Oracle Paymentsインプリメンテーション・ガイド リリース12 E06000-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
資金支出は、第一者支払人である採用企業から、仕入先などの第三者受取人に送信される支払です。支払には、EFTまたは銀行振込などの電子形式、または小切手などの印刷形式を使用できます。
Oracle Paymentsを使用するには、他のE-Business Suite製品で、次の表に記載されている設定ステップを実行する必要があります。インストールされている各アプリケーションの設定ステップの順序を判断するには、該当するアプリケーション・ガイドを参照してください。
設定ステップ | ステップ・タイプ | Oracle Applicationsおよび適切なガイド |
---|---|---|
第三者支払人および仕入先と仕入先サイトの設定 | 必須 | iSupplier Portal(『Oracle iSupplier Portalインプリメンテーション・ガイド』)。参照: 『Oracle iSupplier Portalインプリメンテーション・ガイド』の仕入先の定義と保守に関する項、および仕入先サイトの定義に関する項 |
VATレポートの設定 | 条件により必須 | EMEA地域の各国用Oracle Financials(『Oracle Financials for Europe User Guide』)。参照: 『Oracle Financials for Europe User Guide』のVATレポートの設定に関する項 |
次の表に、資金支出プロセス用Oracle Payments設定チェックリストを示します。これらの設定ステップは、記載されている順に設定する必要があります。
ステップ 番号 | 設定ステップ | ステップ・タイプ | Oracle Applications |
---|---|---|---|
12. | 資金支出支払方法の設定 | 条件により必須 | Oracle Payments |
13. | 支払方法デフォルト・ルールの設定 | オプション | Oracle Payments |
14. | 銀行指図コードの設定 | オプション | Oracle Payments |
15. | 決済チャネル・コードの設定 | オプション | Oracle Payments |
16. | 支払事由コードの設定 | オプション | Oracle Payments |
17. | 支払プロセス・プロファイルの設定 | 必須 | Oracle Payments |
18. | 支出システム・オプションの設定 | 必須 | Oracle Payments |
注意: 資金取得機能を使用する予定がある場合は、後述のステップ13から18を完了する必要があります。使用する予定がない場合、ステップ13から18は実行不要です。
資金支出支払方法は、第一者支払人または採用企業が第三者受取人(仕入先など)に対して支払を実行する手段です。1つの支払方法を使用して1社以上の仕入先に対して支払を実行できます。Oracle Paymentsでは、次の手段も含めて、様々な資金の支払方法をサポートしています。
小切手
電子送金(EFT)
支払手形
銀行振込
次に、資金支出支払方法を作成する目的を示します。
支払に使用する支払方法の定義
買掛/未払金文書に対して支払方法をデフォルト設定するルールの定義
買掛/未払金文書、支払および支払指図に対して実行する検証の割当
Oracle Paymentsでの資金支出支払方法の作成は、次のタスクで構成されます。
一般情報の入力
使用ルールの作成
検証の割当
「支払方法の作成: 一般」ページを完了して「レビュー」ボタンをクリックすると、支払方法を作成する残りのタスクを省略して「支払方法の作成: レビュー」ページが表示されます。ただし、使用ルールと支払フィールドを検証するためのデフォルト値が挿入されます。この支払方法に検証は割り当てられていません。「レビュー」ボタンをクリックしてナビゲートすると、「支払方法の作成: レビュー」ページにデフォルト情報が反映されます。
「支払方法の作成: 一般」ページの「コード」フィールドに、ユーザー定義コードを入力します。このコードは支払方法の短縮名を表します。
注意: 一部のフォーマットでは、支払システムまたは国によって定義された使用可能な値のリストから、支払方法またはそれに相当するフィールドに値が移入されている必要があります。これらのリストは、Oracle Paymentsにシードされている支払方法や新規に作成した支払方法と1対1で対応していない場合があります。
フォーマットの支払方法またはそれに相当するフィールドに値を正しく移入するには、「支払方法の作成: 一般」ページまたは「支払方法の更新」ページの「フォーマット値マッピング」フィールドに、新規に作成した支払方法の値を、支払ファイルで表示されるとおりに入力します。
たとえば、フォーマット・テンプレートにはWIREのフォーマット値を使用し、検証内容がそれぞれ異なる複数の銀行振込支払方法を新規に作成する場合は、それぞれのフォーマット・マッピング値にWIREと入力できます。この値が、その支払方法が指定されているすべての支払指図の支払ファイルで表示される値です。
