Oracle Human Resources Management Systems構成、レポートおよびシステム管理ガイド リリース12 E06008-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
オラクル人事管理システムは、次に示す照会機能やレポート機能を多数提供して、様々なユーザーのニーズに対応しています。
事前定義されたDiscovererワークブックをそのまま使用したり、ユーザー独自のレポート要件にあわせて編集できます。
Discoverer End User Layerフォルダを使用して、ユーザー独自のDiscovererワークブックを作成できます。
(フォルダを含む)問合せウィンドウが用意されています。
事前定義されたレポートを使用して、定期処理をスケジュールしたりグループに分類できます。
QuickPaintを使用して、個人情報やアサイメントについて、ユーザー独自のオンライン照会やレポートを作成できます。
多言語対応のレポートが用意されています。
HRMSデータのレポートや編集には、デスクトップ・ツールを使用します。たとえば、アプリケーション・データ・エクスチェンジ(ADE)を使用して情報をスプレッドシートにダウンロードし、編集したデータを人事管理システムにアップロードできます。
データ・クエリーおよび分析ツールであるOracle Discovererを使用して、人事管理に関わる問題について詳細な分析を行うことができます。Discovererでは、様々なビジネス・ビューに基づくEnd User Layer(EUL)を使用してワークシートやワークブックが作成され、HRMSアプリケーション・データを元にレポートが作成されます。事前定義されたワークブックが多数あり、パラメータを指定して調整できます。また、ユーザー独自のワークブックを作成することも可能です。
事前定義済のDiscovererワークブックには、次の職責を使用してアクセスします。
HRMSアドホック・レポート - 管理者
この職責を使用して、次の構造を持つ「HRMSアドホック・レポート - 管理者」メニューにアクセスします。
HRMSアドホック・レポート - 管理者
人事
採用
研修
メニュー構成は、ワークブックからデータを取得するためにインストールする必要のある機能領域によって異なります。
人事管理システムにはEnd User Layer(EUL)が事前に定義されています。EULでは、基礎となるデータベース表のデータがDiscovererのビジネス・エリアにフォルダとして分類されます。このEULを使用して、ユーザー独自のDiscovererワークブックを作成できます。
「HRMSアドホック・レポート - 管理者」の職責を使用して、次のDiscovererビジネス・エリアにアクセスします。
HRMS - 管理 - Oracle Human Resources
HRMS - 管理 - Oracle Human Resources(値リスト)
HRMS - 管理 - Oracle Training Management
HRMS - 管理 - Oracle iRecruitment
HRMS - 報酬および福利厚生
HRMS - 一般雇用実務
HRMS - 研修管理
HRMS - 導入およびデータ設定
HRMS - 要員の予算計画
HRMS - 要員構成およびアクティビティ
HRMS - 要員キャリア開発および業績
HRMS - 要員の採用
HRMS - 要員の離職
HRMS - 要員稼働率および生産性
HRMS - 要員原価計算
Discovererビジネス・エリアに関する摘要は、「Discoverer End User Layerビジネス・エリア摘要」を参照してください。
オラクル人事管理システムには、一般的なオンライン・レポート要件を満たす問合せウィンドウがいくつか用意されています。問合せウィンドウの第1ブロックに選択基準を入力してから「検索」ボタンを選択すると、選択基準を満たす個人情報やアサイメント、その他のエンティティのリストが表示されます。ウィンドウの中には、フォルダを使用して、基準を満たす情報を表示するものもあります。
フォルダはオンラインで表示され、ユーザーによる構成が可能です。デフォルトでは、問合せウィンドウのフォルダ・ブロックに、ユーザーの問合せに一致する全レコードと、フォルダ内で使用可能な全フィールドが表示されますが、ユーザー独自のフォルダを作成して、レコードやフィールドのサブセットを表示することもできます。また、フィールド・ラベル、フィールドのサイズや表示順序、取得レコードのソート順も選択できます。
たとえば「アサイメント・フォルダ」ウィンドウで、「等級別営業従業員」というフォルダを作成するとします。このフォルダの問合せ基準は「組織 = "営業"」であり、等級別にソートされます。
特に設定しなくてもそのまま使用できる事前定義済レポートが、多数用意されています。事前定義済フォーマットが設定されていますが、レポートを発行するときに一連のパラメータを入力して、表示レコードを選択することもできます。
Oracle ReportsやSQL*Plus、あるいはユーザーが選択した別のツールを使用して、ユーザー独自のレポートを作成することもできます。作成したレポートはApplication Object Libraryに登録可能で、「要求の発行」標準ウィンドウでレポートを実行したり、他のレポートやプロセスとともにレポート・セットにスケジュールできます。
オラクル人事管理システムでは、選択した言語を使用してレポートを印刷できます。
次のレポートの印刷に使用する言語を選択できます。
個人詳細
応募者詳細
アサイメント詳細
勤務詳細
関連項目: 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の要求の発行に関する項
Oracle Payrollレポートは、一般にビジネス・グループの言語で発行されます。たとえば、米国の「小切手ライター」はアメリカ英語でしか印刷できず、英国の「振込通知」はイギリス英語でしか印刷できません。ただし、Oracle Payrollレポートは、ローカライズ・チームが国別仕様のレポートを作成している場合、複数の言語で印刷できます。
注意: デフォルトでは、米国と英国の「HRMS給与」は英語でのみ実行できます。
Oracle Application Data Exchange(ADE)を使用して、情報を人事管理システム・データベースからスプレッドシートにダウンロードして分析や処理できます。たとえば、従業員グループの現行給与データと提示給与データをダウンロードして、スプレッドシートで給与条件提示を調整したり、新しい提示条件を入力して、変更データをデータベースにアップロードできます。ADEアップロード・プロセスはエラーをすべてレポートして、有効なデータのみがデータベースに保存されるようにします。
ADEを使用して、フォームからスプレッドシートに情報をダウンロードするには、システム管理者がADEでスタイルを作成する必要があります。スタイルでは、使用するフォーム、使用可能な職責、およびダウンロードする列(またはフィールド)を定義します。ADEを起動する前にフォームで問合せを実行して、ダウンロードするレコードを決定します。
給与条件提示のダウンロード用のスタイルは、あらかじめ定義されています。
『アプリケーション・データ・エクスチェンジのユーザーズ・ガイド』を参照してください。
QuickPaintは、アサイメントに関するレポートをユーザー要件にあったフォーマットで設計できる、柔軟で強力なツールです。QuickPaintレポートに表示可能な情報は、次のとおりです。
個人情報
連絡先情報
アサイメント情報
応募情報
報酬および福利厚生情報
付加フレックスフィールド情報
QuickPaintレポートを設計すると、設計ユーザーおよびその他のユーザーは、あらゆるアサイメントやアサイメント・セットについてこのレポートをオンラインで実行できます。実行結果はオンラインで表示でき、印刷することもできます。
標準の「QuickPaintレポート」ウィンドウを使用して、アサイメント、またはアサイメント・セットに関するレポートを実行できます。アサイメントは、現従業員または現応募者によって保持されます。
システム管理者はこのウィンドウを構成することにより、ユーザーが実行可能なレポート、およびユーザーがレポート可能な個人情報を制限できます。構成バージョンのウィンドウは、次に示す制限のいずれか、または複数の対象となる可能性があります。
従業員または応募者のどちらかのPersonタイプについてのみレポートする
1レポートのみ実行する
単一アサイメントのみレポートする、またはアサイメント・セットのみレポートする
このウィンドウが3番目の制限対象となる場合、アサイメント・リージョンとアサイメント・セット・リージョンの両方が表示されるのではなく、いずれか一方のみが表示されるため、標準バージョンと表示が異なります。
ワード・プロセッサの文書、Webページ、ビデオ画像などの添付を多くのHRMSレコードに追加できます。
オラクル人事管理システムに保持される情報は企業にとって非常に貴重なリソースであり、ビジネスの目的にあわせて、同じ情報を様々な方法で利用できます。たとえば、オラクル人事管理システム情報を使用して、次に示すビジネス活動をサポートできます。
