ヘッダーをスキップ

Oracle Advanced Supply Chain Planningインプリメンテーションおよびユーザーズ・ガイド
リリース12
E06012-01
目次へ
目次
前のページへ
前へ
次のページへ
次へ

サプライ・チェーン計画の例外メッセージ

この章のトピックは、次のとおりです。

例外メッセージの概要

計画エンジンは、次の目的で例外メッセージ(例外)を発行します。

計画エンジンが発行する例外には、全計画タイプに関する例外と、特定の計画タイプのみに関する例外があります。

計画エンジンは、例外セットが割り当てられている品目および生産資源についてのみ例外を発行します。

次の場合に例外メッセージおよび推奨を考慮できます。

計画の実行時には、次の操作を実行できます。

計画のレビュー時には、次の操作を実行できます。

例外グループおよび例外メッセージの要約

Oracle Advanced Planning and Schedulingでは、例外メッセージが例外グループ別に表示されます。例外グループとは、共通の問題を対象とする例外メッセージのグループです。

この項では、例外グループと各例外グループに含まれる例外メッセージを示します。

遅延受注および需要予測

遅延受注および需要予測の供給問題

資材および生産資源能力

輸送および物流

不足と超過

再計画

代替の使用

プロジェクト/タスク

品目例外

推奨事項

例外セット

例外に対してセンシティビティ管理および例外期間を指定するには、ソース・インスタンス内で計画例外セットを使用します。

例外セットの各フィールドは、品目属性でも生産資源属性でもありませんが、その処理はそれらの属性と同様です。様々なタイプの品目および生産資源について、必要な数の計画例外セットを(「計画例外セット」フォームで)定義します。次に、例外セットを品目および生産資源に割り当てます。

計画エンジンは、例外セットが割り当てられている品目および生産資源についてのみ例外を発行します。

センシティビティ管理によって、例外メッセージの数量と率のしきい値が制御されます。たとえば、「超過数量」を3000に設定すると、超過のレポート対象は供給が需要を3000超えている状況に限定されます。

例外期間タイプによって、例外の期間が制御されます。たとえば、不足例外を計画タイム・フェンスに設定すると、不足のレポート対象は不足が計画タイム・フェンス内に発生する状況に限定されます。

計画例外セット

本文の説明内容に関するイメージ

例外セットの作成と更新

例外セットを作成および更新する前に、例外メッセージを検討してください。例外メッセージの説明に、その例外メッセージは例外セット値の対象であると記述されている場合は、ビジネスに対して意味があるセンシティビティ管理および期間を考慮してください。

例外セットの作成および更新

  1. 「計画例外セット」ウィンドウにナビゲートします。

  2. 計画例外セット名を作成または選択します。

  3. ユーザー定義タイム・フェンス(日数)以外のセンシティビティ管理を入力します。

  4. 例外期間タイプを選択します。

    いずれかのフィールドでユーザー定義タイム・フェンスを選択した場合は、「ユーザー定義タイム・フェンス (日数)」にタイム・フェンスの日数を指定します。

  5. 作業内容を保存します。

    計画例外セットの割当

    計画例外セットを品目に割り当てるには、「品目」フォーム、「MPS/MRP計画」属性グループ、「例外セット」フィールドにナビゲートします。

    計画例外セットを生産資源に割り当てる手順は、次のとおりです。

計画例外セットの割当

計画例外セットを品目に割り当てるには、「品目」フォーム、「MPS/MRP計画」属性グループ、「例外セット」フィールドにナビゲートします。

計画例外セットを生産資源に割り当てる手順は、次のとおりです。

例外の表示

概要

例外メッセージは、プランナ・ワークベンチで表示します。詳細は、「プランナ・ワークベンチの概要」を参照してください。

例外の表示

  1. 「ナビゲータ」ペインで、例外メッセージを表示する計画を選択します。例外メッセージは、「品目」または「組織」ツリーで品目を選択することによって、品目レベルで表示できます。

  2. 右ペインで、「処理」タブ・リージョンにナビゲートして、「例外要約」ウィンドウにアクセスします。

    例外要約

    本文の説明内容に関するイメージ

    「例外要約」ウィンドウ

    「例外要約」ウィンドウには、次の要約例外メッセージ情報が表示されます。

    次の情報が表示されます。

    このウィンドウは、トラブルシューティングに対する典型的な重要性によって例外グループを順序付けます。たとえば、遅延オーダーは推奨よりも重要です。

    「検索」ウィンドウを使用すると、品目、仕入先および購買担当などの様々な基準に従って、例外をソート、グループ化または小計できます。

「例外要約」ウィンドウ

「例外要約」ウィンドウには、次の要約例外メッセージ情報が表示されます。

次の情報が表示されます。

このウィンドウは、トラブルシューティングに対する典型的な重要性によって例外グループを順序付けます。たとえば、遅延オーダーは推奨よりも重要です。

「検索」ウィンドウを使用すると、品目、仕入先および購買担当などの様々な基準に従って、例外をソート、グループ化または小計できます。組織、品目、プランナ・コード、生産資源、カテゴリ、部門、顧客または仕入先別にグループ化する場合、結果ウィンドウには、その列見出しが表示されます。他の基準別のグループでは、結果ウィンドウに、たとえば「Group By 1」などの一般的な列見出しが表示されます。

例外のソート

  1. 「例外要約」にナビゲートして、「表示」->「検索」を選択します。

    「処理の検索」ウィンドウが表示されます。

  2. 例外をソートする基準を選択します。

  3. 「表示メッセージ数」を選択します。

  4. 「検索」をクリックします。

例外詳細の表示

  1. 「例外要約」ウィンドウにナビゲートして、例外グループまたは例外メッセージにカーソルを置きます。

  2. エンティティをダブルクリックして、「例外詳細」ウィンドウにアクセスします。

    例外詳細

    本文の説明内容に関するイメージ

「例外詳細」ウィンドウ

「例外詳細」ウィンドウには、例外に関する情報が表示されます。1つの例外タイプを選択すると、ウィンドウに、その例外タイプについてのフォルダ内の情報が表示されます。複数の例外タイプを選択すると、一般的なデフォルト・フォルダが表示されます。

「遅延日数」は「需要予測の遅延補充」および「受注の遅延補充」例外メッセージに適用されます。

「期限充足数量」 は、期限までに充足可能な需要部分を示します。

ボタン

「例外詳細」ウィンドウでは、最下部のボタンをクリックすることによって、特定の例外に関する追加情報を取得できます。表示されるボタンは、その例外に固有のものです。

右マウス・オプション

「例外詳細」ウィンドウから、例外を右クリックすることによって、追加情報を取得できます。ポップアップ・メニューの選択肢は、その例外に固有のものです。次に、選択肢のいくつかを示します。

関連例外

制約付きまたは最適化済計画で作業する場合、右マウス・オプションの「関連例外」を使用して、次のような詳細な原因と結果情報を取得できます。

生産資源、資材または輸送資源の制約例外メッセージから、その制約が影響する「受注の遅延補充」および「需要予測の遅延補充」例外メッセージにドリルダウンします。

例外メッセージ・フィルタ

例外メッセージ・フィルタを使用すると、必要な例外メッセージのみを表示できます。特定の例外メッセージと特定の基準を指定する問合せを作成して保存できます。この問合せを実行すると、計画エンジンは、基準を満たす例外メッセージを表示します。

たとえば、組織M1からの品目Aの出荷が2日を超えて遅延している場合は、「受注の遅延補充」および「需要予測の遅延補充」例外メッセージを表示できます。

Oracle Advanced Supply Chain PlanningおよびOracle Collaborative Planningの両方によって発行された例外メッセージをフィルタできます。

例外メッセージのフィルタ

  1. プランナ・ワークベンチで、「問合せ」タブ・リージョンをクリックします。

    「問合せ」タブ

    本文の説明内容に関するイメージ

  2. 「計画」で、問い合せる計画を選択します。

  3. 各自が使用する問合せ(個人問合せ)を作成するには、「個人問合せ」を右クリックして、「問合せの作成」を選択します。他のユーザーも使用する問合せ(パブリック問合せ)を作成するには、「パブリック問合せ」を右クリックして、「問合せの作成」を選択します。

    「個人問合せ」または「パブリック問合せ」を右クリックして、「問合せの作成」アイコンをクリックすることもできます。

  4. 「問合せの作成」ウィンドウで、次の操作を実行します。

    問合せ名を指定します。

    「問合せタイプ」で、「例外」を選択します。その他の選択肢を使用して、品目、生産資源および仕入先情報をフィルタする問合せを作成することもできます。

    個人問合せとして作成されている問合せをパブリック問合せにするには、「パブリック」で「はい」を選択します。パブリック問合せとして作成されている問合せを個人問合せにする場合は、「パブリック」で「いいえ」を選択します。

    「問合せの作成」ウィンドウ

    本文の説明内容に関するイメージ

  5. 「例外」リージョンで、表示する例外メッセージを選択します。

    全部ではありませんが、ほとんどの計画エンジンの例外メッセージをフィルタできます。Oracle Collaborative Planningの例外メッセージを含めるには、プロファイル・オプション「MSC: 構成」を「APS + CP」に設定します。

    問合せ結果には、このリージョンに示される順序で例外メッセージが表示されます。例外メッセージの順序を変更する場合は、リージョンの右側の矢印を使用して再配置します。

  6. いくつかの例外メッセージでは、選択基準を指定できます。問合せにより、基準に一致する例外メッセージが選択されます。

    その結果を基準別にグループ化して問合せで表示するには、これらの基準について「グループ別」を選択します。たとえば、例外メッセージ「仕入先からの遅延補充」を仕入先別にグループ化します。問合せでは、「仕入先からの遅延補充」例外メッセージの数が仕入先ごとに表示されます。

    基準を消去してやり直すには、「消去」をクリックします。

    「問合せの作成」ウィンドウ

    本文の説明内容に関するイメージ

  7. 問合せを保存するには、「保存」または「別名保存」をクリックします。

    既存の保存済問合せ基準を削除するには、「削除」をクリックします。

  8. 「実行」をクリックします。問合せ結果が右ペインに表示されます。

    以前に実行された問合せの結果を表示するには、「実行済問合せ」で、その名前を選択します。

    保存済問合せを再実行するには、「個人問合せ」および「パブリック問合せ」の左ペインでそれを検索します。

    「問合せ」タブ

    本文の説明内容に関するイメージ

  9. 例外詳細を表示するには、例外メッセージを右クリックして「例外: すべて」、「例外: 処理済み」または「例外: 処理済みなし」を選択します。「例外詳細」ウィンドウが表示されます。

