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iPlanet Application Server 管理者ガイド |
第 8 章 データベース接続の管理
iPlanet Application Server アプリケーションから、データベースにアクセスし、データを追加、取得、および変更することができます。この章では、データアクセスドライバを設定し、設定値をデータベース接続パラメータに適用する方法について説明します。
データアクセスドライバについて
データアクセスドライバについて
iPlanet Application Server アプリケーションでは、頻繁にデータベースにアクセスする必要があります。 データベースにはデータアクセスドライバを介してアクセスします。データアクセスドライバは、データベースベンダーまたはサードパーティベンダーによって作成されたソフトウェアです。次のタイプのデータアクセスドライバを iPlanet Application Server に設定し、データベースに接続できます。
Oracle
iPlanet Application Server をインストールする前に、データアクセスドライバをインストールしてください。インストールしたドライバは、iPlanet Application Server によって自動的に設定されます。
JDBC 2.0 Extensions 仕様に準拠する サードパーティ JDBC ドライバはすべて iPlanet Application Server でサポートされています。JDBC 2.0 Extensions フレームワークに準拠していないデータベースドライバは、iPlanet Application Server では動作しません。
サードパーティ JDBC ドライバの設定
サードパーティ JDBC ドライバは、アプリケーションサーバのインストール時か、またはインストール後に登録ツールを使って iPlanet に識別させる必要があります。登録は、サードパーティ JDBC ドライバデータソースを使うアプリケーションをハウジングする各アプリケーションサーバインスタンスで行う必要があります。たとえば、iPlanet Application Server の 2 つのノードクラスタを設定し、クラスタ内の両方のノードでアプリケーションを利用できるようにする場合は、各インスタンスでサードパーティ JDBC ドライバを登録する必要があります (既存の iPlanet Type 2 ドライバには同じ必要条件が適用されます)。
インストール時
サードパーティ JDBC ドライバの設定は、カスタムインストールオプションでのみ行うことができます。高速または標準インストールを使う場合は、アプリケーションサーバのインストール後にサードパーティ JDBC ドライバを設定する方法について、次の節を参照してください。アプリケーションサーバのカスタムインストール時に、iPlanet Type 2 またはサードパーティ JDBC を設定するか、あるいは JDBC ドライバを使わないように選択できます。インストール時には Type 2 ドライバまたはサードパーティ JDBC ドライバのどちらかしか設定できませんが、インストール後に両方のドライバを設定するように選択できます。
インストール後
インストール後に iPlanet Application Server Administration Tool を使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定します。iPlanet はサポートされているネイティブクライアントライブラリの存在を自動的に認識するので、サポートされているデータベースプラットフォームへの iPlanet Type 2 JDBC ドライバの登録は自動的に行われます。
インストール後にデータベースドライバを登録する方法については、『iPlanet Application Server 管理者ガイド』を参照してください。
サードパーティ JDBC ドライバの設定
JDBC は、Javasoft 仕様の標準 API で、Java プログラムから Database Management Systems (DBMS) にアクセスするときに利用します。JDBC API は、次の手順の実行に使用する、いくつかのインターフェイスとクラスから構成されています。iPlanet Application Server をインストールするときに、ネイティブおよびサードパーティの JDBC ドライバを設定できます。インストール後にサードパーティの JDBC ドライバを設定する場合は、iPlanet Application Server Administration Tool を使用します。
コマンドラインツールを使用してサードパーティドライバを設定する必要がある場合は、「コマンドラインツールを使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定する」を参照してください。
動作確認済みのサードパーティドライバ
次の表は、iPlanet Application Server 6.5 で動作することが確認されているサードパーティ JDBC ドライバを示します。
表 8-1    Solaris および Windows で動作確認済みのサードパーティドライバ
ドライバ
プラットフォーム
サードパーティ JDBC ドライバをセットアップするには
Solaris および Windows でサードパーティ JDBC ドライバを設定するには、次の手順を実行します。
iPlanet Application Server Administration Tool を起動します。
