg5install) を作成して、アーカイブ ファイルをそのディレクトリにコピーします。

  2. アーカイブ ファイルをコピーしたディレクトリに移動し、展開して内容を取り出します。次のコマンドを使用してください。

    gunzip -c arhive.tar.gz | tar -xvf -

    アーカイブ ファイルが展開され、取り出されるとステータス メッセージが表示されます。

アーカイブ ファイルを展開して取り出すと、setup プログラムを実行する準備が整います。


CD から

Messaging Server をプロダクト CD からインストールするには:

  1. インストール先マシンの CD-ROM ドライブに CD を挿入します。

  2. solaris ディレクトリに変更します。

  3. インストールする製品の適切なサブディレクトリに変更します。

    • ES (Netscape Enterprise Server)

    • iDA (iPlanet Delegated Administrator for Messaging)

    • iMS (iPlanet Messaging Server)

この時点で、setup プログラムの実行準備が整います。



setup プログラムの実行



setup プログラムは、Messaging Server Suite をインストールするために使用されます。次の手順で、コマンドを実行します。

./setup [options]



Note すべての画面が適切に表示されるように、最低50行の端末表示を使用する必要があります。



setup コマンド用のオプション パラメータは、表 3-1 に一覧表示されています。

表 3-1 setup コマンドのオプション パラメータ

パラメータ

説明

-h  

オプション パラメータを一覧表示します。  

-s  

サイレント インストール モード。このパラメータは、-f file パラメータと一緒に使用する必要があります。  

-f file  

file をサイレント インストール スクリプトとして指定します。このパラメータは、-s パラメータと一緒に使用する必要があります。  

-b dir  

指定した dir からはバイナリ ファイルのみをインストールしてください。構成ファイルはインストールしないでください。  

-k  

インストール キャッシュを保持します。  

サイレント インストールを実行する場合は、最初に setup コマンドを -k オプションを指定して実行する必要があります。これにより、サイレント インストールに使用される install.inf ファイルが作成されます。詳細については、第 1 章「インストールの概要」「サイレント インストール」、および 「サイレント インストール」を参照してください。



インストールのシナリオと手順



このセクションでは、Messaging Server Suite をインストールする詳細な手順を説明します。次のいずれかのインストール シナリオを選択する必要があります。


Note これらのシナリオの手順は、カスタム インストール用です。高速インストールまたは標準インストールを実行している場合は、ここに記載されている質問のすべてが表示されるわけではありません。



  • 「シナリオ 1」 : Messaging Server と Directory Server を同じサーバ上にインストールしています。

  • 「シナリオ 2」 : Messaging Server を既存の Configuration および Users/Groups Directory Server と一緒にインストールしています。

  • 「シナリオ 3」 : Messaging Server を既存の Configuration Directory Server のみとインストールしています。

  • 「シナリオ 4」 : Messaging Server を既存の Users/Groups Directory Server のみとインストールしています。


    Note Messaging Server を既存の Directory Server と一緒にインストールする場合は、ims_dssetup ユーティリティを既存の Directory Server に対して実行して Messaging Server インストール用に準備する必要があります。詳細については、「既存の Directory Server の構成」を参照してください。



いくつかの質問では、特定の応答を求められる場合があり、その他の質問では、自分で応答を入力する必要があります。それぞれの質問の詳細については、第 2 章「インストールの質問」を参照してください。


Tip 各質問に対する応答を記録しておくことが重要です。その情報が別の製品のインストール時に必要になる場合があります (例えば、iPlanet Delegated Administrator for Messaging では、Messaging Server インストールで指定した質問への応答のいくつかが求められます)。




シナリオ 1

Messaging Server と Directory Server を同じマシン上にインストールしている場合は、次の手順に従ってください。

  1. インストール ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。例 :

    cd /opt/msg5install

  2. 次のコマンドを実行して sendmail を停止し、SMTP 用ポート 25 を空けます。

    /etc/init.d/sendmail stop

  3. setup プログラムを実行して、インストールを開始します。例 :

    ./setup -k

  4. 第 2 章「インストールの質問」で説明しているように、次の画面および質問に応答を入力してください。


シナリオ 2

Messaging Server を既存の Configuration および Users/Groups Directory Server と一緒にインストールしている場合は、次のインストール手順に従ってください。

  1. インストール ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。例 :

    cd /opt/msg5install

  2. 次のコマンドを実行して sendmail を停止し、SMTP 用ポート 25 を空けます。

    /etc/init.d/sendmail stop

  3. setup プログラムを実行して、インストールを開始します。例 :

    ./setup -k

  4. 第 2 章「インストールの質問」で説明しているように、次の画面および質問に応答を入力してください。


シナリオ 3

Messaging Server を既存の Configuration Directory Server のみと一緒にインストールしている場合は、次のインストール手順に従ってください。

