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Oracle Warehouse Managementユーザー・ガイド
リリース12.1
B70970-01
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Oracle Warehouse Managementのレポート

この章の内容は次のとおりです。

レポートの概要

Oracle Warehouse Managementには、様々なビジネス・ニーズに対応するレポートが用意されています。Oracle Warehouse Managementレポートの発行および分析に関する詳細情報について、次の各項で説明します。

資材ステータス変更履歴レポート

資材ステータス変更履歴レポートには、特定のシリアル、ロット、保管棚または保管場所で発生したすべての資材ステータス変更の履歴が表示されます。レポート・パラメータでロット番号は入力されていないがロット管理品目が入力されている場合は、その品目のすべてのロットの履歴がレポートの対象となります。同様に、レポート・パラメータでシリアル番号は入力されていないがシリアル管理品目が入力されている場合は、その品目のすべてのシリアルの履歴がレポートの対象となります。

レポート発行

「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「名称」フィールドに「資材ステータス変更履歴レポート」と入力するか、または値リストから選択します。

レポート・パラメータ

資材ステータス使用箇所レポート

資材ステータス使用箇所レポートには、特定の資材ステータスが割り当てられたシリアル、ロット、保管棚および保管場所の詳細リストが表示されます。

レポート発行

「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「名称」フィールドに「資材ステータス使用箇所レポート」と入力するか、または値リストから選択します。

レポート・パラメータ

循環棚卸レポート

循環棚卸リスト

循環棚卸リスト・レポートには、指定した期間のすべての計画済要求が表示されます。このレポートには、手動と自動の両方の計画品目が含まれます。

レポート発行

「ABC分析および棚卸レポート」または「要求の発行」ウィンドウを使用し、「名称」フィールドに「循環棚卸リスト」と入力してリストを発行します。

レポート・パラメータ

循環棚卸名

開始日/終了日

再棚卸のみを含む

保管場所

シリアル番号の表示

循環棚卸承認保留

循環棚卸承認保留レポートには、入力された循環棚卸の中で現在承認保留中の循環棚卸が表示されます。循環棚卸調整を承認する権限がある管理者またはマネージャは通常、このレポートを実行して承認キューをモニターします。

レポート発行

「ABC分析および棚卸レポート」または「要求の発行」ウィンドウを使用し、「名称」フィールドに「循環棚卸承認保留レポート」と入力してレポートを発行します。

レポート・パラメータ

循環棚卸名

ソート・オプション

シリアル番号の表示

循環棚卸入力および調整

循環棚卸入力および調整レポートには、指定した期間のすべての循環棚卸入力が表示されます。ユーザーが品目に対して行う循環棚卸取引の数、および実際に調整する単位数が分析されます。また、このレポートでは、在庫に対する調整の値が機能通貨で計算されます。

レポート発行

「ABC分析および棚卸レポート」または「要求の発行」ウィンドウを使用し、「名称」フィールドに「循環棚卸入力および調整レポート」と入力してレポートを発行します。

レポート・パラメータ

循環棚卸名

保管場所

開始日/終了日

シリアル番号の表示

循環棚卸ヒット/ミス分析

循環棚卸ヒット/ミス分析レポートには、棚卸入力の合計数およびユーザー指定のヒット/ミス許容範囲の制限外の棚卸の数が、各循環棚卸区分ごとに表示されます。また、レポートでは、全体の精度率が循環棚卸区分および保管場所で分類されて計算されます。このレポートは、再棚卸ではなく、最初の棚卸のみに基づきます。

レポート発行

「ABC分析および棚卸レポート」または「要求の発行」ウィンドウを使用し、「名称」フィールドに「循環棚卸ヒット/ミス分析」と入力してレポートを発行します。

レポート・パラメータ

循環棚卸名

開始日/終了日

ASN差異レポート

ASN差異レポートを使用すると、Oracle Warehouse Managementのユーザーは、仕入先がASNで送信した資材情報と、実際の受入時に収集された資材情報間の差異の詳細を表示するレポートを生成できます。ASN差異レポートは、簡易受入ではなく確認受入によって受け入れられた資材についてのみ有効です。

