ここでは、ネットレットルールの例をいくつか示し、ネットレット構文がどのように機能するかについて説明します。
このルールは、クライアントマシンから sesta への Telnet 接続をサポートします。
ルール名 |
暗号化方式 |
リモートアプリケーションの URL |
アプレットのダウンロード |
拡張セッション |
ローカルポートと宛先サーバーポートのマップ |
---|---|---|---|---|---|
myrule |
SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 |
null |
チェックボックスにチェックマークを付けない |
true |
|
各表記の意味は次のとおりです。
myrule はルール名です。
SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 は、適用される暗号化方式を示します。
null は、このアプリケーションが URL で呼び出されない、またはデスクトップから実行できないことを示します。
false は、クライアントがこのアプリケーションを実行するためにアプレットをダウンロードしないことを示します。
true は、ネットレット接続がアクティブになっても、Portal Server がタイムアウトにならないことを示します。
1111 は、ネットレットが接続先ホストからの接続要求を待機するクライアント側のポートです。
sesta は Telnet 接続の受信側ホストの名前です。
23 は接続先ホストの接続用ポート番号です。この例では、既知の Telnet ポートです。
デスクトップネットレットプロバイダにはリンクが表示されませんが、ネットレットは指定されたポート (1111) で自動的に起動して待機します。クライアントソフトウェア、この場合はポート 1111 で localhost に接続した Telnet セッションを開始するようにユーザーに指示してください。
たとえば、Telnet セッションを開始するには、クライアントは端末の UNIX コマンド行で次のコマンドを入力する必要があります。
telnet localhost 1111 |
このルールは、クライアントマシンから 2 台のマシン sesta および siroe への Telnet 接続をサポートします。
各表記の意味は次のとおりです。
23 は接続先ホストの接続用ポート番号、つまり、Telnet の予約ポートです。
1111 は、ネットレットが最初の接続先ホスト siroe からの接続要求を待機するクライアント側のポートです。
1234 は、ネットレットが 2 番目の接続先ホスト siroe からの接続要求を待機するクライアント側のポートです。
このルールの最初の 6 つのフィールドは、「基本的なスタティックルール」と同じです。2 番目の接続先ホストを識別するためのフィールドが 3 つ追加されている点が異なります。
ルールにターゲットを追加するときは、新しい接続先ホストごとに、local port、destination host、destination port の 3 つのフィールドを追加する必要があります。
各接続先ホストへの接続を、3 つのフィールドのセットを使って記述することができます。2048 未満の待機ポート番号は、UNIX ベースのリモートクライアントでは使用できません。UNIX は下位数値のポートに制約され、root でリスナーを開始する必要があるためです。
このルールは前述のルールと同様に機能します。ネットレットプロバイダはリンクを表示しませんが、ネットレットは指定された 2 つのポート (1111 と 1234) で自動的に起動して待機します。ユーザーはクライアントソフトウェア、この場合は、ホストに接続するために localhost のポート 1111 に対して Telnet セッションを、2 番目のホストに接続するには、localhost のポート 1234 に対して Telnet セッションを開始する必要があります。
このルールは、複数の代替ホストを指定する場合に使用します。ルールの最初のホストへの接続に失敗した場合、ネットレットは 2 番目に指定されたホストへの接続を試み、成功するまで指定の順に代替ホストへの接続を試みます。
各表記の意味は次のとおりです。
10491 は、ネットレットが接続先ホストからの接続要求を待機するクライアント側のポートです。
ネットレットはポート 35、ポート 26、ポート 491 の順に使用可能なポートにアクセスし、siroe との接続を確立しようと試みます。
siroe との接続が確立できない場合、ネットレットはポート 35、491 の順序で sesta への接続を試みます。
ホスト間のプラス (+) 記号は代替ホストを表します。
ポート番号間のプラス (+) 記号は、単一の接続先ホストに対する代替ポートを表します。
異なる接続先ホストのポート番号を区切るときは、区切り文字としてポート番号間にマイナス (-) 記号を挿入します。
指定された一連のホストへの接続が順次に試行されます。たとえば、siroe+sesta が指定されたルールの場合、最初に siroe への接続が試行されます。この接続に失敗すると、次に sesta への接続が試行されます。ルール内で最初にリストされたホストがアクティブネットワーク内で物理的に使用できない場合、ルール内の使用不能ホストの数が多いほど、次の使用可能ホストへの接続にかかる時間が長くなります。
このルールを使用することで、目的の接続先ホストを設定できるため、ネットレットを使用してさまざまなホストへの Telnet 接続を確立できます。
各表記の意味は次のとおりです。
myrule はルール名です。
SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 は、適用される暗号化方式を示します。
telnet://localhost:30000 はルールで呼び出される URL です。
false はアプレットがダウンロードされないことを示します。
true は、ネットレット接続がアクティブになっても、Portal Server がタイムアウトにならないことを示します。
30000 は、ネットレットがこのルールの接続要求を待機するクライアント上のポートです。
TARGET は、ユーザーがネットレットプロバイダを使用して接続先ホストを設定する必要があることを示します。
23 はネットレットで開かれる接続先ホストのポートです。この例では、既知の Telnet ポートです。
このルールを追加したあとに、ユーザーはネットレットを目的どおりに稼動させるためにいくつかの手順を実行しなければなりません。ユーザーはクライアント側で次の操作を実行する必要があります。
標準の Portal Server デスクトップのネットレットプロバイダセクションで、「編集」をクリックします。
新しいネットレットルールが、「新しいターゲットの追加」セクションの「ルール名」に表示されます。
ルール名を選択し、接続先ホスト名を入力します。
変更を保存します。
デスクトップに戻ります。デスクトップのネットレットプロバイダセクションに新しいリンクが表示されます。
新しいリンクをクリックします。
新しいブラウザが起動し、ネットレットルールで指定した URL が表示されます。
同じルールに複数の接続先ホストを追加する場合は、この手順を繰り返します。選択された最後のリンクのみがアクティブです。
このルールは、ダイナミックに割り当てられたホストとクライアント間の接続を定義します。このルールにより、アプレットのあるサーバーからクライアントに GO-Joe アプレットがダウンロードされます。
各表記の意味は次のとおりです。
gojoe はルール名です。
SSL_RSA_WITH_RC4_128_MD5 は、適用される暗号化方式を示します。
/gojoe.html は、たとえば、アプレットを含む HTML ページのパスや、ポータルが配備されている Web コンテナのドキュメントルートへの相対パスです。
8000:gojoeserver:8080 は、クライアントでアプレットを受け取る接続先ポートがポート 8000 であることを示します。gojoeserve はアプレットを送るサーバー名、8080 はアプレットのダウンロード元のサーバー上のポートです。
Extended Session (true) は、ネットレット接続がアクティブになっても、Portal Server がタイムアウトにならないことを示します。
3399 は、ネットレットがこのタイプの接続要求を待機するクライアント上のポートです。
TARGET は、ユーザーがネットレットプロバイダを使用して接続先ホストを設定する必要があることを示します。
58 はネットレットで開かれる接続先サーバーのポートです。この例では、GoJoe のポートです。ポート 58 は接続先ホストが自分のトラフィックを待機するポートです。ネットレットは新しいアプレットの情報をこのポートに渡します。