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Oracle Workflow管理者ガイド
リリース12
E05663-01
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ワークフロー・プロセスのモニタリング

この章では、ワークフロー・プロセスのインスタンスをモニターする方法について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

管理者モニターへのアクセス

管理者モニターを使用すると、ランタイム・ワークフローを表示および管理できます。 管理者モニターでは、ワークフローで実行するアクティビティを調べ、ステータス・ダイアグラムを表示してワークフローのステータスをチェックし、ワークフローが送信した通知と関係者応答を調べ、ワークフローの定義および属性の詳細を確認できます。

ワークフロー管理者権限を持っている場合は、モニターで管理処理を実行し、ワークフローで実行された処理を制御することや、エラーを処理することもできます。たとえば、ワークフロー属性の更新、ワークフローの中断と再開、ワークフローの取消し、ワークフローを前のアクティビティ・ステージに戻す処理などが可能です。ワークフロー内で個々のアクティビティのスキップや再試行、通知アクティビティの再割当て、プロセス・アクティビティの中断と再開を行うこともできます。ワークフロー管理者権限は、「ワークフロー構成」ページで割り当てられます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。

注意: アクティビティのスキップ、再試行または再割当てなどの管理操作でワークフロー・プロセスに割り込むと、その操作を実行したことを示すように、プロセスの監査証跡が更新されます。

Oracle Workflowでは、ユーザーに特殊化ワークフロー・モニタリング権限を割り当て、ワークフロー・データへの制限付きアクセス権を付与することもできます。 特殊化ワークフロー・モニタリング権限で実行できる操作は、ワークフローの表示およびアクセス権が付与されている管理処理の実行のみです。 たとえば、特定の項目タイプのワークフローをモニターするためのアクセス権のみを持つ場合、ワークフローの中断や巻戻しはできますが、アクティビティのスキップはできません。 「特殊化ワークフロー・モニタリング権限の割当て」を参照してください。

特殊化ワークフロー・モニタリング権限のみを割り当てられているユーザーは、付与されている権限に関係なく、自分が所有するワークフローに対して処理を実行できません。 自分が所有するワークフローに対して管理処理を実行できるのは、「ワークフロー構成」ページで完全なワークフロー管理者権限が割り当てられているユーザーのみです。

注意: 「ワークフロー構成」ページで完全なワークフロー管理者権限が割り当てられている場合は、割り当てられた特殊化ワークフロー・モニタリング権限よりも完全なワークフロー管理者権限が優先されます。 つまり、完全なワークフロー管理者権限を持つユーザーは、特殊化権限に対して定義された制限に関係なく、すべてのワークフローにアクセスできます。

また、Oracle Applications ManagerのOracle Workflow Managerコンポーネントを追加の管理ツールとして使用し、作業項目を確認および管理できます。 「Oracle Workflow Managerの概要」を参照してください。

さらに、Oracle WorkflowにはWF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_Vというビューが用意されており、ワークフローのステータス情報にプログラムでアクセスできます。『Oracle Workflow APIリファレンス』のOracle Workflowのビューに関する項を参照してください。

  1. ステータス・モニターでのワークフローの表示

  2. 子ワークフローの表示

  3. アクティビティ履歴の表示

  4. ステータス・ダイアグラムの表示

  5. 応答の表示

  6. ワークフロー詳細の表示

  7. ワークフローのエラー情報の表示

ステータス・モニターでのワークフローの表示

ステータス・モニターにアクセスすると、表示するワークフローを検索できます。

注意: 完全なワークフロー管理者権限を持っている場合は、すべてのユーザーが所有するワークフローを検索できます。 特殊化ワークフロー・モニタリング権限のみを持っている場合、実行できる操作はアクセス権が付与されているワークフローの検索のみです。ワークフロー管理者権限を持っていない場合は、自分が所有するワークフローのみを検索できます。

ステータス・モニターでのワークフローの検索

  1. Webブラウザを使用して、システム管理者が指定した職責およびナビゲータ・パスで管理者用のステータス・モニターに移動します。「Oracle Workflow管理者のナビゲータ・パス」を参照してください。

  2. 「ワークフロー」ページで、検討するワークフローを検索します。検索基準として、次の項目を使用できます。

    注意: 検索時に結果リストのサイズを限定する場合は、次の基準の少なくとも1つを入力する必要があります。

    ワークフローを検索するための追加検索基準として、次に示すアクティビティ特性を入力することもできます。

  3. 「結果」リージョンに、検索基準と一致したワークフローが表示されます。

    注意: 特殊化ワークフロー・モニタリング権限のみを持っている場合、結果リージョンにはアクセス権が付与されているワークフローのみが表示されます。

  4. モニターのボタンを使用して、ワークフローの詳細情報にドリルダウンします。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

子ワークフローの表示

「子ワークフロー」ページには、特定のワークフローの子として指定されているワークフローが表示されます。 このページでは、親ワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

モニターのボタンを使用して、子ワークフローの詳細情報にドリルダウンします。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

アクティビティ履歴の表示

「アクティビティ履歴」ページには、ワークフローに対して実行されたアクティビティの情報が表示されます。 このページでは、表示されたワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