確認済受入時に、ASNで出荷されたものとは異なるLPN、品目、数量、ロットおよびシリアルを入力できます。このレポートにより、予測情報と実際の情報の相違を確認できます。また、このレポートでは、レポートする差異のタイプ、およびレポートの動作を制御するその他のパラメータも指定できます。

レポート発行

アプリケーションにログインし、「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。「名称」フィールドに、Oracle Warehouse Management ASN差異レポートと入力するか、または値リストから選択します。

レポート・パラメータ

組織

出荷番号

品目

日付:自

日付:至

仕入先

仕入先サイト

LPNのチェック

改訂のチェック

ロット番号のチェック

シリアル番号のチェック

差異のみ表示

混載レポート

混載レポートは、受注、搬送またはトリップに基づく直接手動混載に使用できます。このレポートには、特定の受注、搬送またはトリップに対するすべてのステージ済LPNが表示されます。

レポート発行

次の手順を使用して、混載レポートを実行します。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「名称」フィールドに、「混載レポート」と入力するか、または値リストから選択します。

  3. 「パラメータ」ウィンドウで、レポートの実行対象とする組織を入力するか、または値リストから選択します。

  4. 「パラメータ」ウィンドウでいずれかの基準を入力し、要求を発行します。

    注意: 入力する基準は、要求ごとに、トリップ、搬送、受注タイプと受注番号、および顧客名のいずれか1つのみにしてください。レポートでは、あらゆる組合せの基準の入力がサポートされていますが、レポートの対象となるのは、すべての基準を満たすLPNのみです。したがって、複数の基準を入力すると、データが返されない可能性が高くなります。

レポート・パラメータ

混載レポートのパラメータは、次のとおりです。

組織

トリップ

搬送

受注タイプおよび受注番号

顧客名

LPN複数関連のチェック

混載レポートには、次のフィールドが表示されます。

スペース稼働率レポート

倉庫スペース稼働率レポートには、倉庫内のある場所の容量および積載率の現行スナップショットが表示されます。スペースの使用率で問い合せると、特定の率未満または超過のすべての保管棚が表示されます。また、空の保管棚を検索するために使用することもできます。使用率は、単位別、容積別および重量別に問い合せることができます。

物流マネージャは、この情報を使用して、補充取引の作成、Min-Maxレポートの実行、または品目保管棚の保管関連の分析を実行できます。

レポート発行

アプリケーションにログインし、「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。「名称」フィールドに、「倉庫スペース稼働率レポート」と入力するか、または値リストから選択します。

レポート・パラメータ

スペース稼働率レポートには、次の情報が表示されます。

予定出荷レポート (バーコードなし)

予定出荷レポートによって直接出荷処理が容易になります。予定出荷レポートには、特定のユーザー定義基準を満たし、出荷準備が完了している受注明細が表示されます。レポートには、受注明細、搬送およびトリップ/ストップの詳細が含まれます。また、顧客の製造ラインに固有のいくつかの追加フィールド(顧客生産ライン、顧客生産順序、顧客ドック・コード、顧客製造オーダー、顧客モデル・シリアル)も表示されます。

レポート発行

アプリケーションにログインし、「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。「名称」フィールドに、「予定出荷レポート」または「予定出荷レポート (バーコードなし)」と入力するか、または値リストから選択します。

レポート・パラメータ

予定出荷レポートには、次のフィールドが表示されます。

コンカレント要求

Oracle Warehouse Management内でコンカレント要求を実行することもできます。コンカレント要求は、処理を実行するために要求を発行する必要があるという点でレポートと同じです。次のコンカレント要求を実行できます。

タスクのアーカイブ

Oracle Warehouse Managementタスクのアーカイブを使用すると、タスクをアーカイブできます。工程計画に関連するインバウンド・タスクの場合、完了済または中止済の工程計画に属しているタスクのみアーカイブできます。処理中の計画はアーカイブできません。工程計画に関連付けられていない他のタスク・タイプの場合、完了済タスクをアーカイブできます。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 要求タイプとしてOracle Warehouse Managementタスクのアーカイブを選択します。

  3. 次のパラメータを入力します。

  4. 要求を発行します。

請求単位の計算

このコンカレント・プログラムでは、クライアントに提供された各サービスに対する請求単位が定期的に計算されます。このプログラムは、提供されるサービスが請求ルールに変換され、請求額を決定するための取引レコードに適用されるサード・パーティ・ロジスティクス請求サービス基本契約とともに使用されます。