    Oracle Collaborative Planningの例外メッセージを調べるには、「詳細」をクリックします。計画エンジンの例外を調べるには、残りのボタンをクリックします。

例外の概要

この項の内容は、次のとおりです。

制約付き - 需要納期の施行計画および制約付き - 生産能力制約の施行計画に関する例外メッセージの説明では、計画オプション「資材制約」および「生産能力制約」が両方ともオンに設定されていることを想定しています。片方または両方のオプションがオフに設定されている制約付き計画および最適化済計画の動作に注意してください。

「遅延受注および需要予測」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: リスクあり受注/需要予測Yes Yes Yes Yes Yes
2: 納期超過受注Yes Yes Yes Yes Yes
3: 納期遅延予測Yes Yes Yes Yes Yes
4: 受注の遅延補充No Yes Yes Yes No
5: 需要予測の遅延補充No Yes Yes Yes No
6: 受注の早期補充 No Yes Yes Yes No
7: 需要予測の早期補充 No Yes Yes Yes No
8: MPP/MPS需要の遅延補充No Yes Yes Yes No
9: 受注に関する変更をお薦めしますNo Yes Yes Yes Yes

1: リスクあり受注/需要予測

説明

この例外メッセージが表示されるのは、需要がリスクありの場合です。需要がリスクありの状態になるのは、計画エンジンが特定の例外メッセージを発行している供給オーダーに需要がペグされている場合です。これらの特定の例外メッセージは、「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループにあり、これらを使用すると、リスクありの受注または需要予測の詳細情報を参照できます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。すべて需要明細を参照します。

解決の提示

「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループの関連例外で詳細をチェックしてください。

2: 納期超過受注

説明

この例外メッセージは、納期超過の受注明細に関して表示されます。納期超過の受注明細は、計画日が計画範囲開始日よりも前の受注明細です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

受注明細の計画日を改訂することを考慮してください。

3: 納期遅延予測

説明

この例外メッセージは、遅延予測入力に関して表示されます。遅延予測入力は、計画範囲開始日より前の日付が指定されている予測入力です。需要予測全体が消し込まれる場合も、計画エンジンではこのメッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

4: 受注の遅延補充

説明

この例外メッセージは、計画エンジンで受注明細の供給納期が受注明細より後の日付になっていることが検出されると、制約付き計画に表示されます。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。受注明細の需要充足日が計画日より後になる場合は、計画エンジンで受注明細に対してこの例外メッセージが発行されます。

通常、この例外は資材制約、生産資源制約または計画タイム・フェンスによるものです。「制約付き - 生産能力制約の施行」がオンになっている制約計画で、計画エンジンで生産能力制約を考慮して供給オーダーの期日を移動する必要がある場合に、この例外が発生します。

たとえば、組織D2に納期が1月25日、数量100の品目Aに関する受注明細があるとします。

この受注明細にペグされる供給は、次のとおりです。

需要充足日は1月27日(供給3から)です。

遅延日数は2日です。

受注明細の計画日までに充足される数量は70(供給1および供給2から)です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

「プランナ・ワークベンチ」の「例外詳細」ウィンドウで、オーダーを遅延日数や需要優先度などの優先度順にソートします。

各例外を右クリックし、「関連例外」を選択して制約を表示します。

詳細は、「遅延需要の根本原因の識別」を参照してください。

次の点を考慮してください。

5: 需要予測の遅延補充

説明

この例外メッセージは、計画エンジンで需要予測入力の供給納期が需要予測入力より後の日付になっていることが検出されると、制約付き計画に表示されます。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。需要予測入力の需要充足日が計画日より後になる場合は、計画エンジンで需要予測入力に対してこの例外メッセージが発行されます。

通常、この例外は資材制約、生産資源制約または計画タイム・フェンスによるものです。「制約付き - 生産能力制約の施行」がオンになっている制約計画で、計画エンジンで生産能力制約を考慮して供給オーダーの期日を移動する必要がある場合に、この例外が発生します。

たとえば、組織D2に納期が1月25日、数量100の品目Aに関する需要予測入力があるとします。

この需要予測入力にペグされる供給は、次のとおりです。

需要充足日は1月27日(供給3から)です。

遅延日数は2日です。

需要予測入力による期限充足数量は70(供給1および供給2から)です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

このトピックの「4: 受注の遅延補充」の「解決の提示」を参照してください。

6: 受注の早期補充

説明

この例外メッセージは、計画エンジンで受注明細の供給納期が受注明細より前の日付になっていることが検出されると、制約付き計画に表示されます。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。受注明細の需要充足日が計画日より前になる場合は、計画エンジンで受注明細に対してこの例外メッセージが発行されます。

計画エンジンでは、制約により供給が早期に計画される場合も、このメッセージが発行されます。

たとえば、組織D2に納期が1月25日、数量100の品目Aに関する受注明細があるとします。

この受注明細にペグされる供給は、次のとおりです。

需要充足日は1月23日(供給3から)です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

ジャスト・イン・タイム計画を実施している場合は、この例外を使用して次のような早期補充の原因を識別すると、在庫保管費を最小限に抑える上で役立ちます。

7: 需要予測の早期補充

説明

この例外メッセージは、計画エンジンで需要予測入力の供給納期が需要予測入力より前の日付になっていることが検出されると、制約付き計画に表示されます。

需要充足日は、最終需要に直接ペグされる供給の最も遅い期日です。需要予測入力の需要充足日が計画日より前になる場合は、計画エンジンで需要予測入力に対してこの例外メッセージが発行されます。

計画エンジンでは、制約により供給が早期に計画される場合も、このメッセージが発行されます。

たとえば、組織D2に納期が1月25日、数量100の品目Aに関する需要予測入力があるとします。

この需要予測入力にペグされる供給は、次のとおりです。

需要充足日は1月23日(供給3から)です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

このトピックの「6: 受注の早期補充」の「解決の提示」を参照してください。

8: MPP/MPS需要の遅延補充

説明

「MPP/MPS需要の遅延補充」例外が生成されるのは、MRPで供給が所要依存需要納期に遅延することが検出された場合です。

この例外はMRPユーザーに、供給がMPSまたはMPPによる納期に遅延する時期を警告します。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

この例外の「遅延日数」を確認します。次の処理を選択できます。

9: 受注に関する変更をお薦めします

説明

この例外メッセージは、次のエンティティに変更があるたびに生成されます。

「例外要約」ウィンドウに表示された受注推奨をダブルクリックすると、リリース推奨のある受注明細の「需要」ウィンドウをオープンできます。

例外を右クリックして次のいずれかを選択できます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

実行システムに推奨をリリースします。

「遅延受注および需要予測の供給問題」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 生産資源不足によるリスクあり受注/需要予測Yes No No No No
2: 資材不足によるリスクあり受注/需要予測Yes No No No No
3: 所要量による生産資源過負荷No Yes Yes Yes No
4: オーダーによる仕入先生産能力過負荷No Yes Yes Yes No
5: オーダーによる輸送重量能力過負荷No Yes Yes Yes No
6: オーダーによる輸送容積能力過負荷No Yes Yes Yes No
7: 不十分なリード・タイムのオーダーNo Yes Yes Yes No
8: 不十分なリード・タイムの所要量No Yes Yes Yes No
9: リード・タイム制約のオーダーNo Yes Yes Yes No
10: 所要リード・タイム制約No Yes Yes Yes No
11: 需要数量が未充足No Yes Yes Yes No
12: 需要予測にペグされた遅延供給Yes Yes Yes Yes Yes
13: 受注にペグされた遅延供給Yes Yes Yes Yes Yes
14: オーダーがビジネス・カレンダに違反していますYes Yes Yes Yes Yes

1: 生産資源不足によるリスクあり受注/需要予測

説明

この例外メッセージは、計画タイムバケットに計画されている生産資源生産能力が過負荷の場合に表示され、生産資源生産能力不足のため最終需要にリスクがあることを示します。計画エンジンは、バケット内のすべての製造供給を(工程計画に従って)参照して最終オーダーを検出し、それらの最終オーダーに対してこの例外メッセージを発行します。

たとえば、品目Aについて納期が1月17日、数量100の受注があるとします。

制約なし計画では、リード・タイムを使用し、オーダー・モディファイアを適用して、この需要を満たす供給が作成されます。計画オーダーは品目Bに関するもので、この品目には1月10日に10時間の生産資源R1が必要です。

1月10日の生産資源R1の累積使用可能生産能力は1000時間で、所要生産能力は1200時間です(この生産資源所要量のみでなく、最終需要にペグされた他の供給からの生産資源所要量も含みます)。計画エンジンにより、「生産資源過負荷」例外メッセージが発行されます。

この「生産資源不足によるリスクありオーダー」メッセージは、1月17日が納期の受注と、1月10日に生産資源R1にペグされる他の各最終需要について発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

この例外メッセージでは、一部の情報フィールドが空白の場合がありますが、これは通常の動作です。

解決の提示

次の点を考慮してください。

2: 資材不足によるリスクあり受注/需要予測

説明

この例外メッセージは、計画タイムバケットに計画されている仕入先能力が過負荷の場合に表示され、資材在庫不足のため最終需要にリスクがあることを示します。計画エンジンは、バケット内のすべての購買による供給を(納入予定日に従って)参照して最終オーダーを検出し、それらの最終オーダーに対してこの例外メッセージを発行します。

たとえば、品目Aについて納期が1月17日、数量100の受注があるとします。

制約なし計画では、リード・タイムを使用し、オーダー・モディファイアを適用して、この需要を満たす供給が作成されます。計画オーダーは品目Cに関するもので、納入予定日は1月10日、数量150、仕入先SUPP1であるとします。

1月10日のSUPP1/品目Cの累積使用可能生産能力は1000単位で、所要生産能力は1200単位です(この供給のみでなく、最終需要にペグされる他の供給も含みます)。計画エンジンにより、「仕入先能力超過」例外メッセージが発行されます。

