Oracle Daily Business Intelligenceユーザー・ガイド リリース11i B25741-01 | ![]() 目次 | ![]() 戻る | ![]() 次へ |
Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainを使用すると、サプライ・チェーン担当者は実績を効率的に測定し、担当しているサプライ・チェーンを継続的に改善できます。さらに、経費節減の機会の特定、納期搬送実績の向上、サイクル時間の短縮、および戦略的な意思決定によって、利益を最大化できます。
共通概念
「顧客履行管理」ダッシュボード
履行KPI
履行実績
バックログおよび計画遅延額
履行済返品額
「出荷管理」ダッシュボード
出荷KPI
出荷実績
記帳-出荷日数
計画遅延実績
「在庫管理」ダッシュボード
在庫管理KPI
在庫管理
在庫回転率
循環棚卸精度
「製造管理」ダッシュボード
製造管理KPI
計画対生産
原材料使用量差異
製造原価差異
現行未認識差異
生産資源稼働率
生産資源差異
廃棄
「製品原価管理」ダッシュボード
製品原価管理KPI
製品総利益
原材料使用量差異
生産資源差異
「計画管理」ダッシュボード
計画KPI
計画収益およびマージン
計画実績
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード
収益、記帳およびバックログKPI
累計記帳および収益
収益概要
記帳、収益および収益バックログ・トレンド
「倉庫管理」ダッシュボード
倉庫管理KPI
ピック・リリース対出荷サイクル時間
受入対棚入サイクル時間
利用倉庫保管
ピックおよび例外分析
「輸送管理」ダッシュボード
輸送管理KPI
単位重量当りの段階別運送費、単位容積当りの段階別運送費および単位距離当りの段階別運送費
期限内到着率
運送業者請求および支払差異
運送費回収率
次の情報は、Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chain全体に共通しています。
通常、Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainでは、次のパラメータを使用してデータを表示します。ただし、すべてのレポートでこれらのパラメータをすべて使用するわけではありません。
組織: ユーザーにアクセス権がある在庫組織で、Oracle Inventoryの組織セキュリティ設定によって決まります。
「顧客履行管理」および「出荷管理」ダッシュボードでは、受注明細の出荷元組織から取得した在庫組織が表示されます。
「製造管理」ダッシュボードとレポートの場合、「組織」パラメータには、製造データの有無に関係なく、アクセス権があるすべての在庫組織が表示されます。製造と原価差異の情報は、工程管理(WIP)に対応している組織についてのみ表示されます。Oracle Process Manufacturing(OPM)における組織は、プラントの「生産資源倉庫」属性を使用してOPMプラントに関連付けられ、WIP対応の組織として指定されます。
輸送管理に関するレポートの選択には、未保護バージョンの「組織」パラメータを使用します。このバージョンでは、アクセス権の有無に関係なく(未保護)、すべての在庫組織が表示されます。
組織パラメータで「すべて」を選択すると、(企業内のすべての組織ではなく)アクセス権があるすべての組織のデータが表示されます。
通貨: このパラメータには、使用可能な組織にそれぞれ関連付けられている機能通貨が表示されます。Oracle Daily Business Intelligenceの設定時に設定されたグローバル第1通貨と第2通貨も表示されます。
グローバル通貨と機能通貨が異なる場合、「通貨」パラメータには、すべての機能通貨とグローバル通貨が選択肢として表示されます。
たとえば、次の組織と通貨について考えてみます。
組織 | 通貨 |
---|---|
Vision Manufacturing | 機能通貨はユーロ |
Vision Subassembly Plant | 機能通貨はUSドル |
— | グローバル第1通貨はUSドル(企業レベル) |
この例の場合、「通貨」パラメータで選択可能な通貨は次のようになります。次の表には、選択した組織と通貨についてダッシュボードに表示されるデータも示しています。
選択した組織 | 使用可能な通貨 | ダッシュボードに表示されるデータ |
---|---|---|
Vision Manufacturing | USドル(企業レベル)およびユーロ | ダッシュボードには、Vision Manufacturing組織のデータが、選択した通貨で表示されます。 |
Vision Subassembly Plant | USドル(企業レベル) | Vision Subassembly Plant組織の通貨はグローバル通貨と同一であるため、ダッシュボードには、Vision Subassembly Plant組織のデータがグローバル通貨で表示されます。 |
すべて | USドル(企業レベル) | ダッシュボードには、アクセス権があるすべての組織のデータがグローバル通貨で表示されます。 |
アクセス権があるすべての組織で同じ通貨が使用され、その通貨がグローバル通貨と異なる場合は、「組織」パラメータで「すべて」を選択した場合でも、データを組織の機能通貨で表示するか、またはグローバル通貨で表示するかを選択できます。
グローバル通貨を使用する場合は、取引通貨とグローバル通貨の間ではなく、機能通貨とグローバル通貨の間で換算が実行されます。
通貨に関する追加情報は、「「通貨」パラメータ」を参照してください。
顧客分類: この値は、論理グループまたは論理分類に基づいた顧客のタイプを示します。たとえば、業種別(航空宇宙産業、ハイテク産業など)や顧客規模別(小規模、中規模など)に示します。
製品カテゴリ: 製品カテゴリは、販売と履行に関連するメジャーを集計するために使用します。製品カテゴリへの品目の割当ては、マスター組織レベルで管理されます。製品カテゴリの階層は、品目カテゴリを階層の基準として使用し、Oracle Advance Product Catalogで設定されます。
レポートには、Oracle Applicationsの設定時に製品カテゴリに割り当てられなかった品目(受注の品目など)についても金額が表示されます。このような製品は「未割当」カテゴリに表示されます。
在庫カテゴリ: Oracle Inventoryのカテゴリは、在庫機能領域に設定したカテゴリによって定義されます。在庫カテゴリへの品目の割当ては、マスター組織レベルまたは各組織レベルで制御できます。Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Inventoryで設定されたカテゴリ割当てが使用されます。
品目: Oracle Inventoryで、組織レベルで定義された品目です。
「製造管理」ダッシュボードとレポートでの品目は組立品です。これらの品目は、組立品に割り当てられたカテゴリの下に表示されます(ショップ型製造で生産された品目は組立品と呼び、プロセス製造で生産された品目は製品、連産品または副産物と呼びます)。
注意: 受注明細に基づいたすべてのダッシュボードとレポート(「顧客履行管理」、「出荷管理」、「製品原価管理」、製品収益」、「記帳およびバックログ」、「輸送管理」の各ダッシュボードと関連レポートなど)では、製品の販売に関連する活動がレポートされ、サービスの販売に関連する活動はレポートされません。たとえば、テレビの受注が作成され、関連する明細にサービス・プランが含まれている場合は、そのテレビの明細品目のみがレポート計算の対象となります。Oracle Order Managementでは、すべての受注明細に品目タイプ・コードが割り当てられます(品目タイプ・コードはデータベースに格納され、受注処理では表示されません)。Oracle Order Managementでは、品目が品目マスターにどのように設定されているかに応じて、明細の品目タイプ・コードが決定されます。明細の「契約品目タイプ」属性が「サービス」または「保証」タイプの場合、Oracle Order Managementでは、品目タイプ・コードのSERVICEが、受注明細に割り当てられます。Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainでは、品目タイプ・コードがSERVICEの受注明細をすべてレポート計算から除外します。
製造オーダー・ステータス: このパラメータは、製造に関する一部のレポートで使用できます。この値は、製造オーダーのライフサイクルにおける様々な段階(「リリース済」、「保留中」、「完了」、「完了-チャージなし」、「クローズ保留」、「クローズ失敗」、「クローズ」、「取消」など)に対応しています。
営業グループ: パラメータ・オプションのドロップダウン・リストには、ユーザーにセキュリティ・アクセス権がある営業グループと営業担当が表示されます。この営業グループは、Oracle Order Managementの受注明細詳細で、記帳済受注明細に対する販売実績が計上されている営業グループを示します。Oracle Order Managementの受注明細には、営業担当と営業グループの1つ以上のペアに対する販売実績を計上できます。
表示別: パラメータに表示別オプションがリストされるレポートでは、選択した表示別オプションによってレポートの最初の列が制御されます。最初の列は、すべてのデータを集計および表示するコンテキストです。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
受注明細の納期を使用する「顧客履行管理」および「出荷管理」ダッシュボードに関連するすべてのレポートでは、企業が、顧客への出荷確約日の取得に納期を使用していることが前提になります。
受注明細の計画出荷日を使用する「顧客履行管理」および「出荷管理」に関連するすべてのレポートでは、企業が、明細の倉庫出荷計画日付を取得するために、計画出荷日を使用していることが前提になります。
「顧客履行管理」、「出荷管理」および「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、記帳日のかわりに確定日を使用できます(適切な場合)。確定日は、営業プロセスで受注が「オフライン」で完了するビジネスに使用できます。その一例として、営業担当が顧客に直接面会し、口頭で受注契約に合意する場合があります。このような営業プロセスは、コールセンターでシステムに受注が入力されて完了する場合とは対照的です。
確定日の目的は、販売者と購入者の間で拘束力のある基本契約を作成するために、すべての条件に合意した実際の日付を取得することにあります。この日付は、通常、受注がシステムに入力される前の日付であり、常に、受注がOracle Order Managementに実際に記帳される前の日付になります。
確定日は、通常、受注のヘッダーの受注日がデフォルトとして設定されます。ユーザーは、ヘッダーの受注日を変更することで、受注および受注明細の確定日を変更できます。
「顧客履行管理」ダッシュボードには、遅延額が表示されます。また、「出荷管理」ダッシュボードには、バックオーダー明細と遅延明細の値が表示されます。
遅延とバックオーダーのデータは、スナップショットとして取得されます。このスナップショットは、システム管理者がOracle Daily Business Intelligenceに対して実行するプロセスで取得されます。したがって、レポートには、プロセスが最後に実行された日付時点での遅延ステータスまたはバックオーダー・ステータスの受注明細が表示されます。
たとえば、レポート上部に入力された日付が8月12日で、プロセスが最後に実行されたのが8月10日とします。日付が8月12日であっても、レポートには8月10日時点で遅延していたデータが表示されます。このため、プロセス実行時のバックオーダー額または遅延額をスナップショットに正確に反映するために、システム管理者はプロセスを毎日実行することをお薦めします。
このスナップショットは、履歴データとしても保存されます。過去の日付を選択すると、その日付の最終スナップショットに基づいてデータが表示されます。たとえば、その日付時点での遅延データが表示されます(スナップショットが作成された日付がスナップショット日になります)。たとえば、本日の日付2005年10月30日をレポートで2004年1月1日に変更した場合は、2004年1月1日時点で作成された最終スナップショットに基づいて遅延データが表示されます。ただし、このスナップショットは、2003年12月31日に作成されていた可能性があります。
遅延は、スナップショットが作成された日付時点のすべての受注が対象になります。これには、選択した期間より前の期間に記帳された受注も含まれるため、「履行実績」レポートでは、期間内の遅延額が記帳済額より大きくなる場合があります。たとえば、遅延している前年度の受注があるとします。この受注が依然として遅延している場合、その受注は、表示している年度内の選択した期間に表示されます。たとえば、今月までに10件の受注が記帳され、金額が46,000でも、遅延額が128,000になる場合があります。遅延額には、(選択した期間内のみではなく)選択した日付時点で遅延しているシステム内のすべての受注が含まれます。
遅延とバックオーダーのトレンド・グラフには、データの推移が表示されます。グラフには、期間内の最新のスナップショットの金額が表示されます。たとえば、「期間」が「月」で、「比較」が「前期間」の場合は、月ごとに最後に記録された(スナップショット)金額が表示されます。月の最終日に記録した金額がない場合は、最後から2番目の日の金額が検索されます。このように、その月の最後の金額がみつかるまで検索されて、他の月の最後の金額と比較されます。
Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainには、品目レベルでデータを表示できるレポートが多数あります。品目レベルの場合、レポートには次の列も表示されます。
品目: 組織に対して定義した品目名。AS54888(BOS)のような組織コードが付加されます。
摘要: 組織に対して定義した品目の説明。
単位: 品目の単位(UOM)名。これは、Oracle Inventoryで組織に対して定義した品目の基準単位です。
すべてのメジャーは、レポート単位(UOM)でレポートされます。重量、容積および距離に関するすべてのメジャーは、メジャーの種類ごとに、取引単位から単一のレポート単位に換算されます。システム管理者は、Daily Business Intelligence管理者職責を使用してレポート単位を選択できます。ユーザーが「倉庫管理」ダッシュボードを使用する場合、システム管理者は、容積と重量に対してレポート単位を選択できます。また、「輸送管理」ダッシュボードを使用する場合は、距離、容積および重量に対してレポート単位を選択できます。詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
ファクタリング、NULL値、レポート合計などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
注意: 前期間も含めて、レポートの特定の行ですべての列に値が存在しない場合、その行はレポートに表示されません。たとえば、選択した期間と前期間の両方でカテゴリの値が存在しない場合、そのカテゴリは表示されません。
注意: レポートの詳細は、そのレポートに関連するダッシュボードの説明の項を参照してください。
「顧客履行管理」ダッシュボードには、出荷可能品目と出荷不可品目の両方について顧客満足の視点からデータが表示されます。また、このダッシュボードに表示される記帳と履行の金額は、潜在的な収益があることも示しています。
「顧客履行管理」ダッシュボードには、Oracle Order Managementの情報に基づいたレポートが表示されます。このダッシュボードに表示されるのは、顧客受注の情報のみで、社内受注の情報は表示されません。
「顧客履行管理」ダッシュボードを使用すると、次のように顧客の視点から組織の履行実績を監視できます。
記帳済および履行済の受注の金額を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。「履行実績」を参照してください。
記帳から履行までのサイクル時間、および記帳から計画出荷日と要求日までのリード・タイムを組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。「履行実績」を参照してください。
バックログ受注と遅延受注の金額を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。遅延額を年齢バケット別に表示できます(たとえば、1日遅延の金額、2日遅延の金額など)。「バックログおよび計画遅延額」を参照してください。
履行済返品額、返品レート、および返品事由の値を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示できます。「履行済返品額」を参照してください。
「顧客履行管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Fulfillment Intelligence職責です。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
パラメータがダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「顧客履行管理」ダッシュボードのレポートを品目別にレビューする場合、受注ピック(PTO)品目、キット品目および受注組立(ATO)品目は、すべての親品目と子品目が別々に表示されます。モデルは親品目で、オプション、オプション区分、展開品目および構成品目は子品目です。ただし、「上位モデルの履行実績」レポートは例外です。このレポートには、関連するモデルに集計されたすべての子品目の合計額が表示されます。「履行実績」を参照してください。
注意: 子品目は、他のすべての品目と同様に、カテゴリに割り当てられています。子品目は、必ずしも親品目と同じカテゴリに割り当てられていません。つまり、「顧客履行管理」レポートでは、子品目が親品目と同じカテゴリに表示される場合と、異なるカテゴリに表示される場合があります。
「顧客履行管理」ダッシュボードのすべてのレポートでは、サービス品目は除外されます。詳細は、「共通概念」にある「品目」パラメータの説明を参照してください。
「顧客履行管理」ダッシュボードには、遅延している受注明細が納期に従って表示されるレポートがいくつかあります。これらのレポートでは、Oracle Order Managementと同様に、企業が納期と要求日を連動して使用していることが前提になります。詳細は、「納期」を参照してください。
レポートの金額に価格割引は含まれますが、受注の支払条件値引は含まれません。支払条件値引はOracle Order Managementで処理されません。
ファクタリング、NULL値、レポート合計などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、履行キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
記帳済額: (記帳済数量 * 販売価格)の合計(選択した期間内の全受注明細が計算対象)。記帳済額の「総合計」行は、全カテゴリの記帳済額の合計として計算されます。
選択した期間累計の間に記帳された全受注明細の金額。履行済と未履行の受注明細を含みますが、返品明細や取消受注明細は含みません(販売価格は、値引適用後の価格を反映しています)。 「履行実績」も参照してください。
このKPIを使用して、期間累計の間に記帳された受注明細の金額を識別します。このKPIは、受注からの潜在的な収益として表示できます。また、前期間以降に発生した記帳の増減も表示できます。記帳トレンドは、ある期間における記帳済受注または価格の変動を示します。
履行済額: 履行数量 * 販売価格
選択した期間累計内の履行済受注明細の合計額。 「履行実績」も参照してください。
このKPIを使用して、期間累計の間に履行された受注明細の金額を識別します。このKPIは、Oracle Receivablesでの請求準備が整った受注からの潜在的な収益を示します。また、前期間以降に発生した履行の増減も表示できます。履行トレンドは、ある期間における受注完了または価格の変動を示します。
記帳-履行比率: (記帳済額) / (履行済額)
選択した期間内に記帳された受注額とその期間内に履行された受注額との比率。 「履行実績」も参照してください。
記帳 - 履行率(記帳 - 請求比率とも呼ばれます)によって、需要と供給のバランスが示されます。比率1.00は、記帳された受注額と履行された受注額が等しいことを意味します。非循環ビジネスの場合、記帳 - 履行率は1に近い値になる可能性があります。ビジネスが停滞して供給が需要を上回ると、この比率は1.00を下回ります。この比率が1.00を上回る場合は、需要が供給を上回っていることを意味します。
バックログ額: (記帳済数量 * 販売価格)の合計(記帳済だが履行されていない全受注明細が計算対象)オープン受注とも呼ばれ、記帳済だが履行されていない受注明細の金額。「バックログおよび計画遅延額」も参照してください。
このKPIを使用して、パイプラインにあり履行が必要な受注の金額を識別します。バックログ・トレンドは、記帳済受注の変動を示し、受注の実行に必要な未完了活動の量を示すことができます。
計画遅延額: 記帳済数量 * 販売価格(現在日が計画出荷日を過ぎている明細が計算対象)遅滞バックログとも呼ばれ、現在日が受注明細の計画出荷日を過ぎている未履行の受注明細の合計額。「バックログおよび計画遅延額」も参照してください。このKPIを使用して、未履行の遅滞受注の金額を確認します。 このKPIは、計画出荷日を過ぎている期限超過の潜在的な収益金額を示します。このKPIの変動を表示して、前期間からの遅延受注のトレンドを確認します。遅延受注が増加傾向の場合は、受注実行の業績低下、生産能力の問題、または倉庫の効率低下などの問題が発生している可能性があります。
履行済返品額: 履行数量 * 販売価格(返品の受注明細が計算対象)
このKPIを使用して、返品額、および前期間からの返品額の変動を監視します。返品は、受注実行への不満足、価格が高い、品目の誤りなどの事由による顧客の不満足を示している場合があります。返品事由は、基礎となるレポートに表示されます。「履行済返品額」を参照してください。
関連レポートについては、「「顧客履行管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
今期の受注は前年度と比較して増加しているか、減少しているか?
サイクル時間は増加しているか?
組織では一定のペースで記帳済受注を履行しているか?
「履行実績」レポートには、選択した期間内に記帳された顧客受注の金額、同じ期間内に履行された顧客受注の金額、および記帳済額対履行済額の比率が表示されます。このレポートを監視することで、記帳された受注と履行された受注の金額を確認できます。このレポートを顧客別または特定の顧客について表示したときは、「記帳済受注明細詳細」レポートにアクセスして、記帳と特定の受注を照合できます。
記帳済額は、受注からの潜在的な収益として表示できます。記帳トレンドは、ある期間における記帳済受注または価格の変動を示します。履行済額は、Oracle Receivablesでの請求準備が整った受注からの潜在的な収益を示します。履行トレンドは、ある期間における受注完了または価格の変動を示します。記帳 - 履行率(記帳 - 請求比率とも呼ばれます)によって、需要と供給のバランスが示されます。
「上位モデルの履行実績」レポートは、受注組立(ATO)品目、受注ピック(PTO)品目またはキット品目を扱うビジネスで有用です。「記帳-履行日数」レポートには、受注の記帳から履行までに要した時間が表示されます。記帳 - 履行日数トレンドを追跡すると、効率的な処理と製品可用性によってサイクル時間が維持されていること、または向上していることを確認できます。「要求出荷リード・タイムのトレンド」レポートには、顧客要求への応答の推移が表示されます。
これらのレポートの対象は、記帳済の顧客受注のみ(返品または社内受注を除く)です(返品データを表示するには、「履行済返品額」を参照)。また、「履行済額」メジャーおよび「記帳-履行日数」レポートでは、受注が履行済であること(履行日があること)も必要です。すべてのレポートは出荷可能品目と出荷不可品目の両方を含みます。ただし、「要求出荷リード・タイムのトレンド」レポートは出荷可能品目のみ含みます。取消済明細(受注数量が0(ゼロ)の明細)は除外されます。たとえば、取り消された記帳済明細は記帳済額に含まれません。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
製品カテゴリ
品目
このレポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客。
パラメータに表示別オプションがリストされるレポートでは、選択した表示別オプションによってレポートの最初の列が制御されます。最初の列は、すべてのデータを集計および表示するコンテキストです。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「履行済額」メジャーおよび「記帳-履行日数」レポートを除いて、すべてのレポートでは、受注が記帳された日付を使用してデータをレポートする期間を決定します。「履行済額」メジャーおよび「記帳-履行日数」レポートでは、履行日を使用してデータをレポートする期間を決定します。
記帳日と履行日はOracle Order Managementに格納され、受注には表示されません。
このレポートには、記帳された顧客受注明細の金額、履行された顧客受注明細の金額、およびこの2つの金額の比率が表示されます。このレポートを監視することで、記帳された受注と履行された受注の金額を確認できます。 記帳 - 履行率によって、需要と供給のバランスが示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
記帳済額: 記帳済数量 * 販売価格
選択した期間累計の間に記帳された全受注明細の金額。履行済と未履行の受注明細を含みます。販売価格は、値引適用後の価格を反映しています。
記帳済数量とは、受注に対して受注の記帳処理が実行された後の受注明細の数量(Qty)です。
増減: [(現期間の記帳済額 - 前期間の記帳済額) / 前期間の記帳済額の絶対値] * 100
現期間と前期間の記帳済額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
履行済額: 履行数量 * 販売価格
選択した期間累計内の履行済受注明細の合計額。履行数量とは、受注明細の履行済数量です。
履行済額は履行日に基づいています(つまり、選択した期間内に履行が発生した場合に履行済額が表示されます)。
受注明細は、Oracle Order Managementで履行ワークフローが実行された後に履行済とみなされます。履行は、請求処理のために受注明細がOracle Receivablesとインタフェースする直前のステップです(出荷可能品目の場合は、出荷確認処理の完了後に履行ワークフローが発生します)。
増減: [(現期間の履行済額 - 前期間の履行済額) / 前期間の履行済額の絶対値] * 100
現期間と前期間の履行済額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
記帳-履行比率: (記帳済額) / (履行済額)
選択した期間内に記帳された受注額とその期間内に履行された受注額との比率。
履行済額には、選択した期間内に履行された受注が反映され、同じ受注が同じ期間内に記帳されたかどうかは関係ありません。つまり、一連の受注が特定の期間内に記帳された場合、それらの受注は必ずしも同じ期間内に履行されるとはかぎりません。たとえば、ある期間内に、記帳された明細はないが履行された明細がある場合、記帳 - 履行率は0(ゼロ)になります。
記帳 - 履行率1.00は、記帳された受注額と履行された受注額が等しいことを意味します。非循環ビジネスの場合、記帳 - 履行率は1に近い値になる可能性があります。ビジネスが停滞して供給が需要を上回ると、この比率は1.00を下回ります。(記帳される受注より履行される受注が多い場合)。この比率が1.00を上回る場合は、需要が供給を上回っていることを意味します。(履行される受注より記帳される受注が多い場合)。
増減: 現期間の記帳 - 履行率 - 前期間の記帳 - 履行率
現期間と前期間の記帳 - 履行率の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、記帳済額、履行済額および記帳 - 履行率の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「履行実績」を参照してください。
このレポートには「履行実績」レポートと同じ列が表示されますが、ATO品目、PTO品目およびキット品目の親品目にはその子品目の金額が含まれます。これらの品目の場合は、親品目(上位モデル)のみが表示され、子品目は表示されません。つまり、ATO品目、PTO品目またはキット品目の子品目が標準品目として個別に販売されない場合、その子品目は「上位モデルの履行実績」レポートに表示されません(子品目が標準品目の場合は、「上位モデルの履行実績」レポートに標準品目として表示されます)。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「履行実績」を参照してください。
このレポートには、上位モデルの履行実績の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「履行実績」を参照してください。
このレポートにアクセスするには、「顧客履行管理」ダッシュボードで「履行実績」レポート・リンクを選択します。「表示別」で「顧客」を選択するか、または「顧客」パラメータで特定の顧客を選択します。 次に「記帳済額」リンクを選択します。このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: 受注番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: 受注の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織(倉庫)から取得される在庫組織。
記帳日: 受注明細から取得される記帳日。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客名。
品目、摘要、単位: 「品目レベルの詳細」を参照してください。
記帳済数量: 「品目レベルのレポート」を参照してください。
このレポートには、受注明細が記帳から履行までに要した平均サイクル時間が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
記帳-履行日数: (履行日 - 記帳日)の合計(履行済の全受注明細が計算対象) / 履行済の受注明細の数
選択した期間累計内の処理された全受注明細が、記帳から履行までに要した平均時間(日数)。
計算は時間レベルで実行されますが、レポートには5.1日のように日単位で小数第1位まで表示されます。
増減: 現期間の記帳 - 履行日数 - 前期間の記帳 - 履行日数
現期間と前期間の記帳 - 履行日数の平均値の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、記帳 - 履行日数の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「記帳-履行日数」を参照してください。
このレポートには、受注明細の記帳から計画出荷日と要求日までのリード・タイムが表示され、顧客要求への応答の推移が示されます。
このレポートは出荷に関する情報を提供するため、計画出荷日と要求日の両方を持つ出荷可能品目のデータのみ表示されます。この場合、要求日タイプは「出荷」またはブランクです。保証などのサービス品目は出荷不可であるため、このレポートには含まれません。
計算は時間レベルで実行されますが、レポートには5.1日のように日単位で小数第1位まで表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
計画日: (計画出荷日 - 記帳日)の合計(記帳済の全受注明細が計算対象) / 記帳済の受注明細の数
選択した期間累計の間に記帳された出荷可能な全受注明細について、受注明細の記帳日から計画出荷日までの平均リード・タイム(日数)(この記帳日は、受注明細から取得される記帳日です)。
要求日: (要求日 - 記帳日)の合計(記帳済の全受注明細が計算対象) / 記帳済の受注明細の数
計画出荷日も指定されている出荷可能な全受注明細について、受注明細の記帳日から要求日までの平均リード・タイム(日数)。 このメジャーに含まれるのは、要求日タイプが「出荷」またはブランクの受注明細のみです。
要求日からの偏差: (計画出荷日 - 要求日)の合計(記帳済の全受注明細が計算対象) / 記帳済の受注明細の数
選択した期間累計の間に記帳された出荷可能な受注明細の、計画出荷日と要求日の平均差異(日数)。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
記帳済数量: 選択した期間内で、受注に対して受注の記帳処理が実行された後の受注明細にリストされている品目の数量(Qty)。
履行数量: 選択した期間内で、受注明細にリストされている品目の履行数量。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「履行実績トレンド」レポートと「上位モデルの履行実績トレンド」グラフには、次のグラフが含まれます。
「記帳済額トレンド」には、記帳済額の推移が表示されます。
「履行済額トレンド」には、履行済額の推移が表示されます。
「記帳-履行比率トレンド」には記帳 - 履行率の推移が表示されます。
「記帳-履行日数トレンド」グラフには、記帳 - 履行サイクル時間(日数)の平均の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「顧客履行管理」ダッシュボード」を参照してください。
ATO品目、PTO品目およびキット品目の処理方法に関する一般情報は、「「顧客履行管理」ダッシュボード」にある「追加情報」の項を参照してください。
「上位モデルの履行実績」レポートには、品目レベルで数量または単位は表示されません。一部のビジネス・プロセスでは、PTO品目に金額を持つ子オプション品目があり、上位モデルの履行後に子オプション品目を個別に履行できる場合があります。PTO上位モデルの履行後、子オプション品目の履行前にレポートを表示すると、集計された上位モデルの履行済額には、すべての子品目の金額が含まれません。このため、レポートを使用して単位当たりの平均値を計算(上位モデルの履行済額を履行数量で除算)する場合、表示される上位モデルの金額と数量を使用すると不適切な場合があります。上位モデルおよび関連する子品目の金額と数量は、必要に応じて、「履行実績」レポートに個別に表示できます。
ATOモデルの場合、「記帳-履行日数」、「記帳-履行日数トレンド」および「要求出荷リード・タイムのトレンド」レポートでは、1つの受注明細(構成明細)のみが計算対象になります。ATO品目とその子品目は別々の行にリストされ、1行に1つの子品目が表示されます。ただし、ATO品目はその子品目の組立て後に出荷される単一の品目です。計算で使用される明細は、コンフィギュレータを使用して進行受注処理を完了した後に生成される構成明細です。この明細は、受注に自動的に挿入され、出荷可能な唯一の明細です。このロジックを使用すると明細の重複カウントがないため、サイクル時間やリード・タイムが正確に計算されます。PTOおよびキットの場合は、すべての子品目を異なる時期に出荷または履行できるため、すべての明細が計算に含まれます。
この項では、次のレポートについて説明します。
バックログと遅延のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
現行のバックログは?バックログは増加しているか、減少しているか?
