Oracle Financial Consolidation Hubユーザーズ・ガイド リリース11i B25734-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
連結方法は、連結時に適用される会計処理基準を定義するメカニズムです。各連結方法には連結ルールを割り当て、「連結階層」ユーザー・インタフェース内の親子関係ごとに連結方法を割り当てます。
連結階層の設定の詳細は、「連結階層の設定」を参照してください。
関連項目
この項では、選択済のユーザー・インタフェース要素について説明します。
連結タイプにより連結方法を指定します。財務連結ハブには、次の連結タイプが用意されています。
完全連結
比例連結
連結なし
完全連結は、連結元の残高の100%が連結後の取引明細書に取り込まれる連結方法です。連結元が100%所有でない場合は、他のパーティの所有率(少数株主持ち分)が消去されます。通常、完全連結が実行されるのは、連結元の大部分を親が所有しているか事実上管理している場合(あるいはその両方の場合)です。
比例連結は、エンティティの残高が所有率に比例して連結後の取引明細書に取り込まれる連結方法です。この連結方法が実行されるのは、所有率が完全に統制できるほど大きくはないものの、持ち分を投資とみなすことができない程度に大きい場合です。
「データ準備」カテゴリの設定の詳細は、「カテゴリ定義」を参照してください。
連結なしは、エンティティの残高を連結ルールへの入力として使用できるが、実際の残高は連結後の取引明細書に取り込まれない連結方法です。一般に、この方法は資本会計処理基準で使用します。通常、この連結方法が実行されるのは、連結元の所有率が20%未満である投資のみの場合です。
連結方法の使用可能ドロップダウン・リストで「Yes」を選択すると、選択した連結方法を連結階層に含まれるエンティティ間の関連属性として割り当てることができます。
連結方法を無効化すると、その連結方法は連結階層での新規関連の作成に使用できなくなりますが、既存の関連は影響を受けません。
「連結ルール」表では、連結方法に割り当てられている連結ルールをすべて表示できます。
連結ルールの設定の詳細は、「連結ルール・ステップ」を参照してください。
オプションで、連結方法について所有率の範囲を指定できます。連結階層の作成時に所有率が指定の範囲に含まれる場合は、連結方法が自動的にデフォルト設定されます。たとえば、デフォルトでは大多数を所有しているエンティティには完全連結を使用し、所有率が20〜50%のエンティティには比例連結を使用するようにルールを設定できます。その後、必要に応じて特定のケースについてこの設定を上書きできます。たとえば、エンティティの所有率が45%であっても、実際には統制権を持っている場合などです。