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Oracle Human Resources Management Systems構成、レポートおよびシステム管理ガイド
リリース12
E06008-01
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デスクトップ統合

デスクトップ統合の概要

Web Applications Desktop Integrator(Web ADI)は、ブラウザを使用してアクセスするセルフ・サービスのOracleのアプリケーションです。処理は個々のクライアントPCではなくサーバー上で行われるため、Web ADIソフトウェアは、個々のクライアント・マシンにはインストールされていません。

Web ADIでは、Microsoft ExcelまたはMicrosoft Word文書をデスクトップに生成し、アプリケーションから選択されたデータをダウンロードします。Microsoft ExcelまたはMicrosoft Word文書のデータをオンラインまたはオフラインで変更し、Web ADIを使用してデータをアップロードできます。

Web ADIの動作手順

本文の説明内容に関するイメージ

構成可能なレイアウトによって、スプレッドシートまたはワード・プロセッサ文書の外観が決まります。システム管理者は、ユーザーがアクセスするスプレッドシートのフィールドを制限し、それぞれのユーザーに異なるレイアウトを作成できます。また、経験豊かなユーザーは、必要なフィールドのみを含めるよう独自のレイアウトを作成することもできます。

Web ADIは、HRMSの各種フォームで使用されます。たとえば、個人フォルダ、アサイメントフォルダ、個人情報およびアサイメントフォルダ、ラピッド・インプリメンテーション・ワークベンチでレター要求する場合の「給与承認」、報酬ワークベンチのレポート、知識統合でのリンクの構成などです。

関連項目: Web ADIを使用したデータのダウンロードとアップロード

または、コンカレント処理方法を使用して、標準レターを設定できます。コンカレント処理を使用すると、コンピュータで実行しているその他の作業を中断せずに、レターの生成およびレビューが可能です。また、コンカレント処理の実行時刻を管理したり、システムがビジーでないときに長時間実行プロセスを実行するようにスケジュールすることができます。

コンカレント処理を使用して、標準レターを設定する方法には、次の2つがあります。

関連項目: コンカレント処理

デスクトップ統合

Web ADIを使用して、オラクル人事管理システムのアプリケーションからのデータをデスクトップのスプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書にダウンロードできます。

オラクル人事管理システムのウィンドウからデータをダウンロードできますか?

はい。オラクル人事管理システムには、データをダウンロードできるよう設定された特定のウィンドウがあらかじめ組み込まれています。さらに、システム管理者は、「専門ユーザー・インタフェース」(Formsインタフェース)のその他のウィンドウからダウンロードできるように、システムを構成することもできます。

オラクル人事管理システムのウィンドウからダウンロードしたデータを変更して、変更後のデータをアプリケーションにアップロードできますか?

はい。システムがアップロード可能なように構成されていて、適切なアップロード・アクセス権を所有している場合には可能です。

Web ADIを使用して、レガシー・システムからデータをアップロードできますか?

はい。Web ADIを使用して作成したスプレッドシートにテキスト・ファイルを組み込んでから、そのデータをデータベースにアップロードすることによって、レガシー・システムからデータをアップロードできます。

Web ADIは、アップロード時にその情報が上書きされていないことを確認しますか?

はい。データのアップロードに使用するApplication Programmatic Interface(API)によって、エラー・チェックが実行されます。エラーが見つかると、データはOracleデータベースにアップロードされません。

オラクル人事管理システムからのデータを使用して、標準レターを作成できますか?

従業員データを、メール・マージ・レターを作成するためのテンプレート・レターにダウンロードすることによって、標準レターを作成できます。また、テンプレート・レターをOracle Applicationsのデータベースに保存することもできます。

Web ADI用の個別のライセンスが必要ですか?

いいえ。オラクル人事管理システムを購入すると、Web ADIは使用可能です。

Web ADIでADE情報を再使用できますか?

「アプリケーション・データ・エクスチェンジ」(ADE)で必要な情報の多くは、Web ADIで使用するために変換できます。ADIで使用するために作成したビューは再使用が可能で、ADEスタイルの情報はWeb ADIでの使用に適した書式に変換できます。

個々のユーザーPCに、Web ADIをインストールする必要がありますか?

いいえ。ADEとは異なり、Web ADIはクライアントPCに個別にインストールする必要はありません。

どのタイプの標準レターを作成できますか?

標準レターでは、企業の採用または登録アクティビティを簡単に管理できます。Oracle Human ResourcesまたはOracle Learning Management(OLM)を使用して、アサイメントまたは登録ステータスの変更によって起動される標準レターを、応募者および受講者それぞれに発行することができます。たとえば、受講者の登録ステータスが「登録済」に設定されている場合に起動される標準登録確認レターを設定したり、応募者のアサイメント状況が「否認済」に設定されている場合に起動される否認レターを設定できます。

採用または登録アクティビティの管理に役立つ、設定可能なレターの例をいくつか示します。

Oracle Human Resources Oracle Learning Management
通知レター(すべての有効な応募者に対して)通知レター(すべての受講希望登録に対して)
確認レター(面接用)確認レター(日付、会場および講師に基づくイベント加入インストラクションを含む、「登録済」登録に対して)
面接官およびスケジュールのレポート講師のレポート(イベントに参加する受講者の一覧)
内定および否認通知(応募者に対して)追跡レター(応答なしまたは未払いに対して)
  通知レター(取消用)
  証明書(コースを正常に終了したことを示す)

Web ADIを使用したデータのダウンロードとアップロード

Web ADIを使用したデータのダウンロードとアップロード - 概要

Web ADIを使用して、オラクル人事管理システムのアプリケーションからのデータをデスクトップのスプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書にダウンロードできます。

ウィンドウのデータを問い合せて、問い合せたデータをデスクトップにダウンロードし、スプレッドシート形式またはワード・プロセッサの文書にそのデータを表示できます。

場合によっては、オラクル人事管理システムへ変更をダウンロードおよびアップロードしたデータを操作することができます。データの検証は、データのアップロードに使用するApplication Programmatic Interface(API)によって行われ、エラーにはフラグが設定されます。エラーが発生した場合、データはデータベースにアップロードされません。

テンプレート・レターにデータを直接ダウンロードすることによって、メール・マージを作成できます。

空のスプレッドシートを作成し、新しいデータを入力するか、テキスト・ファイルからデータをインポートした後、そのデータをオラクル人事管理システムにアップロードできます。データの検証は、通常のHRMS検証を使用して行われます。

標準Oracleセキュリティは保守されます。

Web ADIの実行手順

Web ADIは、HRMSの「専門ユーザー・インタフェース」ウィンドウ(OLMウィンドウを含む)のアイコンから起動するか、Web ADIのセルフ・サービス・メニュー・オプションから直接起動できます。

Web ADIは、「個人情報管理テンプレート」、セルフ・サービスHRMS(SSHR)ページ、または次のウィンドウのいずれからも起動できません。

また、「個人」ウィンドウのタスク・フローによって「アサイメント」ウィンドウにアクセスする場合には、Web ADIを「アサイメント」ウィンドウから起動することはできません。

注意: 「個人」ウィンドウのタスク・フローによって「アサイメント」ウィンドウにアクセスする場合は、現在の個人問合せについて、その「個人」ウィンドウからWeb ADIを起動できなくなります。Web ADI機能を復元するには、「「個人情報」フォーム」で問合せを再度実行してください。

ナビゲータから「アサイメント」ウィンドウに直接アクセスする場合には、Web ADIを「アサイメント」ウィンドウから起動できます。

Web ADIへのアクセスは、職責に設定されたアクセス権限に依存します。

インテグレータ

Web ADIで使用可能な機能は、「インテグレータ」に格納されている情報に依存します。各インテグレータには、データのダウンロードをHRMSウィンドウ、Web ADIセルフ・サービス・ウィンドウ、「レター要求」ウィンドウのいずれから行うかなど、特定のデータのダウンロード、アップロード、またはプロセスの作成に関連するすべての情報が含まれます。また、一方向のダウンロードのみ可能か、編集したデータを再度アップロードする必要があるか、データをメール・マージにダウンロードするかなども指定します。さらに、インテグレータ詳細では、インテグレータを使用して新規データを作成できるか、あるいは既存のデータの更新のみ可能かを示します。

Web ADIを使用して、スプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書を作成する場合、適切なインテグレータを選択すると、Web ADIによって適宜データの転送および検証が処理されます。

事前定義インテグレータ

オラクル人事管理システムでは、レポートまたは分析用に、次のウィンドウおよびフォルダからデータのダウンロードが可能なインテグレータのサンプルをいくつか提供しています。

ウィンドウおよびフォルダインテグレータ
「個人情報」ウィンドウ「HR個人情報詳細」インテグレータ
個人情報フォルダ「HR個人情報フォルダ詳細」インテグレータ
「アサイメント」ウィンドウ(ナビゲータから直接アクセス)「HRアサイメント詳細」インテグレータ
アサイメント・フォルダ「HRアサイメント・フォルダ詳細」インテグレータ
「給与管理」フォルダ「HR給与条件提示の更新」インテグレータ

「HR給与条件提示の更新」インテグレータを使用すると、ダウンロードしたデータを編集して、HRMSにアップロードできます。残りの4つのサンプル・インテグレータは、データのダウンロードのみをサポートします。

注意: これら5つの事前定義インテグレータは、提供された機能を示していますが、サポートされているソリューションではないため、これらのインテグレータに対して独自のレイアウトを作成することはできません。ただし、独自のインテグレータを作成して、HRMSデータをダウンロードおよびアップロードすることは可能です。

関連項目: データ・ダウンロードおよびアップロードの構成

主要概念

次の用語を理解することにより、Web ADIを使用した、オラクル人事管理システムとデスクトップ間でのデータのダウンロードおよびアップロードに役立ちます。

API

データをOracle Applicationsのデータベースにアップロードするために使用するApplication Programmatic Interface。エラー・チェックを処理し、無効なデータがデータベースにアップロードされないようにします。

コンテンツ

スプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書を作成する際、「レイアウト」で文書に表示される列を定義し、「コンテンツ」で文書のデータを指定します。スプレッドシートにオラクル人事管理システムのウィンドウから問い合せたデータが含まれるように、コンテンツは、通常Oracle Applicationsのデータベースからダウンロードされます。また、スプレッドシートを使用して新規データを入力し、アプリケーションにアップロードできるように、コンテンツのないスプレッドシートを作成することもできます。別の方法としては、デスクトップのテキスト・ファイルから、スプレッドシートのコンテンツに取り入れる方法があります。これにより、テキスト・ファイルからのデータをアプリケーションにアップロードできます。たとえば、サード・パーティのアプリケーションからのレガシー・データや情報をオラクル人事管理システムにアップロードする場合などです。

ダウンロード

オラクル人事管理システムのアプリケーションからデスクトップにデータを転送するプロセス(元のデータはアプリケーション・データベースに保持されます)。

インテグレータ

インテグレータでは、特定のウィンドウやデータベース表示から、または特定の目的のために(インテグレータのタイプにより、使用可能な目的を決定)ダウンロードまたはアップロードする必要のあるすべての情報を定義します。システム管理者は、レポートまたはメール・マージの目的でダウンロードするのか、データを操作して再度アップロードするためにダウンロードするのかに応じて、適切なインテグレータを設定できます。

インタフェース

列をOracle Applicationsのデータベースからデスクトップに、またはその逆に転送するよう指定する項目を指すWeb ADI用語。HRMSでは、インタフェースはビュー(データのダウンロード用)またはAPI(データのアップロード用)です。インテグレータには、インタフェースで使用可能なすべての列が含まれますが、レイアウトでは、ユーザーが参照する必要のある列のみを指定します。

レイアウト

レイアウトでは、スプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書に表示される列を指定します。単一のインテグレータには、異なる目的ごとに複数のレイアウトを設定できます。1つのインテグレータに複数のレイアウトが使用可能な場合は、文書作成時にレイアウトを選択します。1つのレイアウトのみ使用可能な場合には、アプリケーションで自動的にレイアウトが選択されます。

マッピング

Web ADIで作成されたスプレッドシートを使用して、テキスト・ファイルからのデータをオラクル人事管理システムに取り込む場合、テキスト・ファイルの列をアプリケーションの表および列にマップする必要があります。Web ADIでスプレッドシートを作成する際、マッピングに含まれていないテキスト・ファイルの列は無視されます。