「予定支出変動」フィールドに、支払指図を発行した後、資金が第一者支払人の口座から移動するまでの日数を表す値を入力します。
支払手形は、銀行口座間での送金を伴う支払方法です。この支払方法では、指定の日付に指定の金額を支払うことを、一方の当事者がもう一方の当事者に約束します。支払手形専用に使用する支払方法を作成する場合は、「満期日計算」フィールドに値を入力する必要があります。この値は、今日の日付に追加する日数を表します。この値で支払手形の支払期日が決まります。
使用ルールには、買掛/未払金文書のソース製品で支払方法を使用できる時期を指定します。使用ルールを作成すると、Oracle Paymentsに統合されている各製品に対して、支払方法を使用可能または使用不可にできます。支払方法を使用可能または使用不可にした各製品について、それぞれ条件を定義または定義しないことで、様々なソース製品に異なる使用ルールを効果的に指定したり、支払方法の使用可能/使用不可や、支払方法を使用できる時期を効果的に変更できます。
「支払方法の作成: 使用ルール」ページの「可用性」列は「常時」の可用性にデフォルト設定されています。これは、該当する製品に対して支払方法を常に使用できることを意味しており、条件が設定されていないことも暗黙的に示しています。「可用性」列の値は読取り専用です。この値には、「使用ルール: <製品名>の条件の更新」ページで、該当する製品に条件が定義されているどうかが反映されます。
ソース製品についてソース製品ユーザーに表示される支払方法は、「支払方法の作成: 使用ルール」ページで指定した使用ルールによって決まります。
次の表に、「支払方法の作成: 使用ルール」ページでのソース製品に対する支払方法条件の定義と支払方法の可用性との関連を示します。
「可用性」列の表示 | 支払方法の条件 | 「使用可能」チェック・ボックス |
---|---|---|
常時 | 条件なし | 選択 |
条件付き | 条件あり | 選択 |
非使用 | 条件なし | 選択されていた「使用可能」チェック・ボックスの選択を解除 |
「使用ルール: <製品名>の条件の更新」ページの「第一者組織」サブリージョンでは、アクセス制御セキュリティが使用されます。このため、「追加」ボタンをクリックすると、アクセス権がある第一者組織のみが表示されます。つまり、追加できるのは、アクセス権がある第一者組織のみです。
「支払方法の作成: 使用ルール」ページを完了して「レビュー」ボタンをクリックすると、支払方法を作成する残りのタスクを省略して「支払方法の作成: レビュー」ページが表示されます。ただし、支払フィールドを検証するためのデフォルト値が挿入されます。この支払方法に検証は割り当てられていません。「レビュー」ボタンをクリックしてナビゲートすると、「支払方法の作成: レビュー」ページにデフォルト情報が反映されます。
ソース製品ユーザーがOracle Payablesに請求書を入力するときは、たとえば、「使用ルール: <製品名>の条件の更新」ページに表示されているすべての変数にデータを入力します。このデータには、顧客払戻、ローン資金調達、買掛金文書、従業員経費精算書、銀行口座振替、アドホック支払などの支払方法に対して使用可能な支払処理取引タイプに加え、請求書を所有する組織や法的エンティティが含まれています。「使用ルール: <製品名>の条件の更新」ページで指定したすべてのデータは、Oracle Payablesユーザーが支払方法を選択する前に、Oracle Payablesの請求書に対して入力されます。
この支払方法を使用する各文書、支払または支払指図に対して、実行する検証を割り当てます。検証の詳細は、『Oracle Paymentsユーザー・ガイド』の文書検証フロー(F5)に関する項または支払指図検証のエラー処理フロー(F9)に関する項を参照してください。
支払方法は、次の操作によって更新できます。
条件の削除または追加による使用ルールの更新
検証の割当または削除
支払方法を複製するには、「支払方法」ページで該当する「複製」アイコンをクリックします。これによって、元の支払方法全体がコピーされます。この複製は、変更を加えて、新しい資金支出支払方法として保存できます。
支払方法デフォルト・ルールは、請求書などの買掛/未払金文書に対して支払方法をデフォルト設定する時期を決定します。様々な製品に対して異なるデフォルト・ルールを指定できるため、「支払方法デフォルト・ルール」ページには様々な製品が表示されます。指定したすべての条件を満たすと、買掛/未払金文書に対して支払方法がデフォルト設定されます。つまり、買掛/未払金文書に対してデフォルト設定するには、その買掛/未払金文書の値(法的エンティティ、組織、支払タイプなど)が、支払方法のデフォルト・ルールの条件の値と一致している必要があります。
Oracle Paymentsでは、ユーザー指定の優先度でルールが適用されます。たとえば、最初のルールが適合すると、後続のルール照合は停止され、適合したルールの対応する支払方法が請求書にデフォルト設定されます。さらに、Oracle Payablesで処理されるすべての文書の支払方法に、第1に「小切手」、第2に「EFT」を指定した場合は、支払方法「小切手」に対する条件が請求書に対する条件と一致すると、支払方法「小切手」がその請求書にデフォルト設定されます。支払方法「小切手」に対する条件が請求書に対する条件と一致しない場合は、支払方法「EFT」の条件に一致するかどうかが判断されます。支払方法「EFT」に対する条件が請求書に対する条件と一致すると、その支払方法「EFT」が請求書にデフォルト設定されます。
