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Oracle Human Resources Management Systems構成、レポートおよびシステム管理ガイド
リリース12
E06008-01
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インタフェース構成

インタフェース構成の概要

オラクル人事管理システムでは、大きなエレメント・エントリのグループを入力および更新したり、HRMS表からレコードを抽出して協力会社に送信したり、協力会社からHRMS表に供給されるレガシー・データや情報をアップロードする機能が提供されています。

BEE(バッチ・エレメント・エントリ)では簡易入力のデフォルト値を使用して、多数の従業員のエレメント・エントリを入力したり更新できます。たとえば、迅速かつ正確にデータを入力するため、BEEを使用して、定期支払処理に必要なタイムカード・データを入力できます。

関連項目: バッチ・エレメント・エントリ

システム抽出では、福利厚生会社、給与計算プロバイダ、その他の協力会社ベンダー向けのHRMSデータの書式設定、抽出、配布を管理します。たとえば、システム抽出を使用して、福利厚生プラン用のレコードを抽出ファイルに抽出して協力会社の福利厚生会社に伝送します。

関連項目: 福利厚生システム抽出

オラクル人事管理システムData Pumpは、オラクル人事管理システムの表にレガシー・データをロードします。これは、サポートAPIを使用してデータ・ロードの作業を簡単にする、一連の事前定義済バッチ表と標準プロセスを使用して行われます。

外部システムのデータ項目を適切なAPIのパラメータ値にマップして、データを単一の一般バッチ・ライン表にロードしたあと、プロセスを実行すると、バッチ表の各データ・ラインに対して適切なAPIが自動的にコールされます。

関連項目: 『Oracle HRMS Data Pump(Technical Essay)』のデータ・ポンプに関する項

Oracle Generic Third Party Backfeedを使用して、協力会社の給与システムが提供する情報を、オラクル人事管理システムの表にアップロードできます。たとえば、協力会社の給与システムで計算された給与情報とバランス詳細をロードし、オラクル人事管理システムのウィンドウを使用してこの情報を表示したり、この情報を元にレポートを生成できます。

バックフィードでは、アップロードされたデータはOracle Payrollとは独立した機能であるバックフィード表に保存されます。

関連項目: 『Oracle Generic Third Party Payroll Backfeed(Technical Essay)』の給与計算バックフィードに関する項

インタフェース構成

タイムカードの週次データを入力できますか?

はい。「バッチ・エレメント・エントリ」を使用して、従業員グループのタイムカード情報を入力できます。また、必要に応じてデフォルトの値を使用できます。エントリは、システム・ルールや外部コントロールの合計値を用いて検証した後、給与計算時にデータベースにアップロードできます。

報酬の詳細を給与計算ではなく、分析のために入力しています。データ入力の手間を最小限にするには、どうしたらよいですか?

あるグループの従業員全員に同じ報酬エントリを適用する場合は、エントリを自動入力できます。標準リンクを使用してエレメントを設定する必要があります。エントリをバッチで入力開始または更新するには、「バッチ・エレメント・エントリ」を使用します。

給与情報をスプレッドシートにダウンロードして更新した後、新しい情報をデータベースにアップロードすることもできます。

オラクル人事管理システムにレガシー・データを移行できますか?

はい。データ・ポンプを使用して、レガシー・データを更新したりオラクル人事管理システムの表にロードできます。適切なAPIに対してデータをマップする指定PL/SQLインタフェース・ルーチン・セットを使用して、既存の人事管理システムから単一バッチ・インタフェース表にデータをロードします。その後に、データ・ポンプ・エンジンによって、オラクル人事管理システムにデータがアップロードされます。

オラクル人事管理システムでは、協力会社システムとのオープン・インタフェースを提供していますか?

はい。オラクル人事管理システムData Pumpでは、協力会社システムとの接続用にデータ変換、検証、およびアダプタを提供します。

システム抽出

システム抽出

人事管理部門の多くは、報酬および福利厚生の管理処理の少なくとも一部を、外部の福利厚生会社、給与計算プロバイダ、その他の福利厚生ベンダーにアウトソーシングしています。このため、プラン主催者と協力会社の間における信頼性の高いデータ交換に対するニーズが非常に高まっています。

「システム抽出」を使用すると、報酬および福利厚生プランや不就業プランなど、様々なプランに関するレコードを抽出できます。また、事前定義された「人事/給与システムの抽出」を使用または修正して、支給項目、控除項目や情報エレメントの詳細などの従業員データおよび給与データを収集できます。賞与を受け取る全従業員のリストなどの内部レポート用や、年金プロバイダなどの協力会社プロバイダへの転送用の抽出レポートを使用できます。関連項目: 『Oracle HRMS Compensation and Benefits Management Guide』の人事/給与システムに関する項

注意: 「システム抽出」では、実際にはソースのデータを削除しません。

協力会社への伝送用にデータベースからレコードを抽出するには、抽出レコードを決定する基準を定義する必要があります。組織、プラン、前回の抽出以降に変更されたデータなど、様々な基準に応じてデータを制限できます。また、データ要素やデータ範囲など、抽出レコードのレイアウトも定義する必要があります。

抽出定義の作成後、システム抽出コンカレント・プロセスを実行して抽出結果を作成します。作成後、処理中に発生したエラーなどの結果についてレビューできます。抽出結果を確認後、抽出ファイルをメディアに転送して抽出結果を伝送または保存します。

システム抽出プロセスは、次に示す4つのメイン・ステップで構成されます。

  1. 抽出レイアウトの定義

  2. 抽出基準プロファイルの定義

  3. システム抽出の定義

  4. システム抽出コンカレント・プロセスの実行

抽出レイアウト

抽出と抽出結果の書式に含まれるデータ要素を管理する抽出レイアウト定義を作成します。

抽出レイアウトはデータ要素とその書式、レコード・レイアウト、およびファイル・レイアウトで構成されます。レコード・レイアウトは、抽出のヘッダー、サブ・ヘッダー、詳細、トレーラ、およびサブ・トレーラ領域に表示されるデータ要素を定義します。ファイル・レイアウトは、レコード順を指定します。

抽出レイアウトは、レコードのソート順や、ユーザー定義の条件レコード追加基準も示します。

たとえば、組織の提案する医療プランの登録結果に関する抽出レイアウト定義を作成するとします。まず、加入者の氏名や加入者が選択したプランなどのデータ要素を定義します。次にレコード・レイアウトで、これらのデータ要素を詳細、ヘッダー、サブ・ヘッダー、トレーラ、およびサブ・トレーラの5つの領域に分類します。最後に、これらのレコード・レイアウトを順番に並べてファイル・レイアウトを作成します。

データ要素

データ要素は、抽出対象の値を含んだ個別のデータ・コンポーネントです。データ要素タイプごとに、異なる値を含めることができます。データ要素定義を抽出基準定義とともに使用して、抽出に含めるデータを制限できます。データ要素タイプには次のものがあります。

書式は、データ要素タイプごとに様々な方法で設定できます。データ要素タイプに応じて、文字位置、書式マスク、最大長、その他の書式を指定できます。

シード済書式マスクが十分でない場合、システム数値と日付参照に書式マスクを追加できます。数値の書式マスクには「N」、日付の書式マスクには「D」で始まる参照コードを使用します。電話番号または社会保障番号には、ユーザー独自の書式マスクを定義することはできません。

注意: この情報は、Oracleの書式に慣れたシステム管理者が入力してください。

レコードのデータ要素は、抽出に含めるデータ要素に基づいて最高4レベルまでソートできます。ソート処理は、ファイル・レイアウトのレコードごとに実行できます。

レコード・レイアウト

データ要素を、レコード・レイアウトのヘッダー、サブ・ヘッダー、詳細、トレーラ、およびサブ・トレーラ領域に対して指定します。通常、レコードのヘッダーとトレーラ領域には、ファイル識別情報、日付、合計などの制御情報が含まれます。詳細レコードには、抽出内容とその値が含まれます。サブ・ヘッダー要素には、組織や職階などの個人データ以外のデータが含まれ、レイアウトの詳細領域に含まれる個人情報の並べ替えに使用します。

必須データ要素を指定できます。必須データ要素がないと、抽出プロセス時にレコード全体がエラー・ログに書き込まれ、そのレコードの抽出結果は作成されません。

書込プロセスの実行時に、抽出レコードのデータ要素を表示しないように選択することもできます。非表示データ要素は、抽出プロセス後は抽出結果に表示されますが、抽出書込プロセスを開始すると非表示になります。非表示を選択すると、権限のない個人にはフィールド値を表示せずに、給与などの機密フィールドを使用して包含レコードや除外レコードを定義できます。

ファイル・レイアウト

ファイル・レイアウトを定義して、抽出にレコードが表示される順序を(右から左へ)作成します。順序番号は一意です。

抽出基準

抽出基準によって、データのフィルタリングで抽出されるデータが決定されます。抽出基準を満たさないデータは抽出されません。基準を組み合せてグループを作成し、そのグループを選択して、抽出基準プロファイルを作成できます。

