「Node Attributes」の下には、選択したノードの属性が表示されます。
Identifier。 ユーザー、プロジェクト、またはその集団の名前です。
Shares。このユーザーまたはプロジェクトに割り当てられている配分数です。
配分は相対的な重要性を定義します。百分率値ではありません。また、数量的な意味もありません。大きな数字を使用すると重要性の関係を細かく調整できるため、一般には、百または千台の数字で配分を指定することを推奨します。
Level Percentage。 このツリーの同じ親ノードレベルでの配分合計に対して、このノードが占める割合です。その兄弟の配分の合計で除算した、このノードの配分の数です。
Total Percentage。共有ツリー全体での合計配分に対するこのノードの割合です。ノードの長期的な目標リソース配分です。
Actual Resource Usage。 累積期間中にこのノードがこれまでに消費した、システムの全リソースに対する割合です。百分率は、共有ツリーのすべてのノードに対して表されたものです。
Targeted Resource Usage。「Actual Resource Usage」と同じですが、共有ツリーで現在アクティブなノードだけが考慮されます。アクティブなノードとはシステムにジョブがあるノードです。短期には、Grid Engine システムはアクティブなノードの間でエンタイトルメントのバランスをとろうとします。
Combined Usage。このノードの使用率の合計です。「Combined Usage」はこのノードで累積された使用率の合計です。リーフノードは、その下で実行されるすべてのジョブの使用率を累積します。内部ノードは、すべての子孫ノードの使用率を累積します。「Combined Usage」には「Share Tree Policy Parameters」で指定された割合に従い、CPU 、メモリー、および I/O 使用率が含まれます。「Combined Usage」はパラメータによって指定された半減期減少率で減少します。
ユーザーノードまたはプロジェクトノードを削除して、追加して戻しても、そのユーザーまたはプロジェクトの使用率は残ります。ノードは、共有ツリー内の同じ場所または別の場所に追加して戻すことができます。ノードを共有ツリーに追加して戻す前に、その使用率をゼロにすることができます。このためには、まず Grid Engine システムで構成したユーザーまたはプロジェクトからノードを削除します。続いて、その場所のユーザーまたはプロジェクトにノードを追加して戻します。
共有ツリーに存在しなかったにもかかわらず、ジョブを実行したユーザーまたはプロジェクトを、共有ツリーに追加すると、その使用率はゼロ以外の値になります。そのようなユーザーまたはプロジェクトをツリーに追加する際に、使用率をゼロにするには、Grid Engine システムで構成したユーザーまたはプロジェクトからそのユーザーまたはプロジェクトを削除します。続いて、そのユーザーまたはプロジェクトをツリーに追加します。
選択したノードの下に内部ノードを追加するには、「Add Node」をクリックします。空の「Node Info」ウィンドウが表示され、このウィンドウにノードの名前と配分の数を入力できます。任意のノード名または配分の数を入力できます。
選択したノードの下にリーフノードを追加するには、「Add Leaf」をクリックします。空の「Node Info」ウィンドウが表示され、このウィンドウにノードの名前と配分の数を入力できます。ノードの名前は、既存の Grid Engine ユーザー (「QMON を使用したユーザーオブジェクトの構成」) またはプロジェクト (「プロジェクトの定義」) でなければなりません。
リーフノードを追加する際には、次の規則が適用されます。
共有ツリー内のすべてのノードが固有のパスを持つこと。
共有ツリーで同じプロジェクトを複数回参照しないこと。
プロジェクトサブツリーに同じユーザーが 1 回しか現れないこと。
プロジェクトサブツリーの外部に同じユーザーが 1 回しか現れないこと。
ユーザーがリーフ以外のノードに現れないこと。
プロジェクトサブツリー内のあらゆるリーフノードが既知のユーザーか予約名の default を参照すること。この特殊なユーザーについての詳細は、「特殊ユーザー default について」を参照してください。
プロジェクトサブツリー内にサブプロジェクトを含まないこと。
プロジェクトサブツリー内に存在しないあらゆるリーフノードが既知のユーザーかプロジェクトを参照すること。
プロジェクトサブツリー内のあらゆるユーザーリーフノードにプロジェクトへのアクセス権があること。
選択したノードを編集するには、「Modify」をクリックします。「Node Info」ウィンドウが表示されます。ウィンドウにはモードの名前と、配分の数が表示されます。
選択したノードのカットまたはバッファーへのコピーを行うには、「Cut」または「Copy」をクリックします。直前にカットまたはコピーしたノードの内容を、選択したノードの下にペーストするには、「Paste」をクリックします。
選択したノードとそのすべての子孫を削除するには、「Delete」をクリックします。
共有ツリー階層全体をクリアするには、「Clear Usage」をクリックします。共有ベースポリシーを予算に合わせて、各予算編成時期に最初からやり直す必要がある場合に、階層をクリアします。「Clear Usage」機能は、N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアのテスト環境を設定したり、変更したりする際にも便利です。
QMON は、「Share Tree Policy」ダイアログボックスに表示される情報を定期的に更新します。ただちに表示を更新させるには、「Refresh」をクリックします。
行なったすべてのノードの変更を保存するには、「Apply」をクリックします。変更を保存することなくダイアログボックスを閉じるには、「Done」をクリックします。
共有ツリーでノード名を検索するには「Find」をクリックしてから検索文字列を入力します。検索文字列は大文字と小文字が区別され、その文字列から始まるノード名が表示されます。次に一致する検索文字列を検索するには、「Find Next」をクリックします。
オンラインヘルプシステムを開くには、「Help」をクリックします。