テンプレート・レター

メール・マージ・レターを作成する基礎として機能する、フォーム・レターまたはスケルトン・レター。テンプレート・レターには、標準テキストの他、メール・マージ・プロセス中にアプリケーションのデータによって置換されるフィールド・コードも含まれます。

アップロード

デスクトップのスプレッドシートからオラクル人事管理システムのアプリケーションにデータを転送し、アプリケーション・データベースの既存のデータを上書きするプロセス。Web ADIでスプレッドシートが作成された場合にのみ、このプロセスを実行できます。

ビュー

ビューは、アプリケーションからスプレッドシートへのデータのダウンロードに使用可能なインタフェースの例です。インテグレータの定義には、表示名が含まれます。多くのウィンドウへアクセスするためのビューは、オラクル人事管理システムであらかじめ使用可能です。システム管理者は、必要に応じて、追加のビューを作成できます。

ビューワ

オラクル人事管理システムからダウンロードしたデータの表示に使用する、スプレッドシートまたはワード・プロセッサ・ツールなどのデスクトップ・アプリケーション。

Web ADIを使用したデータのダウンロード

オラクル人事管理システムのアプリケーションからのデータをデスクトップのスプレッドシートまたはワード・プロセッサにダウンロードできます。その後、スプレッドシートまたはワード・プロセッサ・ツールの機能を使用して、分析およびレポートの目的でデータを操作できます。

ダウンロードは、HRMSの「専門ユーザー・インタフェース」のウィンドウ(OLMウィンドウを含む)内から、またはWeb ADIセルフ・サービス・ページから直接実行できます。

作成したスプレッドシートは保存して、後で戻ることができます。スプレッドシートには、ダウンロードしたすべてのデータが含まれます。スプレッドシートを再作成せずに、スプレッドシートから直接新規ダウンロードを実行することによって、新規スプレッドシートを作成せずにデータをリフレッシュできます。

関連項目: Web ADIを使用したデータのアップロードおよびWeb ADIを使用したレター生成

HRMSウィンドウからのダウンロード

この方法により、ウィンドウで入力する問合せを使用して、ダウンロードするレコードを指定できます。

セルフ・サービス・メニュー機能からのダウンロード

この方法により、ダウンロードするレコードを指定できるように、実行時に値を適用できます。

空のスプレッドシートのダウンロード

ADI Webページから空のスプレッドシート(必要な列は含むが、データは含まない)をダウンロードし、そのスプレッドシートを使用して、新規データを入力できます。

空のスプレッドシートのダウンロードおよびテキスト・ファイルからのデータの組込み

アプリケーション・データベースからスプレッドシートのコンテンツをダウンロードするかわりに、Web ADIを使用してスプレッドシートの構成をダウンロードし、作成しようとするスプレッドシートにテキスト・ファイルを組み込み、テキスト・ファイルのデータをデータベースにアップロードできます。関連項目: Web ADIを使用したデータのアップロード

テキスト・ファイルのフォーマット

テキスト・ファイルは、カンマまたはその他の標準文字で区切った区切り形式である必要があります。最初の行に見出しを含めたまたは除いたテキスト・ファイルを使用できます。

Web ADIを使用したデータのアップロード

Web ADIを使用すると、以前スプレッドシートにダウンロードしたデータや、空のスプレッドシートに入力したデータをアップロードできます。これは、アップロード・インテグレータを使用してスプレッドシートを作成した場合にのみ可能です。

データ・アップロードの機能

この目的で作成されたインテグレータ(たとえば、給与管理フォルダから使用可能な「HR給与条件提示の更新」インテグレータ)を使用したデータのアップロードのみ可能です。データのダウンロード時に、「レポート」チェック・ボックスをオフにして、そのデータを再度アップロードするよう指定する必要があります。また、データをアップロードおよびダウンロードするためのアクセス権限が付与されている職責にアクセスする必要があります。

アップロードを実行する前に、アップロード対象のデータが検証されます。データをアプリケーションにアップロードする際、検証に成功するように、すべての必須フィールドに値が入力されていることを確認する必要があります。入力されていない場合は、データはアップロードされず、無効なデータを持つレコードに対して、スプレッドシートの「メッセージ」列に、エラー・メッセージが表示されます。

たとえば、「HR給与条件提示の更新」インテグレータを使用している場合、アップロード対象の行に対して、少なくとも、Proposed_salaryおよびChange_dateフィールドに値を入力する必要があります。組織がデータのアップロード用に独自のインテグレータを作成している場合は、システム管理者は、入力する必要のあるフィールドを通知することができます。

スプレッドシートのフィールドを変更した場合、アップロードのために、行にフラグが立てられます。デフォルトでは、フラグ付きの行のみがアップロードされます。すべての行がアップロードされるように、この設定は変更できます。

Web ADIを使用したレター生成

Web ADIを使用して、オラクル人事管理システムからメール・マージ・レターを生成できます。

Web ADIはデータを取得し、メール・マージを作成するためのテンプレート・レター(Oracle Applicationsのデータベースに格納することも可能)に直接ダウンロードします。

メール・マージの文書を作成する際には、Wordをビューワとして選択し、「レポート」チェック・ボックスをオンにしていることを確認します。

システム管理者は、レター生成を実行できるように、インテグレータを設定する必要があります。

さらに、レター生成プロセスに関連付けられたレイアウトは、オラクル人事管理システムのアプリケーションの「レター」ウィンドウで作成されたレターと同じ名前である必要があります。これにより、レターがオラクル人事管理システムの「アサイメント状況」またはOLMの「登録ステータス」に関連付けられ、レターとレイアウトが関連付けられます。

オラクル人事管理システムで使用するためのWeb ADIの導入

オラクル人事管理システムで使用するためのWeb ADIの導入に必要な導入ステップは、次のとおりです。

『Oracle Web Applications Desktop Integrator Implementation and Administration Guide』も参照してください。

「HR: Web ADI統合の使用可能」プロファイル・オプション

「システム・プロファイル値」ウィンドウで、「HR: Web ADI統合の使用可能」プロファイル・オプションのデフォルトは「Yes」です。HRMSウィンドウのツールバーで「データ・エクスポート」アイコンを選択すると、Web ADIページがオープンされます。

Web ADIのかわりに「アプリケーション・データ・エクスチェンジ」(ADE)を使用するには、このプロファイル・オプションを「サイト・レベル」で「No」に変更します。これにより、「データ・エクスポート」アイコンで「アプリケーション・データ・エクスチェンジ」(ADE)ソフトウェアを起動できるようになります。

Web ADIメニュー・オプション

  1. 提供されているWeb ADI職責およびセルフ・サービス・メニューにより、次のメニュー・オプションにアクセスできます。

    セルフ・サービス・メニューからWeb ADIにアクセスする必要がある場合(HRMSアプリケーション・ウィンドウの1つからではなく)、またはレイアウトやマッピングを定義したり、テンプレート・レターとレイアウト間のリンクを作成する必要がある場合には、この職責へのアクセス権限をユーザーに付与するか、このメニューを職責に添付します。

    このメニューの詳細は、『Oracle Web Applications Desktop Integrator Implementation and Administration Guide』を参照してください。

  2. セルフ・サービス・メニュー「HRMS ADI文書マネージャ・メニュー」は、Web ADIで使用するために提供されています。このメニューには、「文書管理」メニュー・オプションと必要な機能が含まれています。「文書管理」機能へのアクセスが必要なユーザーの職責に添付されているメイン・メニューに、このメニューを追加します。

  3. 提供されている機能「Web ADI文書の作成」により、任意のHRMSウィンドウからWeb ADIにアクセスできます。

    重要: HRMSアプリケーション・ウィンドウからWeb ADIへのアクセスが必要なユーザーの職責に添付されているメイン・メニューに、この機能を追加する必要があります。

  4. Web ADIメニューの「文書の作成」メニュー・オプションには、すべてのアプリケーションのインテグレータが含まれています。代替セルフ・サービス・メニューとして「HRMS ADI文書の作成メニュー」が提供されており、メニュー・オプション「HRMS文書の作成」が含まれています。これにより、インテグレータのリストは、ウィンドウから起動されないHRMSアプリケーション・インテグレータに制限されます(つまり、インテグレータのFORM_NAMEパラメータは「GENERAL」です)。

    独自の「GENERAL」インテグレータを作成する場合は、この機能のパラメータを次のものから変更する必要があります。

    変更後:

    999は独自のアプリケーションIDに置換します。

  5. Web ADIで1つのオプションのみが使用可能な場合、ページでは、オプションを自動でデフォルト設定します。画面のすべてのオプションがデフォルト設定されると、エンド・ユーザーが入力する必要のないように、ページはスキップされます。ユーザーは最後の「レビュー」ページのみを参照します。Web ADIウィザードの最後に表示される「レビュー」ページを削除するには、「HRMS文書の作成」または「Web ADI文書の作成」機能を編集し、機能のパラメータを次のように追加して変更します。

  6. ユーザーがダウンロードのみの操作を実行するように制限するには、「HRMS文書の作成」または「Web ADI文書の作成」機能を編集し、機能のパラメータを次のように追加して変更します。

  7. 設定目的でHRMSによって提供されているインテグレータは、次のように変更して、「HRMS文書の作成」に類似した機能を作成することによって、グループ化できます。

Web ADIを使用したデータ・ダウンロードとアップロードの構成

オラクル人事管理システムのウィンドウから、または直接Web ADIから、データをダウンロードおよびアップロードするためのインテグレータを作成し、マージ・レターを作成して、テキスト・ファイルからデータをアップロードします。

Web ADIのビュー

ダウンロードする情報によっては、Web ADIで使用するための新しいビューを作成する必要がある場合があります。必要に応じて、既存のHRMSビューを使用できます。

オラクル人事管理システムのウィンドウによって使用されるビューを指定するには、ウィンドウでレコードを表示し、メニューから「ヘルプ」->「診断」->「検査」を選択します。「フィールドおよび変数の値の検査」ダイアログ・ボックスで、「ブロック」値リストで「システム」を、「フィールド」値リストでLAST_QUERYを選択します。「値」フィールドに表示されるSQL問合せをスクロールして、ビュー名を取得します。

注意: フォームからデータをダウンロードするために新しいビューを定義する場合、新しいビューには、フォームで使用されているビューと同じ列を少なくとも含める必要があります。この制限は、データを制限するために、ウィンドウで使用されている問合せをインテグレータで使用するために必要です。問合せでビューに表示されない列が制限された場合、問合せは失敗します。

Web ADIのAPI

「給与管理」フォルダから使用可能なシード済「HR給与条件提示の更新」インテグレータでは、HR_UPLOAD_PROPOSAL_APIを使用します。

データのアップロードに使用できるAPIの詳細は、Oracle Integration Repositoryで使用可能です。 『Oracle Integration Repository User's Guide』のOracle Integration Repositoryの概要に関する項を参照してください。

注意: HRMS APIでは、ユーザーになじみのあるデータではなくパラメータのIDを使用します。このため、インテグレータのアップロードまたは更新を定義する際には、ラッパー・パッケージを記述して、APIを呼び出す前に、データの変換または前処理を行ってください。

Web ADIのインテグレータ

ユーザーに対して、ダウンロード、マージ・レターの作成、HRMSウィンドウ内からまたは直接Web ADIからの、新規に作成または更新されたデータのアップロードを可能にするためには、適切なタイプのインテグレータを作成する必要があります。

新規インテグレータを作成するには、Web ADIの「文書の作成」メニュー・オプションを使用して、インテグレータの作成のために入力する必要のあるすべての列を含む、空のスプレッドシートを作成します。Oracleでは、この目的のインテグレータとして、「HRインテグレータ設定」インテグレータが用意されています。スプレッドシートに関連データを入力して、データベースにアップロードします。

「HRスタンドアロン問合せの作成」インテグレータを使用して、スタンドアロン・インテグレータに制限を適用し、「HRスタンドアロン問合せの保守」インテグレータを使用して、実行時の制限を更新することができます。

「HRインテグレータ使用不可」インテグレータを使用して、インテグレータを使用不可にすることもできます。

注意: このインテグレータでは、アプリケーションとともに提供される、HRMSアプリケーション用に作成されたインテグレータを使用不可にできません。したがって、独自のインテグレータを作成する場合は、必要に応じて使用不可にできるように、新規インテグレータを作成する際、独自のカスタム・アプリケーション名を指定する必要があります。

