Oracle Workflow管理者ガイド リリース12 E05663-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、ユーザーの通知を管理する方法について説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
「通知」管理者ページを使用すると、ユーザーに送信された通知を検索し、アクセスできます。
注意: 「通知」ページで他のユーザーの通知にアクセスするには、ワークフロー管理者権限が必要です。管理者権限を持っていない場合は、自分の通知のみを検索し、アクセスできます。ワークフロー管理者権限は、「ワークフロー構成」ページで割り当てられます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。
注意: ユーザーがこのページから各自の通知を検索できるよう、選択した職責にこのページへのアクセス権を付与できます。「ユーザーの職責へのワークリスト関数の追加」を参照してください。
通知の検索
Oracle Workflow管理者Webページの「管理」タブを選択し、水平ナビゲーションで「通知の検索」を選択して、「通知」ページに移動します。
アクセスする通知を検索します。次の検索基準は、ワークフロー管理者権限を持っている場合にのみ使用できます。
通知ID: 特定の通知に対する数値の通知IDを入力します。通知IDを指定すると、他の選択基準はすべて無効になるため注意してください。
所有者: 通知を所有するロールを選択します。
宛先: 通知の送信先のロールを選択します。
注意: 通常、通知の「所有者」ロールと「宛先」ロールは同じです。ただし、「所有者」フィールドと「宛先」フィールドに異なるロールを指定すると、「委任」モードで再割当てされた通知を検索できます。「「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションの設定」を参照してください。
次の検索基準は常時使用可能です。
送信元: 通知の送信元のロールを選択します。通知の「送信元」ロールは、#FROM_ROLEメッセージ属性によって指定されます。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「#FROM_ROLE属性」を参照してください。
ステータス: 通知のステータスを選択します。オープン中、クローズ済、取消済の通知、または無効な応答が送信された通知を検索できます。あるいは「すべて」を選択してすべてのステータスの通知を表示できます。
ワークフロー・タイプ: 通知が属するワークフロー項目タイプを選択します。選択したワークフロー・タイプの表示名が「ワークフロー・タイプ」フィールドに、内部名が「タイプ内部名」フィールドに入ります。
タイプ内部名: ワークフロー・タイプの値を選択せずに内部名を直接入力する場合は、通知が属するワークフロー・タイプの内部名を入力します。
件名: 通知の件名を入力します。このフィールドでは、大文字/小文字が区別されます。 ワイルドカード文字としてパーセント記号(%)を使用すると、件名の値の一部を検索できます。
送信日: 「今日」、「今週」(最近7日間)、「最近2週間」(最近14日間)、「過去30日間」、「過去60日間」または「時間指定なし」を選択して、通知が送信された時期を指定します。送信日の範囲のすべてに、現在の日付が含まれます。たとえば、「最近2週間」には、昨日までの13日間と今日が含まれます。
期日: 「最近2週間」(最近14日間)、「今週」(最近7日間)、「今日」、「次の2週間」、「次の30日」、「次の60日」または「時間指定なし」を選択して、通知の完了時期を指定します。期日の範囲のすべてに、現在の日付が含まれます。たとえば、「次の2週間」には、明日からの13日間と今日が含まれます。
優先度: 通知優先度として「高」、「標準」または「低」を選択します。あるいは「すべて」を選択してすべての優先度の通知を表示します。
注意: ワークフロー管理者権限を持っている場合は、結果リストのサイズを限定するために、検索時に次の基準の少なくとも1つを入力する必要があります。
通知ID
所有者
宛先
送信元
通知を表示して応答するには、「件名」列の通知の件名リンクを選択します。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の通知の詳細の表示に関する項を参照してください。
注意: 別のユーザーの通知に対して、通知への応答、再割当て、クローズ、または詳細情報の要求などの処理を実行すると、その処理を実行したことを示すように通知の処理履歴が更新されます。
注意: 電子署名を必要とする通知に応答するには、意図された受信者としてログインする必要があります。 他のユーザーの通知にアクセスしても、応答したユーザーが意図された受信者と一致せず承認に失敗するため、署名を必要とする通知には応答できません。
ただし、管理上の理由から他のユーザーの通知を処理する必要がある場合は、署名を必要とする通知を自分に再割当てした後に、自分の署名を使用してそれらの通知に対する応答を発行できます。
休暇ルールを使用すると、ユーザーが休暇中などで自分の通知を直接管理できない場合に、通知を自動的に処理できます。通知が届いたときに次の処理を自動的に実行するルールを定義できます。
通知を別のユーザーに再割当てする。
注意: ワークフローに通知の再割当てを制限する特別なロジックが組み込まれている場合があります。その場合、Oracle Workflowでは、これらの通知を再割当てするための休暇ルールは適用されず、元の宛先のワークリストに通知が配信されるのみです。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「#HIDE_REASSIGN属性」を参照してください。
事前定義済の応答で通知に応答するか、または応答の必要がない通知の場合は終了する。
注意: この通知に対する応答がパスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を必要とする場合、休暇ルールでは応答できません。 この場合、Oracle Workflowでは単に通知が元の受信者のワークリストに送信されます。 受信者は「通知の詳細」ページを使用して応答を発行し、必要な署名を行う必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の通知の詳細の表示に関する項を参照してください。
通知を通常どおりに元の宛先のワークリストに配信し、他の処理は実行しない。
ユーザーに対する自動通知処理のルールを定義するには、「休暇ルール」管理者ページを使用します。各ルールはロールに固有です。
注意: 「休暇ルール」ページで他のユーザーの休暇ルールを定義するには、ワークフロー管理者権限が必要です。ワークフロー管理者権限は、「ワークフロー構成」ページで割り当てられます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。
