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Oracle Complex Maintenance, Repair, and Overhaulユーザー・ガイド
リリース12.2
部品番号: B72356-01
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供給元保証の操作

この章の内容は次のとおりです。

概要

組織は、主要なビジネス・プロセスのサポートに必要な資産を取得し、配置します。資産は使用されると、最終的に壊れます。組織には、資産を修理するか、外部サービスに送付するサービス施設があります。資産のサービスは定期的(予防保守)または一時的(オンデマンド)に実施されます。

供給元は、資産の指定された所有期間中に発生したすべての未計画保守修理費用を顧客が取り戻すパフォーマンスまたは信頼性保証を提供します。資産のパフォーマンスまたは信頼性を追跡すること、未計画サービス活動を把握すること、保証条件に反する活動を検証すること、および保証払戻しのための供給元プロセスに従うことは顧客の責任です。

資産を修理する必要があり、供給元保証の範囲内にある場合、サービス組織は供給元が無償または協議による価格で欠陥を修理する必要があることを決定します。サービス組織は、問題の資産と確立した保証条件に関連性がある場合、保証要求を行います。供給元保証条件は、有効期間中に資産に実施される様々な活動を含みます。顧客への引渡し条件に関係することもあります。これらの条件には、新規購入、中古購入、修理サービス、非定例、構成変更、信頼性プログラム、およびサービス報告と耐空性指示が含まれます。

本文の説明内容に関するイメージ

主なビジネス・プロセス

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保証の定義

供給元保障は、保証管理者がベンダーに保証機能を定義し、保証が適用されるサービス品目を識別することから始まります。

保証の割当て

保証の割当てフェーズには次の処理が含まれます。

保証の識別

保証の識別フェーズは、保守計画時の影響の識別と評価を網羅します。また、実行中の保証の適用性と期間、内部または外部の修理サービスの保証の範囲も対象に含みます。

保証の記録

供給元保証機能では、次の操作ができます。

保証の要求

訪問タスク、作業指示、非定例またはOSP明細が保証としてフラグが立てられている場合、システムは要求提出プロセスの一工程として保証要求に関連付けます。これらの指示の場合、システムは保証ワークベンチを使用して保証要求および保証回収に関連する払戻し情報を作成、更新、管理します。

保証テンプレート・レコードの検索

既存の保証テンプレートの検索、表示、編集、および関連付けられた契約の表示には、「保証テンプレートの検索」ページを使用できます。このページでは、新規テンプレートを作成したり既存のテンプレートをコピーしたりすることもできます。

保証テンプレートのレコードを検索する方法は、次のとおりです。

  1. 「保証テンプレートの検索」ページに移動します。

  2. 次の検索基準のいずれかを入力します。

  3. 「進む」ボタンをクリックします。

    検索結果に保証テンプレートが表示されます。

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    使用可能な場合、テンプレートを編集したりコピーを作成したり、契約を表示したりできます。

保証テンプレートの作成

保証管理者は、適用可能な追跡カウンタと関連する品目をテンプレートに設定して、供給元保証条件の保証テンプレートを定義します。次に管理者は、インストール・ベースの品目を選択し、特定の保証契約を割り当てます。品目は、シリアル化またはロット管理できます。

保証テンプレートを作成する方法は、次のとおりです。

  1. 「保証テンプレートの検索」ページに移動します。

  2. 「作成」ボタンをクリックして「保証テンプレートの作成」ページに移動します。

  3. 次の情報をヘッダー・リージョンに入力します。

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  4. 「詳細」タブをクリックします。

  5. 次の情報を「詳細」タブに入力します。

  6. 「適用」ボタンをクリックします。これにより、「保証テンプレートの更新」ページが開きます。

  7. 「カウンタ」タブをクリックします。このタブでは、カウンタの値に基づく保証失効を定義します。

  8. 「行の追加」をクリックして新規カウンタを定義します。

  9. 情報を次のフィールドに入力します。

  10. 「品目」タブをクリックし、テンプレートが関連付けられる品目とインスタンス化される保証契約を定義します。

    テンプレートに関連付けられたすべての品目が表示されます。品目は、1つまたは複数のテンプレートに関連付けることができます。

  11. 品目をテンプレートに関係付けるには、「行の追加」ボタンをクリックし、次の品目詳細を入力します。

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  12. 「適用」ボタンをクリックします。

  13. 「保証品目の追加」ボタンをクリックします。

    「保証品目の追加」ページが表示されます。このページでは、品目を検索し、保証テンプレートに追加します。

  14. 「単純検索」リージョンで、次の検索基準のいずれかを入力します。

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  15. 「進む」ボタンをクリックして結果を表示します。