この「資材不足によるリスクありオーダー」メッセージは、1月17日が納期の受注と、1月10日にSUPP1/品目Cにペグされる他の各最終需要について発行されます。

表示される情報

この例外メッセージは、「プランナ・ワークベンチ」のツリー「仕入先」から確認します。

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

この例外メッセージでは、一部の情報フィールドが空白の場合がありますが、これは通常の動作です。

解決の提示

次の点を考慮してください。

3: 所要量による生産資源過負荷

説明

この例外メッセージは、製造オーダーの計画中に表示されます。計画エンジンは、生産資源生産能力の過負荷の原因となっている生産資源所要量を検出します。

この例外メッセージは、プロファイル・オプション「MSO: 可用性間隔の最大化検索」の設定が不適切な場合も表示されます。詳細は、「MSOプロファイル・オプション」を参照してください。

工程の計画に失敗した場合、計画エンジンはプロファイル・オプション「MSO: プル・プッシュ・ベース」と「MSO: プル・プッシュ・オフセット」を使用して、再計画を試みる際に工程をプルまたはプッシュする時間を決定します。計画エンジンは計画に基づいて、次の処理を実行します。

「MSO: プル・プッシュ・ベース」は、各遅延を取得するためにオフセットが乗算されるベースとなる数値です(単位なし、デフォルトは1)。

「MSO: プル・プッシュ・オフセット」は、オフセットの数値です(単位は分、デフォルトは1440)。

遅延は、「i*ベース(i-1)*オフセット」で計算されます。iは計算している再計画の試行回数です。たとえば、デフォルト値でのバックワード計画の場合、プル遅延は次のようになります。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

4: オーダーによる仕入先生産能力過負荷

説明

この例外メッセージは、購買オーダーの計画中に表示されます。計画エンジンは、仕入先生産能力の過負荷の原因となっているオーダーを検出します。

表示される情報

この例外メッセージは、「プランナ・ワークベンチ」のツリー「仕入先」から確認します。

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

5: オーダーによる輸送重量能力過負荷

説明

この例外メッセージは、移動オーダーの計画中に表示されます。計画エンジンは輸送重量能力の過負荷を検出します。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

6: オーダーによる輸送容積能力過負荷

説明

この例外メッセージは、移動オーダーの計画中に表示されます。計画エンジンは輸送容積能力過負荷を検出します。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

7: 不十分なリード・タイムのオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、供給オーダーがその供給オーダーの最小期間に満たないサイズの期間に計画された場合です。

計画エンジンがこのメッセージを発行するのは、次のいずれかの状況が存在している場合です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

8: 不十分なリード・タイムの所要量

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、次のいずれかの状況で生産資源所要量が計画された場合です。

計画エンジンがこのメッセージを発行するのは、次のいずれかの状況が存在している場合です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

9: リード・タイム制約のオーダー

説明

この例外は、生産能力制約の施行の計画でのみ生成されます。オーダーのリード・タイムが需要の充足遅延の原因となっている場合に生成されます。オーダーに必要な最小リード・タイムと、需要が納期どおりに充足される場合に有効な実績リード・タイムが示されます。実績リード・タイムが最小リード・タイムを下回ります。これは、納期どおりに需要を充足するにはリード・タイムの圧縮が必要であることを意味します。これは生産能力制約の施行の計画であるため、Oracle Advanced Supply Chain Planningでは、リード・タイムを実際には圧縮しません。かわりに、遅延して需要を満たし、「リード・タイム制約のオーダー」例外を発行します。この例外は、工順、購買オーダーおよび移動オーダーのない製造オーダーに対して生成されます。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

10: 所要リード・タイム制約

説明

この例外は、生産能力制約の施行の計画でのみ生成されます。生産資源所要量のリード・タイムが需要の充足遅延の原因となっている場合に生成されます。生産資源所要量に必要な最小リード・タイムと、需要が納期どおりに充足される場合に有効な実績リード・タイムが示されます。実績リード・タイムは、工順定義で使用方法として記載されている処理時間を表します。実績リード・タイムが最小リード・タイムを下回ります。これは、納期どおりに需要を充足するにはリード・タイムの圧縮が必要であることを意味します。これは生産能力制約の施行の計画であるため、Oracle Advanced Supply Chain Planningでは、リード・タイムを実際には圧縮しません。かわりに、遅延して需要を満たし、「所要リード・タイム制約」例外を発行します。この例外は、工順が指定されている製造オーダーの生産資源所要量に対して生成されます。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

11: 需要数量が未充足

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、供給にペグされた需要が検出され、その供給数量が需要数量を下回っている場合です。計画エンジンでは、サプライ・チェーン構成表の全レベルの需要に対してこの例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

12: 需要予測にペグされた遅延供給

説明

このメッセージが表示されるのは、供給の納期がペグされる需要の納期よりも後の場合です。需要は、独立需要と依存需要(最終的に需要予測にペグされる需要)のどちらでもかまいません。通常、これはリード・タイムおよびタイム・フェンスが原因で発生します。

「受注にペグされた遅延供給」例外メッセージの例を参照すると、計画エンジンでは、この「需要予測にペグされた遅延供給」例外メッセージが、バケット12で依存需要および需要予測にペグされる計画オーダーに対して、バケット15で発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

13: 受注にペグされた遅延供給

説明

このメッセージが表示されるのは、供給の納期がペグされる需要の納期よりも後の場合です。需要は、独立需要と依存需要(最終的に受注にペグされる需要)のどちらでもかまいません。通常、この例外はタイム・フェンスが原因で発生します。

たとえば、組織D1で品目Aの需要予測が日付7に数量50、日付12に数量30となっているとします。

組織D1およびM1の間の移動時間は2日です。

計画エンジンでは、品目Aの組織M1について日付7に数量50、日付12に数量30の依存需要が作成されます。

品目Aの組織M1について日付9に数量50、日付14に数量30の受注があるとします。

品目Aの組織M1の需要合計は160です。

品目Aの組織M1について日付5に数量100のショップ型製造オーダーがあるとします。

リード・タイムとタイム・フェンスを考慮すると、品目Aの組織M1の計画オーダーの作成に使用できる最初の日は日付15です。

計画エンジンでは、品目Aの組織M1について、日付15に数量60の計画オーダーが作成され、次のようにペグされます。

計画エンジンでは、次の情報を含む「受注にペグされた遅延供給」例外メッセージが発行されます。

計画エンジンでは、次の情報を含む「需要予測にペグされた遅延供給」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

14: オーダーがビジネス・カレンダに違反しています

説明

計画エンジンはこの例外メッセージを、次のカレンダの非稼働日が(カレンダに違反して)含まれている購買オーダー、製造オーダー、移動オーダー、受注および需要予測(エンティティ)に対して発行します。工順がある製造オーダーの場合は、カレンダに違反している生産資源所要量に対してこの例外メッセージが発行されることはありません。

各エンティティに指定できるのは1つの例外メッセージのみです。エンティティが複数のカレンダに違反している場合、例外メッセージには、違反しているすべてのカレンダがリスト表示されます。

たとえば、受入カレンダでは、組織Mの1月1日は非稼働日で、組織Mへの出荷期限が1月1日の発注があるとします。この計画を実行すると、この例外メッセージが、その発注の出荷に対して発行されます。

この例外メッセージは、「リスクあり受注/需要予測」例外メッセージに関連しています。

表示される情報

解決の提示

エンティティの日付の変更

非稼働日に対する作業の調整

「資材および生産資源能力」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

(1)を含むセルの場合は、計画に確定供給がある場合、または「需要納期の施行」計画オプションを選択している場合にのみ、制約付き計画および最適化済計画について納期圧縮済オーダーおよび過負荷例外(生産資源過負荷、仕入先能力超過および輸送資源過負荷)が生成されることに注意してください。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 資材制約No No Yes Yes Yes
2: 生産資源制約No No Yes Yes Yes
3: 生産資源過負荷(1)Yes Yes Yes Yes Yes
4: 仕入先能力超過(1)Yes Yes Yes Yes Yes
5: 生産資源低負荷Yes Yes Yes Yes Yes
6: 最小生産能力以下でバッチが開始No Yes Yes Yes No
7: 最大生産能力以上でバッチが開始No Yes Yes Yes No
8: 工程ハード・リンク違反No Yes Yes Yes No

1: 資材制約

説明

この例外メッセージが表示されるのは、次のどちらかの原因で需要納期をプッシュする必要がある場合です。

この最終需要について「生産資源制約」例外メッセージも表示される場合は、生産資源生産能力の追加も必要な可能性があります。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

リード・タイム違反

時間が足りないために資材を取得できない場合は、リード・タイム違反に対する例外が発生します。リード・タイムが設定されている購入品目と、工順およびリード・タイムが設定されていない製造品目には、計画エンジンではリード・タイム合計が使用されます。過負荷は数量です。

たとえば、今日が12月12日で、12月20日に5単位の需要があり、リード・タイム合計が10日の場合などです。

仕入先生産能力制約

仕入先生産能力が不足するために特定の日までに購入品目を購入できない場合は、仕入先生産能力制約に対する例外が発生します。特定の日とは、最遅可能完了時間(LPCT) - 品目の後処理リード・タイムで、ブレークおよび搬送カレンダが含まれます。

納期どおりに需要を満たすために様々な期間中に様々な仕入先に追加する必要のある仕入先生産能力の量を表示できます。最終需要に対する「生産資源制約」例外メッセージが表示される場合は、生産資源生産能力の追加も必要な可能性があります。

仕入先生産能力は、所有組織の製造カレンダに従って各稼働日に0000時間で使用可能です。計画エンジンでは、計画対象となる仕入先生産能力が次のように累積されます。

水平プランで開始日からの使用可能生産能力および所要生産能力が累積される場合は、生産能力を累積する例外処理も例外メッセージ発行の翌日から再開されます。

仕入先生産能力はグローバルであるため、計画エンジンではこれらの例外が所有組織に対して発行されます。

過負荷の計算式は、所要数量 - 累積使用可能数量です。

累積使用可能数量の計算式は、累積仕入先生産能力 - 他の供給により使用済の累計数量です。使用済数量は、以前に計画対象となった供給に応じて異なります。

たとえば、仕入先生産能力が1日当り25単位であるとします。

計画開始日は1月3日です。

計画エンジンでは、1月5日に100単位を購入する必要があります。

1月5日の仕入先の累積使用可能生産能力は、75単位です。

計画エンジンにより需要を満たすための供給オーダーが提示されると、仕入先生産能力は25単位(所要100 - 使用可能75)の超過になります。ただし、「生産能力制約の施行」と「資材」が選択されている計画の場合、仕入先生産能力の超過は許可されません。計画エンジンでは、次のように処理されます。