予定の出荷が遅延している製品は?遅延金額は減少しているか、増加しているか?
期限超過の受注が最も多い組織は?
遅延受注で最も影響を受ける顧客は?
「バックログおよび計画遅延額」レポートには、記帳済だが履行されていない顧客受注明細の金額がバックログとして表示されます。バックログ受注はオープン受注とも呼ばれます。バックログは、パイプラインにあり履行が必要な受注金額の識別に役立ちます。バックログ・トレンドは、記帳済受注の変動を示し、受注の実行に必要な未完了活動の量を示すことができます。
計画遅延額のレポートには、遅延しているオープン受注明細の金額が計画出荷日に従って表示されます。 これらの受注明細は記帳済だが未履行で、選択した日付時点で計画出荷日から遅延しています。納期超過額レポートには、遅延しているオープン受注明細の情報が納期に従って表示されます。遅延出荷は遅滞バックログとも呼ばれます。
バックログと遅延レポートを監視することで、オープン受注のみではなく遅滞(遅延)受注にも集中できます。また、完了および履行が必要な高額の遅滞受注または特定の顧客の遅滞受注を確認できます。さらに、このレポートは、パイプラインで今後発生する(つまり遅延して発生する)収益も示します。遅延受注が増加傾向の場合は、受注実行の業績低下、生産能力の問題、または倉庫の効率低下などの問題が発生している可能性があります。
「バックログ」レポートには、記帳済だが履行されていない受注明細のデータが表示されます。 これに対して遅延レポートには、記帳済だが未履行で、計画出荷日または納期から遅延している受注明細のデータが表示されます。レポートの対象は、記帳済受注(返品を除く)のみです。出荷可能品目と出荷不可品目の両方が含まれます。取消済明細(受注数量が0(ゼロ)の明細)はレポートに含まれません。たとえば、取り消された遅延明細は遅延額に含まれません。社内受注およびクローズ済オーダーは除外されます。
次のパラメータについては、「パラメータ」を参照してください。
組織
通貨
製品カテゴリ
品目
このレポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
レポートでは、選択した日付を使用してデータをレポートする期間を決定します。たとえば、選択した日付が2003年12月15日の場合、レポートには2003年12月15日時点で遅延またはバックログになっている品目の金額が表示されます。この日付を2003年9月4日に変更すると、2003年9月4日時点の金額が表示されます。
このレポートには、履行されていない顧客受注明細(オープン受注)の金額、および遅延しているオープン受注明細の遅延額が計画出荷日に従って表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
バックログ額: 記帳済数量 * 販売価格
オープン受注とも呼ばれ、記帳済(受注の記帳処理を実行済)だが履行されていない受注明細の金額。
記帳済数量とは、受注が記帳された後の受注明細の数量(Qty)です。
増減: [(現期間のバックログ額 - 前期間のバックログ額) / 前期間のバックログ額の絶対値] * 100
現期間と前期間のバックログ額の増減率。
増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
合計(パーセント): (行のバックログ額 / バックログ額の総合計) * 100
バックログ額合計(たとえば、すべての製品カテゴリのバックログ額合計)に対する行のバックログ額(たとえば、特定の製品カテゴリのバックログ額)の比率。
計画遅延額: 記帳済数量 * 販売価格(選択した日付が計画出荷日を過ぎている未履行の明細が計算対象)
遅滞バックログとも呼ばれ、選択した日付時点で受注明細の計画出荷日から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の合計額(特に、これらはスナップショット日時点で遅延している明細です。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
受注明細は、Oracle Order Managementで履行ワークフローが実行された後に履行済とみなされます。履行は、請求処理のために受注明細がOracle Receivablesとインタフェースする直前のステップです(出荷可能品目の場合は、出荷確認処理の完了後に履行ワークフローが発生します)。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 たとえば、本日日付(選択した日付)と計画出荷日が同じ場合、明細は時間に関係なく遅延になりません。
注意: 明細に計画出荷日がない場合、その明細はこのメジャーに含まれません。
増減: [(現期間の計画遅延額 - 前期間の計画遅延額) / 前期間の計画遅延額の絶対値] * 100
現期間と前期間の計画遅延額の増減率。該当する期間内で最後に記録された金額が使用されます(記録された金額はスナップショットと呼ばれます。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
合計(パーセント): (行の計画遅延額 / 計画遅延額の総合計) * 100
計画遅延額合計(たとえば、すべての製品カテゴリでの計画遅延額合計)に対する行の計画遅延額(たとえば、特定の製品カテゴリの計画遅延額)の比率。
このレポートには、バックログおよび計画遅延額の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「バックログおよび計画遅延額」を参照してください。
このレポートでは、すべてのオープン受注の金額が与える影響やその日数に焦点が当てられるため、マネージャはそれらのオープン受注の履行に集中できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
遅延日数: 遅延日数のバケット。 たとえば、本日日付が8月15日で、受注明細の計画出荷日が8月14日とします。本日時点で、この受注明細は遅延日数が1バケットとして表示されます。同様に、2日間遅延している受注明細は、遅延日数が2バケットとして表示されます。
「計画遅延日数別履行額」レポートには、遅延している明細が計画出荷日に従って表示されます。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
遅延明細: レポートで選択した日付が計画出荷日から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の数。
計画遅延額: 「バックログおよび計画遅延額」を参照してください。
増減: [(現期間の遅延額 - 前期間の遅延額) / 前期間の遅延額の絶対値] * 100
リストされた遅延日数バケットに該当する金額に対する、現期間と前期間の金額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
合計(パーセント): (行の遅延額 / 遅延額合計) * 100
計画遅延額の合計に対する、リストされた遅延日数バケットの金額の比率。
このレポートには、遅延額の詳細が計画出荷日に従って表示されます。 遅延明細の数と金額、遅延数量、現期間と比較期間の間の増減、および遅延平均日数を表示できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
計画遅延額: 「バックログおよび計画遅延額」を参照してください。
増減: 選択した期間と比較期間における計画遅延額の増減。
遅延明細: レポートで選択した日付が計画出荷日から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の数。
遅延(日数): (スナップショット日 - 計画出荷日)の合計(記帳済だが履行されていない受注明細が計算対象) / 遅延明細の数
選択した期間累計内の受注明細が、計画出荷日に対して遅延している平均時間(日数)。たとえば、特定の顧客に10の遅延明細がある場合、「遅延平均日数」は、その顧客の10の遅延明細についての平均遅延日数として計算されます(顧客別に表示した場合)。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには、受注番号、明細番号および遅延受注が計画出荷日に従ってリストされます。 受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: 受注番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: 受注の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織(倉庫)から取得される在庫組織。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客名。
記帳日: 受注明細から取得される記帳日。
遅延日数: スナップショット日 - 計画出荷日(「計画遅延額詳細」レポートの場合)。 「納期超過額詳細」レポートの場合は、スナップショット日から納期を減算します。
受注明細が計画出荷日(「計画遅延額詳細」レポートの場合)または納期(「納期超過額詳細」レポートの場合)を過ぎた日数。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには「計画遅延日数別履行額」と同じ情報が表示されますが、遅延に関するデータは納期に従って表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
遅延日数: 遅延日数のバケット。 たとえば、本日日付が8月15日で、受注明細の納期が8月14日とします。本日時点で、この受注明細は遅延日数が1バケットとして表示されます。同様に、2日間遅延している受注明細は、遅延日数が2バケットとして表示されます。
「納期遅延日数別履行額」レポートには、遅延している明細が納期に従って表示されます。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
遅延明細: レポートで選択した日付が納期から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の数。
納期超過額: 記帳済数量 * 販売価格(選択した日付が納期を過ぎた未履行の明細が計算対象)
遅滞バックログとも呼ばれ、選択した日付時点で受注明細の納期から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の合計額。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 たとえば、本日日付(選択した日付)と納期が同じ場合、明細は遅延になりません。
注意: 明細に納期がない場合、その明細はこのメジャーに含まれません。
増減: [(現期間の遅延額 - 前期間の遅延額) / 前期間の遅延額の絶対値] * 100
納期超過額の合計に対する、リストされた遅延日数バケットの金額の比率。
合計(パーセント): (行の遅延額 / 遅延額合計) * 100
このレポートには、遅延額の詳細が納期に従って表示されます。 遅延明細の数と金額、遅延数量、現期間と比較期間の間の増減、および遅延平均日数を表示できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
納期超過額: 「納期遅延日数別履行額」を参照してください。
増減: 選択した期間と比較期間における納期超過額の増減。
遅延明細: レポートで選択した日付が納期から遅延し、記帳済だが履行されていない受注明細の数。
遅延(日数): (スナップショット日 - 納期)の合計(記帳済だが履行されていない受注明細が計算対象) / 遅延明細の数
選択した期間累計内の受注明細が、納期に対して遅延している平均時間(日数)。 たとえば、特定の顧客に10の遅延明細がある場合、「遅延平均日数」は、その顧客の10の遅延明細についての平均遅延日数として計算されます(顧客別に表示した場合)。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには「計画遅延額詳細」と同じ情報が表示されますが、遅延に関するデータは納期に従って表示されます。
このレポートには、納期超過額の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「納期遅延日数別履行額」を参照してください。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
バックログ数量: 記帳済だが未履行の受注明細にリストされている品目の数量(Qty)。
遅延数量: 記帳済だが未履行で遅延している受注明細にリストされている品目の数量(Qty)。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「バックログ額トレンド」、「計画遅延額トレンド」および「納期超過額トレンド」グラフには、バックログ額および遅延額の推移が表示されます。
「計画遅延日数別履行額」グラフには、現期間と前期間の年齢バケットの計画遅延額が表示されます。
グラフに表示される遅延データの解釈方法については、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「顧客履行管理」ダッシュボード」を参照してください。
納期超過レポートでは、Oracle Order Managementの場合と同様に、企業が納期と要求日を連動して使用していることが前提になります。詳細は、「納期」を参照してください。
遅延額はスナップショットとして取得されます。 遅延額の解釈方法については、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
バックログ額は選択した日付時点の金額として表示されますが、実際は最新の数量と販売価格を使用して計算されます。たとえば、9月4日時点で受注明細の50品目がバックログであるとします。9月5日に同じ受注明細の数量を25に変更します。この場合、9月4日時点のバックログ・データを表示すると、バックログ額は数量50ではなく25で計算されます。
受注組立(ATO)品目、受注ピック(PTO)品目およびキット品目の処理方法については、「「顧客履行管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「履行済返品額」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
返品レートが最も高い顧客は?
返品の主な事由は?その事由で返品が発生している製品カテゴリまたは品目は?
返品が現期間の潜在的な収益に与える影響は?
返品数が最も多い、または返品レートが最も高い組織は?
「履行済返品額」レポートには、履行済の返品受注明細の数と金額値が表示されます。また、このレポートには、顧客受注明細の履行済額合計に対する返品額を比率で表した返品レートも表示されます。「事由別返品」レポートには、履行済の返品受注明細の事由と金額が表示されます。また、このレポートには、返品額合計に対する、特定の事由による返品の金額の比率も表示されます。「返品詳細」レポートでは、特定の受注、明細番号、顧客および返品日を参照できます。
これらのレポートを監視することで、返品が最も多い品目や最も影響を受ける顧客、返品が最も多く発生している組織、および返品の事由を識別できます。
レポートでは、履行された返品受注のみが対象になります。出荷可能明細と出荷不可明細の両方が含まれます。また、取消済明細(受注数量が0(ゼロ)の明細)と社内受注は計算に含まれません。
次のパラメータについては、「パラメータ」を参照してください。
組織
通貨
製品カテゴリ
品目
レポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客。
事由: Oracle Receivablesに定義されている返品事由(「製品誤り」など)。レポートには、Oracle Order Managementの返品取引で選択した事由が表示されます。Oracle Order Managementでは返品事由は必須項目です。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
これらのレポートでは、履行日を使用してデータをレポートする期間を決定します。
このレポートには、履行済の返品受注明細の数と関連する金額、および返品レートが表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
返品額: 履行数量 * 販売価格(返品の受注明細が計算対象)
選択した期間内に履行された返品受注明細の金額。履行数量とは、受注明細の履行済数量です。
受注明細(および返品明細)は、Oracle Order Managementで履行ワークフローが実行された後に履行済とみなされます。履行は、請求処理のために受注明細または返品明細がOracle Receivablesとインタフェースする直前のステップです(出荷可能品目の場合は、出荷確認処理の完了後に履行ワークフローが発生します)。
増減: [(現期間の返品額 - 前期間の返品額) / 前期間の返品額の絶対値] * 100
現期間と前期間の返品額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
返品レート: [返品額 / 全受注明細の(履行数量 * 販売価格)] * 100
選択した期間累計の間における、品目の履行済額合計に対する返品額の比率。
返品レートは、受注金額合計(履行済受注)に対する返品額(履行済返品受注)の比率です。このレートは、履行する通常の受注の金額に対して返品される金額の比率を示します。
増減: 現期間の返品レート - 前期間の返品レート
現期間と前期間の返品レートの差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
返品明細: 選択した期間累計の間における返品明細の数。
このレポートには、履行済返品額の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「履行済返品額」を参照してください。
このレポートには、履行済の返品受注明細の事由と金額、および事由が存在する返品受注明細の合計に対する比率が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
事由: 返品受注明細から取得される返品事由(「製品誤り」など)。Oracle Order Managementでは返品事由は必須項目です。
合計(パーセント): (特定の事由による返品額 / 返品額合計) * 100
返品額合計に対する、リストされた返品事由による返品額の比率。
返品明細: 選択した期間累計の間における、リストされた事由による返品受注明細の数。
このレポートには、履行済の返品受注明細の受注番号と明細番号がリストされます。 受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: 返品明細が含まれる受注の番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: 返品の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織(倉庫)から取得される在庫組織。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客名。
返品日: 返品が履行された日付(履行日はデータベースに内部的に格納されるため、受注処理では表示されません)。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
返品数量: 選択した期間における、リストされた品目の履行済返品数量の合計。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「履行済返品額トレンド」グラフには、返品額の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「顧客履行管理」ダッシュボード」を参照してください。
受注組立(ATO)品目を返品する場合は、Oracle Order Managementで親(上位モデル)品目を返品明細に入力し、元の受注を参照することをお薦めします。ATOのすべての子品目を返品明細に自動的に移入するには、元の受注を参照する必要があります。子品目が返品明細に移入されていない場合、その子品目は前述のレポートの返品額に含まれません。
ATO品目、受注ピック(PTO)品目およびキット品目の処理方法については、「「顧客履行管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
「出荷管理」ダッシュボードには、出荷と工程管理の視点から、出荷可能品目に関するデータのみが表示されます。
「出荷管理」ダッシュボードには、Oracle Order Managementの情報に基づいたレポートが表示されます。このダッシュボードの目的は出荷プロセスの実績を示すことにあるため、出荷管理のレポートには、社内受注および外部からの受注の両方が含まれます。
「出荷管理」ダッシュボードを使用して、出荷工程の実績および増減の推移も含めて、倉庫における工程を監視します。
組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に、出荷済明細の数および遅延出荷の比率を表示できます。「出荷実績」を参照してください。
選択した期間において、計画出荷日と比較して早期、遅延および期限内に出荷された明細の数および比率のトレンドを表示できます。「出荷実績」を参照してください。
組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に、記帳 - 出荷サイクル時間を表示できます。「記帳-出荷日数」を参照してください。
サイクル時間バケット別の出荷済明細数を表示できます(たとえば、1日、1週間などの期間内に出荷された明細)。「記帳-出荷日数」を参照してください。
年齢調べバケット別に遅延している明細数を表示できます(たとえば、1日遅延、1週間遅延の明細)。「計画遅延実績」を参照してください。
組織別、在庫カテゴリ別、品目別および顧客別に、バックオーダー・ステータスの明細数を表示できます。「計画遅延実績」を参照してください。
出荷済明細数、遅延出荷の比率、記帳 - 出荷サイクル時間および計画遅延明細数についてキー・パフォーマンス測定を監視できます。「出荷KPI」を参照してください。
「出荷管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Fulfillment Intelligence職責です。
「組織」パラメータについては、「共通概念」を参照してください。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
出荷管理のレポートに表示されるのは、出荷可能品目の情報のみです。受注組立(ATO)品目の場合、受注で出荷可能なのは構成(組立)品目のみです。したがって、その受注明細のみがレポート計算の対象となります。受注ピック(PTO)品目およびキット品目の場合は、出荷可能なすべての明細がレポートに含まれます。保証などのサービス品目は出荷不可であるため、レポートには含まれません。
注意: ATO品目、PTO品目およびキット品目の場合、子品目は、他のすべての品目と同様に、カテゴリに割り当てられています。子品目は、必ずしも親品目と同じカテゴリに割り当てられていません。つまり、レポートでは、子品目が親品目と同じカテゴリに表示される場合と、異なるカテゴリに表示される場合があります。
「出荷管理」ダッシュボードには、納期より遅れて出荷された受注明細を表示するレポートも含まれます。これらのレポートでは、Oracle Order Managementと同様に、企業が納期と要求日を連動して使用していることが前提になります。詳細は、「納期」を参照してください。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、出荷キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
出荷済明細: 出荷された受注明細の総数。
「出荷実績」も参照してください。
このKPIを使用して、組織の出荷済明細の量、およびその量の前期間との比較方法を識別します。このKPIは、倉庫における活動が増加しているか、それとも減少しているかを示します。
計画遅延明細: (受注明細の計画出荷日より遅れて出荷された明細の総数 / 出荷済明細) * 100
「出荷実績」も参照してください。
このKPIを使用して、出荷実績が最高または最低の組織、および最も影響を受ける顧客を判別します。このKPIは、計画に対する出荷実績が向上しているか、それとも悪化しているかを示します。
納期超過明細: (受注明細の納期より遅れて出荷された明細の総数 / 出荷済明細) * 100
「出荷実績」も参照してください。
記帳-出荷日数: 全受注明細の(出荷日 - 確定日)の平均。確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます。詳細は、「確定日」を参照してください。
このKPIは、受注が記帳されてから品目が出荷されるまでの平均日数を示します。「記帳-出荷日数」も参照してください。
このKPIを使用して、組織における受注の記帳から出荷までのサイクル時間を判別します。 このKPIを選択してレポートを表示します。レポートには、組織別、在庫カテゴリ別、品目別または顧客別にサイクル時間が表示され、サイクル時間を長くしている要因やそれによって影響を受ける顧客を判別できます。
計画遅延明細数: 未出荷の記帳済受注明細で、選択した日付より前に計画出荷日がある受注明細の数。
「計画遅延実績」も参照してください。
このKPIを使用して、遅延受注明細の現在の状態を判別します。このKPIを前期間と比較し、遅延明細の量の変動を判別することで、トレンドが改善されているかどうかを確認できます。
関連レポートについては、「「出荷管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「出荷済明細実績」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
出荷が遅延している品目とその出荷元の組織は?
出荷の遅延によって最も影響を受ける顧客は?
組織の出荷はタイムリに行われているか?出荷を早期、期限内、遅延に分配する方法は?
出荷実績は向上しているか?
「出荷済明細実績」および関連レポートには、出荷済受注明細の総数が示されるため、倉庫における活動が増加しているか、それとも減少しているかを判別できます。さらに、これらのレポートには、早期、期限内または遅延の出荷済受注明細数が表示されるため、計画に対する出荷実績が向上しているか、それとも悪化しているか、さらに、出荷実績が最高または最低の組織を確認できます。 また、レポートには計画出荷日または納期から遅れている受注明細の比率も表示されます。詳細レポートでは、特定の受注を参照できます。これらのレポートを監視することで、受注実行プロセスの管理を強化できます。
レポートの対象は、出荷済(返品を除く)の受注明細と、出荷可能品目がある受注明細のみです。レポートでは、実績出荷日を使用して明細が出荷済かどうかが判断されます。実績出荷日は、Oracle Shippingの搬送明細詳細に記録および表示された日付です。このレポートの目的は全受注の出荷プロセスの実績を示すことにあるため、社内受注および外部からの受注の両方が含まれます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
在庫カテゴリ
品目
このレポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
これらのレポートでは、搬送明細詳細の実績出荷日を使用してデータをレポートする期間が決まります。
このレポートには、出荷済の受注明細の総数とその数量、計画出荷日および納期より遅れて出荷された受注明細の比率が表示されます。 このページから、Oracle Order Managementの「受注情報」ページに特定の受注を表示できます。 このレポートを監視することで、出荷プロセスの実績を評価できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
出荷済明細: 出荷された受注明細の数。対象になるのは、ゼロより大きい出荷数量があり、品目が出荷可能(Oracle Inventoryで品目属性が出荷可能)の明細です。受注組立(ATO)品目のカウント方法については、「「出荷管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
増減: [(現期間の出荷済明細 - 前期間の出荷済明細) / 前期間の出荷済明細] * 100
現期間と前期間の出荷済明細数の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
計画遅延明細: (計画遅延出荷済明細 / 出荷済明細) * 100
受注明細の計画出荷日より遅れて出荷された明細の合計数の比率。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 たとえば、明細が計画出荷日と同じ日に出荷された場合、その明細は時間に関係なく遅延になりません。
注意: 明細に計画出荷日がない場合、その明細はこのメジャーに含まれません。
増減: 現期間の計画遅延明細 - 前期間の計画遅延明細
計画出荷日より遅れて出荷された明細の比率について、現期間と前期間の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
納期超過明細: (納期超過出荷済明細 / 出荷済明細) * 100
受注明細の納期より遅れて出荷された明細の合計数の比率。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 たとえば、明細が納期と同じ日に出荷された場合、その明細は時間に関係なく遅延になりません。
注意: 明細に納期がない場合、その明細はこのメジャーに含まれません。
増減: 現期間の納期超過明細 - 前期間の納期超過明細
納期より遅れて出荷された明細の比率について、現期間と前期間の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、出荷済明細の数、計画出荷日より遅れて出荷された明細の比率および納期より遅れて出荷された明細の比率が、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「出荷済明細実績」を参照してください。
このレポートには、計画出荷日より遅れて出荷された明細の情報が表示されます。 遅延受注明細、遅延出荷の数量、遅延受注明細の比率、遅延平均日数および記帳 - 出荷の平均日数を表示して監視できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客名。
遅延明細: 受注明細の計画出荷日より遅れて出荷された受注明細の数。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
遅延明細のパーセント: 「計画遅延明細」と同じ。
計画出荷日より遅れて出荷された明細の合計数の比率。
遅延平均日数: [全遅延明細の(実績出荷日 - 計画出荷日または納期)の合計] / 遅延明細
明細が計画出荷日より遅れて出荷された日数の平均。 たとえば、特定の顧客に10の遅延受注明細がある場合、「遅延平均日数」は、その顧客の10の遅延受注明細について平均遅延日数として計算されます(顧客別に表示した場合)。
実績出荷日は、Oracle Order Managementの搬送明細詳細から取得されます。 平均日数の計算で使用される実績出荷日、計画出荷日および納期は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
記帳-出荷日数: 全受注明細の(出荷日 - 確定日)の平均。確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます。記帳日は受注明細から取得されます。詳細は、「確定日」を参照してください。
このレポートには、遅れて出荷された受注の番号と明細が計画出荷日に従ってリストされます。 受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: 遅延出荷明細が含まれる受注の番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: 遅延出荷明細が含まれる受注の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織から取得される在庫組織。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客名。
出荷日: 搬送明細詳細から取得される実績出荷日。
遅延日数: 出荷日 - 計画出荷日。 「納期超過出荷済明細詳細」レポートでの計算方法は、出荷日 - 納期です。
明細が計画出荷日(「計画遅延出荷済明細詳細」レポートの場合)または納期(「納期超過出荷済明細詳細」レポートの場合)より遅れて出荷された日数。
遅延日数の計算で使用される日付は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには、納期より遅れて出荷された明細の情報が表示されます。 遅延受注明細の数、遅延出荷の数量、遅延受注明細の比率、遅延平均日数および記帳 - 出荷の平均日数を表示して監視できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
遅延明細: 受注明細の納期より遅れて出荷された受注明細の数。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
遅延明細のパーセント: 「納期超過明細」と同じ。
納期より遅れて出荷された明細の合計数の比率。
遅延平均日数: [全遅延明細の(実績出荷日 - 納期)の合計] / 遅延明細
明細が納期より遅れて出荷された日数の平均。たとえば、特定の顧客に10の遅延受注明細がある場合、「遅延平均日数」は、その顧客の10の遅延受注明細について平均遅延日数として計算されます(顧客別に表示した場合)。
実績出荷日は、Oracle Order Managementの搬送明細詳細から取得されます。 平均日数の計算で使用される実績出荷日、計画出荷日および納期は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
記帳-出荷日数: 「計画遅延出荷済明細要約」を参照してください。
このレポートには、納期より遅れて出荷された受注の番号と明細がリストされます。 受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画遅延出荷済明細詳細」を参照してください。
このレポートには、出荷済明細数のトレンドが出荷計画明細数と比較して表示されます。 また、計画出荷日に対して早期、遅延および期限内に出荷された明細の比率のトレンドも表示されます。 トレンドは、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
早期出荷済明細: 計画出荷日より前に出荷された受注明細の数。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、時間、分および秒は無視されます。 したがって、このメジャーには、計画出荷日より1カレンダ日以上前に出荷された明細が含まれます。
早期パーセント: (早期出荷済明細 / 出荷済明細) * 100
出荷済明細合計数に対する早期出荷済明細数の比率。
期限内出荷済明細: 計画出荷日に出荷された受注明細の数。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、時間、分および秒は無視されます。 したがって、このメジャーには、計画出荷日と同じカレンダ日に出荷された明細が含まれます。 明細に計画出荷日がない場合、その明細は期限内とみなされます。
期限内パーセント: (期限内出荷済明細 / 出荷済明細) * 100
出荷済明細合計数に対する期限内出荷済明細数の比率。
遅延出荷済明細: 計画出荷日より遅れて出荷された受注明細の数。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、計画出荷日に付随する時間、分および秒は無視されます。
遅延のパーセント: 前述の「計画遅延明細」と同じ。
出荷済明細合計: 前述の「出荷済明細」と同じ。
計画明細: 選択した期間累計の間で、計画出荷日がある出荷可能品目の受注明細の数。
計画出荷済明細: (出荷済明細 / 計画明細) * 100
計画出荷日がある全明細(計画済の明細)に対する、選択した期間累計の間に出荷された全受注明細の比率。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
出荷数量: 選択した期間内で、リストされている品目の出荷数量合計。
遅延数量: 選択した期間内で、リストされている品目の遅延出荷数量合計。 計画遅延出荷済明細のレポートでは、計画出荷日より遅れて出荷された数量になります。 また、納期超過出荷済明細のレポートでは、納期より遅れて出荷された数量になります。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「出荷済明細実績トレンド」には、出荷済明細の金額、計画遅延出荷済明細の比率、および納期超過出荷済明細の比率が表示されます。
「計画期限内出荷済明細トレンド」には、早期、遅延および期限内に出荷された明細の内訳、出荷済明細の総数と計画明細の総数の比較、および早期、遅延および期限内に出荷された明細合計の比率が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「出荷管理」ダッシュボード」を参照してください。
受注組立(ATO)品目、受注ピック(PTO)品目およびキット品目の処理方法については、「「出荷管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「記帳対出荷(日数)」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定の組織や顧客に対する記帳 - 出荷サイクル時間は?
出荷までの時間が最も長い品目は?
