Oracle Workflow管理者ガイド リリース12 E05663-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、Oracle Workflowの要件とOracle Workflowをサイトで設定するための必須ステップについて説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
Oracle Workflowをインストールした後、企業サイト向けに実装するために、企業に適した作業環境とコンポーネントを設定します。
関連項目
Oracle Workflowのハードウェア要件とソフトウェア要件
Oracle Workflow Serverのバージョンの確認
Oracle Workflowのコンポーネントに必要なハードウェアとソフトウェアの構成は、次のとおりです。
Oracle Workflow Builderは、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。Oracle Workflow Builderのインストールには、Builderに必要なOracle Net ServicesおよびRequired Support Filesが含まれています。Oracle Workflow Builderは、次の要件を満たすIBM、Compaqまたは完全に互換性のあるパーソナル・コンピュータにインストールしてください。
Pentium以上のプロセッサ
66MHz以上のクロック・スピード(90MHz以上を推奨)
ネットワーク・カード
SVGAカラー・モニター
Microsoft Windows 2000またはWindows XP
Oracle Workflow Builder、Oracle Net ServicesおよびRequired Support Filesをインストールするための65MB以上の空きディスク領域
32MB以上のメモリー(64MBを推奨)
注意: Oracle Net ServicesではMicrosoft社のTCP/IPドライバが必要であり、このドライバのみをサポートしています。
Oracle Workflow Serverは、次の要件を満たす必要があります。
Oracle Database 10g リリース2以降、Enterprise EditionまたはStandard Edition 『Oracle Applications インストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』を参照してください。
Oracle Workflow ServerをOracleホームにインストールした場合は、40MB以上の空きディスク領域
128MB以上のメモリー(256MBを推奨)
使用しているOracle Databaseのリリースに対応するOracle Net Services
使用しているOracle Databaseのリリースに対応するSQL*Plus
Eメール通知を送受信するには、アウトバウンド・メッセージ用にはSMTPメール・サーバーを、インバウンド・メッセージ用にはIMAP4準拠メール・サーバーを設定する必要があります。
Secure Sockets Layer(SSL)を介してSMTPサーバーに接続するには、SMTPサーバーにStunnelがインストールされている必要があります。
HTMLファイルが添付されたEメール通知を送信し、またはそれに対して応答するには、Eメール・アプリケーションにHTML添付ファイルのサポート機能が必要です。また、添付ファイルを表示するには、JavaScriptとフレームをサポートするWebブラウザ・アプリケーションが必要です。
Oracle WorkflowのWebページの場合、Oracle HTTP Serverがサーバー・マシンにインストールされている必要があります。 Oracle HTTP Serverは、Oracle Application Serverに含まれています。 『Oracle Applications インストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』を参照してください。
Oracle WorkflowのWebページを表示するには、Microsoft Internet Explorerバージョン6.0またはMozilla Firefoxバージョン1.5など、Oracle ApplicationsでサポートされているWebブラウザ・アプリケーションが必要です。
証明書ベースのデジタル署名を使用して通知応答に署名するには、Microsoft Windows 2000またはWindows XPのPCを使用する必要があります。 また、Oracle WorkflowのWebページで通知にアクセスするには、Microsoft Internet Explorerバージョン6.0を使用する必要があります。
ワークフローXMLローダーを使用するには、Java Development Kit(JDK)バージョン5.0をインストールしておく必要があります。
「ワークフロー構成」ページを使用して、自社組織に対するデフォルトのOracle Workflowユーザー設定を設定します。「ワークフロー構成」ページでは、ワークフロー管理者ロールも定義できます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。
ディレクトリ・サービスが、Oracle Workflow機能を利用しワークフロー通知を受信する組織内のユーザーおよびロールについて、情報を提供するように設定されていることを確認します。 Oracle Applicationsのインストール時には、Oracle Applications統一環境からのユーザーおよびロール用のディレクトリ・サービス・ビューが自動的に実装されます。「Oracle Workflowのディレクトリ・サービスの設定」を参照してください。
システム上のメインのワークフロー・エンジンの負荷とスループットを管理できるように、バックグラウンドのワークフロー・エンジンを設定します。メインのエンジンとバックグラウンド・エンジンのコストのしきい値レベルを指定して、エンジンで処理するアクティビティと延期するアクティビティを決定します。「バックグラウンドのワークフロー・エンジンの設定」を参照してください。
イベント・サブスクリプション処理とワークフロー・プロセス・イベント・アクティビティを使用してシステム間でビジネス・イベントを伝達できるように、ビジネス・イベント・システムを設定します。「ビジネス・イベント・システムの設定」を参照してください。
WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES、WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_H、WF_ITEM_ATTRIBUTE_VALUESおよびWF_ITEMS表をパーティション化すると、パフォーマンスを改善できます。「ワークフロー表のパーティション化」を参照してください。
英語以外の言語でOracle Workflowを使用する場合は、追加の言語を設定します。「追加言語の設定」を参照してください。
ユーザーがEメールで通知を受け取れるようにする場合は、1つ以上の通知メーラーを設定します。「通知メーラーの導入」を参照してください。
Eメール通知用のテンプレートを変更できます。「メッセージ・テンプレートの変更」を参照してください。
選択した職責に応じて、「拡張ワークリスト」、「個人ワークリスト」および「通知の検索」Webページにアクセスできるように設定できます。「ユーザーの職責へのワークリスト関数の追加」を参照してください。
「通知の詳細」ページからユーザーが利用できる再割当てモードを制御する「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションを使用できます。「「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションの設定」を参照してください。
「WF: 休暇ルール項目タイプ」選択肢タイプおよび「WF: 休暇ルール - 「すべて」の許可」プロファイル・オプションを使用して、ユーザーが休暇ルールを定義してワークリストのアクセス権を付与できる項目タイプを制御できます。 「通知処理オプションの設定」を参照してください。
ユーザーが通知応答で電子署名を使用できるよう設定できます。「電子署名の設定」を参照してください。
Oracle WorkflowのWebページに表示される会社のロゴをカスタマイズできます。「Oracle WorkflowのWebページのロゴのカスタマイズ」を参照してください。
Oracle Workflowのアイコン・サブディレクトリにアイコンを追加して、ワークフロー・プロセスのダイアグラム表示をカスタマイズできます。定義した各アクティビティに、カスタム・アイコンを使用できます。「Oracle Workflowへのカスタム・アイコンの追加」を参照してください。
Oracle Workflowとカスタム・プロセス定義を他の支社に展開する前に、ユーザーがそのデータにアクセスできるレベルを指定して、データが変更されるのを防ぐことができます。「Oracle Workflowのアクセス保護の概要」を参照してください。
ワークフロー定義ローダーを使用すると、Oracle Workflow Builderを使用せずに、フラット・ファイルからデータベースにワークフロー・プロセスの定義をロードできます。「ワークフロー定義ローダーの使用」を参照してください。
また、ワークフローXMLローダーを使用して、データベースとフラット・ファイル間でビジネス・イベント・システムのオブジェクトのXML定義をロードできます。「ワークフローXMLローダーの使用」を参照してください。
Oracle Workflowのセキュリティの構成に関する詳細は、「Oracle Workflowのセキュリティ」を参照してください。
実行中のOracle Workflow Serverのバージョンを判断する場合は、SQL*Plusを使用してスクリプトwfver.sqlを実行すると、Oracle Workflowデータベース・アカウントに接続できます。「wfver.sql」を参照してください。
また、ワークフロー定義ローダー、Oracle Workflow Builder、通知メーラー、ワークフロー・モニターなど、Oracle Workflowのすべてのモジュールでは、稼働しているOracle Workflow Serverのバージョンとの互換性が自動的に検証されます。このバージョンの互換性チェックを使用すると、Oracle Workflow 2.0.3データベース上でOracle Workflow Builder 2.6.3を実行するなどの問題を回避できます。
この表は、Oracle Workflowの設定ステップと、各ステップが必須かオプションかを示しています。オプションのステップは、それに関連する機能や、特定のビジネスの一連の機能を使用する計画がある場合にのみ実行します。
ステップ番号 | 要件 | ステップ |
---|---|---|
ステップWF-1 | オプション | ワークフロー表のパーティション化 |
ステップWF-2 | 必須 | グローバル・ユーザー作業環境の設定 |
ステップWF-3 | 必須 | Oracle Workflowのディレクトリ・サービスの設定 |
ステップWF-4 | オプション | 追加言語の設定 |
ステップWF-5 | 必須 | バックグラウンドのワークフロー・エンジンの設定 |
ステップWF-6 | オプション | 通知メーラーの導入 |
ステップWF-7 | オプション | メッセージ・テンプレートの変更 |
ステップWF-8 | オプション | ユーザーの職責へのワークリスト関数の追加 |
ステップWF-9 | オプション | 「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションの設定 |
ステップWF-10 | オプション | 通知処理オプションの設定 |
ステップWF-11 | オプション | 電子署名の設定 |
ステップWF-12 | オプション | Oracle WorkflowのWebページのロゴのカスタマイズ |
ステップWF-13 | オプション | Oracle Workflowへのカスタム・アイコンの追加 |
ステップWF-14 | 必須 | ビジネス・イベント・システムの設定 |
次のフローチャートは、Oracle Workflowの設定ステップと、必須かオプションかを示しています。
設定フローチャート
大きな表や索引を使用するときの主要な問題を解決するには、パーティションと呼ばれる管理しやすい小さな単位に表を分割(パーティション化)します。パーティション表にアクセスするためにSQL問合せとDML文を変更する必要はありませんが、パーティションを定義すると、DDL文は表または索引全体ではなく、個々のパーティションにアクセスして操作できるようになります。このように、パーティション化により、大きなデータベース・オブジェクトの管理を簡素化できます。また、パーティション化はアプリケーションに対して完全に透過的です。
wfupartb.sqlというスクリプトを実行して、ランタイム・ステータス・データを格納する特定のワークフロー表をパーティション化することもできます。パフォーマンス改善のため、このステップを実行することをお薦めします。
このスクリプトにより、4つのワークフロー表がパーティション化され、関連する索引が再作成されます。次の表に、このスクリプトの対象となるワークフロー表と索引を示します。
表 | 索引 |
---|---|
WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES | WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_PK、WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_N1およびWF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_N2 |
WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_H | WF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_H_N1およびWF_ITEM_ACTIVITY_STATUSES_H_N2 |
WF_ITEM_ATTRIBUTE_VALUES | WF_ITEM_ATTRIBUTE_VALUES_PK |
WF_ITEMS | WF_ITEMS_PK、WF_ITEMS_N1、WF_ITEMS_N2およびWF_ITEMS_N3 |
パーティション化スクリプトが失敗した場合に回復できるように、スクリプトを実行する前に、前述の4つの表のバックアップを作成する必要があります。
このスクリプトを実行するには、表と索引の表領域に十分な空き領域が必要です。このスクリプトでパーティション表を作成中には、基礎となる表と同じ表領域内に、表より少し大きいディスク領域が必要となります。同様に、索引の表領域にも十分な空き領域が必要です。
また、スクリプト完了までに十分な時間を見込む必要があります。所要時間は、表データの量に応じて異なります。旧リリースからのアップグレード後のように、表に既存のデータが含まれている場合は、Oracle Workflowの初回インストール後のように表が空の場合に比べて、スクリプトの完了までに時間がかかります。最短時間で完了するには、このスクリプトを設定プロセスのできるだけ早い段階で実行します。
