Oracle Complex Maintenance, Repair, and Overhaulユーザー・ガイド リリース12.2 部品番号: B72356-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は次のとおりです。
輸送事業では、「フリート」という用語は、通常は関連する輸送手段の集まりを示します。フリートは、製造業者、運用領域またはその他の関連する属性に関して類似性がある製品で構成される小さなグループ(サブフリート)に分割できます。多くの場合、保守要件はこのような属性に基づいているため、製品をグループ化できる階層を提供する製品分類が必要です。
保守業界全体で、企業は、物理ユニットに対する保守および付属書類の適用方法を記述する必要があります。これらの文書は、通常は他の部品や技術情報を表し、それらの目的は、特定のユニットにどの要件が適用されるかを示すことです。
製品分類は、製品を複数のレベルで論理的にグループ化します。たとえば、エンジンをファミリ・モデル・バージョンで分類し、航空機をフリート・シリーズ・モデルで分類します。製品分類はツリー構造で表現でき、各ユニットをツリーのノードに関連付けることができます。これは、ノードに適用できる保守要件および保守文書が、ノードに添付されたユニットまたは部品に関連付けられることを意味します。参照:
製品分類は、保守に関連するユニットまたは部品の論理的な分類です。ここでは、ユニットは品目の物理インスタンスであり、部品はユニットがインスタンス化される一般的な品目定義です。組織は、製品分類を使用して、ユニットまたは部品を複数の観点からグループ化できます。たとえば、製品ファミリの一般的な分類、地理的な位置による分類、ユニットまたは部品の使用形態に基づく分類があります。ユニットまたは部品の特定の分類への所属を使用して、保守要件および保守文書の適用性が定義されます。ユニットまたは部品を追加、削除または移動することで製品分類を変更した場合、影響を受けるユニットのユニット保守は、編集後の製品分類に基づいて保守要件を表すように自動的に変更されます。これにより、組織は、保守計画の変更を行うときに、保守の適用性を最小限のエンジニアリング設定によって強力に設定できます。
製品分類
保守技術者は、製品分類を作成および管理できます。製品分類は、その中に部品およびユニットをグループ化できる階層を提供します。組織は、製品分類を作成、コピーおよび管理できます。さらに、組織は、文書および保守要件を製品分類に関連付けることができます。保守担当者は次の操作を実行できます。
データベースを検索して、製品分類を迅速に参照します。
製品分類を新規作成または改訂します。
製品分類を編集またはコピーします。
文書をノードの製品分類に関連付けます。
部品またはユニットを製品分類に添付します。
製品分類ノードに関連付けられた保守要件を表示します。
製品分類の予測稼働率を表示します。
主要製品分類の完全性をチェックします。
製品分類の草案に対する承認プロセスを起動します。
部品およびユニットの分類
部品またはユニットを複数の製品分類にグループ化できます。製品分類は、ツリー・モデル階層で表現されます。これにより、組織は、様々な観点から部品またはユニットをグループ化でき、部品またはユニットに対する製品部類の関連付けに基づく保守要件および保守文書を定義できます。
主要分類および補助分類
主要および補助分類がサポートされます。主要分類では、すべての部品またはユニットを、特定の主要分類用の製品タイプに関連付ける必要があります。組織は、製品タイプごとに1つの主要分類を設定できます。これにより、組織は、特定の製品タイプのすべての部品またはユニットを表示できます。この例として、航空機の全フリートが考えられます。補助分類は、特定の製品タイプの部品またはユニットのサブセットを表現できます。組織は、特定の製品タイプに対して、複数の補助分類を設定できます。これにより、組織は、様々な観点から部品またはユニットをグループ化できます。この例として、部品またはユニットの地理的位置による分類が考えられます。
保守文書の関連付け
製品分類階層内の任意のノードに保守文書を関連付けることができます。
保守要件の関連付けの表示
製品分類のノードに関連付けられた保守要件を表示できます。
ユニット保守計画の更新