ユーザーが使用する必要のあるインテグレータを容易に識別できるように、インテグレータには標準の命名規則を使用してください。たとえば、名前はHRで開始し、ウィンドウ名やインテグレータに含まれる情報のタイプを明示するものを含むようにし、インテグレータがダウンロード専用であるのか、ダウンロードおよびアップロード用であるのか、またはレター生成用なのかを示すようにします。

スタンドアロン問合せの定義の詳細は、「スタンドアロン・インテグレータ問合せの定義」を参照してください。

スタンドアロン問合せの管理の詳細は、「スタンドアロン問合せの管理」を参照してください。

問合せの無効化の詳細は、「スタンドアロン・インテグレータ問合せの無効化」を参照してください。

Web ADIのレイアウト

インテグレータを使用するには、少なくとも1つのレイアウトを設定する必要があります。複数のレイアウトがある場合、ユーザーは1つを選択する必要があります。レイアウトには、すべての必須フィールドとユーザーが必要なその他のフィールドが含まれていることを確認してください。

レイアウト名にはその目的が明示されていることを確認する必要があります。

追加情報

Web ADIの設定および構成の詳細は、『Oracle Web Applications Desktop Integrator Implementation and Administration Guide』を参照してください。

HRMS Web ADIインテグレータへのアクセスの制御

HRMS Web ADIインテグレータへのアクセスには、標準のシステム管理者フォーム機能およびメニューを使用します。

事前定義インテグレータへのアクセスの制御

HRMSでは、事前定義インテグレータのフォーム機能を提供しています。また、一部の事前定義インテグレータのフォーム機能を、アクセスされたシード済メニューに追加します。HR ADIシード済インテグレータ・フォーム機能およびHR ADIスキル・シード済インテグレータ・フォーム機能のメニューには、事前定義インテグレータの残りのフォーム機能が含まれます。シード済メニューである「HR ADIシード・インテグレータ・フォーム機能」および「HR ADIスキル・シード・インテグレータ・フォーム機能」(プロンプトなし)を、アクセスに使用する任意のメニューに追加するのみで、これらのフォーム機能をメニューに追加できます。または、シード済メニューのコピーを変更して、既存のメニューに追加したり、選択したWeb ADI機能を直接既存のメニューに追加することもできます。

事前定義フォーム機能のメニューへの追加に失敗すると、インテグレータを選択した際に、「この機能にアクセスする権限がありません。」というメッセージが表示されます。

次の表には、HR ADIシード済インテグレータ・フォーム機能(HR_ADI_CAG_FORM_FUNCTIONS)メニューの事前定義インテグレータとそれらに関連付けられているフォーム機能が示されています。

事前定義インテグレータフォーム機能(内部名)フォーム機能(ユーザー名)
HRアサイメント詳細 HR_ADI_CAG_ASG_DETAIL HRアサイメント詳細インテグレータ
HRアサイメント・フォルダ詳細 HR_ADI_CAG_ASG_FOLDER HRアサイメント・フォルダ・インテグレータ
HR個人情報詳細 HR_ADI_CAG_PEOPLE_DETAILS HR個人情報詳細インテグレータ
HR個人情報フォルダ詳細 HR_ADI_CAG_PEOPLE_FOLDER HR個人情報フォルダ詳細インテグレータ
HR給与条件提示の更新 HR_ADI_CAG_UPD_SAL_PROP HR給与条件提示の更新インテグレータ
HRスタンドアロン問合せの作成 HR_ADI_CAG_SETUP_CREATE_QRY HRスタンドアロン問合せの作成インテグレータ
HRインテグレータ使用不可 HR_ADI_CAG_SETUP_DISABLE HRインテグレータ使用不可
HRインテグレータ職責制限の作成 HR_ADI_CAG_SETUP_INTG_RESP HRインテグレータ職責制限の作成
HRスタンドアロン問合せの保守 HR_ADI_CAG_SETUP_MAINTAIN_QRY HRスタンドアロン問合せの保守インテグレータ
HRインテグレータ・フォーム機能関連の保守 HR_ADI_CAG_SETUP_MAINT_FUNC HRインテグレータ・フォーム機能の保守
HRインテグレータ職責制限の保守 HR_ADI_CAG_SETUP_MAINT_RESP HRインテグレータ職責制限の保守
HRインテグレータ設定 HR_ADI_CAG_SETUP_SETUP HRインテグレータ設定
Web ADI - インタフェース列インテグレータ HR_ADI_CAG_INTERFACE_COLS Web ADI - インタフェース列インテグレータ

次の表には、HR ADIスキル・シード済インテグレータ・フォーム機能(HR_ADI_SKILLS_FORM_FUNCTIONS)メニューの事前定義インテグレータとそれらに関連付けられているフォーム機能が示されています。

事前定義インテグレータフォーム機能(内部名)フォーム機能(ユーザー名)
協力会社レート・スケールのアップロード HR_ADI_SKILLS_RSC HR協力会社レート・スケールのアップロード
協力会社レート・レベルのアップロード HR_ADI_SKILLS_RTL HR協力会社レート・レベルのアップロード
協力会社コンピテンスのアップロード HR_ADI_SKILLS_CPN HR協力会社コンピテンスのアップロード
ステップ1: 協力会社レート・スケールのアップロード HR_ADI_SKILLS_STEP1_RSC HR協力会社のアップロード・ステップ1
ステップ2: 協力会社レート・レベルのアップロード HR_ADI_SKILLS_STEP2_RTL HR協力会社のアップロード・ステップ2
ステップ3: 協力会社コンピテンスのアップロードHR_ADI_SKILLS_STEP3_CPN HR協力会社のアップロード・ステップ3

カスタム・インテグレータへのアクセスの制御

事前定義インテグレータのようなカスタム・インテグレータは、フォーム機能に関連付ける必要があります。このため、カスタム・インテグレータについては、次のように実行する必要があります。

  1. 少なくとも1つのフォーム機能を定義する。

  2. フォーム機能を適切なメニューに追加する。

  3. 「HRインテグレータ・フォーム機能関連の保守」インテグレータを使用して、フォーム機能を1つ以上のインテグレータに関連付ける。

ステップ3の詳細なインストラクションは、「インテグレータ・アクセスの制御」を参照してください。

フォーム機能「HRインテグレータ・フォーム機能の保守」インテグレータは、「HRインテグレータ・フォーム機能関連の保守」インテグレータを使用する前に、メニューからアクセスできる必要があることに注意してください。次のように関連付けることができます。

フォーム機能ごとにカスタム・インテグレータをグループ化することによって、インテグレータ管理が向上し、ユーザー・アクセスを詳細に制御できるようになります。たとえば、次のことが可能になります。

職責を使用したインテグレータへのアクセスの制御

「HRインテグレータ職責制限の作成」インテグレータを使用して、職責ごとにインテグレータへのアクセスを制限できます。インテグレータに制限を作成すると、職責を通じてアクセスするユーザーのみがインテグレータにアクセスできます。インテグレータは複数の職責にリンクできます。制限は、「専門ユーザー・インタフェース」(PUI)ウィンドウからWeb ADIを起動する場合にのみ適用されます。

「HRインテグレータ職責制限の保守」インテグレータを使用して、制限を更新したり削除できます。

注意: Oracleでは、職責制限ではなく、フォーム機能およびメニューを使用してインテグレータに対するアクセスを制御することをお薦めします。フォーム機能およびメニューを使用すると、ユーザー・アクセスをより細かく制御できます。

職責によるインテグレータの制限の詳細は、「インテグレータ・アクセスの制御」を参照してください。

ADEからWeb ADIに変換するための情報のアップグレード

このセクションでは、現在「アプリケーション・データ・エクスチェンジ」(ADE)を使用している顧客がWeb ADIにアップグレードして、オラクル人事管理システムのアプリケーションとデスクトップ・ツール間で情報を転送するための情報を提供します。

ADEとWeb ADIの機能の比較

Web ADIで使用可能な機能の詳細は、「Web ADIを使用したデータ・ダウンロードおよびアップロード」を参照してください。

Web ADIの操作の方法はADEとは異なり、ADEで使用される条件は、常に同一になるわけではありません。次の表には、ADEで使用される条件とWeb ADIにおける同等の機能がリストされています。

ADEおよびWeb ADIの用語の表
ADE Web ADI
スタイルインテグレータ
スタイル列(列セットとして表示)レイアウト
ビュー名内容
スタイル列(ビューからの問合せ)内容列
API名インタフェース
スタイル列(APIパラメータを構成)インタフェース列
スタイル列(ビュー列およびAPIパラメータ)マッピング
スタイル - フォーム名 HRインテグレータ設定 - FORM_NAMEパラメータ
スタイル - レター名 レイアウト名(レター要求インテグレータ用)

注意: オラクル人事管理システムおよびADEの旧バージョン(ADEに「階層ダイアグラマ」を含む)から変換する顧客は、「階層ダイアグラマ」機能がHRMS専門ユーザー・インタフェースの標準ウィンドウから現在使用可能であることに注意する必要があります。

Web ADIの追加機能

次の追加機能がWeb ADIで使用可能です。

ADEからWeb ADIにアップグレードするための前提条件

ADEからWeb ADIにアップグレードする際に、次の情報が役立ちます。

ビュー

Web ADIで使用するための新規インテグレータを作成する場合、適切なビューの作成が必要になることがあります。ADEで使用するために作成したビューがすでにある場合は、それらのビューを再使用できます。

スタイル

ADEの既存のスタイルをWeb ADIのインテグレータに変換できます。「ADEスタイルのWeb ADIインテグレータへの変換」を参照してください。

変換処理では、「ADEからWeb ADIにアップグレード」コンカレント・プロセスが使用されます。このプロセスは、「グローバルSHRMSマネージャ」職責に添付された、「グローバルSHRMS レポートと処理」要求グループで使用可能です。

プロファイル・オプション「HR: データ・エクスチェンジ・ディレクトリ」

ADEスタイルに関する情報は、個々のユーザーのデスクトップまたは共有ドライブのいずれかにあるADE.INIファイルに格納されています。「ADEからWeb ADIにアップグレード」コンカレント・プロセスでは、このファイルを使用して、ADEスタイルをWeb ADIインテグレータに変換します。

このコンカレント・プロセスを使用するには、ADE.INIファイルを、Oracleデータベースにアクセス可能なディレクトリにコピーする必要があります。このディレクトリへのパスは、データベースのUTL_FILE_DIR設定内である必要があり、プロファイル・オプション「HR: データ・エクスチェンジ・ディレクトリ」に指定する必要があります。

Web ADIを使用したデスクトップへのデータのダウンロード

Web ADIを使用して、オラクル人事管理システムからのデータをスプレッドシートまたはワード・プロセッサにダウンロードする場合、HRMSアプリケーションのウィンドウ内から、またはHRMSにアクセスせずに直接Web ADIページから実行できます。

関連項目: Web ADIを使用したデータのダウンロード

HRMSウィンドウから文書へのデータのダウンロード手順

  1. データをダウンロードする元のウィンドウ、たとえば、「「個人情報」ウィンドウ」にナビゲートします。

  2. 問合せを入力して、ダウンロードするレコードを返します。

  3. ツールバーで「データ・エクスポート」アイコンを選択します。Web ADIウィザードの設定ページが表示されます。

    注意: 情報が失われるため、Web ADIページ間で移動するときは、ブラウザの「戻る」または「進む」ボタンを使用しないでください。かわりに、「Web ADI」ページに表示される「戻る」、「次」および「取消」ボタンを使用してください。

  4. 文書の表示に使用するビューワを選択します。データを編集し、再度アップロードする場合には、スプレッドシート・ビューワを選択してください。複数の異なるビューワのバージョンが使用可能な場合は、適切なバージョンをシステム管理者に確認してください。

  5. レポートまたはレター生成の目的で、データをダウンロードする場合、「レポート」チェック・ボックスを選択します。スプレッドシートのデータを編集し、再度アプリケーションにアップロードする場合には、このボックスはブランクのままにしてください。データのダウンロード時に「レポート」チェック・ボックスを選択すると、データをアップロードできません。

    注意: アップロードが許可されるように設定されているインテグレータを使用する場合のみ、データをアップロードできます。適切なインテグレータが使用可能であることをシステム管理者に確認してください。

  6. 問合せを実行したHRMSウィンドウで複数のインテグレータが使用可能な場合、「インテグレータ」ページが表示されます。インテグレータを選択してください。

  7. 複数のレイアウトが使用可能な場合、「レイアウト」ページが表示されます。適切なレイアウトを選択してください。

  8. その他のすべての情報がデフォルト設定され、「レビュー」ページに、作成される文書の技術的な詳細が表示されます。「文書の作成」ボタンを選択して続行します。

  9. スプレッドシートまたはワード・プロセッサの文書が作成され、選択したビューワを使用して表示されます。また、問い合せたレコードのデータがスプレッドシートに追加されます。文書が作成されると、「確認」ページが表示されます。