休暇ルールは、すべての項目タイプのメッセージ、特定の項目タイプに属するすべてのメッセージ、または特定の項目タイプに属する特定のタイプのメッセージに適用できます。通知がユーザーに送信されるたびに、Oracle Workflowでは、そのユーザーの休暇ルールに対して通知がテストされます。最初に、その特定のメッセージ・タイプに対する有効なルールがユーザーにあるかどうかがチェックされます。有効なルールがない場合は、その特定の項目タイプに対する有効なルールがユーザーにあるかどうかがチェックされます。最後に、すべての項目タイプのメッセージに対する有効なルールがユーザーにあるかどうかがチェックされます。一致が見つかるとOracle Workflowによってルールが適用され、それ以上ルールの照合は行われません。
ルールによって通知が再割当てされた場合は、新規受信者のロールのルール・リストに対してルール照合が再度実行されます。Oracle Workflowでは、永続的な転送循環を検出するために通知の転送件数が管理されます。通知の自動転送回数が10回を超えると転送サイクルが発生したものと見なされ、それ以上の転送ルールは実行されず、通知にはエラー・マークが設定されます。
ユーザーの休暇ルールの定義
Oracle Workflow管理者Webページの「管理」タブを選択し、水平ナビゲーションで「休暇ルール」を選択して「休暇ルール」ページに移動します。
休暇ルールを定義するロールを検索します。
選択したロールに対する既存ルールのリストには、個々のユーザーが定義したルールとそのユーザーに対して管理者が定義したルールが含まれています。ルールのステータスが有効か無効かということは、現在の日付がルールの有効日の範囲内にあるかどうかによって異なります。
ルールを更新するには、そのルールに対する「更新」アイコンを選択します。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の休暇ルールの作成と更新に関する項を参照してください。
ルールを削除するには、そのルールの「削除」アイコンを選択します。
新しいルールを作成するには、「ルールの作成」ボタンを選択します。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の休暇ルールの作成と更新に関する項を参照してください。
関連項目
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の休暇ルールに関する項
ユーザーが通知に応答する際に、パスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を使用して電子的に署名するように要求できます。 署名が必要な通知に関して要求または発行された電子署名の詳細を確認するには、「署名証拠ストアー」を使用します。 たとえば、署名要求のステータスをチェックし、提供する署名の証拠の詳細を確認できます。
また、ステータス・モニターの「通知応答詳細」ページで一部の署名の詳細を表示することもできます。 「応答の表示」を参照してください。
確認できるのは、パージされていない通知の署名のみです。 後から参照できるように電子署名の証拠を保持するため、「廃止ワークフロー・ランタイム・データのパージ」コンカレント・プログラムとOracle WorkflowパージAPIでは、署名が必要な通知や関連する署名情報はデフォルトでは削除されません。 関連ワークフロー・プロセスの完了後に署名証拠へのアクセスが必要になると思われる場合は、パージの際に署名データを保持するように選択する必要があります。 署名証拠を保守する必要がない場合は、パージの際に署名関連情報を削除するように選択できます。 「ワークフロー・データのパージ」、および『Oracle Workflow APIリファレンス』のWorkflow Purge APIに関する項を参照してください。
電子署名詳細の確認
Oracle Workflow管理者Webページの「管理」タブを選択し、水平ナビゲーションで「署名証拠ストアー」を選択して「電子署名」ページにナビゲートします。
確認する署名を検索します。検索基準として、次の項目を使用できます。
通知ID: 署名が必要な特定の通知に対する数値の通知IDを入力します。通知IDを指定すると、他の選択基準はすべて無効になるため注意してください。
署名ポリシー: 通知に必要な署名と署名済テキストのタイプを識別するポリシーを選択します。「すべて」を選択すると、すべてのポリシー用の署名が表示されます。
PSIG_ONLY: このポリシーは、通知ヘッダー情報とユーザーが入力した応答値のみを含む署名付き応答テキストについて、パスワード・ベースの署名を要求します。
PSIG_BODY: このポリシーは、通知ヘッダー情報、ユーザーが入力した応答値および通知メッセージ本文を含む署名付き応答テキストについて、パスワード・ベースの署名を要求します。
PKCS7X509_ONLY: このポリシーは、通知ヘッダー情報とユーザーが入力した応答値のみを含む署名付き応答テキストについて、証明書ベースのデジタル署名を要求します。
PKCS7X509_BODY: このポリシーは、通知ヘッダー情報、ユーザーが入力した応答値および通知メッセージ本文を含む署名付き応答テキストについて、証明書ベースのデジタル署名を要求します。
要求署名者: 署名を必要とする通知が送信されたユーザーを選択します。
ステータス: 確認する署名のステータスを選択します。「すべて」を選択すると、すべてのステータスの署名が表示されます。
要求済: Oracle Workflowから署名が必要な通知を送信することで、ユーザーによる署名を要求済です。
署名済: ユーザーが通知応答とともに署名を発行済です。
検証済: Oracle Workflowで、署名が適切な書式であること、提供された署名証明書に対応する秘密鍵を使用して作成されたこと、および署名が必要なプレーン・テキストに署名されていることが検証されました。
承認済: Oracle Workflowで、通知の受信者ロールのメンバーであるユーザーに証明書が割り当てられているかどうかをチェックすることで、署名を発行したユーザーが通知への署名を許可されていることが確認されました。
検証試行済: Oracle Workflowで、署名の作成に使用された証明書が署名の受信時点で有効かどうか(失効済または取消済でないかどうか)の確認が試行されました。 証明書を検証するために、Oracle Workflowにより、署名の受信後に認証局から発行された証明書取消リスト(CRL)に証明書が記載されていないかどうかがチェックされます。 現在使用可能なCRLが署名の受信前に発行された場合、Oracle Workflowでは署名のステータスが「検証試行済」に設定され、後でCRLが再チェックされます。
検証済: Oracle Workflowで、署名の受信後に認証局から発行されたCRLと対照し、署名が正常に検証されました。
要求失敗: 署名要求が正常に作成されませんでした。 通知処理中にエラーが発生した可能性があります。
署名失敗: ユーザーは署名を発行しようとしましたが、署名を正常に完了しませんでした。
署名取消済: ユーザーまたは管理者が発行済の署名を取り消しました。 通知が取り消された可能性があります。
