Oracle Supplier Managementユーザー・ガイド リリース12.2 B72200-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックについて説明します。
組織は常に仕入先に高い実績を求めており、必要資材の多くを、費用対効果に優れ、対応が早く、より高い実績を持つ仕入先から調達しようとする一方で、実績の低い仕入先との取引を減らすか、完全に停止しようとします。Oracle Supplier Lifecycle Managementは、仕入先の実績を評価し、仕入先の主要な実績指標(対応の良さ、技術的実績、品質管理実績、コスト・パフォーマンスなど)を収集する方法を提供します。
仕入先実績評価は、様々な部門の専門家が集まって取引相手の仕入先を評価する内部プロセスです。Oracle Supplier Lifecycle Managementを使用することで、内部の評価者チームに仕入先の実績指標を提案するように依頼し、その指標を組織内で使用して仕入先の実績を追跡管理できます。内部の評価者から提案された指標についての要件は柔軟にカスタマイズ可能です。これらの指標は主観的となる場合もありますが、絶対値である場合もあります。たとえば、内部の評価者に仕入先の納期の遵守状況や全体的な対応の良さについての情報を入力するように依頼したとします。
内部の評価者から収集したすべての情報は保存され、仕入先のプロファイルで簡単に利用できるようになります。また、仕入先の実績評価が仕入先や内部ユーザーに表示されないように、プロファイルへのアクセスを制御することも可能です。評価指標を使用してテンプレートを設定したら、そのテンプレートを定期的に使用して仕入先を評価します。
仕入先実績の評価のプロセスは、次のとおりです。
仕入先管理管理者が設定した実績評価用の情報依頼テンプレートまたは再使用可能要件リストを使用して情報依頼を作成します。Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイドの「仕入先実績評価の実装」を参照してください。
仕入先実績評価用の情報依頼は、事前定義されたネゴシエーション・スタイル「仕入先実績評価」を使用して作成する必要があります。社内要件のみを追加して、内部ユーザーから仕入先実績評価を収集します。オプションで、スコアを内部要件に関する回答と関連付けても構いません。
その結果得られた仕入先プロファイルの指標を保存する場合は、情報依頼の回答と仕入先プロファイルのユーザー定義属性のマッピングを設定する必要があります。評価者の回答を正確にマッピングするには、応答値をマッピングします。回答用の自動スコアを定義した場合、または情報依頼の所有者によって評価にスコアが割り当てられている場合は、個々の要件のスコア、セクション・スコア、および総スコアを仕入先プロファイルのユーザー定義属性にマッピングできます。
Oracle Supplier Managementインプリメンテーションおよび管理ガイドの「例: 複数行のユーザー定義属性と情報依頼要件のセクション値および合計値とのマッピング」を参照してください。
既存の仕入先を情報依頼に追加します。これによってプロファイル監査情報依頼の場合のように、仕入先に通知が送信されることはありません。様々な部門からのメンバーからなる評価チームを作成し、評価タスクを割り当てます。情報依頼を公開します。開始日と終了日を選択します。
評価者に情報依頼についての通知が送信されます。「新規仕入先認定の管理」の「仕入先の評価」を参照してください。
登録フローと実績評価フローの違いは、仕入先が情報依頼に応答せず、内部評価者のみが情報依頼に対する回答を作成する点です。情報依頼が完了すると、マッピングに基づいてすべての情報依頼に対する回答と仕入先プロファイルは同期します。同期をトリガーするのに承認は必要ありません。
実績評価スコアに基づき、仕入先を分類します。「分類の割当」を参照してください。
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