表示される情報

この例外に表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

これらの例外が原因で「受注の遅延補充」または「需要予測の遅延補充」例外メッセージが表示されるかどうかをチェックします。例外メッセージを右クリックして「関連例外」を選択します。

「プランナ・ワークベンチ」の「例外詳細」ウィンドウで、「受注の遅延補充」または「需要予測の遅延補充」例外メッセージを、遅延日数や需要優先度などの優先度順にソートします。

生産資源生産能力の問題が原因で、資材制約のために供給オーダーが早期に処理されたかどうかをチェックします。

次の点を考慮してください。

2: 生産資源制約

説明

この例外が表示されるのは、最終需要の生産能力所要量が原因で、特定の期間中に生産資源生産能力を使用できないことが計画エンジンによって検出された場合です。過負荷は、必要な生産資源生産能力の量です。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

計画エンジンでは、オーダーに対する生産資源またはタスクの割付を実行するときに、最初に需要納期からさかのぼって需要が計画されます。計画タイムバケット中に使用可能な生産資源が不足するために、需要納期を満たすアクティビティを計画できない場合は、計画タイムバケットに対する「生産資源制約」例外が生成されます。

オーダーのバックワード計画は失敗しているため、計画エンジンでは、生産資源またはタスクを現実的に割り付けるために、計画開始日からオーダーのフォワード計画が実行されます。そのため、実際に生産資源が必要になるのは例外の発生日より後になる場合があります。

計画タイプには、次の違いがあります。

生産資源過負荷がある場合、計画エンジンによって例外が発行され、例外メッセージでレポートされる数量として、生産資源制約の数量がレポートされます。たとえば、最終需要に次の生産資源制約が関連付けられているとします。

納期どおりに需要を満たすために、様々な期間中に様々な生産資源に追加する必要のある生産能力の量を表示できます。この最終需要に対する「資材制約」例外メッセージも表示される場合は、仕入先生産能力の追加も必要な可能性があります。

表示される情報

解決の提示

次の点を考慮してください。

3: 生産資源過負荷

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット内の次の両方の場合です。

計画タイプには、次の違いがあります。

たとえば、生産資源R1の使用可能生産能力が、3つの日次計画バケットである1月3日、1月4日および1月5日に1日当り24時間(3シフトで1生産資源単位)であるとします。

生産資源R1を使用する供給が次のとおりであるとします。

生産資源R1に対する例外セット「超過稼働率」は0(ゼロ)です(100を超えるロード比率がレポートされます)。

計画エンジンでは、タスク開始日と期日に基づいて生産資源所要量が次のように計画されます。

日次生産資源所要量は次のとおりです。

1月4日に、所要生産能力が使用可能生産能力を超えます。計画エンジンでは、1月4日にこの「生産資源過負荷」例外が発行され、ロード比率142 ((34 / 24) * 100)が示されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

4: 仕入先能力超過

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット中に、仕入先の所要生産能力が使用可能生産能力を超える場合です。

過負荷の量は、そのバケットの所要生産能力 - 累積使用可能生産能力です。ロード比率はパーセントで、その計算式は(所要数量/累積使用可能数量) * 100です。

仕入先生産能力はグローバルであるため、計画エンジンではこれらの例外が所有組織に対して発行されます。この例外を表示できるのは、計画の所有組織のみです。

計画タイプには、次の違いがあります。

たとえば、仕入先Aの日付2から日付10の使用可能生産能力が1日当り1であるとします。

日付6および日付7は非稼働日です。

計画エンジンにより仕入先Aからソースされる購入品目Bには、次の計画オーダーがあります。

計画エンジンでは、次の「仕入先能力超過」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

5: 生産資源低負荷

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット内の次の両方の場合です。

ロード比率はパーセントで、その計算式は(所要数量/累積使用可能数量) * 100です。

たとえば、生産資源R1の使用可能生産能力が、3つの日次計画バケットである1月3日、1月4日および1月5日に1日当り24時間(3シフトで1生産資源単位)であるとします。

生産資源R1を使用する供給が次のとおりであるとします。

生産資源R1に対する例外セット「不足稼働率」は60です(60以下のロード比率がレポートされます)。

計画エンジンでは、タスク開始日と期日に基づいて生産資源所要量が次のように計画されます。

日次生産資源所要量は次のとおりです。

計画エンジンでは、1月3日と1月5日の両方で、ロード比率が例外セット「不足稼働率」より小さい50 ((12 / 24) * 100)であることが検出されます。1月3日と1月5日について、この「生産資源低負荷」例外が発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

6: 最小生産能力以下でバッチが開始

説明

この例外メッセージが表示されるのは、生産資源にバッチ・パラメータが設定されている場合です。

計画エンジンでは、バッチ・ウィンドウ内で生産資源の最小バッチ数量を満たすバッチが作成されます。全オーダーの数量は、バッチ生産資源単位に換算されます。

最小バッチ数量を構成する十分なオーダーがバッチ・ウィンドウ内で見つからない場合は、最小数量未満でバッチが作成され、この例外が発行されます。

たとえば、バッチ生産資源R1が次の特性を持っているとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

計画エンジンでは、品目Aおよび生産資源R1の供給オーダーが次のように計画されます。

計画エンジンでは、S1を使用して1月3日のバッチが計画されます。

バッチ・サイズは11.34立方メートルとなります。

S2が次のように計画されます。

バッチ・サイズは20.41立方メートル(11.34 m3 + 9.07 m3)となります。

S3が次のように計画されます。

計画エンジンによる計画対象の供給は残っていません。

1月3日に始まるバッチのサイズは20.41で、最小バッチ能力は30です。計画エンジンでは、1月3日に始まるバッチに対して、この「最小生産能力以下でバッチが開始」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

7: 最大生産能力以上でバッチが開始

説明

この例外メッセージが表示されるのは、生産資源にバッチ・パラメータが設定されており、計画エンジンによって最大数量より大きいバッチが作成される場合です。この例外は、次の場合に発生します。

計画エンジンでは、全オーダーの数量がバッチ生産資源単位に換算されます。

たとえば、バッチ生産資源R1が次の特性を持っているとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

計画エンジンでは、品目Aの容積が4立方フィートから0.1134立方メートルに換算されます。

計画エンジンでは、品目Aおよび生産資源R1の供給オーダーが次のように計画されます。

計画エンジンでは、S1を使用して1月5日のバッチが計画されます。確定供給オーダーの日付を変更して別のバッチに移動することはできません。

バッチ・サイズは68.04立方メートルとなります。

計画エンジンでは、1月5日に始まるバッチにS2が追加されます。確定供給オーダーの日付を変更して別のバッチに移動することも、別のバッチを開始することもできません。

バッチ・サイズは136.08立方メートル(68.04 m3 + 68.04 m3)となります。

計画エンジンによる計画対象の供給は残っていません。

1月5日に始まるバッチのサイズは136.08で、最大バッチ能力は100です。計画エンジンでは、1月5日に始まるバッチに対して、この「最大生産能力以上でバッチが開始」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

一部の確定オーダーを確定解除することを検討してください。計画エンジンでは、最大バッチ能力に違反するのではなく、未確定オーダーが別の日付に移動されます。

8: 工程ハード・リンク違反

説明

この例外メッセージが表示されるのは、所要量またはオーダーが確定されたため、ユーザー定義工程の最小時間オフセット、最大時間オフセットまたは品目の保管期限日数を考慮できない場合です。また、アップストリーム工程の開始時間境界の関係で、マイナスの最小時間オフセットまたはマイナスの最大時間オフセットの違反となる場合にも、表示される可能性があります。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

「需要/供給」または「生産資源所要量」ウィンドウにナビゲートして、原因および可能な解決策を識別します。

「輸送および物流」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

(1)を含むセルの場合は、計画に確定供給がある場合、または「需要納期の施行」計画オプションを選択している場合にのみ、制約付き計画および最適化済計画について納期圧縮済オーダーおよび過負荷例外(生産資源過負荷、仕入先能力超過および輸送資源過負荷)が生成されることに注意してください。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 輸送重量制約No No Yes Yes Yes
2: 輸送容積制約No No Yes Yes Yes
3: 輸送資源の重量過負荷(1)Yes Yes Yes Yes Yes
4: 輸送資源の容積過負荷(1)Yes Yes Yes Yes Yes

1: 輸送資源重量制約

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより、最終需要にペグされた供給の生産能力所要量が原因で特定の期間中に輸送重量能力を使用できないことが検出された場合です。過負荷は、必要な生産資源生産能力の超過量です。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

計画パラメータ「生産資源生産能力」には、輸送資源が含まれます。「生産能力制約の施行」が選択され、「生産資源制約」がオフ、「資材制約」がオンに設定されている計画の場合、計画エンジンでは輸送重量負荷を計算して例外メッセージを発行できます。

輸送重量能力を制約として使用しない場合は、その定義をブランクにするか(計画エンジンでは能力を無限と想定)、または大きい値を入力します。大きい値を入力すると計画のパフォーマンスに影響するため、定義をブランクのままにすることをお薦めします。

過負荷の計算式は、所要生産能力 - 使用可能生産能力です。

たとえば、輸送資源TR1が次の特性を持っているとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

1月3日に、組織M1から組織M2に数量1000の品目A1の出荷があります。

計画エンジンでは、1月3日が輸送重量能力不足であることが検出されます。「生産能力制約の施行」が選択されている計画の場合は、計画エンジンにより十分な輸送能力のある日付に出荷が移動されます。

計画エンジンでは次の処理が実行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

2: 輸送資源容積制約

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより、最終需要にペグされた供給の生産能力所要量が原因で特定の期間中に輸送容積能力を使用できないことが検出された場合です。過負荷は、必要な生産資源生産能力の超過量です。

プロファイル・オプション「MSO: 制約例外の計算」が「Yes」の場合は、計画エンジンによりこの例外が発行されます。

計画パラメータ「生産資源生産能力」には、輸送資源が含まれます。「生産能力制約の施行」が選択され、「生産資源制約」がオフ、「資材制約」がオンに設定されている計画の場合、計画エンジンでは輸送容積負荷を計算して例外メッセージを発行できます。