次に、階層グリッドに、選択したワークフローおよび関連する子ワークフローで構成されるプロセス階層が表示されます。

表示するアクティビティのアクティビティ・タイプとアクティビティ・ステータスを指定します。すべてのアクティビティのタイプとステータスは、デフォルトで選択されています。特定のアクティビティを検索するには、表示する必要がないアクティビティのタイプとステータスの選択を解除します。検索を実行するには、少なくとも1つアクティビティ・タイプとアクティビティ・ステータスを選択する必要があります。

適切なワークフロー管理者権限を持っている場合は、アクティビティ管理アイコンを使用して、完了していない通知アクティビティまたはプロセス・アクティビティに対する管理操作を実行できます。

適切なワークフロー管理者権限を持っている場合は、アクティビティ管理ボタンを使用して、完了していないアクティビティに対して管理操作を実行できます。

適切なワークフロー管理者権限があり、まだ完了していないワークフローを表示している場合は、ワークフロー管理ボタンを使用してワークフローに対する管理操作を実行できます。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

ステータス・ダイアグラムの表示

「ステータス・ダイアグラム」ページにはワークフローのプロセス・ダイアグラムが表示され、ワークフローやそのアクティビティのステータスがグラフィカルに示されます。 このページでは、表示されたワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

「現行のステータス」リージョンには、ワークフローのプロセス・タイトル、ダイアグラムおよび詳細タブが表示されます。詳細タブの下には、管理ボタンが表示されます。

プロセス・タイトル

プロセス・タイトルは「現行ステータス」リージョンの左上に表示され、ワークフローのプロセス名、タイプおよびユーザー・キーが表示されます。ユーザー・キーが設定されていない場合は、かわりに項目キーが表示されます。プロセス・ダイアグラム・ウィンドウでサブプロセスにドリルダウンすると、プロセス・タイトルにサブプロセス名が表示されます。

プロセス・ダイアグラム・ウィンドウ

プロセス・ダイアグラム・ウィンドウは、プロセス・タイトルに現在表示されているワークフロー・プロセスやサブプロセスのダイアグラムを表示する、スクロール可能なキャンバスです。このダイアグラムは、Oracle Workflow Builderで作成するダイアグラムとまったく同じです。ただし、ワークフロー・モニターを使用してこのダイアグラムを編集することはできないため注意してください。

プロセス・ダイアグラム・ウィンドウには、プロセスやそのアクティビティのステータスがグラフィカルに示されます。

詳細タブ・ウィンドウ

詳細タブ・ウィンドウは、プロセス・ダイアグラムの下に表示される上下にスクロール可能な表示領域で、選択されたプロセスやアクティビティに関する情報が表示されます。各タブに、次の情報が表示されます。

「定義」タブ

「使用方法」タブ

「ステータス」タブ

「通知」タブ

管理ボタン

適切なワークフロー管理者権限があり、まだ完了していないワークフローを表示している場合は、管理ボタンを使用してワークフローに対する管理操作を実行できます。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

応答の表示

「モニター応答」ページには、ワークフローが送信した通知とワークフロー関係者からの応答に関する情報が表示されます。たとえば、このページを使用して、投票アクティビティに対する個々の応答を表示できます。 このページでは、表示されたワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

次に、階層グリッドに、選択したワークフローおよび関連する子ワークフローで構成されるプロセス階層が表示されます。

表示する通知のタイプとステータスを指定します。

次に通知リストを検討します。

通知応答詳細の表示

「通知応答詳細」ページには、選択された応答に関する次のような詳細情報が表示されます。

「署名詳細」リージョンでは、通知に電子署名が必要かどうかと、必要な場合は署名タイプ(パスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名)を指定します。 署名が必要な通知の場合、このリージョンには次の情報も表示されます。

「追加応答情報」フィールドには、結果の応答の他に通知で要求される応答値が表示されます。

注意: 情報のみの通知または応答が必要なオープン通知の場合、「通知応答詳細」ページにはアウトバウンド通知の詳細のみが表示されます。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項

電子署名詳細の確認

ワークフロー詳細の表示

「ワークフロー詳細」ページには、選択したワークフローについての情報が表示されます。 このページでは、表示されたワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

次に、階層グリッドに、選択したワークフローおよび関連する子ワークフローで構成されるプロセス階層が表示されます。

「ワークフロー定義」リージョンには、ワークフロー・タイプについての次の情報が表示されます。

「ワークフロー属性」リージョンには、ワークフローの項目属性の名前と値が表示されます。タイプがイベントの属性の場合、イベント・メッセージの詳細を表示するにはイベント・メッセージ・リンクを選択します。

適切なワークフロー管理者権限があり、まだ完了していないワークフローを表示している場合は、管理ボタンを使用してワークフローに対する管理操作を実行できます。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

ワークフローのエラー情報の表示

「ワークフロー・エラー」ページには、エラーが発生したワークフローのエラー情報が表示されます。 このページでは、表示されたワークフローがワークフロー・タイプの内部名、項目キーおよびユーザー・キー(存在する場合)で識別されます。

このページには、次のエラー詳細が表示されます。

注意: ワークフローのエラー・ステータス・リンクから「ワークフロー・エラー」ページに移動した場合は、このページにワークフロー内のエラーが発生したアクティビティごとに詳細情報が表示されます。エラーが発生した1つのアクティビティのエラー・ステータス・リンクからこのページに移動した場合は、このページにそのアクティビティの詳細情報のみが表示されます。