抽出の定義

抽出定義でレイアウト(抽出に含める選択)と基準プロファイル(抽出から除外する選択)を組み合せて、レイアウトとプロファイルを様々な組合せで再利用できるようにします。実行して抽出結果を作成するシステム抽出コンカレント・プロセスのパラメータを、抽出定義で定義します。

抽出データは、テキスト・ファイルまたはXMLファイルとして出力できます。

関連項目: XML対応のシステム抽出

抽出プロセス

抽出プロセスと抽出書込プロセスの2つのコンカレント・プロセスを実行して、データを抽出します。抽出をテストしている間はこれらのプロセスを別々に実行しますが、テスト終了後はこの2つのプロセスを要求セットで一緒に実行します。様々なレポートを実行して結果を表示させることができます。

抽出コンカレント・プロセス

コンカレント・マネージャから「抽出プロセス」を実行して、抽出定義の結果を作成します。抽出プロセスの実行後、「抽出結果」ウィンドウに結果を表示できます。抽出プロセスは要約レポートとエラー・レポートを生成します。「抽出監査レポート」を実行すると、抽出結果からレコードの制限選択を表示できます。

抽出レイアウト・レポートを実行して、データのないレイアウト定義のみを抽出します。この機能は、レイアウトの書式を確認する場合に便利です。福利厚生会社でも、抽出結果を会社のシステムにインポートする際に、この情報が有益な場合があります。

「抽出結果データ・パージ」プロセスを使用して、抽出結果表から不要なデータを削除します。不要なデータをパージすることにより、表やディスク容量を節約できます。

関連項目: システム抽出結果のパージ

抽出結果

抽出プロセスでは、「抽出要約レポート」を自動的に実行します(すべての既存の抽出について、このレポートを個別に実行することも可能です)。「抽出エラー・レポート」を実行して、抽出プロセスで発生したエラーを表示します。

「抽出結果」ウィンドウには、抽出に関する詳細情報が表示されます。セキュリティ・プロファイルにより特定の個人情報にアクセスできない場合、このウィンドウにこれらの個人レコードは表示されません。ただし、セキュリティ・プロファイルに関係なく、要約合計は全移入数に基づいて表示されます。

Oracle Payrollと共有される変更イベント・ログから個人に関する変更イベントを表示できます(ただし、変更や削除はできません)。

アプリケーションのパフォーマンスを維持するため、「変更イベント抽出ログのパージ」プロセスを実行して、定期的に抽出変更ログ表から不要データをパージする必要があります。

関連項目: システム抽出変更ログのパージ

抽出書込プロセス

抽出結果を確認した後、コンカレント・マネージャから「抽出書込プロセス」を実行して、抽出定義で指定したディレクトリとファイルに抽出の出力内容を保存します。

関連項目: システム抽出コンカレント・プロセスの実行

システム抽出の移行

システム抽出を別のビジネス・グループまたはデータベース・インスタンスに移行できます。導入時の時間節約のため、システム抽出を1度作成し、その後は抽出定義を構成するデータ要素、レコード・レイアウトやファイル・レイアウト、および抽出基準をコピーします。

注意: ビジネス・グループに抽出をコピーするには、「抽出定義」ウィンドウを使用します。シード済抽出を編集するには、まずコピーしてからそのコピーを使用するようにしてください。

関連項目: システム抽出の移行

XML対応のシステム抽出

システム抽出を使用して、データ転送用にXMLファイルを生成できます。文字列の順序やスペースに依存するASCIIファイルと異なり、XMLファイルはタグを使用してデータ・タイプを識別します。

「抽出定義」を定義する際に、TXT形式またはXML形式のファイルを作成できます。XMLを選択すると、抽出プロセスにより次のファイルが生成されます。

XMLファイルでは、データがXMLタグと一緒に保存されます。福利厚生プロバイダなどの抽出の受取者は、XSLファイルを使用してXMLファイルのレイアウトを決定します。XSDファイルを使用すると、XMLファイルをWEBブラウザで参照できます。

抽出レイアウト・フォームと抽出定義フォームのタブには、「XMLタグ」というフィールドがあります。各レコードにユーザーが割り当てた名称が、XMLタグのデフォルト名になります。XMLタグの名称は、抽出プロセスの実行前にいつでも変更できます。1つのタグには最高80文字まで入力可能で、スペース、数字、特殊文字は使用できません。

タグ名は一意である必要はありません。タグが未定義の既存の抽出についてXMLを抽出する場合、抽出プロセスにより、BEN_EXT_XML_TAGS参照タイプに格納された参照コードを使用して抽出結果にタグが挿入されます。

XMLファイルのPDFファイルへの変換

Oracle XMLパブリッシャを使用して、PDFテンプレートをあらかじめ定義しておき、このテンプレートをシステム抽出のXML出力とマージして、抽出用のPDFファイルを作成できます。

人事管理システムで、XMLパブリッシャで作成したPDFテンプレートを抽出定義と関連付けます。「自動書込プロセスの発行」を選択するか、抽出タイプとしてPDF出力を使用する抽出について抽出書込プロセスを実行すると、抽出プロセスによって抽出XMLパブリッシャ・プロセスが呼び出されます。

関連項目: 『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』のXMLパブリッシャの概要に関する項

関連項目: 抽出XMLパブリッシャ・プロセスの実行

抽出基準プロファイルの定義

「基準定義」ウィンドウを使用して、システム抽出結果を抽出基準を満たすレコードに制限する抽出基準プロファイルを作成します。

抽出基準プロファイルを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 抽出基準の「プロファイル名」を入力するか、既存のプロファイルを検索して編集します。

  2. プロファイルに含める基準カテゴリを表示するタブ・リージョンを選択します。

    注意: 変更イベントを使用する抽出基準プロファイルを定義する場合は、「アプリケーション・ユーティリティの参照」ウィンドウでこれらの変更イベントを使用可能にしてください。これは、参照コードBEN_EXT_CHG_EVTを検索して、有効にする各変更イベントについて「使用可能」を選択して行います。

  3. この抽出に含めるレコードを制限する基準タイプを選択します。

  4. 選択した基準タイプに基づいて基準値を選択します。

  5. この基準タイプと基準値を抽出に表示しない場合は、「除外」フィールドを選択します。

    「個人アサイメント・セット」を選択しており、Payrollで定義したセットが「除外」に設定されている場合は、「除外」フィールドを選択すると、そのデータがアサイメント・セットに含まれます。

  6. 定義基準に基づいてフィルタ・データに書き込んだFastFormulaルールを使用する場合は、オプションで「ルール」を選択します。

    「個人」基準に対して「個人抽出追加」ルール・タイプを使用するか、または「サブ・ヘッダー」基準に「サブ・ヘッダー抽出追加」ルール・タイプを使用します。

  7. この抽出基準プロファイルに含める各基準について、ステップ2から6を繰り返します。

  8. 作業内容を保存します。

「拡張基準」を使用して、抽出基準プロファイルを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「プロファイル名」フィールドで、抽出プロファイルを入力、または問い合せます。

  2. この抽出基準プロファイルに含める基準タイプと基準値を選択します。

  3. 「拡張」タブを選択します。

  4. 基準タイプに「組合せ」を選択します。

  5. 「値」列をクリックし「詳細」ボタンを選択して、「拡張基準」ウィンドウにナビゲートします。

  6. 次のいずれかの基準タイプを選択します。

  7. 「演算子」を選択して、基準値を制限します。

    注意: 日付変更については、等号(=)またはbetweenを演算子として選択します。イベント変更については、等号(=)または不等号(!=)を選択します。

  8. 「値1」フィールドで変更値を選択します。

    注意: 日付変更については、「前月の末日」など、期間を指定する値を選択します。イベント変更については、特定の変更イベントを選択します。

  9. この抽出プロファイルに基準値を追加するか、「値1」フィールドと「値2」フィールドの値を比較する場合は、「値2」フィールドで別の値を選択します。

  10. 作業内容を保存します。

抽出レイアウトの定義

「レイアウト定義」ウィンドウを使用して、抽出定義を使用して抽出するデータ要素、レコードおよびレコード・フォーマットを定義します。

抽出レイアウト定義は、抽出に含まれるデータ要素、ヘッダーやフッターに表示されるレコードを制御するレコード・レイアウトおよび抽出に含まれるレコードを定義するファイル・レイアウトで構成されます。

関連項目: 抽出レイアウト

データ要素

「データ要素」タブ・リージョンを使用して、抽出の対象となるデータ要素を選択し、各データ要素のレイアウト・フォーマットを定義します。

データ要素のレイアウト・フォーマットを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 定義するデータ要素の名称を入力します。

  2. データ要素のデータ・タイプを選択します。

    注意: 選択するデータ・タイプに応じて、データ要素の異なるフォーマット・オプションが表示されます。

  3. システム抽出ファイルをXML書式で出力する場合は、XMLタグ名を入力します。

    注意: XMLタグ名は、レコードに割り当てる名前にデフォルト設定されます。「抽出定義」を定義するときに、テキスト・ファイルまたはXMLファイルの抽出を選択できます。

