ヘッダーをスキップ

Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド
リリース12
E06012-01
目次へ
目次
前のページへ
前へ
次のページへ
次へ

物流計画の実行と分析

この章のトピックは、次のとおりです。

グローバル予測

物流計画ではグローバル予測を使用できます。「グローバル予測」を参照してください。グローバル予測を使用する場合は、Oracle Demand Planningのグローバル需要計画を使用して、企業全体で予測します。搬送計画では、各予測と受注需要が一致するようにソース組織が選択されます。これによって、物流ネットワーク全体で供給がローカルに割り付けられます。

グローバル予測を使用しない場合は、組織予測が設定されている出荷元組織の受注に受注消込が発生します。ある計画に複数の組織がありグローバル予測がない場合、予測なしの組織では、その組織に対する出荷元の受注消込はありません。

「出荷方法」フォームおよび「事業所間の移動時間」フォームを使用して、グローバル予測で使用する組織およびリージョン/ゾーン間の出荷方法を定義します。

グローバル予測の確定フラグは、受注に対する確定フラグと同様に、ソース組織が確定であることを示します。グローバル予測が使用可能である場合は、受注倉庫が選択されてから受注明細の分割が発生します。

顧客の仕入先管理在庫については、グローバル予測を使用して、今後予測される顧客からの需要を表すことをお薦めします。外部組織にある預託仕入先管理在庫については、社内購買依頼および計画インバウンド出荷がグローバル予測に割り付けられますが、出荷方法選択は、予測への割付けが必要ないため実行されません。

出荷方法選択

ソース・ルールと物流構成表では、各ランクに複数の供給ソースを指定して、それぞれにパーセントを割当てることができます。決定ルールを使用しない場合、物流計画ではそのパーセントが様々な供給ソースに使用されます。そのパーセントが、出荷方法の異なる同一供給ソースに使用されるとはかぎりません。

1つのソースに使用可能な出荷方法が複数存在する場合、物流計画では、このプロセスにより組織の供給ソースごとに出荷方法を選択します。プロファイル・オプション「MSC: 搬送計画出荷日」を設定し、ロード連結の考慮対象となるトラック積荷出荷方法を使用してトリップの出発を計画する日付を、計画エンジンに対して指示します。

出荷方法を次の順序でソートします。

次の基準を満たすことで、所要搬送時間を満たす出荷方法を選択します。

所要搬送時間を満たす出荷方法が複数存在する場合は、次の基準に最も近いランクの出荷方法を選択します。

作成されたトリップが選択した出荷方法の最大および最小トリップ稼働率ターゲットと一致しない場合は、次の基準に最も近いランクの出荷方法を選択します。

それでもランク1の基準を満たす出荷方法が見つからない場合は、「計画オプション」フォームの「決定ルール」タブで「代替ソース」が選択されているかどうかを確認します。選択されている場合は、ランク2の代替ソースが評価され、基準に基づいて代替出荷方法を考慮します。それでも基準を満たす出荷方法が見つからない場合は、ランク3の代替ソースを評価します。

基準を満たす出荷方法が見つからない場合、供給は遅延するものと思われます。別の出荷方法の選択を招くトリップ・サイズ考慮事項がないかぎり、最短リード・タイムの出荷方法を選択します。

搬送計画の概要

需要タイプ

搬送計画では、次の独立需要タイプを使用します。

供給タイプ

搬送計画では、次の供給タイプを使用します。

Oracle Project ManufacturingとOracle Shop Floor Managementは、搬送計画ではサポートされません。

社内購買依頼と社内受注

ユーザーは、Oracle PurchasingとOracle Order Managementで標準手順を使用して、社内購買依頼と社内受注を作成できます。これらは、物流計画の供給および需要として収集され、使用されます。

社内購買依頼と社内受注は、ソース・インスタンスでは相互に一致しない場合があります。この不一致は、ユーザーによる社内受注の変更、社内受注の部分出荷、搬送計画による社内受注の再計画などによるものです。ユーザーによる社内購買依頼の更新は許可されないため、社内受注の変更後は2つの文書が不一致になることがあります。この不一致を計画処理に備えて解決するために、搬送計画では情報のソースとして社内受注が使用されます。

収集中に、社内受注と社内購買依頼の両方が収集されます。搬送計画では、社内購買依頼に正しい社内購買依頼番号、ソース組織および宛先組織を使用します。ただし、数量、出荷日とタイムスタンプ、到着日とタイムスタンプ、出荷方法および確定フラグは、社内受注で検出される値です。その結果、搬送計画では社内受注により定義された社内転送の単一ビューが使用され、2つの文書に矛盾する値が含まれることはありません。

社内購買依頼は作成されているが、対応する社内受注が作成されていない場合、不一致があると次のようになります。

仕入先生産能力

Oracle Purchasingの「承認済仕入先リスト」で仕入先生産能力を定義します。

搬送計画では、MRP/MPS/MPP計画タイプに使用するのと同じ仕入先生産能力モデルを使用します。

MRP/MPS/MPP供給計画

物流計画をMRP/MPS/MPP計画の需要計画として使用し、生成されたMRP/MPS/MPP計画を同じ物流計画の供給計画として使用できます。物流計画を実行する前にMRP/MPS/MPP計画を実行して、計画を最新の供給情報で更新する必要があります。