Solaris の場合は、iASInstallDir/ias/bin に移動します。
メニューオプションから「データベース」を選択します。
Windows では、「スタート」>「iPlanet Application Server 6.5」>「iAS Administration Tool」を選択します。
- ./ksvradmin
- Administration Tool が起動します。
登録済み iPlanet Application Server の隣の「+」記号をクリックして、すべてのデータベースオプションを表示します。
「外部 JDBC ドライバ」を選択し、「追加」をクリックします。
設定するドライバのドライバ名を入力します。たとえば、「driver1」のように入力します。
ドライバのクラスパスを入力します。たとえば、「Oracle_Home/jdbc/lib/classes12.zip」のように入力します。
- このドライバ名は、iPlanet Application Server にドライバを識別させるための論理名です。この名前はデータソースの定義を物理ドライバタイプにリンクさせるときに使います。この名前には、ユーザが選択した任意の文字列値を指定できます。たとえば、「driver1」、「ora-type4」、「ora-type2」、「jconnect」 などです。
プールされたデータソースのクラス名を入力します。たとえば、「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」のように入力します。
- ドライバクラス、JAR、または ZIP ファイルへの完全修飾パスです。この zip ファイルには、ドライバのライブラリクラスが含まれています。次の例のように、絶対パスを指定します。
- usr/oraclient/jdbc/classes/lib/classes12.zip
- Windows では、ドライバのクラスパスは D:orantjdbclibclasses12.zip のようになります。
- 次の表は一般的な Solaris および Windows の CLASSPATH を示しています。
表 8-2    一般的な Solaris および Windows の CLASSPATH
ドライバ
Solaris の CLASSPATH
Windows の CLASSPATH
XA データソースのクラス名を入力します。たとえば「oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource」のように入力します。
JDBC ドライバの設定を変更するには
Administration Tool でドライバのプロパティを変更するには、次の手順を実行します。
JDBC ドライバの削除
Administration Tool でドライバを削除するには、次の手順を実行します。
コマンドラインツールを使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定する
次の節では、サードパーティ JDBC ドライバを Solaris マシンおよび Windows マシンに設定する方法について説明します。
Solaris で db_setup.sh を使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定するには
Windows で jdbcsetup.exe を使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定するには
注 Windows の dbsetup.exe ユーティリティは廃止され、iPlanet Application Server のインストールに含まれなくなりました。
Solaris で db_setup.sh を使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定するには
サードパーティ JDBC ドライバを設定するには、次の手順を実行します。
<iasinstall>/ias/bin に移動します。次のスクリプトを実行します。
インストールするドライバを選択します。次のオプションが表示されます。
- db_setup.sh
使用しているマシンで、iPlanet Application Server がインストールされているディレクトリを指定します。たとえば、「/usr/iplanet/ias6」と指定します。Enter キーを押します。
- 1. iPlanet Type 2 JDBC Drivers
- 2. Third Party JDBC Drivers
- ネイティブ JDBC ドライバを設定するときは「2」を入力して、Enter キーを押します。
設定するドライバのドライバ名を入力します。たとえば、「driver1」のように入力します。
- 設定するデータベースクライアントは、同一である必要はありません。
ドライバのクラスパスを入力します。たとえば、「Oracle_Home/jdbc/lib/classes12.zip」のように入力します。
- このドライバ名は、iPlanet Application Server にドライバを識別させるための論理名です。この名前はデータソースの定義を物理ドライバタイプにリンクさせるときに使います。この名前には、ユーザが選択した任意の文字列値を指定できます。たとえば、「driver1」、「ora-type4」、「ora-type2」、「jconnect」 などです。
プールされたデータソースのクラス名を入力します。たとえば、「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」のように入力します。