重要: Oracle Net Servicesを介してパーティション化スクリプトを実行する場合は、開始前にTWO_TASK変数を設定する必要があります。
wfupartb.sqlスクリプトは、$FND_TOPのadmin/sqlサブディレクトリに格納されています。このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <apps_user>/<apps_passwd> @wfupartb <fnd_user>
<fnd_passwd> <apps_user> <apps_passwd>
次に例を示します。
sqlplus apps/apps @wfupartb applsys apps apps apps
パーティション化スクリプトが失敗した場合は、必要なクリーン・アップを手動で実行する必要があります。このスクリプトによる操作はnologgingモードでのDDL操作のため、ロールバックはできません。
関連項目
ユーザーは、ユーザー設定を指定して、Oracle Workflowとの対話方法を制御できます。 ワークフロー管理者には、「ワークフロー構成」ページを使用して、会社全体のユーザー設定のデフォルト値をグローバルに設定するためのアクセス権も付与されています。 各ユーザーは、Oracle Applicationsの「作業環境」ページでユーザー設定を変更して、いつでもデフォルトのユーザー設定を上書きできます。
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の設定項目の設定に関する項を参照してください。
グローバル作業環境の設定
Webブラウザを使用して、システム管理者が指定した職責およびナビゲータ・パスで「ワークフロー構成」ページに移動します。「Oracle Workflow管理者のナビゲータ・パス」を参照してください。
注意: 「ワークフロー構成」ページでグローバル・ワークフロー作業環境を設定するには、ワークフロー管理者権限が必要です。管理者権限を持っていない場合、グローバル・ワークフロー作業環境を表示できますが変更はできません。 Oracle Applicationsのインストール後、ワークフロー管理者権限は、最初にSYSADMINユーザーにデフォルトで割り当てられます。この割当ては、このページで変更できます。
「ワークフロー・システム管理者」フィールドで、ワークフロー管理者権限を割り当てるロールを選択します。 このロールに関連付けられたユーザーは、このページでグローバル・ワークフロー作業環境の設定、ユーザーの通知の表示と応答、ユーザーの不在時に通知を自動的に処理するためのルールの定義、ステータス・モニターで特定のユーザーが所有するワークフローの表示と管理操作を実行できます。さらに、開発者スタジオでテスト・ワークフローを実行し、イベント・マネージャでビジネス・イベント・システムのオブジェクトを管理して、テスト・イベントを起動できます。「Oracle Workflowのディレクトリ・サービスの設定」を参照してください。
開発環境のように、すべてのユーザーとロールにワークフロー管理者権限を付与する場合は、「ワークフロー・システム管理者」フィールドにアスタリスク(*)を入力します。
注意: 「ワークフロー構成」ページにアクセスしないで、ワークフロー管理者権限が現在付与されているロールを確認するには、次のコマンドを使用します。
select text
from wf_resources
where name = 'WF_ADMIN_ROLE';
Oracle Workflowのインストール後に、「ワークフロー・システム管理者」の作業環境をデフォルトの設定から管理者権限を付与するロールに変更する必要があります。 インストール後のデフォルト設定はSYSADMINです。「ワークフロー構成」ページにアクセスし、必要な環境設定を指定するには、SYSADMINユーザーとしてログインする必要があります。
注意: SYSADMINロールは、Oracle Applicationsの職責「システム管理者」に関連付けられているロールとは異なります。ワークフロー管理者権限をOracle Applicationsのこの職責またはその他の職責に割り当てる場合は、「ワークフロー・システム管理者」の環境設定をその職責に関連付けられているワークフロー・ロールの内部名に設定する必要があります。
WF_ROLESビューを問い合せて、職責のロール名を検索できます。たとえば、Oracle Applicationsの様々な管理者の職責のロール名を検索するには、次のコマンドを使用します。
select name, display_name
from wf_roles
where display_name like '%Admin%';
「ワークフロー・システム管理者」の環境設定を職責のロール名に設定する場合、その職責を持つすべてのOracle Applicationsユーザーにはワークフロー管理者権限が付与されます。
注意: 各ユーザーの通知のコンテンツにアクセスするには、通知メーラーでOracle Application Frameworkコンテンツへのアクセスに使用するユーザーにワークフロー管理者権限が必要です。 「ワークフロー・システム管理者」の作業環境を変更する場合は、「フレームワーク・ユーザー」メーラー・パラメータが「ワークフロー・システム管理者」ロールのメンバー・ユーザーに設定されていることを確認してください。また、「ワークフロー・システム管理者」の作業環境を職責に設定する場合は、「フレームワーク・ユーザー」メーラー・パラメータがその職責を持つユーザーに設定されていることを確認してください。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
Oracle Internet Directoryと統合する場合は、接続先のLDAPディレクトリのLightweight Directory Access Protocol(LDAP)サーバー情報を指定します。Oracle Application ServerをOracle E-Business Suiteとともにインストールした際にこれらのパラメータをすでに構成している場合は、設定した値が表示されます。 詳細は、『Installing Oracle Application Server 10g with Oracle E-Business Suite Release 12』(OracleMetaLink Note 376811.1)および『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracle Single Sign-On統合に関する項を参照してください。
ホスト: LDAPディレクトリが存在するホスト。
ポート: ホスト上のポート。
ユーザー名: LDAPサーバーへの接続に使用するLDAPユーザー・アカウント。このユーザー名は書込み権限が必要で、LDAPディレクトリにバインドする必要があります。 次に例を示します。
cn=orcladmin
旧パスワード: 現在のLDAPパスワードを入力します。パスワードの変更前に、Oracle Workflowによりパスワードが検証されます。
新パスワード: 使用する新しいLDAPパスワードを入力します。パスワードは、5文字以上にする必要があります。
パスワードの繰返し: 確認のために新しいLDAPパスワードをもう一度このフィールドに入力します。「新LDAPパスワード」フィールドに入力した値と同じ値を入力する必要があります。
注意: LDAPパスワードの値は、アスタリスクで表示され、暗号化されて格納されます。
変更ログ・ベース・ディレクトリ: 変更ログが格納されるLDAPノード。 次に例を示します。
cn=changelog
ユーザー・ベース・ディレクトリ: ユーザー・レコードの検索先のLDAPノード。 次に例を示します。
cn=Users,dc=oracle,dc=com
ビジネス・イベント・システムでOracle Workflowインストールを識別するローカル・システムの詳細を指定します。『Oracle Workflow開発者ガイド』のシステムに関する項を参照してください。
システム名: Oracle Workflowがインストールされているデータベースのシステム名。Oracle Workflowのイベント・マネージャには、インストール時にこのデータベースのシステム定義が自動的に作成されます。
ステータス: ローカル・システムの実行ステータスを選択します。
使用可能: サブスクリプションがすべてのイベントで実行されます。Oracle Workflowでは、システムのステータスはデフォルトで「使用可能」に設定されます。
ローカル専用: サブスクリプションが、ローカル・システムで発生したイベントでのみ実行されます。
外部のみ: サブスクリプションが、ローカル・システムのインバウンド・エージェントで受信したイベントでのみ実行されます。
使用不能: サブスクリプションがすべてのイベントで実行されません。
注意: ローカル・システムの設定は、各Oracle Workflowインストールに固有です。ビジネス・イベント・システムのデータを他のシステムにレプリケートした場合は、個別に設定する必要があります。
ユーザーのデフォルトのワークフロー作業環境を指定します。
通知形式: Oracle WorkflowでユーザーにEメール通知を送信するかどうかを指定し、送信する場合はその形式を指定します。ユーザーは、ユーザー自身のOracle E-Business Suiteの環境設定で別の通知形式を指定すると、このデフォルト設定を上書きできます。
添付ファイル付きHTMLメール: 「通知の詳細」ページへのリンク付きのHTML形式のEメールとして通知が送信されます。ユーザーがEメールを読むには、HTML形式のEメール・クライアントを使用する必要があります。
HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール: 通知がプレーン・テキストEメールとして送信されますが、添付ファイルとしてHTML形式の通知および「通知の詳細」ページへのリンクが添付されます。
プレーン・テキスト・メール: 通知がプレーン・テキストのEメールとして送信されます。
プレーン・テキスト要約メール: すべての通知の要約がプレーン・テキストのEメールとして送信されます。個々の通知を表示して処理するには、「ワークリスト」Webページを使用する必要があります。
メールを送信しない: 通知はEメールとして送信されません。通知を表示して処理するには、「ワークリスト」Webページを使用する必要があります。
HTMLメール: 通知は、HTML形式のEメールでのみ送信されます。標準の添付ファイルはありません。ただし、個別の通知にカスタムの添付ファイルが定義されていた場合、それらの添付ファイルはそのまま添付されます。ユーザーがEメールを読むには、HTML形式のEメール・クライアントを使用する必要があります。
HTML要約メール: すべての通知の要約が、「ワークリスト」ページへのリンク、および「通知の詳細」ページの各通知へのリンク付きのHTML形式のEメールとして送信されます。個々の通知を表示して処理するには、「ワークリスト」Webページを使用する必要があります。
注意: Eメール通知を送信するには、通知メーラーを構成して実行する必要があります。さらに、Eメール通知を受信するユーザーは、Eメール・アドレスが定義されている必要があります。Oracle Diagnosticsを使用して診断テストを実行すると、通知作業環境がEメール受信に設定されているすべてのユーザーについて、Eメール・アドレスが定義されていることをチェックできます。「通知メーラーの導入」、「Oracle Workflowのディレクトリ・サービスの設定」および「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
ユーザーの通知作業環境でEメール通知が設定されている場合でも、ユーザーは「ワークリスト」Webページから通知に常にアクセスできます。
注意: Oracle Workflowでは、「使用不能」という通知作業環境も使用します。この値は、ユーザーのEメール・アドレスが無効な場合にユーザーの作業環境レベルで自動的に設定されます。 グローバル通知作業環境は、この値に設定しないでください。
ブラウザ署名DLLの場所: Capicom.dllファイルの場所。Microsoft Internet Explorerブラウザで暗号化を伴うWebページ操作を行う際に使用されます。この環境設定が必要なのは、証明書ベースのデジタル署名を使用して通知応答を確認し、ユーザーがMicrosoft Internet Explorerを使用してOracle Applicationsにアクセスする場合のみです。
デフォルトでは、この環境設定は、MicrosoftのWebサイトからCapicom.dllファイルをダウンロード可能なURLに設定されます。ほとんどの場合、この設定を変更する必要はありません。ただし、Capicom.dllファイルの場所を変更した場合、またはこのファイルのコピーをローカル・ネットワーク上に格納してその場所を指し示す場合は、この環境設定を更新できます。
証明書ベースの署名の設定については、「デジタル署名の証明書のロード」を参照してください。
インストールされているOracle ApplicationsのJInitiatorプラグインの詳細を確認します。Oracle Workflowでは、JInitiatorを使用して、通知にリンクするOracle Applicationsフォームを起動します。
クラスID: このバージョンのJInitiatorのクラス識別子。
ダウンロード場所: JInitiator実行可能ファイルがユーザーのクライアント・マシンにダウンロードされる際の場所。
バージョン: JInitiatorのバージョン番号。
注意: 通知およびDLLの場所のグローバルな設定は、-WF_DEFAULT-という特殊なユーザー名で、Oracle Workflow作業環境表に保存されます。ワークフロー管理者、LDAP、ローカル・システムおよびJInitiatorの情報は、Oracle Workflowのリソース表に保存されます。
Oracle Workflowでは、ディレクトリ・サービスが、Oracle Workflow機能を利用しワークフロー通知を受信する組織内のユーザーおよびロールについて、情報を提供するように設定されている必要があります。Oracle Workflowは、次のビューによりこのユーザーおよびロールの情報を参照します。
WF_USERS: 個々のユーザー。
WF_ROLES: ロール。1人以上のユーザーをメンバーにすることができます。
WF_USER_ROLES: ユーザーとユーザーがメンバーであるロールとの関連付け。
注意: ロールには、個々のユーザーのみをメンバーとして加えることができます。ロールに別のロールを含めることはできません。 ただし、階層内で複数のロールを相互に関連付けることができるため、1つのロールが割り当てられたユーザーは、その上位ロールのメンバーシップも自動的に継承します。
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_V: ユーザーのロールへの割当て。直接割り当てられたロール、およびロール階層関連から継承されたロールの両方が含まれます。
「ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビュー」を参照してください。
Oracle Workflowには事前定義済のディレクトリ・サービスが用意されており、Oracle Applications統一環境からのユーザーとロールのディレクトリ・サービス・ビューがインストール時にデフォルトで実装されます。 「Oracle Workflowのディレクトリ・サービスの設定」を参照してください。
必須の列を含むカスタム・ビューを定義して、独自のディレクトリ・サービスを作成することもできます。 ただし、Oracle Workflowが提供する事前定義済のディレクトリ・サービスのみがサポートされることに注意してください。『Oracle Workflow開発者ガイド』のOracle Workflowのサポート・ポリシーに関する項を参照してください。
Oracle Workflowには、WF_LOCAL_ROLESとWF_LOCAL_USER_ROLESというローカル・ディレクトリ・リポジトリ表が用意されています。WF_USERS、WF_ROLESおよびWF_USER_ROLESビューの実装には、必ずこれらの表を含める必要があります。
WF_LOCAL_ROLESにはロールの情報が格納されます。この情報には、そのロールが個々のユーザーも表すことを示すユーザー・フラグも含まれます。この表には、WF_USERSビューおよびWF_ROLESビューに必須の列と同様の列があります。
WF_LOCAL_USER_ROLESには、ユーザーとロールの関連付けについての情報が格納されます。この表には、WF_USER_ROLESビューに必須の列と同様の列があります。
Oracle Workflowには、拡張ディレクトリ・サービス機能をサポートするための表も用意されています。
WF_LOCAL_ROLES_TLには、WF_USERSおよびWF_ROLESビューでの複数言語サポート(MLS)用に変換済の表示名および説明が格納されます。
WF_ROLE_HIERARCHIESには、ロール間の階層関連についての情報が格納されます。
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTSには、ユーザーのロールへの割当て(直接割り当てられたロール、および継承されたロール)に関する情報が格納されます。
ワークフロー・ローカル表には、他の様々なOracle Applicationsモジュールからの正規化されていないユーザーおよびロールの情報が格納されるため、ディレクトリ・サービス・ビューがこの情報にアクセスするときのパフォーマンスが向上します。また、該当するワークフロー・ディレクトリ・サービスのPL/SQL APIをコールして、アドホックのユーザーおよびロールを保存するためにワークフロー・ローカル表を使用することもできます。
パフォーマンスを向上させるために、有効期限が切れたアドホックのユーザーおよびロールをワークフロー・ローカル表から定期的に削除する必要があります。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のDirectoryに関する項を参照してください。
詳細は、『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・ディレクトリ・サービスAPIに関する項、『Oracle Workflow開発者ガイド』のアドホックのユーザーおよびロールに関する項、および「Oracle Workflowのセキュリティ」を参照してください。
Oracle Applications内のWorkflowのディレクトリ・サービスの設定
Oracle Workflowでは、パフォーマンス改善のために、Oracle Workflowは正規化されていない情報がワークフロー・ローカル表に保持されるディレクトリ・サービス・モデルを使用します。ワークフロー・ローカル表には、他の様々なOracle Applicationsモジュールからのユーザーおよびロールの情報に加え、アドホックのユーザーおよびロールも格納されるため、WF_USERS、WF_ROLES、WF_USER_ROLESおよびWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vの各ビューがこの情報にアクセスするときのパフォーマンスが向上しました。ソース・モジュールがアプリケーション表に格納したユーザーおよびロールの情報とワークフロー・ローカル表に格納された情報の同期をとる必要があります。
ディレクトリ・サービス・ビュー
ワークフローの事前定義済のWF_USERS、WF_ROLES、WF_USER_ROLESおよびWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vの各ディレクトリ・サービス・ビューは、正規化されていない情報が格納されたワークフロー・ローカル表にのみ基づきます。これらのビュー定義は、インストール時に自動的に作成されます。「ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビュー」を参照してください。
WF_USERSは、ユーザー・フラグがYに設定されたWF_LOCAL_ROLES、およびWF_LOCAL_ROLES_TLに基づいています。
WF_ROLESは、WF_LOCAL_ROLESおよびWF_LOCAL_ROLES_TLに基づいています。
WF_USER_ROLESは、WF_LOCAL_USER_ROLESに基づいています。
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vは、WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTSに基づいています。
注意: 独自のカスタム・ビュー定義を作成してディレクトリ・サービスをカスタマイズできます。その場合は、必須の列を定義し、ワークフロー・ローカル表にマップする必要があります。ただし、Oracle Workflowが提供する事前定義済のディレクトリ・サービス・ビューのみがサポートされることに注意してください。『Oracle Workflow開発者ガイド』のOracle Workflowのサポート・ポリシーに関する項を参照してください。
ユーザー・フラグがYに設定され、個々のユーザーとしてマークされたWF_LOCAL_ROLES内のロールのみが、Oracle Applicationsユーザーを表すロール(FND_USER表に基づく)、Oracle Trading Community Architecture(TCA)個人パーティを表すロール、TCA担当者(関連パーティ)を表すロール、またはアドホック・ユーザーを表すロールです。その他のアプリケーション表に基づくレコードは、ロールとしてのみ扱われ、ユーザー・フラグがNに設定されます。WF_LOCAL_USER_ROLES表は、Oracle Applicationsユーザー、TCA個人パーティおよびTCA担当者を、他のアプリケーションが定義したロールに関連付けるために使用されます。
注意: Oracle ApplicationsユーザーをOracle Human Resources個人に関連付けることができます。この場合、一部の個人の情報がWF_LOCAL_ROLES内のユーザーのレコードと結合されます。そのような結合レコードでは、元のシステムがFND_USRからPERに変更され、表示名はOracle Human Resourcesから取得されますが、内部名はFND_USERのOracle Applicationsユーザー名であり、ユーザー・フラグはYに設定されたままです。
また、各Oracle Human Resourcesの個人は、元のシステムがPER_ROLEでユーザー・フラグがNに設定されたロールとしてWF_LOCAL_ROLESに表されます。このレコードは、個人がOracle Applicationsユーザーにリンクされているかどうかにかかわらず影響を受けません。
次の表に、Oracle ApplicationsユーザーとOracle Human Resources個人がWF_LOCAL_ROLESに格納される方法の違いをまとめます。
ロールのタイプ | 元システム | User_Flag |
---|---|---|
Oracle Human Resources個人にリンクされていないOracle Applicationsユーザー | FND_USR | Y |
Oracle Human Resources個人にリンクされたOracle Applicationsユーザー | PER | Y |
Oracle Human Resources個人 | PER_ROLE | N |
Oracle ApplicationsユーザーをOracle Human Resources個人にリンクするには、Oracle Applicationsの「ユーザー」ウィンドウに移動し、そのユーザーの「個人」フィールドで適切な個人名を選択します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の「ユーザー」ウィンドウに関する項を参照してください。
1人のOracle Human Resources個人は、1人のOracle Applicationsユーザーにのみリンクできます。1人の個人を複数のユーザーにリンクすると、その個人に対する通知にアクセスできなくなることがあり、通知が完了するのを待っている間、ワークフロー・プロセスが停止することがあります。また、1人の個人を複数のユーザーに割り当てると、他のOracle Applicationsモジュールでもエラーが発生することがあります。このため、1人のOracle Human Resources個人に複数のOracle Applicationsユーザーをリンクしないでください。
WF_LOCAL_ROLES表およびWF_LOCAL_USER_ROLES表は、正規化されていない情報の提供元であるOracle Applications内の元のシステムによってパーティション化されます。パーティション化によって、データ・アクセスが高速になり、元の各システムをそれぞれのワークフロー・ローカル表と同期させることも可能になります。各表には、アドホックのユーザーとロール、および独自のパーティションがないシステムからのデータが格納される、別個のパーティションもあります。
元の各システムのパーティション情報は、WF_DIRECTORY_PARTITIONS表に格納されます。次のシステムのパーティションがあります。
WF_LOCAL_ROLES: アドホックのユーザーとロール、および独自のパーティションがないシステムからのデータ。
FND_USR: Oracle Human Resources個人にリンクされている、またはリンクされていないFNDユーザー。
FND_RESP: FND職責。
PER_ROLE: HR担当者。
POS: HR職階。
AMV_APPR: MarketView承認。
AMV_CHN: MarketViewチャネル。
ENG_LIST: Engineering承認リスト。
HZ_GROUP: TCAグループ。
HZ_PARTY: TCA個人パーティとTCA担当者。
GBX: Federal HRグループ・ボックス。
HTB_SEC: このパーティションはバルク同期には追加されません。
PQH_ROLES: 職階管理ロール。
UMX: ユーザー管理ロール。このパーティションはバルク同期には追加されません。
注意: 通常、各パーティションには、対応するシステムからのレコードのみが含まれます。ただし、FND_USRパーティションには、オペレーティング・システム値がFND_USRであるロール(リンクされていないOracle Applicationsユーザー)とオペレーティング・システム値がPERのロール(Oracle Human Resources個人にリンクされたOracle Applicationsユーザー)の両方を含めることができます。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のアドホックのユーザーおよびロールに関する項を参照してください。
ワークフローのユーザーおよびロール情報の同期
Oracle Workflowのユーザーおよびロール情報のソースであるOracle Applicationsモジュールごとに、ソース・アプリケーション表に格納された情報をワークフロー・ローカル表内の正規化されていない情報と同期させる必要があります。ワークフロー・ローカル同期APIを使用して、この同期を実行します。
増分同期
Oracle Workflowでは、インストール時に、関連するすべての元のシステムのユーザーおよびロール情報の初期同期が自動的に実行されます。その後は、ソース・モジュールからのユーザーおよびロール情報とワークフロー・ローカル表の同期を継続して行う必要があります。 アプリケーション表にユーザーおよびロール情報を格納する各Oracle Applicationsモジュールでは、ワークフロー・ローカル同期APIを使用して、ユーザーおよびロール情報とワークフロー・ローカル表内の情報が自動的に増分同期されます。
バルク同期
必要な場合は、「WF LOCAL表の同期化」コンカレント・プログラムでバルク同期を実行できます。このプログラムは、影響を受けるモジュールのワークフロー・ローカル表の情報を定期的に更新します。 このコンカレント・プログラムはトラブルシューティングおよび診断、または増分同期が自動的に実行されない場合に、ワークフロー・ローカル表と製品アプリケーションに格納されているユーザーおよびロール情報を同期するために提供されています。
Oracle Workflowには、ワークフロー・ローカル表の同期化プログラムの10個のインスタンス(元のシステムごとに1つ)が含まれるワークフロー・ローカル表の同期化という要求セットが用意されています。この要求セットを使用して、一度にすべての元のシステムに要求を発行できます。このプログラムのインスタンスは同時に実行できないため、各要求は独立したステージとして定義され、ステージは順に実行されます。デフォルトでは、最低限の同期を行うために要求セットは1日1回実行されるようにスケジュールされます。要求セットの実行スケジュールを変更して、同期の頻度を増やすことができます。
増分同期が正常に実行されない製品に対してのみバルク同期プログラムを実行する必要があります。 「ワークフローLOCAL表の同期化」要求セットを製品のサブセットに対して実行する必要がある場合は、この要求セットから他の製品の元のシステムについて、バルク同期プログラムのインスタンスを削除できます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の要求セットの定義に関する項を参照してください。
注意: 製品でロール階層を使用する場合は、バルク同期に追加しないでください。この場合、製品では増分同期を実行する必要があります。
「ワークフローLOCAL表の同期化」要求セットの発行
Oracle Applicationsの「要求の発行」フォームに移動します(システム管理者: 「要求」->「実行」)。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
要求セットの実行を選択し、実行する要求セットとして「ワークフローLOCAL表の同期化」を選択します。
プログラムのパラメータに対する値を入力します。 「WF LOCAL表の同期化コンカレント・プログラムに対する単一の要求の発行」を参照してください。