ワークフローのステータス・ダイアグラムを表示するには、「ダイアグラム表示」ボタンを選択します。

「ワークフロー・エラー」ページにエラーが発生したアクティビティが1つのみ表示されていて、適切なワークフロー管理者権限を持っている場合は、アクティビティの管理ボタンを使用してエラーに対応できます。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

特殊化ワークフロー・モニタリング権限の割当て

特定のユーザーにワークフロー・データへの制限付きアクセス権を持つ特殊化ワークフロー・モニタリング権限を割り当てることで、そのユーザーを特定タイプのワークフローのみの管理者として指定できます。 制限の基準として、定義済の項目タイプ・セットまたは特定の機能領域固有の基準を使用できます。

特殊化ワークフロー管理者となるユーザーが、Oracle Workflowの職責を介して、または別のアプリケーションから、ステータス・モニターの管理者バージョンにアクセスできることを確認してください。 「Oracle Workflow管理者のナビゲータ・パス」および「アプリケーションからのステータス・モニターへのアクセスの提供」を参照してください。

また、特殊化ワークフロー管理者には、アクセス権を持つワークフローに対してステータス・モニターで管理処理を実行できるように、権限も付与する必要があります。 ただし、そのユーザーは、付与された権限に関係なく、自分が所有するワークフローに対する処理を実行できないことに注意してください。 自分が所有するワークフローに対して管理処理を実行できるのは、「ワークフロー構成」ページで完全なワークフロー管理者権限が割り当てられているユーザーのみです。

注意: ユーザーに「ワークフロー構成」ページで完全なワークフロー管理者権限が割り当てられている場合、そのユーザーに割り当てられた特殊化ワークフロー・モニタリング権限よりも完全なワークフロー管理者権限が優先されます。 つまり、完全なワークフロー管理者権限を持つユーザーは、特殊化権限に対して定義された制限に関係なく、すべてのワークフローにアクセスできます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。

ワークフロー・モニタリング・データへの制限付きアクセスの付与

項目タイプのみ、機能上の基準のみ、あるいは項目タイプと機能上の基準の両方に基づいて、ワークフロー・モニタリング・データへのアクセスを制限できます。 ただし、機能上の基準に基づく付与は項目属性の値に依存するため、このような付与は同じ項目属性を共有する項目タイプの付与と併用する場合に最も効果的です。

インスタンス・セットと付与の作成方法の詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のデータ・セキュリティ・ポリシーの定義に関する項およびロールへの権限の割当てに関する項を参照してください。

  1. 項目タイプに基づいてアクセスを制限する場合は、次のステップを実行します。

  2. 項目属性を使用し、特定の機能領域に特有の基準に基づいてアクセスを制限する場合は、次のステップを実行します。

ステータス・モニターでの管理処理に使用する権限の付与

ステータス・モニター内の全管理処理に使用するユーザー権限を割り当てる場合は、そのユーザーにロールWF_ADMIN_ROLEを割り当てます。

特定の管理処理のためのユーザー権限のみを割り当てる場合は、次の表に示すように、そのユーザーに対応する権限を付与します。

ステータス・モニターでの管理処理に使用する権限
処理 権限名 権限コード
スキップ ワークフロー・アクティビティのスキップ WF_SKIP
再試行 アクティビティを再試行 WF_RETRY
巻戻し ワークフローの巻戻し WF_REWIND
中断 ワークフローの中断 WF_SUSPEND
取消 ワークフローの取消 WF_CANCEL
更新 ワークフロー項目属性の更新 WF_UPDATE_ATTR
モニター モニター・データ WF_MON_DATA

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のロールへの権限の割当てに関する項を参照してください。

アプリケーションからのステータス・モニターへのアクセスの提供

アプリケーション開発者は、アプリケーション内から管理者バージョンおよびSelf-Serviceバージョンのステータス・モニターへのアクセスを提供できます。ステータス・モニターでサポートされるアクセス・モードは、次のとおりです。

メニューの設定

アプリケーションにステータス・モニター・アクセスを追加するには、Oracle Workflowのメニューを使用して、適切な職責に対してステータス・モニター機能を含むメニューを設定する必要があります。

Oracle Application Framework対応のWebページまたはOracle E-Business Suiteのフォームからの標準アクセスまたはゲスト・アクセスの場合、ユーザーがそのページまたはフォームにアクセスするときに使用する職責に対するメニューにも、目的のステータス・モニターのバージョンおよびアクセス・モードに対するメニューが含まれている必要があります。メニューが含まれていない場合は、ユーザーがページまたはフォームからステータス・モニターに移動するときに、機能セキュリティ・エラーが発生します。これらのエラーを回避するには、適切なOracle Workflowメニューを職責に対する最上位レベル・メニューに追加します。

ステータス・モニターのメニューは、次のとおりです。

URLからのアクセス

Oracle Application Framework対応のWebページからステータス・モニターへの標準アクセスまたはゲスト・アクセスを提供できます。また、URLのコールが可能なOracle Workflow通知またはPL/SQLアプリケーションから、管理者バージョンのステータス・モニターへのゲスト・アクセスも提供できます。

アプリケーション・コードで、APIをコールして、Oracle Workflowの「ステータス・モニター」ページのURLを取得するか、またはそのURLにリダイレクトします。 標準アクセスおよびゲスト・アクセスについては、oracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.Monitorクラスに、適切なURLを取得するJavaメソッドまたはURLにリダイレクトするJavaメソッドが用意されています。 管理者モニターへのゲスト・アクセスについては、WF_MONITORパッケージに、適切なURLを取得するPL/SQLファンクションも用意されています。『Oracle Workflow APIリファレンス』のWorkflow Monitor APIに関する項を参照してください。