- ドライバクラス、JAR、または ZIP ファイルへの完全修飾パスです。この zip ファイルには、ドライバのライブラリクラスが含まれています。次の例のように、絶対パスを指定します。
- usr/oraclient/jdbc/classes/lib/classes12.zip
- 一般的な Solaris のクラスパスについては、表 8-2 を参照してください。
注 このプールされたデータソースクラス名が com.iplanet.ias.jdbc.IASConnectionPoolDataSource の場合は、ドライバに固有の JDBC ドライバクラス名を指定する必要があります。たとえば、「com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver」のように指定します。
XA データソースのクラス名を入力します。たとえば「oracle.jdbc.xa.client.OracleXADataSource」のように入力します。
インストール後、iASInstallDir/ias/env/iasenv.ksh ファイルにドライバの環境変数を設定するように要求されます。
Windows で jdbcsetup.exe を使ってサードパーティ JDBC ドライバを設定するには
ネイティブまたはサードパーティの JDBC ドライバを Windows システムに設定するには、次の手順を実行します。
iASinstallDir/ias6/ias/bin に移動します。次のスクリプトを実行します。
「OK」をクリックして変更を確定します。ドライバのドライバ識別子を入力します。たとえば、「drive2」のように入力します。
ドライバのクラスパスを入力します。たとえば、「Oracle_Home/jdbc/lib/classes12.zip」のように入力します。
- このドライバ名は、iPlanet Application Server にドライバを識別させるための論理名です。この名前はデータソースの定義を物理ドライバタイプにリンクさせるときに使います。この名前には、ユーザが選択した任意の文字列値を指定できます。たとえば、「driver2」、「ora-type4」、「ora-type2」、「jconnect」 などです。
プールされたデータソースのクラス名を入力します。たとえば、「oracle.jdbc.pool.OracleConnectionPoolDataSource」のように入力します。
- ドライバのクラスパスは、ドライバクラス、JAR、または ZIP ファイルへの完全修飾パスです。この zip ファイルには、ドライバのライブラリクラスが含まれています。次の例のように、絶対パスを指定します。
- d:¥oracle¥jdbc¥lib¥classes12.zip
注 ネイティブ JDBC ドライバを設定している場合、このクラスパスは指定しません。
iPlanet Application Server はサポートされているネイティブクライアントライブラリの存在を自動的に認識するので、サポートされているデータベースプラットフォームへの iPlanet Type 2 JDBC ドライバの登録は自動的に行われます。
- 一般的な クラスパスの例については、表 8-2 を参照してください。
注 このプールされたデータソースクラス名が com.iplanet.ias.jdbc.IASConnectionPoolDataSource の場合は、ドライバに固有の JDBC ドライバクラス名を指定する必要があります。たとえば、「com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver」のように指定します。
XA データソースのクラス名を入力します。たとえば「Database.Jdbc.xa.client.DatabaseXADatasource」のように入力します。データベースが Oracle の場合は、「oracle.xa.jdbc.client.OracleConnectionXADataSource」と入力します。
- さらに別のドライバを設定することも、あるいは「Cancel」をクリックして処理を中止することもできます。
サードパーティ JDBC ドライバのレジストリ設定
iPlanet でサードパーティ JDBC ドライバを登録するとき、次の iPlanet レジストリ設定が表示されます。
ドライバのエントリ
SOFTWARE¥iPlanet¥Application Server¥6.5¥CCS0¥DAE3¥DRIVERS¥<driver name>¥レジストリキー設定の詳細については、『iPlanet Application Server レジストリガイド』を参照してください。
データソースの設定
データソースには、データベースに接続するときにデータベースドライバに必要な、データベースクライアントに関する情報が含まれています。iPlanet Application Server 6.5 では、Datasource は JDBC コネクションを取得するためのファクトリクラスです。iPlanet ネイティブの JDBC ドライバとサードパーティの JDBC ドライバ、およびサードパーティドライバ実装の PooledDataSource と XADataSource をサポートします。データソースは、ドライバマネージャのみのサポートを行うドライバに、プールされたコネクションをサポートするためのラッパーを提供します。
新しいデータソースの機能
新しいデータソースの機能
iPlanet Application Server 6.5 で使用可能なデータソースの新機能は次のとおりです。
トランザクションで使用する JDBC コネクションのためのコネクションの共有、およびユーザに返されるコネクションの妥当性検査を実行するメカニズムを提供します。プールが破損すると、自動的に破棄されて新しいプールが作成されます。