  16. 品目を選択し、「保証テンプレートに追加」ボタンをクリックします。

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    確認ページでは、新規品目が保証テンプレートに追加されたことが示されます。

保証契約の検索

保証システムでは、品目の供給元保証契約が表示されます。保証契約を検索でき、また、有効なテンプレートが使用可能な場合は契約をインスタンス化することもできます。保証契約または資産を使用して検索を実行できます。検索結果に保証契約が表示され、契約の詳細を調査できます。

保証契約を検索する方法は、次のとおりです。

  1. 「保証契約」ページに移動します。

  2. 「単純検索」リージョンで、次の検索基準のいずれかを入力します。

  3. 詳細検索の表示オプションをクリックし、追加の検索基準を表示します。

  4. 「進む」ボタンをクリックします。「結果」リージョンに、保証契約で定義された契約が検索基準に応じてすべて表示されます。

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  5. 保証契約を選択して失効日の計算ボタンをクリックし、選択した契約の失効期日を再計算します。

  6. 表示/非表示ドリルダウンをクリックし、契約行の保証要求履歴を表示します。

  7. 「保証契約番号」リンクをクリックして「保証契約の表示」ページに移動します。

  8. 「結果」リージョンで、保証契約を選択して「編集」ボタンをクリックし、「保証契約の更新」ページに移動します。

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  9. 契約に必要な変更を加え、「適用」ボタンをクリックして保証契約を更新します。

供給元保証の品目インスタンスへの関連付け

会社がサービスから品目を購入したり受け取ったりした場合、通常、供給元保証により費用が負担されます。供給元保証を定義でき、また品目に関連付けられるため、会社はある品目が保証の対象かどうか、またどのタイプのサービスが保証回収に該当するかを効率的に判断できます。会社は、重要な保証回収活動である効果的な追跡を実行し、保証条件に応じて品目を使用、維持して財政的なメリットを得ることができます。

供給元保証を品目インスタンスに関連付ける方法は、次のとおりです。

  1. 「保証インスタンスの検索」ページに移動します。このページでは、品目インスタンスを検索し、保証テンプレートの保証契約を表示したり定義したりできます。

  2. 次の検索基準のいずれかを入力します。

  3. 「進む」ボタンをクリックします。「結果」リージョンに、インストール・ベースで定義された品目インスタンスが検索基準に応じてすべて表示されます。

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  4. 品目インスタンスを選択して「保証の編集」ボタンをクリックし、「保証ワークベンチ」ページにアクセスします。保証ワークベンチの詳細は、「保証ワークベンチの使用」を参照してください。

  5. 表示/非表示ドリルダウンをクリックし、品目に関連付けられた保証テンプレートをすべて表示します。

  6. 「保証の定義」ボタンをクリックして「保証契約の作成」ページに移動します。事前定義された定義はすべて契約インスタンスにコピーされます。新規契約番号がデフォルトで生成されます。

    注意: 有効化保証テンプレートと有効化保証品目の両方とも「Yes」に設定し、「保証の定義」ボタンが表示されるようにします。

保証ワークベンチの使用

保証ワークベンチには、資産の保証情報がすべて表示されます。このワークベンチを使用すると、既存契約の表示と編集、保証テンプレートを使用しての新規保証契約の作成、手動による契約の作成、資産稼働率カウンタの値の表示、資産保証ベンダーの表示、資産保証要求の表示を実行できます。

保証ワークベンチの使用方法は、次のとおりです。

  1. 保証ワークベンチに移動します。保証ワークベンチのヘッダーに「品目インスタンス詳細」と表示されます。

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  2. 「保証契約」タブをクリックします。このタブには、保証契約がステータスでソートされ、有効な契約が最初に配置されて1行ずつ表示されます。

  3. 手動で契約を作成するには、「手動契約の作成」ボタンをクリックします。これにより、「保証契約の作成」ページが起動されます。

  4. 「保証契約の作成」ページで、新規契約番号がデフォルトで生成されます。

  5. 次の情報を「契約詳細」リージョンに入力します。

    「契約日計算」として「日付」を選択すると、「契約終了日」を入力できます。

    「契約日計算」として「予測」を選択すると、「開始日」値を選択できます。

  6. 「詳細」タブをクリックし、必要な情報を入力します。

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  7. 「契約カウンタ」タブをクリックします。

  8. 「行の追加」をクリックして契約の新規カウンタを定義します。

  9. 次の情報を入力します。

    注意: 「契約日計算」として「予測」を選択すると、カウンタの「開始値」を取得するために「契約開始日」がシステムにより使用されます。この値は手動で更新でき、停止値と失効日がシステムにより資産の稼働率に基づき再計算されます。