    文書にダウンロードされるデータは、ウィンドウに入力した問合せおよびレイアウトの列に応じて決まります。

    注意: この段階で、スプレッドシートをデスクトップに保存できます。それ以外の場合は、スプレッドシートを閉じると、スプレッドシートおよびこれに含まれるデータがデスクトップから失われます(データはOracle Applicationsに残ります)。

Web ADIセルフ・サービス・メニューからのインテグレータの使用手順

アプリケーション・データを既存のスプレッドシートにダウンロードしたり、スプレッドシートのレイアウトをダウンロードできます。

注意: アプリケーション内で移動するには、アプリケーションの「戻る」、「次」および「取消」ボタンのみを使用してください。

  1. Web ADIセルフ・サービス・メニューから「文書の作成」を選択します。Web ADIウィザードの「設定」ページが表示されます。

  2. 文書を表示するためのビューワを選択します。データをアップロードする場合には、スプレッドシート・ビューワを選択してください。複数の異なるビューワのバージョンが使用可能な場合は、システム管理者に使用するバージョンを確認してください。

  3. データをアップロードする場合は、「レポート」チェック・ボックスを選択解除します。

    注意: アップロードが許可されているインテグレータを使用する場合のみ、データをアップロードできます。適切なインテグレータが使用可能であることをシステム管理者に確認してください。

  4. 「インテグレータ」ページで、リストからインテグレータを選択します。

  5. 「レイアウト」ページで、適切なレイアウトを選択します。

  6. データをデータベースからスプレッドシートにダウンロードしない場合、「コンテンツ」ページで、「なし」を選択して、スプレッドシートのレイアウトのみを作成します。データベースからデータをダウンロードするには、デフォルトのコンテンツを選択します。

  7. 「マッピング」ページで、テキスト・ファイルからデータをダウンロードする場合、ソース・テキスト・ファイルの場所とデリミタ・タイプを選択し、データの転送を開始する行を指定します。テキスト・ファイルにヘッダー行がある場合は、行2から開始し、それ以外の場合は、行1を使用します。

    また、「マッピング」ページでは、インテグレータに適用可能なランタイム制限が表示されます。問合せを制限するために、ここで適切な値を入力することができます。

  8. 「レビュー」ページでは、新規文書の全詳細をレビューします。情報を変更する場合は、「戻る」ボタンを選択し、続行するには、「文書の作成」ボタンを選択します。

  9. 選択されたビューワに新規文書が表示されます。この処理中に、確認メッセージが表示されます。

  10. デスクトップでスプレッドシートを保存します。

    関連項目: Web ADIを使用したデータのアップロード

Web ADIを使用したデータのアップロード

Web ADIで作成されたスプレッドシートを使用して、データをOracle Applicationsのデータベースにアップロードできます。「Web ADIを使用したデータのアップロード」を参照してください。

Web ADIを使用したスプレッドシートからのデータのアップロード手順

  1. ローカルPCにスプレッドシートを保存している場合、検索してExcelでスプレッドシートをオープンします。

  2. スプレッドシートのアップロード列では、フィールドのデータを変更した行ごとに、アップロードのフラグが設定されます。フィールドのデータを変更すると、アップロードのフラグが行に設定されます。

  3. ExcelツールバーのOracleメニューを選択して、「アップロード」を選択してください。

  4. まだOracle Applicationsにログインしていない場合は、ログイン・ページが表示されます。ユーザー名およびパスワードを入力し、「ログイン」ボタンを選択します。

  5. 「職責の設定」ページで職責を選択して「選択」を選択します。

  6. 「アップロード・パラメータ」ページで、「パラメータ」ボタンを選択します。フラグが設定された行のみをアップロードする場合、「フラグ付きの行」オプション・ボタンを選択します。すべての行をアップロードする場合(たとえば、テキスト・ファイルからアップロードする場合)は、「すべての行」オプション・ボタンを選択します。

  7. 「アップロードに進む」ボタンを選択し、次に表示されるページで「アップロード」ボタンを選択します。アップロードが行われ、アップロードの成功または失敗を示す一連のアップロード・メッセージが表示されます。

  8. アップロードが失敗した場合は、スプレッドシートに戻ってエラーを修正し、アップロードを再試行します。エラーの詳細は、スプレッドシートの各行の最後にある「メッセージ」列に表示されます。アップロードが成功した場合は、データはデータベースにアップロードされます。確認メッセージにはアップロードの成功が示されます。

    注意: データにエラーがない場合、すべての行がWeb ADIによりデータベースにアップロードされます。エラーが発生すると、行はアップロードされません。

Web ADIを使用したレガシー・システムからのデータのアップロード

Web ADIを使用して、レガシー・データをオラクル人事管理システムのアプリケーション・データベースにアップロードする手順は、次のとおりです。

Web ADIを使用したレガシー・システムからのデータのアップロード手順

システム管理者の手順

  1. ダウンロードとアップロードの両方が可能なインテグレータを設定します。「Web ADIでのインテグレータの作成」を参照してください。

  2. インテグレータに1つ以上のレイアウトを定義します。「Web ADIでのレイアウトの定義」を参照してください。レイアウトに、有効なレコードの作成に必要なすべての必須フィールドが含まれていることを確認してください。

    システム管理者またはエンド・ユーザーの手順

  3. スプレッドシートに転送されるデータが、適切な書式のテキスト・ファイルに存在していることを確認します(ファイル書式の詳細は、「テキスト・ファイルの書式」を参照)。ファイルを、PCから直接アクセス可能なディレクトリに配置します。

  4. テキスト・ファイルの列とデータベースの列の間のマッピングを定義します。「Web ADIでのマッピング定義」を参照してください。

    エンド・ユーザーの手順

  5. 空のスプレッドシートをダウンロードします。「Web ADIを使用した空のスプレッドシートの作成手順」を参照してください。

  6. データがスプレッドシートに正しく転送されていることを確認します。

  7. 「パラメータ」ページの「すべての行」オプション・ボタンが選択されていることを確認して、スプレッドシートをデータベースにアップロードします。「Web ADIを使用したデータのアップロード」を参照してください。

スタンドアロン・インテグレータ問合せの定義

新規問合せを定義するには、既存のスタンドアロン・インテグレータを使用する必要があります。

新規問合せの定義手順

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 「HRスタンドアロン問合せの作成」インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. 「マッピング」ウィンドウで、スタンドアロン・インテグレータの作成時に使用したアプリケーション短縮名を指定します。

  6. 必要に応じて、インテグレータのユーザー名を指定します。

  7. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  8. 「SQL WHERE句」列でインテグレータに使用する問合せ制限を指定します。

    「SQL WHERE句」を次の書式で入力します。

    WHERE COL_NAME
    
    LIKE $PARAM$.app:COL_NAME
    
    

    col_name = インテグレータで使用されるビューの任意の列

    app = アプリケーション短縮名

    「SQL WHERE句」の任意のSQL条件演算子を使用できます。次に例を示します。

    WHERE first_name 
    
    LIKE $PARAM$.per:first_name
    
    

    $PARAM$の各インスタンスはバインド変数で、単一の「WHERE句」内で最大値5を使用できます。

  9. アプリケーション・パラメータ名列の各バインド変数に名前を指定します。(例: per:first_name)

  10. 適切なパラメータ・タイプ列の各バインド変数にタイプを指定します。(例: Varchar2)「値リスト」を使用して、使用可能なオプションを表示できます。

  11. 各バインド変数にプロンプトを指定します。インテグレータを使用する際、これらのプロンプトが表示されます(例: first_name LIKE)。

  12. スプレッドシートのデータをデータベースにアップロードします。これでインテグレータは使用する準備ができました。

インテグレータの使用

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 以前に作成したスタンドアロン・インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. 「マッピング」ウィンドウで定義した、すべてのバインド変数の各プロンプトに値を入力します。また、必要に応じて「セッション日付」を変更して、問合せの最新のデータが取得されるようにします。

  6. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  7. 表示されたスプレッドシートに、結果が表示されます。

スタンドアロン・インテグレータ問合せの保守

スタンドアロン問合せの定義が終了すると、「HRスタンドアロン問合せの保守」インテグレータを使用して、問合せを更新できます。

「HRスタンドアロン問合せの保守」インテグレータの使用

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 「HRスタンドアロン問合せの保守」インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. アプリケーション短縮名を入力し、必要に応じてインテグレータのユーザー名も入力します。

  6. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  7. 表示されたスプレッドシートの詳細を変更します。変更をアップロードします。

スタンドアロン・インテグレータ問合せの無効化

「HRスタンドアロン使用不可」インテグレータを使用して、インテグレータへのアクセスを削除できます。

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 「HRインテグレータ使用不可」インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. アプリケーション短縮名を入力します。

  6. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  7. 表示されたリストからインテグレータを選択し、「使用不可」列の値を「Yes」に変更します。

  8. 変更をアップロードします。

インテグレータ・アクセスの制御

フォーム機能およびメニューを使用して、インテグレータへのアクセスを制御します。フォーム機能とインテグレータを関連付ける前に、フォーム機能およびメニューを定義する必要があります。

注意: フォーム機能を定義する際、「タイプ」フィールドで「サブ機能」を選択してください。

フォーム機能とインテグレータの関連付け

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、アップデートのためのデータをダウンロードします。

  3. 「HRインテグレータ・フォーム機能の保守」インテグレータを選択します。

  4. アプリケーション短縮名(たとえば、カスタム・アプリケーション名)を入力します。必要に応じて、インテグレータ名も入力します。

  5. 表示されたスプレッドシートには、選択したカスタム・インテグレータが示され、フォーム機能を関連付けるための列が含まれます。インテグレータへのアクセスを制御するのに必要なフォーム機能を入力します。

    注意: カンマをデリミタとして使用して、追加のフォーム機能を同じインテグレータに追加できます。

  6. 変更をアップロードします。

職責制限の定義

注意: Oracleでは、職責制限ではなく、フォーム機能およびメニューを使用してインテグレータに対するアクセスを制御することをお薦めします。フォーム機能およびメニューを使用すると、ユーザー・アクセスをより細かく制御できます。

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 「HRインテグレータ職責制限の作成」インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  6. 値リストからインテグレータ・アプリケーション短縮名を選択します。

  7. 値リストから「インテグレータ・ユーザー名」を選択します。

  8. 値リストから「職責アプリケーション短縮名」を選択します。

  9. 値リストから「職責名」を選択します。

    注意: 選択する職責は、職責/アプリケーション短縮名に適用可能である必要があります。

  10. 変更をアップロードします。

職責制限の保守

「HRインテグレータ職責制限の保守」インテグレータを使用して、インテグレータに作成した制限を更新したり削除できます。

  1. Web ADIメニューから「文書の作成」を選択します。

  2. スプレッドシート・ビューワを選択します。「レポート」チェック・ボックスを選択解除したまま、データをダウンロードします。

  3. 「HRインテグレータ職責制限の保守」インテグレータを選択します。

  4. レイアウトとコンテンツのデフォルト・オプションを選択します。

  5. 値リストからアプリケーション短縮名を入力し、必要に応じて、インテグレータのユーザー名も入力します。

  6. 「レビュー」ウィンドウで入力されたデータをレビューし、「文書の作成」ボタンを選択します。

  7. スプレッドシートで、職責/アプリケーション短縮名および職責名の列を更新します。これら2つの列の値を削除して、制限を削除できます。

  8. 変更をアップロードします。

Web ADIでのマッピング定義

Oracle Applicationsのデータベースにデータをアップロードするために、Web ADIで生成されたスプレッドシートにテキスト・ファイルからデータを転送する場合、マッピングの定義が必要です。

マッピングの定義

  1. Web ADIメニューから「マッピングの定義」を選択します。

  2. マッピングを作成するインテグレータを選択します。

  3. 「マッピングの定義」ボタンを選択します。

  4. マッピングに一意の名称を入力します。その名称がマッピングの目的を明示していることを確認してください。たとえば、テキスト・ファイルおよびAPIの名前を含めます。

  5. 一意のキーを入力します。キーには、大文字の英文字、数値またはアンダースコア文字(_)のみを含めることができます。Web ADIアプリケーションではこのキーを使用して、マッピングを指定できます。