次に示すようないくつかのデータソースプロパティの動的設定をサポートします。
sanityRequired
注 iPlanet Application Server 6.0 SPx ベースのデータソース XML フォーマットは廃止されています。古いデータソース XML ファイルを新しいファイルに移行するには、Deployment Tool を使用します。
データソース XML ファイルを 6.5 に移行する方法については、「6.x の配置記述子 XML ファイルを移行するには」を参照してください。
データソースの登録
J2EE JNDI、コネクションプール、およびローカルトランザクションとグローバルトランザクションの管理機能を利用する場合の iPlanet Application Server でのデータソースベースのアクセスにはサードパーティ JDBC ドライバを使用します。
注 iPlanet による JDBC 統合を行わずにサードパーティ JDBC ドライバを使う必要がある場合は、アプリケーションにドライバを手動で読み込み (通常 DriverManager クラスを使って行う)、正しいコネクション設定をセットアップできるようにします。
アプリケーションサーバでサードパーティ JDBC ドライバを登録したあと、アプリケーションがデータベース管理システムと対話できるように JDBC データソースを定義する必要があります。
この節では、iPlanet Application Server でサードパーティまたはネイティブの JDBC ドライバに関連付けられている JDBC データソースを登録するときに必要な情報について説明します。iPlanet で JDBC データソースを登録すると、Administration Tool からコネクションプール設定を変更できます。
次の節では、外部のサードパーティおよびネイティブの JDBC データベースドライバにデータソースを追加する方法について説明します。
外部 JDBC ドライバにデータソースを追加するには
外部 JDBC ドライバにデータソースを追加するには
Type 4 JDBC ドライバなどの外部 JDBC ドライバにデータソースを追加するには、次の手順を実行します。
iASAT を起動します。
次の図のように、「外部 JDBC データソース」ノードを選択します。
- マシンに設定されているすべてのデータベース接続が表示されます。
ウィンドウの右側のペインで「追加」をクリックします。次の図のように「外部 JDBC データソース登録」ウィンドウが表示されます。
- データソースを登録すると、この名前で iASAT にノードが作成されます。
JNDI 名
「ベンダー固有のプロパティ」では、JDBC ドライバのベンダー固有のデータを指定します。たとえば、「プロパティ名」に「URL」を指定し、「プロパティ値」をデータベース URL 形式で指定します。
ドライバのタイプ
- 「JNDI 名」はアプリケーションサーバの JNDI ネーム空間内でデータソースを一意に識別します。たとえば、dbc/estore/EstoreDB という JNDI 名は J2EE アプリケーションの ias-web.xml および ias-ejb-jar.xml ファイルの <resource-ref> エントリ内で参照されます。
- <resource-ref> エントリは、J2EE アプリケーションに使われるリソース名をアプリケーションサーバ内で定義された JNDI 名にマッピングします。
ドライバ名
- driver-type はサードパーティ JDBC ドライバに割り当てられた論理名にマッピングされます。
ユーザ名
- iPlanet にドライバを識別させるための論理名。この名前はデータソースの定義を物理ドライバタイプにリンクさせるときに使います。この名前には、ユーザが選択した任意の文字列値を指定できます。たとえば、「ora-type4」、「ora-type2」、「jconnect」などです。
パスワード
- iPlanet がデータベースに接続すると、ユーザ名が RDBMS に渡されます。ユーザ名とパスワードはプログラム上で、またはコネクション URL 上で指定できるので、省略可能です。
- iPlanet Application Server がデータベースに接続すると、パスワードが RDBMS に渡されます。
ネイティブデータベースドライバにデータソースを追加するには
データソースを、Type 2 JDBC ドライバなどのネイティブデータベースドライバに追加するには、次の手順を実行します。
iASAT を起動します。Windows では、「スタート」メニューから「プログラム」>「iPlanet Application Server 6,5」>iPlanet Application Server Administration Tool を選択します。
iASAT ツールバーの「データベース」をクリックします。
- Solaris では、<iASInstallDir>/ias/bin/ に移動して、次のコマンドを入力します。
- kvsradmin
ウィンドウの左側のペインで、データソースを追加する iPlanet Application Server インスタンスを選択します。マシンに設定されているすべてのデータベース接続が表示されます。
次の図のように、「iPlanet Type 2 JDBC データソース」フォルダを選択します。
データソースを追加するには、「データベース」ウィンドウの右側のペインで「追加」をクリックします。
「JNDI 名」フィールドに、データソースの名前を入力します。たとえば、「BankDB」と入力します。データソースを登録すると、この名前でノードが作成されます。