通常、ソース製品の場合、ユーザーはデフォルトの支払システムを手動で上書きできます。
支払方法デフォルト・ルールを作成する目的は、支払対象文書に対して支払方法がデフォルト設定される場合に備えて、デフォルト・ルールを作成および保守することです。
デフォルト・ルールの第一者法的エンティティ、第一者組織、支払処理取引タイプ、通貨および受取人事業所のすべてが、請求書のこれらの属性の同じ値に適合する場合は、その支払方法が請求書にデフォルト設定されます。
第一者法的エンティティは、請求書を所有する法的エンティティです。
第一者組織は、請求書を所有する組織です。
第一者組織では、アクセス制御セキュリティが使用されます。そのため、「追加」ボタンをクリックすると、アクセス権がある第一者組織のみが表示されます。これは、追加できるのは、アクセス権がある第一者組織のみであることを意味します。
「支払処理取引タイプ」値リストに表示されるのは、ルールを更新または作成しているソース製品に割り当てられている支払処理取引タイプのみです。支払処理取引タイプには、次の支払タイプが含まれています。
顧客払戻
ローン資金調達
買掛/未払金文書
従業員経費精算書
銀行口座振替
アドホック支払
通常、デフォルト・ルールは次の場合に順序変更されます。
新規デフォルト・ルールを作成した場合
採用企業のビジネス・プロセスが変更された場合
通常、銀行指図コードは各国の政府または中央銀行が提供する国固有の識別子です。これらのコードは、国固有の支払の処理方法に関する詳細を支払システムまたは銀行に示します。
特定の国の支払システムまたは銀行に必要な国固有の銀行指図コードを入力する目的は、国固有の支払システムまたは銀行に対する支払指図を処理できるようにすることです。
Oracle Paymentsには、多数の銀行指図コードがシードされています。「銀行指図コード」ページの「作成者」列には、シード銀行指図コードについてはOracle Paymentsが、ユーザー定義コードについては該当するユーザー名が表示されます。
銀行指図コードを作成するには、次の情報を入力します。
国の政府または中央銀行から取得したコード
国の政府または中央銀行から取得したフォーマット値
指図コードを作成する対象の国
通常、決済チャネル・コードは国の政府または中央銀行が提供する国固有の識別子です。これらのコードは、受取人に対する国固有の支払の決済方法に関する追加の詳細を支払システムまたは銀行に示します。
特定の国の支払システムまたは中央銀行に必要な国固有の決済チャネル・コードを入力する目的は、国固有の支払システムまたは銀行による受取人への支払の決済方法を指定できるようにすることです。
Oracle Paymentsには、多数の決済チャネル・コードがシードされています。「決済チャネル・コード」ページの「作成者」列には、シード決済チャネル・コードについてはOracle Paymentsが、ユーザー定義コードについては該当するユーザー名が表示されます。
決済チャネル・コードを作成するには、次の情報を入力します。
国の政府または中央銀行から取得したコード
国の政府または中央銀行から取得したフォーマット値
決済チャネル・コードを作成する対象の国
通常、支払事由コードは国の政府または中央銀行が提供する国固有の識別子です。これらのコードは、規制レポートの目的で支払事由の詳細を支払システムまたは銀行に示します。
特定の国の支払システムまたは中央銀行に必要な国固有の支払事由コードを入力する目的は、国固有の支払システムまたは銀行に対して支払事由を指定できるようにすることです。
Oracle Paymentsには、多数の支払事由コードがシードされています。「支払事由コード」ページの「作成者」列には、シード支払事由コードについてはOracle Paymentsが、ユーザー定義コードについては該当するユーザー名が表示されます。
支払事由コードを作成するには、次の情報を入力します。
国の政府または中央銀行から取得したコード
国の政府または中央銀行から取得したフォーマット値
支払事由コードを作成する対象の国
支払プロセス・プロファイルは、買掛/未払金文書に割り当てられている支払属性で、Oracle Paymentsでの処理の実行方法を指定します。支払プロセス・プロファイルは、フォーマットと伝送の仕様も含めた、様々な支払処理情報で構成されます。
支払プロセス・プロファイルを設定するには、その前に、次の設定ステップを実行する必要があります。
資金支出支払方法
フォーマット
支払システムと伝送構成(使用する予定がある場合)
支払プロセス・プロファイルを設定する目的は、支払プロセスの詳細を指定することです。支払プロセス・プロファイルは、支払の作成と支出に関するすべてのルールが盛り込まれた設計図です。