日常業務におけるあらゆる人事管理機能の遂行
HRアクティビティに関するレポートの作成
What-Ifの実行による、代替シナリオの実行可能性の判断
Business Intelligence Systemを使用した戦略計画の実行
単一の従業員または従業員グループに関する詳細を抽出できます。次に主な例を示します。
人事管理システムで処理する従業員または従業員セットの選択
標準レターを作成するためのHRMS情報の抽出
組織階層および職階階層の表示
以前の変更内容に関する履歴レコードの表示
オラクル人事管理システムを使用してアクティビティをレポートしているとき、ビジネスの目的に応じて、次の各レポート・オプションを使用できます。
指定したパラメータを使用したレポート定義
事前定義済レポートの実行
レポート実行間隔の指定
複数レポートを同時に実行できるよう、1セットに結合
事前定義Discovererワークブックの実行
事前定義End User Layerに基づくDiscovererワークブックの作成
提示した変更を実際に反映させるかどうかを判断するため、変更の影響について確認したい場合があります。たとえば、様々な従業員に対する給与変更の影響を計算したいなどの場合です。このような状況では、影響について評価するまで、人事管理システムでデータを変更すべきではありません。オラクル人事管理システムでは、現在データのコピーをデスクトップに転送し、一連の変更についてテストした後で、人事管理システムにデータをアップロードできます。
Business Intelligence Systemを使用して、次を実行できます。
一連のキー・パフォーマンス・インディケータを設定して、ビジネス活動ごとにコンプライアンス対策を提供できます。
レポートを作成してトレンドを予測し、将来のビジネス戦略を確認できます。
個々のレポート・ツールを統合的に使用することにより、複雑な問題を解決できます。
はい。1つのデータベースに対して複数の言語でオラクル人事管理システムを実行できます。つまり、複数の言語で情報を入力し、レポートを作成できます。たとえば、基本となる言語がフランス語の場合、ドイツ語や英語もインストールできます。これにより、ドイツ語と英語で情報を入力し、レポートを作成できます。
人事管理システムは、Oracle Discovererを使用してワークブックを作成します。ワークブックはワークシート・レポートとグラフで構成され、企業独自の要件にあわせて変更できます。また、Discovererユーザーを使用して、Discoverer End User Layer(EUL)に基づいてユーザー独自のワークブックを作成できます。
Discoverer EULの開発、Discovererワークブックの作成および保守に関する全インストラクションは『Oracle Discoverer Plus User's Guide』および『Oracle Discoverer Plus Administrator's Guide』で参照できます。
ワークブックごとに、関連するワークシートが保存されます。ワークシートとは、SQL問合せからデータを返すレポートのことです。ワークブックで計算や条件を設定することにより、様々な方法でレポートを制限できます。
Discovererワークブックには、「セルフ・サービス・メニュー」からアクセスします。パラメータを使用して、レポートのデータ範囲を指定できます。ワークシートは、「Discoverer Viewer」に表示されます。
End User Layer(EUL)は複数のビジネス・エリアで構成され、ビジネス・エリアにはフォルダが格納されます。フォルダにはアイテムが格納され、このアイテムが表の列にマップされます。フォルダは1つ以上のデータベース表にマップできます。フォルダは、レポートに適した構造でデータを表示します。
ビジネス・エリアには、管理と機能の2つのエリアがあります。管理ビジネス・エリアには全フォルダが格納されます。このエリアを使用して、レポート作成者に全フォルダへのアクセス権限を付与し、アドホック・レポートを作成できるようにします。
機能ビジネス・エリアには、iRecruitmentなど、特定のビジネス機能に関するレポートをサポートするフォルダが格納されます。フォルダは、1つまたは複数の機能ビジネス・エリアに格納できます。通常、ワークブックは、1ビジネス・エリアのフォルダを基準にします。ユーザーが必要とするレポートに応じて、ユーザーに対して1つまたは複数の機能ビジネス・エリアに対するアクセス権限を付与できます。
HRMS Discoverer End User Layerには、HRMSトランザクション表のデータにアクセスするフォルダが用意されています。このフォルダを使用して、ユーザー独自のDiscovererレポートを作成できます。End User Layerにより、フォルダは管理と機能の2種類のビジネス・エリアに分類されます。
管理ビジネス・エリアを使用して、企業のニーズにあわせた詳細なアドホック・レポートを作成します。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Human Resources」ビジネス・エリアは、給与、福利厚生、役職、等級、およびアサイメントなど、Oracle Human Resourcesシステムの様々なエンティティに関するDiscovererフォルダの複合セットです。関連する値リストのフォルダは、別のビジネス・エリアに格納されます。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Human Resources」ビジネス・エリアを使用して、人事管理の要件にあわせた詳細なアドホック・レポートを作成します。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Human Resources(値リスト)」ビジネス・エリアには、Oracle Human Resourcesシステムに関するすべての値リスト・フォルダが格納されます。このビジネス・エリアに表示されるフォルダは、他のエリアには表示されません。
このビジネス・エリアは内部使用専用です。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Training Administration」ビジネス・エリアは、研修イベント、研修アクティビティ、受講者登録、およびイベント・リソースなど、Oracle Training Administrationシステムの様々なエンティティに関するDiscovererフォルダの複合セットです。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Training Administration」ビジネス・エリアを使用して、研修管理の要件にあわせた詳細なアドホック・レポートを作成します。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle iRecruitment」ビジネス・エリアは、企業内の必要要員とジョブ掲示の詳細、採用活動、候補者詳細、および応募者情報に関するエリアです。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle iRecruitment(値リスト)」ビジネス・エリアには、Oracle iRecruitmentに関するすべての値リスト・フォルダが格納されます。このビジネス・エリアに表示されるフォルダは、他のエリアには表示されません。
このビジネス・エリアは内部使用専用です。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Payroll(コア)」ビジネス・エリアには、処理パラメータ、バランス属性、分類、給与計算処理などに関するアドホック・レポートを作成可能なフォルダが格納されます。
このビジネス・エリアには、国別仕様で使用して、サブ・フォルダを作成したり使用できる一般フォルダも格納されます。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Payroll(値リスト)(コア)」ビジネス・エリアには、エレメント、入力パラメータ、組織の支払方法などの値リストが格納されます。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Payroll(US)」ビジネス・エリアには、原価計算や遡及計算など、米国の給与計算処理に関するアドホック・レポートを作成可能なフォルダが格納されます。
「HRMS」 - 「管理」 - 「Oracle Payroll(IN)」ビジネス・エリアには、給与計算結果やその他の標準レポートを作成可能なフォルダが格納されます。
機能ビジネス・エリアは、機能別に分類されます。このエリアを使用して、ユーザーの機能ロールに応じて、ユーザーがワークブックを開発したりアクセスできる機能エリアを制限できます。
「HRMS」 - 「報酬および福利厚生」フォルダには、従業員報酬専用のエンティティに関する情報が格納されます。このフォルダから、等級や役職に対する給与データなどに関する要約アドホック・レポートや詳細アドホック・レポートを作成できます。