「ドライバのタイプ」ドロップダウンリストで、データソースの追加先ドライバを選択します。
「データソース」フィールドに、データソースの追加先データベースクライアント依存の関連する値を入力します。データベースとドライバは、この値を使って接続されます。次の表は、iPlanet Application Server がサポートする、データベースタイプの値を示しています。
データベースタイプ
「データソース」フィールドの値
Oracle データベースの TNS 名。この値は、ORACLE_HOME/network/admin ディレクトリの tnsnames.ora ファイルに格納される
このフィールドに値を入力する必要はない。ログインすると、Informix クライアントによって自動的にデータソースが選択される
「データベース」フィールドに、データベースの名前を入力します。たとえば、「Oracle」と入力します。Sybase の場合は、複数の Sybase サーバに接続するために、データベース名の前にサーバ名を付ける必要があります。
「ユーザ名」フィールドに、データベースクライアントをインストールしたときに入力したユーザ名を入力します。
「パスワード」フィールドに、そのユーザ名に対応するパスワードを入力します。
「OK」をクリックしてデータソースを登録します。変更を有効にするには、iPlanet Application Server を停止して再起動する必要があります。iPlanet Application Server の開始と停止の詳細については、「iASAT による管理タスクの実行」を参照してください。
Deployment Tool を使ってデータソースを追加するには
Deployment Tool を使ってデータソースを登録するには、次の手順を実行します。
図 8-1    Deployment Tool によるデータソースの登録 ![]()
データベースドライバパラメータ、コネクションプールパラメータ、およびコネクション妥当性パラメータを入力します。
「名前を付けて保存」をクリックします。
- これらのフィールドの詳細については、「データソース設定パラメータ」を参照してください。
「登録」をクリックします。
- 新しいデータソース配置記述子の名前を入力します。
6.x の配置記述子 XML ファイルを移行するには
iPlanet Application Server 6.5 では、データベースコネクションインフラストラクチャの機能が拡張されています。新しい機能を利用し、かつ以前のデータソース設定を使用し続けるには、新しいデータソース XML DTD への移行を行う必要があります。
「ツール」>「データソースを登録」を選択します。
「開く」をクリックし、データソース記述子を格納している XML ファイルを選択します。
- データソース登録ダイアログが表示されます。
そのデータソースに対し、デフォルト値を受け入れるか、またはデフォルト値を変更します。
- Deployment Tool は、古い XML ファイルの値をインポートし、6.5 の XML ファイルで使用可能な新しいフィールドにデフォルト値を追加します。
データベースドライバパラメータ、コネクションプールパラメータ、およびコネクション妥当性パラメータを入力します。
「Save」をクリックします。
- これらのフィールドの詳細については、「データソース設定パラメータ」を参照してください。
「登録」をクリックします。
- Deployment Tool は、開いているファイルのデータソース配置記述子を、指定した値で上書きします。
- 注 : 更新した XML ファイルを別の名前で別の場所に保存する場合は、「名前を付けて保存」をクリックします。
- Deployment Tool は、指定した値でデータソース配置記述子を更新します。これで、このデータソースで iPlanet Application Server 6.5 の新機能を利用できます。
コマンドラインツールを使ってデータソースを追加するには
データソースを登録するには、コマンドラインツールの iasdeploy および regdatasource を使用します。コマンドラインでデータソースを登録するには、iasdeploy ツールをお勧めします。その例を次に示します。
ローカルサーバに登録する場合は、resreg コマンドを使うことができます。
- iasdeploy resreg EstoreDB.xml
- resreg EstoreDB.xml
データソース設定パラメータ
これらのパラメータは、JDBC 2.0 仕様に基づいています。これらのパラメータで提供されるプロパティの大部分はオプションです。次の表は、データソースプロパティの画面に示される各種パラメータを示します。
データソースパラメータ
表 8-4    データソース設定パラメータ
設定パラメータ
説明
デフォルト値
コネクション妥当性パラメータ
表 8-5    データソースコネクション妥当性パラメータ
設定パラメータ
説明
デフォルト値
すべてのプール設定パラメータを動的に変更できるだけでなく、複数のデータソースのプール設定パラメータを同時に変更することもできます。データソースプロパティの変更の詳細については、「サードパーティデータソースの変更」を参照してください。
このダイアログボックスのパラメータの詳細は、JDBC 2.0 Extensions 仕様を参照してください。
次の表に、データベース URL フォーマットの例をいくつか示します。
データソースレジストリ設定
サードパーティ JDBC ドライバに関連付けられているデータソースを登録するとき、SOFTWARE¥iPlanet¥Application Server¥6.5¥DataSource¥<jndi-name>¥