この要求セットのスケジュールを定義するための印刷オプションと実行オプションを選択した後、「発行」を選択して要求を発行します。
WF LOCAL表の同期化コンカレント・プログラムに対する単一の要求の発行
Oracle Applicationsの「要求の発行」フォームに移動します(システム管理者: 「要求」->「実行」)。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
単一の要求の実行を選択し、実行する要求として「WF LOCAL表の同期化」コンカレント・プログラムを選択します。
「パラメータ」ウィンドウで次のパラメータの値を入力します。
元システム: WF_LOCAL表と同期させるユーザーおよびロール情報の元のシステムの名前を選択します。システムの名前は、FND_WF_ORIG_SYSTEMS選択肢タイプに格納されます。次のシステムを選択できます。
ALL: 全元システム
AMV_APPR: MarketView承認
AMV_CHN: MarketViewチャネル
ECX: XMLゲートウェイ・アドホック・ユーザー
ENG_LIST: Engineering承認リスト
FND_RESP: FND職責
FND_USR: FNDユーザー
GBX: Federal HRグループ・ボックス
HZ_GROUP: TCAグループ
HZ_PARTY: TCAパーティ
PER_ROLE: HR担当者
POS: HR職階
PQH_ROLES: 職階管理ロール
パラレル・プロセス数: 実行する並列プロセスの数を入力します。 通常は、このパラメータを1に設定します。ただし、ハードウェア・リソースが許すかぎり、プログラムの実行中に問合せを並列化するためにこのパラメータにより大きな値を設定することもできます。
ロギング・モード: 必要なロギング・モードを選択します。このモードによって、バルク同期プロセスが実行したデータベース操作に対するREDOログ・データを生成するかどうかが決まります。このパラメータのデフォルト値はLOGGINGであり、この値は通常REDOログ・データを生成します。ロギング・モードをNOLOGGINGに設定して、REDOローグ・データが生成されないようにすることもできます。これによりパフォーマンスが向上します。このREDOローグ・データがない場合は、ワークフロー・ディレクトリの表および索引でメディアをリカバリできないため、メディアのリカバリが必要になったときにはバルク同期プロセスを実行しなおす必要があります。また、スタンドバイ・データベースを開いたときも、バルク同期プロセスを実行しなおす必要があります。これは、スタンドバイ・データベースの保守もREDOログ・データに依存するためです。
一時表領域: プログラムで使用する一時表領域を選択します。
エラーの発生: 「Yes」または「No」を選択し、エラーが発生した場合にプログラムで例外を発生させるかどうかを指定します。 通常は、このパラメータをデフォルト設定の「Yes」にします。
この要求のスケジュールを定義するための印刷オプションと実行オプションを選択した後、「発行」を選択して要求を発行します。このプログラムに対して複数の要求を発行して、異なる元のシステムに対して異なる頻度で同期を実行することができます。このプログラムのインスタンスは同時に実行できないため、プログラムに対する要求は一度に1つのみ実行できます。
注意: また、「WF LOCAL表の同期化」コンカレント・プログラムまたは「ワークフローLOCAL表の同期化」要求セットの実行中は、APIまたはSQL*Plusからのスクリプトを使用してバルク同期を実行しないでください。これは、この2つのプロセスが互いに干渉するためです。
バルク同期の実行方法
バルク同期プログラムは、ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビューの以前の実装に含まれていた情報を表示するビューを使用して、元のシステムからのユーザーおよびロール情報を取得します。元の各システムは2つの新しいビューを提供します。1つはWF_ROLESと同じ列が含まれ、もう1つはWF_USER_ROLESと同じ列が含まれます。
注意: 元のシステムでロール階層を使用する場合は、バルク同期に追加しないでください。この場合、元のシステムでは増分同期を実行する必要があります。
下位互換性のために、元のシステムの同期ビューは、ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビューの以前の実装で、そのシステムに含まれていたユーザーおよびロール情報とまったく同じ情報を提供する必要があります。この情報は、Oracle Workflowが要求する形式で、重複することなく提供する必要があります。たとえば、ユーザーまたはロールの内部名は、320文字未満の列から取得する必要があります。内部名は、すべて大文字にすることをお薦めします。元のシステムのソース表にこの基準を満たす列がない場合は、かわりに内部名を<orig_system>:<orig_system_id>として定義すると、ユーザーまたはロールが格納されている元の実表とその表内の特定のユーザーまたはロールをOracle Workflowで参照できます。
注意: すべて大文字の内部名を使用する場合は、最初にデータベースにすべて大文字で入力してください。ビュー定義で名前を大文字に変換すると、ビューへのアクセスのパフォーマンスが低下します。
注意: 元のシステムの同期ビューの定義をカスタマイズして、バルク同期に含めるデータを指定できます。その場合は、カスタマイズしたビューが前述の要件を満たす必要があります。ただし、増分同期を実装した元のシステムも、ユーザーおよびロール情報をワークフロー・ローカル表に自動的に伝播するため、バルク同期に使用される同期ビューのみがOracle Workflowのデータのソースであるわけではありません。また、Oracle Applicationsが提供する事前定義済の同期ビューのみがサポートされることにも注意してください。『Oracle Workflow開発者ガイド』のOracle Workflowのサポート・ポリシーに関する項を参照してください。
特定の元のシステムに対してバルク同期プログラムを実行するときには、このプログラムはそのシステムの同期ビューからロールおよびユーザーとロールの関連付けの情報を抽出し、その情報をステージング表にロードします。このプログラムは次に、ワークフロー・ローカル表でそのシステム用のパーティションを更新するために、ステージング表と、WF_LOCAL_ROLES表、WF_LOCAL_ROLES_TLおよびWF_LOCAL_USER_ROLES表との間でパーティションの交換を実行します。最後に、ステージング表は切り捨てられます。
注意: バルク同期プログラムは、アドホックのユーザーおよびロールが含まれるWF_LOCAL_ROLES表およびWF_LOCAL_USER_ROLES表内のWF_LOCAL_ROLESパーティションに対しては情報の格納や変更を行いません。
ロール階層
階層内で複数のロールを相互に関連付けることができるため、1つのロールが割り当てられたユーザーは、その上位ロールのメンバーシップも自動的に継承します。ロール階層を使用すると、Oracle Applicationsでロール・ベースのアクセス制御が可能になります。
たとえば、ある会社で、営業マネージャ、営業担当および従業員の3つのロールで構成されるロール階層を定義するとします。営業マネージャ・ロールのユーザーは営業担当ロールを自動的に継承し、営業担当ロールのユーザーは従業員ロールを自動的に継承します。つまり、ユーザーAに営業担当ロールが直接割り当てられた場合、ユーザーAには従業員ロールも継承されて割り当てられます。同様に、ユーザーBに営業マネージャ・ロールが直接割り当てられた場合、ユーザーBには営業担当ロールと従業員ロールの両方が継承されて割り当てられます。
Oracle Workflowでは、ロール間の階層関連がWF_ROLE_HIERARCHIES表に格納されます。また、Oracle Workflowでは、パフォーマンス改善のために、ユーザーのロールへの割当て(直接割り当てられたロール、および継承されたロール)に関する正規化されていない情報がWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS表に格納されます。ユーザーに対して直接割当てまたは継承によって複数回、特定のロールが関連付けられている場合、WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS表では、現在有効な割当てを追跡し、すべての割当てが終了した場合のみユーザーとロールの関連付けを失効します。
注意: 元のシステムでロール階層を使用する場合は、バルク同期に追加しないでください。この場合、元のシステムでは増分同期を実行する必要があります。
ディレクトリ・サービス情報の検証
Oracle Diagnosticsを使用して診断テストを実行すると、WF_LOCAL_ROLES表のロールが重複していないことをチェックできます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
ディレクトリ・サービス情報の不整合を検出した場合、Oracleサポートは、「ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ユーザー/ロール検証」コンカレント・プログラム(FNDWFDSURV)を実行し、ユーザーとロールの関連付けに関する情報を検証して訂正するように指示します。 また、不整合の原因も調査する必要があります。 このプログラムを実行するには、標準の「要求発行」を使用して、次のパラメータを指定します。
p_BatchSize: プログラムによりデータがコミットされる前に1取引内で処理するレコードの数。 リソースに余裕があれば、この値を大きくしてパフォーマンスを向上できます。 デフォルト値は10,000レコードです。
p_Check_Dangling: 「Yes」を選択すると、WF_LOCAL_ROLES表に存在するユーザーとロールの関連付けで参照されるユーザーとロールがすべてチェックされます。 いずれかのユーザーとロールの関連付けにユーザーまたはロール(あるいはその両方)が欠落している場合、そのユーザーとロールの関連付けがWF_LOCAL_USER_ROLES表から削除されます。 このチェックをスキップするには「No」を選択します。 デフォルト値は「No」です。
欠落しているユーザー/ロール割当の追加: 「Yes」を選択すると、WF_LOCAL_USER_ROLES表にあるユーザーとロールのすべての関連付けについて、対応するユーザーとロールの関連付けがWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS表にあるかどうかがチェックされ、欠落している直接割当てがあれば追加されます。 このチェックをスキップするには「No」を選択します。 デフォルト値は「No」です。
WF表のWHO列の更新: 「No」を選択すると、プログラムによりワークフロー・ディレクトリ・サービス表内の破損レコードが更新されるときに、LAST_UPDATED_BYおよびLAST_UPDATE_DATEの標準「対象者」列の既存の値が保持されます。 プログラムで標準「対象者」列を更新する場合は、「Yes」を選択します。 推奨値(デフォルト値)は「No」です。
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
ワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビュー
Oracle Workflowは、ユーザーおよびロール情報を参照するために、WF_USERS、WF_ROLES、WF_USER_ROLESおよびWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vというビューに依存します。 さらに、ワークフロー・ディレクトリ・サービス・データにアクセスするためのビューとして、WF_ALL_ROLES_VL、WF_ALL_USER_ROLESおよびWF_ALL_USER_ROLE_ASSIGNMENTSがあります。 Oracle Applications統一環境のこれらのディレクトリ・サービス・ビューは、インストール時に自動的に定義されます。
注意: WF_LOCAL_ROLES内の各ロール、WF_LOCAL_USER_ROLES内の各ユーザーとロールの関連付け、およびWF_ROLE_HIERARCHIES内の各ユーザーとロールの割当てに失効日を割り当てることができます。失効日以降、失効したロールは事前定義済のWF_USERSビューおよびWF_ROLESビューに表示されず、失効したユーザーとロールの関連付けは事前定義済のWF_USER_ROLESビューに表示されず、失効したユーザーとロールの割当てはWF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vビューに表示されません。
ただし、失効した行はビューに表示されなくなりますが、ワークフロー・ローカル表には存在することに注意してください。パフォーマンスを改善するために、WF_PURGE.Directory() APIを使用して、失効したアドホックのユーザーとロールを定期的に削除してください。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のDirectoryに関する項を参照してください。
必須の列を含むカスタム・ビューを定義して、独自のディレクトリ・サービスを作成することもできます。ただし、Oracle Workflowが提供する事前定義済のディレクトリ・サービスのみがサポートされることに注意してください。『Oracle Workflow開発者ガイド』のOracle Workflowのサポート・ポリシーに関する項を参照してください。
独自のカスタム・ビュー定義を作成する場合は、次の条件を満たしている必要があります。
WF_USERSビューで識別される個々のユーザーは、WF_ROLESビューにもロールとして表示される必要があります。
基礎となる表では個々のユーザーも表す、すべてのロールに対してユーザー・フラグをYに設定し、他のすべてのロールに対してユーザー・フラグをNに設定する必要があります。
ビュー定義にWF_LOCAL_ROLES表とWF_LOCAL_USER_ROLES表も含める必要があります。また、複数言語サポート用にWF_LOCAL_ROLES_TL表も含めることができます。
ディレクトリ・サービス・ビューにユーザーおよびロールを追加するときには、DUALからは選択しないでください。これはビューの特定の列に対する一意の制約に違反し、「select from DUAL」文の間の不要な結合によってパフォーマンスが低下するためです。
ユーザーの問合せ時に一意の索引を利用するには、データベースにすべて大文字でユーザー名を入力してください。ビュー定義でユーザー名を大文字に変換すると、ビューへのアクセス・パフォーマンスが低下します。
wfdirchk.sqlスクリプトを実行して、ディレクトリ・サービスのデータ・モデルを検証する必要があります。 このスクリプトは$FND_TOP/sqlディレクトリに格納されています。「Wfdirchk.sql」を参照してください。