確認失敗: Oracle Workflowでは、署名が適切な書式でなかったか、提供された署名証明書に対応する秘密鍵を使用して作成されなかったか、または署名が必要なプレーン・テキストに署名されていなかったために、署名を検証できませんでした。
承認失敗: Oracle Workflowでは、署名の作成に使用された証明書が通知の受信者ロールのメンバー・ユーザーに割り当てられていなかったため、署名を発行したユーザーが通知への署名を許可されていることを確認できませんでした。
検証失敗: Oracle Workflowでは、署名の作成に使用された証明書が署名の受信時点で有効であることを確認できませんでした。 証明書が失効済または取消済の可能性があります。
エラー: Oracle Workflowで署名処理中にエラーが発生しました。
作成日: 署名要求が作成された日付を入力します。
署名日: ユーザーが署名を発行した日付を入力します。
確認日: Oracle Workflowにより署名が適切な書式であること、提供された署名証明書に対応する秘密鍵を使用して作成されたこと、および署名が必要なプレーン・テキストに署名されていることが確認された日付を入力します。
最終検証日: 署名の作成に使用された証明書が署名の受信時点で有効であったか、Oracle Workflowによるチェックが最後に試行された日付を入力します。
検証完了日: Oracle Workflowにより、署名の受信後に認証局から発行されたCRLと対照して署名が正常に検証された日付を入力します。
注意: 検索時に結果リストのサイズを限定する場合は、次の基準の少なくとも1つを入力する必要があります。
通知ID
要求署名者
作成日
署名日
確認日
検索基準と一致する署名のリストを確認します。
関連項目
『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の電子署名に関する項
ワークリスト・フレックスフィールドを使用して、特定タイプの通知に特有の情報を表示する特殊化ワークリスト・ビューを定義します。 ワークリスト・フレックスフィールドは通知表WF_NOTIFICATIONSの列で、この列に様々な通知の異なるメッセージ属性からの情報を格納できます。 通知表に情報を格納すると、その情報を個人ワークリスト・ビューに表示できます。 このビューにより、ユーザーは通知ごとに「通知の詳細」ページにナビゲートすることなく、複数の通知に関して重要な詳細を一度にすばやく確認できます。 また、各自のワークリストを表示されたメッセージ属性でソートすることもできます。
たとえば、費用通知に費用合計と使途のメッセージ属性が含まれている場合、管理者はこれらのメッセージ属性をワークリスト・フレックスフィールドにマップできます。 次に、管理者は費用通知のみを含むワークリスト・ビューを定義して、件名や送信日などの標準通知プロパティとともに各通知の費用合計と使途を表示できます。
注意: ワークリスト・フレックスフィールドは、Oracle Applicationsで使用するキー・フレックスフィールドおよび付加フレックスフィールドとは異なります。 キー・フレックスフィールドと付加フレックスフィールドの詳細は、『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』を参照してください。
ユーザーが特殊化ワークリスト・ビューを利用するには、「個人ワークリスト」へのアクセス権が必要です。「ユーザーの職責へのワークリスト関数の追加」を参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールドを使用して特殊化ワークリスト・ビューを定義するステップは、次のとおりです。
1つ以上のワークフロー項目タイプからワークリスト・フレックスフィールド列にメッセージ属性をマップする、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールを定義します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの定義」を参照してください。
必要に応じて、新規ワークリスト・ビューへのアクセスを保護するセキュリティ機能を定義します。 「セキュリティ機能の定義」を参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールでマップされた列が表示され、対応する項目タイプからの通知のみを含む個人ワークリスト・ビューを作成します。 「個人ワークリストのパーソナライズ・ビューの作成」を参照してください。
ビューへのアクセスをセキュリティ機能で保護した場合は、Oracle HTTP Serverを再起動します。 「Oracle HTTP Serverの再起動」を参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールと個人ワークリスト・ビューがシードされているOracle Applications製品もあります。 詳細は、製品固有のマニュアルまたはヘルプを参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールでは、送信メッセージ属性と応答メッセージ属性の両方をマップできます。 応答メッセージ属性にデフォルト値がある場合、通知がオープンになっている間は、対応するワークリスト・フレックスフィールドにその値が表示されます。
次のデータ型を使用してメッセージ属性をマップできます。
テキスト
数値
フォーム
注意: 個人ワークリスト・ビューには、フォーム属性は指定のOracle ApplicationsフォームまたはOracle Self-Service Web Applicationsページにドリルダウンするフォーム・アイコンとして表示されます。 ユーザーがリンク先のフォームまたはOracle Application Frameworkページを開くには、適切なセキュリティを伴う職責を使用する必要があります。
URL
注意: 個人ワークリスト・ビューには、URL属性は指定のURLにリンクするURLアイコンとして表示されます。
日付
注意: 日付型のメッセージ属性の場合、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールでは次の書式を使用する必要があります。
dd-mon-yyyy hh24:mi:ss
日付属性を各ユーザーの作業環境に従って正しく表示するには、「個人ワークリスト」にこの書式で格納する必要があります。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールでは、参照、ロール、文書またはイベント型のメッセージ属性はマップできません。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールにより、メッセージ属性を「個人ワークリスト」に表示できるようになります。 ワークリスト・フレックスフィールド・ルールは、同じ項目タイプを対象とする他のルールと連携します。 使用可能なメッセージ属性の正味セットの生成にルールの連携が与える影響は、各ルールのフェーズ番号とカスタマイズ・レベルによって決まります。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールのフェーズ番号によって、同じ項目タイプに対して各ルールが有効になる順序が制御されます。 同じ項目タイプに対する2つのルールによりメッセージ属性が同じワークリスト・フレックスフィールド列にマップされる場合、上位フェーズ番号を持つルールによって、その列で下位フェーズ番号を持つルールが上書きされます。 上位フェーズのルールによる列マッピングと競合しなければ、他の列では下位フェーズのルールによるマッピングが引き続き有効な場合があります。