サードパーティデータソースの変更
登録済みデータソースに関連付けられた各種パラメータを変更するには iASAT を使用します。各データソースについて、次のパラメータを変更できます。一度に 1 つのデータソースを変更するか、複数のデータソースを同時に変更するかを選択できます。一度に複数のデータソースを選択して変更すると、選択したデータソースのグローバルコネクションプールパラメータを設定できます。
次の節では、一度に 1 つまたは複数のデータソースを変更する方法について説明します。
1 つのデータソースを変更するには
1 つのデータソースを変更するには、次の手順を実行します。
複数のデータソースを変更するには
複数のデータソースを変更すると、複数のデータソースのグローバルコネクションプールパラメータを設定できます。
「1 つのデータソースを変更するには」の最初の 2 つの手順を実行します。
Shift キーを押しながら、変更するデータソースを選択します。
選択したデータソースに共通する「コネクションプールパラメータ」に必要な変更を加えます。
データソースの監視
iASAT には、すべてのアクティブコネクションプールの統計情報を収集する機能があります。特定のデータソースの統計情報を表示するには、iASAT の左側のペインでデータソースを選択します。複数の KJS が設定されている場合は、「エンジン ID」ドロップダウンボックスから、統計情報を表示する KJS を選択します。
管理者は、特定のデータソース用に作成されたコネクションプールの監視、設定、および管理を行うことができます。Administration Tool で、プールの統計を有効または無効にできます。メインのデータソースパネルからだけでなく、この画面でも統計を有効にできます。
現在の統計
現在の統計
「現在の統計」で監視されるパラメータは次のとおりです。選択したデータソースに関する上記の値は、統計を有効にしているかどうかに関係なく、Administration Tool に表示されます。
累積統計
「累積統計」で監視されるパラメータは次のとおりです。
プール内のコネクション総数のピーク値
上記のパラメータの値は、統計を有効にすると Administration Tool に表示されます。各パラメータに表示される値は、そのデータソース用に作成されたすべてのプールの累積値です。キャッシュのヒット数
詳細な統計情報
「詳細」ボタンをクリックすると、各プールに関する上記すべてのパラメータの詳細を表示できます。このオプションを使用すると、上記のパラメータだけでなく、プール名とプールタイプ (XA、Normal) も表示されます。Administration Tool で使用できるその他のオプションは次のとおりです。
プールを破壊
プールを破壊
「プールを破壊」ボタンを選択すると、コネクションプールを破壊できます。「プールを破壊」オプションは、プールからすべてのコネクションを削除します。
プールをフラッシュ
「プールをフラッシュ」ボタンを選択すると、コネクションプールをフラッシュできます。「プールをフラッシュ」オプションは、プールからすべてのアイドルコネクションを削除します。
データソースを削除するには
データソースを削除するには、次の手順を実行します。
iPlanet Application Server Administration Tool で、削除するデータソースを選択します。
Administration Tool からデータソースが削除されると、対応するデータソースオブジェクトも初期コンテキストから削除されます。
データソース XML フォーマット
iPlanet Application Server 6.5 で提供される新しい XML フォーマットは、柔軟性があり、標準の JDBC データソースプロパティおよびドライバ固有のデータソースプロパティをサポートします。iPlanet Application Server 6.0 SPx のデータソース登録で使用されていた古い XML フォーマットは、自動的に新しい XML フォーマットに変換されます。変換された XML ファイルは、xmlfilename.new として保存されます。新しい XML データソースフォーマットの例を次に示します。
コード例 8-1    新しいデータソース XML フォーマット ポート番号の「<port>1050</port>」などの追加データはここに追加します。
ほかのデータベースベンダーの例は、『iPlanet Application Server 開発者ガイド』に記載されています。
- <conn-pooling>
- <initialPoolSize>1</initialPoolSize>
- <waitQueueEnabled>true</waitQueueEnabled>
- <reclaimTime>1200</reclaimTime>
- <maxPoolSize>abc</maxPoolSize>
- <maxIdleTime>120</maxIdleTime>
- <queueLength>20</queueLength>
- <trace>false</trace>
- <stat>false</stat>
- <waitTimeInQueue>120</waitTimeInQueue>
- <incrementPoolSize>1</incrementPoolSize>
- <minPoolSize>5</minPoolSize>
- </conn-pooling>
- </jdbc>
- </resource>
- </ias-resource>
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最新更新日 2002 年 3 月 6 日