物流計画の需要計画を、次のルールに基づいてMRP/MPS/MPP計画で使用できるようにします。

オプションで、物流計画を需要計画として使用し、MRP/MPS/MPP計画のターゲット在庫計画オプションを含めます。

在庫最適化計画

在庫最適化計画を、品目組織別の安全在庫レベルの時間別計画として使用できます。

必要に応じてOracle Inventory Optimizationを実行し、時間別安全在庫レベルを更新します。

Oracle Inventory Optimizationの計画では、物流計画を需要計画として受け入れます。

次に、Oracle Inventory Optimizationの計画から物流計画に、時間別の安全在庫レベルが渡されます。

回収

収集プロセスは、MRP/MPS/MPP計画に使用されるプロセスと同じです。

搬送計画で工順と生産資源を考慮しない場合、MRP/MPS/MPP計画に必要でなければ、これらのエンティティを収集する必要はありません。必要に応じて他のエンティティを計画および収集します。

物流計画の起動

パラメータは、MRP/MPS/MPP計画の場合と同じです。

物流計画ワークベンチ

物流計画要約

「物流計画要約」を使用すると、搬送計画の計画出力をすばやく容易に分析できます。

「計画要約」は搬送計画の新機能です。「計画要約」にアクセスするには、次の方法があります。

ユーザーは、「計画作業環境」で「デフォルト計画」とデフォルト・タブ」に「計画要約」を指定できます。ユーザーが「プランナ・ワークベンチ」をオープンすると、デフォルトで計画要約が表示されます。「計画作業環境」で指定したデフォルト計画の所有組織に属していないユーザーの場合、「プランナ・ワークベンチ」をオープンすると通常の計画ビューが表示されます。

「計画作業環境」の「その他」タブには、「計画要約」という新規リージョンがあります。このタブでは、「プランナ名」フィールド(「計画要約」セクションでカウントに使用)など、「計画要約」画面の仕様が保持されます。

「計画要約」のオープンを自動化するには、次の方法があります。

計画担当ごとに計画要約データをフィルタできます。

「要約」リージョンには、シード済の例外と推奨が表示されます。

シード済の例外メッセージは、次の警告を示します。

「詳細」をクリックすると、例外詳細がオープンします。

推奨は、次の警告を示します。

「詳細」をクリックすると推奨詳細がオープンし、「リリース」をクリックするとすべてのトリップまたは購買がリリースされます。

計画作業環境で計画担当が指定されている場合、計画要約カウントは計画担当固有です。

KPI

「KPI」リージョンには、4つの比較統計が表示されます。各統計は、計画が実行されるたびに再計算されます。

「プランナ・ワークベンチ」のツリーから「キー・インディケータ」ウィンドウをオープンすることも可能です。

「計画作業環境」で、4つのキー・インディケータのターゲットを設定します。

物流計画例外メッセージ

概要

例外メッセージの一般的な情報については、「例外メッセージの概要」を参照してください。参照先の例外メッセージ・リストでは、サプライ・チェーン計画タイプ(主要生産計画、基準生産計画および資材所要量計画)の例外メッセージを要約しています。物流計画では、これらの例外メッセージの一部が共有されますが、物流計画固有の例外メッセージもいくつかあります。物流計画例外グループに関するトピックでは、物流計画で発行される例外メッセージについて説明しています。

例外の表示

物流計画例外メッセージは、サプライ・チェーン計画例外メッセージと同じ方法で表示します。ただし、物流計画では、プランナ・ワークベンチではなく物流計画ワークベンチを使用して例外メッセージにアクセスします。例外メッセージの表示方法に関する一般的な情報は、「例外の表示」を参照してください。

個人問合せ

最も重要な例外では、個人問合せを使用します。

「計画作業環境」->「その他」->「最重要例外個人問合せ」で、使用する個人問合せを設定します。

「最も重要な例外」を右クリックし、「例外詳細」、「供給」、「需要」、「トリップ」などにナビゲートします。

個人問合せでは、次のことができます。

個人問合せは、次のように機能します。

関連例外

次の表に、物流計画の関連例外を示します。例外メッセージを確認した後は、状況についての原因と結果の情報をさらに収集するために、関連例外メッセージを参照できます。

例外グループ 例外メッセージ 関連例外
遅延受注および需要予測 受注/予測の遅延補充例外 資材制約
リード・タイム制約のオーダー
オーダーは後で確定されます
需要数量が未充足
遅延受注および需要予測 リスクあり受注/需要予測 オーダーによる仕入先生産能力過負荷
不十分なリード・タイムのオーダー
資材生産能力 資材制約割付制約
リード・タイム制約のオーダー
後の日付に連結された品目出荷
遅延受注および予測の供給例外割付制約 割付バケット詳細
不足と超過 欠品品目 資材制約
割付制約
不足と超過品目が安全在庫量に未達資材制約
割付制約
不足と超過 品目がターゲットを下回っています資材制約
割付制約
後の日付に連結された品目出荷