「HRMS」 - 「従業員支給詳細」フォルダには、従業員支払履歴および従業員支払構成に関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「一般雇用実務」フォルダには、一般雇用実務専用のエンティティに関する情報が格納されます。この機能ビジネス・エリアを使用して、機会均等、マイノリティの雇用、障害者施設、勤務中の事故や職業病、安全衛生、懲戒処分、苦情、対人葛藤などの問題に関するアドホック・レポートを作成できます。
「HRMS」 - 「導入およびデータ設定」フォルダには、システム設定とデータに関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「Payroll Configuration」フォルダには、給与の設定と構成に関する情報が格納されます。この情報を使用して、給与特性の定義に関するアドホック・レポートを作成したり、複数の給与設定を比較できます。
「HRMS」 - 「給与計算結果」フォルダには、給与処理別の実行結果に関する情報が格納されます。この情報を使用して、完了した処理や保留中の処理を特定するアドホック・レポートを作成できます。
「給与計算処理の実行結果と差引支給額詳細」フォルダには、給与計算の実行結果が格納されます。この情報を使用して、給与の消込、給与計算処理の正確さの確認、その他の標準レポートを作成できます。
「給与計算結果と差引支給額詳細」フォルダには、給与計算結果が格納されます。この情報を使用して、給与の消込、給与計算処理の正確さの確認、その他の標準レポートを作成できます。
「HRMS」 - 「研修管理」フォルダには、企業が研修プロバイダの場合、研修管理に関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「要員の予算計画」機能ビジネス・エリアには、予算作成に関するあらゆる情報が格納されます。このフォルダには、予算情報がアサイメント、役職、事業所、組織アサイメント、および管理者情報とともに格納されます。
「HRMS」 - 「要員構成およびアクティビティ」フォルダは、役職、地理、マイノリティ・グループ、およびビジネス・グループなどの様々なエリアへの従業員の分類方法を示します。アクティビティ情報は、組織の異動など、要員の変更に関するものです。
「HRMS」 - 「要員原価計算」フォルダには、研修費用や従業員への直接支払コスト、アサイメント原価計算コストなど、要員に関するコストのデータが格納されます。
「HRMS」 - 「要員キャリア開発および業績」フォルダには、コンピテンス情報、内部研修とその成果などの問題に関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「要員の採用」フォルダには、コンピテンス、従業員履歴、教育、資格などの要員採用に関する情報が格納されます。さらに組織内および組織間の人事異動分析も行います。
「HRMS」 - 「要員の離職」フォルダには、組織内における個人の休暇や移動の理由の分類など、スタッフ回転率に関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「要員稼働率および生産性」フォルダには、要員の稼働状況(労働時間、不就業)と、その生産性などの問題に関する情報が格納されます。
「HRMS」 - 「支払期間アーカイブ・データ」 - 「Oracle Payroll(US)」フォルダには、連邦税アーカイブ、州税アーカイブ、および地方税アーカイブに関する情報が格納されます。
Workforce Intelligenceレポートの多くは、効率的に実行するため、要約表に保存された収集データを使用します。このため、トランザクション表から定期的にデータを収集して、レポートの情報を最新に保つ必要があります。
次に示す事前定義済コンカレント・プログラムを実行して、データを収集します。
コンカレント・プログラムの詳細は、『Oracle Applications開発者ガイド』のコンカレント処理の概要に関する項を参照してください。
このプログラムは、HTMLレポートの元になる組織階層を作成します。このプログラムを実行すると、組織階層体系がHRI_ORG_PARAMS表とHRI_ORG_PARAM_LIST表に収集され、レポート機能のパフォーマンスが向上します。
このコンカレント・プログラムを実行する前に、1階層がプライマリ階層として設定されていることを確認してください。プライマリ階層に指定された階層が存在しない場合、「BIS 組織階層要約表のロード」は階層を選択しません。
「要求グループ」ウィンドウを使用して、要求グループに「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムを追加します。要求グループを使用する職責は、このコンカレント・プログラムを実行する職責と一致する必要があります。
「要求の発行」ウィンドウを使用して、要求グループをスケジュールして実行します。
重要: 各「BIS 組織階層要約表のロード」要求を実行した後、HRIスキーマについて、システム管理者要求の「スキーマ統計の収集」を実行することをお薦めします。これにより、「BIS 組織階層要約表のロード」要求から、統計が収集されます。
このプログラムのパラメータはありません。
組織階層の変更があり、その変更をレポートに反映させる場合にも、このプログラムを実行する必要があります。このプログラムを定期的に実行して要約表を更新しない場合、レポートには正確な情報が表示されません。
このため、このコンカレント・プログラムを毎日、毎週など定期的に実行して、変更されたデータを収集する必要があります。
システム障害が発生した場合は、プログラムを再起動してください。
このコンカレント・プログラムは、組織階層体系をHRI_ORG_HRCHY_SUMMARY表に収集するため、レポート機能のパフォーマンスが向上します。このプログラムは、全データの完全リフレッシュを実行します。
このプログラムのパラメータはありません。
「HRI全組織階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムは、導入時に実行します。
組織階層の変更があり、その変更をレポートに反映させる場合も、このプログラムを実行する必要があります。このプログラムを定期的に実行して要約表を更新しない場合、レポートには正確な情報が表示されません。
このため、このコンカレント・プログラムを毎日、毎週など定期的に実行して、変更されたデータを収集する必要があります。
システム障害が発生した場合は、プログラムを再起動してください。
「HRI全管理者階層のロード」コンカレント・プログラムは、管理者階層要約表に現在データと履歴管理者階層データを移入します。
注意: このプログラムは、管理者階層を構築するためにプライマリ・アサイメント間の関係のみを収集します。
「HRI全管理者階層のロード」コンカレント・プログラムは、次のパラメータを使用します。
完全リフレッシュ - Yes/No
「完全リフレッシュ」を「Yes」に設定した場合、これまで要約表に保存された全情報がこのプログラムによって削除され、指定したすべての収集期間の管理者階層履歴が再計算されます(「収集日:自」/「収集日:至」パラメータを参照してください)。
「完全リフレッシュ」を「No」に設定した場合、表の既存情報はこのプログラムによって一切削除されず、指定したすべての収集期間内に発生した管理者階層変更によって、要約表が増分更新されます(「収集日:自」/「収集日:至」パラメータを参照してください)。
「完全リフレッシュ」を「No」に設定したほうが、プログラムの実行が速くなります。
プログラムの初回実行時のパラメータのデフォルト値は「Yes」で、その後「No」に設定されます。
収集日:自/収集日:至
この2つのパラメータを使用して、収集期間の開始日と終了日を定義します。この2つの日付の間(有効期間内)に発生した管理者変更がすべて、要約表に保存されます。
この期間の最初のデフォルト値は、過去5年間です。その後、「収集日:自」のデフォルト値は最新の「収集日:至」に、「収集日:至」のデフォルト値は現在日付になります。
導入時に、次のパラメータ値を使用して「HRI全管理者階層のロード」コンカレント要求を実行します。
パラメータ | 導入値 |
---|---|
収集日:自 | 管理者情報に必要な最早日(デフォルトは過去5年間) |
収集日:至 | 現在の日付(デフォルト) |
完全リフレッシュ | 「Yes」(デフォルト) |
導入後は、基本的に増分モード(たまに完全リフレッシュ・モード)で「HRI全管理者階層のロード」コンカレント・プログラムを実行して、企業の管理者階層変更を保存してレポートします(上記の「完全リフレッシュ」に関する説明を参照してください)。
システム障害が発生した場合は、プログラムを再起動してください。
管理者階層のループが原因で、コンカレント・プログラム・ログにエラー・メッセージが印刷されることがあります。たとえばAがBを管理し、BがCを管理し、CがAを管理するような場合に、ループが発生します。この場合、ループ状態にある管理者の個人IDがログに自動入力されます。