注意: データベース・パフォーマンスが低下するため、UNIONを含むビューへの結合は作成しないでください。このような結合を作成すると、Oracle Databaseではビューの索引を保存できません。作成するワークフロー・ディレクトリ・サービス・ビューにはUNIONが含まれる可能性が高いため、それらのビューに直接結合しないでください。ディレクトリ・サービスの3つのビューからデータを取り出す必要がある場合は、該当するディレクトリ・サービスAPIを使用してください。『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・ディレクトリ・サービスAPIに関する項を参照してください。
WF_USERS
WF_USERSビューは、Oracle Workflow機能を利用したり、ワークフロー通知を受信したりする組織内のユーザーに関する情報を参照します。
注意: WF_LOCAL_ROLESでは、個々のユーザーであるロールのユーザー・フラグはYに設定されます。
注意: このビューにはFND_USER表、TCA個人パーティ、TCA担当者およびアドホック・ユーザーからのOracle Applicationsユーザーのみが含まれます。ただし、ユーザーがOracle Human Resources個人にリンクされている場合は、Oracle Applicationsユーザー・レコードにOracle Human Resourcesからの情報を含めることもできます。
WF_USERSビューには、次の必須の列を含める必要があります。
Name: ワークフロー・エンジンと通知システムが参照するユーザーの内部名。たとえば、MBEECHや009(009はユーザーの従業員ID)などをユーザーの内部名にできます。
重要: カスタム・ビューを定義する場合、「Name」列の値は320文字未満の列から取得する必要があります。また、内部名はすべて大文字にすることをお薦めします。この条件と一致する列がソース表になくても、文字列関数を使用してこの制限を回避しないでください。かわりに、「Name」列を<orig_system>:<orig_system_id>として定義すると、ユーザーが格納されている元の実表とその表内の特定のユーザーをOracle Workflowで参照できます。たとえば、PER_PEOPLE:009は、従業員IDが009であり、レコードがPER_PEOPLEという人事表に格納されているユーザーを表します。
Display_Name: ユーザーの表示名。表示名の例は「Beech, Matthew」です。
Description: ユーザーの説明(オプション)。
Notification_Preference: このユーザーが通知を受信する方法。値にMAILTEXT、MAILHTML、MAILHTM2またはMAILATTHを指定すると、ユーザーはそれぞれプレーン・テキストのEメール、添付ファイル付きのHTML形式のEメール、添付ファイルなしのHTML形式のEメールまたはHTML添付ファイル付きのプレーン・テキストのEメールで、通知を受信して応答できます。値にQUERYを指定すると、ユーザーは「ワークリスト」Webページから通知を問合せできます。 値DISABLEDは、ユーザーのレコード上のEメール・アドレスが無効なため、Eメール通知は送信されないことを示します。ユーザーが「ワークリスト」Webページから問合せできるのは通知のみです。 また、値にSUMMARYまたはSUMHTMLを指定すると、ユーザーはオープン通知の要約を示すEメールを定期的に受信できます。ただし、個々の通知に応答するには、その通知を「ワークリスト」Webページに表示する必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の通知処理の概要に関する項、および「通知作業環境」を参照してください。
注意: 通知作業環境がMAILTEXT、MAILHTML、MAILHTM2またはMAILATTHの場合、ユーザーは自分の通知を「ワークリスト」Webページに表示することもできます。
注意: 元のシステムが通知作業環境を指定しない場合、デフォルトで通知作業環境はMAILHTMLに設定されます。
注意: カスタム・ビューを定義する場合は、次の文を使用してOracle Workflow作業環境表に「Notification_Preference」列をマップできます。 このようにすると、「ワークフロー構成」ページを使用して、社内の全ユーザーにデフォルトの通知作業環境をグローバルに設定できます。さらに、各ユーザーは、Oracle Applicationsの「作業環境」ページの通知作業環境を変更して、このデフォルト値を上書きできます。 「グローバル・ユーザー作業環境の設定」、および『Oracle Workflow開発者ガイド』のget_prefに関する項を参照してください。
NVL(wf_pref.get_pref(USR.USER_NAME,'MAILTYPE'), 'MAILHTML')
Language: データベースのNLS_LANGUAGE初期化パラメータの値。この値では、ユーザーの通知セッションのデフォルトの言語依存動作を指定します。「Language」列は必須であり、空のままにすることはできません。サポートされている言語の表記法一覧は、Oracleデータベースのユーザーズ・ガイドまたはインストレーション・マニュアルを参照してください。
注意: 元のシステムがFND_USRまたはPERであるOracle Applicationsユーザーのロールの場合、Oracle Workflowは、ディレクトリ・サービス・ビューでこの列を問い合せるのではなく、GetRoleInfo()プロシージャを使用してユーザーの言語を検索します。GetRoleInfo()は、デフォルトでは、そのOracle Applicationsユーザーの「ICX: 言語」プロファイル・オプションから言語の値を取得します。
ただし、WF_PREFERENCEリソース・トークンが定義されFNDに設定されている場合、GetRoleInfo()プロシージャはかわりにOracle Workflow環境設定表から言語の値を取得します。
注意: カスタム・ビューを定義し、WF_PREFERENCEリソース・トークンがFNDに設定されている場合は、次の文を使用して、Oracle Workflow作業環境表に「Language」列をマップできます。このようにすると、社内の全ユーザーにデフォルトの言語をグローバルに設定でき、各ユーザーは言語設定を変更して、このデフォルト値を上書きできます。 「グローバル・ユーザー作業環境の設定」、および『Oracle Workflow開発者ガイド』のget_prefに関する項を参照してください。
NVL(wf_pref.get_pref(USR.USER_NAME,'LANGUAGE'), <default_language>)
重要: 通知の送信時に通知メーラーによって使用されるEメール・テンプレートが、設定する言語に変換されていることを必ず確認してください。 標準のEメール・テンプレートは、サブディレクトリ$FND_TOP/import/<lang>の下にあるwfmail.wftというファイルで送信されます。適切な言語サブディレクトリをチェックし、テンプレートが設定する言語に変換されているかどうかを確認します。「メッセージ・テンプレートの変更」を参照してください。
Territory: データベースのNLS_TERRITORY初期化パラメータの値。この値では、ユーザーの通知セッションで使用される地域依存の書式のデフォルト値を指定します。「Territory」列は必須であり、空のままにすることはできません。サポートされている地域の表記法一覧は、Oracleデータベースのユーザーズ・ガイドまたはインストレーション・マニュアルを参照してください。
注意: 元のシステムがFND_USRまたはPERであるOracle Applicationsユーザーのロールの場合、Oracle Workflowは、ディレクトリ・サービス・ビューでこの列を問い合せるのではなく、GetRoleInfo()プロシージャを使用してユーザーの地域を検索します。GetRoleInfo()は、デフォルトでは、そのOracle ApplicationsユーザーのICX: 地域プロファイル・オプションから地域の値を取得します。
ただし、WF_PREFERENCEリソース・トークンが定義されFNDに設定されている場合、GetRoleInfo()プロシージャはかわりにOracle Workflow環境設定表から地域の値を取得します。
注意: カスタム・ビューを定義し、WF_PREFERENCEリソース・トークンがFNDに設定されている場合は、次の文を使用して、Oracle Workflow作業環境表に「Territory」列をマップできます。このようにすると、社内の全ユーザーにデフォルトの地域をグローバルに設定でき、各ユーザーは地域設定を変更して、このデフォルト値を上書きできます。 「グローバル・ユーザー作業環境の設定」、および『Oracle Workflow開発者ガイド』のget_prefに関する項を参照してください。
NVL(wf_pref.get_pref(USR.USER_NAME,'TERRITORY'), <default_territory>)
Email_Address: ユーザーの有効なEメール・アドレス、またはEメール・システムで定義されているメール配布リスト。
Fax: ユーザーのFAX番号。
Orig_System: ビューの元になっているディレクトリ・リポジトリである元のシステムに割り当てるコード。たとえば、このビューが人事管理システムに保存されている個人データを元にしている場合は、Orig_SystemをPERとして定義できます。
Orig_System_ID: リポジトリ・システムのユーザーを識別する主キー。たとえば、Orig_System_IDを、PER_PEOPLEという人事管理データベース表のPERSON_ID列に格納されている値として定義できます。
Parent_Orig_System: このユーザーに関連するものとしてマークするエンティティの元のシステムのコード(オプション)。たとえば、特定の仕入先を上位の仕入先サイトとしてマークできます。
Parent_Orig_System_ID: 上位の元のシステム内の上位エンティティを識別する主キー。
注意: 上位情報が提供されない場合、Parent_Orig_SystemとParent_Orig_System_IDは、それぞれユーザー独自のOrig_SystemとOrig_System_IDにデフォルト設定されます。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、ユーザーが有効になる日付。
Status: ワークフロー・プロセスに参加するユーザーの使用可能ステータス。考えられるステータスには、アクティブ(ACTIVE)、長時間使用不可(EXTLEAVE)、永久的に使用不可(INACTIVE)、一時的に使用不可(TMPLEAVE)があります。これらのステータスは、WFSTD_AVAILABILITY_STATUSという選択肢タイプにも保存されています。
Expiration_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、ユーザーが有効でなくなる日付。この日付以降、ユーザーはシードされたWF_USERSビューに表示されなくなります。
Owner_Tag: このユーザーの情報を所有するプログラムまたはアプリケーションを識別するコード。
WF_ROLES
WF_ROLESビューは、Oracle Workflow機能を利用したり、ワークフロー通知を受信したりする組織内のすべてのロールに関する情報を参照します。このビューには、リポジトリ内のロールに関する次の必須の列を含める必要があります。アスタリスク(*)で始まる列は、WF_USERSビューに関して前述した対応する列と同様です。
重要: WF_USERSビューで識別される個々のユーザーは、WF_ROLESビューにもロールとして表示される必要があります。これは、Oracle Workflowの要件です。
注意: ユーザーがロールのメンバーであり、そのユーザーの情報(言語や通知作業環境など)がロール情報とは異なる場合は、そのロール宛の通知の「拡張ロール」オプションによってユーザー情報とロール情報のどちらを優先するかが決まります。「ロールの拡張」オプションがオフになっていて、通知システムが通知をロールに送信する場合は、ロール情報がユーザー情報よりも優先されます。「ロールの拡張」がオンになっている場合、ロールの各ユーザーは通知の個別のコピーを受け取り、ユーザー情報がロール情報よりも優先されます。
たとえば、あるユーザーの通知作業環境にSUMMARYまたはSUMHTMLが設定されていて、同時にそのユーザーがMAILHTMLなどの別の通知作業環境が設定されているマルチユーザー・ロールのメンバーを兼ねている場合、通知システムは「ロールの拡張」の設定を使用して、通知を配信する際にロールの通知作業環境に従うかユーザーの通知作業環境に従うかを決定します。ただし、「ロールの拡張」がオフになっていて、ロールの通知作業環境が優先される場合、通知はユーザーのワークリストの一部であるため、通知はユーザーの要約メッセージに表示されます。
Name: ワークフロー・エンジンと通知システムが参照するロールの内部名。
重要: カスタム・ビューを定義する場合、「Name」列の値は320文字未満の列から取得する必要があります。また、内部名はすべて大文字にすることをお薦めします。この条件と一致する列がソース表になくても、文字列関数を使用してこの制限を回避しないでください。かわりに、「Name」列を<orig_system>:<orig_system_id>として定義すると、ロールが格納されている元の実表とその表内の特定のロールをOracle Workflowで参照できます。たとえば、「PER_POSITION:009」は、IDが009で、そのレコードがPER_POSITIONという人事表に格納されている職階を表します。
*Display_Name
*Description
*Notification_Preference
*Language
*Territory
Email_Address: 指定したロールについてメール・アドレスがNULLの場合、通知メーラーはロール内の各ユーザー宛てに個別のEメールを送信します。
*Fax
*Orig_System
*Orig_System_ID
*Parent_Orig_System
*Parent_Orig_System_ID
*Start_Date
*Status
Expiration_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、ロールが有効でなくなる日付。この日付以降、ロールーはシードされたWF_ROLESビューに表示されなくなります。
*Owner_Tag
WF_USER_ROLES
WF_USER_ROLESビューは、WF_USERSおよびWF_ROLES内のユーザーとロールの共通部分であり、どのユーザーがどのロールのメンバーであるかを示します。
注意: ロールには、個々のユーザーのみをメンバーとして加えることができます。ロールに別のロールを含めることはできません。 ただし、階層内で複数のロールを相互に関連付けることができるため、1つのロールが割り当てられたユーザーは、その上位ロールのメンバーシップも自動的に継承します。
WF_USER_ROLESビューには、次の必須の列を含める必要があります。
User_Name: WF_USERSビューに表示されているユーザーの内部名。
Role_Name: WF_ROLESビューに表示されているロールの内部名。
User_Orig_System: WF_USERSビューに表示されているユーザー・ディレクトリ・リポジトリに割り当てるコード。
