Oracle Payablesユーザーズ・ガイド リリース12 E06002-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
Oracle Payablesは、ポイント&クリック機能を駆使した、応答性の高いマルチ・ウィンドウのグラフィック・ユーザー・インタフェース(GUI)です。マウスやキーボードを使用して、プルダウン・メニュー、ボタン、ポップリスト、またはタブ・リージョンなどのグラフィカル・コントロールを操作します。
このGUIユーザー・インタフェースの基本的な特徴については、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
ここでは、次のトピックについて検討します。
Payablesには、請求書ワークベンチと支払マネージャという2つの完全に統合されたワークベンチが組み込まれています。請求書ワークベンチまたは支払マネージャを使用して、Payablesにおける取引のほとんどを実行できます。請求書ワークベンチでは、請求書と請求書バッチを入力、調整および検討します。支払マネージャでは、支払と支払バッチを作成、調整、および確認します。
ウィンドウ内でアクセスできるボタンと処理は、システム管理者が導入する機能セキュリティによって制限されている場合があります。関連項目: 『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の「Oracle Payablesにおける機能セキュリティ」
「請求書概要」および「支払マネージャ」ウィンドウを使用して、情報を検討します。
Payablesのいくつかのウィンドウにはカスタマイズ可能フォルダがあり、ウィンドウを移動またはサイズ変更することも、ウィンドウのフィールドを非表示にすることもできます。関連項目: 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の「フォルダ内のデータ表現のカスタマイズ」
Payablesのワークベンチにより、柔軟な方法で重要な情報を検索します。たとえば、請求書ワークベンチでは、仕入先、発注番号、ステータスまたは他の条件に基づいて請求書を検索できます。そしてその請求書に対して、配分、支払予定、支払、保留およびその他の詳細な請求書情報を検討できます。また、照合の実行、請求書検証の発行、保留の適用と解除または支払を実行できます。請求書を問い合せてから、その請求書を再度検索しなくても複数の取引を実行できます。また、一度に複数のウィンドウをオープンしておくこともできます。
Payablesの「請求書ワークベンチ」、「支払」ウィンドウ、「支払バッチ」ウィンドウには、それぞれに関連した「処理」ウィンドウがあり、これを使用して、1つ以上のレコードで有効な処理を実行できます。
「検索」ウィンドウを使用すると、フィールド、レコード・ステータスまたは値の範囲を指定して、レコードを問合せできます。請求書ワークベンチの「表示」メニューまたは支払マネージャから直接大抵の「検索」ウィンドウにアクセスできます。たとえば「請求書」ウィンドウでは、「請求書の検索」ウィンドウを使用し、特定範囲の請求書日付を持つすべての検証済請求書を問い合せできます。
Payablesでは、あるウィンドウに進むと、他の「検索」ウィンドウが自動的にオープンされ、指定した条件に一致するレコードがウィンドウに表示されます。たとえば、請求書ワークベンチでクレジット・メモを選択して「照合」ボタンを選択すると、「照合する請求書の検索」ウィンドウが自動的にオープンします。ウィンドウに条件を入力し、「検索」ボタンを選択すると、「請求書の照合」ウィンドウがオープンし、条件と一致する請求書が表示されます。
Payablesでウィンドウにナビゲートまたはオープンするには、「ナビゲーション」を参照してください。
「請求書ワークベンチ」は、請求書および請求書バッチの入力、修正および確認に使用するウィンドウのグループです。「請求書ワークベンチ」内のウィンドウ階層は次のようになっています。
請求書バッチ
請求書バッチの検索
請求書
請求処理
前払金の充当/非充当
税金の計算
税金詳細
税金明細要約
配賦
詳細税金明細
訂正
訂正対象文書の検索
クイック照合
照合
照合する発注の検索
照合する受入の検索
全配分
配分
請求書概要
支払マネージャ・モジュールによって、Oracle PayablesとOracle Paymentsの間をシームレスにナビゲートして、支払の始めから終わりまでを完全に実行できます。支払実行によって、支払対象の請求のグループが選択され、処理されます。
Oracle Payablesの支払マネージャは、次のコンポーネントで構成されるモジュールです。
支払ダッシュボード
テンプレート
支払処理要求
支払指図
支払
支払マネージャでは、次の支払処理を実行できます。
請求書選択基準を指定して、支払処理要求テンプレートを作成します。
テンプレートを使用して、支払基準と一致する支払に対する請求を選択します。
支払実行を計画します。
処理と支払のため、Oracle Paymentsに対する支払処理要求を通じて請求書が自動的に発行されます。
支払指図が開始されます。
支払のステータスが表示されます。
支払停止が無効になるか、記録されます。
Oracle Payablesは、Oracle Applicationsの複数組織アクセス管理機能を使用しています。複数組織アクセス管理(MOAC)を使用すると、複数組織および組織間の関連をOracle Applicationsの単一インストレーション内で定義できます。これらの組織には、元帳、ビジネス・グループ、法的エンティティ、営業単位、または在庫組織が当てはまります。
営業単位をセキュリティ・プロファイルに割り当て、その後セキュリティ・プロファイルを職責またはユーザーに割り当てることができます。セキュリティ・プロファイルに複数の営業単位が割り当てられている場合、ユーザーは単一の職責から複数の営業単位のデータにアクセスできます。これにより、ユーザーがアクセス、処理およびレポートできるのは、そのユーザーがアクセス可能な営業単位のデータのみとすることができます。ユーザーへの情報を、そのユーザーの組織に関連する情報に限定できます。たとえば、買掛管理担当が入力できる請求書を、その属する営業単位に関連付けられた請求書のみに限定できます。
職責により、Oracle Applicationsの使用時にアクセスできる営業単位が決定されます。1つの営業単位のみにアクセスできる職責で十分な場合は、「MO: 営業単位」プロファイル・オプションを設定します。複数の営業単位のアクセスできる職責が必要な場合は、「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションを設定してそれに複数の営業単位を割り当てます。また、「MO: デフォルト営業単位」プロファイル・オプションを設定して、取引エントリ・ページでデフォルトとなるデフォルト営業単位を指定できます。
元帳レベルまたは営業単位レベルでレポートを実行できます。元帳レベルでレポートを実行すると、レポートは、「MO: セキュリティ・プロファイル」オプションによって定義したように、アクセス可能な元帳に割り当てられたすべての営業単位のデータを発行します。
関連項目: 『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の複数組織サポート機能の使用に関する項および『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』
Oracle Payablesの次の機能では、複数組織アクセス管理が使用されています。
仕入先サイト(仕入先サイトは、営業単位レベルにあります)
源泉徴収税納税証明書および例外
会計オプション
買掛/未払金オプション
レポート・エンティティ
経費精算書テンプレート
承認制限
次の調達およびクレジット・カード
カード・プログラム
カード・プロファイル
GL勘定セット
コード・セット
これらの機能の詳細は、このマニュアルの該当の項を参照してください。
複数組織アクセス管理のための文書連番を設定できます。連番割当は、元帳レベルで管理されます。関連項目: 『Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド』の「文書連番」および『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の「文書連番の定義」
Oracle Payablesの標準のすべてのレポートを営業単位に対して実行できます。また、次のOracle Payablesのレポートを元帳または元帳セットに対して実行して、指定の元帳または元帳セットに割り当てられた営業単位全体の残高についてレポートできます。