「遅延受注および需要予測」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

リスクあり受注/需要予測

説明

この例外の目的は、特定の最終需要にリスクがあることを示すことです。このリスクの理由を調べるには、様々な関連例外にアクセスします。

この例外が生成されるのは、受注が同じ仕入先ソース組織にある場合のみです。計画オプションで「購買リード・タイムの施行」または「仕入先生産能力の施行」が選択されていない場合、この例外が発生する可能性があります。

注意: 計画担当は「仕入先生産能力制約の施行」または「購買リード・タイム制約の施行」を無効化したままにしておくことができます。また、受注にペグされている需要が遅延する場合は、これらの制約が計画エンジンにより無効化されることがあります。

この例外は、次の供給オーダーにペグされた最終需要のリストから、一意の需要リストを取得することで計算されます。

次の例外メッセージは、「遅延受注および需要予測」例外グループにあり、これらを使用すると、リスクありの受注または需要予測の詳細情報を収集できます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。すべて需要明細を参照します。

解決の提示

「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループの関連例外で詳細をチェックしてください。

納期超過受注

説明

この例外メッセージは、納期超過の受注明細に関して表示されます。納期超過の受注明細は、計画日が計画範囲開始日よりも前の受注明細です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測」例外グループ」の「納期超過受注」を参照してください。

納期遅延予測

説明

この例外メッセージは、遅延予測入力に関して表示されます。遅延予測入力は、計画範囲開始日より前の日付が指定されている予測入力です。需要予測全体が消し込まれる場合も、計画エンジンではこのメッセージが発行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測」例外グループ」の「納期遅延予測」を参照してください。

受注の遅延補充

説明

この例外メッセージが物流計画に表示されるのは、計画エンジンにより受注明細に対する供給の納期が受注明細の納期よりも遅いことが検出された場合です。この例外は外部受注について生成され、社内受注については生成されません。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。受注明細の需要充足日が計画日より後になる場合は、計画エンジンで受注明細に対してこの例外メッセージが発行されます。

通常、この例外は資材制約または計画タイム・フェンスが原因で発生します。「購買リード・タイムの施行」および「仕入先生産能力の施行」制約付き計画では、通常、仕入先生産能力またはリード・タイム制約を考慮して計画エンジンによる供給オーダーの納期移動が必要になった場合に、この例外が発生します。

たとえば、組織D2に、納期が1月25日で数量100の品目Aに関する受注明細があるとします。この受注明細にペグされた供給は、次のとおりです。

この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測」例外グループ」を参照してください。

需要予測の遅延補充

説明

この例外メッセージが物流計画に表示されるのは、計画エンジンにより需要予測に対する供給の納期が需要予測の納期よりも遅いことが検出された場合です。この例外は外部受注について生成され、社内受注については生成されません。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。受注明細の需要充足日が計画日より後になる場合は、計画エンジンで受注明細に対してこの例外メッセージが発行されます。

通常、この例外は資材制約または計画タイム・フェンスが原因で発生します。「購買リード・タイムの施行」および「仕入先生産能力の施行」制約付き計画では、通常、仕入先生産能力またはリード・タイム制約を考慮して計画エンジンによる供給オーダーの納期移動が必要になった場合に、この例外が発生します。

たとえば、組織D2に、納期が1月25日で数量100の品目Aに関する予測入力eがあるとします。この予測入力にペグされた供給は、次のとおりです。

この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測」例外グループ」を参照してください。

「遅延受注および需要予測」例外グループの供給例外

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

割付制約

説明

割付制約例外メッセージは、宛先組織にソース組織または仕入先から要求数量全体が割り付けられていない場合に、割付バケットおよび品目ごとに表示されます。

例外は、品目、宛先組織、割付バケットおよびソース組織または仕入先/仕入先サイトごとに発行されます。

割付制約は、次の1つ以上の理由で発生する可能性があります。

表示される情報

解決の提示

この例外を解決するには、水平プランまたは割付計画にナビゲートし、バケット中に行われた割付をすべて検討して、割付、需要または供給の調整が必要かどうかを判別します。

また、物流計画で使用された詳細情報をチェックし、「割付バケット詳細」ウィンドウで割付決定を行います。「割付バケット詳細」ウィンドウにナビゲートするには、「割付制約」例外メッセージを右クリックして「割付バケット詳細」を選択します。

「割付バケット詳細」ウィンドウ

本文の説明内容に関するイメージ

割付バケット詳細

説明

「割付バケット詳細」は、実際には例外メッセージではなく、割付制約例外に関して表示される追加情報です。「割付バケット詳細」は、割付決定を行うために物流計画で使用された情報を示します。

割付バケット詳細情報を表示するには、水平プランまたは割付計画内で右クリックする方法もあります。

需要優先度、割付バケット、ソース組織、宛先組織および「確定」フラグごとに、割付バケットの結果行が表示されます。

注意: 「確定」フラグは、需要が確定であるか、または宛先組織の確定供給に直接ペグされているかを示します。たとえば、組織1から組織2への社内転送が確定されると、社内転送により組織1で作成される需要は確定需要と呼ばれます。