輸送容積能力を制約として使用しない場合は、その定義をブランクにするか(計画エンジンでは能力を無限と想定)、または大きい値を入力します。大きい値を入力すると計画のパフォーマンスに影響するため、定義をブランクのままにすることをお薦めします。

過負荷の計算式は、所要生産能力 - 使用可能生産能力です。

たとえば、輸送資源TR1が次の特性を持っているとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

1月3日に、組織M1から組織M2に数量1000の品目A1の出荷があります。

計画エンジンでは、1月3日が輸送容積能力不足であることが検出されます。「生産能力制約の施行」が選択されている計画の場合は、計画エンジンにより十分な輸送能力のある日付に出荷が移動されます。

計画エンジンでは次の処理が実行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

3: 輸送資源の重量過負荷

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット中に、輸送資源の所要重量能力が使用可能重量能力を超える場合です。

計画パラメータ「生産資源生産能力」には、輸送資源が含まれます。「生産能力制約の施行」が選択され、「生産資源制約」がオフ、「資材制約」がオンに設定されている計画の場合、計画エンジンでは輸送資源負荷を計算して例外メッセージを発行できます。

輸送能力を制約として使用しない場合は、その定義をブランクにするか(計画エンジンでは能力を無限と想定)、または大きい値を入力します。大きい値を入力すると計画のパフォーマンスに影響するため、定義をブランクのままにすることをお薦めします。

計画タイプには、次の違いがあります。

計算式は次のとおりです。

たとえば、輸送資源TR1の使用可能重量能力が1日当り100ポンドであるとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

1月3日に、組織M1から組織M2に数量1000の品目A1の出荷があります。

制約なし計画の場合は、計画エンジンにより次の処理が実行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

4: 輸送資源の容積過負荷

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画タイムバケット中に、輸送資源の所要能力数量が使用可能能力数量を超える場合です。

計画パラメータ「生産資源生産能力」には、輸送資源が含まれます。「生産能力制約の施行」が選択され、「生産資源制約」がオフ、「資材制約」がオンに設定されている計画の場合、計画エンジンでは輸送資源負荷を計算して例外メッセージを発行できます。

輸送能力を制約として使用しない場合は、その定義をブランクにするか(計画エンジンでは能力を無限と想定)、または大きい値を入力します。大きい値を入力すると計画のパフォーマンスに影響するため、定義をブランクのままにすることをお薦めします。

計画タイプには、次の違いがあります。

計算式は次のとおりです。

たとえば、輸送資源TR1の使用可能能力数量が1日当り100立方フィートであるとします。

品目Aの物理属性は次のとおりであるとします。

1月3日に、組織M1から組織M2に数量1000の品目A1の出荷があります。

制約なし計画の場合は、計画エンジンにより次の処理が実行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

「不足と超過」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 欠品品目Yes Yes Yes Yes Yes
2: 品目が安全在庫量に未達Yes Yes Yes Yes Yes
3: 超過在庫品目Yes Yes Yes Yes Yes

1: 欠品品目

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画バケットの予定使用可能残高がマイナスで、例外セット「不足例外」の例外期間に含まれる場合です。予定使用可能残高は、前のバケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の納期を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の納期を持つ需要数量の合計(安全在庫需要を除く)です。

計画タイプには、次の違いがあります。

たとえば、組織M1にある品目A1の日次バケットにおける需給が次のとおりであるとします。

次の表に、このシナリオの期間別データを示します。

計画エンティティ 開始時数量 1月3日 1月4日 1月5日 1月6日
所要量- 450 450 0 0
供給オーダー- 300 0 0 0
計画オーダー- 300 100 0 200
予定使用可能残高0 150 (200) (200) 0

計画エンジンでは、1月4日から1月5日の数量-200について、この「欠品品目」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

2: 品目が安全在庫量に未達

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画バケットの予定使用可能残高が、その計画バケットに指定された安全在庫レベルに達しない場合です。予定使用可能残高は、前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の納期を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の納期を持つ需要数量の合計です。「安全在庫」を参照してください。

計画エンジンでは、品目の例外セットは参照されません。

たとえば、組織M1に、品目Aについて納期超過の数量200の受注およびバケット4に数量150の受注があるとします。

品目Aの安全在庫レベルは、バケット1から3は73、バケット4は45です。

バケット4には、数量395の品目Aに対する計画オーダーがあります。

計画エンジンでは、バケット1から3に対して「品目が安全在庫量に未達」例外が作成されます。バケット4の計画オーダーにより、受注需要と安全在庫が満たされます。

計画エンティティ 納期超過 1 2 3 4
組織M1: 受注200 - - - 150
組織M1: 安全在庫レベル- 73 73 73 45
組織M1: 計画オーダー- - - - 395

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

供給オーダーの促進を考慮してください。

3: 超過在庫品目

説明

このメッセージが計画エンジンにより生成されるのは、バケットの予定使用可能残高が品目の例外セット「超過数量」の値を超え、例外セット「超過例外」の例外期間に含まれる場合です。予定使用可能残高は、前バケットの予定使用可能残高 + この計画タイムバケット中の納期を持つ供給数量の合計 - この計画タイムバケット中の納期を持つ需要数量の合計です。

たとえば、組織M1にある品目A1に次の例外セット情報があるとします。

次の表に、品目A1の期間別データを示します。

計画エンティティ 開始時数量 1月3日 1月4日 1月5日 1月6日
所要量- 450 450 0 0
供給オーダー- 300 0 0 0
計画オーダー- 300 100 0 200
予定使用可能残高0 150 (200) (200) 0

計画エンジンでは、1月3日の数量150に対して、この「超過在庫のある品目」例外メッセージが発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

「再計画」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

(1)を含むセルの場合は、計画に確定供給がある場合、または「需要納期の施行」計画オプションを選択している場合にのみ、制約付き計画および最適化済計画について納期圧縮済オーダーおよび過負荷例外(生産資源過負荷、仕入先能力超過および輸送資源過負荷)が生成されることに注意してください。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 納期超過オーダーYesYesYesYesNo
2: 要納期先送りオーダーYesYesYesYesNo
3: 要取消オーダーYesYesYesYesNo
4: 要納期前倒しオーダーYesYesYesYesNo
5: 納期圧縮済オーダー(1)YesYesYesYesNo
6: 次の在庫ポイントへスケジュールされたオーダーYesYesYesYesNo
7: オーダーは後で確定されますNoYesYesYesYes
8: 所要量は後で確定されますNoYesYesYesYes
9: オーダーは先に確定されますNoYesYesYesYes
10: 所要量は先に確定されますNoYesYesYesYes
11: 共有供給計画遅延NoYesYesYesYes

計画エンジンは、発注と購買依頼の再計画を推奨するときに、次のルールに従います。

計画エンジンは、後続の供給のためにリード・タイムを圧縮する必要があるため、「制約付き - 需要納期の施行」計画で再計画するか、または品目の所要量が確定供給から生成された場合に再計画することを推奨する場合があります。

1: 納期超過オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、過去(計画期間開始日より前)のオーダー(開始)日と納期が設定されている供給オーダーおよび計画オーダーが検出された場合です。

非確定供給オーダーの場合は、計画エンジンにより「要納期先送りオーダー」例外メッセージも発行されます。

計画エンジンでは、計画期間開始日より後の納期超過オーダーの全工程が計画されます。確定オーダーの場合は、計画期間開始日より後の全工程が計画されるため、オーダーの確定済期間が維持されます。

納期超過オーダーによる依存需要が存在する場合があります。計画オプション「ロット・フォー・ロット」をオフにすると、計画エンジンでは品目による需要がグループ化され、それを満たすための計画オーダーが品目別に1件(または計画オプションの設定によっては1件以上)作成されます。この計画オプションをオンにすると、計画エンジンでは依存需要ごとに1件の計画オーダーが作成されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

供給オーダーの原因となった最終品目需要をチェックしてください。

次の点を考慮してください。

2: 要納期先送りオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、超過在庫を回避するために既存の供給オーダー(計画受入)の日付を先送りするように提示される場合です。この例外が発生するのは、計画エンジンにより、提示納期よりも早い期日を持つ既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、既存の確定供給オーダーの場合、この推奨は発行されません。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

たとえば、組織M1にある品目A1の需給が次のとおりであるとします。

計画エンジンでは、ショップ型製造オーダーに対して、この「要納期先送りオーダー」例外が発行され、新規日付として1月8日が提示されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

品目に関する推奨をレビューし、オーダー納期の先送りを考慮してください。計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に引き続き下位レベルの部品構成表の計画処理が実行されます。

3: 要取消オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより既存の供給オーダーを取り消すように提示される場合です。

この例外が発生するのは、計画エンジンにより、需要または安全在庫所要量を満たすには必要のない既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

ここでは、組織M1のシナリオを示します。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

品目に関する推奨をレビューし、オーダーの取消しを考慮してください。計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に引き続き下位レベルの部品構成表の計画処理が実行されます。

4: 要納期前倒しオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、既存の供給オーダーの日付を前倒しするように提示される場合です。この例外が発生するのは、計画エンジンにより、提示オーダー日よりも遅い期日を持つ既存の非確定供給オーダーが検出された場合です。

計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に、下位レベル部品構成表の計画処理が続行されます。

たとえば、組織M1には、バケット3に数量100の品目Aに対する受注があるとします。

組織M1には、バケット4に数量100の品目Aに対する需要予測があります。

組織M1には、バケット1に150、バケット5に50およびバケット8に100の品目Aに対するショップ型製造オーダーがあります。

計画エンジンにより、バケット1に発生する150の供給のうち100が、バケット3に発生する100の受注にペグされます。バケット1に発生する150の供給に対して「受注の早期補充」例外メッセージが作成されます。

バケット1に発生する150の供給のうち50が、バケット4に発生する100の需要予測にペグされます。

バケット5に発生する全供給である50が、バケット4に発生する100の需要予測にペグされます。バケット5からバケット4に移動する50の供給に対して、「要納期前倒しオーダー」例外メッセージが作成されます。