ステータス・モニターを表示するには、目的の「ステータス・モニター」ページにリダイレクトするか、またはアプリケーション・コード内でなんらかの適切な方法で取得したURLを使用します。

Oracle E-Business Suiteのフォームからのアクセス

Self-Service関数を使用して、Oracle E-Business Suiteアプリケーションからステータス・モニターへの標準アクセスまたはゲスト・アクセスを提供できます。Oracle E-Business Suiteのフォームからこれらの関数をコールするか、または関数が含まれるメニューを別の職責と関連付けられた別のメニューに追加できます。ステータス・モニター関数を実行するには、関数FND_FUNCTION.EXECUTEを使用します。

関連項目

管理者モニターへのアクセス

『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のSelf-Serviceモニターへのアクセスに関する項

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の機能セキュリティの概要に関する項

『Oracle Applications開発者ガイド』のメニューおよび機能セキュリティの概要に関する項

『Oracle Applications開発者ガイド』のフォーム開発ステップの概要に関する項

『Oracle Applications開発者ガイド』のメニュー・ウィンドウに関する項

標準アクセス

ゲスト・アクセス

標準アクセス

ステータス・モニターの標準アクセスでは、Oracle Application Framework対応のWebページまたはOracle E-Business Suiteのフォームから、完全なOracle Workflowアプリケーション内の「ステータス・モニター」ページへの疎結合アクセスが提供されます。このモードでは、指定した「ステータス・モニター」ページが完全なOracle Workflowメニューとともに表示され、ユーザーはステータス・モニターから移動して、Oracle Workflow内の他のタスクを実行できます。ロケータ・リンク(ブレッドクラムとも呼ばれます)を使用すると、ステータス・モニターからコール元アプリケーションに戻ることができます。

標準アクセスでは、ユーザーは完全に認証されます。「ワークフロー構成」ページで指定されるワークフロー管理者権限を持つユーザーのみが、他のユーザーが所有するワークフローをステータス・モニター内で表示して管理操作を実行できます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。

アプリケーションからステータス・モニターへの標準アクセスを提供するとき、必要に応じて、問合せを行うためのワークフロー項目タイプと項目キーを指定して、最初に表示するページを指定できます。

Javaによる標準アクセス

Oracle Workflowには、標準アクセス付きのステータス・モニターにリダイレクトするJavaメソッド、またはステータス・モニターへの標準アクセス用のURLを取得するJavaメソッドが用意されています。これらのメソッドは、oracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.MonitorというJavaクラスに定義されています。

これらのメソッドをコールするとき、次のパラメータを指定して、ステータス・モニターを表示する方法を示す必要があります。

標準アクセス用のメソッド・コールはすべて、Oracle Application Framework対応のWebページから行う必要があります。

Oracle E-Business Suiteのフォームからの標準アクセス

Self-Service関数を使用して、Oracle E-Business Suiteアプリケーションからステータス・モニターへの標準アクセスを提供できます。Oracle E-Business Suiteのフォームからこれらの関数をコールするか、または関数が含まれるメニューを別の職責と関連付けられた別のメニューに追加できます。

次の表は、ステータス・モニターへの標準アクセスを提供する関数を示しています。これらの関数は、パラメータが不要です。

標準アクセス関数
関数 説明
WF_STATUS_MONITOR 管理者バージョンのステータス・モニターにワークフローの検索ページを表示します。
WF_SS_STATUS_MONITOR Self-Serviceバージョンのステータス・モニターにワークフローの検索ページを表示します。

関数FND_FUNCTION.EXECUTEをコールすると、標準アクセス関数を実行できます。『Oracle Applications開発者ガイド』の「FND_FUNCTION.EXECUTE」を参照してください。

次のコード例は、FND_FUNCTION.EXECUTEを使用してWF_STATUS_MONITOR関数を実行する方法を示しています。

FND_FUNCTION.EXECUTE(FUNCTION_NAME => 'WF_STATUS_MONITOR');

『Oracle Applications開発者ガイド』のフォーム開発ステップの概要に関する項およびメニュー・ウィンドウに関する項を参照してください。

メニューの設定

職責内で標準アクセス関数を使用する場合は、その関数を含んだメニューを職責の最上位レベル・メニューに追加する必要があります。WF_STATUS_MONITOR関数は、「ワークフロー管理者アプリケーション」(WF_ADMINISTRATOR_APPLICATION)メニューにシードされています。WF_SS_STATUS_MONITORは、ワークフロー・セルフサービス・アプリケーション(WF_SELF_SERVICE_APPLICATION)のメニューにシードされています。

注意: ステータス・モニター関数をメニューに直接追加することはできません。これらの関数を組み込むには、必要な関数を含んだOracle Workflowメニューを追加する必要があります。

「ワークフロー管理者アプリケーション」メニューは、ワークフロー管理者Web(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー管理者(新規)」メニュー(FND_WFADMIN_NEW)にシードされています。同様に、ワークフロー・セルフサービス・アプリケーションのメニューは、ワークフロー・ユーザーWeb(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー・ユーザー(新規)」メニュー(FND_WFUSER_NEW)にシードされています。