Oracle Applicationsで1から99のフェーズ番号を使用しているルールがシードされてます。ルールにはフェーズ番号100以上を割り当てることができます。
注意: 同じ項目タイプに対する複数のルールに同じフェーズ番号を割り当てないでください。 必要なルールが確実に有効になるように、項目タイプのルールごとに異なるフェーズ番号を割り当ててください。
ルールのカスタマイズ・レベルによって、ルールでマップできるワークリスト・フレックスフィールド列と、ルール定義を更新できるかどうかが決まります。 Oracle Workflowでは、Oracle Applicationsシード・データの保護と、アップグレード時におけるカスタマイズの保持に、カスタマイズ・レベルが使用されます。
Oracle Applicationsでシードされているルールには、「コア」または「制限」のカスタマイズ・レベルを使用できます。 ユーザー定義ルールの場合、Oracle Workflowによりカスタマイズ・レベルが自動的に「ユーザー」に設定されます。
コア・ルールは、Oracle Applicationsの主機能を表します。 このルールの定義は変更できません。 コア・ルールでは制限ルールやユーザー・ルールとは異なるワークリスト・フレックスフィールド列セットを使用するため、コア・ルールと制限ルールやユーザー・ルール間で上書きされるまたは上書することはできません。 ただし、上位フェーズ番号を持つコア・ルールにより、同じ項目タイプに対する下位フェーズ番号のコア・ルールを上書きできます。 コア・ルールでは、フェーズ番号1から99を使用します。
コア・ルールでは、次のワークリスト・フレックスフィールド列をマップできます。
データ型 | 列名 |
---|---|
テキスト | PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE1 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE2 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE3 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE4 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE5 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE6 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE7 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE8 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE9 PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE10 |
数値 | PROTECTED_NUMBER_ATTRIBUTE1 PROTECTED_NUMBER_ATTRIBUTE2 PROTECTED_NUMBER_ATTRIBUTE3 PROTECTED_NUMBER_ATTRIBUTE4 PROTECTED_NUMBER_ATTRIBUTE5 |
フォーム | PROTECTED_FORM_ATTRIBUTE1 PROTECTED_FORM_ATTRIBUTE2 PROTECTED_FORM_ATTRIBUTE3 PROTECTED_FORM_ATTRIBUTE4 PROTECTED_FORM_ATTRIBUTE5 |
URL | PROTECTED_URL_ATTRIBUTE1 PROTECTED_URL_ATTRIBUTE2 PROTECTED_URL_ATTRIBUTE3 PROTECTED_URL_ATTRIBUTE4 PROTECTED_URL_ATTRIBUTE5 |
日付 | PROTECTED_DATE_ATTRIBUTE1 PROTECTED_DATE_ATTRIBUTE2 PROTECTED_DATE_ATTRIBUTE3 PROTECTED_DATE_ATTRIBUTE4 PROTECTED_DATE_ATTRIBUTE5 |
通常、コア・ルールでは、特定のアプリケーションでシードされたワークリスト・ビューに表示されるメッセージ属性をマップします。 コア・ルールでマップされるメッセージ属性を独自のワークリスト・ビューに含めることもできます。 コア・ルールが要件と一致しない場合は、そのメッセージ属性を独自ビューに含めないように選択することもできますが、Oracle Workflowでは引き続きマップ済列に格納されます。
制限ルールは、Oracle Applicationsのオプション機能を表します。 制限ルールのステータスは「使用可能」または「使用不可」に更新できますが、ルール定義にその他の変更を行うことはできません。
ユーザー・ルールは、ユーザー定義のカスタム・ルールです。 ルール定義のすべてのプロパティは更新可能です。
注意: ワークリスト・フレックスフィールド・ルールは削除できません。 有効にする必要がなくなったルールは、使用不可にします。
制限ルールとユーザー・ルールでは、同じワークリスト・フレックスフィールド列セットが共有されます。 ただし、制限ルールではフェーズ番号1から99を使用しますが、ユーザー・ルールではフェーズ番号100以上を使用します。 そのため、ある制限ルールを、同じ項目タイプに対する上位フェーズ番号の別の制限ルールおよび同じ項目タイプに対するユーザー・ルールで上書きできます。 ただし、ユーザー・ルールを上書きできるのは、同じ項目タイプに対する上位フェーズ番号の別のユーザー・ルールのみです。 制限ルールではユーザー・ルールを上書きできません。
制限ルールとユーザー・ルールでは、次のワークリスト・フレックスフィールド列をマップできます。
データ型 | 列名 |
---|---|
テキスト | TEXT_ATTRIBUTE1 TEXT_ATTRIBUTE2 TEXT_ATTRIBUTE3 TEXT_ATTRIBUTE4 TEXT_ATTRIBUTE5 TEXT_ATTRIBUTE6 TEXT_ATTRIBUTE7 TEXT_ATTRIBUTE8 TEXT_ATTRIBUTE9 TEXT_ATTRIBUTE10 |