  6. テキスト・ファイルからマッピングする場合、マップする列の数を入力します。この数は、テキスト・ファイルまたはAPIの列の数と同じである必要はありません。ただし、マップされた列のみがテキスト・ファイルから転送されます。

  7. 「マッピングの定義」ページで、ソース列のテキスト・ファイルから、またマップするターゲット列のAPIからそれぞれ列を選択します。

    注意: テキスト・ファイルのマップに使用する列は、テキスト・ファイルからは直接読み込まれず、1番から手順6で指定した番号まで単純に連番が付けられます。マッピングを作成するには、テキスト・ファイルを参照して、API列にマップする列の数を入力してください。

  8. マッピングの終了後、「適用」を選択します。

Web ADIを使用したメール・マージ・レターの作成

次の手順に従って、Web ADIを使用して、「レター要求」ウィンドウからデータをダウンロードすることによって、メール・マージ・レターを作成します。

メール・マージ・レターの作成手順

システム管理者の手順

  1. 必要に応じて、新規ビューを作成して、標準レターのデータを取得します。

    注意: レター要求に使用するビューは、PER_LETTER_REQUEST_LINES表に結合する必要があり、列LETTER_REQUEST_IDを含む必要があります。たとえば、次のビューでは、個人の名と姓がレター要求に続いて返されます。

    create or replace view hrv_people_letters as
    
      select
    
        letter_request_id,
    
        last_name,
    
        first_name
    
      from
    
        per_letter_request_lines plrl,
    
        per_people_f pp
    
      where
    
    pp.person_id = plrl.person_id
    
    /
    
    

  2. インテグレータを作成します。DOWNLOADのMETADATA_TYPEを含むインテグレータが作成され、FORM_NAME列にLETTERが入力されていることを確認してください。「Web ADIでのインテグレータの作成」を参照してください。

    システム管理者またはエンド・ユーザーの手順

  3. 標準レターのフィールドとして含めるすべての列を含んだインテグレータ・レイアウトを定義します。「Web ADIでのレイアウトの定義」を参照してください。

  4. オラクル人事管理システムの「レター」ウィンドウで名称を入力し、レターに関連付けるアサイメントまたは登録ステータスを入力することによって、レターを定義します。

    関連項目: 標準レター・タイプの定義手順

    重要: このウィンドウでレターに入力する名称は、手順3で作成したレイアウト名と同じである必要があります。

    このウィンドウでレター・タイプを保存する前に、コンカレント・プログラムを選択する必要がありますが、この情報はWeb ADIでは使用されないため、任意のコンカレント・プログラムを選択できます。

  5. オラクル人事管理システムの「レター要求」ウィンドウでレター名を選択し、レター要求を定義した後、作業内容を保存します。

    関連項目: レター要求

  6. テンプレート・レターの作成のためにデータ・ソースを作成するには、「レター要求」ウィンドウのツールバーで「データ・エクスポート」アイコンをクリックし、Wordをビューワとして選択して、データをダウンロードします。「HRMSウィンドウから文書へのデータのダウンロード手順」を参照してください。

    アプリケーションによって、(Wordをビューワとして選択しても)手順3で定義されたインテグレータ・レイアウトの各列に列を含む、単純なExcelスプレッドシートが作成されます。

  7. Excelスプレッドシートを一時ディレクトリに保存します。

  8. レターに含める任意の必須フィールドを選択できるように、データ・ソースとして手順7で保存したファイルを使用して、テンプレート・レターをWordで作成します。テンプレート・レターを一時ディレクトリに保存します。

  9. テンプレートのWord文書をデータベースにアップロードします。「Web ADIを使用したテンプレート・レターの管理」を参照してください。

  10. 「レイアウト文書リンクの管理」ページを使用して、インテグレータ、レイアウトおよびテンプレート・レター間のリンクを作成します。「テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの作成」を参照してください。

  11. テンプレートをデータベースにアップロードした場合、手順7および8で作成した一時ファイルを削除します。

    エンド・ユーザーの手順

  12. マージ・レターを作成するには、「レター要求」ウィンドウでレター名を選択し、ツールバーで「データ・エクスポート」アイコンをクリックした後、Wordをビューワとして選択して、データをダウンロードします。この時点で、インテグレータおよびレイアウトにリンクされているテンプレートはデータベースで使用可能であるため、データでは自動的にマージ・レターが作成されます。「HRMSウィンドウから文書へのデータのダウンロード手順」を参照してください。

  13. 必要に応じて、ローカルPCにメール・マージ・レターを保存します。

Web ADIを使用したテンプレート・レターの管理

テンプレート・レターをOracle Applicationsのデータベースにアップロードして、メール・マージ・レターを作成するユーザーが使用できるようにします。また、既存のテンプレート・レターを更新済バージョンで上書きして、未使用のレターをデータベースから削除できます。

テンプレート・レターのアップロード手順

  1. Web ADIメニューから「ドキュメント管理」を選択します。「ドキュメント管理」ページが表示されます。

  2. 「新規文書のアップロード」ボタンを選択します。「新規文書のアップロード」ページが表示されます。

  3. PCで保存した一時ディレクトリからテンプレート・レター・ファイルを選択して(「メール・マージ・レターの作成」を参照)、文書カテゴリを選択し、レターのタイプ(たとえば、採用通知か内定通知か)を指定します。

    注意: 文書カテゴリを追加するには、「アプリケーション・ユーティリティの参照」ウィンドウを使用して、「HR ADI文書タイプ」拡張可能な参照タイプを編集します。「参照タイプおよび値の追加」を参照してください。

  4. 「適用」を選択して、文書をアップロードします。

テンプレート・レターの上書き手順

  1. Web ADIメニューから「ドキュメント管理」を選択します。「ドキュメント管理」ページが表示されます。

  2. 更新するレター名の横にある「上書き」アイコンを選択します。

  3. 「既存文書の上書き」ページで、PCで保存した一時ディレクトリからテンプレート・レター・ファイルの新規バージョンを選択して、「適用」ボタンを選択します。新規文書はデータベースにアップロードされ、旧文書が置換されます。

テンプレート・レターの削除手順

  1. Web ADIメニューから「ドキュメント管理」を選択します。「ドキュメント管理」ページが表示されます。

  2. 削除するレター名の横にある「削除」アイコンを選択します。

    文書はデータベースから削除されます。

    注意: 文書がオラクル人事管理システムのアプリケーションによって使用されている場合、その文書は削除できません。テンプレート・レターがレイアウトにリンクされている場合は、最初にレイアウトから文書をリンク解除する必要があります(「テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの作成」を参照してください)。

テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの作成

オラクル人事管理システム・データベースのテンプレート・レターと、テンプレートを使用してメール・マージを生成する場合に使用する、インテグレータおよびレイアウトの間のリンクを作成できます。

テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの作成手順

  1. Web ADIメニューから「文書リンクの管理」を選択します。「Web ADIメール・マージ」ページが表示されます。

  2. メール・マージのインテグレータを選択し、「進む」を選択します。

  3. インテグレータのレイアウト・リストが表示されます。テンプレート・レターにリンクさせるレイアウトの横にある「リンク」アイコンを選択します。データベースにアップロードされた文書のリストが表示されます(「検索」機能を使用して、文書のリストを制限できます)。

  4. レイアウトにリンクさせるテンプレート・レターを選択した後、「選択」ボタンを選択します。テンプレート・レターが文書に関連付けられます。

テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの削除手順

  1. Web ADIメニューから「文書リンクの管理」を選択します。「Web ADIメール・マージ」ページが表示されます。

  2. メール・マージのインテグレータを選択し、「進む」を選択します。

  3. インテグレータのレイアウト・リストが表示されます。レイアウトからリンク解除するテンプレート・レターの横にある「リンク解除」アイコンを選択します。レイアウトとテンプレート・レターの間のリンクが削除されます。

Web ADIの構成

Web ADIを構成して、オラクル人事管理システムとスプレッドシートまたはワード・プロセッサ間でデータをダウンロードおよびアップロードするための独自のインテグレータを使用できます。

Web ADIの構成手順

システム管理者の手順

  1. 必要に応じて、新規ビューを作成します。

  2. 必要なタイプのインテグレータを設定します。「Web ADIでのインテグレータの作成」を参照してください。

  3. インテグレータに1つ以上のレイアウトを定義します。「Web ADIでのレイアウトの定義」を参照してください。

Web ADIでのインテグレータの作成

インテグレータの作成は、シード済インテグレータが存在しないウィンドウからおよびウィンドウへデータをダウンロードまたはアップロードできるようにするために必要なシステム管理者の手順です。

Web ADIには、次の2つのタイプのインテグレータがあります。

アプリケーション・インテグレータは、特定のフォームにリンクしています。通常、フォームを使用して、いくつかのフォーム制限を使用したHRMSデータのダウンロード、データの変更およびデータのアップロードを行います。

スタンドアロン・インテグレータは、セルフ・サービス・メニュー機能から直接使用します。これらのインテグレータにより、新規データを作成したり、既存のデータをダウンロードおよびアップロードできます。問合せ制限を設定して、実行時に使用できます。「スタンドアロン・インテグレータ」については、フォーム名はGENERALです。

注意: アプリケーション・インテグレータは、セルフ・サービス・メニュー機能から直接呼び出すことはできません。これらのインテグレータは、それらが定義されているフォームから渡された情報に依存します。また、カスタム・アプリケーション・インテグレータは、Oracleで提供されているフォームにのみリンクできます。

インテグレータの作成手順

  1. メニューから「HR文書の作成」を選択します。Web ADIウィザードの「設定」ページが表示されます。

    注意: 情報が失われるため、Web ADIページ間で移動するときは、ブラウザの「戻る」または「進む」ボタンを使用しないでください。かわりに、「Web ADI」ページに表示される「戻る」、「次」および「取消」ボタンを使用してください。

  2. 「設定」ページで、「ビューワ」フィールドのスプレッドシート・ビューワを選択します。

  3. このインテグレータを使用して、データベースにデータをアップロードできるように、「レポート」チェック・ボックスを選択解除します。

  4. 「インテグレータ」ページで、シード済インテグレータ「HRインテグレータ設定」を選択します。

  5. 「レイアウト」ページで、デフォルト・レイアウト「HRインテグレータ設定」を選択します。

  6. 「コンテンツ」ページで、「なし」を選択します。

  7. 「レビュー」ページで、作成する文書の全詳細を参照できます。情報を変更する場合は、「戻る」ボタンを選択し、続行する場合には、「文書の作成」ボタンを選択します。

  8. 独自のインテグレータを作成するために入力する必要のあるすべてのフィールドを含む、スプレッドシート文書が作成されます。

    ダウンロード専用のインテグレータ

    レター生成インテグレータを含む、ダウンロード専用のインテグレータを作成する場合、次の列に詳細を入力します。

    ダウンロード専用およびレター生成インテグレータを作成する場合、残りの列はブランクのままにします。

インテグレータのアップロード手順

スプレッドシートをアップロードするには、次の手順に従ってください。「Web ADIを使用したデータのアップロード」を参照してください。

インテグレータへのアクセスの制御

ユーザー・アクセスを付与するには、少なくとも1つのフォーム機能をインテグレータに関連付ける必要があります。「インテグレータ・アクセスの制御」を参照してください。

注意: システム管理者は、各新規インテグレータにWeb ADI職責へのアクセス権限を付与する必要があります。アクセス権限がない場合、インテグレータのレイアウトを作成できません。

Web ADIでのレイアウトの定義

各インテグレータには、スプレッドシートに表示する列を指定するレイアウトが少なくとも1つ必要です。

レイアウトの定義手順

  1. Web ADIメニューから「レイアウトの定義」を選択します。「レイアウト」ページが表示されます。

  2. レイアウトを定義するインテグレータを選択して、「進む」を選択します。

  3. インテグレータにすでにレイアウトが含まれている場合、それらのレイアウトが表示されます。「レイアウトの定義」ボタンを選択して、新規レイアウトを定義します。

    システム管理者は、インテグレータに対して少なくとも1つのデフォルト・レイアウトを常に作成する必要があります。必要に応じて、エンド・ユーザーは独自のレイアウトを作成して、表示されるフィールドを関心のあるフィールドのみ制限することができます。

  4. 「レイアウトの定義」ページで、レイアウトに一意の名称を入力します。この名称は、ユーザーがレイアウトを選択する必要があるときには必ず表示されるため、レイアウトの目的を明示するものである必要があります。