標準アクセス関数への移行

以前のバージョンのワークフロー・モニターへのアクセスを提供するSelf-Service関数をアプリケーションで使用していた場合、新規ステータス・モニターに移行するには、以前にコールしていた関数を対応する新しい関数で置換します。次の表は、以前のワークフロー・モニターに対する関数と新規ステータス・モニターに対する標準アクセス関数の対応を示しています。

標準アクセス関数への移行
以前の関数 新規関数
FND_FNDWFIAS(パラメータの指定なしでコールされる場合) WF_STATUS_MONITORまたはWF_SS_STATUS_MONITOR

関連項目

ゲスト・アクセス関数への移行

ゲスト・アクセス

ステータス・モニターのゲスト・アクセスでは、Oracle Application Framework対応のWebページまたはOracle E-Business Suiteのフォームから、特定のワークフローに対する独立した「ステータス・モニター」ページへの密結合アクセスが提供されます。他のOracle Workflowアプリケーションへのアクセスは提供されません。このモードでは、指定した「ステータス・モニター」ページが表示されるときに完全なOracle Workflowメニューは含まれないため、ユーザーはステータス・モニターからOracle Workflowの他のページに移動することはできません。

ゲスト・アクセスでは、ユーザーは最上位レベルの「ステータス・モニター」ページ間を移動できます。管理者モニターの「アクティビティ履歴」ページまたはSelf-Serviceモニターの「通知履歴」ページ、「ステータス・ダイアグラム」ページ、「モニター応答」ページ、「ワークフロー詳細」ページが含まれます。ユーザーは、「通知履歴」ページから「取消」ページに移動するなど、最上位レベルのページから関連詳細または処理ページにドリルダウンすることもできます。また、ロケータ・リンク(ブレッドクラムとも呼ばれます)を使用すると、ステータス・モニターからコール元アプリケーションに戻ることができます。ただし、ステータス・モニターからOracle Workflowの他の部分に移動することはできません。

ゲスト・アクセスでは、ユーザーは完全に認証されます。ただし、このモードでは、ユーザーが表示できるワークフロー・プロセス、およびユーザーがステータス・モニターで管理操作を実行できるかどうかを、「ワークフロー構成」ページのワークフロー管理者設定で制御されるようにするかわりに、プログラムで制御します。

ステータス・モニターへのゲスト・アクセスをアプリケーションから提供するとき、自動問合せを行うためのワークフロー項目タイプと項目キーを指定する必要があります。ゲスト・アクセスには検索機能は含まれていないため、指定したワークフロー・プロセスのみをユーザーが表示できます。 指定したワークフローを最初に表示するページは、管理者モニターの「アクティビティ履歴」ページまたはSelf-Serviceモニターの「通知履歴」ページ、「ステータス・ダイアグラム」ページ、「モニター応答」ページの中から選択できます。最初のページを指定しない場合、ワークフローは、最初は管理者モニターの「アクティビティ履歴」ページまたはSelf-Serviceモニターの「通知履歴」ページに表示されます。

注意: ワークフローは、指定した項目タイプ、項目キーおよび管理者モードが有効な場合にのみ表示されます。有効でない場合は、エラー・メッセージが表示されます。ワークフロー・タブは表示されないため、ユーザーは、Oracle Workflowの他の部分には移動できません。

ステータス・モニター内で管理操作を実行する権限をユーザーに付与するかどうかを決定するために、管理者モードも設定する必要があります。次のオプションから1つを選択できます。

Javaによるゲスト・アクセス

Oracle Workflowには、ステータス・モニターへのゲスト・アクセス用のURLを取得するJavaメソッドが用意されています。これらのメソッドは、oracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.MonitorというJavaクラスに定義されています。

これらのメソッドをコールするとき、次のパラメータを指定して、ステータス・モニターを表示する方法を示す必要があります。

ゲスト・アクセス用のメソッド・コールはすべて、Oracle Application Framework対応のWebページから行う必要があります。

次のコード例は、Javaコードでステータス・モニターへのゲスト・アクセスを提供する方法を示しています。この例では、oracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.MonitorクラスのgetGuestAdvanceUrl()メソッドをコールしています。

/*****************************************************************
**
** Guest Access
**
** Assumes all method calls are made from within an Oracle
** Application Framework page.
**
*****************************************************************/

...
import oracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.Monitor;
...

  // This example assumes we want to set the destination link on
  // an OA text bean.Following the link will take the user to the
  // advanced monitor on the "Activity History" page.

  public void processRequest(OAPageContext pageContext,
                             OAWebBean webBean)
  {
    super.processRequest(pageContext, webBean);

 ...

      String itemType = [ however this value is obtained in page ];
      String itemKey = [ however this value is obtained in page ];
      String firstPage = "HISTORY";
      String returnToLabel = "Return to Application XYZ";

      // Set to "U" to have Monitor code figure out if the current
      // user should have Workflow Administrator privileges based
      // on the Administrator role designation in Workflow.

      String adminMode = "U";

      // Will add a parameter "retainAM=Y" to the resulting url
      // so the developer doesn't have to do this manually if he
      // wants to retain the calling Application Module when the
      // user navigates to the Status Monitor.

      boolean retainCallingAM = true;

    String url = null;

    try
    {
      url = Monitor.getGuestAdvanceUrl(pageContext, itemType,
                                  itemKey, adminMode, firstPage,
                                  returnToLabel, retainCallingAM);
    }
    catch (MonitorURLException me)
    {
      // Handle not being able to obtain a valid redirectUrl for
      // the parameters.
    }

    // Set the url string on the web bean.