支払プロセス・プロファイルには、複雑さの異なる多数の機能が用意されています。その一部は、基本的な支払処理には不要な場合もあります。したがって、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページにデータを入力して支払プロセス・プロファイルを作成し、その内容を適用した後は、新規に作成したそのプロファイルを検索し、更新機能を使用して追加の機能を設定できます。
「支払プロセス・プロファイルの作成」ページでのデータの入力が終了した後は、「詳細の保存と追加」ボタンをクリックして「支払プロセス・プロファイルの更新」ページにナビゲートします。入力した初期データがデータベースに保存され、適切な場合は新規に作成された支払プロセス・プロファイルの使用準備が整います。あるいは、更新機能を使用してその他の機能を後で追加できます。
「電子」または「印刷物」の処理タイプの選択によって、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページのヘッダーに表示されるフィールドが決まります。
「支払システム」フィールドの値リストは、「支払指図フォーマット」値リストで選択した値に基づいています。「支払指図フォーマット」値リストからオプションを選択しないと、「支払システム」フィールドの値リストは空白になります。
「支払システム」値リストから支払システムを選択しないと、「伝送構成」フィールドの値リストは空白になります。支払システムを選択すると、「伝送構成」の値リストには、その支払システムにリンクされている構成が表示されます。
「支払プロセス・プロファイルの作成」ページの「処理タイプ」ドロップダウン・ボックスから「電子」を選択すると、電子支払処理に関係する次のフィールドがヘッダーに表示されます。
「支払完了ポイント」ドロップダウン・ボックス。このオプションは、支払に完了のマークが付けられた時期を示します。支払には、支払指図がフォーマットされてから支払システムに伝送されるまでの任意の時点で自動的に完了のマークが付きます。
「支払完了の手動設定の許可」チェック・ボックス。この設定によって、支払管理者は、「資金支出プロセス・ホーム」ページの「支払プロセス」リージョンで支払の完了を手動でマークできます。
「フォーマット後に自動支払ファイル転送」チェック・ボックス。このボックスを選択すると、フォーマット後に、支払ファイルが支払システムまたは銀行に自動的に転送されます。このボックスの選択を解除した場合は、支払管理者が資金支出ダッシュボードで転送を開始します。
「処理タイプ」ドロップダウン・ボックスから「印刷物」を選択すると、印刷物での支払処理に関係する次のフィールドがヘッダーに表示されます。
「デフォルト支払文書」の値リスト
「デフォルト支払文書」フィールドの値リストは、「支払指図フォーマット」値リストで選択した値に基づいています。「支払指図フォーマット」値リストから値を選択しないと、「デフォルト支払文書」フィールドの値リストは空白になります。
「ファイルに送信」ラジオ・ボタン
「プリンタに送信」ラジオ・ボタン
「フォーマット後に自動印刷」チェック・ボックス
選択されている場合は、Oracle Applicationsで割り当てたデフォルト・プリンタが「デフォルト・プリンタ」フィールドに移入されます。この値は必要に応じて変更できますが、デフォルト・プリンタは「デフォルト・プリンタ」値リストから選択する必要があります。
支払プロセス・プロファイル使用ルールは、買掛/未払金文書に使用する支払プロセス・プロファイルの割当可能時期を決定します。「すべて」ラジオ・ボタンを選択すると、この支払プロセス・プロファイルに適用するすべての支払方法、第一者組織、当方銀行口座、通貨を示すことができます。また、「指定」ラジオ・ボタンを選択すると、この支払プロセス・プロファイルに適用するこれらの分類のいずれかに対して特定の値を指定できます。
第一者組織では、アクセス制御セキュリティが使用されます。そのため、「指定」ラジオ・ボタンを選択して「追加」ボタンをクリックすると、アクセス権がある第一者組織のみが表示されます。これは、追加できるのは、アクセス権がある第一者組織のみであることを意味します。
このリージョンでは、複数の支払を支払指図にグループ化する方法と、支払指図内でのそれらの支払のソート方法を指定できます。
「当方銀行口座」および「支払通貨」の支払グループ化オプションが、「支払指図作成ルール」リージョンに表示されるのは、選択した「処理タイプ」が「電子」の場合のみです。
「支払プロセス要求」グループ化オプションを指定すると、異なる支払プロセス要求でOracle Paymentsに発行された支払は、支払指図にまとめて混合されることはありません。ただし、1つの支払プロセス要求の支払で1つの支払指図が作成される保証はありません。これは、同じ支払プロセス要求の各支払には、異なる支払プロセス・プロファイルが指定されている可能性があり、したがって、個別の支払指図にグループ化する必要があるためです。
次の表に、抜粋した支払グループ化オプションの説明を示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
RFC識別子 | チェック・ボックス | RFC(Regional Finance Center)の識別子。これは、米国連邦機関で使用するためにOracle Paymentsを採用している場合に関係します。 |
