Oracle Service Parts Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド リリース12.1 B70972-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックを説明します。
ガイドのこの部分では、次のことを説明します。
一般的な解決方法、サービス・サプライ・チェーンの職責、および使用可能な機能の説明
サービス計画の定義と生成の手順
計画の操作と例外メッセージの分析の概念
サービス計画の実行の概念と手順
Oracle Service Parts Planningソリューションは、サービス・サプライ・チェーン・アナリストとサービス・サプライ・チェーン・プランナというサービス計画組織内の2つのロールの意思決定をサポートします。
サービス・サプライ・チェーン・アナリストは、SPP-APCC統合に基づいてSPPダッシュボードへアクセスするために使用されます。
サービス・サプライ・チェーン・プランナ用としてサポートされているビジネス・フローには次のものがあります。
予測ルールの定義および予測ルールと品目の関連付け
必要に応じて行われる予測方法の予測パラメータの変更
需要予測と返品予測での予測方法の使い分け
履歴データに基づくブレンド予測の生成
新規製品または新規サービス契約用の製品の母集団基準予測の生成
廃止が近づいているスペア部品に対する耐用期間購買の実行
補充計画および搬送計画の実行
修理計画の実行
統合表示: 需要、供給、履歴、在庫、コメントおよび例外を単一ビューに表示します。
統合表示に入るための複数のモードがあります。次の開始ポイントからプランナ・ワークシートへ入れます。
プランナ・ワークリスト
計画要約
個人問合せ
プランナがワークシート内の品目への問合せを実行する原因となるソフトウェア外部のイベント
プランナ・ワークベンチ内のユーザー・インタフェースの相互作用には次の要素が含まれています。
SPPの設定: 計画オプションと予測ルール
メイン・ツールバー・プランナ・ワークリスト、計画要約、個人問合せを開く機能が含まれています。
品目/場所フォルダ: 品目の品目属性、ソース・ルール、リード・タイムを表示します。ここには、品目組織用の交替チェーン構成表およびサプライ・チェーン構成表も含まれています。
プランナ分析ワークシート
- 供給分析と需要分析
- 予測分析
サービス部品計画用の行がサポートされており、各行について処理がサポートされています。
ユーザー作業環境
オーダー詳細
例外の要約と詳細
コメント
プランナ・ワークリスト
通知画面
プランナ・ワークシートからマルチディメンショナル分析を実行するとき、プランナは次の図に示すウィンドウを操作します。
Service Parts Planningを実装すると、サービス・サプライ・チェーン・プランナ職責にアクセスできます。この職責を選択すると、次の表に示すナビゲータ「サプライ・チェーン計画」の機能メニューが表示されます。
メニュー | サブメニュー | サブサブメニュー |
---|---|---|
ワークフロー通知 | ||
サービス部品計画 | ワークベンチ | |
オプション | ||
名前 | ||
名前 | ||
起動 | ||
計画の表示 | ||
計画オプションの表示 | ||
サービス部品予測(Demantra) | サービス部品予測Demantraワークベンチ | Demantra Collaborator Workbenchを起動します。 |
Demantraワークフロー・マネージャ | Demantraワークフロー・マネージャを起動します。 | |
使用履歴 - セルフサービス | 使用履歴データのレガシー収集を開始します。 | |
出荷履歴 - セルフサービス | 出荷履歴データのレガシー収集を開始します。 | |
予測データ - EBS | EBSからDemantraへの予測データの収集を開始します。 | |
収集 | 収集データの表示 | |
Oracleシステム | 標準収集 | |
継続収集 | ||
インタフェース表のパージ | ||
導入ベース履歴 | ||
サービス部品返品履歴 | ||
サービス部品使用履歴 - デポ修理 | ||
サービス部品使用履歴-フィールド・サ-ビス | ||
出荷履歴 | ||
製品返品履歴 | ||
レガシー・システム | フラット・ファイル・データの収集 | |