請求単位の計算コンカレント・プログラムを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 請求単位の計算コンカレント・プログラムにナビゲートします。

    the picture is described in the document text

  2. 「サービス基本契約営業単位」フィールドと「ソース日付:至」フィールドは必須です。ただし、残りのフィールドを空白のままにした場合、請求単位はすべての請求ルールに対して計算されます。

  3. 必要に応じて、次のパラメータを入力します。

関連項目

請求ルールの作成

動的補充

動的補充プロセスが失敗した場合は、動的補充コンカレント要求を使用して、動的補充プロセスを再始動します。動的補充コンカレント要求では、ピック・リリース処理後に生成される補充移動オーダーが作成されます。次のパラメータがあります。

表のパージ方法

履歴表が大きくなりすぎないように、Oracle Warehouse Managementの表をパージするためのコンカレント要求が用意されています。デバイス、LPNおよびラベルの履歴表をパージできます。LPNレコード表をパージすることもできます。このコンカレント要求の実行頻度、およびどの日付までの要求を削除するかを指定できます。要求では、パラメータとして時間数の値が使用され、入力した時間数より前の要求が削除されます。

  1. Oracle Warehouse Managementのパージ・ウィンドウにナビゲートします。

  2. 次のパラメータを入力します。

  3. 要求を発行します。

LPNの生成

LPNの生成コンカレント・プログラムを使用して、クライアント固有のLPNパラメータに基づいてLPNを生成します。

LPNを生成する手順は、次のとおりです。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 要求タイプとして「LPNの生成」を選択します。

    the picture is described in the document text

  3. 必要に応じて、次のパラメータを入力します。

Oracle Warehouse Management一括タスク生成

このコンカレント・プログラムは、作成後のタスクをピック・ウェーブ全体でまとめるための方法です。ピック・リリースのバッチ・サイズが小さい場合は、コンカレント要求プログラムが最適なオプションになります。プログラムでは最初に、一括ピッキングに適した対象に対する制限基準である入力パラメータ基準が検査されます。ハード・コードされた制限基準は、資材が未リリースのステータスであること、オーダー・ピッキングのステータスでリリースされていないこと、および箱詰されていないことです。次の表に、コンカレント要求プログラムの入力パラメータの概要を示します。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 要求タイプとしてOracle Warehouse Management一括タスク生成を選択します。

  3. 次のパラメータを入力します。

  4. 要求を発行します。

プッシュ型補充

プッシュ型補充・コンカレント要求では、正味補充数量が決定され、補充移動オーダーが作成されます。次のパラメータがあります。

ドック・ドアを輸送管理と同期化

ドック・ドアを輸送管理と同期化コンカレント・プログラムにより、選択したすべてのドック・ドアとこれらに対応する事業所情報がOracle Warehouse ManagementからOracle Transportation Managementに送信されます。

  1. 「倉庫マネージャ」職責から、「アウトバウンド・ロジスティクス」、「ドック・ドアをOTMと同期化」の順に選択します。

  2. 組織や更新日などのパラメータを入力します。

  3. 「発行」をクリックしてコンカレント要求を実行し、ドック・ドアを同期化します。

  4. コンカレント・プログラムの実行後、「要求」ウィンドウでステータスをレビューして、コンカレント・プログラムが正常に完了したことを確認します。

  5. ドック・ドア情報が同期化された後は、Oracle Transportation Management(通常は「予約の管理」ページ内)でアポイントメントを表示または設定する際に、ドック・ドアを表示できます。

Oracle Warehouse Managementタスクの非アーカイブ

Oracle Warehouse Managementタスクを非アーカイブし、これらをOracle Warehouse Management履歴表に戻すことができます。Oracle Warehouse Managementタスクを非アーカイブする手順は、次のとおりです。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 要求タイプとしてOracle Warehouse Managementタスクの非アーカイブを選択します。