数値 | NUMBER_ATTRIBUTE1 NUMBER_ATTRIBUTE2 NUMBER_ATTRIBUTE3 NUMBER_ATTRIBUTE4 NUMBER_ATTRIBUTE5 |
フォーム | FORM_ATTRIBUTE1 FORM_ATTRIBUTE2 FORM_ATTRIBUTE3 FORM_ATTRIBUTE4 FORM_ATTRIBUTE5 |
URL | URL_ATTRIBUTE1 URL_ATTRIBUTE2 URL_ATTRIBUTE3 URL_ATTRIBUTE4 URL_ATTRIBUTE5 |
日付 | DATE_ATTRIBUTE1 DATE_ATTRIBUTE2 DATE_ATTRIBUTE3 DATE_ATTRIBUTE4 DATE_ATTRIBUTE5 |
制限ルールによりマップされたメッセージ属性は、特定のアプリケーションのシードされたワークリスト・ビューに表示できます。 また、これらのメッセージ属性を独自ワークリスト・ビューに含めることもできます。 制限ルールが要件と一致せず、そのマッピングの一部を上書きして他のマッピングを有効化できるようにする必要がある場合は、不要な属性のかわりに必要な属性を関連列にマップするユーザー・ルールを定義します。 制限ルールからのマッピングを有効にする必要がなくなった場合は、そのルールを使用不可にします。
コア・ルールまたは制限ルールを介してデフォルトで使用可能にしないメッセージ属性については、ユーザー・ルールを定義します。 ルールを定義する際に、その列マッピングが同じ項目タイプに対する既存のルールと競合するかどうかと、新規ルールおよび競合するルールの間で上書するまたは上書きされるかどうかをチェックできます。 それぞれの競合を検討し、現行の上書きを受け入れるか、またはルール定義を更新して他のルールを有効にするかを決定します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新」を参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの定義を完了すると、Oracle Workflowによりルール内のワークフロー項目タイプごとに1回ずつ「ワークリスト・フレックスフィールドの非正規化」コンカレント・プログラム(FNDWFDCC)が発行されます。 このプログラムでは、別のルールで上書きされる列を除き、その項目タイプからの現行のオープン通知のメッセージ属性がマップ済列に格納されます。 その後は、Oracle Workflowでルールの対象となる項目タイプからの新規通知が送信されるたびに、通知システムにより通知のメッセージ属性がマップ済列に格納されます。
特定の項目タイプまたは項目タイプ内の特定のメッセージについて、現在使用可能なメッセージ属性の正味セットを確認するには、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールのシミュレーションを実行します。 シミュレーション結果からドリルダウンすると、各列に関して上書きされたルールを確認し、必要に応じてルールを作成または更新することもできます。 使用可能な属性に問題がないことを確認した後、シミュレーション結果を使用して、個人ワークリスト・ビューの作成時に使用する列を選択します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの効果のシミュレーション」を参照してください。
例: ワークリスト・フレックスフィールド・ルール
この例では、サンプルの「購買依頼」項目タイプを使用して、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの動作を示します。 このサンプル項目タイプの詳細は、『Oracle Workflow開発者ガイド』の購買依頼項目タイプに関する項を参照してください。
「購買依頼」項目タイプについて、フェーズ50および次の列マッピングを使用するEXC01というコア・ルールがシードされているとします。
PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE1列: 「購買依頼番号」属性
また、「購買依頼」項目タイプについて、フェーズ60および次の列マッピングを使用するEXL02という制限ルールもシードされているとします。
TEXT_ATTRIBUTE1列: 「購買依頼摘要」属性
NUMBER_ATTRIBUTE1列: 「購買依頼金額」属性
「購買依頼摘要」属性のかわりに「備考」属性を表示し、「モニターURL」属性も表示する必要があるとします。 そのためには、フェーズ110および次の列マッピングを使用して、「購買依頼」項目タイプに対してEXU03というユーザー・ルールを定義します。
TEXT_ATTRIBUTE1列: 「備考」属性
URL_ATTRIBUTE1列: 「モニターURL」属性
これらのルールの組合せにより、「購買依頼」項目タイプについて個人ワークリスト・ビューに表示できる4つのメッセージ属性の正味セットが生成されます。
列 | メッセージ属性 | 有効ルール |
---|---|---|
PROTECTED_TEXT_ATTRIBUTE1 | 購買依頼番号 | EXC01 |
NUMBER_ATTRIBUTE1 | 購買依頼金額 | EXL02 |
TEXT_ATTRIBUTE1 | 備考 | EXU03 |
URL_ATTRIBUTE1 | モニターURL | EXU03 |
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの定義
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの表示および保守
Webブラウザを使用して、システム管理者が指定した職責およびナビゲータ・パスで「ワークリスト・フレックスフィールド・ルール」ページにナビゲートします。「Oracle Workflow管理者のナビゲータ・パス」を参照してください。
表示するルールを検索します。検索基準として、次の項目を使用できます。
ルール名: ルールの内部名を入力します。 内部名の数文字を入力しても、その値を含む内部名を持つルールを検索できます。このフィールドでは、大文字/小文字が区別されます。
表示名: ルールを示すわかりやすい名称を選択します。 表示名の数文字を入力しても、その値を含む表示名を持つルールを検索できます。このフィールドでは、大文字/小文字が区別されます。
フェーズ: フェーズ番号を入力します。この番号により、ルールが他のルールを上書きするか、または他のルールで上書きされるかが決まります。
ステータス: 使用可能なルールを表示するか、使用不可のルールを表示するかを指定します。
レベル: ルールのカスタマイズ・レベルを選択します。
ワークフロー・タイプ: ルールの適用対象となる通知を含むワークフロー項目タイプを選択します。
メッセージ属性: ルールでワークリスト・フレックスフィールド列にマップするメッセージ属性を選択します。 ワークフロー・タイプを指定した場合、選択できるのはそのワークフロー・タイプに属しているメッセージ属性のみです。 それ以外の場合は、任意のワークフロー・タイプに属しているメッセージ属性を選択できます。