部品またはユニットを変更すると、その製品部類が新たに追加されるか、製品分類から削除されます。システムによって、影響を受けるユニット用の影響を受ける保守計画の再計算が自動的に実行されます。
製品階層には、製品の論理的なグループ化を許可するマルチレベル階層があります。製品分類は、主に保守要件および文書の適用性を定義するために使用されます。
製品分類には、主要または補助という、2つのタイプがあります。主要分類は、構成部品の詳細リストで構成されるすべての既存のユニットの概要を示すために使用されます。輸送業界の事業者にとっては、これは、すべての航空機、列車、バス、船舶、車両などで構成されます。複数の主要分類を定義できます。ただし、検証を目的として、これらは、主要分類の品目タイプに関連付ける必要があります。たとえば、航空機の全フリートおよびエンジンの詳細リストのために、複数の主要分類を定義できます。製品タイプが航空機である部品のみ、航空機のフリート用の主要分類に関連づけることができ、製品タイプがエンジンである部品のみ、エンジンの分類に関連付けることができます。1つの部品には1つの製品タイプのみ設定できるため、部品またはユニットの主要分類への関連付けでは、重複は存在しません。フリートの部品として定義されるユニットは、主要製品分類の部品である必要があります。補助分類は、特定の分類ニーズのために、特定のユニットを、地理、主要分類ではカバーされない他のタイ、またはそれ以外の属性に基づいてグループ化するために適用されます。補助分類は、常に全フリートと共通点があるわけではないので、各ユニットをリーフ・ノードに割り当てる必要はありません。
関連トピック
製品分類を作成する方法は、次のとおりです。
「製品分類の作成」ページに移動します。
この製品分類の一意名を入力し、「品目タイプ」フィールドで値を選択します。
「主要分類」フィールドで、このレコードが分類レコードであり、主要分類であるかどうかを指示します。オプションは、「TRUE」または「FALSE」です。
「関連タイプ」フィールドで、この分類をユニットまたは品目に関連付けるかどうかを指示します。
オプションで、説明テキストを入力できます。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。「製品分類の編集」ページが表示されます。
製品分類レコードを検索する方法は、次のとおりです。
「製品分類の検索」ページに移動します。
適切なフィールドに情報を入力します。
名称
製品タイプ
ステータス
主要分類
関連タイプ
文書
改訂
保守要件
ユニット
部品
「進む」ボタンをクリックして検索結果を表示します。
特定の製品分類をコピーする方法は、次のとおりです。
「製品分類のコピー」ページに移動します。
「新規名」フィールドに一意の値を入力します。
必要に応じて、追加情報を入力します。
注意: 主要製品分類は、1つの製品タイプに対して1つのみ許可されます。コピーする関連付けられたユニット、部品、文書などの構成部品用のチェック・ボックスを選択します。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。「製品分類の編集」ページが表示されます。
特定の製品分類を編集する方法は、次のとおりです。
「ツリー」アイコンをクリックして、「製品分類の編集」ページに移動します。
フィールドに必要な変更を加えます。主要製品分類は、1つの製品タイプに対して1つのみ許可されます。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。
特定の製品分類に対して、ユニット発効設定の作成(製品分類)プロセスを実行する方法は、次のとおりです。
これは、Building Unit Effectivity(BUE)プログラムのサブセットです。このオプションでは、特定の製品分類(PC)に対してのみ、BUEを実行できます。特定のPCに関連付けられたすべてのMRに対して実行されます。
「要求の発行」ウィンドウに移動します。
プログラムの「名称」フィールドで、「ユニット発効設定の作成(製品分類)」を選択します。
「パラメータ」フィールドで、「製品分類名」を選択します。
このプログラムを生成するために必要な、その他の情報を選択します。
このコンカレント要求を生成するには、「発行」をクリックします。