支払機能 | チェック・ボックス | 支払の機能。つまり、支払のタイプを示します。支払機能の例には、仕入先支払や従業員払戻などがあります。 |
支払指図には、最大支払額または支払の最大件数(あるいはその両方)を指定できます。最大支払額を指定した場合は、「換算レート・タイプ」ドロップダウン・ボックスで換算レート・タイプを指定する必要があります。次の表に、換算レート・タイプ・オプションの例を示します。
フィールド | 説明 |
---|---|
社内 | 外貨換算を実行する際にオプションで使用する換算レート。通常、社内換算レートは、組織全体で使用できるように、財務の上層部が決定する標準市場レートです。このレートはOracle General Ledgerで定義します。 |
直物 | 外貨換算を実行する際に使用する日次換算レート。通常、直物換算レートは、通貨間の即時配信に適用される査定済の市場レートです。 |
ユーザー | ユーザー定義の換算レート。 |
ユーザーが指定した支払グループ設定は、複数の支払のプールに適用されます。そのため、個々の支払は様々な支払指図にグループ化されます。次に、支払指図内で支払が指定どおりにソートされるように、ユーザー指定のソートが順に適用されます。
送金通知は受取人に送信されるレポートで、各支払の一部として支払われた買掛/未払金文書がリストされます。送金通知文書のフォーマットと配信方法は指定できます。
送金通知書の「フォーマット」フィールドを指定すると、「レポート」サブタブにある「送金通知書」リージョンの「条件」フィールドが「全支払」に設定されます。この値は、必要に応じて「支払プロセス・プロファイルの更新」ページで変更できます。
「受取人送信方法作業環境の上書き」チェック・ボックスを選択すると、仕入先/受取人の設定で指定した仕入先/受取人の送信方法作業環境を上書きできます。
「受取人送信方法作業環境の上書き」チェック・ボックスの選択を解除すると、仕入先/受取人レベルで設定した送信方法作業環境が使用され、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページまたは「支払プロセス・プロファイルの更新」ページで設定した送信方法は無効になります。
「使用ルール」サブタブには、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページに表示される内容と同じリージョンとフィールドが表示されます。
「支払システム」サブタブには、支払システムに関連付けられているアカウントが表示されます。必要に応じて、1つ以上の支払システム・アカウントを使用可能にできます。
「支払伝送プロトコル」ドロップダウン・リストから支払伝送プロトコルを選択します。このドロップダウン・リストには、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページの「支払システム」値リストで選択した支払システムにリンクされているシード・プロトコルが表示されます。
「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」フィールドは、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページの「支払システム」値リストで支払システムを選択しなかった場合のみ入力可能になります。「支払プロセス・プロファイルの作成」ページの「支払システム」値リストから支払システムを選択した場合、「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」フィールドは読取り専用となるため、更新できません。
「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」フィールドで、支払システムを選択または入力した場合は、対応する「使用可能」チェック・ボックスを選択して少なくとも1つの支払システム・アカウントを選択する必要があります。
支払システム・アカウント名はユーザー定義の識別子で、採用企業の支払システムによってその採用企業のアカウントを識別します。すべての支払システム・アカウント名はデフォルトで使用可能であり、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページから「支払プロセス・プロファイルの更新」ページに初めてナビゲートしたときに、「支払システム・アカウント」リージョンの下の「名称」フィールドに移入されます。移入された支払システム・アカウント名は、支払システムの共有設定の過程で「支払システム・アカウントの更新」ページの「名称」フィールドに当初入力したユーザー定義識別子と同じです。
「口座支払プロセス・プロファイル名」フィールドの値は、口座支払プロセス・プロファイル名と支払システム・アカウント名を結合した文字列にデフォルト設定されます。このデフォルトの口座支払プロセス・プロファイル名は、必要に応じて変更できます。
「口座支払プロセス・プロファイル名」フィールドの必須値が有効なのは、使用可能な口座支払プロセス・プロファイル名に対してのみです。通常、ユーザーは、対応する「使用可能」チェック・ボックスを選択して、1度に1つの支払システム・アカウント名を使用可能にします。ただし、異なる支払システム・アカウントに対して同じ支払プロセス・プロファイルを使用する場合は、複数の支払システム・アカウントを使用可能にできます。