    注意: メール・マージの実行時に使用するレイアウトを作成する場合、レイアウト名は、HRMSアプリケーションの「レター」ウィンドウの「レター名」に完全に一致する必要があります。

  5. 一意のキーを入力します。キーは、マッピングを指定するために、システムによって内部で使用されます。

  6. 「フィールド・リスト」は、ビューまたはAPIで使用可能な列の全件リストにデフォルト設定されます。「続行」を選択します。次のページで、レイアウトに含めるこれらのフィールドのサブセットを選択します。

    レター生成レイアウトのフィールド

レイアウトの保存手順

  1. 「適用」を選択して、レイアウトを保存します。

ADEスタイルのWeb ADIインテグレータへの変換

ADEスタイルをWeb ADIインテグレータに変換するには、次の手順に従ってください。

ADEスタイルのWeb ADIインテグレータへの変換手順

  1. 「HR: データ・エクスチェンジ・ディレクトリ」プロファイル・オプションが、Oracle Applicationsのデータベースからアクセス可能なディレクトリを指すように設定されていることを確認します。

  2. 「グローバルSHRMSマネージャ」職責を使用して、「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「ADEからWeb ADIにアップグレード」コンカレント・プロセスを選択します。

  3. 「パラメータ」ダイアログ・ボックスで、「ADE iniファイル名」フィールドにADE.INIファイル名を入力します。このファイルは、「HR: データ・エクスチェンジ・ディレクトリ」プロファイル・オプションで参照されるディレクトリに配置される必要があります。

  4. 要求を発行します。

    注意: Web ADIで必要とされる情報はADEで使用できないため、要求は警告メッセージ付きで完了する場合があります。これは予期されるもので、手順8で修正できます。

  5. ADE.INIファイルと同じディレクトリに配置されている出力ファイルを、コンカレント・プロセスから検索します。出力ファイルの名前は、UPGDDMMYYHHMISS.CSVです(DDMMYYHHMISSは、ファイルの作成日時を表しています)。

  6. 出力ファイルを、デスクトップからアクセス可能なローカル・ディレクトリまたは共有ネットワーク・ドライブにコピーします。

    このファイルをコンテンツとして使用して、インテグレータを作成できます。

  7. 「文書の作成」メニューを使用して、すべての必須列を含むインテグレータ・スプレッドシートを作成しますが(インテグレータの作成を参照)、スプレッドシートのコンテンツを選択する場合は、「テキスト・ファイル」を選択します。「マッピング」ページで、UPGDDMMYYHHMISS.CSVファイルを選択し、「明細番号でインポートを開始」フィールドに「1」を入力します。

    プロセスにより、インテグレータの作成に必要な列を含むスプレッドシートが作成され、各ADEスタイルが、テキスト・ファイルからスプレッドシートの別の行に転送されます。

  8. 欠落している情報は、適切な列で山カッコ(<<VIEWNAME>>など)で表示されます。インテグレータをアップロードする前に、欠落しているすべての値を入力する必要があります。

    次の列で、情報が欠落している場合があります。

  9. 各行に欠落しているすべての情報を挿入したら、「パラメータ」ページで「すべての行」を選択して、スプレッドシートをアップロードできます。「Web ADIを使用したデータのアップロード」を参照してください。ADEスタイルはそれぞれ、スタイルと同じ名前のインテグレータに変換されます。

  10. それぞれのスタイルにレイアウトを設定します。「レイアウトの定義」を参照してください。レター生成インテグレータの場合、使用するレイアウト名が、HRMSアプリケーションのレター名のものと同じであるようにしてください。

レター生成インテグレータの追加手順

  1. 既存のテンプレート・レターをOracle Applicationsのデータベースにアップロードします。「テンプレート・レターの管理」を参照してください。

  2. レイアウトをテンプレート文書に関連付けます。「テンプレート・レターとレイアウトの間のリンクの作成」を参照してください。

レター生成

レター生成の概要

標準レターを作成するために、次の異なる3つの方法が提供されています。

どの方法を使用する必要があるか

レターを即時に生成およびレビューする場合、オンライン方法(Web ADI)を使用します。

Web ADIを使用すると、データを取得し、標準のワード・プロセッサの文書にマージされるデータ・ファイルにそのデータをエクスポートすることによって、標準レターおよびレポートを生成できます。ワード・プロセッサの文書には、レター用のデータおよび標準テキストをマージするのに必要なすべてのマージ・フィールドが含まれます。Web ADIは、Microsoft Word 6と完全に互換性があります。

Web ADIを使用して、アプリケーションの「レター要求」ウィンドウからメール・マージを実行することによって、採用または登録のための標準レターを生成できます。

または、コンカレント処理方法を使用して、標準レターを設定できます。コンカレント処理を使用すると、コンピュータで実行しているその他の作業を中断せずに、レターの生成およびレビューが可能です。また、コンカレント処理の実行時刻を管理したり、「長時間実行プロセス」をシステムの負荷が軽いときに実行するようスケジュールすることができます。「コンカレント処理」を使用する別の利点は、Windows 95や98、ExcelまたはLotus 123をインストールする必要がない点です。

コンカレント処理

コンカレント処理を使用して、標準レターを設定する方法には、次の2つがあります。

ワード・プロセッサの使用

ワード・プロセッサを使用して、オラクル人事管理システムから標準レターを生成できます。ワード・プロセッサを使用する場合、「レター要求」ウィンドウからコンカレント要求を発行して、メール・マージ・ファイルを生成できます。コンカレント要求が完了すると、ワード・プロセッサのメール・マージ機能を使用して、レターをマージできます。

ワード・プロセッサを使用して標準レターを作成するには、レターに含めるデータをオラクル人事管理システム・データベースから抽出する必要があります。このためには、SQL*Plusスクリプトなどのプログラムを作成し、データを抽出してデータ・ファイルに格納します。また、ワード・プロセッサを使用して、スケルトン標準レターを記述することもできます。

注意: オラクル人事管理システムでは、MultiMate、WordPerfectおよびMicrosoft Wordで使用するためのSQL*Plusスクリプト・テンプレートが提供されています。SQL*Plusスクリプト・テンプレートをコピーして、それらを変更し、必要な標準レターを作成できます。

SQL*Plusスクリプトを実行するたびに、データはデータ・ファイルに抽出されます。ワード・プロセッサのメール・マージ機能を使用して、このデータを以前に作成したスケルトン標準レターとマージします。このマージ・プロセスでは、受講者や応募者に送付される実際のレターが作成されます。

次の図では、ワード・プロセッサを使用した標準レターの作成の概要を示します。

ワード・プロセッサの使用

本文の説明内容に関するイメージ

Microsoft Wordをワード・プロセッサとして使用する場合、「コンカレント処理方法」を使用して、標準レターを生成する他に、Oracle Web Applications Desktop Integrator(Web ADI)を使用して、オンラインでレターを生成することもできます。

関連項目: Web ADIを使用したレター生成

Oracle Reportsの使用

ワード・プロセッサを使用して標準レターを作成するかわりに、Oracle Reportsの標準レターとラベル機能を使用できます。ワード・プロセッサを使用してレターを印刷しない場合(またはワード・プロセッサがない場合)は、この方法を使用します。

関連項目: レポートのレターへのリンク

ファイルの例

PERWPOUKテンプレート

Microsoft Wordのメール・マージ・レターのテンプレートSQL*Plusスクリプトは、PERWPOUK.sqlです。「Microsoft Word用SQL*Plusスクリプトの記述」を参照してください。

次のセクションでは、必須SQL*Plus環境の設定を定義します。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに生成する必要があります。

WHENEVER SQLERROR EXIT FAILURE ROLLBACK

REM Define the MS Word mail merge record separator

DEFINE ch="'%'"

REM Define the column width for returning query results

COLUMN L1 FORMAT A2000

SET PAUSE OFF

SET FEEDBACK OFF

SET RECSEP OFF

SET HEADING OFF

SET VERIFY OFF

SET TERMOUT OFF

SET PAGESIZE 0

次のセクションでは、Application Object Library表(AOL)FND_SESSIONSの行を作成します。これにより、セッションのデートトラック・セキュリティ・ビューにアクセスできるようになります。&2引数には、現在のSQL*Formsのセッション日付が含まれます。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに作成する必要があります。

REM Insert session row

insert into fnd_sessions(session_id ,effective_date)

select  userenv('SESSIONID'),

        to_date('&2','DD-MON-YYYY')

from    sys.dual

/

このセクションには、次の2つの関数があります。

  1. メール・マージ・ヘッダーの行サイズの設定。これは、使用するすべてのメール・マージ項目の文字長に依存します。例では、ヘッダーの行サイズは約220文字とみなしています。

  2. SQL結果のスプール処理の有効化。Microsoft Mailmergeのファイルへの出力をスプールする行から、REMキーワードを削除する必要があります。コンカレント処理を使用して、データ・ソース・ファイルを生成する場合、コンカレント・マネージャにより出力ファイルが作成されます。

REM Set length of the header

SET LINESIZE 220

REM Create the mail merge 'header' record for MS Word

REM Note: SPOOL command commented out for concurrent manager.

REM       PC based solution required the SPOOL command.

REM spool perwpouk.txt

次のセクションでは、メール・マージ・ヘッダー情報を定義します。これらは、ワード・プロセッサのレターと統合するメール・マージ・フィールドです。メール・マージ・フィールドはそれぞれ、事前定義の&ch文字で区切られます。フィールド・サイズが40文字を超えていないこと、およびフィールド名にスペースが含まれていないことを確認してください。sys.dualから選択されたこの行の文字長は、上で指定したLINESIZE値であることに注意してください。

select  'address_line1'         ||&ch||

        'address_line2'         ||&ch||

        'address_line3'         ||&ch||

        'town_or_city'          ||&ch||

        'country'               ||&ch||

        'postal_code'           ||&ch||

        'applicant_title'       ||&ch||

        'applicant_last_name'   ||&ch||

        'position_name'         ||&ch||

        'organization_name'     ||&ch||

        'grade_name'            ||&ch||

        'projected_hire_date'   ||&ch||

        'recruiter_title'       ||&ch||

        'recruiter_last_name'   ||&ch

from    sys.dual

/

メール・マージ・ヘッダー情報を選択した後、LINESIZEをVARCHAR2サイズの最大値2000に再設定する必要があります。

REM re-initialise the linesize to the maximum 2000 varchar2 length

SET LINESIZE 2000 

次のセクションは、メール・マージ・フィールド情報を生成するメインのSQL*Plus問合せです。&ch文字をフィールド・デリミタとして使用して、列がまとめてマージされることに注意してください。RPAD関数では、すべてのスペースに#を使用して、情報の行を埋めます。この関数を使用しない場合、メール・マージでは、行およびレコードがいつ終了したのかを区別できません。この例では、SQL*Plus問合せはレター要求から生成されます。このため、&1引数を使用して、生成されるletter_request_idを指定します。

REM Mail merge interview query

select  rpad(

        nvl(pa.address_line1,' ')                                       ||&ch||

                nvl(pa.address_line2,' ')                               ||&ch||

                nvl(pa.address_line3,' ')                               ||&ch||

                nvl(pa.town_or_city,' ')                                ||&ch||

                nvl(ft.territory_short_name, ' ')                       ||&ch||

                nvl(pa.postal_code,' ')                                 ||&ch||

                nvl(hl1.meaning, ' ')                                   ||&ch||

                nvl(pp1.last_name, ' ')                                 ||&ch||

                nvl(pos.name, ' ')                                      ||&ch||

                pou.name                                                ||&ch||

                nvl(pg.name, ' ')                                       ||&ch||

                nvl(to_char(pappl.projected_hire_date,

                            'fmDay fmddth "of" fmMonth YYYY'), ' ')     ||&ch||

                nvl(hl2.meaning, ' ')                                   ||&ch||

                nvl(pp2.last_name, ' ')                                 ||&ch,

                2000, '#') L1

from            per_addresses                   pa,

                fnd_territories                 ft,

                hr_lookups                      hl1,

                hr_lookups                      hl2,

                hr_all_organization_units       pou,

                per_positions                   pos,

                per_grades                      pg,

                per_applications                pappl,

                per_all_people                  pp1,

                per_all_people                  pp2,

                per_all_assignments             pasg1,

                per_letter_request_lines        plr

where           plr.letter_request_id           = &1

and             pp1.person_id                   = plr.person_id

and             pa.primary_flag          (+)    = 'Y'

and             pa.person_id             (+)    = pp1.person_id

and             ft.territory_code        (+)    = pa.country

and             hl1.lookup_code          (+)    = pp1.title

and             hl1.lookup_type          (+)    = 'TITLE'

and             pasg1.assignment_id      (+)    = plr.assignment_id

and             pos.position_id          (+)    = pasg1.position_id

and             pou.organization_id      (+)    = pasg1.organization_id

and             pg.grade_id              (+)    = pasg1.grade_id

and             pappl.application_id     (+)    = pasg1.application_id

and             pp2.person_id            (+)    = pasg1.recruiter_id

and             hl2.lookup_code          (+)    = pp2.title

and             hl2.lookup_type          (+)    = 'TITLE'

/

REM Note: SPOOL command commented out for concurrent manager.