「記帳-出荷日数」および関連レポートには、受注の確定または記帳から品目の出荷までに要した時間に関する情報が表示されます。確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます。記帳日は受注明細から取得されます。このレポートを使用すると、受注管理、製造、ピッキングおよび出荷の各プロセスの統合および速度を評価できます。このメジャーを追跡することで、組織のサイクル時間を判別できます。また、このレポートには、在庫カテゴリ別、品目別または顧客別にサイクル時間が表示され、サイクル時間を長くしている要因やそれによって影響を受ける顧客を判別できます。
これらのレポートでは、出荷済の受注明細が対象になります。レポートの対象は、出荷済(返品を除く)の受注明細と、出荷可能品目がある受注明細のみです。レポートでは、実績出荷日を使用して明細が出荷済かどうかが判断されます。実績出荷日は、Oracle Shippingの搬送明細詳細に記録および表示された日付です。社内受注および外部からの受注の両方が含まれます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
在庫カテゴリ
品目
このレポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客。
ページ・パラメータ(期間を含む)がページやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
レポートでは、搬送明細詳細の実績出荷日を使用してデータをレポートする期間を決定します。
このレポートには、受注の記帳から品目の出荷までに要した時間に関する情報が表示されます。このレポートを使用すると、受注管理、製造、ピッキングおよび出荷の各プロセスの統合および速度を評価できます。 このメジャーを追跡することで、在庫切れ品目、プロセス間の情報伝達の遅れなど、製造に関する問題を検出できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
日数: 全受注明細の(出荷日 - 確定日)の平均。確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます。記帳日は受注明細から取得されます。詳細は、「確定日」を参照してください。
計算は時間レベルで実行されますが、レポートには5.1日のように日単位で小数第1位まで表示されます。
増減: 現期間の日数 - 前期間の日数
現期間と前期間の記帳 - 出荷の平均日数の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、記帳 - 出荷サイクル時間の平均が、年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「記帳対出荷(日数)」を参照してください。
このレポートには、出荷済受注明細の数が記帳 - 出荷日数別(年齢バケット)に表示されます。 たとえば、記帳後1日で出荷された明細、および記帳後1週間で出荷された明細を表示できます。 また、明細合計数に対する各バケットの比率も表示できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
記帳-出荷日数: 確定日から出荷日までのサイクル時間のバケット(日単位)(確定日が設定されている場合、記帳メトリックでは確定日が使用されます)。たとえば、受注明細が8月15日午前08:00:00に記帳され、8月17日午前10:00:00に出荷されたとします。この受注明細は、「記帳-出荷日数」が2のバケットに表示されます (記帳日から出荷までに2日と2時間を要しましたが、3日未満であるため)。
例:
1: 記帳日から出荷まで1日以上2日未満を要しました。
2: 2日以上3日未満を要しました。
3: 3日以上4日未満を要しました。
6〜9: 6日以上9日未満を要しました。
20以上: 20日以上を要しました。
注意: システム管理者は、データのグループ、つまりバケットを変更できます。詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』を参照してください。
出荷済明細: リストされた記帳 - 出荷日数バケット内に出荷された受注明細の数。 たとえば、記帳後1日で出荷されたのが68明細であることが示されます。
増減: [(現期間の出荷済明細 - 前期間の出荷済明細) / 前期間の出荷済明細] * 100
記帳 - 出荷日数バケット内に出荷された明細数について、現期間と前期間の増減率。 たとえば、記帳後1日で68明細が出荷された場合、前期間に記帳後1日で出荷された明細数と比較して5.0%増加であると示されます。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
合計(パーセント): (行の出荷済明細 / 出荷済明細の総数) * 100
出荷済明細の総数に対する、リストされた記帳 - 出荷日数バケット内に出荷された明細数の比率。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
品目: 組織に対して定義した品目名。AS54888(BOS)のような組織コードが付加されます。
摘要: 組織に対して定義した品目の説明。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「記帳-出荷日数トレンド」には、記帳 - 出荷サイクル時間の推移が日単位で表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「出荷管理」ダッシュボード」を参照してください。
受注組立(ATO)品目、受注ピック(PTO)品目およびキット品目の処理方法については、「「出荷管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
計画遅延とバックオーダーのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
予定の出荷が遅延している在庫カテゴリと品目は?
期限超過の品目が最も多い組織は?
遅延受注明細の量は改善しているか、悪化しているか?
遅延している受注によって影響を受ける顧客は?
計画遅延のレポートには、確定済または記帳済だが(確定日が使用できない場合は、記帳日が使用されます)未出荷で遅延している(計画出荷日から遅延している)受注明細の数が示されます。また、レポートには、品目別、組織別、在庫カテゴリ別または顧客別に平均遅延日数も表示されます。未出荷明細とは、搬送明細詳細に実績出荷日がなく、完全に取り消されたりクローズされていない出荷可能明細です。このような遅延出荷は遅滞バックログとも呼ばれます。レポートでは、特定の受注も参照できます。
このレポートを監視することで、未出荷の計画済受注明細の数を計画出荷日別に評価し、出荷プロセスの実績を評価できます。また、遅延受注明細数を前期間と比較して、遅延明細の量の変動を判別し、トレンドが改善されているかどうかを確認できます。
バックオーダーのレポートには、関連する倉庫搬送詳細明細がバックオーダー・ステータスの受注明細の数がバックオーダー数量とともに示されます。
これらのレポートには、記帳済だが出荷されていない受注明細のデータが表示されます。レポートの対象は、確定済または記帳済の受注(返品を除く)と、出荷可能品目がある受注明細のみです。取消済明細(受注数量が0(ゼロ)の明細)はレポートに含まれません。(たとえば、取り消された遅延明細は遅延額に含まれません)。社内受注および外部からの受注が含まれます。クローズ済オーダーは除外されます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
在庫カテゴリ
品目
このレポートには、次のパラメータも表示されます。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客。
ページ・パラメータ(期間を含む)がページやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
これらのレポートでは、確定日または記帳日を使用してデータをレポートする期間を決定します。
このレポートには、遅延受注明細、および明細の合計数に対する比率が表示されます。 また、現期間と前期間の差異、および対応する比率も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
遅延 (日数): 選択した日付時点で受注明細の計画出荷日から遅延している出荷可能明細の遅延日数のバケット(特に、これらはスナップショット日時点で遅延している明細です。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
たとえば、本日日付が8月15日で、オープン受注明細の計画出荷日が8月14日とします。本日時点で、この受注明細は遅延日数が1バケットとして表示されます。同様に、2日間遅延している受注明細は、遅延日数が2バケットとして表示されます。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 たとえば、本日日付(レポートで選択した日付)と計画出荷日が同じ場合、明細は時間に関係なく遅延になりません。
注意: 明細に計画出荷日がない場合、その明細はこのメジャーに含まれません。
遅延明細: 確定済または記帳済だが(確定日が設定されている場合、記帳メトリックでは確定日が使用されます)未出荷で、レポートで選択した日付が計画出荷日から遅延している出荷可能受注明細の数。詳細は、「確定日」を参照してください。
増減: [(現期間の遅延明細 - 前期間の遅延明細) / 前期間の遅延明細] * 100
リストされた遅延(日数)バケット内にある明細について、現期間と前期間の遅延明細数の増減率。該当する期間内で最後に記録された金額が使用されます(記録された金額はスナップショットと呼ばれます。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
合計(パーセント): (行の遅延明細 / 遅延明細合計) * 100
遅延明細合計に対する、リストされた遅延(日数)バケット内の遅延明細数の比率。
このレポートには、遅延明細数の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画遅延日数別明細数」を参照してください。
このレポートには、遅延出荷の詳細が計画出荷日に従って表示されます。 遅延明細の数、遅延出荷の数量、現期間と前期間の間の増減、および遅延平均日数を表示および監視できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
遅延明細: 「計画遅延日数別明細数」を参照してください。
増減: 「計画遅延日数別明細数」を参照してください。
遅延(日数): [遅延明細の(スナップショット日 - 計画出荷日)の合計] / 遅延明細の数
出荷可能明細が計画出荷日から遅延している平均日数。 たとえば、特定の顧客に10の遅延受注明細がある場合、「遅延平均日数」は、その顧客の10の遅延受注明細について平均遅延日数として計算されます(顧客別に表示した場合)。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
このメジャーは日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには、遅延明細数の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: 遅延明細が含まれる受注の番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: 遅延している受注の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織から取得される在庫組織。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客名。
記帳日: 受注明細から取得される確定日または記帳日。
遅延日数: 現在日 - 計画出荷日。
出荷可能な明細を持つ受注が計画出荷日から遅延している日数。
遅延日数の計算で使用される日付は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。
このレポートには、バックオーダーの受注明細、品目および数量が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
バックオーダー明細: 関連する倉庫の搬送明細詳細がバックオーダー・ステータスになっている受注明細の数(バックオーダー・ステータスは、Oracle Order Managementの「出荷ステータスの表示」または「出荷取引」ウィンドウに表示されます)。
Oracle Order Managementでは、受注明細全体がバックオーダーになります。受注明細より少ない数量を出荷できる場合は、その数量が出荷されます。残りの数量は別の受注明細に記載され、関連する搬送明細がバックオーダー・ステータスに設定されます。
増減: [(現期間のバックオーダー明細 - 前期間のバックオーダー明細) / 前期間のバックオーダー明細] * 100
現期間と前期間のバックオーダー明細数の増減率。該当する期間内で最後に記録された値が使用されます(記録された金額はスナップショットと呼ばれます。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
バックオーダー品目: 選択した日付時点(または最新のスナップショット)でバックオーダー・ステータスになっている品目の数。同じ品目は1回のみカウントされます。
増減: [(現期間のバックオーダー品目 - 前期間のバックオーダー品目) / 前期間のバックオーダー品目] * 100
現期間と前期間のバックオーダー品目数の増減率。該当する期間内で最後に記録された値が使用されます(記録された金額はスナップショットと呼ばれます。 「受注と出荷のスナップショット」を参照してください)。
増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、バックオーダーの受注番号、明細番号、品目数、顧客、遅延日数、要求日および計画出荷日がリストされます。 受注番号を選択して「受注情報」ページにアクセスし、受注詳細を表示します。
このレポートには、次の列が表示されます。
受注番号: バックオーダー明細が含まれる受注の番号。 この番号を選択して、「受注情報」ページに特定の受注を表示します。「受注情報」ページはOracle Order Managementのページです。
明細番号: バックオーダーになっている受注の明細番号。
組織: 受注明細の出荷元組織(倉庫)から取得される在庫組織。
顧客: 受注明細から取得される出荷先顧客名。
バックオーダー数量: 「出荷ステータスの表示」または「出荷取引」ウィンドウに表示される搬送詳細のステータスがバックオーダーになっている明細の受注数量(Qty)。
要求日: バックオーダーになっている受注明細から取得される要求日。
予定日: バックオーダーになっている受注明細から取得される計画出荷日。
要求遅延日数: スナップショット日 - 要求日
顧客の要求日から遅延している明細の遅延日数。遅延日数の計算で使用される日付は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
予定日より前の受注明細の場合、このメジャーはマイナスの数になります。つまり、要求日より前に受注をバックオーダー・ステータスに設定できます。 たとえば、本日、明日を要求日とする10品目の受注を作成したとします。 次に、本日、10品目の内5品目をバックオーダーにします。要求日は明日であるため、これらの品目は遅延とみなされません。したがって、遅延日数のメジャーではマイナスの数で表示されます。
計画遅延日数: スナップショット日 - 予定日
計画出荷日から遅延している明細の遅延日数。遅延日数の計算で使用される日付は日単位に端数処理されるため、日付に付随する時間、分および秒は無視されます。 スナップショット日の詳細は、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
予定日より前の受注明細の場合、このメジャーはマイナスの数になります。つまり、計画出荷日より前に受注をバックオーダー・ステータスに設定できます(前述の「要求遅延日数」の例を参照)。
このレポートには、バックオーダーの受注明細と品目の数の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「バックオーダー要約」を参照してください。
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
数量: 選択した期間内で、リストされている品目について遅延またはバックオーダーの数量合計(Qty)。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「計画遅延明細数トレンド」には、遅延明細数の推移が表示されます。
「バックオーダー・トレンド」には、バックオーダー明細と品目の数の推移が表示されます。
バックオーダーと遅延データの解釈方法については、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「出荷管理」ダッシュボード」を参照してください。
バックオーダー明細および遅延明細は、スナップショットとして取得されます。 バックオーダーと遅延データの解釈方法については、「受注と出荷のスナップショット」を参照してください。
受注組立(ATO)品目、受注ピック(PTO)品目およびキット品目の処理方法については、「「出荷管理」ダッシュボード」にある「追加情報」を参照してください。
「在庫管理」ダッシュボードを使用して、在庫金額や在庫回転率、および循環棚卸精度に関する情報を表示します。
在庫金額合計を表示できます。これには、手持在庫(ストアー内など)、WIP額(資材出庫および生産資源チャージを含む)および組織間を移動中の在庫も含まれます。
在庫回転率を、その推移も含めて組織別に表示できます。
循環棚卸精度を、ヒット/ミス精度と調整率も含めて表示できます。
「在庫管理」ダッシュボードでは、次のアプリケーション領域からの情報が使用されます。
Oracle Process Manufacturing(Oracle Process Manufacturing Cost Management、Oracle Process Manufacturing Inventory Management、Oracle Process Manufacturing Process Executionを含む)
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、在庫キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
在庫金額: 期末在庫の原価合計。手持在庫、移動中在庫および仕掛中(WIP)在庫が含まれます。
年間在庫回転率: 年間COGS / 平均日次在庫
年間COGS = (COGS / 選択した期間内の日数) * 365
売上原価は、Oracle Inventoryで売原勘定科目に記帳されたときの出荷原価です。売上原価または在庫原価の決定には、標準原価計算組織では標準原価が使用され、実際原価計算組織では実際費用が使用されます。
平均日次在庫 = 日次最終在庫残高の合計 / 日数
ヒット/ミス精度: (ヒット入力数合計 / 入力数合計)*100
ヒット/ミス精度は、循環棚卸入力の総数に対する、ヒット/ミス差異許容範囲内の循環棚卸入力の総数の比率です。
総調整率: (総調整/システム在庫額総額)*100
総調整率は、循環棚卸入力の完了時における棚卸品目のシステム在庫額総額に対する、循環棚卸時に発生した調整の総額です。
完全一致率: (一致入力の合計数 / 入力の総数)*100
完全一致率は、循環棚卸入力の総数に対する完全一致入力数の比率です。
完全一致入力とは、入力された棚卸数量がシステム数量と一致する入力です。
関連レポートについては、「「在庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間内の在庫組織別または在庫カテゴリ別の在庫合計額は?
在庫金額の推移および前期間との比較結果は?
手持、移動中または製造現場の在庫金額合計の比率は?
「在庫額要約」レポートには、手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫で構成される期末在庫合計、および手持、移動中または仕掛中の各金額の変動が表示されます。これらの金額を品目別に表示することもできます。このレポートには、企業内の組織について組織別に在庫レベルが表示されます。「タイプ別在庫額」には、期末在庫合計に対する手持、WIPおよび移動中在庫の金額の比率が円グラフで表示されます。
次のレポートには、在庫金額に関する詳細が組織別に表示されます。
「手持在庫詳細」レポートには、保管場所別に使用可能在庫の金額が表示されます。品目レベルでは、数量も表示されます。
「移動中在庫詳細」レポートには、所有組織別、在庫カテゴリ別または品目別に、組織間を移動中の在庫の金額が表示されます。品目レベルでは、数量も表示されます。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
組織: ユーザーにアクセス権がある在庫組織で、Oracle Inventoryの組織セキュリティ設定によって決定されます。
「全組織」を選択すると、アクセス権があるすべての組織(必ずしも企業内の全組織ではない)のデータが表示されます。
Oracle Process Manufacturing(OPM)では、ユーザーにアクセス権があるすべてのプロセス対応組織がパラメータに表示されます。ただし、レポートにデータが表示されるのは、在庫取引が発生している倉庫に対応する組織、または仕掛中(WIP)倉庫として識別された組織のみです。
通貨
在庫カテゴリ: 在庫機能領域に設定したカテゴリによって定義されるOracle品目カテゴリ。
保管場所: Oracle Inventoryで定義された保管場所。保管場所は組織ごとに定義されます。レポートにリストされる保管場所は、選択した組織に応じて異なります。
Oracle Process Manufacturingのプロセス組織では保管場所を使用しません。したがって、レポートを保管場所別に表示すると、Oracle Process Manufacturingで生成された値は「未割当」保管場所に含まれます。
保管場所別に表示した場合は、「未割当」保管場所についても平均原価計算組織での原価更新による在庫金額の変動が表示されます。平均原価計算組織で原価更新が発生すると、品目の原価の変更は、品目の数量全体(複数の保管場所に存在する場合もあります)に適用されます。したがって、レポートでは、複数の保管場所にわたって金額を品目数量に配分できません。原価更新の詳細は、『Oracle Cost Managementユーザーズ・ガイド』の平均原価計算の概要に関する説明を参照してください。
品目: Oracle Inventoryで組織レベルで定義された品目。
在庫の全レポートでは、取引日を使用して在庫金額をレポートする期間を決定します。また、すべての返品は返品取引日に反映されます。
ショップ型製造で生産された品目は組立品と呼び、プロセス製造で生産された品目は製品、連産品または副産物と呼びます。
このレポートには期末在庫の合計が表示されます。これには、手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫が含まれます。 また、組織別、在庫カテゴリ別および品目別に在庫レベルが表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
手持額: WIPおよび移動中在庫を除き、各品目の手持数量の合計額。標準原価計算組織の場合、在庫金額は各品目の標準原価で計算されます。実際原価計算組織の場合、在庫金額は各品目の実際費用で計算されます。詳細は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の手持在庫および可用性、手持数量の表示、在庫位置の表示、および複数組織数量レポートの要求に関する説明を参照してください。
増減: 選択した比較期間における手持数量の増減。
移動中価額: 組織間で移動中の在庫の価額。この価額は、出荷の本船渡し(FOB)コードに基づいて、所有組織の在庫金額に含まれます。
Oracle Process Manufacturingでは、社内受注およびOracle Process Manufacturing(OPM)在庫転送も移動中に含まれます。移動即時取引または移動ジャーナル取引は含まれません。OPM在庫転送はFOB受入です。受入組織で在庫が受け入れられるまで、その在庫は発送元組織の所有です。
増減: 選択した比較期間における移動中数量の増減。
WIP額: 生産および組立作業用に製造現場に出庫された在庫。WIP額には、外注加工用に出荷された在庫と、外注加工へ移動中の在庫の両方が含まれます。作業指示が最終組立品用の場合、WIP額は作業指示の最終組立品目のカテゴリでレポートされます(組立品目は、半組立品または最終組立品の場合があります)。処理後の金額には、外注加工費が含まれます。廃棄勘定科目に賦課された仕掛は、WIP額に含まれません。
Oracle Process Manufacturingの場合、バッチのWIP額は、バッチ・ヘッダーで指定されたWIP倉庫に対応する在庫組織に関連付けられます。これには、消費される原料および使用される生産資源の金額が含まれますが、バッチの製品に直接関連付けられた間接費は含まれません。
増減: 選択した比較期間におけるWIP数量の増減。
合計額: 手持在庫、仕掛(WIP)への出庫、および移動中在庫を含む期末在庫。合計額を組織別に表示している場合、この合計額は各組織の全品目カテゴリの期末在庫になります。また、合計額をカテゴリ別に表示している場合、この合計額は、選択した組織(1つまたは複数)の各カテゴリに含まれる全品目の期末在庫になります。たとえば、Seattle組織のMonitorsカテゴリに含まれる品目の合計額を1600万とします。これに対して、全組織のMonitorsカテゴリに含まれる全品目の合計額は1800万のようになります。
増減: [(現期間の合計額 - 前期間の合計額) / 前期間の合計額の絶対値] * 100
現期間と前期間の在庫金額合計の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「在庫額要約」レポートでは、手持額、WIP額および移動中価額の増減が個別に追跡されます。
合計(パーセント): 選択したパラメータの比率で表される在庫金額。たとえば、「在庫カテゴリ」パラメータからカテゴリを選択するとします。他のすべてのパラメータは「すべて」に設定され、「表示別」は「組織」になります。この例では、組織1の「合計(パーセント)」は62%と表示されるとします。これは、このカテゴリの在庫を持つ全組織に対して、組織1はこのカテゴリの在庫の62%を占めることを意味します。
このレポートには、手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫を含む期末在庫合計の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「在庫額要約」を参照してください。
このレポートには、期末在庫合計に対する手持在庫、仕掛中(WIP)在庫および移動中在庫の金額の比率が円グラフで表示されます。
このレポートには、次が表示されます。
値: 各在庫タイプの在庫金額。
増減: 前期間または前年度と比較した在庫タイプの金額の変動。
このレポートには、使用可能在庫の金額が組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別または品目別に表示されます。 数量は品目レベルで表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
レポートを品目別に表示すると、次の列も表示されます。
手持数量: 品目の手持数量。
増減: 選択した期間と選択した比較期間における手持数量の比率差異。
このレポートには、組織間を移動中の在庫の金額が表示されます。 金額は、所有組織別、在庫カテゴリ別または品目別に表示できます。 数量は品目レベルで表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
レポートを品目別に表示すると、次の列も表示されます。
移動中数量: 品目の移動中数量。
増減: 選択した期間と選択した比較期間における移動中数量の比率差異。
「合計額」グラフには、選択した組織内の各組織について、現期間と前期間の在庫金額合計が表示され、関連する「在庫額トレンド」グラフには、在庫金額合計の推移が表示されます。「タイプ別在庫額」グラフには、在庫金額合計に対するタイプ別(WIP、移動中または手持)の期末在庫金額の比率が円グラフで表示されます。
「手持額」グラフには、選択したパラメータ別に品目の手持額が表示されます。
「移動中価額」には、選択したパラメータ別に品目の移動中価額が表示されます。
「在庫内訳」グラフには、選択した組織内の各組織について、手持、WIPおよび移動中の各在庫金額の内訳とともに、現期間と前期間の在庫金額合計が表示されます。関連するトレンド・レポートには、この情報の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「在庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
在庫金額の分類には、在庫機能領域のカテゴリ・セットで定義されたカテゴリが使用されます。
在庫カテゴリへの品目の割当ては、マスター組織レベルまたは各組織レベルで制御できます。Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Inventoryで設定されたカテゴリ割当てが使用されます。品目がマスター組織レベルでカテゴリに割り当てられている場合、全組織の全在庫は、そのマスター組織内のカテゴリ別にレポートされます。品目が各組織レベルでカテゴリに割り当てられている場合、在庫は、そのカテゴリが割り当てられている各組織でレポートされます。
在庫カテゴリがマスター組織レベルで割り当てられている場合、各品目は、次の例に示すように各組織内で同様に分類されます。
品目 | 値 | 組織 | 在庫カテゴリ |
---|---|---|---|
品目1 | 500 USドル | 組織1 | カテゴリ1 |
品目1 | 700 USドル | 組織2 | カテゴリ1 |
品目2 | 300 USドル | 組織2 | カテゴリ3 |
品目4 | 400 USドル | 組織2 | カテゴリ1 |
合計: | 1,900 USドル |
全組織のカテゴリ別の在庫金額は次のようになります。
カテゴリ | 合計額 |
---|---|
カテゴリ1 | 1600 USドル |
カテゴリ3 | 300 USドル |
品目 | 値 | 組織 | 在庫カテゴリ |
---|---|---|---|
品目1 | 500 USドル | 組織1 | カテゴリ1 |
品目1 | 700 USドル | 組織2 | カテゴリ2 |
品目2 | 300 USドル | 組織2 | カテゴリ3 |
品目4 | 400 USドル | 組織2 | カテゴリ1 |
合計: | 1,900 USドル |
カテゴリ | 合計額 |
---|---|
カテゴリ1 | 900 USドル |
カテゴリ2 | 700 USドル |
カテゴリ3 | 300 USドル |
つまり、カテゴリがマスター組織で制御されているか、各組織レベルで制御されているかに関係なく、在庫金額は常にその在庫を保有する組織に基づいてカテゴリ別にレポートされます。
在庫品目の分類と割当て方法の詳細は、『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「在庫回転率トレンド」グラフには、組織全体と比較した在庫回転率が示されます。在庫金額がマイナスの数の場合、その部分は円グラフにプロットされません。
「在庫回転率」レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間内の在庫組織別の在庫回転数は?
特定の在庫組織の在庫回転率トレンドは?
現行の在庫回転率を、在庫組織間で比較した結果は?
「在庫回転率」レポートでは、特定期間内に特定の組織(または全組織)の在庫が回転した(つまり、消費された)回数として測定されます。また、在庫投資(平均手持在庫金額)に関連する年間売上原価も表示されます。
Oracle Process Manufacturingでは、在庫回転率の値は、Oracle Process Manufacturing(OPM)受注履行ではなくOracle Order Managementのデータから取得されます。
この項では、「在庫回転率」レポートと「在庫回転率トレンド」レポートについて説明します。
「年間」とは、選択した期間内のデータが会計年度全体に按分されることを意味します。たとえば、「期間」が「四半期」の場合、年間在庫回転率は、四半期のそれまでのデータに基づいた会計年度全体の在庫回転率になります。
在庫回転率に組織間転送は含まれません。社内受注の場合、会社間取引で出荷ネットワークが使用できないとき、その取引は在庫回転率に含まれません。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、特定期間内に在庫が回転した(つまり、消費された)回数が、会計年度全体の年間回転率として算出されて表示されます。 この計算は、在庫投資(平均手持在庫金額)に関連する売上原価(COGS)に基づいて行われます。 このレポートは、在庫の消費率と適切な在庫レベルのバランスを維持するための業務指標として使用できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
平均日次在庫: 日次最終在庫残高の合計 / 日数
指定した期間の開始時点からの日次最終在庫残高の平均。在庫残高には、在庫勘定科目の資産品目の金額が含まれます。また、仕入先が所有する受入在庫、および経費品目保管場所の経費品目と資産品目は在庫残高から除外されます。
Oracle Process Manufacturingでは、経費品目と資産品目が区別されません。非資産品目は、プロセス製造では非在庫品目として参照されます。非在庫品目の場合、手持在庫の数量残高と金額は追跡されません。
年間COGS: (COGS / 選択した期間内の日数) * 365
COGSは、指定した期間内の売上原価です。COGSは、販売された製品に関連する品目原価の合計を意味します。このレポートでは、COGSは、Oracle Shippingで売原勘定科目に記帳されたときの出荷原価です。組織間転送は、回転率の計算に使用されるCOGSの値から除外されます。実際原価計算組織の場合、原価は実際原価になります。標準原価計算組織の場合は、標準原価が使用されます。この計算では、会計年度全体の年間COGSが算出されます。
回転率: 年間COGS / 平均日次在庫
特定期間内に在庫が回転した(つまり、消費された)回数で、会計年度全体の年間回転率として算出されます。在庫回転率の計算例は、「追加情報」を参照してください。
増減: 現期間の回転率 - 前期間の回転率
現期間と前期間の在庫回転率の増減。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、在庫回転率の推移が年別、四半期別、月別または週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「在庫回転率」を参照してください。
「在庫回転率」グラフには、組織別の在庫回転率が前期間または前年度と比較して表示されます。
「在庫回転率トレンド」グラフには、選択した全組織の年間在庫回転率の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「在庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
「計画在庫回転率」レポートについては、「計画実績」を参照してください。
次の表に、在庫回転率の計算例を示します。ここでは、日付パラメータが2002年2月15日、期間が「週」(つまり、週の開始が2月11日で、本日日付が2月15日)です。
日付 | 在庫金額合計(単位: 千) | COGS(単位: 千) |
---|---|---|
2002年2月11日 | 37,132 | 164 |
2002年2月12日 | 36,968 | 164 |
2002年2月13日 | 39,851 | 164 |
2002年2月14日 | 39,726 | 125 |
2002年2月15日 | 39,578 | 0 |
平均日次最終在庫: | 39,251 | |
COGS合計: | — | 617 |
2002年2月15日の週の年間COGS: | — | 32,172 |
回転率: | — | 0.8 |
この表に示すように、週累計の平均日次最終在庫は38,651(単位: 千)です。週累計のCOGS合計は617ですが、年間COGS(会計年度全体)は32,172です。年間COGSを平均日次在庫で除算すると、在庫回転率は0.8になります。
在庫組織が新規(選択した期間内に作成)の場合、その在庫組織は最初の受入日までレポートに表示されません。その組織で在庫を受け入れた場合でも、組織から最初の出荷が発生するまで在庫回転率は0です。次の表に例を示します。
月数 | 平均日次在庫 | 年間COGS | 在庫回転率 |
---|---|---|---|
2002年1月 * | — | — | — |
2002年2月 * | — | — | — |
2002年3月 | 4,258 | 0 | 0.0 |
2002年4月 | 6,547 | 1361 | 0.2 |
この表の例では、1月〜3月の間に在庫組織が作成されています。3月に、組織では金額4,258の在庫を受け入れます。この時点では組織から出荷された在庫がないため、COGSおよび回転率は0(ゼロ)です。4月には出荷された在庫があるため、COGSおよび回転率が計算されています。
この項では、次のレポートについて説明します。
循環棚卸のレポートを使用して、組織の在庫循環棚卸の精度に関する情報を表示します。主要なメトリックは、ヒット/ミス精度、総調整率および完全一致率です。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
組織の在庫の正確度は?
入力数量とシステム数量の相違は?