「支払プロセス・プロファイルの作成」ページから直接ナビゲートするかわりに、「支払プロセス・プロファイル」ページの「更新」アイコンをクリックし、「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」サブタブで「使用可能」チェック・ボックスの選択を解除すると、支払システム・アカウントの有効期間は終了しますが、アカウントは削除されません。
「支払作成」サブタブに入力した情報は、買掛/未払金文書を支払にグループ化するための支払作成ルールを定義するために使用されます。
文書グループ・オプションを指定することで、買掛/未払金文書を支払にグループ化する際に使用するグループ化ルールを定義します。
このリージョンでは、支払に対する支払詳細最大サイズ制限と最大支払額を指定できます。支払詳細は「支払詳細算式」フィールドを使用して作成されます。このフィールドには、データベース管理者が記述したSQL式が必要です。Oracle Paymentsでは、買掛/未払金文書表の列を参照できるこのSQL式を使用して、支払の一部となる支払詳細がテキスト形式で生成されます。発注番号と支払文書の支払日を連結して支払詳細を作成する支払詳細の例には、PO_NUMBER || PAYMENT_DATEのような式があります。
「最大支払詳細長」フィールドに、支払詳細に許可される最大文字数を入力します。この制限を課すのは、採用企業の支払システムまたは規制機関です。
「支払指図作成」サブタブに入力した情報は、複数の支払を支払指図にグループ化する際に使用されます。このサブタブには「銀行指図」リージョンがありますが、「支払プロセス・プロファイルの作成」ページには表示されません。
支払グループ化オプションの「当方銀行口座」チェック・ボックスが表示されるのは、「処理タイプ」フィールドで「電子」が選択されている場合のみです。
このリージョンでは、この支払プロセス要求を使用して作成したすべての支払指図に追加する銀行指図コードとその他のテキスト・フィールドを指定します。指定したコードとテキストは、通常、対象の支払システムに追加の支払処理指図を提供したり、対象の受取人に追加の支払情報を提供するために使用されます。次の表に、「銀行指図」リージョンの各フィールドを示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
「銀行指図1」および「銀行指図2」 | 値リスト | 銀行指図コード。銀行指図コードの設定の詳細は、「ステップ14. 銀行指図コードの設定」を参照してください。 |
「銀行指図詳細」 | 入力可能フィールド | 電子支払指図に表記されるテキスト。 |
「支払テキスト・メッセージ1」および「支払テキスト・メッセージ2」 | 入力可能フィールド | 電子支払指図に追加され、支払システムによって受取人に渡されるメッセージ。 |
「支払指図フォーマット」サブタブには、支払システムまたは銀行に対して、支払とともに発行される支払指図のフォーマットに関する情報が表示されます。
「支払ファイル情報」リージョンの入力可能フィールドには、支払ファイルを発行する支払システムまたは銀行が要求するユーザー定義の情報が格納されます。次の表に、支払ファイル情報の各フィールドを示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
アウトバウンド支払プリフィクス | 入力可能フィールド | 支払システムまたは銀行に発行されるファイル名のプリフィクス。 |
アウトバウンド支払ファイル拡張子 | 入力可能フィールド | 支払システムまたは銀行に発行されるファイル名の拡張子。 |
アウトバウンド支払ファイル・ディレクトリ | 入力可能フィールド | 支払ファイルを支払システムまたは銀行に発行する採用企業のコンピュータ上の位置。 |
Oracle Paymentsでは、一連の項目に番号を付ける際に、連番が使用されます。連番の例には、請求書の順次採番があります。データベース管理者はデータベースで連番を定義します。支払システムまたは中央銀行では、これらの連番の定期的な再設定が必要になる場合があります。
次の表に、「支払指図フォーマット」サブタブにある「フォーマットの期間別連番」リージョンの各フィールドを示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
連番名 | 入力可能フィールド | データベース管理者がデータベースに定義する連番の名称。この値は、Oracle XML Publisherテンプレートの入力にリンクされており、共有設定の過程でフォーマットを作成する際に選択します。 |
支払システム・アカウント名 | 使用可能な支払システム・アカウントによる自動移入 | 使用可能な支払システム・アカウントが「支払システム・アカウント名」フィールドに表示されます。 |
連番値の再設定 | 入力可能フィールド | 「連番値の再設定」フィールドで指定した値で連番が再開されます。 |
使用済最終番号 | 入力可能フィールド | 連番再開直前の番号。 |