列名: ルールでメッセージ属性をマップするワークリスト・フレックスフィールド列を選択します。
検索時に結果リストのサイズを限定する場合は、次の基準の少なくとも1つを入力する必要があります。
ルール名
表示名
レベル
ワークフロー・タイプ
「レベル」オプションまたは「ワークフロー・タイプ」オプションのみで検索する場合は、そのオプションに対して特定の値を選択する必要があります。 検索オプションとして「すべて」のみを指定して、これらの基準の一方を使用することはできません。
「ワークフロー・タイプ」、「メッセージ属性」および「列名」検索オプションを使用すると、ルールが存在する値のみがリストされます。
ルールを更新するには、そのルールに対する「更新」アイコンを選択します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新」を参照してください。
新しいルールを作成するには、「ルールの作成」ボタンを選択します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新」を参照してください。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新
一般プロパティの入力
「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成: 一般プロパティの入力」ページまたは「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの更新: 一般プロパティの入力」ページにナビゲートします。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成」ページと「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの更新」ページは同じですが、「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの更新」ページのフィールドには、選択したルールに対して以前に定義した情報が移入されます。
ルールを一意に識別する内部名と、ルールを示すわかりやすい表示名を入力します。
ルールのカスタマイズ・レベルを確認します。
コア: ルール定義は変更できません。 このレベルは、Oracle Applicationsでシードされているルールにのみ使用します。
制限: ルールのステータスを「使用可能」または「使用不可」に更新することはできますが、ルール定義にその他の変更を行うことはできません。 このレベルは、Oracle Applicationsでシードされているルールにのみ使用します。
ユーザー: ルール定義のすべてのプロパティは更新可能です。 ユーザー定義ルールの場合は、このレベルが自動的に設定されます。
ルールのステータスとして「使用可能」または「使用不可」を選択します。
フェーズ番号を入力して、同じワークフロー項目タイプに対する各ルールを有効にする順序を指定します。 上位フェーズ番号を持つルールにより、下位フェーズ番号を持つルールが上書きされます。 Oracle Applicationsで1から99のフェーズ番号を使用しているルールがシードされてます。ルールにはフェーズ番号100以上を割り当てることができます。
注意: 同じ項目タイプに対する複数のルールに同じフェーズ番号を割り当てないでください。 必要なルールが確実に有効になるように、項目タイプに対するルールごとに異なるフェーズ番号を割り当てます。
オプションでルールの摘要を入力します。
「所有者名」フィールドにアプリケーション名、「所有者タグ」フィールドにアプリケーションIDを入力して、ルールを所有するアプリケーションを識別します。
フィルタ基準の選択
ルールの適用対象となる通知を含んだワークフロー項目タイプを検索します。 「ワークフロー・タイプ」フィールドに特定の値を入力すると、その値で始まる表示名を持つ項目タイプを検索できます。このフィールドでは、大文字/小文字が区別されます。
必要な項目タイプを「使用可能フィルタ基準」リストで選択し、「選択済フィルタ基準」リストに移動します。
いずれかのリストで項目タイプを選択し、その摘要を表示します。
新規検索を実行して「使用可能フィルタ基準」リストに異なる項目タイプを表示しても、すでに「選択済フィルタ基準」リストに追加されている項目タイプは保持されます。
メッセージ属性の選択
ワークフロー項目タイプをルールのフィルタ基準から削除するには、「選択済フィルタ基準」リストでその項目タイプの「削除」アイコンを選択します。
項目タイプを削除すると、その項目タイプに属している全メッセージ属性が「使用可能フィルタ基準」および「選択済フィルタ基準」リストから削除されます。
オプションで、「使用可能フィルタ基準」リストに表示するメッセージ属性のデータ型を指定します。
マップするメッセージ属性を「使用可能フィルタ基準」リストで選択し、「選択済フィルタ基準」リストに移動します。 最大で10個のテキスト属性、5個の数値属性、5個のフォーム属性、5個のURL属性および5個の日付属性を選択できます。
リストには、各メッセージ属性の表示名とデータ型が表示されます。 いずれかのリストでメッセージ属性を選択し、その属性が属しているメッセージの表示名と内部名を「摘要」フィールドに表示します。
選択したワークフロー項目タイプの複数のメッセージが同じ内部名、表示名およびデータ型のメッセージ属性を持っている場合、そのメッセージ属性はリストに1回のみ表示されます。 この場合、「摘要」フィールドには、メッセージ属性が複数のメッセージに使用されていることが示されます。
注意: Oracle Workflowでは、ワークリスト・フレックスフィールド列をマップするために、同じ内部名およびデータ型を持つメッセージ属性は、すべて同じ属性として処理されます。 異なる表示名を持つ属性は「使用可能フィルタ基準」および「選択済フィルタ基準」リストに個別に表示されますが、特定の内部名およびデータ型を持つ属性を1つ以上選択すると、その内部名およびデータ型を共有する全属性が列マッピングに追加されます。
データ型の異なるメッセージ属性を「使用可能フィルタ基準」リストに表示しても、すでに「選択済フィルタ基準」リストに追加されているメッセージ属性は保持されます。
列への属性のマップ
メッセージ属性ごとに、属性値を格納するワークリスト・フレックスフィールド列を選択します。 各属性の「マップ済列」フィールドには、属性のデータ型と一致する列のみが表示されます。 各列をルールに使用できるのは1回のみです。
選択したワークフロー項目タイプの複数のメッセージが同じ内部名およびデータ型のメッセージ属性を持っている場合、そのメッセージ属性は1回のみ表示されます。 ただし、繰り返されるメッセージ属性のいずれかの表示名が異なる場合、リストにはすべての表示名が表示されます。
メッセージ属性をルールの列マッピングから削除するには、その属性の「削除」アイコンを選択します。
他のルールの列マッピングと競合するかどうかを確認するには、「競合の検索」ボタンを選択します。