通貨: 「共通概念」を参照してください。
組織: ユーザーにアクセス権がある在庫組織で、Oracle Inventoryの組織セキュリティ設定によって決定されます。
「全組織」を選択すると、アクセス権があるすべての組織(必ずしも企業内の全組織ではない)のデータが表示されます。
Oracle Process Manufacturing(OPM)では、ユーザーにアクセス権があるすべてのプロセス対応組織がパラメータに表示されます。ただし、レポートにデータが表示されるのは、在庫取引が発生している倉庫に対応する組織、または仕掛中(WIP)倉庫として識別された組織のみです。
在庫カテゴリ: 在庫機能領域に設定したカテゴリによって定義されるOracle Inventoryのカテゴリ。
保管場所: Oracle Inventoryで定義された保管場所。保管場所は組織ごとに定義されます。レポートにリストされる保管場所は、選択した組織に応じて異なります。
Oracle Process Manufacturingのプロセス組織では保管場所を使用しません。したがって、レポートを保管場所別に表示すると、Oracle Process Manufacturingで生成された値は「未割当」保管場所に含まれます。
品目: Oracle Inventoryの品目。在庫組織のコードが連結されています。
循環棚卸: 循環棚卸パラメータのセット。各セットは一意の名称で識別され、品目、計画および許容範囲のリストが含まれます。これらは、Oracle Inventoryで定義されます。Oracle Process Manufacturingでは、1つの組織に対する循環棚卸仕様は1つのみです。したがって、Oracle Process Manufacturingのすべての循環棚卸入力は「未割当」循環棚卸に関連付けられます。
循環棚卸区分: 特定の循環棚卸に含まれる品目のグループ。循環棚卸区分は、Oracle InventoryおよびOracle Process Manufacturing Inventory Managementで定義されます。Oracle Process Manufacturingでは、循環棚卸区分は品目のABCランクを使用して移入されます。
この項では、循環棚卸精度のレポートについて説明します。
このレポートには、完了済および承認済の循環棚卸入力に関連する取引が表示されます。 データは、組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別、品目別、循環棚卸別および循環棚卸区分別に表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
入力件数: 選択した期間内に特定の品目について入力された循環棚卸入力の総数。
ヒット/ミス
精度: この列では、選択したパラメータに基づいてヒット/ミス精度が集計されます。 「ヒット/ミス要約」レポートには、「精度」の値を選択してアクセスします。
増減: 選択した期間内のヒット/ミス精度の増減。
総調整
値: プラスの調整額合計 + マイナスの調整額合計。
循環棚卸時に品目に対して実施された調整額合計の絶対値。
レート: このメジャーは、品目数量に対して実施された調整額合計の率、および循環棚卸時点の手持数量との比較を示します。
増減: 総調整率と、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)のレートを比較します。
完全一致
レート: 循環棚卸入力の総数に対する完全一致入力の率。完全一致入力は、差異がなくヒット/ミス許容範囲内であるため、ヒット入力ともみなされます。 「ヒット/ミス要約」レポートには、「レート」の値を選択してアクセスします。
増減: 完全一致メジャーと、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)の完全一致を比較します。
このレポートには、アクセス権があるすべての組織を対象にして、ヒット/ミス精度、総調整率および一致率のトレンドが表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「循環棚卸精度」を参照してください。
このレポートには、ヒット/ミス精度詳細の要約が表示されます。これには、特定の在庫カテゴリの各品目に対して入力された循環棚卸入力の総数、ヒットの総数とヒット率、完全一致の総数と完全一致率、およびミスの総数とミス率が含まれます。
このレポートには、次の列が表示されます。
入力件数: 選択した期間内に特定の品目について入力された循環棚卸入力の総数。
ヒット数
入力: 入力された数量とシステム数量の相違が指定の許容範囲限度内の場合、循環棚卸入力はヒットとみなされます。
レート: 循環棚卸入力の総数に対するヒットの率。
増減: ヒット・メジャーと、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)のヒット・メジャーを比較します。
ミス数
入力: 入力された数量とシステム数量の相違が許容範囲を超える場合、循環棚卸入力はミスとみなされます。
レート: 循環棚卸入力の総数に対するミスの率。
増減: ミス・メジャーと、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)のミス・メジャーを比較します。
注意: ヒット/ミス許容範囲とは、システムで追跡されている手持数量と実際の循環棚卸数量の差異に対するユーザー定義の限度です。
ヒット/ミス許容範囲率は、Oracle Inventoryで循環棚卸ヘッダーと循環棚卸区分を定義するときに指定されます。Oracle Inventoryでは、循環棚卸区分レベルで定義された許容範囲率が最初に使用されます。品目の区分に対して許容範囲が定義されていない場合は、循環棚卸ヘッダー・レベルの許容範囲が使用されます。ヘッダーまたは循環棚卸区分に対して許容範囲が定義されていない場合、Oracle Inventoryではヒット/ミス許容範囲に限度がないとみなされるため、相違の有無に関係なく全入力が「ヒット」になります。
Oracle Process Manufacturingでは、ヒット/ミス決定の基準として警告許容範囲が使用されます。システム在庫数量 * (警告許容範囲率 / 100)よりも修正数量の絶対値が少ない場合、棚卸はヒットとみなされます。
完全一致
入力: 入力された数量とシステム数量の相違がない場合、入力は完全一致とみなされます。 完全一致入力は、差異がなくヒット/ミス許容範囲内であるため、ヒット入力ともみなされます。
レート: 循環棚卸入力の総数に対する完全一致入力の率。 「ヒット/ミス要約」レポートには、「レート」の値を選択してアクセスします。
増減: 完全一致メジャーと、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)の完全一致を比較します。
このレポートには、循環棚卸プロセスで、特定のカテゴリにある品目のシステム数量と金額に対して実施された調整の詳細が表示されます。 このレポートでは、循環棚卸調整要約が組織別、保管場所別、在庫カテゴリ別、品目別、循環棚卸別および循環棚卸区分別に表示されます。 また、表には、入力の総数、調整入力の数、循環棚卸時点のシステム在庫価額、総調整率および純調整率が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
入力
合計: 選択した期間内に特定の品目について入力された循環棚卸入力の総数。
調整: 品目数量に対して実際に調整が実施された入力の数。
システム在庫 - 値: 循環棚卸入力時点の品目の手持金額。これは、システム在庫数量を原価で評価して計算されます。
総調整
値: プラスの調整額合計 + マイナスの調整額合計。
循環棚卸時に品目に対して実施された調整額合計の絶対値。
レート: このメジャーは、品目数量に対して実施された調整額合計の率、および循環棚卸時点の手持数量との比較を示します。
増減: 総調整率と、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)のレートを比較します。
純調整
値: プラスの調整額合計 - マイナスの調整額合計。
品目に対するプラスの調整額合計とマイナスの調整額合計の差異。
レート: 品目数量に対して実施された純調整率、およびその品目数量と循環棚卸時点の手持数量との比較を示します。
増減: 純調整率と、前年同期(選択した比較期間が前年度の場合)または前期間(選択した比較期間が前期間の場合)のレートを比較します。
このレポートには、循環棚卸プロセスで特定の品目に対して実際に実施された調整の詳細が表示されます。これには、過不足に対する調整の数が含まれます。
このレポートには、次のヘッダーが表示されます。
入力件数: 「循環棚卸調整要約」を参照してください。
システム在庫
値: 「循環棚卸調整要約」を参照してください。
数量: 調整済数量合計。これは、品目別に表示した場合のみ表示されます。
プラスの調整
値: 循環棚卸時に品目に対して実施されたプラスの調整額合計。
数量: 入力数量がシステム数量より多いすべての入力の調整済数量合計。これは、品目別に表示した場合のみ表示されます。
マイナスの調整
値: 循環棚卸時に品目に対して実施されたマイナスの調整額合計。
数量: 入力数量がシステム数量より少ないすべての入力の調整済数量合計。これは、品目別に表示した場合のみ表示されます。
調整額合計
品目別にレポートを表示すると、次の列も表示されます。
品目摘要: 品目の説明が表示されます。
単位: 品目が属する組織における品目の基準単位が表示されます。
「ヒット/ミス精度」グラフでは、在庫カテゴリ全体または選択したパラメータのヒット/ミス精度を比較します。関連するトレンド・グラフには、この比較の推移が表示されます。
「ヒット率」グラフでは、在庫カテゴリ全体または選択したパラメータのヒット率を比較します。
「ミス率」グラフでは、在庫カテゴリ全体または選択したパラメータのミス率を比較します。
「完全一致率」グラフでは、在庫カテゴリ全体または選択したパラメータの完全一致率を比較します。関連するトレンド・グラフには、この比較の推移が表示されます。
「総調整トレンド」グラフには、一定期間内の総調整値とレートが表示されます。
「総調整率」グラフでは、在庫カテゴリ全体またはパラメータ別の他のビューの総調整率と、前年度または前期間の値を比較します。
「純調整率」グラフでは、在庫カテゴリ全体または選択したパラメータのミス率を比較します。
「調整額合計」グラフでは、循環棚卸時に品目に対して実施されたプラスの調整額合計とマイナスの調整額合計を比較します。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「在庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
「製造管理」ダッシュボードを使用して、製造実績を表示します。
実績生産額と計画生産額を比較できます。「計画対生産」を参照してください。
すべてのクローズ済製造オーダーの標準原価と実際費用、および原価差異を表示できます(標準原価には、原材料、生産資源、外注加工費および間接費が含まれます)。「製造原価差異」を参照してください。
未認識の原価差異がある、つまり賦課される原価がその製造オーダーの標準原価を超えているすべてのオープン製造オーダーを表示できます。「現行未認識差異」を参照してください。
完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)に賦課される実績原材料原価合計を標準資材原価と比較できます。「原材料使用量差異」を参照してください。
利用した生産資源と使用可能生産資源の値を比較し、生産資源稼働率を表示できます。「生産資源稼働率」を参照してください。
すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、実際および標準の生産資源原価、および生産資源差異を表示できます。すべての完了製造オーダーについて、生産資源の実績時間と標準時間、および生産資源効率を表示できます。「生産資源差異」を参照してください。
すべての製造オーダー(オープンまたはクローズ済)について、廃棄額を表示して総生産額と比較し、総生産に対する廃棄率を表示します。「廃棄」を参照してください。
「製造管理」ページでは、次のアプリケーション領域および取引からの情報が使用されます。
Oracle Advanced Supply Chain Planning(計画オーダーや確定オーダーなど)
Oracle Work in Process(生産量と生産額、廃棄数量と廃棄額、WIP資材取引とWIP生産資源取引など)
Oracle Inventory(資材出庫と返品、WIP完了と返品など)
Oracle Process Manufacturing(OPM原価管理、OPM在庫管理、OPMプロセス実行およびOPM製品開発を含む)
Oracle Cost Management(品目原価や原価差異など)
Oracle Bills of Material(製造オーダーの標準資材所要量など)
Oracle Engineering(製造オーダーの標準生産資源所要量など)
Oracle Flow Manufacturing(生産量と生産額、廃棄数量と廃棄額、WIP資材取引とWIP生産資源取引など)
レポートには、ライン型製造オーダーおよびフロー・スケジュールの両方が含まれます(ただし、「生産資源差異」レポートと「生産資源効率」レポートにフロー・データはありません。追加情報は、「生産資源差異」を参照してください)。レポートでは返品が考慮されます。たとえば、WIP組立値からWIP返品値が減算されます。
Oracle Shop Floor Managementの製造オーダー、プロジェクト製造データおよび非標準製造オーダーは、レポートから除外されます。
「製造管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Manufacturing Intelligence職責です。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、製造管理キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
計画対生産: (生産済標準値 / 計画標準値) * 100
生産済標準値は、選択した期間内の各品目の組立完了数量合計に、基本編成計画が収集された時点の品目の原価を乗算した値です。計画標準値は、選択した期間内の確定および計画オーダーの数量合計に、基本編成計画が収集された時点の品目の原価を乗算した値です。
このKPIは、計画値に対する生産値を比率で示します。
「計画対生産」も参照してください。
生産額: 生産額はWIP完了値とWIP返品値の正味額で、在庫資産勘定科目に挿入されます。ショップ型製造オーダーのすべてのWIP返品は、返品取引日時点で処理されます。
「計画対生産」も参照してください。
製造原価差異: [(実際費用 - 標準原価) / 標準原価] * 100
すべてのクローズ済製造オーダーの標準原価(生産の標準原価)に対する、すべてのクローズ済製造オーダーに賦課される実際費用の比率。
「製造原価差異」も参照してください。
原材料使用量差異: [(実際使用量 - 標準使用量) / 標準使用量] * 100
実際使用量は、組立品として製造オーダーに出庫された構成部品の実績数量に、実際費用を乗算した値です(製造オーダーに出庫された実績数量とは、在庫から仕掛に出庫された数量です)。標準使用量は、組立品の構成部品の標準数量に実際費用を乗算した値です(標準数量は、部品構成表またはOracle Process Manufacturingのフォーミュラから取得されます)。
このKPIは、実際に資材が消費された量と標準資材消費量の比較を示します。
「原材料使用量差異」も参照してください。
生産資源稼働率: (賦課生産資源原価/ 使用可能生産資源原価) * 100
賦課生産資源原価は、オープンおよびクローズ済のすべての製造オーダーに賦課される生産資源時間に、生産資源取引日時点における生産資源の標準原価を乗算した値です。使用可能生産資源原価は、選択した期間内の生産資源カレンダで指定した使用可能時間に、同じ期間内の生産資源の標準原価を乗算した値です。
このKPIは、使用可能生産資源が使用される範囲を示します。
「生産資源稼働率」も参照してください。
生産資源差異: [(実績生産資源原価 - 標準生産資源原価) / 標準生産資源原価] * 100
実績生産資源原価は、完了製造オーダーに賦課される生産資源時間に、各生産資源取引に基づく生産資源の実際費用を乗算した値です。標準生産資源原価は、使用される実際の工順に基づく製造オーダーの標準生産資源時間に、完了時における生産資源の標準原価を乗算した値です。
このKPIは、賦課生産資源原価と標準生産資源原価の比較を示します。
「生産資源差異」も参照してください。
廃棄: (廃棄額 / 総生産額) * 100
廃棄額は、すべての品目カテゴリで生成された廃棄の金額で、すべての廃棄取引から取得されます。これは、廃棄された組立品に賦課された原価です。総生産額は、仕掛完了から在庫までの原価(返品は差し引く)に廃棄額を加算した金額です。
このKPIは、生成された廃棄の金額と総生産額の比較を示します。
廃棄KPIは、Oracle Process Manufacturing(OPM)に適用されません。仕様を満たさないOPM製品は、同じバッチ内で再処理されるか、または別の品目を使用して連産品として完了します。再処理の影響は「生産資源差異」レポートに反映され(「生産資源差異」を参照)、連産品の影響は「原材料使用量差異」レポートに反映されます(「原材料使用量差異」を参照)。
「廃棄」も参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「計画対生産」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
選択した期間における組織別および在庫カテゴリ別の生産合計額は?
選択した期間における組織別および在庫カテゴリ別の生産を計画と比較した結果は?
計画と比較して生産過剰および生産不足の品目は?
「計画対生産」と関連レポートでは、特定の計画の詳細を取得し、同じ日付または同じ期間内の計画生産数と実績生産数を比較します。Oracle Daily Business Intelligenceの実装時に、比較対象の基本編成として1つ以上の計画が選択されています(受注や供給のステータス変更を反映するために生産計画は毎日のように頻繁に変更されるため、計画の基本編成を使用すると、初期計画の不変のスナップショットと実績生産額を比較できます)。基本編成は、Oracle Advanced Supply Chain Planningの計画から作成されます。また、基本編成は実装時に設定され、必要に応じて変更できます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
在庫カテゴリ
品目: 計画で製品ファミリが使用されている場合でも、レポートには品目別および在庫カテゴリ別にデータが表示されます。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
計画対生産のレポートでは、仕掛(WIP)完了日を使用して生産済標準値と実績生産額をレポートする期間を決定します。
現行原価は、Oracle Daily Business Intelligenceによって基本編成計画が収集された時点の最新の品目原価で、Oracle Cost Managementから取得されます(これは、レポート用に計画が収集された時点の品目原価であるため、必ずしも計画が作成された時点の品目原価ではありません)。
レポートから非標準製造オーダーは除外されますが、経費品目は含まれます。資産品目は、完了時に費用勘定保管場所に移動できません。返品取引日時点で、すべてのWIP組立値からWIP返品取引値が減算されます。
次の説明にあるWIP完了は、Oracle Process Manufacturingのショップ型製造における組立完了を意味し、製品完了、連産品完了または副産物完了と呼びます。WIP完了は、数量が完了して在庫に転送されると発生します。
計画数量: 選択した期間内の計画生産量。この値は、Oracle Advanced Supply Chain Planningでリリースされたすべての確定オーダーと計画オーダーから取得されます。
実績数量: 選択した期間内の実績生産量。在庫勘定科目のWIP完了から取得されます。
品目に計画数量はあるがWIP完了がない場合、その品目の実績数量と生産量は0(ゼロ)になります。ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「計画対生産」レポートには、計画標準値、生産済標準値、およびこの2つの値の比率がパーセントで表示されます。実績生産額も表示されます。これには、未計画の品目が含まれる場合があります。
このレポートでは、生産額と基本編成計画額が比較されます。 基本編成計画額は、確定および計画オーダーの数量に品目原価を乗算した値です。 生産額は、組立が完了して在庫になるまでの原価です。 Oracle Advanced Supply Chain Planningから計画を選択し、その基本編成を作成して、生産額と比較します。
「計画対生産」レポートを使用すると、基本編成計画に対して生産を監視し、未計画の生産または計画との偏差を制御できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
計画標準値: 計画数量 * 現行原価
選択した期間内の各品目について、WIP完了の計画数量合計に、基本編成計画が収集された時点の品目の原価を乗算した値。計画数量は、各品目について、Oracle Advanced Supply Chain Planningでリリースされたすべての確定オーダーと計画オーダー(購買オーダーではなく製造オーダー)から取得されます。
生産済標準値: 実績数量 * 現行原価
選択した期間内の各品目について、WIP完了の実績数量合計に、基本編成計画が収集された時点の品目の原価を乗算した値。生産済標準値に含まれているのは、計画に含まれている品目のみです。
注意: 選択した期間内の生産済標準値と計画標準値が0(ゼロ)の場合、その期間の基本編成計画データはありません。たとえば、レポートに1999年以降の実績生産額が表示されるとします。しかし、基本編成計画は2003年1月から収集されるように設定されています。ここで、2002年のデータを表示するとします。この場合、実績生産額は2002年分が表示されますが、2002年の生産済標準値と計画標準値は0(ゼロ)になります。
計画対生産: (生産済標準値 / 計画標準値) * 100
計画標準値に対する生産済標準値の比率。
増減: 現期間の計画対生産 - 前期間の計画対生産
現期間と前期間の計画対生産率の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
実績値: 在庫勘定科目のWIP完了の実績値。
実績値には、計画に含まれない品目も含めて、全品目が含まれます。
増減: [(現期間の実績値 - 前期間の実績値) / 前期間の実績値の絶対値] * 100
現期間と前期間の在庫金額合計の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを品目別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、実績値を選択して「実際の生産製造オーダー詳細」レポートを表示できます。このレポートには、すべての製造オーダー・ステータスについて、完了数量と実績値に関する情報が表示されます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーのリアルタイムのステータスが表示されます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
このレポートには、計画対生産の比率の推移が年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画対生産」を参照してください。
このレポートには、ある期間における累計生産額の推移が累計計画額と比較して表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
生産済標準値: 「計画対生産」を参照してください。
計画標準値: 「計画対生産」を参照してください。
累計生産済標準値: 選択した日付までの累計された生産済標準値。
累計計画標準値: 期間全体の累計された計画標準値(この計画標準値は、計画がOracle Advanced Supply Chain Planningで実行され、Oracle Daily Business Intelligenceによって収集された期間全体の値です)。
「計画対生産トレンド」には、計画対生産率の推移が表示されます。
「生産額トレンド」には、選択した組織における実績生産額の推移が表示されます。
「累計計画対生産」には、選択した組織における期間内の累計計画標準値と累計生産済標準値が表示されます。これらの値は、選択した期間の終了日までに計画を達成するために必要な生産量の確認に役立ちます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
「計画遅延明細数要約」レポートについては、「計画遅延日数別明細数」を参照してください。
計画値は、Oracle Advanced Supply Chain Planningの特定の期間バケットに対して使用可能です。ただし、レポートに表示される期間は、実際の期間バケットより短い場合があります。たとえば、計画対生産の週別の数値を表示するときに、計画期間バケットが月次の場合があります。別の例として、8月15日までの四半期累計データを表示するとします。計画バケットは月次ですが、8月15日までのデータを表示するため、8月の計画期間バケットの一部のみが表示されます。
このような場合、表示する期間の計画値をそのまま使用することはできません。かわりに、Oracle Advanced Supply Chain Planningの計画バケットに従って、各日の値が按分されます。製造組織と同様に、計画を所有する組織の非勤務日は無視されます。Oracle Daily Business Intelligenceのエンタープライズ・カレンダに従って、すべての組織について値が按分されます。
たとえば、次のように、組織によってカレンダが異なるとします。
組織1は月曜から金曜が勤務日です。
組織2は月曜から土曜が勤務日です。
組織3は週7日が勤務日です。
Oracle Advanced Supply Chain Planningには、独自の計画バケットがあります。たとえば、組織1で毎週56品目を製造する計画があるとします。Oracle Daily Business Intelligenceのカレンダで週7日が使用されている場合、「製造管理」ダッシュボードでは、組織1の56品目が週7日に按分されます。この例では、1日の計画数は8になります。実際の生産数はこの数から増減する場合があり、その生産数は製造の実績日にレポートされます。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。実績値の場合は、WIP完了または返品の日付に関連付けられているレートが適用されます。計画標準値および生産済標準値の場合は、レポート用に品目原価が収集された日付に関連付けられているレートが適用されます。計画標準値と生産済標準値に同じレートが適用されるため、これらの値を比較できるようになります。
レポートでは、過剰完了も他の完了と同様に処理されます。
この項では、次のレポートについて説明します。
「原材料使用量差異」レポートおよび関連するレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
選択した期間のすべての完了製造オーダーで、製造オーダーで使用する原材料の実際費用が標準原価を超えているか(組織別および在庫カテゴリ別)?
選択した期間におけるすべての完了製造オーダーについて、組織別および在庫カテゴリ別の原価差異(金額と比率)は?
「原材料使用量差異」レポートには、組織または在庫カテゴリのすべての完了製造オーダーについて原材料消費の標準原価と実際費用が表示されます。また、このレポートには、標準原価合計に対する差異(金額と比率)も表示されます。このレポートを使用すると、完了製造オーダーで消費した原材料の原価を品目、在庫カテゴリ、期間または組織ごとに標準値と比較して監視および制御できます。
完了製造オーダーは、これ以上賦課が発生しない製造オーダーです。完了製造オーダーには、クローズ済、完了-チャージなし、および取消済の製造オーダーがあります(Oracle Process Manufacturingでは、製造オーダーはバッチと呼ばれます。「追加情報」を参照)。差異は、標準原価計算組織と実際(平均)原価計算組織の両方について表示されます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
在庫カテゴリ
品目
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「原材料使用量差異」レポートでは、製造オーダー完了日を使用して使用量をレポートする期間を決定します。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートでは、完了製造オーダーに賦課される実績原材料原価が標準資材原価と比較され、すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、その差異金額と差異比率が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
標準使用量: 製造オーダーに必要な構成部品(Oracle Process Manufacturingでは原料と呼ばれます)の標準数量の原価。必要な構成部品の標準数量は、製造オーダー完了後の部品構成表(Oracle Process Manufacturingではフォーミュラと呼ばれます)から取得されます。構成部品の品目原価は、製造オーダーにおける各構成部品の全出庫の平均品目原価です。製造オーダーは、数量が完了して在庫に転送されると完了します。
実際使用量: 製造オーダーで使用する構成部品の実績数量の原価。製造オーダーに出庫された実績数量とは、在庫から仕掛(WIP)に出庫された数量です。構成部品の実際費用は、製造オーダーのWIP出庫取引およびWIP構成部品返品取引から取得されます。
差異金額: 実際使用量 - 標準使用量
増減: [(現期間の差異金額 - 前期間の差異金額) / 前期間の差異金額の絶対値] * 100
現期間と前期間の差異金額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
差異パーセント: [(実際使用量 - 標準使用量) / 標準使用量] * 100
増減: 現期間の差異パーセント - 前期間の差異パーセント
現期間と前期間の差異金額の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを品目別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、差異金額値を選択して「原材料使用量製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。このレポートを使用すると、原材料消費原価を完了製造オーダーごとに標準値と比較して監視および制御できます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
このレポートには、原材料使用量差異(金額と比率)のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「原材料使用量差異」を参照してください。
「原材料使用量差異トレンド」グラフには、差異パーセントの推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
Oracle Process Manufacturingでは、製造オーダーはバッチと呼ばれます。Oracle Process Manufacturing(OPM)のバッチには複数の製品が含まれる場合があり、連産品と呼ばれます。バッチで連産品を生産する場合は、原材料差異の計算時に生産量合計を使用して資材所要量を測定するのは不十分です。これは、連産品の資材所要量と原価は異なる場合があるためです。バッチで連産品が実際に生産された結果、連産品の比率が計画と異なる場合、その原因は原材料使用量差異の計算にあるとみなされます。Oracle Daily Business Intelligenceでレポートに表示するためのデータをOracle Process Manufacturingから抽出するときは、連産品の原価配賦係数を使用して数量に加重されます。たとえば、製品Aの原価配賦係数は製品Bより大きく、原料の標準数量を使用して各製品を10ユニットずつ生産するように計画したとします。製品Aを9ユニット、製品Bを11ユニットを生産した場合は、マイナスの原材料差異が生じます。製品Aを11ユニット、製品Bを9ユニットを生産した場合は、プラスの原材料差異が生じます。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。換算に使用される通貨換算レート基準日は、製造オーダーが完了した日付です(つまり、標準値と実績値に同じレートが適用されるため、これらの値を比較できます)。
レポートでは、過剰完了も他の完了と同様に処理されます。
この項では、次のレポートについて説明します。
製造原価差異のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間のすべてのクローズ済製造オーダーについて、実際費用を標準原価と比較した結果(組織別および在庫カテゴリ別)は?
特定期間におけるすべてのクローズ済製造オーダーについて、組織別および在庫カテゴリ別の原価差異(金額と比率)は?
現行のメトリックを前期間のメトリックと比較した結果は?
これらのレポートを使用して、品目、在庫カテゴリ、期間または組織ごとに原価を標準値と比較して監視および制御できます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
在庫カテゴリ
品目
ページ・パラメータ(期間を含む)がページやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「製造原価差異」レポートでは、製造オーダー・クローズ日を使用して原価差異をレポートする期間を決定します。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「製造原価差異」レポートには、特定期間内の全クローズ済製造オーダーについて、標準原価と実際費用、およびその差異が組織別および在庫カテゴリ別に表示されます。これらの原価には、原材料、生産資源、外注加工費および間接費が含まれます。また、レポートには、標準金額と実績金額の差異、および標準原価に対する実際費用の比率も表示されます。
Oracle Applicationsと同様に、差異は標準原価計算組織について表示されます。平均原価計算組織について差異が表示されるのは、Oracle Cost Managementでクローズ済製造オーダーの差異をレポートするように設定されている場合のみです。
このレポートには、次の列が表示されます。
標準原価: 各品目の生産済全数量の標準原価合計。生産済数量は、すべてのクローズ済製造オーダーから取得されます。各クローズ済製造オーダーの標準原価は、Oracle Cost Managementから取得されます(これは、Oracle Work in Processで製造オーダーについて表示されるリリーフ済原価です)。
実際費用: すべてのクローズ済製造オーダーに賦課される実際費用合計(クローズ済製造オーダーは存在するが賦課される原価がない場合、実際費用は0(ゼロ)になります)。実際費用は、Oracle Cost Managementで計算され、Oracle Work in Processでは製造オーダーについて表示される発生原価です。
差異金額: 実際費用 - 標準原価
平均原価計算組織の場合のみ、Oracle Cost Managementでクローズ済製造オーダーの差異をレポートするように設定されている場合は、このレポートに差異が表示されます(つまり、Oracle Applicationsの「WIPパラメータ」の「原価計算」タブ・リージョンにある「システム・オプション」を「実際の生産資源を使用」に設定すると、平均原価計算組織の場合はこのレポートに「データなし」と表示されます。「システム・オプション」を「事前定義の生産資源を使用」に設定すると、Oracle Applicationsで指定したとおりに差異がレポートされます)。標準原価計算組織の場合は、差異が発生すると常にレポートに表示されます。
増減: [(現期間の差異金額 - 前期間の差異金額) / 前期間の差異金額の絶対値] * 100
現期間と前期間の差異金額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
差異パーセント: (差異金額 / 標準原価) * 100
標準原価に対する製造原価差異の比率。
増減: 現期間の差異パーセント - 前期間の差異パーセント
現期間と前期間の差異パーセントの差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを品目別に表示すると、「完了数量」列も表示されます。 この列には、クローズ済製造オーダーから取得された、完了した品目の数量が表示されます(この数量は、Oracle Work in Processの「製造オーダー履歴」タブ・リージョンの「ショップ型製造オーダー」ウィンドウにある「完了数量」から取得されます)。
レポートを品目別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、差異金額値を選択して「製造原価製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。このレポートを使用すると、原価を製造オーダーごとに標準値と比較して監視および制御できます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
このレポートには、ある期間におけるすべてのクローズ済製造オーダーについて、原価差異(金額と比率)のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「製造原価差異」を参照してください。
製造原価差異のグラフには、差異金額と差異パーセントの推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。換算に使用される通貨換算レート基準日は、製造オーダーがクローズした日付です(つまり、標準値と実績値に同じレートが使用されるため、これらの値を比較できます)。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
任意のオープン製造オーダーについて、賦課される実際費用が標準原価合計を超えているか(組織別および在庫カテゴリ別)?