REM       PC based solution required the SPOOL command.

REM spool off

次のセクションでは、レター要求を「保留中」から「完了」に更新します(例はレター要求用です)。

REM update the letter request_status from PENDING to COMPLETE

update per_letter_requests plr

set    plr.request_status      = 'COMPLETE'

where  plr.letter_request_id   = &1

and    plr.request_status      = 'PENDING'

/

次のセクションでは、FND_SESSIONSに挿入された行を削除します。

REM delete the session row created

delete from fnd_sessions fs

where  fs.session_id = userenv('sessionid')

and    fs.effective_date = to_date('&2','DD-MON-YYYY')

/

次のセクションでは、変更をコミットし、SQL*Plusセッションを終了します。

REM commit the changes

commit

/

exit

PERWPWUKテンプレート

MultiMateまたはWordPerfectのメール・マージ・レターのテンプレートSQL*Plusスクリプトは、PERWPWUK.sqlです。「MultiMateまたはWordPerfect用SQL*Plusスクリプトの記述」を参照してください。

次のセクションでは、必須SQL*Plus環境の設定を定義します。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに生成する必要があります。

REM

DEFINE line_size=80

DEFINE field_size= &line_size-1

DEFINE ch="'%'"

SET PAGESIZE 0

SET LINESIZE &line_size

BREAK ON L1 SKIP PAGE

COLUMN L1 FORMAT A&line_size 

COLUMN L2 FORMAT A&line_size 

COLUMN L3 FORMAT A&line_size 

COLUMN L4 FORMAT A&line_size 

COLUMN L5 FORMAT A&line_size 

COLUMN L6 FORMAT A&line_size 

COLUMN L7 FORMAT A&line_size 

COLUMN L8 FORMAT A&line_size 

COLUMN L9 FORMAT A&line_size 

SET FEEDBACK OFF

SET RECSEP OFF

SET HEADING OFF

SET VERIFY OFF

SET TERMOUT OFF

次のセクションでは、Application Object Library表(AOL)FND_SESSIONSの行を作成します。&2引数には、現在のSQL*Formsのセッション日付が含まれます。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに生成する必要があります。

insert into fnd_sessions

(session_id ,effective_date)

select 	userenv('SESSIONID')

,      	to_date('&2','DD-MON-YYYY')

from 	sys.dual

/

メール・マージ・ヘッダー情報を選択した後、LINESIZEをVARCHAR2サイズの最大値2000に再設定する必要があります。

REM re-initialise the linesize to the maximum 2000 varchar2 length

SET LINESIZE 2000

次のセクションは、メール・マージ・フィールド情報を生成するメインSQL*Plus問合せです。&chをフィールド・デリミタとして使用して、列がまとめてマージされることに注意してください。この例では、SQL*Plus問合せはレター要求から生成されます。したがって、&1引数を使用して、生成されるletter_request_idを指定します。

select	nvl(t.meaning||' '||p.first_name||' '||p.last_name, ' ')||&ch||

	nvl(a.address_line1,' ') ||&ch||

	nvl(a.address_line2,' ') ||&ch||

	nvl(a.address_line3,' ') ||&ch||

	nvl(a.town_or_city,' ')  ||&ch||

	nvl(a.region_1, ' ')     ||&ch||

	nvl(a.postal_code,' ')   ||&ch||

	nvl(t.meaning||' '||p.last_name,' ') 

from 	per_addresses a,

	per_people p,

	per_letter_request_lines s,

	hr_lookups t

where 	a.person_id (+) = p.person_id

and 	p.person_id = s.person_id

and 	p.title = t.lookup_code (+)

and 	t.lookup_type (+) = 'TITLE'

and 	s.letter_request_id = &1

/

次のセクションでは、レター要求を「保留中」から「完了」に更新します(例はレター要求用です)。

update per_letter_requests r

set    r.request_status    = 'COMPLETE'

where  r.letter_request_id = &1

and    r.request_status    = 'PENDING'

/

次のセクションでは、変更をコミットし、SQL*Plusセッションを終了します。

commit

/exit

/

OTA SQL*Plusスクリプト

SQLメール・マージ・ファイルの例。「MultiMateまたはWordPerfect用SQL*Plusスクリプトの記述」および「Microsoft Word用SQL*Plusスクリプトの記述」を参照してください。

確認レターを生成するテンプレートはOTA.sqlです。

次のセクションでは、必須SQL*Plus環境の設定を定義します。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに生成する必要があります。

WHENEVER SQLERROR EXIT FAILURE ROLLBACK

REM Define the MS Word mail merge record separator

DEFINE ch="'%'"

REM Define the column width for returning query results

COLUMN L1 FORMAT A2000

SET PAUSE OFF

SET FEEDBACK OFF

SET RECSEP OFF

SET HEADING OFF

SET VERIFY OFF

SET TERMOUT OFF

SET PAGESIZE 0

次のセクションでは、Application Object Library表(AOL)FND_SESSIONSの行を作成します。これにより、セッションのデートトラック・セキュリティ・ビューにアクセスできるようになります。&2引数には、現在のSQL*Formsのセッション日付が含まれます。このセクションは、メール・マージ・ファイルを定義する際に表示するとおりに生成する必要があります。

REM Insert session row

insert into fnd_sessions(session_id ,effective_date)

select 	userenv('SESSIONID'),

      	to_date('&2','DD-MON-YYYY')

from 	sys.dual

/

このセクションには、次の2つの関数があります。

  1. メール・マージ・ヘッダーの行サイズの設定。これは、使用するすべてのメール・マージ項目の文字長に依存します。例では、ヘッダーの行サイズは約220文字と見なしています。

  2. SQL結果のスプール処理の有効化。スプール・ファイルは、テキスト・ファイル機能拡張を使用して、記述しているSQLファイル名と一致する必要があります。

REM Set length of the header

SET LINESIZE 200

REM Create the mail merge 'header' record for MS Word

REM Note: SPOOL command commented out for concurrent manager.

REM       PC based solution required the SPOOL command.

RWM spool xxxxx.txt

次のセクションでは、メール・マージ・ヘッダー情報を定義します。これらは、ワード・プロセッサのレターと統合するメール・マージ・フィールドです。メール・マージ・フィールドはそれぞれ、事前定義の&ch文字で区切られます。フィールド・サイズが40文字を超えていないこと、およびフィールド名に空白スペースが含まれていないことを確認してください。また、sys.dualから選択されたこの行の文字長は、上で指定した行サイズ値であることに注意してください。

select  	'student_title'        ||&ch||

        	'student_first_name'   ||&ch||

       	 	'student_last_name'    ||&ch||

        	'event_name'           ||&ch||

       	 	'event_code'           ||&ch||

       	 	'event_end_date'       ||&ch

from 	sys.dual

/

メール・マージ・ヘッダー情報を選択した後、行サイズをVARCHAR2サイズの最大値2000に再設定する必要があります。

REM re-initialise the linesize to the maximum 2000 varchar2 length

SET LINESIZE 2000

次のセクションは、メール・マージ・フィールド情報を生成するメインのSQL*Plus問合せです。&ch文字をフィールド・デリミタとして使用して、列がまとめてマージされることに注意してください。RPAD関数では、すべてのスペースに#を使用して、情報の行を埋めます。この関数を使用しない場合、メール・マージでは、行およびレコードがいつ終了したのかを区別できません。この例では、SQL*Plus問合せはレター要求から生成されます。このため、&1引数を使用して、生成されるletter_request_idを指定します。

REM Mail merge confirmation query

 select rpad(

	initcap(nvl(d.delegate_title_meaning,' ' ))           ||&ch||

        nvl(d.delegate_first_name,' ')                  ||&ch||

        nvl(d.delegate_last_name,' ' )                  ||&ch||

        nvl(v.description,' ')                          ||&ch||

        nvl(d.event_activity_version_name,' ' )         ||&ch||

        to_char(d.course_end_date, 'DD fmMonth YYYY')   ||&ch,

        2000, '#')   	                 	L1

   from ota_delegate_bookings_v             	d,

	ota_activity_versions			v,

        per_letter_request_lines  		plr 

  where plr.letter_request_id 			= &1

  and   (plr.ota_booking_id 			= d.booking_id

  or     plr.ota_event_id			= d.event_id)

  and   d.activity_version_id                   = v.activity_version_id

/

REM Note: SPOOL command commented out for concurrent manager.

REM       PC based solution required the SPOOL command.

REM spool off

次のセクションでは、レター要求を「保留中」から「完了」に更新します(例はレター要求用です)。

REM Update the letter request_status from PENDING to COMPLETE

update	per_letter_requests	plr

set	plr.request_status	='COMPLETE'

where	plr.letter_request_id	=&1

and	plr.request_status	='PENDING'

/

次のセクションでは、FND_SESSIONSに挿入された行を削除します。

REM delete the session row created

delete from fnd_sessions 	fs

where  fs.session_id 		= userenv('sessionid')

and    fs.effective_date 	= to_date('&2','DD-MON-YYYY')

/

次のセクションでは、変更をコミットし、SQL*Plusセッションを終了します。

REM commit the changes

commit

/

exit

/

標準レター要件の計画

標準レターを作成する前に、いくつかの項目を指定する必要があります。

標準レター要件の計画手順

  1. レターに含めるデータベース情報を指定します。

    レターのコンテンツとしてデータを表示するためのSelect文を指定する必要があります。オラクル人事管理システムには、この作業を簡素化するためにテンプレートとしてSQL*Plusスクリプトが用意されています。

  2. レターの本文として含めるテキストを指定します。

  3. 標準レターを、「受講者登録」または「応募者アサイメント状況」に関連付けるかどうかを決定します。

  4. 標準レターをトリガーするステータスを指定します(標準レターを、「受講者登録」または「応募者アサイメント状況」に関連付ける場合)。

たとえば、受講者の登録ステータスを「登録済」に設定した場合にレターがトリガーされるように、標準登録確認レターをステータス「登録済」にリンクしますか?また、応募者のアサイメント状況が「否認済」に設定された場合にレターがトリガーされるように、標準否認レターをステータス「否認済」にリンクしますか?