「ワークリスト・フレックスフィールド・ルール・マップ競合の検索」ページで、同じワークフロー項目タイプについて他のルールで異なる属性にマップされている列を確認します。 「競合」フィールドには、ルールのフェーズ番号に基づいて、現行のルールにより他のルールが上書きされるか、または現行のルールが他のルールで上書きされるかが示されます。
注意: 同じ項目タイプについて同じフェーズ番号を持つ2つのルールが存在しないことを確認してください。 必要なルールが確実に有効になるように、項目タイプに対するルールごとに異なるフェーズ番号を割り当てる必要があります。
競合を解決するには、次の操作を実行します。
ワークリスト・ビューにすべてのルールからのマップ済属性を同時に表示する場合は、属性ごとに個別の列を使用するようにルールの1つの列マッピングを変更します。
特定のルールからの列マッピングを有効にする必要がなくなった場合は、そのルールを使用不可にします。
特定のルールからの一部の列マッピングを上書きして他のルールを有効にするには、そのルールのフェーズ番号を小さくするか、上書きするルールのフェーズ番号を大きくします。
該当するルールで他のルールが上書きされている場合は、既存のルール定義を受け入れます。
ルール定義に戻るには、「保留中ルールに戻る」リンクを選択します。
競合を解決するためにこのルールの定義を変更する必要がある場合は、前ページに戻って変更します。
ルール定義を完了するには、「終了」を選択します。 Oracle Workflowにより、ルール内のワークフロー項目タイプごとに「ワークリスト・フレックスフィールドの非正規化」コンカレント・プログラム(FNDWFDCC)が1回ずつ発行されます。 このプログラムでは、別のルールで上書きされる列を除き、その項目タイプからの現行のオープン通知のメッセージ属性がマップ済列に格納されます。 表示されたコンカレント要求IDを使用して、これらの要求の進行状況を追跡します。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの効果のシミュレーション
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールのシミュレーションを実行すると、特定の項目タイプ、またはオプションで特定のメッセージについて、使用可能にしたルールの正味の効果を確認できます。 シミュレーションでは、すべての関連ルールが適用され、競合する場合は上位フェーズのルールで下位フェーズのルールが上書きされた後に、どのメッセージ属性がどのワークリスト・フレックスフィールド列で使用可能であるかが示されます。
ワークリスト・フレックスフィールド列でデフォルトで使用可能なメッセージ属性を確認するには、「コア・ルール」シミュレーションを実行します。 これらのルールは変更できませんが、シミュレーション結果を使用してユーザー・ルール内のマップ済属性の重複を回避できます。
他の必要なメッセージ属性をワークリスト・フレックスフィールド列で使用可能であることを確認するには、「制限およびユーザー・ルール」シミュレーションを実行します。 必要な場合は、制限ルールを使用可能または使用不可にして、ユーザー・ルールを作成または更新したり使用可能または使用不可にすることで、ルールの効果を調整できます。
項目タイプに使用可能な正味のメッセージ属性セットに問題がないことを確認した後、シミュレーション結果を使用して、個人ワークリスト・ビューの作成時に使用する列を選択します。
Webブラウザを使用して、システム管理者が指定した職責およびナビゲータ・パスで「ワークリスト・フレックスフィールド・ルール・シミュレーション」ページにナビゲートします。「Oracle Workflow管理者のナビゲータ・パス」を参照してください。
シミュレーションの基準を指定します。
確認するワークフロー項目タイプを選択します。
オプションで、確認する項目タイプ内のメッセージを選択します。
確認するカスタマイズ・レベル(コア・ルールまたは制限およびユーザー・ルール)を選択します。
「進む」を選択してシミュレーションを実行します。
マップ済属性および列のリストを確認します。このリストは、選択した項目タイプおよびカスタマイズ・レベルに対して使用可能にしたルールの正味の効果を示します。 メッセージを指定した場合、リストにはそのメッセージに属しているマップ済属性のみが表示されます。
リストには、各列に対して有効なルールのみが表示されます。 その列にマップする上書きされたルールを表示するには、「上書きされたルール」アイコンを選択します。
「ワークリスト・フレックスフィールド・ルール競合の検索」ページで、上書きルールにより有効ルールとは異なる属性にマップされている列を確認します。 「競合」フィールドは、ルールのフェーズ番号に基づいて、有効ルールにより他のルールが上書きされることを示します。
注意: 同じ項目タイプについて同じフェーズ番号を持つ2つのルールが存在しないことを確認してください。 必要なルールが確実に有効になるように、項目タイプに対するルールごとに異なるフェーズ番号を割り当てる必要があります。
競合を解決するには、次の操作を実行します。
ワークフロー・ビューにすべてのルールからのマップ済属性を同時に表示する場合は、属性ごとに個別の列を使用するようにルールの1つの列マッピングを変更します。
特定のルールからの列マッピングを有効にする必要がなくなった場合は、そのルールを使用不可にします。
特定のルールからの一部の列マッピングを上書きして他のルールを有効にするには、そのルールのフェーズ番号を小さくするか、上書きするルールのフェーズ番号を大きくします。
該当するルールで他のルールが上書きされている場合は、既存のルール定義を受け入れます。
シミュレーション結果に戻るには、「ワークリスト・フレックスフィールド・ルール・シミュレーションに戻る」リンクを選択します。
ルールを更新するには、そのルールに対する「更新」アイコンを選択します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新」を参照してください。
新しいルールを作成するには、「ルールの作成」ボタンを選択します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの作成または更新」を参照してください。
セキュリティ機能の定義
特殊化ワークリスト・ビューへのアクセスを保護する場合は、セキュリティ機能を定義してビューに関連付けます。 Oracle Applicationsの「フォーム機能」ウィンドウ(システム管理者: 「アプリケーション」->「機能」)で、次のプロパティを使用して機能を定義します。
タイプ: サブ機能
コンテキスト依存: 職責
セキュリティ機能と「個人ワークリスト」機能(WF_WORKLIST_CUSTOM)の両方をメニューに追加し、そのメニューに関連した職責をユーザーに割り当てます。 特殊化ワークリスト・ビューは、ユーザーがその職責から「個人ワークリスト」にアクセスした場合にのみビュー・リストに表示されます。
複数のワークリスト・ビューを同じ職責で使用可能にする場合は、各ビューを同じセキュリティ機能に関連付けることができます。