計画エンジンでは、バケット8に発生する100の供給をペグする需要が見つかりません。バケット8に発生する100の供給に対して「要取消オーダー」例外メッセージが作成されます。

計画エンティティ 1 2 3 4 5 6 7 8
組織M1: 受注- - 100 - - - - -
組織M1: 需要予測- - - 100 - - - -
組織M1: 供給オーダー150 - - - 50 - - 100

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

品目に関する推奨をレビューし、オーダー納期の前倒しを考慮してください。計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に引き続き下位レベルの部品構成表の計画処理が実行されます。

5: 納期圧縮済オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、需要を満たすために供給オーダーを最小処理時間より短時間で完了する必要のあることが検出された場合です。オーダーがそのリード・タイムに従って計画されると、過去(計画期間開始日より前)の日付から開始することになります。圧縮日数は次のすべてを表します。

圧縮日数を計算するために、計画エンジンでは次の処理が実行されます。

サプライ・チェーン部品構成表の上位レベルで納期圧縮済供給オーダーが発生すると、下位レベルでも納期圧縮済供給オーダーが発生します。計画エンジンでは、下位レベルの圧縮日数が次のように計算されます。

計画タイプには、次の違いがあります。

たとえば、計画開始日に水曜日を指定して制約なし計画を起動するとします。

計画エンジンでは、金曜日の満たしきれない需要が検出され、金曜日を納期とする計画オーダーが作成されます。

品目のリード・タイム・オフセットが3日と計算され、火曜日のオーダー日が計算されます。

オーダー日が水曜日に設定され、この例外が圧縮日数1日で発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

需要納期を先送りすることを考慮してください。計画エンジンでは、提示を受け入れた場合と同様に引き続き計画処理が実行されます。

移動オーダーに例外が発生した場合は、「需要/供給」ウィンドウを使用して搬送先組織を参照します。ソース組織または宛先組織で処理を実行できます。

6: 次の在庫ポイントへスケジュールされたオーダー

説明

この例外メッセージは、次の計画に対して表示されます。

計画エンジンでは、計画在庫ポイントでない上位ポイントで取り消す必要のある超過供給が検出されると、次の処理が実行されます。

超過供給がこの例外メッセージの基準を満たしていない場合は、計画エンジンにより「要取消オーダー」例外が発行されます。

たとえば、品目Aが1つの構成部品(C)を使用するとします。

品目Cには、バケット10に納期済、数量50の3件のショップ型製造オーダーがあります。

品目Aには、バケット12および13に数量50の2つのMDS入力があります。

計画エンジンでは、ショップ型製造オーダーのうち2件がMDS入力にペグされます。

品目Aは計画在庫ポイントであるため、計画エンジンでは3番目の製造オーダーが取り消されるのではなく、品目Aに対して計画されます。

計画エンティティ 10 11 12 13 14
組織M1、品目C: ショップ型製造オーダー50
50
50
- - - -
組織M1、品目A: MDS- - 50 50 -

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

この例外メッセージは参照専用です。

7: オーダーは後で確定されます

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより、供給オーダーに対する制約なし最遅可能完了時間(ULPCT)活動が計画され、その時点まで非確定工程の計画に合致しない確定供給が検出された場合です。

次のダイアグラムに、この状態の例を示します。

後で確定されるオーダー/所要量の例

本文の説明内容に関するイメージ

需要納期を満たすために、プロファイル・オプション「MSO: リード・タイム調整」が最小処理時間に違反するように設定されている需要納期の施行計画の場合、計画エンジンでは、確定供給とその確定供給の次の下位供給との間の制約の優先度が無視されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

8: 所要量は後で確定されます

説明

この例外メッセージが表示される状況は、例外メッセージ「オーダーは後で確定されます」が表示される場合と同じです。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

9: オーダーは先に確定されます

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、供給オーダーに対する制約なし最早可能開始時間(UEPST)活動が計画され、その時点まで非確定工程の計画に合致しない確定供給が検出された場合です。

次のダイアグラムに、この状態の例を示します。

先に確定されるオーダー/所要量の例

本文の説明内容に関するイメージ

需要納期を満たすために、プロファイル・オプション「MSO: リード・タイム調整」が最小処理時間に違反するように設定されている需要納期の施行計画の場合、計画エンジンでは、確定供給とその確定供給の次の下位供給との間の制約の優先度が無視されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

10: 所要量は先に確定されます

説明

この例外メッセージが表示される状況は、例外メッセージ「オーダーは先に確定されます」が表示される場合と同じです。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

11: 共有供給計画遅延

説明

この例外が表示されるのは、共有供給が現行スライスの開始時に固定化され、そのスライス内での需要計画時に確定として処理する必要がある場合です。

計画エンジンが計算を実行するのは、プロファイル・オプションの設定が次の場合のみです。

共有供給は確定供給に類似しています。これは、スライス計画の開始時に、計画エンジンは、前のスライスからの共有供給を確定として処理するためです。共有供給が確定供給と異なる点は、計画エンジンでは、共有供給の下位レベルの供給すべてが共有として考慮されることです。したがって、共有供給は遅延の原因となる可能性がありますが、圧縮の原因とはなりません。

詳細は、「共有供給の計画」を参照してください。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

「代替の使用」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

(2)を含むセルの場合、これらの例外は計画エンジンによる決定の結果ではないことに注意してください。計画担当が計画オーダーの確定や代替工順の選択などを行って、この代替を手動で選択した場合にのみ、これらの例外を制約なし計画で参照可能です。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 代替BOM/工順を使用する計画オーダーYes(2)Yes Yes Yes Yes
2: 代替構成部品を使用する計画オーダーNo Yes Yes Yes Yes
3: 代替生産資源を使用する計画オーダーNo Yes Yes Yes Yes
4: 代替施設から調達済のオーダーNo Yes Yes Yes Yes
5: 代替仕入先から調達済のオーダーYes Yes Yes Yes Yes
6: 最終品目代替を使用して充足された需要No Yes Yes Yes No

1: 代替BOM/工順を使用する計画オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより制約付き計画またはコストベース最適化済計画で次の処理が実行される場合です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

2: 代替構成部品を使用する計画オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより制約付き計画またはコストベース最適化済計画で次の処理が実行される場合です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

3: 代替生産資源を使用する計画オーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより制約付き計画またはコストベース最適化済計画で次の処理が実行される場合です。

通常、この状況が発生するのは、主要生産資源が過負荷になる場合です。生産資源は、主要工順に存在する可能性も代替工順に存在する可能性もあります。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

4: 代替施設から調達済のオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより制約付き計画またはコストベース最適化済計画で次の処理が実行される場合です。

代替施設は、仕入先サイトではなく組織です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

5: 代替仕入先から調達済のオーダー

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより次の処理が実行された場合です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

6: 最終品目代替を使用して充足された需要

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンにより、代替品目を含む供給オーダーを使用して最終品目需要を満たすように計画される場合です。計画エンジンでは、次の場合に代替品目が使用されます。

計画エンジンにより複数の計画オーダーで需要が満たされる場合は、代替品目を使用する供給オーダーごとに例外が発行されます。

たとえば、代替チェーンがPSS7001 > PSS7002 > PSS7003 > PSS7004であるとします。計画エンジンでは、次の需要を満たすことができます。

詳細は、「最終品目レベル代替」を参照してください。

計画エンジンでは、「品目関連」フォームの情報を使用して代替数量が計算されます。『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。

たとえば、組織M1に数量100のPSS7002に対する需要があるとします。

計画エンジンでは、この需要が組織M2にある品目PSS7004の在庫で満たされます。

需要組織はM1、代替組織はM2、需要品目はPSS7002、代替品目はPSS7004です。

代替組織は、代替品目の供給ペギング・ツリー内で最も上位の組織です。たとえば、計画エンジンでは次の処理を実行できます。

手持在庫の供給は最も上位の供給であるため、その組織は代替組織です。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

例外が検出される件数と頻度をモニターします。代替の方が高コストまたは入手が困難なために検出件数が多い場合は、調査する必要があります。

「プロジェクト/タスク」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: プロジェクト/タスクの欠品品目Yes Yes Yes Yes No
2: 複数プロジェクト/タスクに割り付けられた品目Yes Yes Yes Yes No
3: プロジェクト/タスクの超過在庫品目Yes Yes Yes Yes No

1: プロジェクト/タスクの欠品品目

説明

この例外メッセージは、「欠品品目」と同じ状況で表示されますが、計画エンジンではプロジェクトおよびタスクに属する需給のみが使用されます。

プロジェクト・マネージャとタスク・マネージャの両方が存在する場合、計画エンジンでは例外ワークフローを介してタスク・マネージャに例外メッセージが送信されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

プロジェクト・マネージャおよびタスク・マネージャと、需要/供給の不均衡状態をレビューして訂正することを考慮してください。

2: 複数プロジェクト/タスクに割り付けられている品目

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより、あるプロジェクト/タスクに属する供給が他のプロジェクト/タスクに属する需要にペグされていることが検出された場合です。この例外は、2つのプロジェクトが同じ計画グループに属している場合に発生します。

プロジェクト・マネージャとタスク・マネージャの両方が存在する場合、計画エンジンでは例外ワークフローを介してタスク・マネージャに例外メッセージが送信されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

この例外メッセージは参照専用です。

3: プロジェクト/タスクの超過在庫品目

説明

この例外メッセージは、「超過在庫品目」と同じ状況で表示されますが、計画エンジンではプロジェクトおよびタスクに属する需給のみが使用されます。

プロジェクト・マネージャとタスク・マネージャの両方が存在する場合、計画エンジンでは例外ワークフローを介してタスク・マネージャに例外メッセージが送信されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

「品目例外」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
1: 開始時マイナス手持品目Yes Yes Yes Yes Yes
2: 期限切れロット品目Yes Yes Yes Yes No
3: 活動のない品目Yes Yes Yes Yes Yes
4: ソーシング分割率違反Yes Yes Yes Yes No
5: 予測消込超過品目Yes Yes Yes Yes No
6: 最終品目供給保管期限違反No Yes Yes Yes No

1: 開始時マイナス手持品目

説明

この例外メッセージが表示されるのは、計画エンジンによりマイナスの開始時手持残高を持つ品目が検出された場合です。

通常、このエラーが発生する原因は、最近の在庫バックフラッシュ取引または在庫残高の誤りです。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