フラットファイルデータ収集-セルフサ-ビス | ||
収集データのパージ | ||
インタフェース表のパージ | ||
SPPストリーム - セルフサービス | ||
出荷履歴 - セルフサービス | ||
フラットファイル使用取引データのロード | ||
ソーシング | ソース・ルール | |
物流構成表 | ||
ソース・ルールの割当 | ||
ソース・ルールの表示 | ||
物流構成表の表示 | ||
割当の表示 | ||
ソース階層の表示 | ||
サプライ・チェーン構成表の表示 | ||
ATP | ATP照会 | |
ATP割付ルール | ||
割付ルールの割当 | ||
割付の表示 | ||
設定 | パラメータ | |
予測ルール | ||
故障率 | ||
部品使用 | ||
拡張予測パラメータ | ||
品目属性一括保守 | ||
需要優先度ルール | ||
移動時間 | ||
参照 | ||
ユーザー・グループ | ||
ユーザー作業環境 | ||
要求の実行 | ||
重要度マトリックスの管理 | ||
その他 | 要求 | |
プロファイル | ||
組織の変更 |
再生成(バッチ)モードでは、「計画オプション」で定義された品目のセット全体を使用してSPP計画を生成します。計画自体には、予測、工程データ格納(ODS)からのスナップショット・データおよび供給計画を生成するオプションがあります。
ODSのスナップショットには2つのオプションがあります。
スナップショットの動的エンティティ
スナップショットの静的エンティティ
この場合は、ユーザーが特定の品目の計画を開始します。生成された計画は計画データ格納(PDS)のデータのみを使用します。
前に説明したように、オンライン再計画は、PDSのデータを使用する前回の計画再生成に基づいています。ネット・チェンジ計画では、最後の計画再生成以降のODSの変更を探し、そのデータのみを再計画します。したがって、ネット・チェンジ計画を使用するには、ネット・チェンジ収集が実行されている必要があります。
ネット・チェンジ収集では変更された品目をマークします。プランナが完全収集またはターゲット収集を実行すると、収集されたすべてのエンティティが変更済としてマークされ、その結果、ネット・チェンジ計画はすべての品目をバッチ計画の一部であるかのように処理します。
このモードでは、適格な領域のみが再計画されます。次のイベントによって領域が計画に対して適格になります。
品目属性の変更
供給の変更
需要の変更
選択された品目セットの変更
予測間隔の開始
モード | 予測の生成 | 供給計画の生成(プランナの起動) | ODSスナップショット | PDSスナップショット |
---|---|---|---|---|
再生成(バッチ) | サポートされている | サポートされている | サポートされている | サポートされている |
オンライン再計画(対話型) | サポートされている | サポートされている | サポートされていない | サポートされている |
ネット・チェンジ | サポートされている | サポートされている | サポートされている | サポートされていない |
上の表に示したように、3つのモードのいずれでも予測と供給計画を生成できます。ただし、オンライン・モードは、データをPDSからのみ取得するため、ODSスナップショットをサポートしていません。ネット・チェンジ・モードでは、PDSスナップショットはサポートされていません。
バッチ・モード、ネット・チェンジ・モードまたは対話型モードで計画を実行する場合、在庫計画の自動実行および安全在庫ポリシーの自動再生成は行われません。
このモードでは、計画のスコープ内のすべての部分が計画されます。「インライン予測の生成」オプションが有効になって(Yesに設定されて)いれば、「需要予測間隔」フィールドで指定された期間が満了しているかどうかに関係なく、計画のスコープ内のすべての部分に対する予測が再生成されます。
サービス・プランナは、処理を実装した効果を確認するために計画を再計算することがあります。これらの処理は次のようにグループ分けできます。
需要の修正または変更
供給の修正または変更
ソース・ルールなどのサプライ・チェーン定義の修正または変更
需要に関連する処理を評価するとき、プランナは次のことを実行できます。
予測ルールを変更することによる予測方法の変更
予測ルールの一部として選択されている予測方法の予測パラメータの追加、削除または変更
