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Oracle Electronic Kanban User's Guide
リリース12.2
E63520-01
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電子カンバン・ダッシュボード

この章では、次の項目について説明します。

電子カンバン・ダッシュボードの概要

電子カンバンの「ホーム」ページは、「通知」リージョンとグラフィカル・ダッシュボード・ビューで構成されます。これらのパネルを使用して、カンバン取引に関する通知メッセージを読んで承認できます。また、グラフィカル・ビューでカンバンおよびプル順序データを表示できます。このリージョンでは、次のことを実行できます。

ダッシュボードに表示されるデータ、計算、期間および許容範囲は、電子カンバン・パラメータで構成されます。「カンバン・パラメータの構成」を参照してください。

このリージョンのダッシュボード・パネルには、次のものがあります。

図はドキュメント・テキストで説明しています

すべてのダッシュボード・グラフの詳細ビューで、ビューを再フォーマットできます。「ビュー」を選択すると、ドロップダウン・メニューに次の選択項目が示されます。

通知の表示

電子カンバンを使用すると、次の取引に関連する構成済のビジネス・イベントに基づく通知メッセージを読んで承認できます。

「シード・ビジネス・イベント」を参照してください。

「新規通知」および「既読通知」リージョンを含む「ホーム」ページに通知が表示されます。

通知を表示および承認する手順

  1. 電子カンバンの「ホーム」ページに移動します。

    「通知」ダッシュボードには、新規および既読通知用のタブが含まれます。

  2. 「新規通知」を選択して、未読通知をすべて表示します。

  3. 「件名」リンクを選択して、「通知詳細」ダイアログ・ページにこの通知の詳細を表示します。

  4. 「OK」を選択して「通知詳細」ページをクローズします。

  5. 該当するチェック・ボックスを選択し、「既読としてマーク」を選択して通知を承認します。

    新規通知レコードが「既読通知」ビューに移動されます。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  6. 「既読通知」を選択して、既読通知をすべて表示します。

  7. 「件名」リンクを選択して、「通知詳細」を表示します。

    「通知詳細」ダイアログ・ページが表示されます。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  8. 「OK」を選択して「通知詳細」ページをクローズします。

在庫ヘルス

「在庫ヘルス」ダッシュボードでは、安全在庫に対する在庫レベルを比較し、その結果を「良」、不良および「警告」に分類します。これらのカテゴリは、次の2つの電子カンバン・パラメータで定義されています。

「在庫ヘルスしきい値 - 不良」以上または「在庫ヘルスしきい値 - 良」未満の値は、手持在庫と安全在庫の適切な比率であるとみなされます。

ダッシュボードには、各在庫ヘルス・ステータスのプル順序の数が表示されます。表示、詳細を表示、表示される値をフィルタおよび「プル順序詳細」表を構成するグラフのタイプを選択できます。

「在庫ヘルス」ダッシュボードのデータを生成するには、「eカンバン在庫ヘルス計算」のコンカレント要求を発行します。「在庫ヘルス計算」を参照してください。

「良」および不良ヘルス・パラメータの値を定義するための独自のロジックを作成できるカスタム・プログラムが提供されています。「在庫ヘルス分析の構成」を参照してください。

在庫ヘルス・レベルを表示する手順

  1. 「在庫ヘルス」ダッシュボードに移動します。

  2. 「グラフ・タイプの選択」から、データを表示するためのグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  3. 「詳細の表示」を選択して、「在庫ヘルス詳細」ページを表示します。

    このページには、次のリージョンがあります。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  4. 「ビュー」を選択して、「プル順序詳細」表に表示されるデータのフォーマットを変更します。

  5. 「グラフ・タイプの選択」から、データを表示するためのグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

  6. 電子カンバン・ワークベンチの特定のタブ付きリージョンで、「在庫ヘルス」ダッシュボードで選択および構成したデータを表示できます。「プル順序詳細」リージョンで、次のいずれかを選択します。

未移動カード

未移動カードは、長期間、特定のステータスにあるカンバンです。このダッシュボードには、未移動と定義した期間、各供給ステータスにあったカンバンの数が表示されます。この計算は、電子カンバン・パラメータの「カード供給ステータス」で定義されます。これは、各ステータスでのリード・タイムのパーセントです。未移動カードの計算を決定するためのロジックをカスタマイズすることもできます。「不動カード判別」を参照してください。

「未移動カード詳細」ページには、ソース・タイプごとに未移動状態にあるカンバンの「要約」表が表示されます。「要約」表で選択した行ごとに、「未移動カード詳細」表にカンバンの詳細が表示されます。

グラフィカル・ビューには、各供給ステータスおよびソース・タイプの未移動カードの数が表示されます。

「未移動カード」ダッシュボードのデータを生成するには、「eカンバン未移動カードの計算」のコンカレント要求を発行します。「未移動カードの計算プログラム」を参照してください。独自のロジックおよびコードを作成するための未移動カードの計算プログラム用のカスタム・プログラムが提供されています。「不動カード判別プログラム」を参照してください。

未移動カードを表示する手順

  1. 「未移動カード」ダッシュボードに移動します。

    各カンバン・ステータスおよびそのステータスに留まっている日数に関する情報を示すグラフィカル・ビューが表示されます。

  2. 「グラフ・タイプの選択」ドロップダウン・メニューを選択して、グラフィカル表示を構成します。選択肢は次のとおりです。

    グラフには、各ソース・タイプの未移動カンバンの数の概略が示されます。ソース・タイプ・カテゴリは、グラフ上で色分けされた詳細として表示されます。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  3. 「詳細の表示」を選択して、「未移動カード詳細」ページを表示します。

    このページには、次のリージョンがあります。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  4. 「ビュー」を選択して、「未移動カード詳細」表に表示されるデータのフォーマットを変更します。