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  10. 「適用」ボタンをクリックします。

  11. 「取消」ボタンをクリックして保証ワークベンチに戻ります。「保証契約」タブに、新規作成した保証契約が表示されます。

  12. 「保証の定義」タブをクリックします。このタブでは、保証テンプレートに基づき保証契約を定義します。

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  13. 「保証の定義」アイコンをクリックして「保証契約の作成」ページに移動します。事前定義された定義はすべて契約インスタンスにコピーされます。新規契約番号がデフォルトで生成されます。

    注意: 「保証の定義」アイコンが表示されるようにするには、有効化保証テンプレートと有効化保証品目の両方とも「Yes」と等しくする必要があります。

  14. 「契約開始日」を入力します。

    様々なシナリオがこのステップに関連付けられています。

  15. 「適用」ボタンをクリックして契約を作成します。

  16. 「取消」ボタンをクリックして保証ワークベンチに戻ります。「保証契約」タブに、新規作成した保証契約が表示されます。

  17. 「インスタンス・カウンタ」タブをクリックし、品目インスタンスの現在のカウンタをすべて表示します。

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  18. 「保証プロバイダ」タブをクリックします。このタブは、保証フラグが立てられたベンダーのベンダー、品目、サービス関連を表示します。

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  19. 「保証要求」タブをクリックします。このタブは、品目インスタンスに関連付けられた各保証要求レコードを1行ずつ表示します。

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保証資格の管理

保証資格は、供給元保証に該当すると識別された資産の作業指示活動を記録および管理するためにシステムにより使用されます。これらの資格は、最初に計画時に検証され、実行中に更新され、次に保証要求の根拠として使用されます。

計画中の保証資格

実行中の保証資格

要求の保証資格

保証資格を管理する方法は、次のとおりです。

  1. 「資格の検索」ページに移動します。

  2. 次の検索基準のいずれかを入力して、必要な要求を問い合せます。

  3. 「進む」ボタンをクリックします。「結果」リージョンに、検索基準に基づく資格レコードが表示されます。

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  4. 適切な資格レコードを選択し、次の処理を実行できます。

  5. 「元に戻す」ボタンをクリックして資格レコードの変更を破棄します。これにより、表の結果がリフレッシュされます。

  6. 「適用」ボタンをクリックして資格レコードの変更を保存します。

    注意: 保証資格レコードに加えられた変更により、「作業指示工程」ページの特定の訪問番号の保証情報が更新されます。

保証要求の管理

保証要求を管理する方法は、次のとおりです。

  1. 「保証要求の検索」ページに移動します。

    このページでは、既存の保証要求の検索や新規の保証要求の作成を行います。

  2. 次の検索基準のいずれかを入力して、保証要求を問い合せます。

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  3. 「進む」ボタンをクリックすると、検索基準に一致する保証要求が「結果」リージョンに表示されます。

  4. 「作成」ボタンをクリックして「保証要求の作成」ページに移動します。

  5. 次の詳細を「保証要求の作成」ヘッダーに入力します。

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  6. 「詳細」タブをクリックし、次の情報を入力します。

  7. 「適用」ボタンをクリックして情報を保存します。

  8. 「作業指示」タブをクリックします。

  9. 「オーダーの追加」をクリックして「検索オーダー」ページにアクセスします。このページでは、保証資格を検索します。

  10. 「単純検索」リージョンで検索基準を入力し、「進む」ボタンをクリックします。

  11. 資格を選択し、「保証要求に追加」をクリックします。システムにより「オーダー」タブが表示されます。要求に追加されると、要求番号が資格確認表の「保証要求」フィールドに設定されます。

  12. 「適用」ボタンをクリックして変更を保存します。

  13. 「払戻」タブをクリックし、次のフィールドに情報を入力します。

  14. 「適用」ボタンをクリックします。

  15. 「回転率ノート」タブをクリックします。このタブは、回転率ログ入力による、要求へのすべてのステータス変更を把握するために使用します。

  16. 「行の追加」をクリックして情報を「ノート」フィールドに入力します。

  17. 「適用」ボタンをクリックします。