特殊化ワークリスト・ビューを保護しなければ、ユーザーがどの職責で「個人ワークリスト」にアクセスしても、ビュー・リストに表示されます。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の機能セキュリティの概要に関する項、『Oracle Applications開発者ガイド』のメニューおよび機能セキュリティの概要に関する項および「フォーム機能」ウィンドウに関する項、および「ユーザーの職責へのワークリスト機能の追加」を参照してください。
個人ワークリストのパーソナライズ・ビューの作成
Oracle Application Framework Personalizationを使用して、メッセージ属性をマップしたワークリスト・フレックスフィールドを表示する個人ワークリスト・ビューを作成します。 ユーザーがビューを使用できるようにするには、管理者がシードしたユーザー・レベルのパーソナライズとしてビューを作成します。
ワークリスト・フレックスフィールド・ルールと個人ワークリスト・ビューは、両方が参照する項目タイプを介して接続されます。 ルールをビューに直接関連付ける必要はありません。 意味のある情報をビューに表示するには、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの対象となる関連項目タイプのみを含むようにビューを制限し、そのルールでマップされるワークリスト・フレックスフィールド列のみを追加します。
パーソナライズの作成方法の詳細は、『Oracle Application Framework Personalization Guide』のパーソナライズに関する項を参照してください。
「セルフサービス定義のパーソナライズ」プロファイル・オプションが「Yes」に設定されているユーザーとしてログインします。
「個人ワークリスト」にナビゲートし、「ページのパーソナライズ」グローバル・リンクまたは「カスタマイズ/検索可能ワークリスト」リージョンの「パーソナライズ・リージョン」リンクを選択します。 「ページ階層のパーソナライズ」ページで、「表: カスタマイズ/...」項目の「シード・ユーザー・ビュー」アイコンを選択します。 「パーソナライズ・ビュー」ページで「ビューの作成」ボタンを選択します。
「ビューの作成」ページで、ビューのプロパティを定義します。
ビューのセキュリティ機能を定義した場合は、その機能をビューの一般プロパティで指定します。
メッセージ属性にマップされるワークリスト・フレックスフィールド列を含め、ビューに表示する列を選択します。 必要に応じて列名を変更し、その列に格納されている属性を識別します。
ビューには、様々なルールでマップされているワークリスト・フレックスフィールド列を含めることができます。 ただし、意味のある値をビューに表示するには、同じ項目タイプに対するルールでマップされている列を選択する必要があります。
注意: 特定の項目タイプに対して有効なワークリスト・フレックスフィールド列マッピングを確認するには、ワークリスト・フレックスフィールド・ルールのシミュレーションを実行します。 「ワークリスト・フレックスフィールド・ルールの効果のシミュレーション」を参照してください。
該当する場合はワークリスト・フレックスフィールド列など、ビューのソートに使用する列を指定します。
関連項目タイプからの通知のみを表示するには、ビューの検索問合せに「タイプ」パラメータまたは「タイプ内部名」パラメータを追加し、それぞれ項目タイプの表示名または内部名を指定します。 これらのパラメータの複数インスタンスを追加して、ビューに複数の項目タイプを含めることができます。 この場合は、それぞれに値を入力したオプションを含む可能性のある検索結果を選択します。
ビューに含める項目タイプを制限しなければ、ビューにはワークリスト・フレックスフィールド列が空白値または無関係な値になっている他の項目タイプからの通知を表示できます。
詳細は、『Oracle Application Framework Personalization Guide』の「ビューの作成」、「ビューの更新」および「ビューの複写」ページに関する項を参照してください。
Oracle HTTP Serverの再起動
ビューにセキュリティ機能を関連付けた場合は、メニューの更新を完了してビューを保存した後に、Oracle HTTP Serverを停止してから再起動して変更内容を有効にする必要があります。 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のOracle HTTP Server Powered by Apacheの管理に関する項を参照してください。
ユーザーがビューを使用可能なビューのリストに表示するには、セキュリティ機能を含む職責で「個人ワークリスト」にアクセスする必要があります。
カスタム開発用にOracle JDeveloperでOracle Application Frameworkを設定している場合は、「個人ワークリスト」をOracle Application Frameworkページにリージョンとして埋め込むことができます。 この方法で、ユーザーに独自アプリケーションからワークリストへのアクセス権を提供できます。
Oracle Application Frameworkページのビルドとパーソナライズの詳細は、『Oracle Application Framework Documentation Resources, Release 12』(OracleMetaLink Note 391554.1)を参照してください。
Oracle Application Frameworkページへの個人ワークリストの埋込み
個人ワークリストを埋め込む最上位レベル・ページについて、Oracle Application Frameworkリージョン定義を作成します。
「個人ワークリスト」ページとすべての下位ページでは、独自のアプリケーション・モジュールおよびコントローラが使用されます。 ただし、最上位レベル・ページには、個別のアプリケーション・モジュールおよびコントローラを使用する必要があります。
ブランド、ヘッダーおよびフッターなど、アプリケーション固有のページ機能を定義します。 「個人ワークリスト」からアクセスする下位ページの機能は、ここで最上位レベル・ページに対して定義した機能と同じになります。
ページに新規リージョンを作成し、「拡張」プロパティを次の値に設定して、「個人ワークリスト」を追加します。
/oracle/apps/fnd/wf/worklist/webui/FullWorklistPG.FullWorklistRN
ユーザーがワークリスト・ページからアプリケーションに戻れるように、「個人ワークリスト」のコードにより自動的にリンクが提供されます。
埋め込まれた「個人ワークリスト」リージョンをパーソナライズするには、機能レベルまたは職責レベルで最上位レベル・ページのパーソナライズを作成します。 たとえば、ワークリストをフィルタして、アプリケーションが所有する項目タイプからの通知のみを表示したり、特殊化ビューを使用して、アプリケーション固有のメッセージ属性を表示できます。