またデータの破損によっても、コンカレント・プログラム・ログにエラー・メッセージが作成されます。例として、次の表に示すように、アサイメントに重複する2つのデートトラック・レコードが存在するなどの場合があります。
アサイメント番号 | 開始日 | 終了日 | 組織 |
---|---|---|---|
10 | 2000年1月1日 | 2000年4月24日 | 組織1 |
10 | 2000年4月1日 | 2000年12月31日 | 組織2 |
この例では、アサイメント・レコードが4月1日から24日の間、重複します。この状況を訂正するには、組織転送の訂正日を検索して、アサイメント・レコードを更新します。たとえば4月25日に転送が発生した場合、データを次のように訂正します。
アサイメント番号 | 開始日 | 終了日 | 組織 |
---|---|---|---|
10 | 2000年1月1日 | 2000年4月24日 | 組織1 |
10 | 2000年4月25日 | 2000年12月31日 | 組織2 |
レポートの多くは、要員減少、要員増加および要員数などの要員測定値(WMV)を使用します。WMVには人数と工数(FTE)の予算計画値が含まれます。WMVの計算と収集は、レポートが実行されるたびアサイメントごとに繰り返し実行されるFastFormulaの一部として実行されます。このため、コストもかかり、レポートを表示するにも時間がかかります。
FastFormulaの実行回数を減らすため、要約表を使用して、収集期間の全アサイメントに関する工数や人数のWMV履歴を格納します。要約表を使用することにより、レポート処理のパフォーマンスを最高にすることができます。
要約表には、レポートで使用するWMVを移入する必要があります。この処理は、「HRI 要員測定値履歴のロード」コンカレント・プログラムを実行して行います。
一部のレポートでは「HRI 要員測定値履歴のロード」要求を使用せず、実行時にWMVを計算します。
「HRI 要員測定値履歴のロード」コンカレント・プログラムは、次のパラメータを使用します。
完全リフレッシュ - Yes/No
「完全リフレッシュ」を「Yes」に設定した場合、これまで要約表に保存された全情報がこのプログラムによって削除され、指定したすべての収集期間の全アサイメントのWMV履歴が再計算されます(「収集日:自」/「収集日:至」パラメータを参照してください)。プログラムの初回実行時は、このモードを使用します。
「完全リフレッシュ」を「No」に設定した場合、要約表は、指定したすべての収集期間内に発生したWMV変更によって増分更新されます(「収集日:自」/「収集日:至」パラメータを参照してください)。
「完全リフレッシュ」を「No」に設定したほうが、プログラムの実行が速くなります。
次の制約が適用されます。
WMVがFormsインタフェースで更新される場合、プログラムを再実行して訂正の有効日(訂正が行われた実際日ではない)を含めない限り、この変更は要約表に反映されません。
プログラムを増分モードで実行した場合、要約表に履歴変更は反映されません。
たとえば収集期間に本日を含むが昨年を含まない場合、本日行われた、昨年が有効期間のWMVを更新する変更は、プログラムによって選択されません。
プログラムを「完全リフレッシュ」モードで実行する場合のみ、WMVデータに対する訂正(更新とは逆に、履歴データが保持される)が要約表に転送されます。
このような制約があるため、完全リフレッシュ・プログラムを毎週または毎月実行して、WMV履歴表を訂正する必要があります。訂正、削除、履歴変更や前日付変更を行わない場合は(FastFormulaのみによってWMVを実行して、Formsインタフェースを使用してアサイメント値を直接保存しない場合など)、連続する期間に増分更新を実行することにより、要約表が最新の状態に保持されます。
プログラムの初回実行時のパラメータのデフォルト値は「Yes」で、その後「No」に設定されます。
収集日:自/収集日:至
この2つのパラメータを使用して、収集期間の開始日と終了日を定義します。この2つの日付の間(有効期間内)に発生したWMV変更がすべて、WMV要約表に保存されます。
この期間の最初のデフォルト値は、前年です。その後、「収集日:自」のデフォルト値は最新の「収集日:至」に、「収集日:至」のデフォルト値は現在日付になります。
工数の収集(Yes/No)
このパラメータは、WMV要約表に工数値を収集したり更新するかどうかを定義します。
「工数の収集」のデフォルト値は「Yes」です。
人数の収集(Yes/No)
このパラメータは、WMV要約表に人数値を収集したり更新するかどうかを定義します。
「人数の収集」のデフォルト値は「Yes」です。
導入時に、次のパラメータを使用して「HRI 要員測定値履歴のロード」コンカレント要求を実行します。
パラメータ | 導入値 |
---|---|
収集日:自 | WMV情報に必要な最早日 |
収集日:至 | 現在の日付(デフォルト) |
完全リフレッシュ | Yes(デフォルト) |
工数の収集 | Yes(レポートで工数を使用する場合) |
人数の収集 | Yes(レポートで人数を使用する場合) |
この後に「HRI 要員測定値履歴のロード」コンカレント・プログラムを毎週または毎月実行して、企業の要員測定値変更を保存してレポートします(前述の「完全リフレッシュ」に関する説明を参照してください)。
システム障害が発生した場合は、プログラムを再起動してください。
US固有のDiscovererワークブックの一部は、VETS、EEO、AAP、OSHA、複数勤務先階層を使用します。これらのワークブックでは、現在の一般階層に関する情報を必要とします。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムは必要データを計算して、ワークブックで使用可能な一般階層要約表に保存します。このワークブックは、一般階層をすでに設定した状態でこのコンカレント・プログラムを実行した場合のみ有効です。
HRMS一般階層に関する詳細は、Oracle Metalinkで入手可能な「EEO-1 and VETS-100 Reporting in Oracle HRMS」を参照してください。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」プログラムは、全ビジネス・グループにわたってVETS、EEO、AAP、OSHA、複数勤務先(システム・コードFEDREP)タイプの一般階層をすべて収集します。このプログラムは、一般階層要約表にデータを保存します。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムにはパラメータがありません。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムは、導入時に実行します。
一般階層に変更があり、その変更をレポートに反映させる場合も、このプログラムを実行する必要があります。このプログラムを定期的に実行して要約表を更新しない場合、レポートには正確な情報が表示されません。
このため、このコンカレント・プログラムを毎日、毎週など定期的に実行して、変更されたデータを収集する必要があります。
システム障害が発生した場合は、プログラムを再起動してください。
要員は企業の主要エリアの1つで、Workforce Intelligenceレポートを使用して調査できます。
要員は必ずしも企業内の従業員数をカウントしたものではなく、従業員アサイメントや予算計画測定タイプを元にカウントした数です。
Oracle Human Resources内の各従業員アサイメントに対して、予算計画測定タイプとアサイメント測定値を設定できます。レポートやパフォーマンス測定が実行されると、この予算計画値を使用して要員が計算されます。
デフォルトの予算計画測定タイプと予算計画値を入力しておらず、デフォルトのビジネス・グループが存在しない場合、レポートによりOracle FastFormulaを使用して要員が計算されます。
HRMSiには、2つの事前定義Formulaが用意されています。アサイメントの予算計画値を入力していない場合は、レポートによりこのFormulaを使用して要員が計算されます。Formulaについて、以下に説明します。
要員の計算方法をカスタマイズする場合は、Oracle FastFormulaを使用して、事前定義Formulaをコピーして修正します。これにより、事前定義FormulaではなくカスタマイズされたFormulaが使用されます。関連項目: Oracle FastFormulaを使用した要員計算のカスタマイズ
注意: アサイメントに予算計画値を入力していない場合のみ、レポートでの要員の計算でOracle FastFormulaが使用されます。このため、各従業員アサイメントに対して予算計画値を設定することをお薦めします。
オラクル人事管理システムでは、次の2つの事前定義要員Formulaを用意しています。
TEMPLATE_HEAD
TEMPLATE_FTE
TEMPLATE_HEAD Formulaは、次のように人数値を計算します。