User_Orig_System_ID: WF_USERSビューに表示されているユーザー・ディレクトリ・リポジトリ内のユーザーを識別する主キー。
Role_Orig_System: WF_ROLESビューに表示されているロール・ディレクトリ・リポジトリに割り当てるコード。
Role_Orig_System_ID: WF_ROLESビューに表示されているロール・ディレクトリ・リポジトリ内のロールを識別する主キー。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このユーザーとロールの関連付けが有効になる日付。
Expiration_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このユーザーとロールの関連付けが有効でなくなる日付。この日付以降、ユーザーとロールの関連付けはシードされたWF_USER_ROLESビューに表示されなくなります。
Assignment_Type: ユーザーをこのロールのメンバーシップに割り当てる方法を示すコード。
D: ユーザーはこのロールに直接割り当てられています。
I: ユーザーは、他のロールのメンバーシップからこのロールを継承しています。
B: ユーザーは、直接割当ておよび継承の両方によってこのロールに割り当てられています。
Parent_Orig_System: このユーザーとロールの関連付けに関連するものとしてマークするエンティティの元のシステムのコード(オプション)。
Parent_Orig_System_ID: 上位の元のシステム内の上位エンティティを識別する主キー。
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_V
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vビューは、WF_USERSおよびWF_ROLES内のユーザーとロールの共通部分であり、ユーザーがロールに直接割り当てられたか、またはロール階層関連から継承されたかを追跡します。このビューには、現在有効な割当てのみ表示されます。
WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vビューには次の列があります。
User_Name: WF_USERSビューに表示されているユーザーの内部名。
Role_Name: WF_ROLESビューに表示されているロールの内部名。
Assigning_Role: ユーザーがロールを継承する元のロール。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このロールへのユーザーの割当てが有効になる日付。
End_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このロールへのユーザーの割当てが有効でなくなる日付。
Assignment_Type: ユーザーがこのロールのメンバーシップに割り当てられた方法。DIRECTまたはINHERITEDのいずれかになります。
WF_ALL_ROLES_VL
WF_ALL_ROLES_VLビューには、WF_ROLESビューと同じロール情報が含まれます。ただし、WF_ALL_ROLES_VLには、まだ有効になっていないか、現在有効か、または失効しているかに関係なく、すべてのロールが含まれます。
WF_ALL_ROLES_VLビューには次の列があります。
Name: ロールの内部名。
Display_Name: ロールの表示名。
Description: ロールの説明(オプション)。
Notification_Preference: このロールが通知を受信する方法。
Language: データベースのNLS_LANGUAGE初期化パラメータの値。この値では、ロールの通知セッションのデフォルトの言語依存動作を指定します。
Territory: データベースのNLS_TERRITORY初期化パラメータの値。この値では、ロールの通知セッションで使用される地域依存の書式のデフォルト値を指定します。
Email_Address: このロールの有効なEメール・アドレス。
Fax: ロールのFAX番号。
Orig_System: ビューの元になっている元のシステムに割り当てるコード。
Orig_System_ID: 元のシステムのロールを識別する主キー。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、ロールが有効になる日付。
Status: ワークフロー・プロセスに参加するロールの使用可能ステータス。考えられるステータスには、アクティブ(ACTIVE)、長時間使用不可(EXTLEAVE)、永久的に使用不可(INACTIVE)、一時的に使用不可(TMPLEAVE)があります。これらのステータスは、WFSTD_AVAILABILITY_STATUSという選択肢タイプにも保存されています。
Expiration_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、ロールが有効でなくなる日付。
Owner_Tag: このロールの情報を所有するプログラムまたはアプリケーションを識別するコード。
Created_By: 標準対象者列。
Creation_Date: 標準対象者列。
Last_Updated_By: 標準対象者列。
Last_Update_Date: 標準対象者列。
Last_Update_Login: 標準対象者列。
WF_ALL_USER_ROLES
WF_ALL_USER_ROLESビューには、WF_USER_ROLESビューと同じユーザーとロールの関連付けの情報が含まれます。ただし、WF_ALL_USER_ROLESには、まだ有効になっていないか、現在有効か、または失効しているかに関係なく、すべてのユーザーとロールの関連付けが含まれます。
WF_ALL_USER_ROLESビューには次の列があります。
User_Name: ユーザーの内部名。
Role_Name: ロールの内部名。
User_Orig_System: ユーザー・ディレクトリ・リポジトリに割り当てるコード。
User_Orig_System_ID: ユーザーの元のシステム内のユーザーを識別する主キー。
Role_Orig_System: ロール・ディレクトリ・リポジトリに割り当てるコード。
Role_Orig_System_ID: ロールの元のシステム内のロールを識別する主キー。
Parent_Orig_System: このユーザーとロールの関連付けに関連するものとしてマークするエンティティの元のシステムのコード(オプション)。
Parent_Orig_System_ID: 上位の元のシステム内の上位エンティティを識別する主キー。
Assignment_Type: ユーザーをこのロールのメンバーシップに割り当てる方法を示すコード。
D: ユーザーはこのロールに直接割り当てられています。
I: ユーザーは、他のロールのメンバーシップからこのロールを継承しています。
B: ユーザーは、直接割当ておよび継承の両方によってこのロールに割り当てられています。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このユーザーとロールの関連付けが有効になる日付。
Expiration_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このユーザーとロールの関連付けが有効でなくなる日付。
Owner_Tag: このユーザーとロールの関連付けの情報を所有するプログラムまたはアプリケーションを識別するコード。
Created_By: 標準対象者列。
Creation_Date: 標準対象者列。
Last_Updated_By: 標準対象者列。
Last_Update_Date: 標準対象者列。
Last_Update_Login: 標準対象者列。
WF_ALL_USER_ROLE_ASSIGNMENTS
WF_ALL_USER_ROLE_ASSIGNMENTSビューには、WF_USER_ROLE_ASSIGNMENTS_Vビューと同様に、ユーザーがロールに直接割り当てられたか、またはロール階層関連から継承されたかに関する情報が含まれます。ただし、WF_ALL_USER_ROLE_ASSIGNMENTSには、まだ有効になっていないか、現在有効か、または失効しているかに関係なく、すべてのユーザーとロールの割当てが含まれます。
WF_ALL_USER_ROLE_ASSIGNMENTSビューには次の列があります。
User_Name: ユーザーの内部名。
Role_Name: ロールの内部名。
Assigning_Role: ユーザーがロールを継承する元のロール。
Start_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このロールへのユーザーの割当てが有効になる日付。
End_Date: ディレクトリ・サービスにおいて、このロールへのユーザーの割当てが有効でなくなる日付。
Assignment_Type: ユーザーがこのロールのメンバーシップに割り当てられた方法。DIRECTまたはINHERITEDのいずれかになります。
Created_By: 標準対象者列。
Creation_Date: 標準対象者列。
Last_Updated_By: 標準対象者列。
Last_Update_Date: 標準対象者列。
Last_Update_Login: 標準対象者列。
Oracle WorkflowのWebページ、ワークフロー定義およびワークフロー通知を、Oracleのインストール先で定義されている言語に変換できます。
注意: データベースがUTF8などの言語をサポートするキャラクタ・セットを使用する場合にのみ、マルチバイト・キャラクタ・セットが必要な言語を表示できます。詳細は、『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』のキャラクタ・セットの選択に関する項を参照してください。
注意: Oracle Applicationsの場合、言語依存のOracle Workflowリソース・ファイルのパスは$FND_TOP/$APPLRSC/wf<language>.resです。
WF_LANGUAGESビュー
他の言語をサポートするために、Oracle WorkflowではOracleのインストール先で定義されている言語を識別するWF_LANGUAGESというビューを使用します。このビューは、インストール時に自動的に作成されます。Oracle Workflowでは、WF_LANGUAGESビューを使用して、対応する変換前の実表で見つかった行にマップする各言語用の行が、変換可能な表内に作成されます。
WF_LANGUAGESビューには次の列があります。
Code: 言語コード
Display_Name: 言語の表示名
NLS_Language: セッションのデフォルトの言語依存動作を指定するOracle NLS_LANGUAGE初期化パラメータの値
NLS_Territory: セッションの地域依存の日付書式と数値書式のデフォルト値を指定するOracle NLS_TERRITORY初期化パラメータの値
NLS_Codeset: 言語のキャラクタ・セット
Installed_Flag: 言語が導入済で使用可能かどうかを示すフラグ
『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』を参照してください。
Oracle WorkflowのWebページの他言語による表示
他の言語はOracle Applicationsのインストール時に選択してインストールします。 ユーザーは、「パーソナル・ホームページ」で言語設定をインストールした言語に設定すると、Oracle Workflowのページなど、Oracle ApplicationsのWebページをインストールした言語で表示できます。『Oracle Applicationsのインストール』のNLS設定の選択に関する項、および『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の設定項目の設定に関する項を参照してください。
Oracle Workflow Builderを使用した他言語でのワークフロー定義の作成と表示
ワークフロー定義に使用する新しい言語、地域およびエンコードされたキャラクタ・セットの環境変数NLS_LANGを設定します。 たとえば、Windows 2000の場合、regeditコマンドを実行し、HKEY_LOCAL_MACHINE/SOFTWARE/ORACLE階層下のNLS_LANG設定を選択します。NLS_LANGをダブルクリックします。次にこの変数に新しい値を設定し、保存します。次の形式でNLS_LANGの値を指定します。
LANGUAGE_TERRITORY.CHARSET
NLS_LANGの設定の詳細は、『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』のグローバリゼーション・サポートに関する項を参照してください。
Oracle Workflow Builderを起動します。変換したワークフロー定義を作成してフラット・ファイル(.wft)として保存するか、すでに変換されているワークフロー定義を開いて表示します。
注意: 他の言語でワークフロー定義のプロパティ値を入力して表示できますが、Oracle Workflow Builderユーザー・インタフェースの表示は英語のままです。
他言語のワークフロー定義のデータベースへのロード
ワークフロー・サーバーにWF_LANGUAGESビューが作成されていることを確認します。このビューは、インストール時に自動的に作成されます。
必要な言語がデータベースで設定されていることを確認します。 他の言語はOracle Applicationsのインストール時に選択してインストールします。『Oracle Applicationsのインストール』のNLS設定の選択に関する項を参照してください。
ワークフロー定義ローダーまたはWorkflow Builderを使用して、変換されたワークフロー定義をワークフロー・データベースにロードします。
ワークフロー定義ローダー・プログラムを実行する前に、環境変数NLS_LANGに、ロードするワークフロー定義に適切な地域とキャラクタ・セットを設定します。キャラクタ・セットは、ワークフロー定義ファイルの作成に使用したキャラクタ・セット・エンコーディングと一致する必要があります。これは、Workflow Builderで.wftファイルが作成される前にクライアントPCで設定されたNLS_LANGの値によって決まります。たとえば、.wftファイルを日本語固有のキャラクタ・セット・エンコーディングであるJA16SJISで作成した場合、.wftファイルをロードする前にNLS_LANGのキャラクタ・セットの部分にJA16SJISを指定する必要があり、UTF8などの他のキャラクタ・セットを指定できません。
ワークフロー定義ローダーの実行前にNLS_LANGを設定する場合は、次の形式を使用します。
_TERRITORY.CHARSET
NLS_LANG値では、地域名の前に下線(_)を、地域名とキャラクタ・セット名の間にピリオド(.)を入れることが重要です。たとえば、.wftファイルを日本語固有のキャラクタ・セット・エンコーディングであるJA16SJISで作成した場合は、NLS_LANGに次の値を設定します。
_JAPAN.JA16SJIS.