割付中に、確定需要には他の需要よりも高い優先度が与えられます。最早バケットからの確定需要には、最上位の優先度が与えられます。品目が構成部品の場合は、親品目ごとの1行も表示されます。ただし、その場合、宛先組織はNULLになっています。

「割付制約」例外メッセージを右クリックして「割付バケット詳細」オプションを選択すると、「供給割付詳細」ウィンドウにナビゲートできます。

表示される情報

後の日付に連結された品目出荷

説明

「後の日付に連結された品目出荷」例外メッセージが生成されるのは、供給数量は納期出荷可能だが、社内転送に使用可能な出荷が存在しない場合です。この状況が発生するのは、供給がターゲット需要にペグされている場合や、トラック積荷未満または区画の出荷方法が存在しない場合です。

表示される情報

解決の提示

供給が安全在庫または上位優先度の需要にペグされている場合、計画エンジンでは供給が連結されて納期出荷が作成されます。ただし、その場合、出荷数量が最小出荷負荷率ターゲットよりも少なくなることがあります。

この例外を解決するためにトリップを手動で連結することもできます。トリップを手動で連結する方法の詳細は、「物流計画管理の概要」の「トリップの連結」を参照してください。

受注取消

説明

この例外メッセージは、需要数量の一部またはすべてが取り消された受注明細ごとに生成されます。プロファイル・オプション「MSC: 未処理受注数量の取消」が「Yes」に設定されている場合は、受注を取り消すことができます。

取消済の受注の場合、システムにより「受注の遅延補充」例外が生成されないことに注意してください。

表示される情報

解決の提示

物流計画エンジンでは、この例外が計画担当へのFYIとして提供されます。この例外は解決不要な場合があります。

オーダーによる仕入先生産能力過負荷

説明

この例外が生成されるのは、特定の発注が原因で仕入先生産能力を超過する場合です。これは、発注の計画時に検出されてフラグが付けられます。

「仕入先生産能力の施行」が選択されていない場合、発注は仕入先生産能力を考慮せずに計画され、この例外が比較的頻繁に発生する可能性があります。

「仕入先生産能力の施行」が選択されている場合、確定発注が原因で仕入先生産能力が過負荷になる可能性があります。この種の発注は再計画されませんが、例外条件が検出されてレポートされます。

この例外は、「リスクあり受注/需要予測」例外の関連例外として生成されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループ」の「オーダーによる仕入先生産能力過負荷」を参照してください。

リード・タイム制約のオーダー

この例外は、リード・タイム不足が原因で需要が納期よりも後に充足される場合に生成されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループ」の「リード・タイム制約のオーダー」を参照してください。

注意: 物流計画の場合、この例外メッセージの次のフィールドは、類似していますが摘要が異なります。

不十分なリード・タイムのオーダー

この例外メッセージは、計画開始日または計画タイム・フェンスからの時間が品目リード・タイムに不十分な場合に計画されるオーダーついて生成されます。

この例外が生成されるのは、「購買リード・タイムの施行」が選択されていない場合です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループ」の「不十分なリード・タイムのオーダー」を参照してください。

需要数量が未充足

この例外が生成されるのは、この需要にペグされた供給数量が需要数量より(サプライ・チェーンのペギング・ツリーのなんらかの時点で)少ない場合、需要充足日が計画期間の最後にプッシュされるときです。

この例外は、供給数量が不十分な需要すべてについて生成されます。

この例外は、「受注の遅延補充」または「需要予測の遅延補充」の関連例外として生成されます。

オーダーがビジネス・カレンダに違反しています

この例外は、日付の1つがその日付を管理する有効なカレンダに違反しているオーダーについて生成されます。例外詳細の一部として、違反しているカレンダの名称と、そのカレンダのオーダー関連の使用方法(出荷および受入など)が表示されます。オーダーが複数のカレンダに違反している場合にも、オーダーごとに生成される例外は1つのみであることに注意してください。例外詳細の「カレンダ違反」フィールドに、違反した特定のカレンダが表示されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループ」の「オーダーがビジネス・カレンダに違反しています」を参照してください。

注意: 物流計画では、この例外メッセージに受注に使用されるトリップのIDも表示されます。

「資材生産能力」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

仕入先能力超過

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット中に、仕入先の所要生産能力が使用可能生産能力を超える場合です。

通常、これらの例外は「仕入先生産能力の施行」が選択されていない場合に発行されます。発注は、仕入先生産能力を考慮せずに計画され、過負荷が発生する可能性があります。

過負荷率は、次の算式を使用して計算されます。

(所要数量 / 累積使用可能数量) * 100

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「資材および生産資源能力」例外グループ」の「仕入先能力超過」を参照してください。

重要: この例外には、物流計画用に「最大過負荷率」という新規フィールドが追加されています。このフィールドには、例外期間中の最大過負荷率が表示されます。

組織生産能力を超過しました

説明

この例外メッセージが生成されるのは、1日の最後に組織の生産能力(重量またはキューブ)を超過する場合です。組織生産能力(重量またはキューブ)が過負荷になっている期間は、開始日と終了日で示されます。この例外メッセージは組織生産能力を超過した日付範囲ごとに1度生成されます。最大過負荷数量は、日付範囲内の過負荷の最大量として計算されます。