予定の設定 | アイコン | Oracle Paymentsで連番を実行する時期と頻度を指定できる「カレンダ」ページをオープンします。 |
注意: 「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」サブタブの「支払システム」フィールドで、支払システムが選択または入力されていない場合、「フォーマットの期間別連番」リージョンは表示されません。
「フォーマットの期間別連番」リージョンは、連番を最大3つまで入力できるように常に3行で表示されます。「フォーマットの期間別連番」リージョンで連番名を入力すると、「連番設定」表には、「支払プロセス・プロファイルの更新」ページの「支払システム」サブタブで使用可能にした支払システム・アカウント名がすべて表示されます。
「レポート」サブタブには、様々なレポートを実行するためのオプションを選択する入力可能フィールドが表示されます。
支払指図台帳は、各支払指図に対して作成されるレポートです。この台帳は、どのような支払がその支払指図に含まれているかを示します。
正支払ファイルは、採用企業が小切手による支払を通知するために支払システムまたは銀行に送信する文書形式での安全対策です。小切手を印刷すると、銀行または支払システムに、印刷した小切手を示す支払のリストを電子的に伝送できます。これによって、銀行または支払システムは、支払う必要がある小切手を認識します。不正小切手は、正支払ファイルに表示されないため、このリストによって、支払システムまたは銀行は不正小切手への支払を回避できます。
次の表に、「レポート」サブタブの「正支払」リージョンのフィールドを抜粋して示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
アウトバウンド支払プリフィクス | 入力可能フィールド | 正支払ファイルのファイル名に入力したプリフィクス。 |
アウトバウンド支払ファイル拡張子 | 入力可能フィールド | 正支払ファイルのファイル名に入力した拡張子。 |
アウトバウンド支払ファイル・ディレクトリ | 入力可能フィールド | 正支払ファイルを支払システムまたは銀行に発行する採用企業のコンピュータのフォルダ。 |
ファイルの自動転送 | チェック・ボックス | 選択されている場合は、支払の発行時に正支払ファイルが転送されます。つまり、小切手が印刷される際に正支払ファイルが生成され、転送されます。 |
送金通知書は、特定の支払で支払われた請求書がリストされている文書です。送金通知書のフォーマットと配信方法は指定できます。
次の表に、「レポート」サブタブの「送金通知書」リージョンのフィールドを抜粋して示します。
フィールド | 機能 | 説明 |
---|---|---|
条件 | ドロップダウン・リスト | この送金通知を生成する時期と支払を指定します。 「文書件数」オプションは、Oracle Paymentsで送金通知を生成する際に、対象となる支払として支払指図に含める必要がある支払件数を示します。「支払詳細長」オプションは、支払の送金通知を生成する際に最小限必要な支払詳細長を示します。 |
規制レポートは、政府、中央銀行、個人銀行レベルの規制機関により要求されるレポートに対応しています。
支払プロセス・プロファイルの更新ページの「規制レポート」リージョンのフィールドにより、規制レポートの生成条件を定義できます。これらの条件に加えて、より複雑な基準を実装する場合は、SQL機能を使用できます。このSQL機能は、限度額のレポートなど、ユーザー・インタフェース内のフィールドを上書きします。
このSQL機能を実装するには、次のサブSQL機能を更新する必要があります。
IBY_EXTENSIBILITY_CALLOUTS_PUB (ibyextcs/b.pls) with the following signature:
FUNCTION isCentralBankReportingRequired(
p_payment_id IN NUMBER,
x_return_status OUT NOCOPY VARCHAR2
) RETURN VARCHAR2;
この関数は1つのパラメータ(支払ID)を受け入れ、YまたはNを戻します。
このサブタフを使用すると、必要に応じて付加フレックスフィールドを定義できます。
支出システム・オプションはシステム全体の支払オプションで、第一者支払人から仕入先への支払を制御します。Oracle Paymentsには、営業単位または法的エンティティ別に、2つのレベル(企業レベルと組織レベル)のシステム・オプションが用意されています。
支払機能に関するシステム・オプションは、支払を実行する第一者支払人または採用企業が設定できます。「支出システム・オプション」ページには、企業レベルのシステム・オプションが1つシードされています。このページにアクセスすると、企業全体のデフォルトのシステム・オプションが表示されます。「更新」のセキュリティ権限が割り当てられている場合は、企業レベルのシステム・オプションを更新できます。
セキュリティ・プロファイルでアクセス権が付与されている各組織についても、システム・オプションを表示できます。これは、表示および更新できるのは、セキュリティ・プロファイルでアクセス権が付与されている組織のみであることを意味します。複数組織に対するセキュリティ・アクセスの詳細は、『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』を参照してください。