アサイメントがプライマリ・アサイメントの場合、デフォルト値の1が使用されます。それ以外の場合は、アサイメントは無視されます。
TEMPLATE_FTE Formulaは、雇用カテゴリを使用して、次のように工数値を計算します。
雇用カテゴリがフルタイムの場合、値は1です。
雇用カテゴリがパートタイムの場合、Formulaはアサイメントの標準労働時間を使用して、職階、組織、またはビジネス・グループの労働時間と比較し、工数の値を決定します。
雇用カテゴリが設定されていない場合、アサイメントは無視されます。
TEMPLATE_FTE Formulaは、参照タイプEMP_CATとFREQUENCYに事前定義された内容を使用します。
次の表は、EMP_CAT(従業員カテゴリ)の参照コードと内容を示します。
参照コード | 参照内容 |
---|---|
FR | フルタイム-常勤 |
FT | フルタイム-臨時雇用 |
PR | パートタイム-常勤 |
PT | パートタイム-臨時雇用 |
次の表は、FREQUENCYの参照コードと参照内容を示します。
参照コード | 参照内容 |
---|---|
D | 日 |
HO | 時間 |
W | 週 |
参照内容を更新する場合は、事前定義TEMPLATE_FTE Formulaをコピーして修正してください。
たとえば事前定義TEMPLATE_FTEに、次に示すような、EMP_CATの2つの参照内容を照会する行があるとします。
/* If assignment is Full Time then FTE=1 */
IF hri_asg_employment_category_code = 'FR'
OR hri_asg_employment_category_code = 'FT' THEN
fte = 1
ただし、TEMPLATE_HEAD Formulaをカスタマイズする前に、パフォーマンスについて考慮する必要があります。TEMPLATE_HEAD FastFormulaは、アサイメントがプライマリか否かに基づいて人数を計算します(プライマリの場合は1、それ以外は0)。一部のケースでは、レポートがこの値を直接決定できるため、Formulaを使用する必要がありません。この場合、大量のFastFormula計算が必要な場合に、レポート機能のパフォーマンスを大幅に改善できます。
カスタマイズしたTEMPLATE_HEAD FastFormulaを使用している場合は、ロジックが変更される可能性があるため、この回避策は使用できません。
通常、ユーザーが各従業員アサイメントごとに予算計画値を設定して、レポートでこの値を使用して要員数が計算されます。ただし、アサイメントに予算計画値を入力しない場合は、Formulaを使用して要員が計算されます。
デフォルトでは、レポートによりTEMPLATE_FTE FormulaとTEMPLATE_HEAD Formulaが使用されます。このFormulaテンプレートをコピーして、要員の計算方法を変更したり、他の予算計画測定タイプにレポートするように修正します。
重要: デフォルトのテンプレートFormulaを使用している場合は、他のビジネス・グループにコピーする必要はありません。
HRMS用DBIの要員計算Formula
個別ビジネス・グループ用のFormulaや、企業全体用のグローバルFormulaを使用して、企業の要件にあわせて要員を計算できます。
次のFormulaを作成できます。
企業の個別ビジネス・グループ用のBUDGET_HEAD FormulaまたはBUDGET_FTE Formula。
企業全体用のGLOBAL_BUDGET_HEAD FormulaまたはGLOBAL_BUDGET_FTE Formula。HRMS用DBIでは、ビジネス・グループFormulaが存在しない場合、グローバルFormulaが使用されます。グローバルFormulaも定義していない場合、HRMS用DBIでは「予算計画測定タイプ」の値が使用されます。グローバルFormulaは、「ビジネス・グループの設定」で定義する必要があります。
重要: グローバルFormulaは、すべてのHRMS Intelligenceレポートの要員の計算に影響します。
これらのFormulaは、既存のTEMPLATE_HEAD FormulaとTEMPLATE_FTE Formulaに基づきます。
要員の計算を構成する手順は、次のとおりです。
「Formula」ウィンドウを使用します。
TEMPLATE_HEAD FormulaまたはTEMPLATE_FTE Formulaを使用します。
「編集」をクリックして、Formula本体をコピーします。
用件に応じて、新しいFormulaを作成します。
個別ビジネス・グループ用のBUDGET_HEADまたはBUDGET_FTE
企業全体用のGLOBAL_BUDGET_HEADまたはGLOBAL_BUDGET_FTE
「編集」をクリックして、コピーしたテンプレートをペーストします。
必要に応じて、Formulaコードを編集します。
Formulaの命名法や修正方法の詳細は、「要員の計算」を参照してください。
新しいFormulaをコンパイルします。
企業内の各ビジネス・グループについて、上記のステップを繰り返します。
Workforce Intelligenceレポートの多くは、給与などの財務情報を表示します。レポートの給与を選択通貨に換算できるようにするには、換算レート・タイプを入力する必要があります。
換算レート・タイプを、「BIS: 第1レート・タイプ」プロファイル・オプションに設定したレートに設定します。
換算レート・タイプを入力する手順は、次のとおりです。
「表」フィールドでEXCHANGE_RATE_TYPESを問い合せます。
「照合値」フィールドにBISと入力します。
「値」フィールドに、HRMSレポートで使用する換算タイプ(スポット・タイプなど)を入力します。換算タイプは、「BIS: 第1レート・タイプ」プロファイル・オプションで使用するレートと一致する必要があります。
換算レート・タイプを保存します。
これによりWorkforce Intelligenceでは、「GL日次レート」ウィンドウに設定された換算レートが、選択した換算レート・タイプとして使用されます。
レポートとワークブックで研修イベントの時間が正確に計算されるよう、事前定義Formulaをカスタマイズできます。
デフォルトの研修時間を修正する手順は、次のとおりです。
事前定義テンプレートFormula TEMPLATE_BIS_TRAINING_CONVERT_DURATIONをコピーします。
コピーしたFormulaに、BIS_ TRAINING_CONVERT_DURATIONという名前を付けます。
Formulaの名称を正しく設定しない場合、レポートやワークブックでこのFormulaを使用できません。
研修イベントが1日に実行される時間数を変更します。
たとえば、研修イベントの期間を日数で記録しており、研修組織内における1日が10時間だとします。
事前定義Formulaでは、時間数は次のように設定されています。
hours_per_day = 8
時間数を10に設定するには、次のようにコードを変更します。
hours_per_day = 10
新しいFormulaをコンパイルします。
FREQUENCY参照を使用して、ユーザー独自の期間を定義している場合は、事前定義Formulaをコピーして修正する必要があります。Formulaに研修期間を追加しない場合、これらのイベントの時間はレポートとワークブックに含まれません。
「Formula」ウィンドウを使用します。
研修期間を追加する手順は、次のとおりです。
事前定義テンプレートFormula TEMPLATE_BIS_TRAINING_CONVERT_DURATIONをコピーします。
コピーしたFormulaに、BIS_ TRAINING_CONVERT_DURATIONという名前を付けます。
Formulaの名称を正しく設定しない場合、レポートやワークブックでこのFormulaを使用できません。
Formulaを更新して、コードに追加します。
たとえば、参照コードF(隔週)を使用して「隔週」期間を設定する場合は、次のようにFormulaを修正する必要があります。
/* Main Body of Formula */
hours_per_day = 8
hours_per_week = hours_per_day * 5
hours_per_fortnight = hours_per_week * 2
hours_per_month = hours_per_week * 4.225
hours_per_year = hours_per_month * 12
/* Calculate Duration in Hours */
IF (from_duration_units = 'Y') THEN
hours = from_duration * hours_per_year
ELSE IF (from_duration_units = 'M') THEN
hours = from_duration * hours_per_month
ELSE IF (from_duration_units = 'F') THEN