計画エンジンは、組織生産能力の超過を許可して発生をレポートします。オンラインまたはバッチ再計画中は例外が再計算されないことに注意してください。計算されるのは、完全な計画の起動中のみです。また、組織生産能力を超過しているため、出荷が自動的に再計画されることはありません。

表示される情報

解決の提示

組織生産能力違反の例外メッセージを解決する手順は、次のとおりです。

  1. 「トリップ」ウィンドウにナビゲートし、搬送を日付別に検討します。

  2. 調整後のトリップをリリースします。

資材不足

説明

この例外は、次の場合に計画バケットごとに発行されます。

つまり、日次または週次計画バケット内に供給不足が存在する場合、および計画ですべての制約なし需要または実績需要を満たそうとした場合に、この例外が発行されます。

重要: 計画バケットに許可されているオプションは日次と週次のみのため、バケットは日次レベルまたは週次レベルのいずれかになります。日次計画バケットの場合、資材不足は搬送計画で実際に分単位の増分で計画されるため、分単位でレポートされます。週次バケットの場合、搬送計画では週次バケットの開始日の00:00:00と週の最終日の23:59:00が使用されます。

資材不足の開始は、制約なし予定使用可能残高が開始日のターゲット在庫を下回り、1分前の制約なし予定使用可能残高が開始日の制約なし予定使用可能残高を上回った時点で発生します。つまり、制約なし予定使用可能残高が減少するたびに、新たな資材不足が発生します。言い換えると、1つの「資材不足」例外の場合、開始日の(制約なし予定使用可能残高 - ターゲット在庫)が、例外の日付範囲に対する最小値です。

資材不足の終了は、次のいずれかの場合に発生します。

資材不足数量は、資材不足開始時の制約なし予定使用可能残高です。

表示される情報

解決の提示

次の関連例外をチェックし、特定の品目-組織の組合せについて現行バケットにおける資材不足の根本原因を判断します。

要約すると、「資材不足」例外を解決するには次の関連例外をチェックします。

また、次のことも考慮してください。

「輸送および物流」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

トリップ不足

説明

この例外が生成されるのは、トリップの重量とキューブの両方が、特定の出荷方法の最小許容重量およびキューブを下回っている場合です。

注意: 最小重量およびキューブは、計画オプションと出荷方法のトリップ制限で定義します。

計画エンジンでは、重量とキューブが最小レベルを下回っているトリップごとに、例外メッセージが生成されます。

表示される情報

解決の提示

この例外を解決する手順は、次のとおりです。

  1. 「例外詳細」ウィンドウで、例外メッセージを右クリックして「トリップ」を選択します。

  2. 「トリップ」ウィンドウで、トリップと社内購買依頼を検討します。

  3. 最小重量または最小キューブ(あるいはその両方)が考慮されるようにトリップを調整します。

    1. トリップに未割当の社内購買依頼を追加します。

    2. 更新後のトリップをリリースします。

注意: 稼働率不足を受け入れてトリップを確定し、リリースすることもできます。

トリップ超過使用

説明

この例外は、トリップの重量またはキューブが、特定の出荷方法の最大許容重量またはキューブを上回っている場合に生成されます。

注意: 最大重量およびキューブは、計画オプションと出荷方法の出荷制限で定義します。

計画エンジンでは、重量とキューブが最大レベルを下回っているトリップごとに、例外メッセージが生成されます。現在、トリップの超過使用が発生するのは、確定社内受注の数量がトリップの最大値を上回っている場合のみです。

表示される情報

解決の提示

この例外を解決する手順は、次のとおりです。

  1. 「例外詳細」ウィンドウで、例外メッセージを右クリックして「トリップ」を選択します。

  2. 「トリップ」ウィンドウで、トリップと社内購買依頼を検討します。

  3. 最大重量または最大キューブ(あるいはその両方)が考慮されるようにトリップを調整します。

    1. トリップから社内購買依頼を削除するか、その数量を削減します。

    2. 更新後のトリップをリリースします。

注意: 超過使用を受け入れてトリップを確定し、リリースすることもできます。

「品目不足と超過」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

予測在庫欠品のある品目

説明

搬送計画では、「欠品品目」例外メッセージがASCPと共有されます。ただし、この例外を「資材不足」と区別するために、搬送計画では、この例外メッセージが「予測在庫欠品のある品目」として認識されます。

この例外メッセージが表示されるのは、計画バケットの予定使用可能残高がマイナスで、例外セット「不足例外」の例外期間に含まれる場合です。予定使用可能残高は、前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計です。

需要は、ほとんどの場合独立需要です(計画エンジンにより依存需要の納期がプッシュされるため)。リード・タイム、移動時間、カレンダ、計画タイム・フェンスまたは仕入先生産能力制約の関係で、供給納期は最終需要納期よりも後になります。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されるため、この例外メッセージの特性はサプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「不足と超過」例外グループ」の「欠品品目」を参照してください。

品目が安全在庫量に未達

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画バケットの予定使用可能残高が、その計画バケットに指定された安全在庫レベルに達しない(ただし、0以上である)場合です。予定使用可能残高は、前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計です。