  4. 「フィールド」データ要素タイプを選択する場合は、複数のパラメータに値を入力します。「フィールド」データ要素は、ほとんどがデータベース・フィールドから抽出されるデータですが、一般的なヘッダーとトレーラの合計、個人データではないサブ・ヘッダー・エレメント、日付、他のフィラー情報を含むこともできます。システムに付属して提供されたフィールドのリストは更新できません。

    注意: 1レコードには最大で300エレメントを挿入できます。300を超えるエレメントをレコードに追加するには、「レコードの継続抽出(2レコードを結合)」エレメントを選択します。このエレメントは詳細レコードに対してのみ使用できます。このエレメントを最後のエレメントとしてレコードに追加すると、抽出書込プロセスにより、次のレコードが同じ行に追加されます。

  5. 「デコード・フィールド」データ要素タイプを選択する場合は、次のパラメータの値を入力します。デコード・フィールドを使用することで、データベースに格納されている値とは表現が異なる値を表示できます。

  6. 「レコード計算」データ要素タイプを選択する場合は、次のパラメータに値を入力します。前提条件として、対応するレコード・レイアウトおよびレコード・レイアウトの要素を最初に定義する必要があります。

  7. 「文字列」データ要素タイプを選択する場合は、「値」フィールドに文字列を入力します。

  8. 「合計」データ要素タイプを選択する場合は、次のパラメータの値を入力します。

  9. 標準データ要素タイプが基準に一致しない場合は、「ルール」を選択してデータ要素を定義します。ルールはFastFormulaで作成されたFormulaです。

    関連項目: 『Oracle HRMS FastFormula User Guide』の総合報酬Formulaタイプに関する項

  10. 作業内容を保存します。

レコード・レイアウト

「レコード・レイアウト」タブ・リージョンを使用して、抽出データのヘッダー、サブ・ヘッダー、詳細、トレーラおよびサブ・トレーラ部分を定義します。

システム抽出のレコード・レイアウトを定義する手順は、次のとおりです。

  1. レコード・レイアウト定義の名称を入力します。

  2. レコード・レイアウト・タイプを選択します。

    「レベル繰返し」フィールドは、このレコードのデータ要素の選択元の抽出階層の最下位レベルを基準にして値を挿入します。このフィールドは読込み専用です。

  3. システム抽出ファイルをXML書式で出力する場合は、XMLタグ名を入力します。

    注意: XMLタグ名は、レコードに割り当てる名前にデフォルト設定されます。「抽出定義」を定義するときに、テキスト・ファイルまたはXMLファイルの抽出を選択できます。

  4. このデータ要素を抽出レポートに表示するための順序番号を入力します。

    注意: 順序番号は一意であることが必要です。この番号は1で開始し、1から300までの番号であることが必要です。レコードの順序と相違がないようにすることをお薦めします。

  5. 「データ要素名」フィールドでデータ要素を選択します。

    注意: 1レコードには最大で300エレメントを挿入できます。300を超えるエレメントをレコードに追加するには、「レコードの継続抽出(2レコードを結合)」エレメントを選択します。このエレメントは詳細レコードに対してのみ使用できます。このエレメントを最後のエレメントとしてレコードに追加すると、抽出書込プロセスにより、次のレコードが同じ行に追加されます。

  6. 固定レコード・フォーマットを定義する場合は、このレコードの開始位置番号を入力します。

    注意: 非表示のデータ要素には開始位置を指定しないでください。

  7. 可変レコード・フォーマットを定義する場合は、このデータ要素のフィールドを区切るデリミタ(アスタリスクやカンマなど)を入力します。

    注意: 非表示のデータ要素にはデリミタを指定しないでください。

  8. このデータ要素を抽出レコードに含める必要がある場合は、「必須」を選択します。

    注意: 必須のデータ要素がない場合、そのレコードは結果から除外され、抽出プロセスの過程でそのことがエラー・ログに表示されます。

  9. レコード・レイアウトからデータ要素を除外するための条件(たとえば、「無効」ステータスの登録結果など)を定義するには、「拡張条件」を選択し、後述されている「抽出レイアウトの追加条件を定義する手順は、次のとおりです」の説明に従ってください。

  10. 作業内容を保存します。

ファイル・レイアウト

「ファイル・レイアウト」タブ・リージョンを使用して、この抽出で表示されるレコードの順序を定義します。また、レコードをこの抽出の対象とするために必要な条件があれば定義します。

システム抽出のファイル・レイアウトを定義する手順は、次のとおりです。

  1. ファイル・レイアウト定義の名称を入力します。

  2. システム抽出ファイルをXML書式で出力する場合は、XMLタグ名を入力します。

    注意: XMLタグ名は、レコードに割り当てる名前にデフォルト設定されます。「抽出定義」を定義するときに、テキスト・ファイルまたはXMLファイルの抽出を選択できます。

  3. 抽出されたレコードを表示するための順序番号を入力します。

  4. 「レコード名」フィールドで、定義されているレコードを選択します。

  5. 同じレコードと個人に対して重複するレコードの作成を防止する場合は、「重複の回避」を選択します。

  6. このレコードをファイル・レイアウトに含める必要がある場合は「必須」を選択します。

    重要: 必須レコードがない場合、その個人は抽出の出力から除外されます。

  7. 書込プロセスの実行時に抽出ファイルのレコードを非表示にする場合は、「非表示」を選択します。

    注意: 非表示のデータ要素は抽出プロセスの実行後に抽出結果に表示されますが、抽出書込プロセスの開始時には表示されません。

  8. 「ソート」ボタンを選択して、このファイル・レイアウト定義のデータ要素のソート順を定義します。

  9. レコードまたはレコードのグループをレイアウトから除外するには、「拡張条件」を選択し、後述されている「抽出レイアウトの追加条件を定義する手順は、次のとおりです」の説明に従ってください。

  10. 抽出結果のソート基準にするキー・データ要素を選択するには、「グループ化」をクリックします。

    データ要素をグループ化する場合は、サブ・ヘッダー・エレメントに基づいてグループ化する必要があります。

  11. ファイル・レイアウト定義の各レコードについて、ステップ3から7を繰り返します。

  12. 作業内容を保存します。

レコードのデータ要素のソート順を定義する手順は、次のとおりです。

「ソート」ウィンドウを使用して、ファイル・レイアウトの各レコードに4レベルまでソートを定義できます。レコードに含まれる任意のデータ要素でソートできます。

複数レコードの抽出では、最も高い順序番号のレコードに対して定義されたソート基準が、より低い順序番号のレコードに継承されます。低い順序番号のレコードについて個別のソート順序を定義する場合は異なります。

  1. 「ファイル・レイアウト」ウィンドウで、データ要素のソート順を定義するレコードを選択します。

    注意: レコードを選択すると、ソート順に指定できるデータ要素は、そのレコードに含まれるデータ要素に限られます。レコードに表示したくないデータ要素を使用してソートするには、そのデータ要素をレコードに追加して「非表示」をチェックします。

  2. 「ソート」ボタンを選択して「ソート」ウィンドウを表示します。

  3. 「第1ソート」フィールドで、レコードのソート基準とする1番目のデータ要素を選択します。

  4. 「第2ソート」フィールドで、レコードのソート基準とする2番目のデータ要素を選択します。

  5. 作業内容を保存します。

ファイル・レイアウトおよびレコード・レイアウトの追加条件

「レコード・レイアウト拡張条件」ウィンドウまたは「ファイル・レイアウト拡張条件」ウィンドウを使用して、データ要素をレコードに追加する条件またはレコードをファイルに追加する条件を定義します。

注意: 条件付きの追加は、データ要素値と入力値または別のデータ要素値とのテキスト比較に基づいて実施されます。抽出を作成する前に、少数のレコードで条件付き追加の基準をテストしてください。

抽出レイアウトの追加条件を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 「レイアウト定義」ウィンドウで、次のいずれかを行います。

  2. 拡張条件を選択します。

  3. この条件をチェックするための順序番号を入力します。

  4. レイアウト定義のデータ要素リストからデータ要素名を選択します。

  5. このデータ要素に対する追加条件に基づいて、演算子を選択します。

  6. データ要素の値を入力します。

    「値」フィールドをクリックすると、選択した演算子に基づいて入力例が表示されます。その入力例にデータ要素値を代入してください。たとえば、演算子として、等しい(=)を選択する場合は、一重引用符で囲んだ正確な値を入力します。

    あるいは、値リストから別のデータ要素を選択できます。2つのエレメントを比較する場合は、=、<>(等しくない)、>、<、>=または<=の演算子を使用できます。

  7. 追加基準に複数のデータ要素値を指定する場合は、ANDまたはORの値を選択します。

  8. 追加条件がTRUEかFALSEかに基づいてレコードを除外する処理を選択します。

  9. 作業内容を保存します。

システム抽出の定義

「抽出の定義」ウィンドウを使用して、システム抽出の定義と保守を行います。

抽出定義には、定義済みの抽出基準プロファイルと抽出レイアウト定義、および抽出バッチ・プロセスに必要なその他のパラメータ(抽出日付範囲や出力ディレクトリとファイル名など)が含まれます。

