Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成 リリース11i(2005年6月) 部品番号: B15956-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この項では、Oracle Applications製品を使用できるようになる前に完了する必要がある、各タスクの概要について説明します。
Oracleシステム管理者にログインした後で、次の各ステップを完了してOracle Applicationsを設定します。
アプリケーションの設定を完了するには、Oracle Applicationsユーザーを作成する必要があります。アプリケーションすべてを設定する単一のユーザーを作成したり、製品または製品のグループごとにユーザーを定義できます。
Oracle Applicationsにログインするには、Oracle Applicationsのアイコンをダブルクリックします。
サインオン・ウィンドウが表示されます。ユーザー名SYSADMINとパスワードSYSADMINを入力してシステム管理者職責にアクセスし、「接続」を選択します。
注意: 場合によっては、アプリケーションをインストールするコンサルタントが、コマンド、ユーザー名および/またはパスワードを組織に応じて変更した可能性もあります。この場合は、正しいログインの指示をコンサルタントに問い合せてください。
ユーザーを定義するには、ナビゲーション・リストから「セキュリティ」 > 「ユーザー」 > 「定義」の順に選択し、「ユーザー」ウィンドウにナビゲートします。「ユーザー名」フィールドにユーザー名(INSTALLなど)を入力し、自分のパスワードを選択します。新規ユーザーとして初めてサインオンするときに、パスワードの変更を求められます。このユーザーはOracle Applicationsの設定用であることを思い出せるように、摘要を入力してください。
このステップで作成する各ユーザーの場合、終了日に現在日を設定します。これにより、後でこれらのユーザー名でアプリケーションにアクセスできないようにします。
新規ユーザーに職責を割り当てます。新規ユーザーには、インストールする各アプリケーションのすべての機能を実行できる職責を割り当てる必要があります。
Oracle Applicationsにおける職責は承認のレベルです。このレベルにより、ユーザーが使用できるアプリケーションの機能性、ユーザーが実行できる要求とコンカレント・プログラム、およびこれらの要求とコンカレント・プログラムでアクセスできるアプリケーションのデータが決定されます。Oracle Applicationsには、使用可能な一連の事前定義済の職責が用意されています。また、提供されている職責ではニーズが満たされない場合は、独自の職責を定義できます。
各職責をデータ・グループ、要求グループおよびメニューに関連付けます。データ・グループでは、アプリケーションとORACLEユーザー名の組合せを定義します。ORACLEユーザー名では、自分の職責でアクセスできるデータベース表と、その表に対する権限を判断します。要求グループでは、「要求の発行」フォームから要求、要求セットまたはコンカレント・プログラムを実行することを、この職責を持つユーザーに対して許可します。事前定義済メニューを選択します。メニューにより、機能の階層的配置および機能のメニューを使用して、アプリケーション機能へのアクセスが提供されます。
「職責」ウィンドウを使用して新しい職責を定義します。次に、「ユーザー」ウィンドウを使用して、新しい職責をユーザーに割り当てます。
機能セキュリティは、アプリケーション機能に対するユーザー・アクセスを制御するメカニズムです。
「職責」フォームを使用し、メニューおよび機能を除外して職責の機能を制限します。
または
「メニュー」フォームを使用し、職責に対して有効化する機能を示す新しいメニューを作成します。
新しいユーザーを定義する場合は、1つ以上の職責とパスワードを割り当てます。このパスワードは、ユーザーが最初にログインした後で変更します。「職責」フィールドの値リスト(LOV)を使用すると、指定した各アプリケーションに関する標準的な職責のリストを取得できます。ユーザーには複数の職責を割り当てることができます。
「プリンタの設定」ページを参照して、プリンタの設定方法を理解してください。Oracle Applicationsに付属していない、サイトで使用されるプリンタ・タイプを定義して、オペレーティング・システムによって決定されたプリンタ名で各プリンタを登録する必要があります。
すべてのカスタム・プリンタ・タイプまたは定義した専用の印刷形式に対して、そのプリンタ・タイプで使用される各印刷形式とともに使用するため、「プリンタ・ドライバ」フォームを使用してプリンタ・ドライバを割り当てます。