hours = from_duration * hours_per_fortnight
ELSE IF (from_duration_units = 'W') THEN
hours = from_duration * hours_per_week
ELSE IF (from_duration_units = 'D') THEN
hours = from_duration * hours_per_day
ELSE IF (from_duration_units = 'H') THEN
hours = from_duration
ELSE
hours = 0
/* Calculate Duration in desired units */
IF (to_duration_units = 'H') THEN
to_duration = hours
ELSE IF (to_duration_units = 'D') THEN
to_duration = hours / hours_per_day
ELSE IF (to_duration_units = 'W') THEN
to_duration = hours / hours_per_week
ELSE IF (to_duration_units = 'F') THEN
to_duration = hours / hours_per_fortnight
ELSE IF (to_duration_units = 'M') THEN
to_duration = hours / hours_per_month
ELSE IF (to_duration_units = 'Y') THEN
to_duration = hours / hours_per_year
ELSE
to_duration = 0
RETURN to_duration
新しいFormulaをコンパイルします。
SYSADMINユーザー、および有効なHRMS職責を持つユーザーには、すべてのHRMS Discovererビジネス・エリアへのアクセス権限が自動的に設定されています。
ユーザーや職責に対して、特定のビジネス・エリアに対するアクセス権限を付与できます。これにより、アクセス権限のあるビジネス・エリアのみのワークブックをユーザーが作成、参照するように制限できます。
通常、大半のレポート・ユーザーについては特定のビジネス・エリアに対する読取り専用のアクセス権限を付与して、このようなビジネス・エリアのワークブックの参照のみを許可します。
ユーザーや職責に対して、ビジネス・エリアへのアクセス権限を付与します。
ビジネス・エリアへアクセス権限を付与する方法の詳細は、『Oracle Discoverer管理ガイド』の現在のEULに対する権限の設定に関する項を参照してください。
必要要員レポートは、システム必要要員ステータスがCLOSEDの必要要員のみをクローズとカウントします。ただし、システムが11.5.9以前にインストールされている場合は、必要要員のクローズに使用できる必要要員ステータスとして、「終了」と「終了 (1)」の2つのオプションがある場合があります。「終了」オプションのシステム必要要員ステータスはCに、「終了 (1)」オプションのシステム必要要員ステータスはCLOSEDに設定されています。
必要要員レポートが正確な結果を返すようにするには、ステータスCを返す古い必要要員ステータス・オプション「終了」を無効にする必要があります。また、「終了 (1)」オプションの名前を更新できます。
以前クローズされた必要要員をレポートに含める場合は、システム必要要員ステータスをCからCLOSEDに更新する必要があります。
「アプリケーション・ユーティリティの参照」ウィンドウを使用します。
必要要員ステータス・オプションを更新する手順は、次のとおりです。
「問合せの入力」モードで「タイプ」フィールドにVACANCY_STATUSと入力して問合せを実行します。
「終了」と「終了 (1)」の両方が、必要要員ステータス・オプション・リストに表示されます。
両方のオプションが表示されたら、コードCの「終了」オプションに対して、最終日として現在日付を入力します。
これにより、必要要員ステータス・オプション・リストから「終了」オプションが削除され、システム必要要員ステータスとしてCが使用されることはありません。
「内容」フィールドで、「終了」オプションという名称を、Closed_oldなどの別の名称に変更します。
「内容」フィールドで、「終了 (1)」オプションの名称を「終了」に変更します。コードがCLOSEDであることを確認します。
必要に応じて、以前クローズされた必要要員のシステム必要要員ステータスをCからCLOSEDに更新します。
組織階層を使用するレポートは、HRI_ORG_HRCHY_SUMMARY表から組織体系を取得します。「HRI 全組織階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムを使用して、組織階層体系を要約表に収集します。このプロセスは、全データの完全リフレッシュを実行します。
組織階層要約表に移入する手順は、次のとおりです。
「新規要求の発行」ウィンドウで「単一要求」を選択します。
「名称」フィールドで「HRI 全組織階層バージョンのロード」を選択して要求を発行します。
スケジュール・オプションを使用して、プロセスを実行するタイミングを定義します。
このコンカレント・プログラムの詳細は、「HRI全組織階層バージョンのロード」を参照してください。
管理者階層を使用するすべてのレポートは、現在と過去の管理者階層データを管理者階層要約表から取得します。「HRI 全管理者階層のロード」コンカレント・プログラムを使用して、組織階層体系を要約表に収集します。
「要求の発行」ウィンドウを使用します。
管理者階層履歴表に移入する手順は、次のとおりです。
「新規要求の発行」ウィンドウで「単一要求」を選択します。
「名称」フィールドで、「HRI 全管理者階層のロード」を選択します。
導入時に、「パラメータ」ウィンドウで「完全リフレッシュ」を「Yes」に設定します。
要求を発行します。
スケジュール・オプションを使用して、プロセスを実行するタイミングを定義します。
このコンカレント・プログラムの詳細は、「HRI全管理者階層のロード」を参照してください。
レポートの多くは、要員減少、要員増加、および要員数などの要員測定値(WMV)を使用します。WMVには人数と工数(FTE)の予算計画値が含まれます。
要員測定値履歴表に、レポートで使用する要員測定値を移入します。表への移入は、「HRI 要員測定値履歴のロード」コンカレント・プログラムを実行して行います。
要員測定値履歴表に移入する手順は、次のとおりです。
「新規要求の発行」ウィンドウで「単一要求」を選択します。
「名称」フィールドで、「HRI 要員測定値履歴のロード」を選択します。
導入時に、次のパラメータ値を使用します。
パラメータ | 導入値 |
---|---|
収集日:自 | WMV情報に必要な最早日 |
収集日:至 | 現在の日付(デフォルト) |
完全リフレッシュ | Yes |
工数の収集 | Yes(レポートで工数を使用する場合) |
人数の収集 | Yes(レポートで人数を使用する場合) |
要求を発行します。
スケジュール・オプションを使用して、プロセスを実行するタイミングを定義します。
このコンカレント・プログラムの詳細は、「HRI要員測定値履歴のロード」を参照してください。
US固有のDiscovererワークブックの一部は、VETS、EEO、AAP、OSHA、複数勤務先階層を使用します。これらのワークブックでは、現在の一般階層に関する情報を必要とします。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムを実行して必要データを計算し、ワークブックで使用可能な一般階層要約表に保存します。このワークブックは、一般階層をすでに設定した状態でこのコンカレント・プログラムを実行した場合のみ有効です。
「要求の発行」ウィンドウを使用します。
一般階層要約表に移入する手順は、次のとおりです。
「新規要求の発行」ウィンドウで「単一要求」を選択します。
「名称」フィールドで、「HRI 全一般階層バージョンのロード」を選択します。
要求を発行します。
「HRI 全一般階層バージョンのロード」コンカレント・プログラムの詳細は、「HRI全一般階層バージョンのロード」を参照してください。
「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムは、Discoverer End User Layerの「組織積上げ - 現在」フォルダの元になる組織階層を作成します。「組織積上げ - 現在」フォルダに基づいてレポートを作成する場合は、このプログラムを実行して組織階層体系をHRI_ORG_PARAMS表とHRI_ORG_PARAM_LIST表に収集する必要があります。
このコンカレント・プログラムを実行する前に、少なくとも1組織階層がプライマリ階層として設定されていることを確認してください。プライマリ階層に指定された階層が存在しない場合、「BIS 組織階層要約表のロード」は階層を選択しません。
関連項目: 『Oracle HRMS Enterprise and Workforce Management Guide』の組織階層の作成に関する項