2: 期限切れロット品目

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンで潜在的な期限切れロットが検出された場合です。潜在的な期限切れロットは、次のことを意味します。

この例外は、ロット管理が「全管理」に設定されている品目で発生します。ロット失効期限の計算式は、ロット受入日 + 保管期限日数です。

計画エンジンでは、この例外メッセージを使用する他に、在庫をロット失効期限にフラッシュするように計画処理されます。これにより、ロット失効期限を経過した在庫は需要の充足に使用できなくなります。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

資材を使用する実際の需要を作成または変更することを考慮してください。

3: 活動のない品目

説明

この例外が表示されるのは、計画エンジンにより計画期間全体で需給のない品目が組織内で検出された場合です。通常、この例外は次の品目に発生します。

通常、これらの品目には他の需要ソースがなく、計画エンジンで計画期間中に使用する必要はありません。

複数の組織で品目に対する活動がないと、計画エンジンではこの計画例外メッセージが組織ごとに発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

品目計画方法を「管理なし」に変更することを考慮してください。

4: ソーシング分割率違反

説明

この例外メッセージは、ランク1の仕入先間で実際のソーシング率がソース・ルールに指定されている率と異なる日付について表示されます。計画エンジンでは、この例外メッセージが次の場合に発行されます。

計画エンジンでは、プロファイル・オプション「MSO: ソーシング割当ウィンドウ」を使用して差異の参照期間が決定されます。

仕入先の実際のソーシング率の計算式は、(仕入先から調達した累積数量/ランク1の仕入先から調達した累積数量) * 100です。

たとえば、品目A1のソース・ルールに2つの仕入先が指定され、どちらも50%対50%の分割率でランク1に設定されているとします。

一方の仕入先の日次生産能力は60単位、他方は40単位です。この品目の需要は200単位であるとします。

次の表に、品目A1の期間別データを示します。

計画エンティティ1月3日1月4日1月5日1月6日1月7日
仕入先1の生産能力60 60 0 0 0
仕入先2の生産能力40 40 0 0 0
仕入先1を使用した計画オーダー60 60 0 0 0
仕入先2を使用した計画オーダー40 40 0 0 0
需要0 0 0 0 200
供給合計 100 100 0 0 0
予定使用可能残高100 200 200 200 0

計画エンジンでは、1月3日と1月4日に、この「ソーシング分割率違反」例外メッセージが変動率10%で発行されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

次の点を考慮してください。

5: 予測消込超過品目

説明

この例外メッセージは予測超過消込の発生ごとに表示されます。「品目例外」グループに属します。

例外を右クリックして次のいずれかを選択できます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

解決の提示

訂正処理を実行して予測を増やすか、予測担当者に連絡できます。

6: 最終品目供給保管期限違反

説明

この例外メッセージが表示されるのは、製品が顧客サイトに到着した時点で、必要な保管期限基準違反になる場合です。

システムで使用される計算式は、(資材使用可能日 + 保管期限日数 - 計画到着日) < 最小残存保管期限です。

期限切れまでに残存保管期限のうち3か月(90日)以上はドラッグストアの保管棚に保管する必要のある処方薬があるとします。この製品の保管期限は120日です。計画実行に基づいて、この製品の供給の資材使用可能日は2007年2月1日、計画到着日は2007年3月6日となっています。

したがって、資材使用可能日 + 保管期限日数 - 計画到着日は、2007年2月1日 + 120 - 2007年3月6日 = 120 - 33 = 87となります。

87 > 90であるため、例外が生成されます。

表示される情報

この例外メッセージに表示される情報は、次のとおりです。

フォルダ機能を通じて、次の非表示フィールドを表示できます。

解決の提示

この例外により、計画担当は顧客サイトに到着した時点で必要な保管期限の基準違反となる製品を識別できます。

「推奨」例外グループ

次の表に、この例外グループに含まれる例外と、計画エンジンで各計画タイプについて例外が発行されるかどうかを示します。

例外メッセージ制約なし計画に使用可能「需要納期の施行」がオンの制約付き計画に使用可能「生産能力制約の施行」がオンの制約付き計画に使用可能最適化済計画に使用可能在庫最適化に使用可能
バッチYes Yes Yes Yes Yes
ショップ型製造オーダーYes Yes Yes Yes Yes
フロー・スケジュールYes Yes Yes Yes Yes
オーダーYes Yes Yes Yes Yes
購買依頼Yes Yes Yes Yes Yes

説明

推奨は、計画担当に計画オーダーのリリースを提示するものです。リリース後の計画オーダーは次のようになります。

表示される情報

「需要/供給」ウィンドウに表示される情報は、次のとおりです。

例外を右クリックすると、他の主要情報を表示できます。一部の主要条件の計算式は、次のとおりです。

解決の提示

計画オーダーの確定またはリリースを考慮してください。詳細は、「計画推奨の実施」を参照してください。

例外の診断および解決

概要

ここでは、例外メッセージを診断して解決する方法について説明します。次の作業を実行します。

通常、次の順序で解決します。

ワークフロー通知およびアクティビティ

(Oracle Workflowを使用して)例外を取引先に自動的に転送できます。取引先は、需要予測の保守、仕入先生産能力の更新、ATPおよび保護バージョンのプランナ・ワークベンチなど、セルフサービスWebアプリケーションを介して、例外を調査して応答できます。これにより、取引先は内部通知などの他のワークフロー・アクティビティを起動したり、発注や受注を自動的に再計画できます。詳細は、「ワークフロー通知のレビュー」を参照してください。

例外情報

計画エンジンにより例外が発行される状況と、例外メッセージに表示される情報については、「例外の概要」を参照してください。

ボタン、右マウス・オプションおよび関連する例外を使用して例外の追加情報を表示する方法は、「例外の表示」を参照してください。

制約例外の使用

制約例外を使用して、計画エンジンが制約内で計画できない状況を検出します。

過負荷関連の例外

過負荷関連の制約例外メッセージは、次のとおりです。

特定の生産資源所要量または供給オーダーが原因で、生産資源(製造品目の場合)、仕入先生産能力(購買品目の場合)または輸送資源(移動品目の場合)に過負荷が発生すると、計画エンジンでこれらの例外メッセージが発行されます。

リード・タイム関連の例外

リード・タイム関連の制約例外メッセージは、次のとおりです。

生産資源所要量または供給オーダーが最小期間よりも短い期間で計画されると、計画エンジンでこれらの例外メッセージが発行されます。最小期間は、オーダー・タイプによって異なります。たとえば、生産資源所要量の最小期間は、生産資源の最大割当単位数および使用数量を使用した場合に必要な処理時間です。

生産能力制約の施行関連の例外

制約付きの計画関連の制約例外メッセージは、次のとおりです。

次の場合は、計画エンジンでこれらの例外が発行されます。

受注明細または予測入力の遅延を満たす必要がある場合は、常にこれらのメッセージが発行されます。これらのメッセージによって、オーダーを納期どおりに満たす場合に発生する生産資源過負荷、仕入先能力超過およびリード・タイム違反が示されます。

「制約付き計画 - 生産能力制約の施行」からの例外メッセージは、「制約付き計画 - 需要納期の施行」からの過負荷例外およびリード・タイム例外を反映します。

確定関連の例外

確定関連の制約例外メッセージは、次のとおりです。

計画エンジンで、次のどちらかの結果を伴って確定されるとみなされた場合、確定される生産資源所要量および供給オーダーに対してこれらの例外が発行されます。

その他の例外

その他の制約例外メッセージは、次のとおりです。

関連例外

次の例外メッセージは、例外メッセージ「リスクあり受注/需要予測」に関連します。

次の例外メッセージは、例外メッセージ「受注の遅延補充」または「需要予測の遅延補充」に関連します。

遅延需要の根本原因の識別

この項の内容は、次のとおりです。

遅延需要

生産能力の制約が施行される制約付き計画および最適化済計画に関連するクリティカルな例外メッセージには、次のものがあります。

計画エンジンが使用する、これらの例外メッセージを生成するプロセスは次のとおりです。

遅延需要の根本原因に関する情報

この項の内容は次のとおりです。

一般に、計画エンジンが正常に動作している場合は、次の原因によって遅延需要が検出される可能性があります。

この項では、テーブルの製造を例にとって説明します。テーブルは、4本の脚と1枚の天板から構成され、それぞれの製作には工程が必要です。

最遅可能開始時間

最遅可能開始時間(LPST)とは、期日どおりに需要を満たすためにアクティビティを開始する必要のある時間です。最遅可能開始時間が過去の時間の場合、計画エンジンでは、期日に需要を満たすよう計画することは不可能です。

次の図は、独立需要の納期からさかのぼって計画された、テーブルの組立品と半組立品を示しています。この計画は、各ジョブがぎりぎりの時間に終了して、次の工程で使用されるようになっているため、各ジョブの開始時間がそのジョブの最遅可能開始時間になります。天板の最遅可能開始時間は、過去の日付を示しています。

最遅可能開始日の例

本文の説明内容に関するイメージ

最早日

最早可能開始時間(EPST)とは、計画エンジンで計画することのできる、最も早い工程の開始時間です。

最早可能完了時間(EPCT)とは、工程を最早可能開始時間に開始した場合に、工程が最も早く完了する日付です。

次の図は、需要納期からさかのぼって計画された、テーブルの組立品と半組立品を示しています。天板の最遅可能開始時間はすでに過ぎているため、それぞれの半組立品は、資材と生産資源が利用可能である現在の日付から順方向(需要納期に向かって)計画されます。その結果、需要はテーブルが組み立てられる日付に充足されることになり、需要納期より遅くなります。脚の半組立品は、天板の組立品よりリード・タイムが短いため、天板の組立品より早く終了します。完了した脚の半組立品は、テーブルの組立に必要になるまで、仕掛の状態で維持されるか、在庫に移動されます。

最早需要充足日の例

本文の説明内容に関するイメージ

最早オーダー日

最早オーダー日とは、計画の制約に基づいてオーダーを開始できる最も早い日付です。これは、提示オーダー日として表示される場合もありますが、通常は、次の日付に相当します。

クリティカル・パス内の供給も、提示オーダー日は通常、早い方の発注日より後になります。これは、独自の制約セットを持つ次のオーダー側に提示オーダー日が調整されるためです。