選択した期間におけるオープン製造オーダーについて、組織別および在庫カテゴリ別の現在の原価差異(金額と比率)は?
「現行未認識差異」レポートには、賦課される実際費用が標準原価合計を超える任意のオープン製造オーダーについて、データの最終更新日時点の標準原価と実際費用が表示されます(製造オーダーは完了している場合と完了していない場合があります。クローズされていないすべての製造オーダーが含まれます)。データの最終更新日は、レポートに表示するために情報をOracle Applicationsから収集した最後の日付です。通常、情報は毎日収集されます。収集する頻度は、管理者がスケジュールします。原価は、組織別および在庫カテゴリ別に表示できます。また、レポートには、標準原価合計に対する差異が金額と比率で表示されます。
対象となるのは、実際費用が標準原価を超える製造オーダーのみです。たとえば、10品目を作成した製造オーダーについて考えてみます。10品目の実際費用が10品目の標準原価を超えていない場合、その製造オーダーはこのレポートに表示されません。データは、標準原価計算組織についてのみ表示されます(Oracle Cost Managementの設定時に、原価計算方法が組織に関連付けられます。原価計算方法は、Oracle Inventoryの「組織パラメータ」ウィンドウに表示されます。
このレポートを使用すると、品目、在庫カテゴリまたは組織ごとにオープン製造オーダーの原価を標準値と比較して監視および制御できます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
在庫カテゴリ
品目
レポート・パラメータの日付は選択できません。このレポートには、レポート下部に表示されるデータ最終更新日時点の最新データが表示されます。
ページ・パラメータ(期間を含む)がページやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
この項では、「現行未認識差異」レポートについて説明します。
このレポートには、賦課される原価が標準原価を超えている本日時点のすべてのオープン製造オーダー(ステータスが「リリース済」、「保留中」、「完了」、「完了-チャージなし」、「クローズ保留」、「クローズ失敗」および「取消」の製造オーダー)、およびそれらの製造オーダーの差異が表示されます。
「現行未認識差異」レポートでは、データがOracle Applicationsから最後に収集された日付(「データ最終更新日」の日付)を使用して、実際費用と標準原価をレポートする期間を決定します。
このレポートには、次の列が表示されます。
オープン製造オーダーの標準原価: 数量 * 現行原価
すべてのオープン製造オーダーについて、製造オーダー数量(Oracle Process Manufacturingのバッチの計画数量)または完了数量のいずれか多い方に、「データ最終更新日」の日付時点での各品目の現行原価を乗算した値です。現行原価は、Oracle Daily Business IntelligenceによってOracle Cost Managementから収集された最新の品目原価です。
賦課総原価: すべてのオープン製造オーダー(クローズされていないすべての製造オーダー)に賦課される実際費用合計。実際費用は、Oracle Cost Managementで計算され、Oracle Work in Processでは製造オーダーについて表示される発生原価です。
差異金額: 賦課総原価 - オープン製造オーダーの標準原価
差異パーセント: (差異金額 / オープン製造オーダーの標準原価) * 100
レポートを品目別に表示すると、「実績数量」列も表示されます。 実績数量は、完了する品目の実績生産量です。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを品目別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外の場合は、差異金額を選択して「オープン製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。このレポートを使用すると、実際費用が標準原価を超えるすべてのオープン製造オーダーについて、製造オーダー・レベルの情報を参照できます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーのリアルタイムのステータスが表示されます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
「現行未認識差異」グラフには、選択した組織の品目について、差異金額と差異パーセントが表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。このレポートの金額には、レポート用に品目原価が収集された日付に関連付けられているレートが適用されます(つまり、標準値と実績値に同じレートが使用されるため、これらの値を比較できます)。
レポートでは、過剰完了も他の完了と同様に処理されます。
この項では、次のレポートについて説明します。
「生産資源稼働率」レポートとトレンド・レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
選択した期間の各生産資源の可用性と稼働率は(組織別、生産資源グループ別および部門別)?
可用性の比率から、最も稼働した生産資源とボトルネックとなった生産資源は?低稼働または能力超過の可能性がある生産資源は?
「生産資源稼働率」レポートには、組織別、生産資源グループ別および部門別に、選択した期間内の生産資源可用性の原価と生産資源使用量が表示されます。また、レポートには、生産資源稼働率が使用可能生産資源の比率で表示されます。このレポートを使用すると、生産資源の稼働率を監視および制御し、ボトルネックや低稼働率の生産資源を識別できます。
このレポートに含まれるのは、時間ベースの生産資源(稼働率または可用性が時間数などの時間単位で提供される生産資源)のみです。また、このレポートには、選択した期間内にOracle Engineering、Oracle Work in ProcessおよびOracle Process Manufacturingで使用可能または賦課されるすべての生産資源が含まれます。
「生産資源稼働率トレンド」レポートを使用すると、生産資源稼働率の推移を確認できます。このレポートには、以前の複数期間にわたるメトリックが表示され、前期間からの増減が列にリストされます。
これらのレポートでは、次のパラメータを使用します。
組織: 「共通概念」を参照してください。
通貨: 「共通概念」を参照してください。
生産資源、生産資源グループ、部門: 生産資源はOracle Engineeringで定義されます。Oracle Engineeringでの設定に応じて、生産資源は生産資源グループまたは部門にグループ化されます。次の図に示すように、生産資源グループは組織全体で定義され、部門は1つの組織内で定義されます。
各生産資源は、組織内の1つ以上の所有部門に属します(生産資源は別の組織で使用できませんが、別の部門では使用できます)。したがって、生産資源部門は、「組織」パラメータで選択した在庫組織に従ってリストされます。
利用時間は、オープンおよびクローズ済のすべての製造オーダーから取得されます。生産資源がある部門に所有され、別の部門で使用される場合、レポートには、所有部門別、生産資源グループ別または生産資源別に稼働率が表示されます。
ショップ型製造の場合、Oracle Applicationsでは生産資源部門が必須で、生産資源グループはオプションです。社内で生産資源グループが設定されていない場合、レポートには「未割当」生産資源グループにすべての生産資源がリストされます。 「未割当」グループを選択すると、各生産資源が表示されます。
Oracle Process Manufacturing(OPM)では、生産資源グループは「プラント生産資源」属性から取得され、生産資源カテゴリと呼ばれます(以前のリリースではグループ生産資源と呼ばれました)。「生産資源カテゴリ」は必須フィールドで、生産資源がそのままデフォルト設定されます。 生産資源部門はOPMの「生産資源区分」属性から取得されます。これは、グローバル・レベルで定義される生産資源のオプション属性です。「生産資源区分」がブランクの場合、レポートでは、生産資源が「未割当」生産資源部門に含まれます(データを部門別に表示する場合)。 「未割当」部門を選択すると、各生産資源が表示されます。
「生産資源稼働率」レポートでは、生産資源取引日を使用して稼働率をレポートする期間を決定します。
このレポートでは、利用した生産資源の合計値と使用可能生産資源を比較して、生産資源稼働率が計算されます。 このレポートの対象は、時間ベースの生産資源のみです。
このレポートには、次の列が表示されます。
賦課生産資源原価: 選択した期間内に製造オーダー(オープンまたはクローズ済)に賦課されるすべての生産資源の原価。賦課される生産資源時間に、Oracle Work in Processの生産資源取引日時点における生産資源の標準原価を乗算した値です。生産資源の標準原価はOracle Cost Managementから取得されます。
使用可能生産資源原価: 各生産資源で使用可能な生産資源時間に、Oracle Daily Business IntelligenceによってOracle Applicationsからデータが収集された日付時点における各生産資源の標準原価を乗算した値。各生産資源は、24時間使用可能、または特定のシフトで使用可能です。生産資源可用性は、Oracle EngineeringおよびOracle Work in Processの生産資源カレンダまたは製造カレンダから取得されます。
稼働率: (賦課生産資源原価 / 使用可能生産資源原価) * 100
増減: 現期間の稼働率 - 前期間の稼働率
現期間と前期間の稼働率の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
生産資源稼働率を生産資源別に表示する場合は、次の列も表示されます。 生産資源の基準単位を時間に換算する基準として、Oracle Applicationsのプロファイル・オプション「BOM: 時間の単位」が使用されます。
使用可能時間: 選択した日付時点での、選択した期間内の使用可能生産資源時間数。
利用時間: 選択した日付時点での、選択した期間内に利用した生産資源時間数。
使用可能時間が不明な場合、「使用可能資源原価」は「N/A」とレポートされます。使用可能時間はあるが、賦課生産資源原価がない場合、「賦課生産資源原価」と利用した生産資源は、0(ゼロ)になります。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、すべての生産資源について、使用可能時間に対する利用時間の比率のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「生産資源稼働率」を参照してください。
「生産資源稼働率トレンド」グラフには、選択した組織内のすべての生産資源に関する稼働率の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
Oracle Applicationsでは、生産資源生産能力は特定の時点でのみ有効です。したがって、レポートでは、Oracle Daily Business Intelligenceが実装される前の日付の生産能力は再作成されません。Oracle Daily Business Intelligenceが最初に設定され、レポートに表示するためのデータがOracle Applicationsから収集されると、その時点で収集された生産能力は、それ以前のすべての日付の生産能力とみなされます。以降は、通常、データは毎日収集されるため、現行の生産能力には収集日時点の生産能力が反映されます。つまり、Oracle Daily Business Intelligenceが実装される前の過去の日付を入力すると、使用される生産能力は実装日時点の生産能力になります。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。このレポートの金額には、生産資源可用性(取引が発生した場合は生産資源取引)の日付に関連付けられているレートが適用されます。このレートはその日付時点の生産資源稼働率と生産資源可用性の両方に使用されるため、これらの値を比較できます。
この項では、次のレポートについて説明します。
廃棄のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定の期間に生成された廃棄の金額と数量(組織別および在庫カテゴリ別)は?
総生産額と総生産量に対する廃棄の金額と数量の比率は?
廃棄のレポートには、特定の期間内に生成された廃棄の金額と数量が、組織別および在庫カテゴリ別に表示されます。レポートには、総生産額、および総生産に対する廃棄の比率も表示されます。このレポートを使用すると、生産プロセスの品質を評価できます。
廃棄は、Oracle Process Manufacturing(OPM)に適用されません。仕様を満たさないOPM製品は、同じバッチ内で再処理されるか、または別の品目を使用して連産品として完了します。再処理の影響は「生産資源差異」レポートに反映され(「生産資源差異」を参照)、連産品の影響は「原材料使用量差異」レポートに反映されます(「原材料使用量差異」を参照)。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
品目
在庫カテゴリ
ページ・パラメータ(期間を含む)がページやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「廃棄」レポートでは、廃棄取引日を使用して廃棄の数量と金額をレポートする期間を決定します。
特定のパラメータ・セットに対して品目の総生産額があり、廃棄取引がない場合、廃棄数量および廃棄額は0(ゼロ)になります。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、すべての製造オーダー(オープンおよびクローズ済)について、廃棄額が表示され、廃棄額と総生産額が比較されて、総生産額に対する廃棄額の比率が表示されます。 廃棄はOracle Process Manufacturingに適用できません。
このレポートには、次の列が表示されます。
廃棄額: 廃棄が生成された時点の廃棄の金額。戻された廃棄は減算されます。廃棄額は、廃棄された組立品に賦課された原価です。この金額は、すべての廃棄取引を集計して取得されます。金額には、すべての標準ショップ型製造オーダー(オープンまたはクローズ済)から生成された廃棄が含まれます。原価更新は考慮されません。(原価更新の詳細は、『Oracle Cost Managementユーザーズ・ガイド』の平均原価計算の概要に関する説明を参照してください)。
増減: [(現期間の廃棄額 - 前期間の廃棄額) / 前期間の廃棄額の絶対値] * 100
現期間と前期間の廃棄額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
総生産額: 選択した期間内の仕掛(WIP)完了額と廃棄額の合計。これらの金額は、WIP組立完了および廃棄取引から取得されます。戻入取引は総生産額から減算されます。WIP完了は、数量が完了して在庫に転送されると発生します。
廃棄額比率: (廃棄額 / 総生産額) * 100
総生産額に対する廃棄額の比率。
増減: 現期間の廃棄額比率 - 前期間の廃棄額比率
現期間と前期間の廃棄額比率の差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを品目別に表示すると、次の列も表示されます。
廃棄数量: 廃棄取引を使用して廃棄された一部完了または完全完了の組立品の数量。
総生産量: WIP完了数量と廃棄数量の合計。
廃棄数量率: (廃棄数量 / 総生産量) * 100
総生産量に対する廃棄数量の比率。
レポートを品目別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、廃棄額比率を選択して「廃棄製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。このレポートを使用すると、廃棄を監視および制御できます。このレポートはOracle Applicationsから直接データを抽出するため、製造オーダーのリアルタイムのステータスが表示されます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
このレポートには、総生産額に対する廃棄額の比率のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
ヘッダーと計算方法の説明は、「廃棄」を参照してください。
「廃棄トレンド」グラフには、総生産額に対する廃棄額の比率の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製造管理」ダッシュボード」を参照してください。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。換算に使用される通貨換算レート基準日は、各取引に関連付けられている日付になります。
レポートでは、過剰完了も他の完了と同様に処理されます。
このレポートには、製造オーダーに関連する現行データが表示されます。このレポートには、製造オーダー開始日、予定完了日、ステータス、各種原価、原価要素別の差異など、オープン製造オーダーとクローズ済製造オーダーに関する様々な情報が表示されます。
「製品原価管理」ダッシュボードを使用して、受注の履行済額、製品原価、製造原価差異など、製品総利益に影響を与える要因の情報を表示します。
製品総利益を組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に表示し、製品総利益の推移も表示できます。
すべてのクローズ済製造オーダーの標準製造原価と実績製造原価、およびその差異を表示できます。
原材料使用量差異(金額と比率)を組織別、製品カテゴリ別および品目別に表示できます。
生産資源差異(金額と比率)を生産資源グループ別、組織別、部門別および生産資源別に表示できます。
「製品原価管理」では、次のアプリケーション領域からの情報が使用されます。
「製品原価管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Product Cost Intelligence職責です。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
組織
通貨
パラメータがダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、製品原価管理キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
製品総利益: [(履行済額) - COGS /履行済額] * 100
履行済額 = 履行数量 * 受注明細の販売価格。
COGS = 出荷された製品に関連する品目原価の合計。
製造原価差異: [(実際費用 - 標準原価) / 標準原価] * 100
実際費用 = すべてのクローズ済製造オーダーに賦課される実際費用。
標準原価 = すべてのクローズ済製造オーダーの標準原価。
原材料使用量差異: [(実際使用量 - 標準使用量) / 標準使用量] * 100
実際使用量 = 組立品として製造オーダーに出庫された構成部品の実績数量に、すべての完了製造オーダーの実際費用を乗算した値(製造オーダーに出庫された実績数量とは、在庫から仕掛に出庫された数量です)。
標準使用量 = 組立品の構成部品の標準数量に、すべての完了製造オーダーの実際費用を乗算した値(標準数量は、部品構成表またはOracle Process Manufacturingのフォーミュラから取得されます)。
生産資源差異: [(実績生産資源原価 - 標準生産資源原価) / 標準生産資源原価] * 100
実績生産資源原価 = 完了製造オーダーに賦課される生産資源時間に、すべての完了製造オーダーの各生産資源取引に基づく生産資源の実際費用を乗算した値。
標準生産資源原価 = 使用される実際の工順に基づく製造オーダーの標準生産資源時間に、すべての完了製造オーダーの完了時における生産資源の標準原価を乗算した値。
関連レポートについては、「「製品原価管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
このレポートは、製品の収益性や売上総利益率に責任を持つマネージャ向けです。製品総利益のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間内の製品利益(製品カテゴリ別および製品別)は?
全組織、特定組織、全製品カテゴリ、特定製品カテゴリについての製品利益の推移は?
製品利益を組織間で比較した結果は?
「製品総利益」レポートでは、受注の出荷済品目の売上原価(COGS)合計と、受注の品目の履行済額合計を比較します。このレポートでは、製品総利益は履行済額合計とCOGS合計の差異として表されます。このレポートには、製品総利益額(履行済額からCOGSを減算した金額)が履行済額合計に対する比率として表示されます。
「製品総利益」レポートには、グローバル開始日より後に記帳された受注に関する利益が表示されます。受注がグローバル開始日より前に記帳され、その後に履行された場合、その受注はレポートに含まれません。
Oracle Process Manufacturingでは、履行済額、COGSおよび利益は、Oracle Process Manufacturing(OPM)受注履行ではなくOracle Order Managementのデータから取得されます。
組織: 「共通概念」を参照してください。
通貨: 「共通概念」を参照してください。
製品カテゴリ: 販売される製品を分類するために、Oracle Applicationsの設定時に定義された製品カテゴリ。受注ピック(PTO)、キットおよび受注組立(ATO)モデルの場合は、各構成に関連付けられた上位モデルに従って製品が分類されます。
レポートには、Oracle Applicationsの設定時に製品カテゴリに割り当てられなかった製品(受注の品目)についても利益額が表示されます。このような製品は「未割当」カテゴリに表示されます。
品目: Oracle Inventoryで定義された品目。在庫組織のコードが連結されています。
これらのレポート・パラメータについては、「共通概念」を参照してください。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
すべての受注の履行済額は、受注明細の履行日にレポートされます。受注明細の売上原価は、出荷日にレポートされます。すべての受注返品の履行済額は、RMAの履行日に計上されます。返品の売上原価に対する調整は、商品の受入日に表示されます。
直送品目のマージンは、受注明細で識別される出荷組織に表示されます。
マイナスの履行済額またはCOGSは、出荷済品目の返品を示します。マイナスのマージンは、品目の原価が受注の販売価格より高額であったことを示します。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートでは、出荷済品目の履行済額と売上原価(COGS)の差異が計算されます。 レポートには、組織別、製品カテゴリ別、品目別および顧客別に、履行済額合計との差異が金額(履行済額 - COGS)と比率で表示されます。 このレポートは、製品の収益性や売上総利益率に責任を持つマネージャ向けです。
このレポートには、次の列が表示されます。
履行済額: 組織で履行された製品の全受注明細の金額。社内受注および外部からの受注の両方の履行済額が含まれます。履行済額は、製品の履行数量と受注明細(割引およびチャージを含む)の販売価格から計算されます。過去請求の受注や受注明細の実績およびチャージは、履行済額に含まれません。
前回: 前期間または前年度の履行済額。
売上原価: 売上原価(COGS)。COGSは、販売された製品に関連する品目原価の合計を意味します。このレポートでは、COGSは、Oracle Shippingで売原勘定科目に記帳されたときの出荷原価です。実際原価計算組織の場合、原価は実際原価になります。標準原価計算組織の場合は、標準原価が使用されます。
前回: 前期間または前年度のCOGS。
マージン: 履行済額 - COGS
マージンは、製品の履行済額と売上原価の差異として計算されます。サービス品目を含む受注明細は除外されます。 サービス品目については、「共通概念」を参照してください。
(マージン%は「製品原価管理」ダッシュボードに表示されます。マージンは全レポートを表示したときに表示されます。)
増減: 選択した期間の利益と、前期間または前年度の利益の差異。
マージン %: [(履行済額 - COGS) / 履行済額] * 100
製品総利益は、製品の履行済額に対して、製品の履行済額と売上原価の差異のパーセントとして計算されます(マージンの計算方法の詳細は、前述の「マージン」を参照)。
増減: 現期間のマージン% - 前期間のマージン%
選択した期間と、前期間または前年度のマージン比率の増減。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、出荷済品目の履行済額と売上原価(COGS)の差異が表示されます。 このレポートでは、情報の推移が週別、月別、四半期別または年別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法については、「製品総利益」を参照してください。
「製品総利益トレンド」グラフには、選択した組織の全製品カテゴリについて製品利益率の推移が表示されます。
製品総利益の他のグラフには、製品利益率が製品カテゴリ別または製品別に表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製品原価管理」ダッシュボード」を参照してください。
レポートについては、「原材料使用量差異」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
生産資源差異のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間のすべての完了製造オーダーで、製造オーダーで使用する生産資源の実際費用が標準原価を超えているか(組織別、生産資源グループ別および部門別)?
特定期間におけるすべての完了製造オーダーについて、組織別、生産資源グループ別および部門別の生産資源原価差異(金額と比率)は?
現行のメトリックを前期間のメトリックと比較した結果は?
生産資源効率のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定期間に製造オーダーで利用した生産資源時間数は、すべての完了製造オーダーの標準値内か?
特定期間のすべての完了製造オーダーについて、各生産資源の効率は?
現行のメトリックを前期間のメトリックと比較した結果は?
「生産資源差異」レポートには、組織別、生産資源グループ別および部門別に、選択した期間内の全完了製造オーダーの標準生産資源原価と実績生産資源原価が表示されます。また、レポートには、標準生産資源原価合計に対する差異が金額と比率で表示されます。このレポートを使用すると、生産資源、生産資源グループ、部門、期間および組織ごとに全完了製造オーダーの生産資源原価を標準値と比較して監視および制御できます。
「生産資源効率」レポートには、特定の期間内に必要な標準生産資源時間および全完了製造オーダーで利用した実績時間が表示されます。このレポートには、生産資源効率が各生産資源の実績時間に対する標準時間の比率で表示されます。
生産資源差異および生産資源効率のレポートでは、これ以上賦課が発生しない全完了製造オーダーが対象になります。完了製造オーダーには、クローズ済、完了-チャージなし、および取消済の製造オーダーがあります。差異は、標準原価計算組織と実際原価計算組織の両方について表示されます。生産資源が任意の製造オーダー変更に賦課されると、レポートには更新後の数値が表示されます。
組織
通貨
生産資源グループ
部門
生産資源
「組織」および「通貨」パラメータについては、「共通概念」を参照してください。
「生産資源」、「生産資源グループ」および「部門」の各パラメータについては、「生産資源稼働率」を参照してください。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
「生産資源差異」レポートと「生産資源効率」レポートでは、製造オーダー完了日を使用してデータをレポートする期間を決定します(たとえば、後で発生した請求は、製造オーダー完了日まで戻されます)。
このレポートには、すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)の実際および標準の生産資源原価、およびそれらの差異が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
実際費用: 賦課される実績生産資源時間に、各生産資源の実際生産資源費レートを乗算した値。
実際生産資源費レートは、仕掛(WIP)生産資源取引から取得されます。このレートは、時間単位の原価です。
標準原価: 標準生産資源時間に、各生産資源の標準レートを乗算した値。
標準生産資源時間は、製造オーダーで使用される工順から取得されます。標準時間は、製造オーダー開始数量ではなく、製造オーダーで完了した実績数量を使用して計算されます。
Oracle Process Manufacturingでは、クローズ済バッチの原価計算でバッチ完了日を使用して、実績生産資源原価と標準生産資源原価の両方の生産資源原価を参照します。
差異金額: 実際費用 - 標準原価
増減: [(現期間の差異金額 - 前期間の差異金額) / 前期間の差異金額の絶対値] * 100
現期間と前期間の差異金額の増減率。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
差異パーセント: (差異金額 / 標準原価) * 100
増減: 現期間の差異パーセント - 前期間の差異パーセント
現期間と前期間の差異パーセントの差異。 増減の比較方法の詳細は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
差異を生産資源別に表示する場合は、次の列も表示されます。生産資源別に実績時間を表示すると、処理で使用するレートまたは超過時間が原因で生産資源の原価が高くなっているかどうかの識別に役立ちます。
実績時間: 各製造オーダーのWIP生産資源取引に基づいて、Oracle Work in Processから取得される実績生産資源時間。
標準時間: 製造オーダーで使用される工順に基づいて、Oracle EngineeringおよびOracle Work in Processから取得される標準生産資源時間。標準時間は、製造オーダー開始数量ではなく、製造オーダーで完了した実績数量を使用して計算されます。
完了製造オーダーに生産資源チャージがない場合、実績時間と原価は0(ゼロ)になります。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
レポートを生産資源別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、差異金額値を選択して「生産資源差異製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。このレポートを使用すると、生産資源原価を完了製造オーダーごとに標準値と比較して監視および制御できます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。
このレポートには、ある期間における生産資源差異(金額と比率)のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「生産資源差異」を参照してください。
このレポートでは、すべての完了製造オーダー(ステータスが「完了-チャージなし」、「取消」または「クローズ済」の製造オーダー)について、生産資源の実績時間と標準時間が表示され、生産資源効率が計算されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
標準時間: 「生産資源差異」を参照してください。
実績時間: 「生産資源差異」を参照してください。
生産資源効率: (標準時間 / 実績時間) * 100
各生産資源の実績時間に対する標準時間の比率。
レポートを生産資源別に表示しているときに、「組織」が「すべて」以外で「期間」が「週」または「月」の場合は、生産資源効率値を選択して「生産資源効率製造オーダー詳細」レポートにアクセスできます。 このレポートには、すべての完了製造オーダーについて、生産資源の生産資源効率とともに、製造オーダー完了日、完了数量、実績時間および標準時間が表示されます。このレポートから、「製造オーダー情報」レポートにアクセスできます。「製造オーダー情報」レポートには、製造オーダーに関連する現行データが表示されます。このレポートには、製造オーダー開始日、予定完了日、ステータス、各種原価、原価要素別の差異など、オープン製造オーダーとクローズ済製造オーダーに関する様々な情報が表示されます。
このレポートには、生産資源効率のトレンドが年別、四半期別、月別および週別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「生産資源効率」を参照してください。
生産資源差異トレンドのグラフには、差異金額と差異パーセントの推移が表示されます。
「生産資源効率トレンド」グラフには、生産資源効率の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製品原価管理」ダッシュボード」を参照してください。
「生産資源差異」レポートの生産資源差異には、非標準工順による変動は取得されません。製造オーダー完了後は、その製造オーダーがクローズしていない場合でも、レポートで生産資源レートの変動は考慮されません。
標準レートは、製造オーダー完了後にOracle Daily Business Intelligenceで最初にデータが収集されて有効になった生産資源レートです。
Oracle Flow Manufacturingで手動請求は許可されません。このため、生産資源差異および生産資源効率のレポートでは、組織に同数のフロー製造オーダーとショップ型製造オーダーがある場合、フロー生産資源の効率を100%にすると全体の差異および効率が低下します。したがって、フロー・データはこれらのレポートから除外されます。
金額が機能通貨以外の通貨で表示される場合は、通貨換算レートが金額に適用されます。換算に使用される通貨換算レート基準日は、製造オーダーが完了した日付です(つまり、標準値と実績値に同じレートが使用されるため、これらの値を比較できます)。
「計画管理」ダッシュボードを使用して、計画を相互に比較したり、計画の変更の推移を確認します。
計画収益、原価、マージンおよびマージン比率を表示でき、これらの数値について選択した計画と比較計画との差異も表示できます。「計画収益およびマージン」を参照してください。
選択した計画と比較計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価を表示でき、これらの数値について計画間の差異も表示できます。「計画収益およびマージン」を参照してください。
計画収益、マージンおよび原価のトレンドを月別、四半期別および年別に表示できます。「計画収益およびマージン」を参照してください。
潜在的な収益不足の生産資源を識別できます。
計画在庫回転率、計画期限内出荷率および計画生産資源稼働率を表示でき、これらのメジャーについて、選択した計画と比較計画の間の差異も表示できます。「計画実績」を参照してください。
生産資源、生産資源グループまたは部門ごとに計画生産資源稼働率を表示でき、このメジャーについて、選択した計画と比較計画の間の差異も表示できます。「計画実績」を参照してください。
計画在庫回転率、計画期限内出荷率および計画生産資源稼働率のトレンドを月別、四半期別および年別に表示できます。「計画実績」を参照してください。
計画収益、マージン、マージン比率、在庫回転率、期限内出荷率および生産資源稼働率のキー・パフォーマンス測定を監視できます。「計画KPI」を参照してください。
「計画管理」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
Oracle Advanced Supply Chain Planning
「計画管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Planning Intelligence職責です。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
期間: 「月」、「四半期」および「年」から選択できます。Oracle Advanced Supply Chain Planningでは、組織ごとに異なるカレンダを使用できます。Oracle Daily Business Intelligenceの計画管理のレポートでは、Oracle Advanced Supply Chain Planningのキー・パフォーマンス測定(KPI)を再集計して、Oracle Daily Business Intelligenceで設定されているエンタープライズ・カレンダ内にレポートをレンダリングします。この再集計によって、Oracle Advanced Supply Chain PlanningのKPIとOracle Daily Business Intelligenceの他のメジャーを合理的に比較できます。また、2つの計画の結果を合理的に比較することもできます(後述する「追加情報」を参照)。
計画管理のレポートでは、ページの上部で特定の日付を選択できません。レポートには、「期間名」パラメータと「期間」パラメータの指定に従って、期間全体の要約情報が表示されます。計画の対象になる日付範囲は、Oracle Advanced Supply Chain Planningで定義された計画の実行日と計画水平によって示されます。
期間名: このパラメータには、全計画の将来の計画期間が表示されます。このパラメータは、「期間」パラメータに依存しています。選択した期間に応じて、計画で定義されている選択可能なすべての期間がこのパラメータに表示されます。たとえば、「期間」パラメータで「月」を選択し、計画の計画水平が2001年1月1日〜2003年12月31日の場合、「期間名」パラメータには、Jan-01、Feb-01、Mar-01のように表示されます。また、「期間」パラメータで「四半期」を選択すると、「期間名」パラメータには、Q1-01、Q2-01のように表示されます。
組織: ユーザーにアクセス権がある在庫組織で、Oracle Inventoryの組織セキュリティ設定によって決定されます。
「全組織」を選択すると、アクセス権があるすべての組織(必ずしも企業内の全組織ではない)のデータが表示されます。
通貨: 定義については、「共通概念」を参照してください。
レポート内の通貨メジャー(収益や原価など)は、ASCPのメジャーで使用する通貨と同じ通貨で表示されます。各組織の通貨メジャーは、ASCPプランナ・ワークベンチの組織レベルの金額と同じです。詳細は、『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。
計画: Oracle Advanced Supply Chain Planningから取得される計画。「製造」、「生産」または「物流」のタイプがあります。
計画はスナップショットとして取得され、Oracle Daily Business Intelligenceの設定時にスケジュールされます。たとえば、Oracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)に次の計画があるとします。
Plan X(毎週実行)
2003年8月10日にASCPで実行
2003年8月17日にASCPで実行
Plan Y(毎月実行)
2003年9月1日にASCPで実行
Oracle Daily Business Intelligenceでは、上級計画担当がPlan Xのスナップショットを毎週、Play Yのスナップショットを1回のみ作成するようにスケジュールします。「計画」および「比較計画」パラメータで選択できるのは、次のスナップショットです。計画は、「計画名-実行日」のフォーマットでリストされます。
Plan X-10-AUG-2003
Plan X-17-AUG-2003
Plan Y-1-SEPT-2003
Plan Xのスナップショットが毎週作成されていない場合は、次のスナップショットのみリストされます。
Plan X-10-AUG-2003
Plan Y-1-SEPT-2003
計画スナップショットの頻度は、上級計画担当がOracle Daily Business Intelligenceの設定でスケジュールします。たとえば、計画が毎週日曜日に実行される場合は、計画の実行後3日目に、スナップショットが毎週作成されます。
計画スナップショットには、計画実行日から計画水平終了日までのデータが含まれます。たとえば、計画が8月10日に実行された場合、月別にデータを表示すると、その計画の8月10日以降のデータが表示されます(計画水平を超える期間のデータを表示しても、表示されるのは、計画水平終了日までのデータです)。
計画管理のレポートでは、データのスナップショットを作成することで、Oracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)のデータベース表からデータを取得します。このようにスナップショットを作成すると、ERPシステム以外のインスタンスにOracle Advanced Supply Chain Planningが実装されている場合でも、レポート作成のパフォーマンスを向上させることができます。
比較計画: 「計画」パラメータにリストされる計画と同じ計画。1つの計画のデータのみ表示する場合は「なし」を選択します。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
ASCPの計画期間より短い期間のデータを表示すると、レポートではその期間に応じてデータが配分されます。たとえば、ASCP期間が四半期の場合に、月別のデータを表示するとします。レポートでは、最初に、四半期の計画の数値が四半期の合計日数で除算されます。次に、この数値にその月の日数を乗算します。
平均在庫残高の場合、レポートでは、ASCP期間の平均在庫残高はその期間内の各日の平均在庫残高と同じとみなされます。たとえば、レポートでは、ASCPの四半期の在庫回転率はある月の在庫回転率と同じになります。これに対して、ASCP期間が月単位で、レポートに四半期または年間のデータを表示する場合、レポートでは月別の平均在庫残高が四半期または年間にわたって平均化されます。
次に、在庫回転率の計算で使用する平均在庫残高の例を示します。 計画在庫回転率は次のように計算されます。[期間内の需要合計の原価 * (365 / 期間内の日数)] / 期間内の平均在庫の原価。この例では、期間内の需要合計の原価はCOGS(売上原価)で表されます。 [期間内の需要合計の原価 * (365 / 期間内の日数)]は年間COGSです。平均日次COGSは、COGSをその期間の日数で除算した値です。
月数 | COGS | 日数 | 平均日次COGS | 年間COGS | 平均在庫金額 | 回転率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1月 | 310 | 31 | 10 | 3,650 | 100 | 37 |
2月 | 336 | 28 | 12 | 4,380 | 110 | 40 |
3月 | 496 | 31 | 16 | 5,840 | 130 | 45 |
第1四半期 | 1,142 | 90 | 13 | 4,631 | 113 | 41 |
この例の場合、ASCPでは月ごとに計画在庫回転率が計算されますが、選択した「計画実績」レポート(計画在庫回転率を表示するレポート)では四半期の計画在庫回転率が計算されます。この例では、在庫金額が四半期にわたって平均化され、四半期の在庫回転率が計算されています。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、次に示す計画キー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。これらは、Oracle Advanced Supply Chain Planningのプランナ・ワークベンチに表示されるKPIと同じです。
「差異」には、計画と比較計画との間の増減の絶対値が表示されます。
計画収益: 出荷ユニット合計 * 標準価格 * 標準割引(Oracle Advanced Supply Chain Planningより取得)
このKPIを使用して、受注および予測需要を含む期間内の独立需要の収益金額合計を確認します。「計画収益およびマージン」も参照してください。
計画マージン: 計画収益 - (出荷単位合計 * 標準原価)(Oracle Advanced Supply Chain Planningより取得)
このKPIを使用して、計画収益から予測されるその期間のマージンを確認します。「計画収益およびマージン」も参照してください。
計画マージン率: (計画マージン / 計画収益) * 100
このKPIを使用して、期間内のマージン率を確認します。「計画収益およびマージン」も参照してください。
計画在庫回転率: [期間内の需要合計の原価 * (365 / 期間内の日数)] / 期間内の平均在庫の原価
このKPIを使用して、計画の実行後に予測される在庫回転率を確認します。「計画実績」も参照してください。
計画期限内出荷: [(受注明細の合計数 - 遅延受注明細数) / 受注明細の合計数] * 100
このKPIを使用して、計画の実行後に予測される顧客サービス・レベルを確認します。また、このKPIと計画在庫回転率を比較して、在庫レベルと顧客サービスの理想的なトレードオフを判断します。「計画実績」も参照してください。
計画生産資源稼働率: (計画済生産能力の時間数 / 生産能力の使用可能時間数) * 100(Oracle Advanced Supply Chain Planningから取得)
このKPIは、製造スループットに対する生産資源制約の識別に役立ちます。これは、稼働率が100%に近いか超過している生産資源になります。また、稼働率不足を識別することで、製品販促や価格設定計画の変更を伴う収益向上の機会を判別できる場合があります。「計画実績」も参照してください。
関連レポートについては、「「計画管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「計画収益およびマージン」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
2つの計画に異なる最適化目標を設定した場合に予測される収益性への影響は?