  3. 次のパラメータを入力します。

  4. 要求を発行します。

ウェーブ計画コンカレント要求

次の項では、ウェーブ計画に使用可能なコンカレント要求について説明します。

関連項目

ウェーブ計画の概要

ウェーブの計画

ウェーブの作成

ウェーブ・ダッシュボードによるウェーブの表示

ウェーブ・ワークベンチによるウェーブの表示

タスク・リリース・オプションの設定

タスク・リリースの起動コンカレント要求

「タスク・リリース設定」ウィンドウで、タスク・リリース用のデフォルト・オプションを定義するテンプレートを1つ以上作成できます。タスク・リリース処理を実行するには、「タスク・リリースの起動」コンカレント要求ウィンドウで必要なテンプレートを選択して、要求を実行します。要求を実行すると、タスクは、選択したテンプレートに定義されている条件に従ってリリースされます。

注意: 「タスク・リリース設定」ウィンドウで、テンプレートに対するタスク・リリース条件を作成または変更できます。1つ以上のテンプレートを作成できます。

タスク・リリース時の箱詰

タスク・リリースの起動コンカレント要求では、「組織パラメータ」ウィンドウ(「倉庫」タブ)で設定された箱詰オプションに基づいて、ピック・リリース・バッチ全体のタスクを箱詰できます。箱詰によって、グループ化ルール、カートン重量能力、カートン容積、および梱包される品目の寸法とカートンの寸法との比較に基づいて最良のカートンを提案することによって、最適ではない梱包構成が排除されます。

発行

「タスク・リリースの起動」ウィンドウにナビゲートし、パラメータを選択して「OK」をクリックします。次に、「要求の発行」ウィンドウで「発行」ボタンをクリックして、要求を実行します。

パラメータ

the picture is described in the document text

関連項目

『Oracle Warehouse Managementユーザー・ガイド』の「箱詰、混載および梱包」

Oracle Warehouse Management Implementation Guideの倉庫組織の設定に関する項

タスク・リリース・オプションの設定

ウェーブ計画 - 例外の捕捉コンカレント要求

ウェーブ計画 - 例外の捕捉コンカレント要求では、ウェーブがスキャンされ、指定されたエンティティ、進行およびしきい値に基づいて例外が記録されます。ピッキング・プロセスのすべてのステージ中に例外を作成でき、次の階層に基づいて例外に優先度が付けられます。

  1. ドック・ドア・アポイントメント。

  2. 予定出荷日。

  3. 例外出荷日(ドック・ドア・アポイントメントも予定出荷日も存在しない場合)。

オプションで、特定の是正措置を実行できます。たとえば、ウェーブがドック・ドア・アポイントメントの10時間前に95%ピックされていない場合は、重度例外を記録する例外を作成できます。是正措置をコンカレント要求内で実行するか、または後で「ウェーブ・ワークベンチ」ウィンドウを使用して実行するかを選択できます。

発行

「ウェーブ計画 - 例外の捕捉」ウィンドウにナビゲートし、パラメータ・データが正しいことを確認して「OK」をクリックします。次に、「要求の発行」ウィンドウで「発行」ボタンをクリックして、要求を実行します。

パラメータ

the picture is described in the document text

ウェーブ計画プロセスの開始コンカレント要求

このコンカレント要求を使用して、ウェーブ・テンプレートに指定した条件に基づいてウェーブを作成、計画およびリリースします(ウェーブ・テンプレートをすでに作成している必要があります)。テンプレートを使用して、ウェーブを手動でスケジュールできます。

発行

ウェーブ計画プロセスの開始コンカレント要求を選択し、「要求の発行」ウィンドウで「発行」ボタンをクリックして、要求を実行します。

パラメータ

the picture is described in the document text

ウェーブ計画計画ウェーブ・コンカレント要求

このコンカレント要求を使用して、特定のテンプレート名に基づいて、履行および作業要件に対するウェーブを計画します。この要求を実行するには、「計画ウェーブ」ウィンドウで同時計画ボタンをクリックするか、または「要求の発行」ウィンドウからコンカレント要求を実行します。

発行

「ウェーブ計画計画ウェーブ」要求を選択し、「要求の発行」ウィンドウで「発行」ボタンをクリックして、要求を実行します。

パラメータ

the picture is described in the document text

ウェーブ計画ウェーブのリリース

発行

「ウェーブ計画ウェーブのリリース」コンカレント要求を選択し、「要求の発行」ウィンドウで「発行」ボタンをクリックして、要求を実行します。

パラメータ

the picture is described in the document text

ウェーブ番号: リリースするウェーブ番号を選択します。