システム抽出を定義する手順は、次のとおりです。

  1. 抽出定義を一意に識別する抽出名を入力します。

  2. 「タイプ」フィールドで、抽出の対象となるデータの種類を選択します。

    注意: 報酬ワークベンチのデータを抽出する場合は、「報酬ワークベンチ」タイプを選択してください。

  3. システム抽出ファイルをXML書式で出力する場合は、XMLタグ名を入力します。

    注意: XMLタグ名は、レコードに割り当てる名前にデフォルト設定されます。「抽出定義」を定義するときに、テキスト・ファイルまたはXMLファイルの抽出を選択できます。

  4. 「追加基準」フィールドで、抽出結果を制限する抽出基準プロファイルを選択します。

  5. 「ファイル・レイアウト」フィールドで、ファイル・レイアウト定義を選択します。この定義により、抽出に含まれるレコードがこのファイル・レイアウトで定義されているレコードに制限されます。

  6. 抽出結果を書き込む出力ディレクトリを入力します。

    システム抽出では、データベース管理者が設定したUTL_FILE_DIRパラメータに対して、ここで入力したディレクトリが検証されます。追加のディレクトリまたは異なるディレクトリに書き込む場合は、データベース管理者がUTL_FILE_DIRを更新して、そのパスが含まれるようにする必要があります。

  7. 「出力ファイル名」フィールドに出力ファイル名を入力します。

  8. 出力タイプを選択して抽出ファイルの書式を決定します。選択肢は次のとおりです。

    注意: 単一のテキスト・ファイルを生成する場合は、「フラット・ファイル」を選択します。拡張子が.xml、.xslおよび.xsdの3つのファイルを生成する場合は、「XMLファイル」を選択します。Oracle XML PublisherでPDFテンプレートを作成した場合は、「PDFファイル」を選択します。

  9. コンカレント・マネージャの「要求の表示」ウィンドウ内から抽出結果を表示できるようにするには、「書込プロセスの出力ファイルの表示」チェック・ボックスを選択します。

  10. ファイル名に要求IDを付加する場合は、「ファイル名にコンカレント要求IDを追加」チェック・ボックスを選択します。

    「オプション」タブ・リージョンで次の処理を実行します。

  11. 福利厚生抽出バッチ・プロセスの実行時にこの抽出結果をファイルに書き込む場合は、「自動書込プロセスの発行」を選択します。

    注意: 結果をファイルに書き込む前に抽出結果を確認する場合は、このチェック・ボックスをチェックしないでください。抽出結果をファイルに書き込むには、コンカレント・マネージャから抽出書込バッチ・プロセスを実行します。

  12. ANSI 834規格またはHIPAA規格に準拠するようにこの抽出を定義している場合は、「扶養家族の特別処理(ANSI 834, HIPAA)」チェック・ボックスを選択します。

    注意: これをチェックした場合は、抽出結果で加入者と扶養家族の登録レコードを区別するための抽出用のレイアウトを定義するときに、個人加入タイプ(ANSI)のデータ要素の選択について考慮する必要があります。

  13. 連絡用に抽出を定義している場合は、「連絡送信日の更新」チェック・ボックスを選択します。

  14. PDFバージョンのXML抽出を生成する場合は、Oracle XML Publisherで作成したPDFテンプレートの名称を選択します。

  15. 作業内容を保存します。

個人の変更イベント抽出の表示

「変更イベント・ログ」ウィンドウを使用して、個人について発生した変更イベントを表示します。

注意: 変更イベント基準を含むシステム抽出を実行すると、複数の個人の変更イベントを表示できます。

個人の変更イベントを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 登録する個人の氏名、社会保障番号またはその他の標準識別情報を問い合せます。

    問い合せた個人の変更イベントが表示されます。

  2. 変更イベントを選択して、イベントの前の値と新しい値を表示します。

抽出結果の表示

「抽出結果」ウィンドウを使用して、要約情報、個人別詳細結果、実行結果エラーなどのシステム抽出実行の出力を表示します。

セキュリティ・プロファイルにより特定の個人情報にアクセスできない場合、「抽出結果」ウィンドウにこのような個人レコードは表示されません。ただし、セキュリティ・プロファイルに関係なく、要約合計は全移入数に基づいて表示されます。

システム抽出の結果を表示する手順は、次のとおりです。

  1. 「抽出名」フィールドに表示する抽出結果を問い合せます。抽出の要約情報として、次の内容が表示されます。

  2. 「ジョブ失敗」ステータスの抽出結果を承認する場合は、「ユーザーによる承認」実行ステータスを選択します。

    注意: 実行ステータスを「ユーザーによる承認」に変更しないかぎり、「ジョブ失敗」ステータスの抽出について、抽出書込プロセスを正常に実行できません。逆に、「正常終了」ステータスの抽出を「ユーザーによる否認」ステータスに変更することにより、抽出書込プロセスによって抽出ファイルを書き出せないようにできます。

  3. この抽出実行結果のステータスを変更した場合は、作業内容を保存します。

  4. 「詳細」ボタンを選択して、個人別に抽出結果を表示します。

    この実行で処理された全個人について自動検索が実行され、個人ごとに次の内容が表示されます。

  5. 「サブ・ヘッダー」と「トレーラ」ボタンを選択すると、このシステム抽出レポートのサブ・ヘッダー領域とサブ・トレーラ領域のレコード、データ要素と値が表示されます。また、サブ・ヘッダーの個人詳細レコードにナビゲートすることもできます。

  6. 「ヘッダー」と「トレーラ」ボタンを選択すると、このシステム抽出レポートのヘッダー領域とフッター領域のレコード、データ要素と値が表示されます。

  7. 「エラー」ボタンを選択すると、システム抽出生成プロセスで発生したエラーが個人別に表示されます。

  8. 必要に応じてエラーを訂正し、システム抽出プロセスを再実行するか、抽出ファイルを配布メディアにロードします。このメディアにより、抽出ファイルが協力会社の福利厚生管理者または他の外部パーティに送信されます。

システム抽出コンカレント・プロセスの実行

抽出プロセスを使用して、福利厚生会社、給与計算プロバイダ、その他の福利厚生べンダーなどの協力会社に伝送するレコードをデータベースから抽出します。

「BEN: 最大抽出行サイズ」ユーザー・プロファイル・オプションを更新して、抽出書込プロセスで生成されたレコードの最大長を設定します。

関連項目: ユーザー・プロファイル

「要求の発行」ウィンドウで、作成した抽出定義についてシステム抽出バッチ・プロセスを実行します。

関連項目: 福利厚生システム抽出

システム抽出バッチ・プロセスを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで「抽出プロセス」を選択します。

  2. このプロセスのパラメータとして、「抽出名」を選択します。

  3. レポートを実行する有効日を入力します。

  4. このバッチ・プロセスの定義が終了した後に、「要求の発行」ボタンを選択してレポートを実行します。

  5. 抽出名を問い合せて、抽出プロセスの結果を「抽出結果」ウィンドウに表示します。

    関連項目: 抽出結果の表示

    抽出プロセスでは要約レポートとエラー・レポートも作成され、表示できます。

  6. コンカレント・マネージャから「抽出監査レポート」を実行して、抽出結果から制限選択されたレコードを表示します。

  7. コンカレント・マネージャから「抽出書込プロセス」を実行して、抽出定義で指定したファイルに抽出結果を書き込みます。

抽出プロセスの再起動

なんらかの理由で抽出プロセスが終了した場合、「抽出再起動プロセス」を実行して、抽出プロセスが停止した時点からデータ・レコードの抽出を再開できます。

プロセスは、「要求の発行」ウィンドウを使用して実行します。

抽出プロセスを再起動する手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで「抽出再起動プロセス」を選択します。

  2. 「パラメータ」フィールドをクリックして「パラメータ」ウィンドウをオープンします。

  3. 停止した抽出プロセスの「福利厚生処理ID」番号を選択します。

  4. 「OK」ボタンを選択します。

  5. バッチ・プロセス要求を完了して、「発行」を選択します。

システム抽出結果のパージ

抽出プロセスを実行するたびに、アプリケーションによって結果表に出力が書き込まれます。表やディスク領域を解放するには、定期的にデータをパージする必要があります。

「抽出結果データ・パージ」プロセスを実行して、バッチ・モードで抽出結果を削除します。特定の抽出レコードを削除する場合は、「抽出結果」ウィンドウで行うことができます。

抽出結果をパージする前に、抽出結果が不要かどうか、あるいは抽出書込プロセスで出力をファイルに書込み済であることを確認します。

特定の抽出をパージする手順は、次のとおりです。

  1. 「抽出結果」ウィンドウをオープンします。

  2. 削除する結果を問い合せます。

  3. ツールバーから「削除」アイコンを選択します。

  4. 削除することを確認します。

  5. 作業内容を保存します。

バッチ・モードで抽出をパージする手順は、次のとおりです。

  1. 「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 「抽出結果データ・パージ」プロセスを選択します。