  1. インストール ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。例 :

    cd /opt/msg5install

  2. 次のコマンドを実行して sendmail を停止し、SMTP 用ポート 25 を空けます。

    /etc/init.d/sendmail stop

  3. setup プログラムを実行して、インストールを開始します。例 :

    ./setup -k

  4. 第 2 章「インストールの質問」で説明しているように、次の画面および質問に応答を入力してください。


シナリオ 4

Messaging Server を既存の Users/Groups Directory Server のみと一緒にインストールしている場合は、次のインストール手順に従ってください。

  1. インストール ファイルをダウンロードしたディレクトリに移動します。例 :

    cd /opt/msg5install

  2. 次のコマンドを実行して sendmail を停止し、SMTP 用ポート 25 を空けます。

    /etc/init.d/sendmail stop

  3. setup プログラムを実行して、インストールを開始します。例 :

    ./setup -k

  4. 第 2 章「インストールの質問」で説明しているように、次の画面および質問に応答を入力してください。



サイレント インストール

このセクションでは、サイレント インストールを実行するための情報を提供しています。サイレント インストールの詳細については、第 1 章「インストールの概要」「サイレント インストール」を参照してください。


Note サイレント インストールを実行するには、前のインストール時のキャッシュ ファイルが必要です。デフォルトで作成されるキャッシュ ファイルは、server-root/setup/install.inf です。



  1. 必要に応じて install.inf キャッシュ ファイルを確認して編集してください。

  2. setup コマンドを -s および -f filename オプションを指定して実行します。filename は、キャッシュ ファイルの絶対パスおよび名前を示します。例 :

    ./setup -s -f /usr/iplanet/server5/setup/install.inf


    Note この方法でキャッシュ ファイルを使用すると、このインストールでは新しいキャッシュ ファイルは作成されません。



複数の類似のサーバ構成をセットアップする場合は、キャッシュ ファイルとサーバ インストール パッケージをそれぞれのマシンに配置することができます。配置した後で、各マシン上にサイレント インストールを実行でき、setup プログラムによってインストールを実行するときに必要な情報すべてがキャッシュ ファイルから取り出されます。



ims_dssetup ユーティリティの実行



ims_dssetup ユーティリティは、msg サブディレクトリにあります。これは、Web からアーカイブ ファイルをダウンロードしたサブディレクトリです。CD-ROM の場合は、solaris/iMS/msg ディレクトリにあります。このディレクトリから、次の手順を実行します。

  1. ims_dssetup ユーティリティを次のコマンドを指定して実行します。

    perl5 ims_dssetup.pl


    Note ims_dssetup.pl ユーティリティは Perl スクリプトです。これを実行するには、システムに perl5 がなければなりません。



  2. yes と入力するか、または Return を押して続行します。

    iMS Directory Server 準備ツールへようこそ。

    このツールは、Netscape Directory Server のセットアップを支援し、iPlanet Messaging Server のインストールに使用できるようにします。

    続行しますか [y]:

  3. Directory Server ルートを指定してください。

    Netscape Directory Server がインストールされているディレクトリへの絶対パスを入力してください。

    Directory server root [/usr/netscape/server4] :

  4. リストから Directory Server インスタンスを選択します。

    次のリストからディレクトリ サーバ インスタンスを選択します。

    [0] slapd-budgie

    どちらのインスタンスを使用しますか[0]:

  5. DC ツリーの基本接尾辞を指定するか、または Return を押して、デフォルト値をそのまま使用します。

    DC ツリーの基本接尾辞を入力してください [o=internet]:

  6. Users/Groups データをセットアップする基本接尾辞を指定します。Return を押して、デフォルト値をそのまま使用します。

    Users/Groups データをセットアップする基本接尾辞を入力してください [o=siroe.com] :

  7. yes と応答するか、または Return を押してスキーマ ファイルを更新します。

    スキーマ ファイルを更新しますか [yes]:

  8. yes と応答するか、または Return を押して新しいインデックスを構成します。

    新しいインデックスを構成しますか [yes]:

  9. スキーマ ディレクトリを指定します。これは ims_dssetup ユーティリティがあるディレクトリの config サブディレクトリです。

    スキーマ ディレクトリを入力してください [/usr/iplanet/server5/msg/config]:

この時点で、オプションの概略が表示されます。次のものに類似した表示になります。

選択した設定の概略は次のとおりです。

Server Root: /usr/netscape/server4
Server Instance: slapd-budgie
Update Schema : yes
DC Root : o=internet
User/Group Root : o=siroe.com
Add New Indexes : yes
Schema Directory : /usr/iplanet/server5/msg/config

  1. yes と応答するか、または Return を押して続行するか、あるいは no と応答して、やり直します。

    続行しますか [y]:

この時点で、指定した Directory Server の構成が始まります。


前へ     目次     索引     DocHome     次へ     
Copyright © 2000 Sun Microsystems, Inc. Some preexisting portions Copyright © 2000 Netscape Communications Corp. All rights reserved.

最新更新日付 2001 年 3 月 16日