時間の経過に伴って、計画の予定利益は変更されているか?(需要予測の変更や生産資源のダウンタイムなど様々な要因による変更、および資材制約の変更)
調達ニーズはキャッシュ・フローに影響を与えるが、計画間の差異が会社のキャッシュ・フローに与える影響は?
「計画収益およびマージン」レポートでは、割引を含む計画出荷合計に標準品目価格を乗算して計画収益が求められます。計画マージンは、計画収益から計画原価を減算して求められます。計画マージン率は、計画マージンを計画収益で除算して求めます。
「計画原価ブレークダウン要約」レポートでは、選択した計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価が計算されます。「計画購買原価」レポートには、計画購買原価が仕入先別に表示されます。
これらのレポートには、それぞれのメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
これらのレポート以外に、「計画詳細」レポートと「計画組織」レポートを使用すると、選択した計画の定義を簡単に調べることができます。「計画詳細」レポートには、計画水平など、選択した計画についてOracle Advanced Supply Chain Planningで設定された詳細が表示されます。このレポートから「計画組織」レポートにアクセスして、選択した計画の対象になる在庫組織を表示できます。
注意: これらのレポートのすべてのメジャー(マージン率など)は、Oracle Advanced Supply Chain Planningから取得され、プランナ・ワークベンチに表示されます。詳細は、『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
次のパラメータについては、「「計画管理」ダッシュボード」を参照してください。
組織
通貨
期間
期間名
計画
比較計画
出荷元組織: 出荷元(収益)が潜在的に影響を受ける社内組織。
仕入先: 計画例外になっている品目の外部仕入先。
供給品目: 外部仕入先から調達され、計画例外になっている品目。
資源組織: 計画例外になっている生産資源を担当する社内製造組織。
生産資源: 生産資源組織に属し、計画例外になっている生産資源。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
品目
製品カテゴリ
在庫カテゴリ
計画で製品ファミリが使用されている場合でも、レポート(「計画収益およびマージン」を除く)には品目別および在庫カテゴリ別にデータが表示されます。「計画収益およびマージン」レポートには、品目別および製品カテゴリ別にデータが表示されます。
計画がOracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)で実行されると、ASCPでは、推奨日付を使用して、計画購買オーダー、計画製造オーダーなどの計画済活動が作成されます。また、資材制約または生産資源制約で必要な場合は、受注など既存の計画済活動を新規の提示日付に移動するように計画されます。レポートでは、ASCPの提示日付を使用してデータをレポートする期間を決定します。たとえば、収益は、需要充足日(提示納期)が含まれる期間に表示されます。
このレポートには、計画水平や計画組織など、「計画管理」ダッシュボードで選択したOracle Advanced Supply Chain Planning計画の詳細が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
計画: 計画の実行日が付加された計画名。
計画摘要: ASCPに定義されている計画の説明。
計画水平: 計画が使用される日付範囲。
計画タイプ: 「製造」、「生産」または「物流」のタイプ。
実行日: 計画スナップショットによって取得された、ASCPの最新の実行日(Oracle Daily Business Intelligenceでは、ASCP計画のスナップショットを作成します)。
たとえば、当月の5日、15日および25日にASCPで計画が実行されるとします。また、Oracle Daily Business Intelligenceは、当月の10日と20日に計画のスケジュール済スナップショットを作成するように設定されているとします。当月の16日に「計画詳細」レポートを表示すると、5日が最後の実行日として表示されます。これは、最新のスナップショットが10日に作成されたためです。
スナップショット日: 計画のスナップショットが作成された日付。たとえば、計画が毎週日曜日に実行されるとします。Oracle Daily Business Intelligenceで上級計画担当がスケジュールしたスナップショットの頻度は週次で、計画の実行後に2日間のオフセットを経てスナップショットが作成されます。この例では、実行日が4月10日の場合、スナップショット日は4月12日です。
計画組織: 計画に含まれる異なる組織の数。 番号を選択して「計画組織」レポートをオープンします。レポートには組織がリストされます。
このレポートには、選択した計画で計画されている在庫組織がリストされます。 このレポートには、「計画詳細」レポートからアクセスできます。
このレポートには、「計画組織」列のみ表示されます。 詳細は、「計画詳細」を参照してください。
このレポートでは、割引を含む計画出荷合計に標準品目価格を乗算して計画収益が求められます。計画マージンは、計画収益から計画原価を減算して求められます。 また、計画マージンを計画収益で除算して、計画マージン率が求められます。 このレポートには、それぞれのメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
組織: 選択した計画または比較計画の在庫組織。この列は、「表示別」で「組織」を選択した場合のみ表示されます。組織が1つの計画に表示されて他の計画には表示されない場合、組織が含まれない計画のメジャーはゼロと解釈されます。
異なる組織構造の計画を比較しない場合は、同じ組織が比較対象の計画に含まれていることを確認してください。計画の組織を確認するには、後述する「計画詳細」レポートを使用します。
収益: 出荷ユニット合計 * 標準価格 * 標準割引
出荷が計画された品目の金額(独立需要の収益額)。
出荷ユニット合計は、ASCPで出荷が計画されたユニットの数(出荷数量)です。この数量には、Oracle Order Managementの受注からの既存の需要、およびOracle Demand Planningからの予測需要の両方が含まれます。
標準価格および標準割引は、ASCPの品目の品目価格および標準割引です。受注組立(ATO)、受注ピック(PTO)およびキット売上の場合、収益およびマージンは上位モデル品目について表示され、ASCPで計算されます。詳細は、『Oracle Advanced Supply Chain PlanningおよびOracle Global ATP Serverユーザーズ・ガイド』を参照してください。
差異: 計画の収益 - 比較計画の収益
原価: 出荷ユニット合計 * 標準原価
ASCPから取得する計画原価。出荷が計画された品目の原価です。
差異: 計画の原価 - 比較計画の原価
マージン: 収益 - 原価
計画収益と計画原価の差異で、出荷が計画された品目の潜在的なマージンです。
差異: 計画のマージン - 比較計画のマージン
マージン率: (計画マージン / 計画収益) * 100
計画収益に対する計画マージンの比率で、出荷が計画された品目の潜在的なマージン比率です。
差異: 計画のメジャー - 比較計画のメジャー
計画管理のすべてのレポートで、差異は計画と比較計画のメジャーの相違を示します。レポート内では、直前の値との差異になります。たとえば、計画の収益が42000で、比較計画の収益が50000の場合、差異は-8000になります。2つの比率の差異も同様に計算され、たとえば、98.5% - 97.4% = 1.1のようになります。
このレポートには、計画収益、計画マージンおよび計画マージン率の推移が月別、四半期別および年別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画収益およびマージン」を参照してください。
このレポートには、遅延出荷の計画例外のために失注の恐れがある収益の金額が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
計画収益: 出荷ユニット合計 * 標準価格 * 標準割引。出荷が計画された品目の金額。
収益不足: 出荷ユニット内の不足合計 * 標準価格 * 標準割引。 計画出荷日を過ぎた後、または供給例外が発生して、出荷が計画された品目の金額。
差異(収益不足): 計画と比較計画の収益不足メジャーの差異。
収益不足パーセント: 計画収益に対する計画収益不足の比率。
差異(収益不足パーセント): 計画と比較計画の収益不足パーセント・メジャーの差異。
マージン不足: 計画収益不足と計画原価の差異。これは、計画マージンと同様に計算されるマージンですが、遅延出荷が計画されている品目用です。
差異(マージン不足): 計画と比較計画のマージン不足メジャーの差異。
マージン率不足: 計画収益不足に対する計画マージン不足の比率。
差異(マージン率不足): 計画と比較計画のマージン率不足メジャーの差異。
このレポートでは、品目、仕入先および製造生産資源を含め、計画収益に対するリスクの上位事由が識別されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
収益不足: 「潜在的収益不足トレンド」を参照してください。
差異: 「潜在的収益不足トレンド」を参照してください。
合計(パーセント): 計画出荷の金額。
計画収益 = 出荷ユニット合計 * 標準価格 * 標準割引。
マージン不足: 「潜在的収益不足トレンド」を参照してください。
マージン率不足: 「潜在的収益不足トレンド」を参照してください。
事由が生産資源に関連し、その事由に品目または部門名が含まれている場合、「サイト/部門」列には仕入先サイト名が表示されます。
このレポートでは、選択した計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価が計算されます。 このレポートには、それぞれの原価について、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
生産原価: (必要な生産資源時間 * 生産資源原価)の合計(組織内のすべての生産資源が計算対象)
必要な生産資源時間はASCPから取得されます。生産資源原価もASCPから取得されます。使用する値は、計画の実行日時点でASCPに格納されていた値です。
差異: 計画の生産原価 - 比較計画の生産原価
在庫保管費: 期間内の平均在庫 * 在庫保管費率
選択した期間内の保管在庫の計画原価。在庫保管費はASCPから取得されます。これは、時間バケットごとの平均在庫レベルに基づいて計算されます。
差異: 計画の在庫保管費 - 比較計画の在庫保管費
購買原価: 全品目の(標準原価 * 供給数量)の合計
購買が計画されている全品目の標準原価。計画購買品目は、必要な供給に基づいてASCPから取得されます。供給数量には、計画購買オーダー受入および計画発注受入の両方の品目数量が含まれます。
標準原価は、品目定価に供給数量を乗算した金額です。品目定価がない場合は、標準品目原価が使用されます。
差異: 計画の購買原価 - 比較計画の購買原価
結合原価: 購買原価 + 在庫保管費 + 生産原価
計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価の合計。このメジャーは、コストが最大または最小の製品や組織の識別に役立ちます。
差異: 計画の結合原価 - 比較計画の結合原価
このレポートには、選択した計画の計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価の推移が月別、四半期別および年別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画原価ブレークダウン要約」を参照してください。
「計画購買原価」レポートは、計画に含まれる購買原価のメジャーで(前述の「購買原価」を参照)、仕入先別にリストされます(ASCPから、計画購買オーダーと仕入先の関連が取得されます)。
このレポートには、次の列が表示されます。
購買原価: 「計画原価ブレークダウン要約」を参照してください。
差異: 計画の購買原価 - 比較計画の購買原価
品目レベルでレポートを表示すると、次の列も表示されます。
「品目」、「摘要」および「単位」については、「品目レベルの詳細」を参照してください。
出荷数量: 出荷が計画された数量はASCPで判断されます。この数量には、受注と予測需要の両方が含まれます。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
「計画収益トレンド」グラフと「計画マージン・トレンド」グラフには、計画収益、計画マージンおよび計画マージン率の推移が表示されます。
「計画原価ブレークダウン要約トレンド」グラフには、計画生産原価、計画在庫保管費および計画購買原価の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
選択した期間がASCP計画期間と異なる場合のレポートのデータ表示方法を含めて、関連レポートについては、「「計画管理」ダッシュボード」を参照してください。
「製品総利益」レポートについては、「製品総利益」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
「計画実績」および関連レポートを使用すると、次の質問に回答できます。
「計画」パラメータと「比較計画」パラメータで選択した計画に基づくと、計画ポリシーの変更(2つの計画のポリシー差異で表します)によって、独立需要合計と比較して必要な在庫が減少するか?
在庫回転率と期限内出荷の最良のバランスが得られる計画ポリシーは?
生産資源び過負荷は計画水平内で問題となるか?
生産資源の過負荷による供給問題を回避するために注意が必要な生産資源は?
「計画実績」レポートには、計画在庫回転率、計画期限内出荷率および計画生産資源稼働率が表示されます。「計画在庫回転率」および「計画期限内出荷」レポートには、在庫カテゴリ別、品目別および組織別にこれらのメジャーが表示されます。「計画生産資源稼働率」レポートには、生産資源、生産資源グループまたは部門ごとに計画生産資源稼働率が表示されます。
これらのレポートには、それぞれのメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
注意: これらのレポートのすべてのメジャー(在庫回転率など)は、Oracle Advanced Supply Chain Planningから取得され、プランナ・ワークベンチに表示されます。詳細は、Oracle Advanced Supply Chain Planningのオンライン・ヘルプ、または『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』を参照してください。
次のパラメータについては、「「計画管理」ダッシュボード」を参照してください。
組織
通貨
期間
期間名
計画
比較計画
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
品目
在庫カテゴリ
製品カテゴリ
計画で製品ファミリが使用されている場合でも、「計画実績」および関連レポートには品目別および在庫カテゴリ別にデータが表示されます。
「計画生産資源稼働率」レポートには、次のパラメータも表示されます。
生産資源、生産資源グループ、部門: 生産資源は「計画生産資源稼働率」レポートでのみ使用されます。生産資源はOracle Engineeringで定義されます。Oracle Engineeringでの設定に応じて、生産資源は生産資源グループまたは部門にグループ化されます。次の図に示すように、生産資源グループは組織全体で定義され、部門は1つの組織内で定義されます。
各生産資源は、組織内の1つ以上の所有部門に属します(生産資源は別の組織で使用できませんが、別の部門では使用できます)。したがって、生産資源部門は、「組織」パラメータで選択した在庫組織に従ってリストされます。
「計画生産資源稼働率」レポートには、所有部門別、生産資源グループ別または生産資源別に、選択した期間内の計画使用率が表示されます。「計画生産資源稼働率トレンド」レポートには、選択した期間時点における、今後の複数の期間(期間タイプは「月」、「四半期」、「年」から選択)のデータが表示されます。比較計画を選択でき、グラフには両方の計画のデータがプロットされます。
パラメータ(期間を含む)がダッシュボードやレポートの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
計画がOracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)で実行されると、ASCPでは、推奨日付を使用して、計画購買オーダー、計画製造オーダーなどの計画済活動が作成されます。また、資材制約または生産資源制約で必要な場合は、受注など既存の計画済活動を新規の提示日付に移動するように計画されます。レポートでは、ASCPの提示日付を使用してデータをレポートする期間を決定します。
このレポートには、計画在庫回転率、計画期限内出荷および計画生産資源稼働率が表示されます。 また、それぞれのメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
組織: 選択した計画または比較計画の在庫組織。この列は、「表示別」で「組織」を選択した場合のみ表示されます。組織が1つの計画に表示されて他の計画には表示されない場合、組織が含まれない計画のメジャーはゼロと解釈されます。
異なる組織構造の計画を比較しない場合は、同じ組織が比較対象の計画に含まれていることを確認してください。
在庫回転率: [期間内の需要合計の原価 * (365 / 期間内の日数)] / 期間内の平均在庫の原価
特定期間内の平均在庫の原価に対する需要合計の原価の比率。これらの原価はOracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)から取得されます。このメジャーは、ASCPのプランナ・ワークベンチから取得した在庫回転率を示します。これは、計画を実行した結果として予測される在庫回転率です。
計画在庫回転率のフォーミュラの詳細は、『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』の「在庫回転率」を参照してください。
差異: 計画の在庫回転率 - 比較計画の在庫回転率
期限内出荷: [(受注明細の合計数 - 遅延受注明細数) / 受注明細の合計数] * 100
期限内に出荷が計画された(遅延出荷を除く)受注明細の合計数の比率。遅延受注明細は計画例外に基づいて、ASCPから取得されます。
ASCPの需要充足日が、受注の計画出荷日またはOracle Demand Planningの予測日から遅延している場合、受注は遅延になります。 計画出荷日または予測日以前に搬送が計画されている場合、受注は期限内とみなされます。
このメジャーは、ASCPのプランナ・ワークベンチの「計画納期搬送」メジャーと同じです。このメジャーを使用して、計画の実行後に予測される顧客サービス・レベルを確認します。
差異: 計画の期限内出荷 - 比較計画の期限内出荷
生産資源稼働率: (計画済生産能力の時間数 / 生産能力の使用可能時間) * 100
使用可能な生産能力時間に対する、利用する計画済生産能力時間の比率。必要な生産能力の時間数はASCPから取得されます。ASCPと同様に、この計算は製造生産資源のみに基づいて行われます。「生産資源稼働率」メジャーは、ASCPのプランナ・ワークベンチの「計画生産資源稼働率KPI」と同じです。このメジャーおよびKPIを使用して予測される稼働率超過を識別し、製造スループットに対するボトルネックの識別を容易にします。また、稼働率不足を識別することで、製品販促や価格設定計画の変更を伴う収益向上の機会を判別できる場合があります。
詳細は、『Oracle Advanced Planning and Schedulingインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド』の「計画負荷率」を参照してください。
このメジャーは、期間内の平均稼働率を示します(生産資源稼働率のピークまたはボトルネックは、1か月以上の期間では示されない場合があります)。
差異: 計画の生産資源稼働率 - 比較計画の生産資源稼働率
計画管理のすべてのレポートで、差異は計画と比較計画のメジャーの相違を示します。レポート内では、直前の値との差異になります。たとえば、2つの比率の差異は、98.5% - 97.4% = 1.1のように計算されます。
このレポートでは、在庫カテゴリ、品目および組織ごとに計画在庫回転率が計算されます。 また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
原価: 出荷ユニット合計 * 標準原価
出荷が計画された品目の原価。出荷ユニット合計は、Oracle Advanced Supply Chain Planning(ASCP)で出荷が計画されたユニットの数(出荷数量)です。この数量には、Oracle Order Managementの受注からの既存の需要、およびOracle Demand Planningからの予測需要の両方が含まれます。
平均在庫額: 期間内の平均在庫の原価。ASCPで算出されます。
在庫回転率: 「計画実績」を参照してください。
差異: 「計画実績」を参照してください。
このレポートには、計画在庫回転率が月別、四半期別および年別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画在庫回転率」を参照してください。
このレポートでは、在庫カテゴリ、品目および組織ごとに期限内出荷が計算されます。 また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
期限内明細: 需要日以前に出荷が計画された需要明細の数。需要明細には、受注明細と需要予測明細が含まれます。受注の需要日は計画出荷日です。予測受注の需要日はOracle Demand Planningの予測日です。
出荷済明細: 出荷が計画された受注明細の総数。
期限内出荷: 「計画実績」を参照してください。
差異: 「計画実績」を参照してください。
このレポートには、計画期限内出荷が月別、四半期別および年別に表示されます。
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「計画実績」を参照してください。
このレポートには、生産資源、生産資源グループまたは部門ごとに計画生産資源稼働率が表示されます。 また、このメジャーについて、選択した計画と比較計画との差異も表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
所要時間: 生産資源を利用する必要がある時間数。ASCPで算出されます。
使用可能時間: 生産資源が使用可能な時間数。ASCPで算出されます。
生産資源稼働率: 「計画実績」を参照してください。
差異: 「計画実績」を参照してください。
ファクタリング、NULL値などの一般情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
このレポートには、計画生産資源稼働率が月別、四半期別および年別に表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
「計画生産資源稼働率トレンド」グラフには、計画生産資源稼働率の推移が表示されます。
「計画期限内出荷トレンド」グラフには、計画期限内出荷率の推移が表示されます。
「計画在庫回転率トレンド」グラフには、計画在庫回転率の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
選択した期間がASCP計画期間と異なる場合のレポートのデータ表示方法を含めて、関連レポートについては、「「計画管理」ダッシュボード」を参照してください。
在庫回転率、出荷実績および生産資源稼働率に関連するレポートでは、計画在庫回転率、期限内出荷および生産資源稼働率と比較するために実績数が示されます。Oracle Daily Business Intelligenceでの実績数の計算方法については、次の各項を参照してください。
これらのレポートで実績数と計画数を比較する際は、次の点に注意してください。
「在庫回転率」レポートでは、日次在庫残高の履歴の平均から平均在庫金額が計算されます。ASCPでは、期間内の予測平均在庫残高を使用して在庫回転率を予測します。
「出荷済明細実績」レポートでは、期限内出荷メジャーが早期出荷と期限内出荷に区分されます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードには、記帳済から認識済までの収益の状態が示されます。このページでは、特定期間内の収益バックログを前期間と比較し、その構成の詳細を確認できます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードを使用して、確定オーダーから請求までの潜在的な収益の流れ、および収益認識プロセスのすべての流れを確認します。
選択した期間内の正味製品記帳、またはその推移を表示できます。
選択した期間内の記帳済収益、またはその推移を表示できます。
選択した期間内に記帳された新規ビジネスから得られる収益を表示できます。
選択した期間内の製品収益バックログ、またはその推移を表示できます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードでは、次のOracle Applicationsからの情報が使用されます。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードを使用できるのは、Daily Sales Intelligence職責および営業マネージャ職責です。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
営業グループ
製品カテゴリ
通貨
パラメータがダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、収益、記帳およびバックログのキー・パフォーマンス・インディケータ(KPI)について説明します。
正味記帳済: (記帳済受注明細の合計額) - (記帳済返品明細の合計額の絶対値)
記帳済の製品の全受注明細に関連する収益と、記帳済の返品受注明細のマイナスの金額の合計。
正味記帳済メトリックでは、一部の受注明細記帳がプラスの金額で、それ以外の返品明細(RMA)はマイナスの金額であることが考慮されます。
このメトリックは、確定日が使用可能な場合は記帳日ではなく確定日に基づいています。確定日がNULL値である場合、記帳済額は記帳日に基づいて計算されます。詳細は、「確定日」を参照してください。
収益: 製品販売(サービス以外)からの認識済収益。
認識済収益は、一連の認識基準を満たし、損益計算書に計上できる収益です。収益が認識基準を満たしていない場合は、基準を満たすまで遅延されます。収益は、受注が履行されて請求が生成されると、売掛/未収金システムで入力されます。請求明細に関連するルールに応じて、収益は即時に認識されるか、または収益認識スケジュールを決める一連のルールに従って遅延されます。収益の認識には判断が伴うため、収益の手動によるレビューと遅延カテゴリや認識済カテゴリへの割当ては、多くの場合可能です。
「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボードの収益金額は、次の正味金額ではありません。
通常は他の未収勘定で追跡されるオフセット金額(たとえば、不良債権や支払割引)。
Oracle Order Managementを使用して入力され、後でOracle General Ledgerで調整された社内受注。
ただし、収益は、製品返品およびクレジット・メモの正味金額です。
収益記帳済当期間: 同じ期間内に記帳された認識済収益。たとえば、期間が月の場合、「収益記帳済当期間」は、現行月に記帳および認識されたすべての収益です。先月記帳され、今月認識された収益は「収益記帳済当期間」に含まれません。
同じ期間内で収益を記帳済および認識済とみなすには、受注の記帳日と請求のGL記帳日の両方が選択した期間内にあることが必要です。
製品収益バックログ: Oracle Order Managementでは記帳済だが、Oracle Receivablesでは認識されていない製品の受注明細の金額、および記帳済だがOracle Receivablesで認識されていない返品受注明細のマイナスの合計額。
関連レポートについては、「「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、「累計記帳および収益」レポートについて説明します。
このレポートには、正味記帳および収益の累計値詳細の推移が表示されます。 さらに、現期間と選択した比較期間との間の詳細な比較が表示されます。 このレポートでは、これらのメトリックが前期間または前年度と比較されます。 このレポートは常に時間別に表示されますが、営業グループ、顧客または製品カテゴリを制限できます。
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
期間: パラメータで指定した期間に動的に設定されます。
正味記帳済(選択した期間): 選択した日付と「期間」パラメータで定義した期間内の正味記帳の累計値。
正味記帳済(比較期間): 「比較」パラメータで選択した期間内の正味記帳の累計値。
収益(選択した期間): 選択した日付と「期間」パラメータで定義した期間内の正味収益記帳の累計値。
収益(比較期間): 「比較」パラメータで選択した期間内の正味収益記帳の累計値。
「累計正味記帳済」グラフには、正味記帳および収益の累計値の推移が比較期間のトレンドと比較して表示されます。
「累計収益」グラフには、収益の累計値の推移が比較期間のトレンドと比較して表示されます。
注意: 比較期間の完了トレンド明細は、現期間が完了していない場合でも表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
収益概要(営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別)
次のパラメータについては、「共通概念」を参照してください。
この項では、レポートの列とヘッダーについて説明します。
このレポートには、正味記帳の値に関する情報が営業グループ別に表示されます。 また、製品収益バックログおよび認識済収益も営業グループ別に表示されます。 このレポートの対象になるのは、製品販売(サービス以外)に関する値です。 このレポートを使用すると、この内訳を営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に、年別、四半期別、月別および週別に表示できます。 このレポートでは、これらのメトリックが前期間または前年度と比較されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
正味記帳済: (記帳済受注明細の合計額) - (記帳済返品明細の合計額の絶対値)
記帳済の製品の全受注明細に関連する収益と、記帳済の返品受注明細のマイナスの金額の合計。
正味記帳済メトリックでは、一部の受注明細記帳がプラスの金額で、それ以外の返品明細(RMA)はマイナスの金額であることが考慮されます。
増減: 選択した比較期間からの正味記帳済メトリックの増減率。
収益: 製品販売(サービス以外)からの認識済収益。この列内の値は、表示されている営業グループに関する「製品収益」レポートにリンクしています。
増減: 前期間または前年度と比較した収益メジャーの増減率。