    OAStaticStyledTextBean monitorLink =
      (OAStaticStyledTextBean)findIndexedChildRecursive
      ("AdvancedMonitorLink");
    monitorLink.setDestination(url);

    ...

  } // end processRequest()

PL/SQLによるゲスト・アクセス

Oracle Workflowには、管理者モニターへのゲスト・アクセス用のURLを取得するPL/SQLファンクションも用意されています。これらのファンクションは、WF_MONITORというPL/SQLパッケージに定義されています。『Oracle Workflow APIリファレンス』のWorkflow Monitor APIに関する項を参照してください。

これらのメソッドをコールするとき、次のパラメータを指定して、ステータス・モニターを表示する方法を示す必要があります。

これらのURLを使用すると、管理者モニターへのアクセスをPL/SQLアプリケーションから提供できます。または、たとえばワークフロー通知メッセージにURLを組み込むと、ユーザーは通知から管理者モニターにアクセスできます。

注意: Oracle E-Business Suiteでは、関数FND_UTILITIES.OPEN_URLをコールしてWebブラウザを開き、ステータス・モニターのURLなど、指定したURLに接続できます。『Oracle Applications開発者ガイド』のFND_UTILITIES:ユーティリティ・ルーチンに関する項を参照してください。

通知からのゲスト・アクセス

管理者モニターへのゲスト・アクセスをワークフロー通知から提供できます。これを行うには、URLタイプのメッセージ属性を定義して、この属性を通知メッセージに組み込むか、または添付します。いずれかのWF_MONITOR PL/SQLファンクションを使用してゲスト・アクセスのURLを取得し、メッセージ属性の値にこのURLを設定します。通知を受信したユーザーは、「ワークリスト」WebページまたはEメール・アプリケーションから通知を表示して、メッセージ内のリンクをクリックすることによって、管理者モニターにアクセスできます。ユーザーがOracle Applicationsにまだログインしていない場合は、リンクから管理者モニターにアクセスする前に、ログインする必要があります。『Oracle Workflow開発者ガイド』のメッセージ属性の定義に関する項を参照してください。

Oracle E-Business Suiteのフォームからのゲスト・アクセス

Self-Service関数を使用して、Oracle E-Business Suiteアプリケーションからステータス・モニターへのゲスト・アクセスを提供できます。Oracle E-Business Suiteのフォームからこれらの関数をコールするか、または関数が含まれるメニューを別の職責と関連付けられた別のメニューに追加できます。

次の表は、ステータス・モニターへのゲスト・アクセスを提供する関数を示しています。

ゲスト・アクセス関数
関数 説明
WF_G_ACTIVITIES 管理者バージョンのステータス・モニターに、指定したワークフローに対する「アクティビティ履歴」ページを表示します。
WF_G_DIAGRAM 管理者バージョンのステータス・モニターに、指定したワークフローに対する「ステータス・ダイアグラム」ページを表示します。
WF_SSG_ACTIVITIES Self-Serviceバージョンのステータス・モニターに、指定したワークフローに対する「通知履歴」ページを表示します。
WF_SSG_DIAGRAM Self-Serviceバージョンのステータス・モニターに、指定したワークフローに対する「ステータス・ダイアグラム」ページを表示します。

いずれかのゲスト・アクセス関数をコールするとき、関数に次のパラメータを渡す必要があります。

関数FND_FUNCTION.EXECUTEをコールすると、パラメータを指定してゲスト・アクセス関数を実行できます。『Oracle Applications開発者ガイド』の「FND_FUNCTION.EXECUTE」を参照してください。

注意: FND_FUNCTION.EXECUTEをコールするとき、WFA_HTML.conv_special_url_chars() APIを使用して、ステータス・モニターに渡すパラメータ内の特殊文字を変換する必要があります。

次のコード例は、FND_FUNCTION.EXECUTEを使用してWF_G_ACTIVITIES関数を実行する方法を示しています。

itemType := icx_call.encrypt('<your_item_type>');

itemKey := icx_call.encrypt('<your_item_key>');

adminMode := wf_fwkmon.isMonitorAdministrator('<user_name>');

wm := wf_fwkmon.getEncryptedAdminMode(adminMode);

wa := wf_fwkmon.getEncryptedAccessKey('<your_item_type>',
     '<your_item_key>', adminMode);

FND_FUNCTION.EXECUTE(
   FUNCTION_NAME => 'WF_G_ACTIVITIES',
   OPEN_FLAG => 'Y',
   SESSION_FLAG => 'Y',
   OTHER_PARAMS =>
     'itemType='||(wfa_html.conv_special_url_chars(itemType))
     ||'&'||'itemKey='||(wfa_html.conv_special_url_chars(itemKey))
     ||'&'||'wm='||(wfa_html.conv_special_url_chars(wm))
     ||'&'||'wa='||(wfa_html.conv_special_url_chars(wa))
     ||'&'||'retainAM=Y'
     ||'&'||'fExt=X'
   );