予定使用可能残高がマイナスの場合、この例外は発行されず、より重大な例外である「予測在庫欠品のある品目」例外が発行されます。

計画エンジンでは、品目の例外セットは参照されません。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「不足と超過」例外グループ」の「品目が安全在庫量に未達」を参照してください。

この例外には、物流計画用に次の新規フィールドが追加されています。

超過在庫品目

このメッセージが計画エンジンにより生成されるのは、バケットの予定使用可能残高が品目の例外セット「超過数量」の値を超え、例外セット「超過例外」の例外期間に含まれる場合です。予定使用可能残高は、次の算式により計算されます。

[前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計]

「品目が目標を上回っています」例外または「最大在庫レベル」例外を持つ品目の場合、「超過在庫品目」が生成されないことに注意してください。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「不足と超過」例外グループ」の「超過在庫品目」を参照してください。

重要: この例外には、物流計画用に次の新規フィールドが追加されています。

品目が目標在庫レベルを下回っています

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画バケットの予定使用可能残高が、その計画バケットに指定されたターゲット在庫レベルに達しない場合です。予定使用可能残高は、次の算式により計算されます。

[前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計]

計画エンジンでは、品目の例外セットは参照されません。

注意: 品目のターゲット数量が変化して数量がターゲットを下回るたびに、次の例外メッセージが発行されます。ただし、この数量(ターゲットを下回っている数量)が更新されると、計画エンジンでは新規例外が生成されません。

これらの例外メッセージには、いずれも「日付:自」フィールドと「日付:至」フィールドの両方があることに注意してください。この2つのフィールドにタイムスタンプが表示され、例外はトリガーされた日付/タイムスタンプから発行されて、例外条件が解決された日付/タイムスタンプに終了します。

表示される情報

解決の提示

この例外を解決するには、次のことを検討します。

品目が目標在庫レベルを上回っています

説明

このメッセージが計画エンジンにより生成されるのは、計画バケットの予定使用可能残高が品目のターゲット在庫レベルを超える場合です。予定使用可能残高は、次の算式により計算されます。

[前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計]

在庫レベルが最大レベルを上回っている品目の場合、「品目がターゲットを上回っています」は生成されません。

注意: ターゲット数量が変化して数量がターゲットを上回ると、例外メッセージが発行されます。ただし、ターゲットを上回っている数量が変化しても新規の例外は発行されません。

表示される情報

解決の提示

この例外を解決するには、次のことを検討します。

品目が最大在庫レベルを超過しています

このメッセージが計画エンジンにより生成されるのは、バケットの予定使用可能残高が品目の最大在庫レベルを超える場合です。予定使用可能残高は、次の算式により計算されます。

[前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の期日を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の期日を持つ需要数量の合計]

表示される情報

解決の提示

この例外を解決するには、次のことを検討します。

「再計画」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

受注に関する変更をお薦めします

説明

この例外が生成されるのは、ASCPにより既存の受注明細詳細の変更が推奨される場合です。この例外は、ASCPで次の受注明細エンティティに変更があるたびに生成されます。

この例外を参考にして、ASCPで既存オーダーの変更が推奨されるたびに、計画と受注管理のデータ・フローを統合できます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「受注に関する変更をお薦めします」を参照してください。

要納期先送りオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、超過在庫を回避するために既存の供給オーダー(計画受入)の日付を先送りするように提示される場合です。この例外が発生するのは、計画エンジンにより、提示納期よりも早い期日を持つ既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、既存の確定供給オーダーの場合、この推奨は発行されません。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「要納期先送りオーダー」を参照してください。

重要: この例外には、物流計画用に「需要オーダー番号」という新規フィールドが追加されています。このフィールドには、社内受注のオーダー番号が表示されます。

要納期前倒しオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、既存の供給オーダーの日付を前倒しするように提示される場合です。この例外が発生するのは、計画エンジンにより、提示オーダー日よりも遅い期日を持つ既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「要納期前倒しオーダー」を参照してください。

重要: この例外には、物流計画用に「需要オーダー番号」という新規フィールドが追加されています。このフィールドには、社内受注のオーダー番号が表示されます。

要取消オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより既存の供給オーダーを取り消すように提示される場合です。

この例外が発生するのは、計画エンジンにより、需要または安全在庫所要量を満たすには必要のない既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「要取消オーダー」を参照してください。

重要: この例外には、物流計画用に「需要オーダー番号」という新規フィールドが追加されています。このフィールドには、社内受注のオーダー番号が表示されます。

納期超過オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、過去(計画期間開始日より前)のオーダー(開始)日と期日が設定されている供給オーダーおよび計画オーダーが検出された場合です。

非確定供給オーダーの場合は、計画エンジンにより「要納期先送りオーダー」例外メッセージも発行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「納期超過オーダー」を参照してください。

オーダーは後で確定されます

説明

この例外が生成されるのは、需要納期を満たすために期間内に後続のオーダーを計画できないことが原因で、計画エンジンにより確定オーダーが検出された場合です。この例外は、オーダーの確定時に生成されます。