プリンタ・オペレーティング・システム名の検索方法については、『Oracle Applicationsのインストール』の印刷に関する項を参照してください。
「システム・プロファイル値」フォーム(「プロファイル」 > 「システム」)にナビゲートします。「検索」ウィンドウで表示レベルとして、「サイト」または「アプリケーション」を確認します。「アプリケーション」フィールドに「System Administration」と入力し、「プロファイル」フィールドにサイト名を入力します。Oracle Applicationsでは、サイト名として、「未指定」が表示されます。「未指定」をご使用のサイト名に変更します。
残りのオプションを指定するには、「検索」ウィンドウに戻り、「プロファイル」フィールドを消去して「検索」を選択します。
また、他のプロファイル・オプションについては、Rapid Installによって設定された値を検査し、変更する値を決定してください。サイト・レベルのプロファイル・オプションは、他のレベルで上書きするまではシステムに対するデフォルトとして機能します。
重要なプロファイル・オプションは、次のとおりです。
注意: このリストは、「システム管理」プロファイル・オプションの完全なリストではありません。すべての「システム管理」プロファイル・オプションを検索するには、「検索」ウィンドウを使用してください。
コンカレント処理は、複数のタスクを同時に実行できるOracle Applicationsの機能です。Oracle Applicationsのコンカレント処理を使用すると、ユーザーがオンライン操作を実行すると同時に、データ依存の機能を長時間実行できます。コンカレント・マネージャは、時間のかかるタスクを、コンピュータを拘束せずに監視および実行できる、コンカレント処理のコンポーネントです。
Oracle Applicationsには、すべての要求を実行できる標準的な単一のコンカレント・マネージャが自動的にインストールされています。コンカレント・マネージャの柔軟性を利用して、システムのスループットを制御できます。
コンカレント・マネージャは必要な数だけ定義できます。ただし、各コンカレント・マネージャで、メモリーが余分に消費されることに注意してください。
各コンカレント・マネージャは、すべての要求、特定ユーザーが発行した要求、特定アプリケーションによって発行された要求、または他の制約や制約の組合せを実行するように専門化できます。
クラスタ、超並列または異機種間ネットワーク環境でパラレル・コンカレント処理を使用している場合は、ノードを登録し、次にコンカレント・マネージャを主ノードと副ノードに割り当てる必要があります。コンカレント・マネージャを分散することで、利用可能なすべてのノードにコンカレント処理が分散され、ハードウェア・リソースを完全に活用できます。
新しいコンカレント・マネージャを定義するには、「コンカレント・マネージャの定義」フォームを使用します。
要求セットは、1つの要求を使用して発行するレポートまたはプログラムのグループです。要求セットを定義および保守するには、「要求セット」フォームを使用します。
ユーザー独自のレポート・セットを定義することもできます。
アプリケーション・ユーザーによるデータの変更を追跡する場合は、関連する表に監査証跡を設定してください。
サイトに対する監査証跡の定義には、変更を追跡する対象となる表と列のグループである、監査グループの定義が含まれます。次に、監査するORACLE IDを監査証跡に指示するため、監査インストレーションを定義します。最後に、「監査証跡表等の更新」レポートを実行して、監査証跡の定義を有効化します。
「翻訳」ウィンドウに表示されるフィールド名を変更する場合は、「言語」ウィンドウで、変更する言語の「摘要」値を変更してください。
値リストに表示される地域の値を変更する場合は、「地域」ウィンドウで、変更する地域の「摘要」値を変更してください。
SYSADMINユーザーは、エラー通知などのOracle Applicationsの通知に対するデフォルトの宛先です。SYSADMINユーザーの通知作業環境およびEメール・アドレスを定義して、これらの通知の受信方法を指定する必要があります。
デフォルトで、SYSADMINユーザーには、Eメール通知を受信する通知作業環境があります。Oracle WorkflowからこのユーザーにEメールを送信するには、「ユーザー」ウィンドウにナビゲートし、有効なドメインを持つ完全修飾されたEメール・アドレスをSYSADMINに割り当てます。ただし、Oracle WorkflowのワークリストWebページのみを介して通知にアクセスする場合は、「作業環境」ページで、SYSADMINの通知作業環境を「メールを送信しないでください」に変更してください。この場合、Eメール・アドレスを定義する必要はありません。