Sun N1 Grid Engine 6.1 ご使用にあたって

第 1 章 Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアご使用にあたって

この文書には、次の情報が記載されています。

マニュアルの入手場所

Sun 文書サイト http://docs.sun.com/app/docs/coll/1017.4 から最新の Sun N1 Grid Engine 6.1 マニュアルを入手できます。次のマニュアルがあります。

30 日間無料電子メールサポート

N1 Grid Engine 6.1 の無償ダウンロード版は、www.sun.com の Web サイトから入手できます。このダウンロード版に対する 30 日間無料電子メールサポートを受けるには、無償の評価版質問表 に必要事項を記入して、お送りください。

このソフトウェアパッケージの内容

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェア配布の構成要素は、次のとおりです。

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェア配布キットのディレクトリ階層は、次のとおりです (トップレベルのみ)。

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアのインスール

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアをインストールするには、『Sun N1 Grid Engine 6.1 インストールガイド』 の手順に従ってください。

サポートされるオペレーティングシステムおよびプラットフォーム

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアは、次のオペレーティングシステムとプラットフォームをサポートしています。

N1 Grid Engine 6.1 と既存の 6.0 クラスタの併用

N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアは、N1 Grid Engine 6.0 クラスタがすでに存在する環境にインストールできます。既存の N1 Grid Engine 環境と並行して 6.1 ソフトウェアを実行するには、次の規則に従ってください。

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアの新しい機能

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアでは、新機能がいくつか追加され、機能が強化されています。

柔軟なリソース割り当て

リソース割り当て機能では、 キュー、ホスト、メモリー、ソフトウェアライセンスなどの任意のリソースで実行するジョブの最大数をユーザー、ユーザーグループ、およびプロジェクト単位で制限できます。ファイアウォールに似た規則構文を使用して、前例のない柔軟な構成を実現できます。

リソース割り当てについては、『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』の第 6 章「リソース割り当ての管理」を参照してください。さらに詳しい内容については、qquota(1)sge_resource_quota(5)、および qconf(1) のマニュアルページを参照してください。

Solaris 10 DTrace によるマスターのボトルネック分析

マスターコンポーネントが Solaris 10 マシンで動作している場合は、DTrace ベースのマスター監視診断ユーティリティーを利用して、マスターを監視し、問題点を見つけることができます。詳細は、『Sun N1 Grid Engine 6.1 管理ガイド』「DTrace によるパフォーマンスチューニング」および $SGE_ROOT/dtrace/README_dtrace.txt ファイルを参照してください。

新しいコマンドオプションの追加

次のすべてのコマンドで、-wd オプションを使用してジョブの作業ディレクトリを指定できます。qsubqalterqshqrsh、および qmon。詳細は、それぞれのマニュアルページを参照してください。

オペレーティングシステムのサポートの追加

Sun N1 Grid Engine 6.1 リリースでは、次のオペレーティングシステムのサポートが追加されています。

データベースソフトウェアのサポートの追加

ARCo は、次のデータベースサーバーをサポートしています。PostgreSQL 7.4 〜 8.2、MySQL 5.0、および Oracle 9i/10.0/10.1/10.2。

そのほかの機能強化点

N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアの機能変更点

コマンドオプションの変更

パフォーマンス上の理由から、qstat -u オプションのデフォルト動作が変更されました。N1 Grid Engine 6.1 より前のバージョンでは、-u オプションなしの qstat コマンドはすべてのユーザーのジョブを出力していました。N1 Grid Engine 6.1 からは、-u オプションなしの qstat コマンドは、 qstat を実行したユーザーのジョブのみ出力します。

クラスタ全体で前の qstat の動作を有効にするには、クラスタ全体に対する $SGE_ROOT/$SGE_CELL/common/sge_qstat ファイルに管理者が -u * を追加します。ユーザー単位で前の qstat の動作を有効にするには、ユーザー専用のファイル $HOME/.sge_qstat にユーザーが -u * を追加します。

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアのソフトウェアサポート変更点

Sun N1 Grid Engine 6.1 リリースでは、次のオペレーティングシステムのサポートは廃止されました。

また、Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアは、Sun Control Station 用 Grid Engine Management Module (GEMM) をサポートしていません。

既知の制限と回避方法

この節では、製品のテスト中に発見され、修正またはマニュアルへの記載に間に合わなかった問題点について説明します。

Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアの既知の制限

このリリースの Sun N1 Grid Engine 6.1 ソフトウェアには、次のような制限があります。

Microsoft Windows プラットフォームでの既知の制限と回避方法