ワークフロー定義ローダーは.wftファイル内に指定された言語に基づいてロードする言語を決定するため、このNLS_LANG値に言語を含める必要はありません。「ワークフロー定義ローダーの使用」を参照してください。
注意: 変換するワークフロー定義ファイルをすべてUnicodeエンコーディングで作成する場合は、それらのファイルをロードする前に、単にNLS_LANGを.UTF8に設定します。この場合、変換された各言語のファイルで、NLS_LANGを再設定する必要はありません。これは、.UTF8キャラクタ・セットがUnicodeエンコーディングのすべてのファイルに適用されるためです。
Workflow Builderを使用して変換されたワークフロー定義をデータベースに保存する前に、環境変数NLS_LANGに適切な言語、地域およびキャラクタ・セットを設定する必要があります。言語が異なるワークフロー定義を保存する場合は、言語ごとにNLS_LANGを再設定する必要があります。『Oracle Workflow開発者ガイド』の項目タイプのオープンと保存に関する項を参照してください。
注意: 変換された標準のワークフロー定義とデモンストレーション・ワークフロー定義は、UTF8ではなく固有のキャラクタ・セット・エンコーディングで提供されます。
他言語でのEメール通知の送信
適切な言語サブディレクトリ$FND_TOP/import/<lang>にあるテンプレートを含むファイルをチェックして、Eメール通知のテンプレートが、設定する言語に変換されているかどうかを確認します。標準テンプレートは、wfmail.wftというファイルで提供されます。「メッセージ・テンプレートの変更」を参照してください。
必要な言語のEメール・テンプレートがある場合、Oracle Workflowは通知受信者の言語設定を使用して、Eメール通知の言語を決定します。
Oracle Applicationsユーザーは、「作業環境」ページで必要な言語を設定できます。この設定は、「ICX: 言語」プロファイル・オプションにも格納されます。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の設定項目の設定に関する項を参照してください。
注意: ユーザーはOracle Applicationsのログイン・ウィンドウでセッション・レベルの言語を選択できます。これによって、そのセッションでは、ユーザー・レベルの言語設定が上書きされます。ただし、Oracle Workflowは、ユーザー・レベルの言語設定を使用して、送信するEメール通知の言語を決定します。
ワークフロー・エンジンは、プロセスを開始して実行すると、必要なアクティビティをすべて完了してから、次の適切なアクティビティに進みます。場合によっては、アクティビティの完了までに大量の処理リソースや時間が必要になることがあります。Oracle Workflowでは、このようなコストの高いアクティビティをバックグラウンド・タスクとして実行する補助エンジンを設定して、ワークフロー・エンジンの負荷を管理できます。このような場合、コストの高いアクティビティはワークフロー・エンジンによって遅延され、後でバックグラウンド・エンジンによって実行されます。その後、メインのワークフロー・エンジンは、次に使用可能なアクティビティに進むことができますが、これによりプロセスの別の並列する分岐が発生する可能性があります。ワークフロー・プロセスには、「待機」アクティビティを含めることもできます。このアクティビティは、プロセスの続行を延期します。このタイプの遅延アクティビティも、バックグラウンド・エンジンで実行されます。
また、バックグラウンド・エンジンは、タイムアウトになった通知アクティビティを処理するように設定する必要があります。ワークフロー・エンジンは、応答を必要とする通知アクティビティに到達すると、通知システムをコールして該当する実行者に通知を送信し、実行者が通知アクティビティを完了するまで、通知アクティビティを「NOTIFIED」ステータスに設定します。一方、タイムアウトになったアクティビティを処理するように設定されたバックグラウンド・エンジンは、「NOTIFIED」のアクティビティを定期的にチェックし、指定されたタイムアウト値になっていないかどうかをチェックします。「NOTIFIED」のアクティビティにタイムアウト値があり、現在の日付と時刻がそのタイムアウト値を超えている場合、バックグラウンド・エンジンはそのアクティビティをタイムアウトとしてマークし、ワークフロー・エンジンをコールします。次に、ワークフロー・エンジンは<Timeout>トランジション・アクティビティを実行して処理を再開します。
バックグラウンド・エンジンには、停止しているプロセスへの対応を設定する必要があります。ステータスがアクティブ(ACTIVE)でも進行できなくなったプロセスは、停止していると識別されます。たとえば、次の状況ではプロセスが停止することがあります。
プロセス内のスレッドが次のアクティビティに移行したときに、終了アクティビティとして定義されていないのに、モデル化されたアクティビティがそれ以降に存在せず、アクティブなアクティビティも存在しない場合
1つのスレッドで構成されるプロセスがループバックしたときに、ループのピボット・アクティビティの「再開封時」プロパティが「無効」に設定されている場合
アクティビティが結果を返したときに、有効なトランジションが存在しない場合。たとえば、関数アクティビティの関数が予期しない結果値を返したときに、それ以降にデフォルト・トランジションがモデル化されていない場合、そのプロセスは続行できません。
バックグラウンド・エンジンは、停止しているプロセスのステータスをERROR:#STUCKに設定し、定義済のエラー・プロセスを実行します。
次の表に、バックグラウンド・エンジン処理で使用される標準キューを示します。
キュー表 | キュー名 | ペイロード・タイプ | 保持時間 | 説明 |
---|---|---|---|---|
WF_DEFERRED_QUEUE_M | WF_DEFERRED_QUEUE_M | SYSTEM.WF_PAYLOAD_T | 0日 | 標準バックグラウンド遅延キュー |
WF_OUTBOUND_QUEUE | WF_OUTBOUND_QUEUE | SYSTEM.WF_PAYLOAD_T | 0日 | 標準バックグラウンド送信キュー |
WF_INBOUND_QUEUE | WF_INBOUND_QUEUE | SYSTEM.WF_PAYLOAD_T | 0日 | 標準バックグラウンド受信キュー |
『Oracle Workflow APIリファレンス』のWorkflow Queue APIに関する項を参照してください。
必要な数だけバックグラウンド・エンジンを定義して起動し、遅延アクティビティおよびタイムアウトになったアクティビティをチェックできます。
バックグラウンド・エンジンは、特定の項目タイプに関連付けられている特定のコスト範囲内のアクティビティを処理するように制限できます。また、バックグラウンド・エンジンは、実行時に適切なアクティビティを完了するまで実行されます。
通常は、定期的に再発行するようにバックグラウンド・プロセス・コンカレント・プログラムのスケジュールを設定して、バックグラウンド・エンジンを定期的に実行するように設定する必要があります。
バックグラウンド・エンジンは、タイムアウトになったアクティビティをチェックし、遅延アクティビティを処理し、停止しているプロセスに対応するためにそれぞれ1つ以上必要です。少なくとも、タイムアウト/遅延アクティビティ用に1つ、停止しているプロセス用に1つは設定する必要があります。ただし、パフォーマンス改善のために、3つのバックグラウンド・エンジンをそれぞれ異なる間隔で実行することをお薦めします。
遅延アクティビティのみを処理するバックグラウンド・エンジンは、50分から60分間隔で実行します。
タイムアウトになったアクティビティのみを処理するバックグラウンド・エンジンは、1から24時間間隔で実行します。
停止しているプロセスのみを処理するバックグラウンド・エンジンは、システムの負荷が低いときに週1回から月1回実行します。
バックグラウンド・エンジンのスケジューリング
バックグラウンド・エンジンのプロシージャをコンカレント・プログラムとして発行し、様々なバックグラウンド・エンジンを異なるタイミングで実行するようにスケジューリングできます。ワークフロー・バックグラウンド・プロセスを発行するには、Oracle Applicationsの「要求の発行」ウィンドウを使用します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項を参照してください。
また、Oracle Applications ManagerのOracle Workflow Managerコンポーネントを使用して、「ワークフロー・バックグラウンド・プロセス」コンカレント・プログラムを発行および管理できます。 「バックグラウンド・エンジン」を参照してください。
注意: バックグラウンド・エンジンは、タイムアウトになったアクティビティをチェックし、遅延アクティビティを処理し、停止しているプロセスに対応するためにそれぞれ1つ以上必要です。少なくとも、タイムアウト/遅延アクティビティ用に1つ、停止しているプロセス用に1つは設定する必要があります。
注意: ワークフロー・バックグラウンド・プロセスのロールバック・セグメントをデフォルトより大きくする場合は、システム管理者の職責で「コンカレント・プログラム」ウィンドウを開くと、必要な大きさのロールバック・セグメントを指定できます。このロールバック・セグメントは、デフォルトのかわりに使用されます。ただし、最初に確定したときに元に戻ります。
「コンカレント・プログラム」ウィンドウからワークフロー・バックグラウンド・プロセス・コンカレント・プログラムを問い合せ(FNDWFBG)、「セッション管理」ボタンを選択します。次に、「セッション管理」ウィンドウで、必要な大きさのロールバック・セグメントを「ロールバック・セグメント」フィールドに入力し、作業を保存します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の「コンカレント・プログラム」ウィンドウに関する項を参照してください。
コンカレント・プログラムとしてのワークフロー・バックグラウンド・プロセスの実行
「要求の発行」フォームに移動します。
「ワークフロー・バックグラウンド・プロセス」コンカレント・プログラムを要求として発行します。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
「パラメータ」ウィンドウで次のパラメータの値を入力します。
変数 | 説明 |
---|---|
項目タイプ | 項目タイプを指定すると、このエンジンがその項目タイプに関連付けられたアクティビティだけに制限されます。項目タイプを指定しない場合は、エンジンは項目タイプに関係なく、すべての遅延アクティビティを処理します。 |
下限 | バックグラウンド・エンジンでアクティビティを実行するために必要な最小コストを100分の1秒単位で指定します。 |
上限 | バックグラウンド・エンジンでアクティビティを実行するために使用可能な最大コストを、100分の1秒単位で指定します。 「下限」および「上限」を指定すると、複数のバックグラウンド・エンジンが作成され、処理するアクティビティの範囲をかなり限定することができます。これらの引数のデフォルト値はNULLです。つまり、バックグラウンド・エンジンは、コストに関係なくアクティビティを実行します。 |
処理繰延 | バックグラウンド・エンジンで、遅延アクティビティをチェックするかどうかを指定します。このパラメータをYesに設定すると、遅延アクティビティをエンジンでチェックできます。 |
処理タイムアウト | バックグラウンド・エンジンで、タイムアウトになったアクティビティをチェックするかどうかを指定します。このパラメータをYesに設定すると、タイムアウトになったアクティビティをエンジンでチェックできます。 |
処理スタック | バックグラウンド・エンジンが停止しているプロセスをチェックするかどうかを指定します。このパラメータをYesに設定すると、停止しているプロセスをチェックできます。 |
注意: バックグラウンド・エンジンは、タイムアウトになったアクティビティをチェックし、遅延アクティビティを処理し、停止しているプロセスに対応するためにそれぞれ1つ以上必要です。
「OK」を選択して「パラメータ」ウィンドウを閉じます。
実行オプションを変更してバックグラウンド・エンジンの予定を定義した後に、「発行」を選択して要求を発行します。
エンジンのしきい値の設定
バックグラウンド・エンジンのしきい値を設定するには、エンジンの起動時に「下限」引数と「上限」引数を指定します。その後は、コストが指定した範囲に含まれるアクティビティのみがバックグラウンド・エンジンで処理されます。
ワークフロー・エンジンのデフォルトのしきい値は、50です。これより高いコストのアクティビティは、バックグラウンド・エンジンにまわされ、処理が延期されます。
場合によっては、アクティビティのコストが50未満でも、エンジンでアクティビティを遅延させる方がよいことがあります。そのためには、関数アクティビティ用のPL/SQLストアド・プロシージャでワークフロー・エンジンのしきい値を変更します。
ワークフロー・エンジンのしきい値は、THRESHOLDという外部定数で設定されます。このしきい値を別の値に設定するには、PL/SQLプロシージャに次の行を挿入します。
WF_ENGINE.THRESHOLD := n;
他のアクティビティが期待どおりに処理されるように、SQL*Plusの後か次の関数アクティビティ内でしきい値をリセットする必要があります。
関連項目
『Oracle Workflow開発者ガイド』のアクティビティ・コストに関する項
『Oracle Workflow開発者ガイド』のタイムアウト・トランジションに関する項
『Oracle Workflow開発者ガイド』の「待機」アクティビティに関する項
『Oracle Workflow APIリファレンス』のBackgroundに関する項
通知メーラーは、JavaMail APIを使用して、Eメールの送信やOracle Workflow通知システムへの応答処理を実行するJavaプログラムです。1つ以上の通知メーラーを導入する必要があるのは、ワークフロー・ユーザーが、「ワークリスト」Webページに加えて、Eメールでも通知を受け取るようにする場合のみです。
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項を参照してください。
通知メーラーの管理
通知メーラー・プログラムは、汎用サービス・コンポーネント・フレームワークで、サービス・コンポーネント・タイプとして定義されます。このフレームワークは、バックグラウンドJavaサービスの管理を簡略化し自動化するのに役立ちます。 サービス・コンポーネントの管理方法の詳細は、「サービス・コンポーネント」を参照してください。
Oracle Workflowには、ワークフロー通知メーラーというシードされた通知メーラー・サービス・コンポーネントが1つ用意されています。このメーラーの構成パラメータのほとんどは、デフォルト値に設定されています。 AutoConfigを使用して残りのいくつかの必須パラメータを入力できます。 インストール後は、Eメールの受信ボックスのパスワードを入力するのみで、ワークフロー通知メーラーの構成を完了できます。 また、アウトバウンド・メッセージの送信のみを行い、インバウンド・メッセージの受信が不要な場合は、インバウンド処理を使用不可にするのみで、ワークフロー通知メーラーの構成を完了できます。
この通知メーラーで使用されるメール・サーバーおよびビジネス・イベント・システムのコンポーネントを設定した場合は、ワークフロー通知メーラーが属するサービス・コンポーネント・コンテナが起動すると、構成が完了していれば、シードされた通知メーラーは自動的に実行されます。
シードされたワークフロー通知メーラーを削除したり、その名前、割り当てられたエージェント、相関ID値またはコンテナを編集することはできません。ただし、必要に応じて、これ以外の構成パラメータの更新、制御イベントのスケジュール、この通知メーラーを起動、停止、中断、再開または更新するための制御コマンドの手動による選択はできます。
注意: Oracle Alertでも、アラートEメール・メッセージの送受信にワークフロー通知メーラーを使用します。 Oracle Alertを使用する場合は、ワークフロー通知メーラーの構成がアラート要件を満たしていることを確認してください。 『Oracle Alertユーザーズ・ガイド』の設定ステップに関する項を参照してください。