収益記帳済当期間: 同じ期間内に記帳されて収益認識プロセスを通過し、収益として指定された収益の合計額。記帳日とGL記帳日は、指定した同じ期間内にあります。この列内の値は、表示されている営業グループに関する「製品収益」レポートにリンクしています。
増減: 前期間または前年度と比較した収益記帳済当期間メジャーの増減率。
製品収益バックログ: Oracle Order Managementでは記帳済だが、Oracle Receivablesでは認識されていない製品の受注明細の金額、および記帳済だがOracle Receivablesで認識されていない返品受注明細のマイナスの合計額。この列内の値は、表示されている営業グループに関する「製品収益バックログ」レポートにリンクしています。
増減: 前期間または前年度と比較した製品収益バックログ・メジャーの増減率。
このレポートには、製品販売(サービス以外)の受注明細記帳、返品明細記帳、およびその差引(正味記帳)の金額に関する情報が表示されます。 この内訳は営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に、年別、四半期別、月別および週別に表示できます。 このレポートでは、これらの記帳メトリックが前期間または前年度と比較されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
製品記帳
受注: 記帳済受注明細の金額。
増減: 前期間または前年度と比較した受注メトリックの増減率。
返品: 記帳済返品明細の金額。
増減: 前期間または前年度と比較した返品メトリックの増減率。
正味記帳済: 記帳済受注明細の金額に記帳済返品明細のマイナス金額を加算した値。
増減: 前期間または前年度と比較した正味記帳済の増減率。
このレポートには、正味製品受注バックログ、遅延収益バックログおよび製品収益バックログの金額が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
正味製品受注バックログ: Oracle Order Managementでは記帳済だが、Oracle Receivablesでは請求されていない受注明細の金額を反映した特定の製品収益バックログ。これは、このドキュメントで指定された実装要件に従って、記帳済だが履行されていない製品の全受注明細に関連付けられた収益になります。
値: 正味製品受注バックログ(受注明細と返品明細)の金額値。
合計(パーセント): 合計金額に対する表内の明細の金額の比率。
増減: 前期間または前年度と比較した正味製品受注バックログの増減率。
遅延製品収益: 収益認識プロセスを経て繰延収益とされた全収益に、請求済で収益認識プロセスを終えていない明細品目に関連付けられている収益すべてを加算した値。
値: 遅延製品収益の金額値。
合計(パーセント): 合計金額に対する表内の明細の金額の比率。
増減: 前期間または前年度と比較した遅延製品収益の増減率。
合計収益バックログ: 正味製品受注バックログ + 遅延製品収益。
値: 合計収益バックログの金額値。
合計(パーセント): 合計金額に対する表内の明細の金額の比率。
増減: 前期間または前年度と比較した合計収益バックログの増減率。
この概要レポートには、収益の金額に関する情報が営業グループ別、製品カテゴリ別または顧客別に表示されます。 製品収益バックログおよび認識済収益も営業グループ別に表示されます。 このレポートの対象になるのは、製品販売(サービス以外)に関する値です。 このレポートを使用すると、この内訳を営業グループ別、製品カテゴリ別および顧客別に、年別、四半期別、月別および週別に表示できます。 このレポートでは、これらのメトリックが前期間または前年度と比較されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
正味記帳済
増減
収益
増減
収益記帳済当期間
増減
製品収益バックログ
増減
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「記帳概要」を参照してください。
このレポートでは、選択した期間内の製品販売(サービス以外)の認識済記帳から、正味製品収益記帳と収益のトレンドが直接比較されます。 このレポートを使用すると、この内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。 このレポートでは、これらのメトリックが前期間または前年度と比較されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
正味記帳済
増減
収益
増減
収益記帳済当期間
増減
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「記帳概要」を参照してください。
このレポートには、製品販売(サービス以外)からの正味製品記帳、認識済収益および収益バックログのトレンドが表示されます。 このレポートを使用すると、この内訳を年別、四半期別、月別および週別に表示できます。 このレポートでは、これらのメトリックが前期間または前年度と比較されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
正味記帳済
増減
収益
増減
収益記帳済当期間
増減
製品収益バックログ
増減
レポート・ヘッダーと計算方法の説明は、「記帳概要」を参照してください。
次の列ヘッダーは、「記帳済受注明細詳細」、「記帳済返品明細詳細」および「バックログ明細詳細」レポートに共通しています。
受注番号: 受注ヘッダーから取得される受注の番号。この受注番号は「受注詳細」ページにリンクされています。
明細番号: 表示されている受注明細の特定の明細番号。
営業単位: 受注ヘッダーに関連付けられている営業単位。
記帳日: 受注明細から取得される記帳日。
顧客: 受注明細から取得される顧客。
品目: 受注明細から取得されるマスター製品番号。
摘要: マスター製品の説明。
営業グループ: 明細品目の記帳済額が計上される営業グループ。
記帳済額: (記帳済数量 * 販売価格)の合計(選択した期間内の受注明細が計算対象)。金額の多い順にソートされています。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード」を参照してください。
このレポートには、現期間に記帳された収益と前期間に記帳された収益の比較、およびロール月やロール四半期のトレンド分析が示され、記帳済収益に関する詳細情報が表示されます。
営業グループ: 表示する営業グループ・データを指定します。営業グループの設定方法の詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』のDaily Business Intelligence for Salesに関する説明を参照してください。
製品カテゴリ: 表示する製品カテゴリ・データを指定します。製品カテゴリの詳細は、『Oracle Daily Business Intelligenceインプリメンテーション・ガイド』の品目ディメンション・レポートに関する説明を参照してください。
xTD: 選択した期間内の製品収益の累計値。
増減(xTD): 選択した期間とxTD収益を比較して示す増減。
記帳済当期間: 受注が同じ期間内にOracle Order Managementで記帳されている場合、選択した期間内の製品収益の累計値。
増減(記帳済当期間): 現期間と選択した期間の記帳済収益を比較して示す増減。
「期間」が「年」の場合は、ロール4四半期収益トレンドが表示されます。
「期間」が「四半期」の場合は、ロール3か月収益トレンドが表示されます。
「期間」が「月」または「週」の場合、データは表示されません。
このレポートには、「表示別」パラメータの値で分類された収益を示す円グラフが表示されます。
関連レポートについては、「「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のグラフについて説明します。
「製品記帳および収益トレンド」レポートおよび「記帳、収益および収益バックログ・トレンド」レポートについては、「収益概要」を参照してください。
顧客分類: 「共通概念」を参照してください。
顧客: 受注ヘッダーから取得される販売先顧客。
正味記帳済トレンド: 記帳済の製品の全受注明細に関連する収益と、記帳済の返品受注明細のマイナスの合計額の推移。
収益バックログ・トレンド: 受注明細が記帳されてから関連する収益がOracle Receivablesの収益認識プロセスで認識されるまでの、受注明細に関連付けられた潜在的な収益。この列内の値は、表示されている営業グループに関する「製品収益バックログ」レポートにリンクしています。このグラフには、これらの値の推移が表示されます。
収益トレンド: Oracle Receivablesで認識されてGeneral Ledgerに転記された、製品販売(サービス以外)からの収益。このグラフには、これらの値の推移が表示されます。
収益記帳済当期間: 同じ期間内に記帳され、Oracle Receivablesで認識されてGeneral Ledgerに転記された収益。このグラフには、これらの値の推移が表示されます。
「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「製品収益記帳およびバックログ」ダッシュボード」を参照してください。
「倉庫管理」ダッシュボードの特色は、その内容が倉庫の業務効率と生産能力稼働率に関連していることです。このダッシュボードでは、ピック数、ピック・リリース対出荷サイクル時間とピック例外、受入原材料の棚入サイクル時間、工程計画実績、使用している倉庫の保管量、保管されている原材料の重量と容積など、アウトバウンド出荷に関連するデータを表示できます。
「倉庫管理」ダッシュボードでは、アクセス可能な各種レポートから取得されるデータが分類されます。各レポートでは、次のOracle Applicationsからのデータが使用されます。
「倉庫管理」ダッシュボードを使用して、倉庫における工程を監視します。このダッシュボードを使用すると、次の質問に回答できます。
ピック・リリースから実際の出荷までの平均時間は? 「ピック・リリース対出荷サイクル時間」を参照してください。
受入原材料を受入地から最終格納場所まで移動するときの効率は? 「受入対棚入サイクル時間」を参照してください。
工程計画の効率は?「工程計画実績」を参照してください。
特定の組織または保管場所に対してさらにスペースを割り当てる必要性は?「利用倉庫保管」を参照してください。
現時点での倉庫の容積と重量の稼働率は?「現行生産能力稼働率」を参照してください。
「倉庫管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Warehouse Intelligence職責です。
次のパラメータについては、「パラメータ」を参照してください。
パラメータがダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、倉庫管理キー・パフォーマンス・インディケータについて説明します。
ピック・リリース対出荷(時間): (出荷確認に対する経過時間合計 / 出荷確認数)
ピック・リリースから搬送出荷が確認されるまでの平均時間。選択した期間内に出荷が確認された搬送明細に関するデータが表示されます。
このKPIは、「ピック・リリース対出荷サイクル時間」レポートにリンクしています。
受入対棚入(時間): (すべての棚入に対する経過時間合計) / (棚入数)
品目の受入から最終格納場所に棚入が行われるまでの平均経過時間。
このKPIは、「受入対棚入サイクル時間」レポートにリンクしています。
利用容積: 組織または保管場所に格納されている原材料が占めているスペース。
このKPIは、「利用倉庫保管」レポートにリンクしています。
保管重量: 組織または保管場所に格納されている原材料の重量合計。
このKPIは、「利用倉庫保管」レポートにリンクしています。
ピック例外率: (例外ありのピック数 / ピック合計数) * 100
ピック合計数に対して例外が発生したピック数の比率。
このKPIは、「ピックおよび例外分析」レポートにリンクしています。
関連レポートについては、「「倉庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
ピック・リリース対出荷サイクル時間のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
受注を格納場所から出荷まで移動するときの効率は?
選択した期間内にピック・リリースされた搬送明細の数は?
この3か月間にピック・リリース対出荷サイクル時間は改善されたか?
ピック・リリース対出荷サイクル時間のレポートには、搬送明細のピック・リリースから出荷確認までの平均時間が表示されます。ピック・リリースは、梱包および出荷のために受注を選択して倉庫にリリースするプロセスです。出荷確認は、顧客への出荷時に受注が出荷ドックを通過する際に発生します。実績の推移を評価するには、トレンド・レポートを参照します。
これらのレポートのデータは、次のOracle Applicationsから取得されます。
Oracle Inventory
Oracle Order Management
Oracle Daily Business Intelligenceでは、Oracle Order Managementで次のステータス・コードにマークされた搬送明細がレポート目的で考慮されます。
S: 倉庫へのリリース
Y: ステージ
C: 出荷済
「自動ピック確認」がオンに設定された受注が出荷され、その出荷がデスクトップを介して確認された場合、その搬送明細のデータはレポートに収集されません。
1つのピック・リリース済搬送明細から複数の出荷確認が生成される場合があります。Oracle Daily Business Intelligenceでは、各出荷確認が個別にカウントされます。
Oracle Daily Business Intelligenceで設定されたグローバル開始日より前にピック・リリースまたは出荷確認された搬送明細は、レポートの対象になりません。
このレポートを保管場所別に表示すると、「ピック・リリース済搬送明細」列とその「増減」列には「N/A」と表示されます。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
ソース保管場所: (提示された場所ではなく)原材料がピックされた実際の格納場所。
注意: ピック・リリースされた明細にソース保管場所は関連付けられていません。保管場所として「すべて」以外を選択した場合、「ピック・リリース済搬送明細」列とその「増減」列、および「ピック・リリース済数量」列には「N/A」と表示されます。
在庫カテゴリ: 「共通概念」を参照してください。
品目: 「共通概念」を参照してください。
注意: ピック・リリースされた明細にソース保管場所は関連付けられていません。ピック・リリース対出荷サイクル時間のいずれかのレポートをソース保管場所別に表示すると、「ピック・リリース済搬送明細」列とその「増減」列には「N/A」と表示されます。
この項では、ピック・リリース対出荷サイクル時間のレポートについて説明します。
このレポートには、ピック・リリースから出荷確認までに要した平均時間が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
ピック・リリース済搬送明細: 選択した期間内にピック・リリースされた搬送明細。
増減: ピックされた搬送明細数の増減。選択した期間にピックされた搬送明細数が、選択した比較期間にピックされた搬送明細数と比較されます。
出荷確認済搬送明細: 選択した期間内の出荷確認取引の数。
増減: 出荷確認された搬送明細数の増減。選択した期間の搬送明細数が、選択した比較期間の搬送明細数と比較されます。
ピック・リリース対出荷(時間): ピック・リリースから出荷確認発行までの平均時間(時間単位)。
増減: ピック・リリースから出荷までの時間の増減。選択した期間のピック・リリースから出荷までの時間が、選択した比較期間の時間と比較されます。
レポートを品目別に表示すると、表には次の列も表示されます。
品目摘要: 行内の品目の説明。
単位: 品目に対応する基準単位。
ピック・リリース済数量: ピック・リリースされた品目の数量。その品目の基準単位で表示されます。
出荷確認済数量: 出荷確認された品目の数量。その品目の基準単位で表示されます。
このレポートには、ピック・リリース対出荷(時間)のトレンドが表示されます。ここでは、ピック・リリースから完了出荷確認までに要した平均時間が測定されます。
列とヘッダーの説明は、「ピック・リリース対出荷サイクル時間」を参照してください。
次の各グラフは、「倉庫管理」ダッシュボード、およびピック・リリース対出荷サイクル時間のレポートに表示されます。
ピック・リリース対出荷時間: 選択した表示別に、ピック・リリース対出荷時間が時間単位で表示されます。選択した期間のデータが、選択した比較期間のデータと比較されます。
ピック・リリース対出荷時間トレンド: 選択した日付以降のピック・リリース対出荷時間が時間単位で表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
ピック・リリース済搬送明細: 選択した表示別に、ピック・リリースされた搬送明細の数が表示されます。選択した期間のピック・リリース済搬送明細数が、選択した比較期間のピック・リリース済搬送明細数と比較されます。
ピック・リリース済搬送明細トレンド: 選択した日付以降のピック・リリース済搬送明細の数が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
出荷確認済搬送明細: 出荷確認された搬送明細の数が表示されます。選択した期間の出荷確認済搬送明細数が、選択した比較期間の出荷確認済搬送明細数と比較されます。
出荷確認済搬送明細トレンド: 選択した日付以降の出荷確認済搬送明細数が、選択した表示別に表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「倉庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
受入対棚入サイクル時間のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
受入原材料を最終格納場所まで移動するときの効率は?
この3か月間に受入対棚入時間は改善されたか?インバウンド工程計画を再評価する必要性は?
棚入までの時間が最も長い品目は?
特定の保管場所に原材料を棚入れすると所要時間が長くなるか?
これらのレポートのデータは、次のOracle Applicationsから取得されます。
Oracle Purchasing
Oracle Inventory
Oracle Warehouse Management
次の点に注意してください。
レポートには、受入原材料が倉庫の最終格納場所に棚入れされるまでの時間が表示されます。棚入タスクは、受入原材料がライセンス・プレート番号(LPN)に関連付けられているかどうかに関係なくカウントされます。原材料が受け入れていない棚入、つまり、製造(WIP完了)からの原材料の棚入はこのメジャーに含まれません。
グローバル開始日より前に発生した受入取引と棚入タスクは、レポートの対象になりません。 グローバル開始日については、「「日付」パラメータ」を参照してください。
特定の期間内に発生した受入取引が表示されるため、完了した棚入タスクと一致しない場合があります。たとえば、選択した期間内に原材料が倉庫に受け入れられたが、その期間内に棚入れされなかった場合があります。あるいは、選択した期間内に原材料が棚入れされたが、その原材料はその期間より前に受け入れられた場合もあります。
最終格納場所に棚入れされる前に工程計画が中止された場合、中止より前に完了したタスクはレポートに含まれません。
デスクトップ受入は梱包取引を介した棚入となり、レポートに含まれます。
未発注/照合タイプの受入取引は、照合取引日にカウントされます。また、サイクル時間も照合取引日から計算されます。
単発品目(非マスター品目とも呼ばれます)は在庫品目でないため、棚入れされません。したがって、Oracle Daily Business Intelligenceでは、このような取引は受入メジャーに含まれません。
受入取引に搬送先保管場所は関連付けられていません。このため、レポートを保管場所別に表示すると、「受入取引」列とその「増減」列には「N/A」と表示されます。また、保管場所として「搬送先保管場所」パラメータで「すべて」以外を選択すると、「受入取引」列とその「増減」列には「N/A」と表示されます。
レポートでは単発品目をカウントしません。単発品目は、発注書を使用して購入し、在庫に受け入れることができますが、在庫品目にはなりません。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
搬送先保管場所: 原材料が格納される在庫格納場所。搬送先保管場所は、品目が棚入れされた最終格納場所です。提示された保管場所や最終的な棚入の前に別の保管場所に格納されていたかどうかは関係ありません。
在庫カテゴリ: 「共通概念」を参照してください。
品目: 「共通概念」を参照してください。
この項では、受入対棚入サイクル時間のレポートについて説明します。
このレポートには、受入原材料が最終格納場所に棚入れされるまでの時間が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
受入取引: 選択した期間内の原材料受入数。
増減: 原材料受入数の増減。選択した期間の原材料受入数が、選択した比較期間の原材料受入数と比較されます。
棚入: 選択した期間内に原材料が最終格納場所に棚入れされた回数。
棚入タスクはOracle Warehouse Managementで生成されます。タスクごとに、倉庫に受け入れた原材料またはOracle Work in Processで完了した原材料の格納場所が動的に選択されます。
増減: 棚入数の増減。選択した期間の棚入数が、選択した比較期間の棚入数と比較されます。
受入対棚入時間(時間): 原材料の倉庫への受入から最終格納場所への棚入までの時間(時間単位)。
増減: 受入から棚入までの時間の増減。選択した期間のデータが、選択した比較期間のデータと比較されます。
レポートを品目別に表示すると、表には次の列も表示されます。
品目摘要: 行内の品目の説明。
単位: 基準単位。
受入数量: 受け入れた品目の数量。その品目の基準単位で表示されます。
棚入数量: 棚入れされた品目の数量。その品目の基準単位で表示されます。
このレポートには、受入対棚入(時間)のトレンドが表示されます。受入対棚入時間は、原材料の受入から最終格納場所への棚入までの平均時間です。
列とヘッダーの説明は、「受入対棚入サイクル時間」を参照してください。
注意: 保管場所として「すべて」以外を選択すると、「受入取引」列とその「増減」列には「N/A」と表示されます。
次のグラフは、「倉庫管理」ダッシュボード、および受入対棚入サイクル時間のレポートに表示されます。
受入対棚入時間: 選択した表示別に、受入対棚入時間が時間単位で表示されます。選択した期間の受入対棚入時間が、選択した比較期間の受入対棚入時間と比較されます。
受入対棚入時間トレンド: 選択した日付以降の受入対棚入時間が時間単位で表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
受入取引: 選択した表示別に、受入の合計数が表示されます。選択した期間の受入取引数が、選択した比較期間の受入取引数と比較されます。
受入取引トレンド: 選択した日付以降の受入が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
棚入: 選択した表示別に、棚入の合計数が表示されます。選択した期間の棚入数が、選択した比較期間の棚入数と比較されます。
棚入トレンド: 選択した日付以降の棚入の合計数が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
関連レポートについては、「「倉庫管理」ダッシュボード」を参照してください。次の各ダッシュボードにも関連するレポートが含まれています。
商品仕入先管理(Oracle Daily Business Intelligence for Procurement)
顧客履行管理(Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chain)
在庫管理(Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chain)
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
特定の保管場所で使用されている保管スペースは?
特定の保管場所に対してさらに保管スペースを割り当てる必要性は?
前期間と比較した倉庫の容積稼働率は?
現時点での倉庫の容積と重量の稼働率は?
これらのレポートのデータは、Oracle InventoryおよびOracle Warehouse Managementから取得されます。
レポートを品目別に表示した場合、重量と容積の仕様が品目マスターに設定されていない品目については、レポートに「N/A」と表示されます。この場合は、品目の数量のみが表示されます。
「利用容積」と「保管重量」には、コンテナではなく品目の重量と容積が反映されます。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
保管場所: 組織の部門の1つで、ストアルームや受入ドックなど、物理的な領域または品目の論理グループのいずれかを表します。
在庫カテゴリ: 「共通概念」を参照してください。
品目: 「共通概念」を参照してください。
この項では、利用倉庫保管のレポートについて説明します。
このレポートには、保管場所または組織の保管スペース稼働率が表示されます。このレポートには、容積と重量の稼働率メジャーが含まれます。
このレポートには、次の列が表示されます。
利用容積: 保管場所または組織に現在格納されている原材料が占めているスペース。
増減: 保管場所または組織における原材料の容積の増減。選択した期間の容積が、選択した比較期間の容積と比較されます。
保管重量: 保管場所または組織に現在格納されている原材料の重量。
増減: 保管場所または組織に格納されている重量の増減。選択した期間の重量が、選択した比較期間の重量と比較されます。
レポートを品目別に表示すると、表には次の列も表示されます。
品目摘要: 行内の品目の説明。
単位: 品目に対応する基準単位。
数量: 格納されている品目の数量。
保管量は、特定の保管棚ではなく、保管場所または組織全体で計算されます。重量と利用容積は、保管棚属性ではなく品目属性に基づいて計算されます。
このレポートには、利用容積KPIと保管重量KPIのトレンド、および保管場所または組織の保管スペース稼働率のトレンドが表示されます。
列とヘッダーの説明は、「利用倉庫保管」を参照してください。
「現行生産能力稼働率」レポートには、他の利用倉庫保管レポートとは異なり、最終リフレッシュ日時点の数量ではなく、品目の実績手持数量が表示されます。 Oracle Daily Business Intelligenceのほとんどのレポートでは、Oracle Daily Business Intelligenceの最終リフレッシュ時点のデータが最新になります。つまり、増分ロードによって、Oracle Warehouse Managementから最新データが収集された時点のデータが表示されます。 このレポートでは、Oracle Warehouse Managementの取引表から直接データが取り出されるため、表示されるデータはレポート実行時点での現行データです。 このレポートには、保管場所または組織の生産能力、つまり、倉庫の稼働率レベルも表示されます。
注意: システム管理者がレポート単位の換算を設定していない場合は、レポートを実行しようとするとエラーが発生する場合があります。エラーが発生した場合は、システム管理者に連絡してください。
このレポートには、次の列が表示されます。
利用容積: 保管場所または組織に格納されている原材料が現在占めている容積。
容積能力: 保管場所または組織において原材料が占めることのできる合計容積。レポートを品目別または在庫カテゴリ別に表示すると、この列の合計は表示されません。
容積稼働率: [物理的な場所で使用されている容積 / (物理的な場所の容積能力)] *100
物理的な場所の容積能力に対する、使用されている容積の比率。
保管重量: 保管場所または組織に現在格納されている原材料の重量。
重量能力: 保管場所または組織に格納できる原材料の重量の合計許容量。レポートを品目別または在庫カテゴリ別に表示すると、この列の合計は表示されません。
重量稼働率: 保管場所または組織の重量能力に対する、物理的な場所で使用されている重量の比率。
レポートを品目別に表示すると、表には次の列も表示されます。
品目摘要: 行内の品目の説明。
単位: 品目に対応する基準単位。
数量: 格納されている品目の数量。
Oracle Warehouse Managementでは、品目の「重量」、「ディメンション」および「容積」フィールドへの入力は必須ではありません。これらの値が入力されていない品目は、Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainでは利用許容量メジャーに含まれません。
すべてのメジャーは、レポート単位(UOM)でレポートされます。詳細は、「共通概念」を参照してください。
収集時点で使用可能なすべての在庫保管棚が対象になります。
すべての生産能力計算は、品目の基準単位に基づいています。
生産能力稼働率の計算対象は、Oracle Warehouse Managementで使用可能な組織と保管場所のみです。
「保管重量」、「重量能力」および「重量稼働率」の各列の計算対象は、重量能力が指定された保管棚のみです。同様に、「利用容積」、「容積能力」および「容積稼働率」の各列の計算対象は、容積能力が指定された保管棚のみです。
利用重量と利用容積は、現在日の終了時点を基準にした終了残高です。
このレポートを在庫カテゴリ別または品目別に表示する場合は、次の事項が適用されます。
「容積能力」列および「重量能力」列には、組織または保管場所が反映されるため、全品目で同一になります。
利用容積と利用重量は、対応する品目の利用容積と利用重量になります。これに対して、生産能力は、選択した在庫組織または保管場所の生産能力になります。
「容積能力」列および「重量能力」列の合計には、「N/A」と表示されます。
合計容積能力は次のように計算されます。容積能力または重量能力 = 選択された保管場所または組織の容積能力または重量能力の合計。
次のグラフは、「倉庫管理」ダッシュボード、および利用倉庫保管のレポートに表示されます。
利用容積トレンド: 選択した日付以降に、選択した組織または保管場所で使用された合計容積が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
利用容積: 選択した期間内の、選択した組織または保管場所の合計占有スペースが表示されます。選択した期間の利用容積が、選択した比較期間の利用容積と比較されます。
容積稼働率: 物理的な場所の容積能力に対する、使用されている容積の比率が表示されます。
保管重量: 選択した組織または保管場所に格納されている合計重量が表示されます。選択した期間の保管重量が、選択した比較期間の保管重量と比較されます。
保管重量トレンド: 選択した日付以降の期間内に、選択した組織または保管場所に格納された合計重量のトレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
重量稼働率: 物理的な場所の重量能力に対する、物理的な場所に格納されている重量の比率が表示されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「倉庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
全組織におけるこの30日間のピック・タスク合計数に対するピック数の比率は?