提示オーダー日が最早オーダー日より遅い場合、その原因は通常、制約となる供給が同じレベルに複数存在することによります。ある供給が、最早オーダー日に開始された場合には、他の制約付き供給(購買品目または半組立品)を待機します。計画エンジンでは、仕掛と在庫の増加を避けるために、提示オーダー日が遅い日付に設定されて、オーダー開始を遅らせます。

次の図は、供給S4にペグされた3つの供給(S1、S2、S3)を示しています。計画エンジンでは、これらの供給が順方向に計画され、各供給の提示オーダー日が最早オーダー日と同じ日付に設定されます。

最早オーダー日の例

本文の説明内容に関するイメージ

次の図では、仕掛と在庫を最小限に抑えるために、すべての供給がS4の納期からさかのぼって計画されています。この図では、半組立品の納期がS4の開始日と一致しています。S2とS3の提示オーダー日は、それぞれの最早オーダー日より遅い日付になっています。

シフトされた提示オーダー日の例

本文の説明内容に関するイメージ

最早完了日

最早完了日とは、オーダーを最早オーダー日に開始した場合に、オーダーを完了することのできる日付です。これは、提示納期として表示される場合もある最も早い日付です。

提示オーダー日が最早オーダー日と同じ場合、「提示納期」フィールドは、最早完了日と同じになります。

提示開始日が最早オーダー日と異なる場合、最早オーダー日と提示開始日との日数差が、最早完了日と提示納期との日数差と一致しない場合があります。生産能力プロファイルにブレーク(休日など)があると、生産能力可用性にブレークが生じ、工程がブレークの前後にまたがるために長くなる場合があります。

次の図は、3日間の工程10と、2日間の工程20の2つの工程を伴う供給を示しています。計画エンジンでは、これらの工程をブレークなしで計画できます。この図では、提示オーダー日と最早オーダー日が同じなので、提示納期と最早完了日も同じ日付になっています。

最早可能時間の例

本文の説明内容に関するイメージ

次の図は、計画エンジンでブレークを伴う工程を計画する必要がある場合の供給を示しています。この図では、提示オーダー日と最早オーダー日が異なるため、提示納期と最早完了日も異なります。ただし、その日数差は同じではありません。

最早可能需要充足日

最早需要充足日は、その供給オーダーの最早可能完了時間と同じです。計画エンジンでは、仕掛と在庫を最小限に抑えるために、最早可能完了日からさかのぼって工程が再計画されます。

次の図は、需要充足日からさかのぼって計画されたテーブルの組立品および半組立品を示しています。この図では、半組立品の納期がテーブルの組立品の開始日と一致しています。脚の半組立品は、フォワード計画で提示された日付より遅く開始されるように計画されています。完成した脚の半組立品は、テーブルの組立品で必要になるまで、仕掛状態のまままたは在庫として維持される必要はありません。

仕掛期間を最小限に抑えた最早需要充足日の例

本文の説明内容に関するイメージ

実績時間

実績開始時間と実績終了時間は、次のようになります。

クリティカル・アクティビティ

クリティカル・アクティビティとは、次のエンティティです。

これには、次のものがあります。

次の図は、供給S4にペグされた3つの供給(S1、S2、S3)を示しています。これらの供給は、計画エンジンによって順方向に計画されています。半組立品のうち、S1は、供給S4(次に高いレベルの供給)の最早オーダー日を決定するため、クリティカル供給となります。

クリティカル活動の例

本文の説明内容に関するイメージ

クリティカル供給の提示オーダー日と最早オーダー日は、必ずしも同じである必要はありません。次の図では、供給S4に必要な最初の生産資源が6月30日まで使用できません。したがって、供給S4の最早オーダー日を決定するクリティカル・アクティビティは、供給S1ではなく、この生産資源になります。

組立品の生産資源の制約の例

本文の説明内容に関するイメージ

次の図は、仕掛と在庫を最小限に抑えるために、供給S4の需要充足日からさかのぼって計画された最終計画を示しています。計画エンジンでは、この場合も、供給S1がクリティカル・アクティビティとみなされます。

組立品の最終計画の例

本文の説明内容に関するイメージ

生産資源稼働率

生産資源稼働率には、次の情報が含まれます。

制約付きの時間

制約付き最早および実績時間は、生産資源能力の制約、仕入先生産能力の制約、および生産資源の優先度の制約を考慮したうえでアクティビティを開始できる、最も早い時間を示します。アクティビティを開始できる最早時間は、直前のアクティビティを完了できる最早時間に依存します。

生産資源の優先度の制約

生産資源の優先度の制約は、遅延需要に関連付けられたアクティビティを、生産資源が処理可能になるまで待機させる制約です。この制約は、最早可能完了時間の遅延、および遅延需要の充足が遅延する原因となります。

生産資源稼働率の情報を使用すると、遅延需要について、次の生産資源の優先度の制約を識別できます。

生産資源によって制約された需要も、生産資源制約の例外メッセージを受け取ります。その例外メッセージを使用すると、生産資源に関する補足情報を検索できます。

次の図は、テーブルの天板に計画された工程と生産資源を示しています。工程10の「切削」には400分かかり、そのうちの250分を生産資源の「チッパー」に、150分を「旋盤」に費やします。工程20の「塗装」には200分かかり、生産資源の「スプレー塗装」を使用します。生産能力の消込プロファイルは、生産資源が必ずしも使用可能ではないことを示しています。したがって、次のことがいえます。

最小可能遅延日数

供給の場合は、このフィールドはこの供給が唯一の遅延供給であった場合の最終需要の遅延日数を示します。

最小可能遅延日数の計算式は、最早完了日 - 希望入手日です。

供給の希望入手日は、需要納期です。計画エンジンでは希望入手日が品目の固定リード・タイムおよび可変リード・タイムから計算されるため、希望入手日は詳細計画からの提示納期と一致しない場合があります。

計画レベル

工程の場合、このフィールドはサプライ・チェーン工順におけるレベルを示します。番号が大きいほど、工程は工順上で下位のレベルになります。

たとえば、最終品目の組立品に10、20、30という工程がある場合、それぞれのレベルは次のようになります。

品目リード・タイムの制約

品目リード・タイムは、需要の充足が遅延する原因となる可能性があります。

例:

これがオーダーの遅延理由であることが確認された場合、計画担当者は、計画オーダーに設定された納入予定日を修正して確定し、今後に備えて品目情報とデフォルトの仕入先情報を調整することを検討する必要があります。

依存需要の資材と生産資源の制約

遅延需要は、依存需要品目の資材と生産資源の制約が原因となる場合もあります。したがって、次の状況について確認します。

計画タイム・フェンスの制約

計画タイム・フェンスも、計画プロセスに特定の制約を加えます。計画タイム・フェンスとは、計画プロセスにおける特定の時点を指し、その時点を境界とする期間内は、計画を変更すると、構成部品の計画、生産能力の計画、顧客への搬送、原価などに悪影響を与える可能性があることを示します。そのため、計画タイム・フェンス外の計画オーダーは、システムの計画ロジックで変更できますが、計画タイム・フェンス内の計画オーダーは、計画担当責任者または計画担当者が手動で変更する必要があります。したがって、計画タイム・フェンスが大きすぎると、タイム・フェンス内で需要を再計画することができず、遅延が生じる場合があります。計画担当者は、「遅延の理由」レポートで、オーダーの遅延に対する計画タイム・フェンスの影響を詳しく確認できます。

遅延需要のその他の原因

遅延需要を調べるときは、次の状況についても確認します。

遅延需要の調査手順の例

品目Aの受注明細には、納期が9月7日と記載されています。この品目は、9月7日の需要について、充足日が9月30日になることを示す「受注の遅延補充」例外メッセージを受け取りました。

この需要を完了するためのクリティカル・パスを調べます。クリティカル・パスのレベル間のギャップを調べれば、実績時間の差異のみでなく、制約も確認できます。

ギャップは通常、いくつかの制約の組合せによって生じます。たとえば、前のレベルに存在する優先度の制約や、現行レベルに存在する生産資源の制約などです。

遅延需要の原因が、半組立品目の優先度の制約であることを突き止めます(半組立品のEPSTが9月20日になっているため)。

半組立品のEPSTが、RES1の生産資源の可用性が原因でその日付に設定されていることを突き止めます。

9月18日のRES1に計画されているタスクについて、最早可能開始時間(EPST)と最早可能完了時間(EPCT)を調べます。

RES1の生産資源稼働率を調べ、9月18日のRES1に対するタスクを特定します。

優先度が同じタスク、高いタスク、低いタスクをそれぞれ特定します。

工程のボトルネックとなっている可能性のある資材の制約を調べます。

遅延需要のその他の原因として、品目リード・タイムの制約、計画タイム・フェンスの制約などを調べます。

遅延需要の情報の表示

遅延需要の根本原因について詳細な情報を確認するには、次の「プランナ・ワークベンチ」のウィンドウを使用します。

クリティカル・パスで確定ショップ型製造オーダー、確定計画オーダーまたは確定工程が検出されると、確定供給の最後の活動までの情報が表示されます。次のものはクリティカルとみなされません。

根本原因の情報へのアクセス

  1. 次のいずれかのウィンドウにアクセスします。

  2. 遅延需要を右クリックします。

    「ガント・チャート」の「オーダー」ビューの場合は、「ガント・チャート」、「オーダー・ビュー」を順番に選択します。

「ガント・チャート」の詳細は、「主要オーダーの表示」を参照してください。

オンライン・シミュレーション

情報を変更し、変更結果を永続的なものにする前に、様々な方法でシミュレーションを行って例外を解決できます。

仕入先生産能力:

生産資源可用性:

供給:

需要:

計画オプション: 目的の変更

この処理では、特定の例外を削除して別の例外を作成できます。たとえば、一部の工程の負荷を別の生産資源に移すことを決定した場合は、その生産資源を過負荷にすることができます。

計画間の相違の識別

変更した後に計画を再実行したり、変更内容をシミュレーションした後に新規計画を実行した場合は、2つの計画を比較して、相違の原因を突き止めることができます。この機能は、次の場合には、決定に役立ちます。

計画を比較するには、計画比較レポートを使用します。「計画比較レポート」を参照してください。

計画変更の実施

分析結果、オンライン・シミュレーションおよび計画比較の結果に基づいて、実行システムで次のように変更を実施できます。