需要遅延の原因として検出される確定供給ごとに、例外が1つ生成されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「オーダーは後で確定されます」を参照してください。

オーダーは先に確定されます

説明

この例外が生成されるのは、アップストリームの先行オーダーのリード・タイムを圧縮しなければ先行オーダーを計画できないことが原因で、計画エンジンで確定オーダーが検出された場合です。

アップストリームのオーダーのリード・タイム圧縮の原因として検出される確定供給ごとに、例外が1つ生成されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「再計画」例外グループ」の「オーダーは先に確定されます」を参照してください。

受注明細割当分割

説明

この例外メッセージは、受注明細割付プロセス中に分割される受注明細ごとに生成されます。計画エンジンでは、この例外メッセージが当初受注明細番号ごとに1度のみ生成されます。受注明細が分割されるのは、該当する計画オプションを選択している場合のみです。

注意: 遅延充足される新規受注明細については、計画エンジンにより「受注の遅延補充」例外メッセージも生成されます。

表示される情報

注意: 物流計画エンジンでは、この例外が計画担当へのFYIとして提供されます。この例外は解決不要な場合があります。

オーダー数量変更

説明

この例外が生成されるのは、発注、社内受注または社内購買依頼の数量が削減されたが、まだ0(ゼロ)より多い場合です。オーダー数量が0(ゼロ)に削減されると、取消しとみなされて、別の再計画推奨が発行されます。

表示される情報

解決の提示

発注、社内受注または社内購買依頼の数量を増やすことを検討します。

注意: 物流計画エンジンでは、この例外が計画担当へのFYIとして提供されます。この例外は解決不要な場合があります。

「代替の使用」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

代替部品構成表を使用する計画オーダー

説明

ASCPでの例外メッセージ「代替BOM/工順を使用する計画オーダー」は、搬送計画では「代替BOMを使用する計画オーダー」に名称変更されています。

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより次の処理が実行された場合です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されるため、この例外メッセージの特性はサプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「代替の使用」例外グループ」の「代替BOM/工順を使用する計画オーダー」を参照してください。

代替構成部品を使用する計画オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより次の処理が実行された場合です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「代替の使用」例外グループ」の「代替構成部品を使用する計画オーダー」を参照してください。

代替施設から調達済のオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより次の処理が実行された場合です。

代替施設は、仕入先サイトではなくサプライ・チェーン内の組織です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「代替の使用」例外グループ」の「代替施設から調達済のオーダー」を参照してください。

代替仕入先から調達済のオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより次の処理が実行された場合です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「代替の使用」例外グループ」の「代替仕入先から調達済のオーダー」を参照してください。

最終品目代替を使用して充足された需要

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、代替品目を含む供給オーダーを使用して最終品目需要を満たすように計画される場合です。計画エンジンでは、次の両方に該当する場合に代替品目が使用されます。

計画エンジンにより複数の計画オーダーで需要が満たされる場合は、代替品目を使用する供給オーダーごとに例外が発行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「代替の使用」例外グループ」の「最終品目代替を使用して充足された需要」を参照してください。

代替出荷方法使用/ 出荷方法変更済

説明

この例外は、搬送計画エンジンにより計画オーダーの代替出荷方法が選択されるか、既存受注、外部発注または計画オーダーの出荷方法が変更されるたびに生成されます。物流計画では、決定ルールが有効化されていない場合も、受注の出荷方法を変更できます(MPP/MPS/MRP計画の場合、この機能を使用するには決定ルールを有効化する必要があります)。計画エンジンでは、社内転送の代替出荷方法が評価され、同様のロジックを使用して受注の出荷方法が評価されます。

この例外は、社内出荷または社内到着に関する社内受注、社内購買依頼または計画オーダーには使用されません。

リリース済オーダーの場合は、当初の提示出荷方法が新規の出荷方法に変更されると、例外が生成されます。計画オーダーの場合は、システムにより代替出荷方法が選択されると例外が生成されます。

表示される情報

注意: 物流計画エンジンでは、この例外が計画担当へのFYIとして提供されます。この例外は解決不要な場合があります。

社内転送に代替出荷方法を使用/出荷方法変更済

説明

この例外は、社内受注/社内購買依頼および計画出荷/計画到着に、代替出荷方法の使用または出荷方法の変更が発生するたびに生成されます。社内転送の代替出荷方法は、物流計画で決定ルールを有効化しなくても選択できることに注意してください。

社内転送の場合、ランク2以下で複数の出荷方法を持つソース・ルールを指定できます。物流計画では、ランク1のソースとして指定された組織に下位ランクの出荷方法を選択できます。この機能のために決定ルールを有効化する必要はありません。ただし、新規ソースがランク2の場合、決定ルールが有効化され、代替ソースが選択されていなければ、物流計画では新規ソースが選択されません。

どのランクのソース・ルールでも複数の出荷方法をリストできるため、選択した出荷方法のランクがソースの当初表示ランクより低くなければ、この例外は生成されません。

表示される情報

計画オーダーによる在庫再残高計算ソースの使用

説明

この例外は、供給の在庫再残高計算ソースとして定義されている供給ソースが計画エンジンにより選択される場合に生成されます。ユーザーはソース・ルールで在庫再残高計算ソースを指定でき、計画エンジンでは特定の条件に基づいて在庫再残高計算ソースを使用できます。