「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムを要求グループに追加します。
「要求セットの発行」ウィンドウを使用して、「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムを含む要求セットをスケジュールして実行します。
関連項目: 組織階層表への移入
Discoverer End User Layerの「組織積上げ - 現在」フォルダに基づいてレポートを作成した場合、「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムを実行して組織階層要約表に移入する必要があります。
関連項目: 組織階層表への移入
プログラムを実行する前に、このプログラムを要求グループに追加しておく必要があります。要求グループを使用する職責は、このコンカレント・プログラムを実行する職責と一致する必要があります。
「BIS 組織階層要約表のロード」を要求グループに追加する手順は、次のとおりです。
プログラムに追加するグループの名称を入力します。
「アプリケーション」フィールドにOracle Human Resourcesを入力します。
要求タイプとして「プログラム」を選択します。
「名称」フィールドで、「BIS 組織階層要約表のロード」を選択します。
要求グループに対する変更を保存します。
Discoverer End User Layerの「組織積上げ - 現在」フォルダに基づいてレポートを作成した場合、「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムを使用して、組織階層要約表に移入する必要があります。
このコンカレント・プログラムを実行する前に、少なくとも1階層がプライマリ階層として設定されていることを確認してください。関連項目: 『Oracle HRMS Enterprise and Workforce Management Guide』の組織階層の作成に関する項
プログラムを実行する前に、このプログラムを要求グループに追加しておく必要もあります。関連項目: 要求グループへの「BIS 組織階層要約表のロード」の追加
組織階層表に移入する手順は、次のとおりです。
「新規要求の発行」ウィンドウで「要求セット」を選択します。
「要求セット」フィールドで「BIS 組織階層要約表のロード」を含む要求セットの名称を選択して、要求を発行します。
スケジュール・オプションを使用して、この要求セットを実行するタイミングを定義します。
「BIS 組織階層要約表のロード」コンカレント・プログラムの詳細は、「BIS組織階層要約表のロード」を参照してください。
オラクル人事管理システムのレコードには、短いコメントやワード・プロセッサの文書、画像、ビデオ、OLEオブジェクト、Webページを添付できます。たとえば、応募者レコードに履歴書を添付したり、職階レコードに職階摘要を添付できます。
1つのレコードには1つまたは複数の添付を設定できます。また、添付をレコードからレコードへコピーしたり、データベースやユーザーのファイル・システムに保存できます。
添付を表示、または新規添付を追加する手順は、次のとおりです。
「添付」アイコンをクリックします。デフォルトでは、「添付」アイコンをクリックすると「コメント」ウィンドウが表示され、2000バイトまでテキストを入力できます。このコメント機能は、オラクル人事管理システムの初期のリリースで使用できます。この初期の機能を、複数アイテムを添付可能な機能と置き換えたい場合は、システム管理者に連絡して、ユーザー・プロファイル・オプションの「HR: 標準添付使用」を「Yes」に変更してください。
添付をサポートするHRMSエンティティは、次のとおりです。
不就業
不就業タイプ
住所
アプリケーション
アサイメント
バランス(Oracle Payroll)
バッチ・ヘッダー
登録
予算計画
予算計画バージョン
カレンダ
キャリア・パス
労働協約
連結セット(Oracle Payroll)
続柄
契約
カスタマイゼーション
エレメント
エレメント・エントリ
エレメント・リンク
エレメント・セット
イベント
等級
等級レート
役職
役職難易度
役職要件
レター・タイプ
通貨単位(Oracle Payroll)
組織
組織支払方法
組織階層
支給スケール
給与計算(Oracle Payroll)
勤続期間
個人
個人分析/特別情報
個人支払方法
職階
職階階層
採用活動
必要要件
給与ベース
給与条件提示
給与条件提示コンポーネント
サブ・アサイメント状況
特別情報タイプ
ステータス処理ルール(Oracle Payroll)
必要要員
有効等級
ユーザーが個人的に使用するプライベート・フォルダと、すべてのユーザーが参照できるパブリック・フォルダを定義できます。
関連項目: 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のフォルダ内のデータ表現のカスタマイズに関する項
問合せウィンドウ | 提供する情報 |
---|---|
アサイメント・フォルダ | フォルダのアサイメント・リスト |
従業員アサイメント・プロセス(Oracle Payroll - 英国および米国の国別仕様専用) | 1従業員アサイメントに関するすべてのアサイメント処理。ユーザーによる表示、再実行、ロールバック可能で、実行メッセージ、実行結果、バランス、支払詳細、および原価計算に関する詳細情報を表示します |
給与処理(Oracle Payroll - 英国および米国の国別仕様専用) | 特定期間における1給与計算に関するすべての給与処理。ユーザーによる表示、再実行、ロールバックが可能で、アサイメント処理、実行メッセージ、および原価計算に関する詳細情報を表示します |
個人情報フォルダ | フォルダの個人情報リスト |
給与管理フォルダ | 現在の承認済給与と新規の提示給与のあるアサイメント・リスト |
職階所属従業員フォルダ | 選択した職階に所属するか、またはその職階に応募中の個人のリスト、およびその従業員が所属した日付のリスト |
アサイメント・リスト | 現在の応募者、従業員のいずれか、またはその両方についてユーザーが指定するアサイメント・コンポーネントと一致するアサイメント |
アサイメント別個人情報リスト | 現在または以前の応募者、従業員、あるいはその両方についてユーザーが指定するアサイメント・コンポーネントと、アサイメントが一致する個人情報 |
組織別従業員リスト | 1つの組織(およびオプションで、指定した階層の下位の全組織)に割り当てられた全従業員 |
アサイメント履歴 | 2つ以上のアサイメントを持つ従業員のアサイメント日付と勤続期間 注意: 「アサイメント」ウィンドウの「デートトラック履歴」を使用して、1アサイメントに対する履歴変更を参照します |
職階別従業員リスト | 指定した職階または組織、および役職に割り当てられた全従業員 |
職階階層別従業員リスト | 職階階層の指定した職階およびその下位の職階の現在の該当者 |
等級内支給率表示 | 指定したエレメントについて従業員が受け取る割合。等級レート範囲の中間値のパーセントで示さます |
不就業タイプ別従業員リスト | 特定の不就業タイプまたはカテゴリ内(およびオプションで、指定した期間内)の全不就業 |
従業員不就業履歴の表示 | 指定した従業員の不就業期間 |
特別情報別個人情報リスト | 指定した特別情報タイプに関する詳細が入力された全個人の情報 |
エレメント別従業員リスト | 特定期間内に指定した報酬エレメントを受け取る全従業員アサイメント |
従業員のエレメント・エントリ履歴の表示 | 1従業員アサイメントに関する1つまたは複数のエレメントのエントリ履歴 |
職階別予算計画変動リスト | 実際の職階該当者数と、階層で選択した職階より下位にある職階の指定予算計画に入力された値との差異 |
組織別予算計画変動リスト | 実際の職階該当者数と、階層で選択した組織、およびそれより下位にある組織の全職階の指定予算計画に入力された値との差異 |
従業員福利厚生の表示(米国のみ) | 従業員が登録された福利厚生プランと、プランごとの補償範囲レベルと拠出金を表示します |
必要要員の表示 | ユーザーが選択したアサイメント・コンポーネントやその他の基準に一致する必要要員 |
SQL*PlusまたはOracle Reportsで作成されたレポートは、バッチ・モードで実行されます。これらのレポートを「要求の発行」ウィンドウで発行して処理し、その進捗状況を「要求」ウィンドウで表示できます。要求はコンカレント・マネージャによって処理されるため、要求の処理中もオンラインで作業を続けることができます。
関連項目: 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の要求の発行に関する項
レポートの定期的な実行をスケジュールしたり、他のレポートやプロセスとグループ化してまとめて実行できます。また、レポートへのアクセスやレポートの印刷を管理できます。たとえば、システム管理者が、ある事業所ではユーザーが必ずレポートをローカル・プリンタで印刷するように設定できます。