  3. 「パラメータ」ウィンドウをオープンします。

  4. 「検証」フィールドで、パージ・プロセスの結果を「コミット」するか、または「ロールバック」するかを選択します。

  5. オプション: 「抽出名」を選択して、単一抽出の結果をパージします。

  6. プロセスの有効日を設定します。

    注意: パージ・プロセスは、有効日以前のすべての抽出結果を削除します。

  7. 「発行」を選択します。

システム抽出変更ログのパージ

変更イベントに基づいてシステム抽出を実行する場合、変更イベント・ログを定期的にパージして、アプリケーションのパフォーマンスを維持する必要があります。「変更イベント抽出ログのパージ」を実行すると、ben_Ext_chg_evt_log表からデータが削除されます。

プロセスは、「要求の発行」ウィンドウを使用して実行します。

システム抽出変更ログをパージする手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで、「変更イベント抽出ログのパージ」を選択します。

  2. 「検証」フィールドで「ロールバック」を選択して、コミット・モードでプロセスを実行したときにパージされるデータのレポートを生成します。

  3. 抽出変更ログをパージする個人を選択します。

  4. 「有効日以前」フィールドに日付を入力して、デートトラック日付に基づいてレコードをパージします。

  5. 「実日付以前」フィールドに日付を入力して、システム日付に基づいてレコードをパージします。

  6. 「OK」をクリックして「パラメータ」ウィンドウをクローズします。

  7. 「発行」をクリックします。

抽出XMLパブリッシャ・プロセスの実行

コンカレント・マネージャから抽出XMLパブリッシャ・プロセスを直接実行して、出力ファイルを作成できます。あらかじめシステム抽出を処理する必要はありません。この機能は、同じXMLデータを2つ以上の異なるテンプレート(レポートや雛形となるレターなど)とマージする場合に便利です。これにより、システム抽出を2度実行する手間と時間を節約できます。

プロセスは、「要求の発行」ウィンドウを使用して実行します。

抽出XMLパブリッシャ・プロセスを実行する手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで「抽出XMLパブリッシャ」を選択します。

  2. テンプレートの「レポート・アプリケーションID」を入力します。これは、PERやPQHなど、Oracle XMLパブリッシャにテンプレートを登録する際に使用したIDです。

    入力したIDに基づいて、使用可能なテンプレート・リストが表示されます。

  3. 「テンプレート」を選択します。

  4. 「パスを持つXMLファイル」フィールドで、作成したXML抽出のディレクトリ・パスとファイル名を入力します。

  5. 「パスを持つ出力ファイル」フィールドで、作成したPDFファイルのディレクトリとファイル名を入力します。

  6. 「OK」をクリックして「パラメータ」ウィンドウをクローズします。

  7. 生成したファイルの「出力タイプ」を選択します。

    Oracle XMLパブリッシャで作成したテンプレートと一致する出力タイプを選択する必要があります。

  8. 「発行」をクリックします。

システム抽出の移行

抽出定義を構成するデータ要素、レコード・レイアウト、ファイル・レイアウト、および選択基準を定義すると、あるビジネス・ グループから別のビジネス・ グループにシステム抽出を移行できます。

移行プロセスは、シード済抽出定義をサポートしません。シード済抽出は、「抽出定義」ウィンドウから直接移行します。

注意: ソース抽出定義の抽出基準はすべて、ターゲット・データベースにも存在する必要があります。たとえば、変更イベントで抽出レコードをフィルタする場合、ターゲット・ビジネス・ グループの変更イベントを使用可能にする必要があります。拡張基準はコピーできません。

プロセスは、「要求の発行」ウィンドウを使用して実行します。

システム抽出を移行する手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで「抽出定義 データ・ファイルにダウンロード」を選択します。

    このプロセスを、移行する抽出定義を含むソース・ビジネス・ グループで実行します。

  2. 「場所およびファイル名」フィールドで、移動先のディレクトリ・パスとファイル名を入力します。

    データベース管理者は、ユーザーに有効なディレクトリ・パスを伝える必要があります。パスを入力しない場合、ダウンロード・プロセスでは、コンカレント・マネージャ・ログ・ファイルの保存先ディレクトリにファイルが書き込まれます。

  3. 抽出定義のリストで、「抽出ファイル・レイアウト名」を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. プロセス要求を完了して、「発行」を選択します。

移行のためシステム抽出をアップロードする手順は、次のとおりです。

  1. 「名称」フィールドで、「データ・ファイルからの抽出定義アップロード」を選択します。

    このプロセスを、ターゲット・ビジネス・ グループで実行します。

  2. 「場所およびファイル名」フィールドで、抽出定義をダウンロードしたディレクトリ・パスとファイル名を入力します。

    データベース・インスタンス間で移行する場合は、ダウンロードしたデータ・ファイルを、ターゲット・ビジネス・ グループにファイルをアップロード可能なディレクトリに物理的に移動させる必要があります。

  3. 「検証」フィールドで「コミット」または「ロールバック」を選択します。

    移行プロセスでは、移行済の抽出は更新されません。アップロードを実施する前に、ロールバック・モードでアップロード・プロセスを実行して、監査ログに表示されたエラーを修正してください。

  4. 「OK」をクリックします。

  5. プロセス要求を完了して、「発行」を選択します。

    抽出定義を移行し、ターゲット・ビジネス・ グループの抽出基準のいずれかがソース・ビジネス・ グループと一致しない場合、アップロード・プロセス完了後にターゲットのデータを再作成する必要があります。アップロードの完了後は、抽出定義を変更できます。

抽出定義のアップロード中にエラーが発生した場合は、次について確認します。

バッチ・エレメント・エントリ

BEE(バッチ・エレメント・エントリ)

BEEを使用すると、定期的に、または報酬レベルや規定が変わったときに、エレメントのバッチをすばやく入力できます。たとえば、各給与期間でBEEを使用して、次の処理を行うことができます。

ときには、BEEを次の処理に使用することもあります。

バッチに不就業を入力すると、BEEによって、エレメント・エントリのみでなく不就業レコードも作成されます。

システム管理者は、「HR: バッチ・エレメント・エントリのセキュリティ使用可能」プロファイルを設定して、未承認の表示および更新から機密アサイメントを保護できます。

バッチの入力方法

各バッチには、ヘッダーと必要な数のバッチ・ラインが含まれます。バッチ・ラインはアサイメントの1つのエレメント・エントリです。バッチ内のラインには異なる有効日を設定できます。アップロード・データがスプレッドシート形式で存在する場合、「BEEスプレッドシート・インタフェース」を使用してバッチを作成し、検証および転送のために発行できます。または、次の方法のうち1つ以上を使用してバッチを作成できます。

バッチでは、これらのアプローチを任意に組み合せて使用できます。

たとえば、財務部門のすべてのフルタイム従業員に同額の賞与を与えるには、これらの従業員のアサイメント・セットを作成し、コンカレント・プロセスを実行してセットに対する賞与を入力します。次に、パートタイムの従業員を処理するには、「バッチ・ライン」ウィンドウで賞与エレメントを選択し、各パートタイム従業員について個別にバッチ・ラインを作成し、按分賞与額を入力します。

バッチ入力の検証

バッチを保存した後で検証するには、「バッチ・ヘッダー」ウィンドウからBEE検証プロセスを実行します。このプロセスではバッチ・ヘッダーと各バッチ・ラインが検証されます。たとえば、各アサイメント番号がデータベースにすでに存在していること、必須の入力パラメータに値がすべて指定されていることなどが検証されます。入力パラメータに対して、ユーザーが定義した検証Formulaも実行されます。

独自の検証プロシージャを標準プロセスに追加できます。たとえば、バッチ合計制御を設定したり、業務に必要な検証を追加できます。

制御合計

バッチ合計制御は、バッチ内のライン数をチェックしたり、結果値や時間数を合計するために事前定義されています。参照タイプCONTROL_TYPEに対して参照を定義すると、他の数値エレメント入力パラメータのバッチ合計制御を作成できます。他のタイプのバッチ合計制御が必要な場合は、それに対して参照を定義できます。ただし、その場合、バッチを合計と照合してチェックする検証プロシージャを作成する必要があります。

入力表への転送

バッチをデータベースに転送する準備が整った時に、「バッチ・ヘッダー」ウィンドウから「BEE転送プロセス」を実行します。このプロセスでは、まず検証プロセスと同じ検証を実行します。そして、有効なエレメント・エントリを一時表からオラクル人事管理システムの入力表に転送します。無効なラインはエラーと記録されます。これらのラインを修正し、転送プロセスを再実行することで、このラインのみを再処理することができます。

転送終了後、一時表を自動的にパージするかどうかを選択できます。パージ・プロセスを個別に実行できます。

同じアサイメントが含まれているバッチを同時に処理しないでください。同時に処理する複数のバッチに同じアサイメントが含まれている場合、アサイメントの連動により、処理が失敗する可能性があります。

ロールバック

BEE転送が正常に終了した後で、転送プロセスをロールバックしてバッチを完全に削除できます。エントリの一部が処理されている場合でも、転送をロールバックすることを選択できます。

「要求の発行」ウィンドウから転送をロールバックします。Oracle Payrollユーザーの場合、「給与処理」ウィンドウ、または「アサイメント・プロセス」ウィンドウの個別のバッチ・ラインからも処理をロールバックできます。