  5. 「グラフ・タイプの選択」から、データを表示するためのグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

実績リード・タイムVS計画リード・タイム

「実績リード・タイムVS計画リード・タイム」ダッシュボードには、各プル順序について補充済カンバンの実績リード・タイムが表示され、そのプル順序について「計画」タブ付きリージョンで設定されているリード・タイムと比較されます。ダッシュボードには、許容範囲値を考慮して、次のプル順序の数が表示されます。

電子カンバン・パラメータを使用して、プル順序リード・タイムの計算を定義します。

グラフの計算期間を更新できます。詳細リージョンにはグラフも表示され、プル順序の詳細が表形式で示されます。

「実績リード・タイムVS計画リード・タイム」ダッシュボードのデータを生成するには、「eカンバン実績vs計画リード・タイムの計算」のコンカレント要求を発行します。「実績リード・タイム対計画リード・タイムの計算」を参照してください。

実績リード・タイムと計画リード・タイムの比較を表示する手順

  1. 「実績リード・タイムVS計画リード・タイム」ダッシュボードに移動します。

  2. 「グラフ・タイプの選択」ドロップダウン・メニューから、表示するグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

  3. 「期間開始」および「期間終了」日付フィールドで値を選択します。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  4. 「詳細の表示」を選択して、実績リード・タイムVS計画リード・タイム詳細ページを表示します。このページには、「グラフ要約」および「リード・タイム詳細」リージョンが表示されます。

  5. 「グラフ・タイプの選択」ドロップダウン・メニューから、表示するグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

  6. 「リード・タイム詳細」リージョンでは、「品目」、「保管場所」、「保管棚」、「ソース・タイプ」、「ソース」、「カード数」、「計画リード・タイム」、「実績平均リード・タイム」、「リード・タイム差分」などの各フィールドにプル順序の詳細が表示されます。

  7. 「ビュー」を選択して、「リード・タイム詳細」表に表示されるデータのフォーマットを変更します。

  8. 電子カンバン・ワークベンチの特定のタブ付きリージョンで、「実績リード・タイムVS計画リード・タイム」ダッシュボードで選択および構成したデータを表示できます。「リード・タイム詳細」リージョンで、次のいずれかを選択します。

実績需要VS計画需要

「実績需要VS計画需要」ダッシュボードでは、各プル順序の実績需要を計算し、計画ロジックから計算された平均日次需要と比較します。ダッシュボードには、許容範囲値を考慮したうえで、実績需要が計画需要より大きい、計画需要より小さいおよび計画需要と等しいプル順序の数が示されます。詳細リージョンにはグラフも表示され、プル順序の詳細が表形式で示されます。

次の電子カンバン・パラメータを使用して、計算のデフォルト期間を定義し、許容範囲の値を設定できます。

「実績需要VS計画需要」ダッシュボードのデータを生成するには、「eカンバン実績vs計画需要の計算」のコンカレント要求を発行します。「実績需要VS計画需要の計算」を参照してください。

実績需要と計画需要の比較を表示する手順

  1. 「実績需要VS計画需要」ダッシュボードに移動します。

  2. 「グラフ・タイプの選択」ドロップダウン・メニューから、表示するグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

  3. 「期間開始」および「期間終了」日付を選択します。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  4. 「詳細の表示」を選択して、実績需要VS計画需要詳細ページを表示します。「グラフ要約」リージョンに、実績需要と計画需要の比較が表示されます。各グラフィカル要素の上にカーソルを移動すると、説明が表示され、次の項目が示されます。

  5. 「グラフ・タイプの選択」から、表示するグラフのタイプを選択します。選択肢は次のとおりです。

  6. 「需要詳細」リージョンでは、「品目」、「保管場所」、「保管棚」、「ソース・タイプ」、「ソース」、「カード数」、「計画需要」、「実績平均日次需要」、「需要差分」などの各フィールドにプル順序の詳細が表示されます。

  7. 「ビュー」を選択して、「需要詳細」表に表示されるデータのフォーマットを変更します。

  8. 電子カンバン・ワークベンチの特定のタブ付きリージョンで、「実績需要VS計画需要」ダッシュボードで選択および構成したデータを表示できます。「需要詳細」リージョンで、次のいずれかを選択します。

カスタム・ダッシュボードのパネルの作成

最大7つのカスタム・ダッシュボード・パネルを作成し、データを移入できます。ダッシュボードは「パラメータ」タブ付きリージョンで設定し、「ホーム」タブ付きリージョンに表示されます。

注意: カスタム・パネルを設定する際、指定した外部Webサイトのセキュリティ設定によっては、Webサイトがカスタム・パネルで開かない場合があります。このようなWebサイトでは、コンテンツをフレームで表示することが許可されていません。この場合、「このWebサイトに入力される情報のセキュリティを保護するために、このコンテンツの発行者はフレームでのコンテンツの表示を許可していません。」のようなメッセージが表示されることがあります。

カスタム・ダッシュボード・パネルを作成する手順

  1. 電子カンバンの「パラメータ」ページに移動します。削除してください。

  2. パラメータを構成する組織レベルを選択します。「カンバン・パラメータの構成」を参照してください。

  3. 「カスタム・パネル」パラメータを選択し、「更新」を選択してパラメータ入力ページを表示します。

    図はドキュメント・テキストで説明しています

  4. 「URL」および「パラメータ名」フィールドに値を入力します。「パラメータ名」は、カスタム・ダッシュボード・パネルとして表示されるページのタイトルになります。

  5. 「OK」を選択して作業内容を保存します。

  6. 「ホーム」タブ付きリージョンを選択し、カスタム・ダッシュボードを表示します。