初期の実装で、企業レベルの設定に表示されるのは、シードされている企業規模のオプション設定です。この設定は、企業および企業内の全組織に対して使用されます。「支出システム・オプションの更新: 企業規模」で値を変更すると、データベース内の既存の値が表示されます。更新アクセス権限がある場合は、企業レベルまたは組織レベルでシステム・オプションを変更できます。組織レベルで変更すると、その組織のレコードが作成されます。その後は、企業レベルでの変更によって組織レベルが更新されることはありません。
注意: 一部のシステム・オプション(デフォルト支払方法など)は、組織レベルで設定できます。
注意: 支出システム・オプションはデフォルトとして処理されます。これらの設定は、支払プロセス要求の発行時に、ソース製品によって上書きされる場合があります。
支出システム・オプションを設定する目的は、企業および組織レベルでの支払プロセスの実行方法を指定することです。
次の表に、デフォルト支払方法システム・オプションを示します。
「デフォルト支払方法」リージョン | 機能 | 説明 |
---|---|---|
支払方法デフォルト・ルール設定にのみ基づいています | ラジオ・ボタン | このオプションでは、Oracle Paymentsのステップ12で設定した支払方法デフォルト・ルールが使用されます。 |
デフォルト方法が受取人設定ならデフォルトルール上書き | ラジオ・ボタン | このオプションでは、iSupplier Portalで、各仕入先または受取人に設定したデフォルト支払方法が使用されます。 |
次の表に、支払処理システム・オプションを抜粋して示します。
リージョン/フィールド名 | 機能 | 説明 |
---|---|---|
「検証失敗結果」リージョン | ||
文書 | ドロップダウン・リスト | これらのオプションは、検証が失敗した場合にOracle Paymentsに対して、該当する文書をレビューするために支払処理の停止を指示するか、文書の一部またはすべてを却下するように指示します。 |
支払 | ドロップダウン・リスト | これらのオプションは、検証が失敗した場合にOracle Paymentsに対して、該当する支払をレビューするために支払処理の停止を指示するか、支払の一部またはすべてを却下するように指示します。 |
「提案済支払」リージョン | ||
作成後提案済支払のレビュー | ドロップダウン・リスト | 支払が作成されて検証された後、その支払を支払管理者がレビューおよび削除できるように、支払プロセスを停止するかどうかを決定します。 |
受取人銀行口座に提案済支払の上書きを許可 | チェック・ボックス | このチェック・ボックスが選択されている場合は、支払を実行する銀行口座を「提案済支払のレビュー」ページで変更できます。「作成後提案済支払のレビュー」が「No」に設定されている場合、このフィールドは使用されません。 このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、支払を実行する銀行口座は変更できません。 |
「支払プロセス要求ステータス・レポート」リージョン | ||
フォーマット | 値リスト | Oracle Paymentsにシードされているステータス・レポート・フォーマットは値リストから選択できます。独自のステータス・レポート・フォーマットを作成することもできます。作成した独自のステータス・レポート・フォーマットは、値リストからオプションとして使用できます。 |
支払プロセス要求完了で自動発行 | チェック・ボックス | このチェック・ボックスが選択されている場合は、支払作成プログラムの完了後にステータス・レポートが自動的に実行されます。 このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、支払作成プログラムの完了後にステータス・レポートは実行されません。 |
「支払指図」リージョン | ||
フォーマット済支払ファイルをデーベースに保存 | チェック・ボックス | このチェック・ボックスが選択されている場合は、支払指図から作成されたフォーマット済支払ファイルがデータベースに保存されます。 |
次の表に、受取人のデフォルト支払仕様システム・オプションを示します。
フィールド名 | 機能 | 説明 |
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銀行手数料負担者 | ドロップダウン・リスト | EFTで資金を送金すると、その送金を処理する銀行から料金が請求されます。「銀行手数料負担者」ドロップダウン・リストからオプションを選択して、EFT料金を支払う責任がある当事者を示すことができます。このフィールドは、あらゆる国のすべての銀行で使用されるとはかぎりません。 |
各文書を個別支払 | チェック・ボックス | このチェック・ボックスが選択されている場合は、Oracle Paymentsに発行された各買掛/未払金文書がそれ自体の支払に組み込まれます。つまり、買掛/未払金文書は、支払を作成するために、他の文書と結合されることはありません。 |