バッチ・ステータス

バッチ・ステータスは、バッチ・ヘッダー、すべてのバッチ・ライン、バッチに指定されているバッチ合計制御ステータスに依存しています。「バッチ・ヘッダー」ウィンドウには、次のステータスが表示されます。

有効 各ライン、バッチ合計制御、ヘッダーがすべて有効。

処理完了 各ライン、バッチ合計制御、ヘッダーの転送がすべて完了。

処理未完了 ヘッダー、バッチ合計制御、および一部のラインの転送が完了。

未処理 ライン、バッチ合計制御、ヘッダーのいずれか1つ以上が未処理で、ラインはどれも転送されていない。

エラー ヘッダーが転送されておらず、ライン、バッチ合計制御、ヘッダーのいずれか1つ以上がエラー。

ミスマッチ状況 ヘッダー、ライン、バッチの組合せに整合性がない。たとえば、ヘッダーのステータスがエラーで、数ラインのステータスが転送完了になっている場合はミスマッチとなります。

注意: 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウまたは「バッチ・ライン」ウィンドウを使用して、バッチを入力したり保守することで、バッチ・ステータスのミスマッチは発生しなくなります。

BEEを使用したバッチ・エレメント・エントリの作成

BEEを使用してバッチ・エレメント・エントリを作成する手順は、次のとおりです。これは包括的な手順です。

  1. コンカレント・プロセスを使用して複数のアサイメントに同一のバッチ・ラインを作成する場合は、アサイメント・セットを作成します。

    関連項目: 『Oracle Human Resources Management Systems給与処理管理ガイド』のアサイメント・セットの作成に関する項

  2. アサイメントごとに複数のバッチ・ラインを作成する場合は、1つ以上のカスタマイゼーション・エレメント・セットを作成します。

    注意: 各エレメント・セットに含めるエレメント数は最大20(5つのタブにそれぞれ4つのエレメント)です。これは、「バッチ・アサイメント・エントリ」ウィンドウに表示できる上限数です。

    関連項目: 『Oracle HRMS Compensation and Benefits Management Guide』のエレメント・セットまたは分配セットの定義に関する項

  3. バッチを識別し、バランスをとるための外部合計を指定し、既存のエレメント・エントリと重複するバッチ・ラインがある場合の処理方法を決定します。

    関連項目: バッチ・ヘッダーの入力

  4. バッチを入力します。

    アサイメント・セットを使用している場合は、1エレメントの詳細を入力し、コンカレント・プロセスを実行してアサイメントごとに同一のバッチ・ラインを作成します。

    関連項目: 複数アサイメントに対する同一ラインの作成

    次に、必要に応じて、これらを1行ずつ編集できます。抜けている情報の入力にはデフォルト値を使用できます。

    関連項目: 個々のバッチ・ラインの作成または編集

    エレメント・セットを使用している場合は、アサイメントおよびエレメント・セットを選択し、セット内のエレメントごとにラインを入力します。次に、別のアサイメントを選択して処理を繰り返します。

    関連項目: 1アサイメントに対する複数ラインの作成

  5. バッチを検証します。

    関連項目: BEEバッチの検証

    注意: 検証、転送またはパージするバッチが複数ある場合は、「バッチ要約」ウィンドウから1回の操作で処理できます。関連項目: 複数BEEバッチの一括処理

  6. 結果を確認してステータスが「エラー」のラインがある場合は訂正し、再検証します。

    関連項目: BEEプロセス結果のレビュー

  7. 人事管理システムの入力表にバッチを転送します。

    関連項目: BEEバッチの転送

  8. 転送時にバッチが自動的にパージされない場合は、BEE表からパージします。

    関連項目: BEE表からのバッチのパージ

    バッチを転送した後にパージしなかった場合は、転送をロールバックして、オラクル人事管理システムの入力表から完全に削除できます。関連項目: BEEプロセスのロールバック

バッチ・ヘッダーの入力

「バッチ・ヘッダー」ウィンドウと「バッチ・ライン」ウィンドウでエレメント・エントリのバッチを入力できます。ヘッダーによってバッチが識別され、バッチ・ラインのいずれかがエレメント・エントリにすでに存在している場合の処理方法が判断されます。

バッチ・ヘッダーとバッチ合計制御を入力する手順は、次のとおりです。

  1. 入力を有効にする日付を有効日に設定します。

  2. バッチ名を入力し、バッチ・タイプを選択します。参照用として必要な場合は、参照番号とバッチのソースも入力できます。

  3. 有効日におけるアサイメントの既存エレメント・エントリに、バッチ・ラインの1つが一致したときに実行する処理を選択します。

    定義されていないオプションは表示されるだけです(SQL*Plusなどのツールを使用して作成したバッチ用)。

  4. 「登録の変更」を選択した場合、固定入力に対して処理される有効な日付のタイプを選択します。

    定義されていないオプションは表示されるだけです(SQL*Plusなどのツールを使用して作成したバッチ用)。

  5. 将来開始する入力または先日付の変更予定がある入力に一致するバッチ・ラインを拒否する場合は、「変更時に拒否」チェック・ボックスを選択します。

    このチェック・ボックスをチェックすると、上書きオプションが選択できません。

  6. オラクル人事管理システムへの転送が成功した後、一時表からバッチをパージするときは、「転送後にパージ」チェック・ボックスを選択します。

  7. バッチ・ラインのいずれかに実行結果の検出時にロールバック処理を取り消す場合は、「結果があればロールバック拒否」チェック・ボックスを選択します。

    注意: 処理連動ルール(以後の処理が行われた場合、給与計算処理がロールバックできなくなるルール)は、BEEロールバックに自動的には適用されません。このチェック・ボックスをチェックしていない場合、いずれかのラインに給与計算処理の実行結果が存在しても、ロールバックを実行できます。

  8. 前にロールバックに失敗したバッチ・ラインをロールバックから除外する場合は、「エントリが見つからなければロールバック拒否」チェック・ボックスを選択します。このボックスを選択した場合に、BEEでエレメント・エントリをロールバックできなければ、バッチ・ラインの「処理完了」ステータスが保持されます。このチェック・ボックスを選択しなければ、前にロールバックに失敗したバッチ・ラインのロールバックが試行され、エラー・ステータスが戻されます。

  9. 前回のBEE操作以降に更新されたエレメント・エントリをロールバックに含める場合は、「エントリ更新のロールバック」チェック・ボックスを選択します。ただし、このボックスを選択した場合、上書きと訂正は常にロールバックから除外されます。このボックスを選択しなければ、前回のBEE操作以降に更新されたエレメント・エントリはすべてロールバックから除外されます。

  10. ロールバック後に自動的にバッチを削除する場合、「ロールバック後にパージ」チェック・ボックスを選択します。

  11. 「アサイメント行」ウィンドウを使用して、選択したアサイメントとエレメント・セットに対するバッチ内の既存行を自動的に表示する場合は、「自動問合せ」ボックスを選択します。

  12. 「バッチ・ライン」ウィンドウを使用し、無効なアサイメント番号を入力するとエラーが表示されるようにする場合は、「自動検証」ボックスを選択します。

    制御合計

  13. バッチ合計制御を使用して転送前にバッチを検証する場合は、「合計」ボタンを選択します。

  14. バッチ制御タイプを選択します(「時間」入力パラメータの値を合計するには「時間」、またはバッチの行数をチェックするには「行数」など)。

  15. 各制御タイプの合計制御を入力します。

    必要な数のタイプおよび合計を入力できます。

バッチ合計制御を使用したBEE検証の設定

バッチ合計制御に対してBEEバッチを検証し、行の欠落や金額の入力誤りをチェックできます。

制御タイプは必要な数だけ設定できます。制御タイプ_COUNT_LINES_が事前定義され、バッチ内の行数をチェックします。

「アプリケーション・ユーティリティの参照」ウィンドウで、制御タイプを設定して数値入力パラメータの入力を合計できます。

制御タイプを定義する手順は、次のとおりです。

  1. 参照タイプCONTROL_TYPEを問い合せます。

  2. _TOTAL_COLUMN_xという新規の参照コードを入力します。xは、この制御タイプを識別するための一意のサフィックスです。たとえば、_TOTAL_COLUMN_BONUSというコードを定義できます。

  3. 参照コードの内容を入力します。内容として、合計する入力パラメータの名称を入力する必要があります。

    ユーザーがバッチの制御タイプを選択すると、内容が表示されます。

  4. 摘要を入力します。

  5. 作業内容を保存します。

    重要: 数値エレメントの入力パラメータを合計しない制御タイプの場合は、参照コード_TOTAL_COLUMN_xをコールせずに、別の命名規則を使用してください。その場合、新規の制御タイプに対してバッチを検証する手順を記述する必要があります。関連項目: 『Oracle HRMSインプリメンテーション・ガイド』のバッチ・エレメント・エントリ・プロセスのバッチ合計制御の作成に関する項