関連項目: 事前定義されたレポートと処理の一覧の詳細は、「オラクル人事管理システムのレポートおよび処理」を参照してください。
??Oracle ReportsまたはSQL*Plus、あるいはユーザーが選択した別のツールを使用して、ユーザー独自のレポートを作成できます。作成したレポートはApplication Object Libraryに登録可能で、「要求の発行」標準ウィンドウでレポートを実行したり、他のレポートやプロセスとともにレポート・セットにスケジュールできます。
QuickPaintレポートは、「QuickPaintレポート定義」ウィンドウで設計できます。
「レポート定義」領域で自由形式テキストを入力して、レポートの説明や、レポートがデータベースから抽出した情報のラベルとすることができます。また、データベース・アイテムを選択して、データベースから抽出する情報を示すタグとすることもできます。レポートを実行すると、データベース・アイテム名が、レポートの実行対象のアサイメント、またはアサイメント・セットの適切なデータによって置き換えられます。
QuickPaintがデータベース・アイテムを正しく解釈して、指定したレイアウトでレポートをフォーマットするよう、データベース・アイテムの配置に注意する必要があります。
QuickPaintレポートを定義する手順は、次のとおりです。
レポートの名称、およびオプションで説明を入力します。
「変更禁止」フィールドは表示専用です。ローカライズ・チームの提供するレポートの中には、編集できないものがあります。
「レポート定義」領域に自由形式テキストを入力します。レポートには入力したとおりに表示されます。
データベース・アイテムを選択するには、「アイテムの表示」ボタンを選択して問合せを実行し、データベース・アイテム・リストを表示します。次に「レポート定義」領域でアイテムを選択してコピーします。
データベース・アイテム名はアンパサンド(&)で始まる必要があります。アンパサンドがない名称は、自由形式テキストとみなされます。
レポート定義を保存します。
データベース・アイテムの直後に自由形式テキストを追加する場合、少なくとも1つのスペース記号を使用して、データベース・アイテムと区切る必要があります。区切らない場合、QuickPaintではデータベース・アイテムが自由形式テキストとみなされます。
自由形式テキストとデータベース・アイテムの両方が、「レポート定義」領域で入力したとおりにレポート結果の行に表示されます。列についても、データベース・アイテム名と置き換わるデータの長さが十分に長く、同じ行の後ろのアイテムを右に押し出せる場合、入力したとおりに表示されます。
たとえば、データベース・アイテムと自由形式テキストを次のように入力したとします。
&ASG_JOB in &ASG_ORG
レポート結果は次のようになります。
Technician in Biochemistry
Scientific Officer in Biochemistry
2行目の結果は、自由形式テキスト「in」が右に寄って、その前に1つスペースが入っています。
テキストまたはデータベース・アイテムを表示する列番号がわかる場合は、次のように入力できます。
&ASG_JOB &32in &ASG_ORG
ただし、先行するデータベース・アイテム(&ASG_JOB)が列32を超える場合は、テキスト「in」は右に寄せられます。先行するデータベース・アイテムを切り捨てる場合は、次のように入力します。
&ASG_JOB &&32in &ASG_ORG
レポート結果は次のようになります。
Technician in Biochemistry
Scientific Off in Biochemistry
2つのデータベース・アイテム間、またはデータベース・アイテムとテキストの間にスペースを1つ入れる場合は、1つのスペースで区切って入力します。この場合、必ず1スペースが維持されます。たとえば、次のように定義するとします。
&EMP_FIRST_NAME &EMP_LAST_NAME
レポート結果は次のようになります。
Alice Hollister
Ray Garcia
レポート定義を保存するとき、QuickPaintによって、レポートに必要な情報を抽出するためのFormulaが生成されます。このFormulaは、「Formula」ウィンドウで表示できます。Formulaの検索は、QuickPaintレポートの名称を入力して行います。
QuickPaint定義で生成されたFormulaには、条件付きロジックや数学的な計算は含まれません。これらの機能が必要な場合は、「Formula」ウィンドウでFormulaを検索してコピーし、コピーされた内容を編集して必要なロジックを追加します。
重要: オリジナルのQuickPaint Formulaは編集しないでください。必ずコピーを編集するようにしてください。「QuickPaintレポート」ウィンドウでレポート定義を変更した場合、オリジナルFormulaの編集内容が上書きされます。
「QuickPaintレポートの実行」ウィンドウでQuickPaintレポートを実行します。レポートは1つのアサイメントまたはアサイメントのグループについて実行できます。
1つのアサイメントについてレポートを実行する手順は、次のとおりです。
「アサイメント」タイプを選択します。
「アサイメント」リージョンで、レポートを実行する対象のアサイメントを選択します。
「レポート」フィールドで、実行するレポートを選択します。
「レポートの実行」ボタンを選択します。
メッセージ行に、いつレポートが完了するか表示されます。
「レポートの表示」ボタンを選択して、レポート結果を表示します。
QuickPaintレポートを実行すると、レポートに関連付けられたFormulaが実行されます。レポートの初回実行時は、関連データをすべて識別して画面に表示するまでに数秒かかる場合があります。次回以降の他の従業員や応募者に関する検索はいずれも、迅速に実行されます。
アサイメント・セットのレポートを実行する手順は、次のとおりです。
「アサイメント・セット」タイプを選択します。
「アサイメント・セット」リージョンで、レポートを実行する対象のアサイメント・セットを選択します。
「レポート」フィールドで、実行するレポートを選択します。
「レポートの実行」ボタンを選択します。
メッセージ行に、いつレポートが完了するか表示されます。
「レポートの表示」ボタンを選択して、レポート結果を表示します。
カスタム・レポート機能は、1つのレポートを使用してカスタム定義を印刷する一般的なレポート機能を提供します。このレポートは、PERGENRPと呼ばれます。
このレポートはコンカレント処理として登録され、横長の書式でPER_GENERIC_OUTPUT_REPORT一時表の内容を印刷します。
この表にはカスタム・レポートの個別コンポーネントが格納され、$PER_TOP/admin/sqlに保存されたPL/SQLパッケージのPERGENRP.pkbによって移入されます。このパッケージは、「カスタム・レポート」ウィンドウの「レポートの出力」ボタンを選択すると実行されます。
カスタム・レポートを発行する手順は、次のとおりです。
「カスタム・レポート」ウィンドウにナビゲートします。
レポート名を選択します。
このレポートのパラメータを入力します。
重要: 「レポートの出力」ボタンを選択するまで、パラメータ値は無効です。
「レポートの出力」ボタンを選択します。
レポートのデフォルトでは、自動的に出力が印刷されます。このため、システム管理者が「コンカレント・プログラム」ウィンドウで全ユーザーに対してデフォルト・プリンタを設定したり、このオプションをリセットする必要があります。
カスタム・レポートの特別機能として、ユーザーが複数レポートを作成する必要のない機能があります。一般パッケージ(PERGENRP.pkb)とレポートを修正して、追加書式とパラメータを提供します。
それぞれ異なるパラメータ・セットの設定された、3つのサンプル・レポート書式が用意されています。
PERCS001 - カスタム・レポート1
パラメータは「必要要員」のみです。PERGENRPの書式は、応募者氏名と性別です。
PERCS002 - カスタム・レポート2
パラメータは「必要要員」と「性別」です。PERGENRPの書式は、大文字の応募者氏名です。
PERCS003カスタム・レポート3
パラメータは「必要要員」、「性別」、および「婚姻区分」です。PERGENRPの書式は、大文字の応募者氏名、性別、および氏名です。
次について、一般パッケージを編集して変更できます。
レポート・タイトル・ページ
ヘッダー
フッター
本文
パッケージを修正したら、パラメータ・セットを使用して新規カスタム・レポートを登録する必要があります。この作業はシステム管理者が行います。
パラメータを使用して新規カスタム・レポートを登録する手順は、次のとおりです。
「コンカレント・プログラム」ウィンドウにナビゲートします。
プログラムとしてカスタム・レポート名を入力します。
カスタム・レポートの短縮名を入力します。
重要: 短縮名はPERCSで始まる必要があります。これにより、「カスタム・レポート」ウィンドウでユーザーが使用できる値リストが制限されます。