この例外は、在庫再残高計算ソースから調達される各社内購買依頼についてのみ生成されます。在庫再残高計算ルールの名称も、例外メッセージに表示されます。

注意: 在庫再残高計算ソースは、通常のチャネルを介して調達する前に別の組織にある剰余在庫を使い切るための、在庫移動に使用されます。

表示される情報

注意: 物流計画エンジンでは、この例外が計画担当へのFYIとして提供されます。この例外は解決不要な場合があります。

「品目例外」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

開始時マイナス手持品目

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンによりマイナスの開始時手持残高を持つ品目が検出された場合です。

通常は、不正確な在庫残高が原因で発生します。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「品目例外」例外グループ」の「開始時マイナス手持品目」を参照してください。

期限切れロット品目

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンで潜在的な期限切れロットが検出された場合です。潜在的な期限切れロットは、次のことを意味します。

この例外は、ロット管理が「全管理」に設定されている品目で発生します。ロット失効期限の計算式は、ロット受入日 + 保管期限日数です。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「品目例外」例外グループ」の「期限切れロット品目」を参照してください。

ソーシング分割率違反

説明

この例外メッセージは、ランク1の仕入先間でソーシング分割率違反になっている日数について表示されます。計画エンジンでは、ソーシング率が満たされていない仕入先に対して、この例外が発行されます。

仕入先の実際のソーシング率は、(仕入先から調達した累積数量/ランク1の仕入先から調達した累積数量) * 100として計算されます。

搬送計画でソーシング分割違反が可能なのは、決定ルールが有効化され、代替ソースが選択されている場合のみです。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「品目例外」例外グループ」の「ソーシング分割率違反」を参照してください。

活動のない品目

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより計画期間全体で需給のない品目が組織内で検出された場合です。通常、この例外は次の品目に発生します。

通常、これらの品目には他の需要ソースがなく、計画エンジンで計画期間中に使用する必要はありません。

複数の組織で品目に対する活動がないと、計画エンジンではこの計画例外メッセージが組織ごとに発行されます。

搬送計画では、この例外メッセージがASCPと共有されます。この例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。この例外メッセージの詳細は、「「品目例外」例外グループ」の「ソーシング分割率違反」を参照してください。

「推奨」例外グループ

次の各項では、この例外グループの例外と、物流計画に対するそれぞれの影響について説明します。

搬送計画では、次の例外メッセージがASCPと共有されます。これらの例外メッセージの特性は、サプライ・チェーン計画の場合と同じです。各例外メッセージの詳細は、「「推奨」例外グループ」を参照してください。

トリップの推奨

説明

「トリップの推奨」例外メッセージの場合、トリップに添付された全社内購買依頼に関する完全な社内購買依頼情報を使用して物流計画により生成される新規計画トリップについて、計画エンジンにより要約レベルの例外が生成されます。

組織選択リストの定義

「プランナ・ワークベンチ」内で右クリックすると、「水平プラン」メニューが表示され、作業環境セット名が表示されなくなります。「水平プラン」用の作業環境セットを選択するには、「水平プラン」自体を右クリックする必要があります。

次の表に右クリック・オプションを示します。

オプション 摘要
この組織右クリックの組織-品目コンテキストに基づいて、組織の「水平プラン」が表示されます。
出荷元/先組織右クリックの組織-品目コンテキストに基づいて、複数組織の「水平プラン」が表示されます。
組織Xの品目Aのコンテキストから右クリックするとします。ソース・ルールがチェックされ、組織Zの品目Aについて各ソース組織と各宛先組織が表示されます。組織Zも、在庫再残高計算組織であるため表示されます。
全組織右クリックの品目コンテキストに基づいて、全組織の「水平プラン」が表示されます。
資材計画の計画作業環境設定で「全組織表示で各組織を表示」を選択した場合は、各組織も個別に表示されます。
それ以外の場合は、「要約」セクションのみが表示されます。「全組織水平プラン」が表示された後、右クリックして「全組織」のみの表示と「各組織の表示」の間で切り替えることができます。
全組織 (内部出荷を除く)右クリックの品目コンテキストに基づいて、全組織の「水平プラン」が表示されます。資材計画の計画作業環境設定で「全組織表示で各組織を表示」を選択した場合は、各組織も個別に表示されます。
それ以外の場合は、「要約」セクションのみが表示されます。「全組織水平プラン」が表示された後、右クリックして「全組織」のみの表示と「各組織の表示」の間で切り替えることができます。
組織リスト1、組織リスト2、組織リスト3「組織リスト1」、「組織リスト2」、「組織リスト3」は、「組織選択リスト」フォームで定義した各種組織選択リストのユーザー定義名を指します。
組織を選択すると、「水平プラン」がオープンし、各組織がリストに定義されている順に表示されます。「水平プラン」の上部には「要約」セクションがあります。

「水平プラン」に複数の組織が表示される場合は、表示されている全組織の合計が上部の「要約」に表示されます。「要約」セクションは、表示されている全組織の合計です。