『Oracle Applications開発者ガイド』のフォーム開発ステップの概要に関する項およびメニュー・ウィンドウに関する項を参照してください。

メニューの設定

職責内でゲスト・アクセス関数を使用する場合は、その関数を含んだメニューを職責の最上位レベル・メニューに追加する必要があります。WF_G_ACTIVITIESおよびWF_G_DIAGRAM関数は、「ワークフロー・ゲスト・モニター・アプリケーション」(WF_G_MONITOR_APPLICATION)メニューにシードされています。WF_SSG_ACTIVITIESおよびWF_SSG_DIAGRAM関数は、「ワークフロー・ゲスト・セルフサービス・モニター・アプリケーション」(WF_SSG_MONITOR_APPLICATION)メニューにシードされています。

注意: ステータス・モニター関数をメニューに直接追加することはできません。これらの関数を組み込むには、必要な関数を含んだOracle Workflowメニューを追加する必要があります。

「ワークフロー・ゲスト・モニター・アプリケーション」メニューは、ワークフロー管理者Web(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー管理者(新規)」メニュー(FND_WFADMIN_NEW)にシードされています。同様に、「ワークフロー・ゲスト・セルフサービス・モニター・アプリケーション」メニューは、ワークフロー・ユーザーWeb(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー・ユーザー(新規)」メニュー(FND_WFUSER_NEW)にシードされています。

ゲスト・アクセス関数への移行

以前のバージョンのワークフロー・モニターへのアクセスを提供するSelf-Service関数をアプリケーションで使用していた場合、新規ステータス・モニターに移行するには、以前にコールしていた関数を対応する新しい関数で置換します。次の表は、以前のワークフロー・モニターに対する関数と新規ステータス・モニターに対するゲスト・アクセス関数の対応を示しています。

ゲスト・アクセス関数への移行
以前の関数 新規関数
FND_WFMON_ADV WF_G_ACTIVITIES
FND_WFMON_DIAGRAM WF_G_DIAGRAMまたはWF_SSG_DIAGRAM
FND_FNDWFIAS(ITEM_TYPE、ITEM_KEY、ADMIN_MODEおよびACCESS_KEYパラメータを指定してコールされる場合) WF_SSG_ACTIVITIES

関連項目

標準アクセス関数への移行

ステータス・モニター・アクセスのテスト

「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」を使用すると、アプリケーションから提供するモニター・アクセスをテストできます。 「プログラムによるアクセス」ページでは、Oracle Application Framework対応のWebページから「ステータス・モニター」ページに移動するためのURLを取得するコール、またはOracle Application Framework対応のWebページから「ステータス・モニター」ページにリダイレクトするコールがシミュレーションされます。テストURLを取得するか、または試行リダイレクションを実行できます。「プログラムによるアクセス」ページを使用すると、管理者バージョンとSelf-Serviceバージョンの両方のステータス・モニターに対するアクセスを、標準アクセスまたはゲスト・アクセスを使用してテストできます。

「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」には「拡張ワークリスト」ページも含まれており、ワークフロー通知からステータス・モニターへのアクセスをテストできます。ゲスト・アクセスを使用して、通知から管理者バージョンのステータス・モニターへのリンクをテストできます。ワークリストで、ステータス・モニターへのリンクが含まれている通知に移動し、そのリンクを選択して、リンクが提供するアクセスをテストします。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の拡張ワークリストの通知の表示に関する項を参照してください。

メニューの設定

「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」は、Oracle Applicationsで使用できますが、Oracle Applicationsのメニューにシードされていません。このモジュールを使用するには、システム管理者が、そのメニューを職責の最上位レベル・メニューに追加する必要があります。「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」モジュールのメニューの名前は、「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」(WFMON_TEST_APPLICATION)です。たとえば、このメニューは、ワークフロー管理者Web(新規)職責と関連付けられている「ワークフロー管理者(新規)」メニュー(FND_WFADMIN_NEW)に追加するか、またはワークフロー・ユーザーWeb(新規)職責と関連付けられている「ワークフロー・ユーザー(新規)」メニューに追加できます。

さらに、「ワークフロー・モニター・アプリケーションのテスト」モジュールから標準アクセスまたはゲスト・アクセスを使用してステータス・モニターに移動するときは、テストするステータス・モニターのバージョンおよびアクセス・オプションに対するメニューも含んだ職責内からナビゲーションを実行する必要があります。このように実行しない場合は、機能セキュリティ・エラーが発生します。これらのエラーを回避するには、適切なOracle Workflowメニューが、WFMON_TEST_APPLICATIONメニューと同じ最上位レベル・メニューに追加されていることを確認します。

ステータス・モニターのメニューは、次のとおりです。

注意: 「ワークフロー管理者(新規)」メニューには、デフォルトで「ワークフロー管理者アプリケーション」および「ワークフロー・ゲスト・モニター・アプリケーション」メニューが組み込まれています。また、「ワークフロー・ユーザー(新規)」メニューには、デフォルトでワークフロー・セルフサービス・アプリケーションおよび「ワークフロー・ゲスト・セルフサービス・モニター・アプリケーション」メニューが組み込まれています。

  1. 標準アクセスのテスト

  2. ゲスト・アクセスのテスト

関連項目

管理者モニターへのアクセス

『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のSelf-Serviceモニターへのアクセスに関する項

『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の機能セキュリティの概要に関する項

『Oracle Applications開発者ガイド』のメニューおよび機能セキュリティの概要に関する項

標準アクセスのテスト

「プログラムによるアクセス」ページで、Oracle Application Framework対応のWebページからステータス・モニターへの標準アクセスをテストできます。標準アクセスでは、完全なOracle Workflowアプリケーション内の「ステータス・モニター」ページへの疎結合アクセスが提供されます。