インスタンスレベルでの区別が必要ない場合、製品を分類するためのより簡単な方法は、ユニットではなく部品をノードに割り当てることです。階層ツリーを使用して、製品分類の構造およびそれらに関連する要素がグラフィカルに表示されます。ノードの追加、編集および削除を実行できることに加え、選択した製品分類に対して、文書の添付、ユニットおよび部品の関連付け、および保守要件の表示を実行できます。
ノードを追加する方法は、次のとおりです。
製品分類を選択し、「製品分類の編集」ページに移動します。
ノードを選択し、「処理」メニューから「ノードの追加」を選択します。
「進む」ボタンをクリックして、「ノード詳細」リージョンに情報を表示します。
このノードの名前および説明テキストを入力します。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。
ノードを編集する方法は、次のとおりです。
製品分類を選択し、「製品分類の編集」ページに移動します。
編集するツリーのノードを選択し、「ノードの編集」ボタンをクリックします。
フィールドに必要な変更を加えます。文書を関連付けたり、部品を添付したりする場合は、「その他」ボタンをクリックします。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。
予測稼働率を表示する方法は、次のとおりです。
製品分類レコードを検索し、「製品分類の編集」ページに移動します。
関連付けられた予測稼働率を表示するノードを選択します。
注意: 予測稼働率は、ツリーのトップ・ノードに関連付けることはできません。
「詳細」ボタンをクリックします。
「関連文書の更新」ページが表示されます。関連する予測稼働率を表示するには、「予測稼働率」ボタンをクリックして「予測稼働率の表示」ページにアクセスします。
製品分類では、ツリー構造を使用して、製品分類およびそれらに関連する要素の構造をグラフィカルに表示します。このツリー・ノードの適切なノードに文書を添付することで、製品分類に関連付けることができます。
文書をノードに関連付ける方法は、次のとおりです。
製品分類レコードを選択し、「製品分類の編集」ページに移動します。
文書を関連付けるノードを選択します。
「詳細」ボタンをクリックして、「関連文書の更新」ページを表示します。
追加する文書を選択します。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。
関連付けられた保守要件を表示する方法は、次のとおりです。
製品分類レコードを選択し、「製品分類の編集」ページに移動します。
ノードを選択し、「詳細」を選択します。「関連文書の更新」ページが表示されます。
「保守要件」リンクをクリックします。「保守要件の表示」ページが表示され、現在の関連保守要件が示されます。
ユニットおよび品目は、ツリー構造の適切なノードに添付することで、製品分類に関連付けることができます。
部品またはユニットを添付する方法は、次のとおりです。
「製品分類の編集」ページに移動します。
部品またはユニットを添付するツリー・ノードを選択します。
「詳細」ボタンをクリックして、「関連文書の更新」ページを表示します。「ユニット/品目」ボタンをクリックします。
「関連ユニットの更新」ページが表示され、現在添付されているユニットが示されます。
ユニットまたは品目を追加するには、「行の追加」ボタンをクリックします。
「適用」ボタンをクリックして作業を保存します。
承認プロセスを起動する前に、完全性チェックを使用して製品分類の草稿の完全性をチェックできます。完全性チェック・プロセスは、補助製品分類に対して起動することはできません。
Oracle Complex Maintenance, Repair, and Overhaulの製品分類モジュールを使用して、製品分類の草稿に対する承認プロセスを起動できます。
製品分類の完全性をチェックする方法は、次のとおりです。
「製品分類の検索」ページで、製品分類を選択し、「完了確認」を選択します。
Oracle CMROによってチェックが実行された後、確認メッセージが表示されます。エラーがある場合は、「未適用ユニット」ページが表示されます。
承認プロセスを起動する方法は、次のとおりです。
レコードを選択し、「製品分類の編集」ページに移動します。
「発行」ボタンをクリックします。「製品分類」ステータスが「草案」から「承認保留」に変わります。
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