複数アサイメントに対する同一ラインの作成

「バッチ・ライン作成」ウィンドウを使用して、1つのアサイメント・セットで識別されるアサイメントすべてに同一のラインを作成します。これにより、1つのエレメントまたは1つのエレメント・セットに対して多数のラインを素早く作成できます。エレメントを1つ選択し、かつ入力パラメータをアサイメント間で変更する必要がある場合、これをブランクにしておき、後で「バッチ・ライン」ウィンドウを使用して追加できます。エレメント・セットを選択すると、バッチにより各エレメントにブランクのラインが含まれます。これをブランクにしておいて入力パラメータのデフォルト値を受け入れたり、「バッチ・ライン」ウィンドウで個々のラインを編集できます。

アサイメント・セットにバッチ・ラインを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチ・ヘッダーを入力または問合せして、「アサイメント・セット」ボタンを選択します。

  2. 「バッチ・ライン作成」ウィンドウで、ラインの作成対象となる従業員を識別するアサイメント・セットと給与を選択します。

  3. エレメント・セットに対してブランクのラインを作成する場合、セットを選択してエントリの有効日を入力します。次に、ステップ9に進みます。

  4. 1つのエレメントに対してラインを作成する場合は、エレメントを選択して該当する入力パラメータを入力します。

  5. 使用しているローカライズと選択したエレメントに応じて、次のフィールドが使用可能になります。

  6. 給与計算における複数エントリの処理順序を決定する場合は、「サブ計算順位」フィールドに番号を入力します。優先順位番号の数字の小さいエレメントから順に処理されます。

  7. 不就業エレメントを選択した場合は、不就業開始日と不就業終了日を入力します。BEEでは、これらの日付を使用して不就業記録を作成します。ただし、不就業エレメントは、有効日現在で入力されます。

  8. 必要に応じて、有効日を変更します。

  9. 「処理」ボタンを選択して、バッチ作成というコンカレント・プロセスを発行します。ライン作成の実行を確認します。

    「バッチ・ライン作成」ウィンドウが閉じて、「バッチ・ヘッダー」ウィンドウに戻ります。

  10. 別のエレメントにラインを追加する場合は、再度「アサイメント・セット」ボタンを選択します。プロセスによって作成されたラインを表示および編集する場合は、バッチを再問合せして「エレメント行」ボタンを選択します。

個々のバッチ・ラインの作成または編集

「バッチ・ライン」ウィンドウでは、個々のアサイメントに新たなラインを入力できます。また、アサイメント・セットに対して自動作成されたラインを表示し、編集できます。デフォルトの入力パラメータを入力すると、新規ラインの入力時間を短縮できます。

注意: バッチには、必要な数のエレメント行を含めることができます。バッチ内のラインにはそれぞれ異なる有効日を持たせることができます。

個々のバッチ・ラインを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチ・ヘッダーを入力または問合せして、「エレメント行」ボタンを選択します。

  2. 入力するエレメントを選択します。

  3. デフォルト値を設定してデータ入力時間を短縮するには、「デフォルト」ボタンを選択します。「デフォルトのバッチ・ライン」ウィンドウに選択したエレメントの入力パラメータが表示されます。

  4. 「デフォルトのバッチ・ライン」ウィンドウのフィールドにデフォルト値を入力します。デフォルト値はバッチの新規入力すべてに適用されますが、すでに入力済のものには適用されません。データ入力中にデフォルト値を随時変更できます。

    注意: これらのデフォルトにより、エレメントまたはエレメント・リンクについて定義されたデフォルトが上書きされます。エレメントまたはリンクのデフォルトを使用するには、入力パラメータをブランクのままにします。これらのデフォルトは、BEE転送プロセスで入力されます。

  5. 「バッチ・ライン」ウィンドウに表示しないフィールドは、「表示」チェック・ボックスの選択を解除します。すべての入力に対して必ずデフォルト値を使用する場合は、そのフィールドを表示しないように設定できます。

  6. 「バッチ・ライン」ウィンドウに、バッチに必要なデータを入力します。フィールドによっては値リストが使用できますが、データの入力中に検証は実行されません。

    注意: 入力パラメータに定義されたデフォルトは表示されませんが、入力パラメータをブランクにした場合は、BEE転送プロセスでデフォルトが入力されます。

  7. 使用しているローカライズと選択したエレメントに応じて、次のフィールドが使用可能になります。

  8. 給与計算における複数エントリの処理順序を決定する場合は、「サブ計算順位」フィールドに番号を入力します。優先順位番号の数字の小さいエレメントから順に処理されます。

  9. どのバッチ・ラインでも有効日を上書きできます。上書きした日付が、新規入力の有効開始日や更新の有効日になります。

  10. 不就業エレメントを選択した場合は、不就業開始日と不就業終了日を入力します。BEEはこれらの日付を使用して不就業記録を作成しますが、不就業エレメントは有効日現在のものが入力されています。

  11. 入力内容を保存します。別のエレメントに入力するときは、そのエレメントを選択します。新しいデフォルト値とバッチ・ラインをそれぞれ入力して、再び保存します。

既存のバッチ・ラインの取出し

既存のバッチ・ラインを表示するには、「バッチ・ライン」ウィンドウを使用します。

既存のバッチ・ラインを取り出す手順は、次のとおりです。

  1. 次のいずれかを実行します。

  2. 「検索」ボタンを選択します。

バッチの更新

転送前にいつでもバッチを更新できます。ステータスが「検証済」または「エラー」のバッチを変更すると、バッチ・ステータスは「未処理」になります。

1アサイメントに対する複数ラインの作成

「バッチ・アサイメント・エントリ」ウィンドウを使用すると、1つのアサイメントに対して複数のバッチ・ラインを迅速に入力できます。エレメント・セット内の各エレメントに対して、1つ以上のエントリを作成できます。

1つのアサイメントに対して複数のラインを入力する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチ・ヘッダーを入力または問合せして、アサイメント行ボタンを選択します。

  2. アサイメントとエレメント・セットを選択します。

  3. セット内の先頭から4つまでのエレメントの入力パラメータを入力します。同じフィールドで値リストも使用できますが、データ入力時に検証は行われません。

    注意: 入力パラメータに定義されたデフォルトは表示されませんが、入力パラメータをブランクにした場合は、BEE転送プロセスでデフォルトが入力されます。

  4. 使用しているローカライズと選択したエレメントに応じて、次のフィールドが使用可能になります。

  5. 給与計算における複数エントリの処理順序を決定する場合は、「サブ計算順位」フィールドに番号を入力します。優先順位番号の数字の小さいエレメントから順に処理されます。

  6. どのバッチ・ラインでも有効日を上書きできます。上書きした日付が、新規入力の有効開始日や更新の有効日になります。

  7. 不就業エレメントの場合は、不就業開始日と不就業終了日を入力します。BEEはこれらの日付を使用して不就業レコードを作成しますが、不就業エレメントは有効日現在のものが入力されています。

  8. セットに他にもエレメントがある場合は、次のタブをクリックして表示します。引き続き、入力パラメータを入力します。

  9. セットの必要な数のエレメントに入力した後、作業内容を保存します。

  10. これ以外のアサイメントのエントリも作成する場合は、そのアサイメントを選択し、ラインを入力してから再び保存します。

    注意: 直前のアサイメントのエントリ値は、フォームから自動消去されません。このため、再入力せずに同じ値を使用できます。または、既存の値を上書きしたり、下矢印キーでレコードを消去することもできます。

BEEバッチの検証

検証プロセスでは、エレメント・エントリについて、事前に定義されている特定のルール、および検証プロシージャを追加している場合は、独自に作成したルールに対してバッチ・ラインごとに検証されます。

「バッチ要約」ウィンドウから複数のバッチをまとめて検証することもできます。関連項目: 複数BEEバッチの一括処理

バッチを検証する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチを問合せして、「プロセス」ボタンを選択します。

  2. 「検証」を選択し、「開始」を選択します。表示されたコンカレント要求IDを「要求」ウィンドウで問い合せます。

  3. コンカレント要求の完了後に、「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチを問い合せます。確認するバッチが複数ある場合は「バッチ要約」ウィンドウで問い合せます。

    関連項目: BEEプロセス結果のレビュー

BEEバッチの転送

転送プロセスを実行して、オラクル人事管理システムの入力表にエレメント・エントリを作成するまで、バッチはBEE一時表に存在します。

「バッチ要約」ウィンドウから複数のバッチをまとめて転送することもできます。関連項目: 複数BEEバッチの一括処理

バッチを転送する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチを問合せして、「プロセス」ボタンを選択します。

  2. 「転送」を選択し、「開始」を選択します。表示されたコンカレント要求IDを「要求」ウィンドウで問い合せます。

  3. コンカレント要求の完了後に、「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチを問い合せます。

    バッチ・ステータスが「処理完了」のとき、バッチにエラーがなく、エレメント・エントリが作成されています。バッチ・ヘッダーやライン、バッチ合計制御に関連したメッセージが表示されることもあります。

    バッチ・ステータスが「エラー」の場合は、バッチ合計制御またはすべてのバッチ・ラインにステータス・エラーがあります。「バッチ・ライン」ウィンドウと「バッチ合計制御」ウィンドウで「ステータス」フィールドを確認して、プロセスで発行されたメッセージをレビューします。

    バッチ・ステータスが「処理未完了」の場合、一部のバッチ・ラインのエレメント・エントリは作成されていますが、その他のラインはエラーとなっています。バッチ・ステータスが「処理完了」になるまでこれらのラインを修正し、転送処理を再実行する必要があります。