標準アクセスのテスト

  1. Webブラウザを使用してシステム管理者が指定した職責にログインし、「プログラムによるアクセス」リンクを選択します。

  2. 「「標準」アクセスのテスト」リンクを選択します。

  3. 「「標準」アクセスのテスト」リージョンに、必要なテスト・オプションを入力します。各オプションは、シミュレーション対象であるoracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.Monitorクラス内のメソッドのメソッド・パラメータに対応します。「Javaによる標準アクセス」を参照してください。

    テスト・オプションは次のとおりです。

  4. 実行するテスト処理を選択します。

  5. 「「標準」処理の実行」ボタンを選択します。

ゲスト・アクセスのテスト

「プログラムによるアクセス」ページで、Oracle Application Framework対応のWebページからステータス・モニターへのゲスト・アクセスをテストできます。ゲスト・アクセスでは、特定のワークフローに対する独立した「ステータス・モニター」ページへの密結合アクセスが提供されます。他のOracle Workflowアプリケーションへのアクセスは提供されません。

ゲスト・アクセスのテスト

  1. Webブラウザを使用してシステム管理者が指定した職責にログインし、「プログラムによるアクセス」リンクを選択します。

  2. 「「ゲスト」アクセスのテスト」リンクを選択します。

  3. 「「ゲスト」アクセスのテスト」リージョンに、必要なテスト・オプションを入力します。各オプションは、シミュレーション対象であるoracle.apps.fnd.wf.monitor.webui.Monitorクラス内のメソッドのメソッド・パラメータに対応します。「Javaによるゲスト・アクセス」を参照してください。

    テスト・オプションは次のとおりです。

  4. 実行するテスト処理を選択します。

  5. 「「ゲスト」処理の実行」ボタンを選択します。

ステータス・モニター・ポートレット

Oracle Workflowには、Oracle Portalページに追加してワークフロー・ステータス情報の要約を表示できる2つのステータス・モニター・ポートレットが用意されています。「エラー・ワークフロー」ポートレットでは、エラーが発生したワークフローに関する管理者情報が提供されます。「ワークフロー」ポートレットでは、ユーザーが所有するワークフローに関するSelf-Service情報が提供されます。

Oracle Portalページへのポートレットの追加

Oracle Application FrameworkのポートレットをOracle Portalページに追加するには、システム管理者によって職責が割り当てられ、その職責のメニューに目的のポートレットに対するメニュー関数が含まれている必要があります。「エラー・ワークフロー」ポートレットは、ワークフロー管理者Web(新規)職責にシードされており、「ワークフロー」ポートレットは、ワークフロー・ユーザー(新規)職責にシードされています。システム管理者によって、これらの職責のいずれかが割り当てられる場合、または目的のポートレットが追加されている別の職責が割り当てられる場合があります。

Oracle Workflowのポートレットが組み込まれた職責が割り当てられると、Oracle Portalを使用して、そのポートレットをOracle Portalページに追加できます。 ポートレット・リポジトリで、「他のプロバイダ」の下のOracle Application Frameworkプロバイダを選択し、Oracle Workflowのポートレットにアクセスします。詳細は、Oracle Portalオンライン・ヘルプ、または『Oracle Application Server Portal Tutorial』のページへのポートレットの追加に関する項を参照してください。

「エラー・ワークフロー」ポートレット

「エラー・ワークフロー」ポートレットでは、エラーが発生したワークフローに関する管理者情報が提供されます。ポートレットには、先週中に開始され、エラーが発生したすべてのワークフローが表示されます。ワークフローの管理者権限を持っている場合は、このリストにはすべてのユーザーが所有するワークフローが表示されます。ワークフローの管理者権を持っていない場合は、自分が所有するワークフローのみが表示されます。「項目キー」列の項目キーのリンクを選択すると、管理者モニターの「アクティビティ履歴」ページにワークフローのアクティビティ履歴を表示できます。

「エラー・ワークフロー」ポートレットへのアクセス権の取得

「エラー・ワークフロー」ポートレットのメニュー関数はWF_ADMIN_STATUS_PORTLETです。この関数は、ワークフロー管理者Web(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー管理者(新規)」メニュー(FND_WFADMIN_NEW)にシードされています。 「エラー・ワークフロー」ポートレットへのアクセス権が付与されるには、システム管理者によって次のいずれかのステップが実行される必要があります。

「ワークフロー」ポートレット

「ワークフロー」ポートレットでは、所有しているワークフローに関するSelf-Service情報が提供されます。ポートレットには、所有していて2週間以内に開始されたすべてのワークフローが表示されます。「ワークフロー」列のワークフロー識別子のリンクを選択すると、Self-Serviceモニターの「通知履歴」ページにワークフローの通知履歴を表示できます。ワークフロー識別子は、ワークフローにユーザー・キーが指定されている場合はユーザー・キー、ユーザー・キーが指定されていない場合は項目キーです。

「ワークフロー」ポートレットへのアクセス権の取得

「ワークフロー」ポートレットのメニュー関数はWF_SS_STATUS_PORTLETです。この関数は、ワークフロー・ユーザーWeb(新規)職責と関連付けられた「ワークフロー・ユーザー(新規)」メニュー(FND_WFUSER_NEW)にシードされています。 「ワークフロー」ポートレットへのアクセス権が付与されるには、システム管理者によって次のいずれかのステップが実行される必要があります。