会社のピック例外率は改善しているか?
発生しているピック例外の上位事由は?
例外ありの実行数が最も多い工程計画は?
工程計画の実行中に発生する例外の上位5つの事由は?
これらのレポートのデータは、Oracle Warehouse Managementから取得されます。
ピック例外は、ピッキング・プロセス中に発生し、Oracle Warehouse Managementに入力されます。例外ありのピック・メジャーは、ピック中に発生した例外の数に関係なく、例外が発生したピックの数を示します。このメジャーはピック例外メジャーとは異なります。ピック例外メジャーは、ピックの数に関係なく、発生した例外の数を示します。要約すると、例外ありのピック・メジャーはピックに焦点を当て、ピック例外メジャーは例外に焦点を当てます。
ピックおよび例外のレポートはアウトバウンド活動に関連し、工程計画のレポートはインバウンド活動に関連しています。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
保管場所: 組織の部門の1つで、ストアルームや受入ドックなど、物理的な領域または品目の論理グループのいずれかを表します。
在庫カテゴリ: 「共通概念」を参照してください。
品目: 「共通概念」を参照してください。
工程計画: このパラメータには、組織に関連付けられた工程計画が表示されます。工程計画は、インバウンド活動に関して倉庫施設内の原材料の計画移動を詳述した一連の工程です。工程計画はユーザーが定義して構成できます。
事由: 例外に関連付けられた事由コード。事由コードを使用して、取引がシステム提示処理外であった事由を分類および説明します。事由コードはユーザーが定義し、組織には関係ありません。
注意: 事由コードが割り当てられていない例外もあります。タスクのスキップ例外はその一例です。事由コードがない例外は事由コード別例外レポートに「未割当」として表示されます。
この項では、ピックおよび例外分析のレポートについて説明します。
このレポートには、組織内のピック数、例外ありのピック数、およびピック例外率が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
ピック: 倉庫内で発生したピックの数。これは、アウトバウンドの目的で原材料が在庫保管棚からピックされた回数を示すメジャーです。
増減: ピック数の増減。選択した期間のピック数が、選択した比較期間のピック数と比較されます。
合計(パーセント): (ピック数 / 全組織のピック・タスク数) * 100
全組織のピック・タスク合計数に対するピック数の比率。
例外ありのピック: 例外ありのピック数。
増減: 例外ありのピック数の増減。選択した期間の例外ありのピック数が、選択した比較期間の例外ありのピック数と比較されます。
ピック例外率: (例外ありのピック数 / ピック合計数) * 100
ピック合計数に対する例外ありのピック数の比率。
増減: ピック合計数に対する例外ありのピック数の比率の増減。選択した期間の比率が、選択した比較期間の比率と比較されます。
ピック例外: ピック例外数。
増減: ピック例外数の増減。選択した期間のピック例外数が、選択した比較期間のピック例外数と比較されます。
レポートを品目別に表示すると、表には「品目摘要」列も表示されます。
このレポートには、ピック例外の発生のトレンドが表示されます。
列とヘッダーの説明は、「ピックおよび例外分析」を参照してください。
このレポートでは、例外の発生時に指定された事由別にピック例外が分類されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
ピック例外: 倉庫内で発生し、例外として関連の事由コードが割り当てられて終了したピックの数。
増減: ピック例外数の増減。選択した期間のピック例外数が、選択した比較期間のピック例外数と比較されます。
合計(パーセント): (特定の事由コードが割り当てられた例外の数 / 例外の合計数) * 100
例外の合計数に対する、特定の事由コードが割り当てられた例外の数の比率。
すべての例外がレポート対象になるわけではありません。レポート対象になるのは、ロード工程時点で記録された例外のみです。
このレポートには、Oracle Warehouse Managementで設定された工程計画の実行について、サイクル時間、タスク数および例外数に関する情報が表示されます。工程計画は、インバウンド活動に関して倉庫施設内の原材料の計画移動を詳述した一連の工程です。このレポートでは、保管場所は搬送先保管場所を指します。
このレポートには、次の列が表示されます。
工程計画サイクル時間: (工程計画の実行のサイクル時間合計) / (実行数)
組織で実行された工程計画のサイクル時間。サイクル時間には、最初のロード工程から最後のドロップ工程までが計算されます。
注意: 実行は、実行が開始された実際の保管場所が対象になり、必ずしもシステム提示の保管場所が対象ではありません。これは、ユーザーがシステム提示の保管場所を上書きしている場合があるためです。
検査手順のみが含まれる工程計画はレポートの対象になりません。
増減: 選択した期間と比較期間との間の工程計画サイクル時間の増減。
実行: 工程計画が実行された回数。工程計画内のすべてのタスクが最初から最後まで1回で実行された場合に、実行としてカウントされます。
例外ありの実行: 1つ以上の例外が発生した工程計画実行の数。
工程計画例外率: (例外ありの実行数 / 合計実行数) * 100
合計実行数に対して例外が発生した実行数の比率。
増減: 選択した期間と比較期間との間の工程計画例外率の増減。
例外: 工程計画の実行中に発生した例外の数。
増減: 選択した期間と比較期間との間の例外数の増減。
このレポートには、工程計画の実行中に発生した例外の数が、例外に関連付けられた事由コード別に表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
例外: 倉庫内で発生し、例外として関連の事由コードが割り当てられて終了した例外の数。
増減: 選択した期間と比較期間との間の例外数の増減。
合計(パーセント): 例外の合計数に対する、特定の事由コードが割り当てられた例外の数の比率。
次のグラフは、「倉庫管理」ダッシュボードと、ピックおよび例外分析のレポートに表示されます。
ピック: 組織、保管場所、在庫カテゴリまたは品目別に、実行されたピックの数が表示されます。選択した期間のピック数が、選択した比較期間のピック数と比較されます。
ピック・トレンド: 選択した組織または保管場所における、選択した日付以降のピック数のトレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
例外ありのピック: 組織、保管場所、在庫カテゴリまたは品目別に、例外ありのピックの数が表示されます。選択した期間の例外ありのピック数が、選択した比較期間の例外ありのピック数と比較されます。
例外ありのピックのトレンド: 選択した組織または保管場所における、選択した日付以降の例外ありのピックのトレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
ピック例外: 組織、保管場所、在庫カテゴリまたは品目別に、ピック例外の数が表示されます。選択した期間のピック例外数が、選択した比較期間のピック例外数と比較されます。
ピック例外率: 組織、保管場所、在庫カテゴリまたは品目別に、ピック合計数に対するピック例外数の比率が表示されます。選択した期間の比率が、選択した比較期間の比率と比較されます。
ピック例外率トレンド: 選択した組織または保管場所における、選択した日付以降のピック例外率のトレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
事由別ピック例外: この円グラフには、事由コード別に分類されたピック例外が表示されます。
ピック例外トレンド: 選択した組織または保管場所における、選択した日付以降のピック例外発生のトレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
工程計画サイクル時間: 選択したディメンション間のサイクル時間が表示されます。選択した期間のサイクル時間が、選択した比較期間のサイクル時間と比較されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
工程計画例外: 選択したディメンション間の工程計画例外が表示されます。選択した期間の例外が、選択した比較期間の例外と比較されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
工程計画例外率: 選択したパラメータ間の合計ピック数に対する工程計画例外数の比率が表示されます。選択した期間の例外が、選択した比較期間の例外と比較されます。
事由別工程計画例外: この円グラフには、事由コード別に分類された工程計画例外が表示されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「倉庫管理」ダッシュボード」を参照してください。
「輸送管理」ダッシュボードでは、組織のロジスティクス工程に関する情報を運送活動の点から分類および提示されます。このダッシュボードには、運送費、到着実績、運送業者請求、および運送費回収と差異に関する情報が表示されます。輸送マネージャは、これらの情報を使用して、任意の日付時点での輸送実績を把握し、そのトレンド推移を追跡できます。この追跡によって、輸送マネージャは運送費と運送業者を管理し、輸送工程を継続的に改善できます。
輸送管理のレポートでは、次のOracle Applicationsからのデータが使用されます。
「輸送管理」ダッシュボードは、輸送実績の監視に役立ちます。
重量、容積および距離に対する運送費を把握できます。 「単位運送費」を参照してください。
トリップ/ストップでの期限内到着率を表示できます。「期限内到着率」を参照してください。
運送業者が組織に請求した金額と、承認されて支払われた金額の差異を調べることができます。 「運送業者請求および支払差異」を参照してください。
受注明細の運送費から回収された運送費の金額を監視できます。 「運送業者請求および支払差異」を参照してください。
「輸送管理」ダッシュボードを使用できるのは、サプライ・チェーン・マネージャ職責、Daily Supply Chain Intelligence職責およびDaily Transportation Intelligence職責です。
「日付」パラメータと「比較」パラメータの説明は、「パラメータ」を参照してください。「通貨」パラメータについては、「共通概念」を参照してください。
モード: このパラメータはページの主パラメータであり、保護されていません。「モード」パラメータには、Oracle Applicationsで定義された輸送の全モードがリストされます。Oracle Transportation Executionでモードが指定されていない場合、レポートには「未割当」と表示されます。リスト内の値は、Oracle Transportation Executionから取得されます。
パラメータがダッシュボードの結果に与える影響の詳細は、「パラメータ」を参照してください。
このダッシュボードには、次のレポート・リージョンがあります。
Oracle Daily Business Intelligenceの詳細は、「Daily Business Intelligenceの概要」を参照してください。
この項では、輸送キー・パフォーマンス・インディケータについて説明します。
トリップ内の全搬送に関する、輸送品の単位重量当りの運送費。
このKPIは、「単位重量当りの段階別運送費」レポートにリンクしています。
このKPIは、「単位重量当りの段階別運送費」レポートにリンクしています。
期限内到着率: [(トリップ/ストップへの期限内到着の数) / (すべてのトリップ/ストップに対して計画された到着の数)] * 100
搬送合計回数に対する、トリップ/ストップに期限内に到着した搬送の回数の比率。
このKPIは、「期限内到着率」レポートにリンクしています。
運送業者請求済対支払済差異: [(請求額 – 全額支払済額) / (選択した期間内に全額支払われた全運送業者請求の全額支払済額の絶対値)] * 100
合計請求金額に対する、運送業者に支払われた金額の比率。
このKPIは、「運送業者請求および支払差異」レポートにリンクしています。
運送業者支払: 選択した期間に運送業者に支払われた金額合計(作成された支払の支払日に集計されます)。
このKPIは、「運送業者請求および支払差異」レポートにリンクしています。
関連レポートについては、「「輸送管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
今期のポンド当たり、立方フィート当たりまたはマイル当たりの輸送費は?
前月、前四半期または前年と比較した組織の実績は?
単位重量、単位容積および単位距離当りの運送費が最も安い組織は?
単位重量、単位容積および単位距離当りの運送費が最も高い運送業者サービス・レベルは?
運送業者および組織の単位当りの運送費の推移は?
運送業者、モードおよびサービス・レベル別の支出合計は?
最も高い商品出荷費用に関与している運送業者は?
これらのレポートには単位当りの運送費情報が表示されます。これらの情報を使用すると、輸送する商品が効率的に統合されているかを評価できます。また、マネージャはこのデータを使用して、運送レートの重量、容積および距離が、計画機能でどの程度利用されているかを評価できます。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
モード: 「モード」パラメータには、Oracle Applicationsで定義された輸送の全モードがリストされます。Oracle Transportation Executionでモードが指定されていない場合、レポートには「未割当」と表示されます。リスト内の値は、Oracle Transportation Executionから取得されます。
運送業者: 出荷からトリップに関連付けられた定義済の運送業者。レコードに運送業者がリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
サービス・レベル: 出荷からトリップに関連付けられた定義済のサービス・レベル。レコードにサービス・レベルがリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
組織: 出荷が追跡されたすべての組織。1つの組織の情報のみが表示される場合、金額は、その組織が属する営業単位の機能通貨および第1通貨で表示されます。
このパラメータは、「単位距離当りの段階別運送費」レポートまたは「単位距離当りの段階別運送費トレンド」レポートでは使用できません。
注意: このパラメータは保護されていません。つまり、このダッシュボードに対するアクセス権があるすべてのユーザーは全組織の情報を表示できます。
出荷方向: 出荷の方向。「インバウンド」、「アウトバウンド」、「直接出荷」または「社内受注」です。
このパラメータは、「単位距離当りの段階別運送費」レポートまたは「単位距離当りの段階別運送費トレンド」レポートでは使用できません。
この項では、単位運送費のレポートについて説明します。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップ内の全搬送について、輸送品の単位重量当りの運送費が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
段階別運送費: 運送業者の運送レート、運送重量、容積、距離などの属性に基づいて計算された運送費の合計。段階別運送費はOracle Transportation Executionで計算されます。
増減: 段階別運送費の増減。選択した期間の段階別運送費が、選択した比較期間の段階別運送費と比較されます。
合計(パーセント): 段階別運送費の総合計に対する、行の段階別運送費の比率。
運送重量: トリップ内の全搬送について運送業者が輸送した総重量(正味 + 風袋)。この列は、段階別運送費に関連した搬送の総重量の合計に焦点を当てます。
増減: 運送重量の増減。これは、選択した期間の運送重量と、選択した比較期間の運送重量の比較です。
合計(パーセント): 運送重量の総合計に対する、行の運送重量の比率。
単位重量当り運送費: (段階別運送費) / (グローバル重量単位での運送重量)
輸送品の単位重量当りの算出費用。この運送費は、トリップ内の全搬送について計算されます。
増減: 単位重量当り運送費の増減。これは、選択した期間の単位重量当り運送費と、選択した比較期間の単位重量当り運送費の比較です。
「段階別運送費」、「増減」および「合計(パーセント)」については、「単位重量当りの段階別運送費」を参照してください。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費と総重量が表示されます。
列とヘッダーの説明は、「単位重量当りの段階別運送費」を参照してください。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する容積が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
運送容積: Oracle Transportation Executionで生成される運送費に関連する運送容積。グローバル容積単位で集計されます。
増減: 運送容積の増減。選択した期間の運送容積が、選択した比較期間の運送容積と比較されます。
合計(パーセント): 運送容積の総合計に対する、行の運送容積の比率。
単位容積当り運送費: 段階別運送費 / 段階別運送容積
輸送品の単位容積当りの算出費用。
増減: 単位容積当り運送費の増減。選択した期間の運送費が、選択した比較期間の運送費と比較されます。
「段階別運送費」、「増減」および「合計(パーセント)」については、「単位重量当りの段階別運送費」を参照してください。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する容積が表示されます。
列とヘッダーの説明は、「単位容積当りの段階別運送費」を参照してください。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する距離が表示されます。
注意: このレポートは、「モード」パラメータでトラック(TL)が選択された場合のみ表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
距離: Oracle Transportation Executionで生成される運送費に関連するトリップ/ストップの距離。グローバル距離単位で集計されます。
増減: 距離の増減。選択した期間の距離が、選択した比較期間の距離と比較されます。
合計(パーセント): 距離の総合計に対する、行の距離の比率。
単位距離当りの段階別運送費: 段階別運送費 / 距離
輸送品の単位距離当りの算出費用。
増減: 単位距離当りの段階別運送費の増減。選択した期間の単位距離当りの段階別運送費が、選択した比較期間の単位距離当りの段階別運送費と比較されます。
「段階別運送費」、「増減」および「合計(パーセント)」については、「単位重量当りの段階別運送費」を参照してください。
このレポートには、最初のトリップ/ストップに実績出発日があるトリップに関連する搬送について、段階別運送費および関連する距離が表示されます。
列とヘッダーの説明は、「単位距離当りの段階別運送費」を参照してください。
段階別運送費: 選択したパラメータ間の段階別運送費が表示されます。選択した期間の段階別運送費が、選択した比較期間の段階別運送費と比較されます。
段階別運送費トレンド: 選択した日付以降の段階別運送費が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
運送重量: 選択したパラメータ間の運送重量が表示されます。選択した期間の運送重量が、選択した比較期間の運送重量と比較されます。
運送重量トレンド: 選択した日付以降の運送重量が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
単位重量当りの段階別運送費: 選択したパラメータ間の単位重量当りの段階別運送費が表示されます。選択した期間の単位重量当りの段階別運送費が、選択した比較期間の単位重量当りの段階別運送費と比較されます。
単位重量当りの段階別運送費トレンド: 選択した日付以降の単位重量当りの段階別運送費トレンドが表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「輸送管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
これらのレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
到着が常に遅延する運送業者は?
最も信頼できる輸送モード、運送業者またはサービス・レベルは?
一般的に、運送業者の実績は早期、遅延および期限内か?
運送業者の実績の推移は?
運送業者は、トリップ/ストップにどの程度遅延して到着するか?
これらのレポートには、運送業者がトリップ/ストップに到着する実績が表示されます。これによって、サプライ・チェーン・マネージャまたは輸送マネージャは、納期実績を評価できます。これらの情報は、最終的には中間出荷先や最終顧客への搬送に影響を与える運送業者の実績を示します。
これらのレポートには、次のパラメータが含まれています。
モード: 「モード」パラメータには、Oracle Applicationsで指定された輸送の全モードがリストされます。Oracle Transportation Executionでモードが指定されていない場合、レポートには「未割当」と表示されます。リスト内の値は、Oracle Transportation Executionから取得されます。
運送業者: 出荷からトリップに関連付けられた定義済の運送業者。レコードに運送業者がリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
サービス・レベル: 出荷からトリップに関連付けられた定義済のサービス・レベル。レコードにサービス・レベルがリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
この項では、期限内到着率のレポートについて説明します。
このレポートには、トリップ/ストップへの実績到着日と計画到着日があるトリップに関連する搬送の納期実績が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
トリップ到着: 最後のトリップ/ストップに到着したトリップの数。トリップは、運送業者が品目を荷積して搬送する経路として定義されます。Oracle Daily Business Intelligence for Supply Chainでカウントするのは、計画到着日が指定されたトリップのみです。
増減: トリップ到着数の増減。選択した期間のトリップ到着数が、選択した比較期間のトリップ到着数と比較されます。
トリップ/ストップ到着: トリップ/ストップ数。トリップ/ストップは、原材料が荷積または荷降しされる経路のポイントです。1つのトリップには少なくとも2つのストップ(1つの荷積と1つの荷降)が含まれますが、ストップの数に制限はありません。
増減: トリップ/ストップ到着数の増減。選択した期間のトリップ/ストップ到着数が、選択した比較期間のトリップ/ストップ到着数と比較されます。
期限内トリップ/ストップ到着: 計画到着日に従って、運送業者が許容範囲内に到着したトリップ/ストップの数。
許容範囲は、Oracle Transportation Executionに定義されている運送業者定時到着期間から取得されます。計画到着日との差異は、(実績到着日 - 計画到着日)の絶対値として計算されます。運送業者定時到着期間に定義されている日数よりこの差異が少ない場合、出荷は期限内とみなされます。
増減: 期限内トリップ/ストップ到着数の増減。選択した期間の期限内トリップ/ストップ到着数が、選択した比較期間の期限内トリップ/ストップ到着数と比較されます。
遅延トリップ/ストップ到着: 運送業者が計画到着日より遅延して到着したトリップ/ストップの数。
早期トリップ/ストップ到着: 運送業者が計画到着日より早期に到着したトリップ/ストップの数。
期限内到着率: [(トリップ/ストップへの期限内到着の数) / (すべてのトリップ/ストップに対して計画された到着の数)] * 100
すべてのトリップ/ストップに対して計画された到着の数に対する、トリップ/ストップへの期限内到着の数の比率。
増減: 期限内到着率の増減。選択した期間の期限内到着率が、選択した比較期間の期限内到着率と比較されます。
このレポートには、トリップ/ストップへの実績到着日と計画到着日があるトリップに関連する搬送の納期実績が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
トリップ到着: 最後のトリップ/ストップに到着し、計画到着日があるトリップの数。
増減: トリップ到着数の増減。選択した期間のトリップ到着数が、選択した比較期間のトリップ到着数と比較されます。
その他の列とヘッダーの説明は、「期限内到着率」を参照してください。
このレポートには、トリップ/ストップへの実績到着日と計画到着日があるトリップに関連する搬送の納期実績が表示されます。
このレポートには、次の列が表示されます。
期限内トリップ/ストップ到着: 「期限内到着率」を参照してください。
期限内到着率: 「期限内到着率」を参照してください。
遅延トリップ/ストップ到着: 運送業者が計画到着日より遅延して到着したトリップ/ストップの数。
遅延到着率: (遅延トリップ到着数 / 計画トリップ数) * 100
搬送先トリップ/ストップに計画到着日より遅延して到着したトリップの比率。
早期トリップ/ストップ到着: 運送業者が計画到着日より早期に到着したトリップ/ストップの数。
早期到着率: (早期トリップ到着数 / 計画トリップ数) * 100
搬送先トリップ/ストップに計画到着日より早期に到着したトリップの比率。
トリップ/ストップ到着: 「期限内到着率」を参照してください。
計画トリップ/ストップ到着: 関連する計画到着日があるトリップ/ストップの数。
トリップ/ストップ到着対計画: (トリップ/ストップ到着数 / 計画トリップ/ストップ到着数) * 100
計画到着日がある計画トリップ/ストップ到着数に対する、実績到着日があるトリップ/ストップ到着数の比率。
トリップ/ストップ到着: 選択したパラメータ間のトリップ/ストップ到着合計が表示されます。選択した期間のトリップ/ストップ到着数が、選択した比較期間のトリップ/ストップ到着数と比較されます。
到着の適時性: 選択したパラメータについて、期限内、遅延および早期の到着が表示されます。
期限内到着率: 選択したディメンションについて、期限内到着率が表示されます。選択した期間の期限内到着率が、選択した比較期間の期限内到着率と比較されます。
トリップ/ストップ到着トレンド: 選択したパラメータ間の、選択した日付以降のトリップ/ストップ到着合計が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
期限内到着トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の期限内到着が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
期限内到着率トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の期限内到着率が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
到着適時性トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の期限内、遅延および早期の到着が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
到着率トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の期限内、遅延および早期の到着が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
トリップ/ストップ到着対計画トレンド: 選択したパラメータについて、計画トリップ/ストップ到着数に対するトリップ/ストップ到着数が表示されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「輸送管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
運送業者請求および支払差異のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
運送業者請求は正確か?正確でない場合、その差異は?
運送業者請求の精度のトレンド推移は?
今期に運送業者に支払う金額は?
最も高い商品出荷費用に関与している運送業者は?
常に多く請求する運送業者とその差異は?
運送業者請求および支払差異のレポートには、運送業者からの運送費請求の精度が表示されます。請求額に対する支払合計額を比較して、精度を調べることができます。
運送業者: 出荷からトリップに関連付けられた定義済の運送業者。レコードに運送業者がリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
サービス・レベル: 出荷からトリップに関連付けられた定義済のサービス・レベル。レコードにサービス・レベルがリストされない場合、そのレコードは「未割当」カテゴリに含まれます。
この項では、運送業者請求および支払差異のレポートについて説明します。
このレポートには、運送業者の運送費請求の精度が表示されます。請求が全額支払われた場合のみ運送費請求金額と承認済金額が比較され、その差異が運送業者請求の精度として強調表示されます。このレポートには、支払合計、全額支払済額、承認済請求および関連する差異が含まれます。
このレポートには、次の列が表示されます。
支払: 選択した期間に運送業者に対して支払われた金額の合計。
増減: 支払額の増減。
合計(パーセント): (行の支払額 / 支払額の総合計) * 100
支払額の総合計に対する、行に示された支払額の比率。
請求済対支払済差異
全額支払: 全額支払済額(全額支払日がある場合)。選択した期間内に「支払済」ステータスになった請求の支払金額(合計または累計)。選択した期間内に全額支払われた請求が「支払済」ステータスになります。
請求済: 処理後に「支払済」ステータスになった運送費請求の当初金額。請求が「支払済」ステータスになった後は、運送費請求の当初金額が差異計算で使用されます。選択した期間の合計に含まれる運送費請求の当初金額は、選択した期間より前に受け入れた請求から取得される場合があります。
差異金額: 請求額 – 全額支払済額(選択した期間内に全額支払われた全運送業者請求が対象)。
運送業者請求の当初金額と全額支払われた金額合計を比較して、その差異が金額差異として示されます。
差異パーセント: [(請求額 – 全額支払済額) / (選択した期間内に全額支払われた全運送業者請求の全額支払済額の絶対値)] * 100
全額支払済額合計(累計)に対する、関連する運送業者請求の当初金額の差異の比率。
増減: 請求済対支払済の差異パーセントの増減。
請求済対承認済差異
承認済請求: 支払期間に承認された請求の合計(全額支払日がある場合)。処理後に「支払済」ステータスになった運送費請求の承認済金額。請求が「支払済」ステータスになった後は、運送費請求の承認済金額が差異計算で使用されます。選択した期間の合計に含まれる運送費請求の承認済金額は、選択した期間より前に受け入れた請求から取得される場合があります。
差異金額: 請求額 – 承認済請求額(選択した期間内に全額支払われたすべての運送業者請求が対象)。
全額支払われた運送業者請求の承認済金額と当初金額を比較して、その差異が金額差異として示されます。
差異パーセント: (請求額 – 承認済請求額) / (承認済請求額の絶対値) * 100(選択した期間内に全額支払われた全運送業者請求が対象)
全額支払われた運送業者請求の承認済金額に対する当初金額を比較して、その差異が示されます。
増減: 請求済対承認済の差異パーセントの増減。
このレポートには、運送業者からの運送費請求の精度のトレンド推移が表示されます。レポートには、運送業者支払額、請求済対支払済の差異、および請求済対承認済の差異が示されます。
注意: 「モード」パラメータで航空便は選択できません。
他の列とヘッダーの説明は、「運送業者請求および支払差異」を参照してください。
運送業者支払: 選択したパラメータの運送業者支払が表示されます。選択した期間の運送業者支払額が、選択した比較期間の運送業者支払額と比較されます。
運送業者支払合計(パーセント): 選択したパラメータの運送業者支払合計のパーセントが表示されます。
請求済対支払済差異: 選択したパラメータの請求済対支払済差異が表示されます。選択した期間の請求済対支払済差異が、選択した比較期間の請求済対支払済差異と比較されます。
運送業者支払トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の運送業者支払が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
請求済対支払済差異トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の請求済対支払済差異が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
請求済対承認済差異トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の請求済対承認済差異が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「輸送管理」ダッシュボード」を参照してください。
この項では、次のレポートについて説明します。
運送費回収率のレポートを使用すると、次の質問に回答できます。
運送費を回収するために、顧客に適切な金額を請求しているか?
受注と受注明細に適用した運送費によって運送費を回収した推移は?
組織: 出荷が追跡されたすべての組織。1つの組織の情報のみが表示される場合、金額は、その組織が属する営業単位の機能通貨および第1通貨で表示されます。
製品カテゴリ: このパラメータの説明は、「共通概念」を参照してください。
品目: このパラメータの説明は、「共通概念」を参照してください。
この項では、運送費回収率のレポートについて説明します。
このレポートには、受注と受注明細に適用した運送費によって運送費が回収されたかどうかが表示されます。このレポートを使用して、運送費を回収するために、顧客に対して適切な金額が請求されているかどうかを評価できます。
このレポートには、次の列が表示されます。
見積済運送費: Oracle Order Managementの受注明細から取得される全運送費(手動および段階別の運送費を含む)。
増減: 見積済運送費の増減。
受注明細運送費: 顧客に商品出荷費用を請求するために受注明細に適用された金額。
増減: 受注明細運送費の増減。
合計(パーセント): (行の受注明細運送費 / 受注明細運送費の総合計) * 100
受注明細運送費の総合計に対する、行に示された受注明細運送費の比率。
回収率: (受注明細運送費 / 見積済運送費) * 100
顧客に請求した運送費によって商品出荷費用合計がどの程度回収されるかを示す比率。この比率が100%の場合は、顧客に請求した運送費によって運送費合計が完全に回収されたことを示します。
増減: 運送費回収率の増減。
このレポートには、運送費回収のトレンド、つまり、受注と受注明細に適用した運送費によって運送費が回収される推移が表示されます。
列とヘッダーの説明は、「運送費回収率」を参照してください。
受注明細運送費: 選択したパラメータの受注明細運送費が表示されます。選択した期間の受注明細運送費が、選択した比較期間の受注明細運送費と比較されます。
受注明細運送費合計(パーセント): 選択したパラメータの受注明細運送費合計のパーセントが表示されます。
運送費回収率: 選択したパラメータの運送費回収率が表示されます。選択した期間の運送費回収率が、選択した比較期間の運送費回収率と比較されます。
見積済運送費トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の見積済運送費が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
受注明細運送費トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の受注明細運送費が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
運送費回収率トレンド: 選択したパラメータについて、選択した日付以降の運送費回収率が表示されます。データは、選択した期間の増加単位で分類されます。
パーソナライズ、ファクタリングなどの追加情報は、「一般的なダッシュボード動作」を参照してください。
関連レポートについては、「「輸送管理」ダッシュボード」を参照してください。