BEE表からのバッチのパージ

転送プロセスの実行時に「バッチ・ヘッダー」ウィンドウの「転送後のパージ」チェック・ボックスをチェックすると、バッチはBEE表から転送後に自動的に削除されます。このチェック・ボックスがブランクの場合は、個別にプロセスを実行して、バッチをパージします。

ステータスにかかわらず、バッチをパージできます。

重要: BEE表からバッチをパージした場合はバッチ転送をロールバックできません。

「バッチ要約」ウィンドウから複数のバッチをまとめてパージすることもできます。関連項目: 複数BEEバッチの一括処理

バッチをパージする手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ・ヘッダー」ウィンドウでバッチを問合せして、「プロセス」ボタンを選択します。

  2. 「パージ」を選択し、「開始」ボタンを選択します。表示されたコンカレント要求IDを「要求」ウィンドウで問い合せることができます。

    コンカレント要求が完了すると、バッチがパージされます。

BEEプロセス結果のレビュー

バッチ・プロセスの結果をレビューするには、「バッチ要約」ウィンドウを使用します。また、Oracle Payrollユーザーの場合、「給与処理」ウィンドウからバッチ結果をレビューしたり、バッチ転送を再実行またはロールバックできます。

バッチ・プロセスの結果をレビューする手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ要約」ウィンドウで、名称、参照またはステータスを指定して1つ以上のバッチを問い合せます。

    バッチのステータスが「エラー」の場合は、少なくとも1つの行、バッチ合計制御またはヘッダーがエラーです。

  2. バッチをクリックして選択し、「エラー」ボタンを選択して、ステータスが「エラー」または「処理未完了」になっているバッチの問題点を特定します。「メッセージ」ウィンドウがオープンします。すべてのメッセージを表示するか、バッチ・ヘッダー、バッチ・ライン・レベルまたは制御合計を入力してメッセージの問合せができます。

  3. バッチを表示して訂正するには、「バッチ要約」ウィンドウでそのバッチをクリックし、「バッチの表示」ボタンを選択します。選択したバッチが表示された「バッチ・ヘッダー」ウィンドウがオープンされます。

  4. 「ヘッダー」ウィンドウでは、ライン、制御合計またはメッセージを表示できます。

複数BEEバッチの一括処理

「バッチ要約」ウィンドウを使用すると、複数のバッチを1回の処理で検証、転送またはパージできます。

複数のバッチを処理する手順は、次のとおりです。

  1. 「バッチ要約」ウィンドウで、名称、ステータスまたは参照IDを指定してバッチを問い合せます。

  2. 「プロセス」チェック・ボックスを使用して、処理するバッチを選択します。「全て選択」ボタンを使用してすべてのボックスを選択した後、必要に応じていくつかのバッチの選択を解除する方法もあります。

    重要: 同じアサイメントが含まれる複数のバッチを選択しないでください。バッチが同時に処理され、2つの処理で同じアサイメントの処理が試行された場合、連動の問題が生じる可能性があります。これを防ぐため、必ずバッチには別々のアサイメント・セットを含めてください。

  3. 「プロセス」ボタンを選択して、実行する処理(転送、検証またはパージ)を選択し、「開始」を選択します。各バッチのコンカレント要求IDが表示されるため、「要求」ウィンドウでそのIDを問い合せることができます。

  4. コンカレント要求が完了すると、「バッチ要約」ウィンドウに各バッチのステータスが表示され、エラーがあるかどうかを確認できます。

    関連項目: BEEプロセス結果のレビュー

BEEプロセスのロールバック

BEE転送または一部転送に成功した後、転送プロセスの完全削除が必要になった場合はロールバックできます。「バッチ・ヘッダー」ウィンドウを使用して、ロールバックの操作方法を指定します。たとえば、次の方法を使用できます。

処理連動ルール(以後の処理が行われた場合、給与計算処理がロールバックできなくなるルール)は、BEEロールバックには適用されません。いずれかのラインに給与計算処理の実行結果が存在しても、ロールバックを実行できます。

バッチに不就業エントリが含まれている場合は、ロールバック処理によって、エレメント・エントリのみでなく不就業レコードも削除されます。

BEEロールバックは「要求の発行」ウィンドウから実行します。

注意: Oracle Payrollユーザーは、「給与処理」ウィンドウまたは「アサイメント・プロセス」ウィンドウから、バッチまたは個別のバッチ・ラインをロールバックできます。

BEEプロセスをロールバックする手順は、次のとおりです。

  1. ロールバックするプロセスのバッチ・ヘッダー名を選択します。

  2. バッチ・ラインのいずれかに実行結果が検出された場合、ロールバック処理を取り消すには「Yes」を入力します。実行結果が存在してもロールバックを完了させる場合は、「No」を入力します。

  3. ロールバック後、バッチを残すには「Yes」を入力します。ロールバック後、バッチを削除するには「No」を入力します。

スプレッドシート・ローダー

スプレッドシート・ローダー: よくある質問

質問のリンクをクリックすると、回答を参照できます。

スプレッドシート・ローダーについて

スプレッドシート・ローダーは、オラクル人事管理システムへのデータのアップロードをより簡単にするHRMSインタフェースです。スプレッドシート・ローダー・インタフェースは、次の目的で使用します。

スプレッドシート・ローダーはいつ使用できますか?

スプレッドシート・ローダーは、オラクル人事管理システムへのアップロード操作時に使用できます。次に例を示します。

スプレッドシート・ローダーには固定スプレッドシート・テンプレートが必要ですか、またユーザー独自のスプレッドシート・テンプレートを作成できますか?

スプレッドシート・テンプレートは固定されているため、オラクル人事管理システムの表と完全に対応します。スプレッドシート・テンプレートの列は、追加したり削除できません。ただし、それぞれの列内のデータは更新できます。

これらのテンプレートは、スプレッドシート・ローダー・インタフェースで検索してアクセスできます。たとえば、米国のユーザーが構成ワークベンチから従業員税情報をロードした場合、次のスプレッドシートを参照できます。

オーストラリアのユーザーが構成ワークベンチから従業員情報と従業員の税情報をロードした場合、次のスプレッドシートを参照できます。

スプレッドシート・インタフェースから、いつでも最新のリストを取得できます。

ローダー・インタフェースではなく、デスクトップにスプレッドシートを作成してから、スプレッドシート・ローダー・インタフェースからHRMSにアップロードできますか?

いいえ

必ずスプレッドシート・ローダー・インタフェースを使用して、スプレッドシートを作成してください。ローダー・インタフェースにより、後続処理の実行に必要なマクロが自動的に挿入されます。その後、このスプレッドシートをデスクトップにダウンロードして、再アップロードする前にデータを編集できます。

スプレッドシート・ローダーへのアクセス方法

スプレッドシート・ローダーは簡単なデータ・アップロード方法で、次に示すHRMSスイート製品内の様々なポイントからローダーにアクセスできます。

HRMS MIXメニューのスプレッドシート・ローダーは、どのローカライゼーションでも使用できますか?

BEEスプレッドシート・インタフェースおよびデータ・ポンプ・インタフェース・スプレッドシート・ローダー

BEEスプレッドシート・インタフェースとデータ・ポンプ・スプレッドシート・インタフェースは、次のメニューでのみ提供される点に注意してください。

バッチ・バランス調整スプレッドシート・ローダー

BBAスプレッドシート・インタフェースは、「インターナショナル人事管理および給与管理」のみで提供されますが、PAY_SS_LOADER_BBA機能を追加することにより、「一括情報交換: MIX」メニューに追加できます。

BEEスプレッドシート・ローダー・インタフェースを使用したBEEバッチの処理方法

BEEスプレッドシート・ローダー・インタフェースにアクセスして、画面の指示に従って進みます。

BBAスプレッドシート・インタフェースを使用したバッチ・バランス調整の実行方法

BBAスプレッドシート・インタフェースにアクセスして、画面の指示に従って進みます。

スプレッドシートの正しいフォーマットについて

数値と日付には、ICXフォーマットを使用します。セッション日付はExcel形式に基づきますが、Excelの日付形式とICXの日付形式は両方ともDD MON YYYY(例: 23 MAR 2005)であることが望ましいです。

制限事項

バッチ・エレメント・エントリ

バッチ・エレメント・エントリでは、エレメント・エントリ・レベルに不適格な原価計算セグメントがある場合、そのセグメントはスプレッドシート・ローダー・インタフェースに表示される場合でも、「専門」フォームUIには表示されない可能性があります。

バッチ・バランス調整

バッチ・バランス調整では、最初にスプレッドシートを作成するときに連結セット名を入力してください。ただし、「ラインの更新」を使用してバッチを更新する場合は、必ず連結セット名を再入力することをお薦めします。連結セット名は、値リストから「連結セット名」を選択して再入力できます。連結セット名を再入力しない場合は、「ラインの更新」機能によって連結セット名としてデフォルト値の「0」が適用されます。このデフォルト値の場合、スプレッドシートをアップロードする際にエラー・メッセージが生成されます。