MultiMateまたはWordPerfect用SQL*Plusスクリプトの記述

オラクル人事管理システムには、標準レターのデータベース情報を抽出するために、テンプレートとしてSQL*Plusスクリプトが用意されています。SQL*Plusスクリプト・テンプレートをコピーして、それらを変更し、必要な標準レターを作成できます。

オラクル人事管理システムで用意されているテンプレート・スクリプトは、次のとおりです。

スクリプト目的使用者
PERWPMUK.sql MultiMate用SQL*PlusスクリプトUK例 HR
PERWPMUS.sql MultiMate用SQL*PlusスクリプトUS例 HR
PERWPWUK.sql WordPerfect用SQL*PlusスクリプトUK例 HR
PERWPWUS.sql WordPerfect用SQL*PlusスクリプトUS例 HR

テンプレートSQL*Plusスクリプトの1つ(PERWPWUK.sql)が例として提供されています。「PERWPWUKテンプレート」を参照してください。

「Oracle Training Administration(研修管理)」では、テンプレート・スクリプトが用意されていませんが、確認レターSQLメール・マージ・ファイルの例が提供されています。「OTA SQL*Plusスクリプト」を参照してください。

MultiMateまたはWordPerfect用SQL*Plusスクリプトの記述手順

  1. HR製品ツリーのサーバー側sqlディレクトリから適切なSQL*Plusスクリプトをコピーします(詳細は、インストレーション・ガイドを参照してください)。

  2. SQL*Plusスクリプトを編集(または記述)し、ワード・プロセッサでの読取りが可能で、標準レターと互換性のある書式のデータをデータベースから選択します。

  3. PERWP***(または、OTAの場合OTAWP***)という名前でファイルを保存します。

    このプリフィクスを使用して、システムでレター・タイプとして認識できるようにする必要があります。コンカレント・マネージャがファイルを配置する場所の詳細は、Oracle Applicationsインストレーション・サーバーの各マニュアルを参照してください。

Microsoft Word用SQL*Plusスクリプトの記述

オラクル人事管理システムには、4つのSQL*Plusスクリプト・テンプレートが用意されています。

サーバー側でスクリプトを実行して、他のユーザーがネットワークを通じてアクセスできるようにできます。そうでない場合、スクリプトを、ネットワーク・ドライブなどのPCからアクセス可能なディレクトリにコピーする必要があります。

オラクル人事管理システムで用意されているテンプレート・スクリプトは、次のとおりです。

スクリプト目的使用者
PERWPOUS.sql 内定通知SQLメール・マージ・ファイルUS例 HR
PERWPOUK.sql 内定通知SQLメール・マージ・ファイルUK例 HR
PERWPIUS.sql 面接通知SQLメール・マージ・ファイルUS例 HR
PERWPIUK.sql 面接通知SQLメール・マージ・ファイルUK例 HR

テンプレートSQL*Plusスクリプトの1つが例として提供されています。「テンプレートSQL*PlusスクリプトPERWPOUK」を参照してください。

「Oracle Training Administration(研修管理)」では、テンプレート・スクリプトが用意されていませんが、確認レターSQLメール・マージ・ファイルの例が提供されています。「OTA SQL*Plusスクリプト」を参照してください。

Microsoft Word用SQL*Plusスクリプトの記述手順

  1. HR製品ツリーのサーバー側sqlディレクトリからSQL*Plusスクリプトをコピーします(詳細は、インストレーション・ガイドを参照してください)。

  2. SQL*Plusスクリプトを編集(または記述)し、ワード・プロセッサでの読取りが可能で、標準レターと互換性のある書式のデータをデータベースから選択します。

  3. PERWP***(または、OTAの場合OTAWP***)という名前でファイルを保存します。

    このプリフィクスを使用して、システムでレター・タイプとして認識できるようにする必要があります。コンカレント・マネージャがファイルを配置する場所の詳細は、Oracle Applicationsインストレーション・サーバーの各マニュアルを参照してください。

SQL*Plusスクリプトの登録

オラクル人事管理システムを使用して、SQL*Plusプログラムを登録します。プログラムは、コンカレント・プログラムとして実行できるように登録します。ファイルには、PERWP***(またはOTAWP***)の名前を付けます。このプリフィクスを使用して、システムでレター・タイプとして認識できるようにする必要があります。

「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用して、プログラムを登録します(システム管理者職責を使用)。

関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のコンカレント・プログラム・ウィンドウに関する項

SQL*Plusスクリプトのレターへのリンク

SQL*Plusスクリプトを1つのレターおよび1つ以上のステータスにリンクする必要があります。Oracle Human Resourcesでは、1つ以上の応募者アサイメント状況を各採用通知にリンクすることができます。応募者に関連アサイメント状況が付与されると、レターの要求が自動的に作成されます。たとえば、応募者のアサイメント状況が「否認済」に設定された場合にレターがトリガーされるように、標準採用否認通知をステータス「否認済」にリンクできます。

「Oracle Training Administration(研修管理)」では、1つ以上の登録ステータスを各登録通知にリンクできます。登録に関連ステータスが付与されると、レターの要求が自動的に作成されます。

「レター」ウィンドウで、標準レター・タイプを定義します。

標準レター・タイプの定義手順

  1. 「名称」フィールドにレター名を入力します。

  2. システム管理者がSQL*Plusスクリプトに割り当てたコンカレント・プログラム名を選択します。

    「Oracle Human Resources(人事管理)」の場合:

  3. 応募者のレター要求を自動的に作成するために、1つ以上の「応募者アサイメント状況」を選択し、「使用可能」ボックスをチェックします。

    応募者にこれらのステータスの1つが付与されると、このレター・タイプの保留中の要求が自動的に作成されます。保留中のレター要求がすでに存在する場合、要求が発行された際にレターを受信するための個人リストに、応募者が追加されます。

    「Oracle Training Administration(研修管理)」の場合:

  4. 登録のレター要求を自動的に作成するために、1つ以上の登録ステータスを選択し、「使用可能」ボックスをチェックします。

    登録にこれらのステータスの1つが付与されると、このレター・タイプの保留中の要求が自動的に作成されます。保留中のレター要求がすでに存在する場合、要求が発行された際にレターを受信するための「個人リスト」に、登録が追加されます。

スケルトン・レターの記述

ワード・プロセッサを使用して、スケルトン・レターを記述します。使用しているワード・プロセッサのデータ・ソースから適切なマージ・コードを含めます。

データの標準レターへのマージ

本文の説明内容に関するイメージ

ワード・プロセッサのメール・マージ機能により、作成するデータ・ファイルのテキストを標準レターにマージできます。データ・ファイルの各行には、1人の受信者に対して1つの標準レターをマージするためのテキストが含まれます。

プログラム内では、データをフォーマットし、ワード・プロセッサでセパレータとして認識される文字を含めることができます。

標準レターは、埋込み変数の番号を含む標準テキストから構成されます。レターを印刷する場合、変数は、様々な個人の名前や住所詳細などの特定のデータ項目に置換されます。

データ・ファイルの標準レターへのマージ

コンカレント・マネージャでレター要求の処理が終了すると、「データ・ファイル」のデータをスケルトン・レターにマージできます。

データ・ファイルの標準レターへのマージ手順

  1. 「データ・ファイル」のデータをスケルトン・レターにマージして、標準レターを作成します。テキストおよびデータ・ファイルのマージは、通常、ワード・プロセッサのメール・マージ機能を使用して実行されます。

    「データ・ファイル」が存在するディレクトリへのアクセス権限がない場合(コンカレント・マネージャがファイルを配置する場所の詳細は、インストレーション・ガイドを参照)、データ・ファイルをスケルトン・レターにマージする前に、コンカレント・プロセスで作成されたメール・マージ・ファイルをワード・プロセッサに転送する必要があります。

  2. ワード・プロセッサを使用してデータ・ファイルをマージする場合は、生成したマージ済レターを保存する必要があります。

    マージ済レターを保存していない場合、ワード・プロセッサを終了した際にそのレターは失われます。ただし、データ・ファイルやスケルトン・レターは失われません。

レポートのレターへのリンク

レポートを1つのレターおよび1つ以上のステータスにリンクする必要があります。「Oracle Human Resources(人事管理)」では、1つ以上の「応募者アサイメント状況」を各採用通知にリンクすることができます。応募者に関連アサイメント状況が付与されると、レターの要求が自動的に作成されます。Oracle Training Administration(研修管理)では、1つ以上の登録ステータスを各登録通知にリンクできます。登録に関連ステータスが付与されると、レターの要求が自動的に作成されます。

たとえば、応募者のアサイメント状況が「否認済」に設定された場合にレターがトリガーされるように、標準採用否認通知をステータス「否認済」にリンクできます。

「レター」ウィンドウで、標準レター・タイプを定義します。

標準レター・タイプの定義手順

  1. 「名称」フィールドにレター名を入力します。

  2. システム管理者がレポートに割り当てたコンカレント・プログラム名を選択します。

    「Oracle Human Resources(人事管理)」の場合:

  3. 応募者のレター要求を自動的に作成するために、1つ以上の「応募者アサイメント状況」を選択し、「使用可能」ボックスをチェックします。

    応募者にこれらのステータスの1つが付与されると、このレター・タイプの保留中の要求が自動的に作成されます。保留中のレター要求がすでに存在する場合、要求が発行された際にレターを受信するための個人リストに、応募者が追加されます。

    「Oracle Training Administration(研修管理)」の場合:

  4. 登録のレター要求を自動的に作成するために、1つ以上の登録ステータスを選択し、「使用可能」ボックスをチェックします。

    登録にこれらのステータスの1つが付与されると、このレター・タイプの保留中の要求が自動的に作成されます。保留中のレター要求がすでに存在する場合、要求が発行された際にレターを受信するための「個人リスト」に、登録が追加されます。

レポートの記述と登録

レポートを記述および登録する必要があります。

レポートの記述と登録手順

  1. データベースから抽出するデータを指定します。スケルトン・レター・テキスト、およびOracleデータベースから抽出するデータを指定するSelect文を記述します。

  2. オラクル人事管理システムを使用して、レポートを登録します。レポートは、コンカレント・プログラムとして実行できるように登録します。ファイルには、PERWP***(またはOTAの場合OTAWP***)の名前を付けます。このプリフィクスを使用して、システムで認識できるようにする必要があります。

    「コンカレント・プログラム」ウィンドウを使用して、レポートを登録します(システム管理者職責を使用)。

    関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のコンカレント・プログラム・ウィンドウに関する項

レターの要求/レポートの作成

現行ユーザーまたは他のユーザーが、標準レターをトリガーする応募者または登録のステータスを設定している場合、オラクル人事管理システムによって、ステータスが「保留中」のレター要求が自動的に作成されます。また、応募者または受講者の名前が要求に追加されます。「レター要求」ウィンドウで、保留中の要求および名前を表示できます。

その後、レター要求を「保留中」から「要求済」に変更すると、オラクル人事管理システムによって、このレター・タイプのレポートまたはSQL*Plusスクリプトが実行されます。

企業の要件に応じて、企業内のすべての組織にレター要求を生成したり、定義した各必要要員に個別のレター要求を生成できます。特定の必要要員ごとに個別のレター要求を生成する場合は、「HR: 必要要員またはイベントによるレターの制限」プロファイルを「Yes」に設定する必要があります。

レターの生成を特定の必要要員に制限する利点は、企業内の別の組織に影響を与えることなく、1つの組織に対してレターを処理できる点です。

関連項目: ユーザー・プロファイル

必要に応じて、リストに名前を手動で追加できます。たとえば、最後の通知レターを送信する場合などです。

また、手動でレター要求を作成することもできます。これは、自身でステータスに「保留中」を入力して、レターのステータスを「要求済」に変更する前に、レターのすべての受信者を入力して行います。

自動レター要求の発行手順

  1. 「レター名」フィールドに必要なレターを問い合せます。

  2. 「方法」が「自動」であることを確認します。

  3. 「必要要員名」フィールドの必要要員を選択します。

    注意: このフィールドを有効にするには、「HR: 必要要員またはイベントによるレターの制限」プロファイルを「Yes」に設定する必要があります。

  4. 「対象者」ブロックに移動して、ステータスに従い、この要求で自動的に入力された応募者、イベントまたは受講者を問い合せます。さらに、名前を手動で追加できます。

  5. ステータスを「保留中」から「要求済」に更新します。

  6. 変更内容を保存します。

    「コンカレント要求」フィールドに、コンカレント要求ID番号が表示されます。コンカレント・マネージャによって要求が処理されると、ステータスは「完了済」に変更されます。

  7. 「コンカレント要求」ウィンドウで要求IDを問い合せ、進捗をモニターできます。

注意: コンカレント・マネージャが出力ファイルまたはデータ・ファイルを出力する場所について、詳しくは『インストレーション・ガイド』を参照してください。

手動でのレター要求の作成手順

  1. 要求するレター・タイプの「レター名」を選択します。

  2. 「方法」が「手動」であることを確認します。

  3. 「必要要員名」フィールドの必要要員を選択します。

    注意: このフィールドを有効にするには、「HR: 必要要員またはイベントによるレターの制限」プロファイルを「Yes」に設定する必要があります。

  4. 要求のステータスは「保留中」のままにします。

  5. 変更内容を保存します。

    名前の追加

  6. 追加する名前を次のように選択します。

  7. 変更内容を保存します。

    ステータスの変更

  8. ステータスを「保留中」から「要求済」に更新します。

  9. 変更内容を保存します。

    「コンカレント要求」フィールドに、コンカレント要求ID番号が表示されます。コンカレント・マネージャによって要求が処理されると、ステータスは「完了済」に変更されます。

  10. 「コンカレント要求」ウィンドウで要求IDを問い合せ、進捗をモニターできます。

    注意: コンカレント・マネージャが出力ファイルを出力する場所について、詳しくは『インストレーション・ガイド』を参照してください。

次の手順の実行

Oracle Reportsで生成されるレターは印刷の準備が整っています。ワード・プロセッサのメール・マージ機能を使用すると、すぐにデータをマージできます。関連項目: データ・ファイルの標準レターへのマージ