手動による予測需要の調整または上書き
供給に関連する修正処理を実行するとき、プランナは次のことを実行できます。
返品予測の場合
予測方法の変更
選択されている予測方法の予測パラメータの追加、削除または変更
手動による返品需要の調整または上書き
搬送先でのソーシング(修理、新規購買、転送)の追加、削除または変更
既存のオーダーの追加または変更、新規購買オーダー、転送オーダーまたは修理オーダーの追加、計画オーダーの数量または日付の変更
フェア・シェアに基づいた供給割付の手動による実行
仕入先属性(リード・タイム)および仕入先生産能力の変更
計画属性を変更した後、「再計画」アイコンをクリックして「オプションの再計画」ウィンドウを表示します。ここで、プランナを開始する前に、予測を再生成するか、供給を再計算するかを指定できます。最後の実行の後で変更された品目が識別され、再計画されます。オンライン計画が起動したときに使用できる適格な変更がない場合は、「再計画するものがありません」という警告メッセージが表示されます。
「オプションの再計画」ウィンドウを参照してください。
複数のプランナがプランナに割当てられた品目セットの再計画を同時に開始できます。すべての再計画処理が、プランナの指定する品目セットに対する計画を生成するための新しいプロセスを生成します。品目セットが異なっていれば、それらのセットを同時に計画できます。ある品目セットがすでに計画中である場合、つまり、プランナが実行中である場合、品目がすでに計画中であることを知らせる警告メッセージがユーザーに表示されます。プランナが現在計画中の品目セットの再計画を開始することを決めると、新規要求は、現在の計画が終了するまで待機してから次の計画を開始します。
オンライン計画の実行中に他のフォームへ移動できます。ただし、オンライン・プランナが処理を完了するまで、変更を加えることはできません。オンライン計画が完了すると、ユーザー・インタフェースが自動的にリフレッシュされます。再計画を開始した後、他の品目を問合せた場合は、変更された品目が再問合せされたときに「需要および供給分析(SDA)」ウィンドウのリフレッシュが行われます。同じ品目のフォームに留まっている場合は、再計画の完了と同時にウィンドウの自動リフレッシュが行われます。その場合は、再計画後、SDAがリフレッシュされたことを示すメッセージがウィンドウの最下部に表示されます。
たとえば、品目Aを再計画し、再計画が完了するまで品目Aのフォームに留まった場合、SDAはリフレッシュされます。一方、品目Aを再計画した後、品目Bに移動した場合は、Aの再計画が完了しても、品目AのSDAはリフレッシュされません。品目Aの再問合せを実行すると、再計画後の情報が表示されます。
需要/供給分析ワークシートを参照してください。
注意: 計画の実行に、在庫計画の自動実行または安全在庫ポリシーの自動再生成は含まれません。安全在庫の計算を参照してください。
オンライン・プランナの目的は、プランナがシミュレーション・モードで計画を変更し、変更した計画を実行し、変更の効果を評価して、必要に応じてベース計画にその変更を組み込むことができるようにすることです。したがって、オンライン・プランナはベース計画に基づいて実行されます。オンライン・プランナは、最後の計画実行で計画データ格納(PDS)に加えられた変更のみを使用します。
この項では、オンライン・プランナが起動したときに選択する許可されている変更を示します。これらの変更は次のようにグループ分けできます。
需要の修正または変更
予測ルールを変更することによる予測方法の変更
予測ルールの一部として選択されている予測方法の予測パラメータの追加、削除または変更
故障率または製品固有の母集団を変更したとき、ユーザーは故障率や返品率の予測を再計画および再計算できます。
予測の上書き
需要の追加
需要の削除
需要日の変更
需要数量の変更
需要優先度の変更
供給の修正または変更
返品予測の場合
予測ルールの変更
選択されている予測方法の予測パラメータの追加、削除または変更
手動による予測の調整または上書き
既存のオーダーの追加または変更。新規購買オーダー、転送オーダーまたは修理オーダーの場合
供給の追加
供給の削除
供給日の変更
供給数量の変更
供給の確定
仕入先属性(リード・タイム)および仕入先生産能力の変更
ネット・チェンジ・モードでは、プランナが予測ルールと時間ウィンドウを変更でき、計画が再起動されると、計画に適格な部分のみが更新されます。適格性は個々の品目-組織の予測ルールで定義されている間隔によって決まります。
たとえば、計画の間隔が次のように定義されているとします。
予測ルール/品目の関連付け | 間隔 | バケット | |||
全品目 | 6 | 期間 | |||
Aクラス | 2 | 週 | |||
Bクラス | 1 | 月 | |||
Cクラス | 3 | 月 | |||
重要 | 1 | 日 |
上の例では、論理グループ「重要」に属している部分は毎日計画されるのに対して、論理グループ「Aクラス」に属する部分は2週間ごとに計画されます。すべての部分が6か月に1度計画されます。
品目に対して間隔が定義されていない場合、その品目の計画は実行されるたびに更新されます。
補充計画の場合、プランナは品目の再計画をトリガーする変更を指定できます。その変更には次のものが含まれます。
需要の変更
新規オーダー(アウトバウンド出荷 - 社外組織)
予測の変更または新規予測
新規受注
オーダー取消
出荷
供給の変更
発注受入
新規オーダー(購買オーダー、転送オーダーまたは修理オーダー)
手持在庫の変更(すべての引当可能保管場所)
静的データの変更
リード・タイムの変更(品目の「リード・タイム」タブでの属性の変更)
新規購買仕入先および修理仕入先のASLの変更
計画のソース・ルール/割当セット
交替定義の変更
品目の「計画」タブでの属性の変更
インライン予測を生成せずに、プランナのみを開始することができます。その場合(完全スナップショット付き)、計画データベース内のすべてのデータが上書きされます。前のステージのインライン予測は需要計画として計画に入力されます。
注意: 予測のみを生成することはできません。
計画のみを生成するには
「サービス・サプライ・チェーン・プランナ」職責から「パラメータ」ウィンドウへ移動します。
「サービス部品計画」→「起動」
「パラメータ」ウィンドウが「SPP計画の起動」ウィンドウの前面に表示されます。
「パラメータ」ウィンドウで次を実行します。
「計画名」を入力します。
「プランナの起動」を「Yes」に設定します。
「インライン予測の生成」を「No」に設定します。
「OK」をクリックします。
計画オプションとSPP計画モード
再生成(バッチ)モード計画を実行し、後でオンライン(対話型)計画を使用して増分の修正を加えることができます。
対話型モードでスナップショットを開始すると、計画はその時点で計画オプションの定義を使用します。計画オプションを変更すると、それ以降の再計画は変更された計画オプションの定義を使用します。サービス・サプライ・チェーン計画オプションを参照してください。
この機能は、再計画でオーダーが変更されたすべての品目をオンライン計画プロセスが選択するという以前の動作に取って代わります。以前の動作とは、複数のプランナが異なる品目を同時に操作しているときに、あるプランナが再計画を開始すると、すべてのプランナの品目変更が有効になる動作です。現在、オンライン・プランナは1つの交替チェーンのみを再計画します。
プロセスは、プランナが変更を加えて、「需要/供給分析」ページのオンライン・プランナ・アイコンをクリックしたときに開始されます。
他のウィンドウがフォーカスを取得している場合、または、たとえば他のプランナによって同じ品目-交替チェーンの再計画が開始されたなど、その品目の再計画プロセスが現在実行中である場合、このアイコンはグレー表示されます(このアイコンは「需要/供給分析」ウィンドウがフォーカスを取得しているときにのみハイライトされます)。
このアイコンをクリックすると、「オプションの再計画」ウィンドウが表示されます。
再計画される特定の品目-交替チェーンのIDが「オプションの再計画」ウィンドウに表示されます。このウィンドウで予測を再生成するオプションも選択できます。いずれの場合もオンライン・プランナを起動する必要があるため、「プランナの起動」チェック・ボックスは常にオンなり、グレー表示されます。
ユーザーが「OK」を選択すると、オンライン・プランナが起動します。「需要/供給分析」ウィンドウが品目レベルまたは一次レベルのどちらで開いている場合でも、品目の交替チェーン全体が再計画されることに注意してください。この処理には、その品目-交替チェーンのすべての組織とゾーンが含まれます。異なるプランナがその同じ品目に加えたすべての変更も処理に含まれます。
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