また、追加の通知メーラー・サービス・コンポーネントを作成することもできます。 たとえば、特定のワークフロー項目タイプに属するメッセージのみを処理する通知メーラーを作成したり、同じタイプのメッセージを処理するメーラーを追加作成して、スループットを高めることができます。
インバウンド・メッセージのみ、またはアウトバウンド・メッセージのみを処理するように通知メーラー・サービス・コンポーネントを構成することもできます。同じメーラー・ノード名を割り当てて、インバウンド・メーラーとアウトバウンド・メーラーを相互に関連付けます。 メーラー・ノード名は、特定のアウトバウンド・メーラーが送信したアウトバウンド・メッセージに対して送信された応答を処理できるインバウンド・メーラーを示します。
ロード・バランシングのために同じノード名を複数のメーラーに割り当てることもできます。 ただし、ノードのインバウンド処理を実行する各メーラーには専用の受信ボックスが必要です。
同じメーラーに対してアウトバウンド処理とインバウンド処理の両方を使用可能にすると、そのメーラーでは両方のタイプの処理に自動的に同じノード名が使用され、送信したアウトバウンド・メッセージに対して送信された応答を処理できるようになります。 必要に応じて、同じノード名を共有する他の通知メーラーを作成することもできます。
アウトバウンドのみのメーラーを作成した場合でも、送信するアウトバウンド・メッセージに対するEメール応答の処理を実行する必要がある場合は、同じノード名でメーラーを1つ以上作成してインバウンド・メッセージ処理を実行する必要があります。このようにしないと、このアウトバウンド・メーラーが送信したアウトバウンド・メッセージに対して送信された応答を処理できるインバウンド・メーラーがありません。
アウトバウンド・メッセージ処理のみを実装してインバウンドEメール応答処理を実装しない場合は、対応するインバウンド・メーラーを作成せずに、アウトバウンドのみのメーラーを構成できます。この場合、応答の必要な通知に対してメッセージ・テンプレートを使用するようにメーラーを構成する必要があります。メッセージ・テンプレートでは、Eメールでの応答は要求しませんが、「通知の詳細」Webページから応答するように受信者を案内します。たとえば、応答が必要な通知を送信するようにメーラーを構成するために、Oracle Workflowが「システム: メーラー」項目タイプで提供する代替テンプレートである「ワークフローUIからの表示」メッセージ・テンプレートを使用したり、独自のカスタム・メッセージ・テンプレートを作成できます。アウトバウンドのみのメーラーでも、標準のメッセージ・テンプレートを使用して、応答を必要としないアウトバウンド要約通知または参考用(FYI: For Your Information)通知を送信できます。
アウトバウンド・メッセージ処理を実行するノードと同じ名前のメーラーを1つ以上作成した場合にのみ、インバウンド専用メーラーを作成します。 同じノード名を共有するアウトバウンド・メーラーがなければ、そのノード名がマークされる着信応答メッセージはなく、インバウンド専用メーラーが処理するメッセージはなくなります。
注意: 各ノードのノード名は一意である必要があります。 ただし、複数のメーラーが同じノードを共有できます。ノード名の最大長は8文字です。ノード名には、空白、左カッコ([)、右カッコ(])、スラッシュ(/)および@記号を含めることはできません。
サービス・コンポーネントは、サービス・コンポーネント・コンテナに格納される必要があります。カスタム通知メーラー・サービス・コンポーネントを作成する場合は、このようなコンポーネントを通知メーラーのシードされたコンテナに割り当てることができます。
サービス・コンポーネント・コンテナは汎用サービス管理(GSM)サービスとして実装されます。通知メーラー用のシードされたコンテナはワークフロー・メーラー・サービスと呼ばれます。
シードされたコンテナで処理する量に基づき、Oracle Applications ManagerでGSMサービスとして独自のカスタム・コンテナを作成することもできます。OAMでカスタムGSMサービスを作成する場合は、新しいサービスの実行方法を指定するために、シードされたワークフロー・メーラー・サービスから新しい独自のサービスにサービス・パラメータをコピーできます。
通知メーラーの設定
現在、Oracle Workflowではアウトバウンド・メッセージにはSimple Mail Transfer Protocol(SMTP)を、インバウンド・メッセージにはInternet Message Access Protocol(IMAP)をサポートしています。 Oracle Workflow通知Eメール・メッセージを送信するにはSMTPサーバーを設定し、Eメール通知応答を受信する場合はIMAPサーバーを設定しておく必要があります。各クライアントがサポートする機能によって、クライアントごとに通知の表示方法が異なる場合がありますが、ユーザーは様々なEメール・クライアントを使用してEメール通知を受信できます。
注意: Oracle Workflowは、IMAPバージョン4(IMAP4)準拠のメール・サーバーをサポートします。メール・サーバーがこのバージョンのIMAPを使用するようにしてください。詳細は、『JavaMail API Design Specification』(http://java.sun.com/products/javamail/JavaMail-1.2.pdf)を参照してください。
注意: 特定のタイプのソフトウェアがインストールされている場合は、必要なメール・サーバー機能がすでに使用できるようになっている場合があります。たとえば、Oracle Email、Microsoft Exchange、Lotus Notesなどの製品にはIMAPサービスが含まれています。Sendmailプログラムを構成すると、UNIXサーバーをSMTPサーバーとして使用できます。
また、いくつかの提供元からダウンロード可能なIMAPサーバー・ソフトウェアを使用することもできます。たとえば、ワシントン大学は公共サービスとしてUW IMAP Serverを、カーネギー・メロン大学はCyrus IMAP Serverを提供しています。たとえば、社内でUNIX SendmailEメール・アカウントを使用してる場合は、このオプションを選択できます。詳細は、http://www.washington.edu/imap/、http://asg.web.cmu.edu/cyrus/およびhttp://www.imap.org/を参照してください。
注意: サード・パーティのソフトウェア製品は、例として紹介しているのみです。オラクル社がそれらのサード・パーティのソフトウェア製品を推奨するものでも保証するものでもありません。
Oracle Applications Manager(OAM)のOracle Workflow Managerコンポーネントを使用して、通知メーラーを構成して実行します。 詳細は、「通知メーラー」を参照してください。
通知メーラーを設定するには、次のステップを実行する必要があります。
通知メーラーの設定
アウトバウンド・メッセージを送信するためのSMTPメール・サーバーを設定します。
インバウンド・メッセージを受信する場合は、通知メーラーのEメール・アカウントを使用してIMAP4準拠メール・サーバーを設定します。
通知メーラーは、このEメール・アカウント内に受信ボックス、処理済メッセージの保存用フォルダおよび廃棄メッセージの保存用フォルダの3つのフォルダを必要とします。
Eメール・アカウントにPROCESSおよびDISCARDというフォルダが含まれていない場合は、通知メーラーの基本構成を完了すると、この2つのフォルダがOracle Workflowにより自動的に作成されます。 必要な場合は、「Advanced Configuration Wizard」を使用して通知メーラー用の他のフォルダを指定できます。
注意: 通知メーラーで使用するフォルダを手動で作成するには、Eメール・クライアントを使用します。Eメール・クライアント以外のコマンドライン・ツールを使用してこれらのフォルダを作成すると、通知メーラーからフォルダにアクセスできない場合があります。
インストール時に、AutoConfigを使用して、シードされたワークフロー通知メーラー・サービス・コンポーネントの次の構成パラメータを入力できます。 AutoConfigの実行方法の詳細は、『Using AutoConfig to Manage System Configurations with Oracle Applications Release 12』(OracleMetaLink Note 387859.1)および『Oracle Applications概要』のAutoConfigに関する項を参照してください。
SMTPサーバー
IMAPサーバー(インバウンド・メッセージを受信する場合)
受信ボックス・ユーザー名(インバウンド・メッセージを受信する場合)
返信先Eメール・アドレス(インバウンド・メッセージを受信する場合)
HTMLエージェント名(デフォルトの値は、アプリケーション・サーブレット・エージェント・パラメータに入力した値)
注意: SMTPサーバーおよびIMAPサーバーのパラメータを入力する際は、各サーバーの実際のホスト名を指定します。localhostはパラメータに設定しないでください。各サーバーで使用するポート番号を指定することもできます。ポート番号を指定しない場合、通知メーラーではデフォルトで、IMAPサーバーはポート143、SMTPサーバーはポート25が使用されます。各サーバーは次の形式で指定します。
<server_name>[:<port_number>]
グローバル・ワークフロー作業環境でビジネス・イベント・システムのステータスを「使用可能」に設定し、ビジネス・イベント・システムに必須のJOB_QUEUE_PROCESSESデータベース初期化パラメータに適切な値を設定してください。ビジネス・イベント・システムのステータスはデフォルトで「使用可能」に設定され、通常はこのステータスを変更する必要はありません。ただし、通知処理が完了しない場合は、この設定値を確認する必要があります。
(推奨)「WF: ワークフロー・メーラー・フレームワークWebエージェント」プロファイル・オプションに、通知に埋め込まれるOracle Application Frameworkのリージョンのコンテンツを生成するために通知メーラーで使用するWebサーバーのホストとポートを設定することもできます。このプロファイル・オプションを設定しない場合、通知メーラーでは、「アプリケーション・フレームワーク・エージェント」プロファイル・オプションに指定したWebエージェントが使用されます。ただし、ロード・バランシングの目的で必要な場合は、オプションで、通知メーラーが使用する別のWebエージェントを指定できます。「WF: ワークフロー・メーラー・フレームワークWebエージェント」プロファイル・オプションは、サイト・レベルで設定する必要があります。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。
サービス・コンポーネントを実行できるようにするには、そのコンポーネントを管理するコンテナを先に起動しておく必要があります。 シードされたワークフロー通知メーラーサービス・コンポーネントは、ワークフロー・メーラー・サービスというコンテナに属します。 通知メーラー処理でも必要なシードされたエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントは、ワークフロー・エージェント・リスナー・サービスというコンテナに属します。 Oracle Applications Managerを使用して、この2つのコンテナを実行する必要があります。カスタム・サービス・コンポーネントのために独自のカスタム・コンテナをOAMで作成した場合は、そのコンテナも実行する必要があります。
注意: 診断テストを実行して、Oracle WorkflowのGSMサービスを検証できます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
ワークフロー・エージェント・リスナー・サービス・コンテナまたはWFALSNRSVCコンテナの実行中は、ワークフロー遅延通知エージェント・リスナー、ワークフロー・エラー・エージェント・リスナーおよびワークフロー・インバウンド通知エージェント・リスナーと呼ばれる、シードされたエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントが自動的に起動されます。これらのコンポーネントは、通知メーラー処理に必要です。これらのエージェント・リスナーが確実に実行されるようにしてください。
通知メーラー構成ウィザードを使用して、通知メーラー・サービス・コンポーネントを構成します。
注意: 「Basic Configuration」ページを使用すると最小限の必須パラメータのみを入力して通知メーラーをすばやく構成できますが、「Advanced Configuration Wizard」を使用すると通知メーラーによるメッセージの処理方法を制御するパラメータを追加指定できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
AutoConfigでシードされたワークフロー通知メーラーの構成パラメータを入力した場合、Eメールの受信ボックスのパスワードを入力するのみで、そのメーラーの構成を完了し、実行を開始できます。
インストール時に、シードされたメーラーのパラメータを入力しなかった場合は、そのメーラーの構成を完了するためにSMTPサーバー、IMAPサーバー、Eメールの受信ボックスのユーザー名、Eメールの受信ボックスのパスワードおよび返信先Eメール・アドレスのみを入力する必要があります。シードされたワークフロー通知メーラーの他のすべての構成パラメータは最初はデフォルト値に設定され、変更の必要はありませんが、必要に応じて変更することもできます。
注意: IMAPサーバー、Eメールの受信ボックスのユーザー名、Eメールの受信ボックスのパスワード、および返信先Eメール・アドレスは、インバウンド・メッセージを受信する場合にのみ必要です。 また、アウトバウンド・メッセージの送信のみを行い、インバウンド・メッセージの受信が不要な場合は、インバウンド処理を使用不可にするのみで、ワークフロー通知メーラーの構成を完了できます。 それには、「Basic Configuration」ページで「Inbound Processing」パラメータの選択を解除します。
(オプション)デフォルトでは、シードされたワークフロー通知メーラーには、1日に1回要約通知を送信するようにスケジュールされた要約通知の開始イベントがあります。通知メーラー構成ウィザードを使用して、このイベントのスケジュールの開始時刻と間隔を変更したり、任意の通知メーラー・サービス・コンポーネントに選択した間隔で要約通知の開始イベントをスケジュールすることもできます。このイベントが処理されると、通知作業環境がSUMMARYまたはSUMHTMLに設定されている各ロールに要約通知が送信されます。この通知には、それぞれのロールで現在処理中のすべての通知が表示されます。
(オプション)Secure Sockets Layer(SSL)を介してSMTPサーバーとIMAPサーバーに接続するように通知メーラーを構成し、交換されるデータを暗号化できます。 「SSLを介したメール・サーバーへの接続」を参照してください。
(オプション)内部メーラー・パラメータHTML_DELIMITERを設定し、HTML形式のEメール通知用の応答テンプレート内で応答値を区切るために通知メーラーで使用する文字を指定できます。 HTML_DELIMITERパラメータに有効な値は次のとおりです。
DEFAULT: 通知メーラーはデフォルトのデリミタを使用します。現在は開始デリミタと終了デリミタの両方が一重引用符(')としてデフォルト設定されています。 HTML_DELIMITERパラメータの値がNULLのままの場合も、通知メーラーではデフォルト・デリミタが使用されます。
APOS: 通知メーラーは、開始デリミタと終了デリミタの両方に一重引用符(')を使用します。 この設定は、現在はデフォルトと同じです。
QUOTE: 通知メーラーは、開始デリミタと終了デリミタの両方に二重引用符(")を使用します。
BRACKET: 通知メーラーは、開始デリミタに左カッコ([)、終了デリミタに右カッコ(])を使用します。
デリミタとして一重引用符を使用すると、応答テンプレートのリンクの<A HREF="mailto:">タグに含まれる二重引用符は処理できないが一重引用符は処理できるEメール・アプリケーションに対応できます。 ただし、ユーザーが応答値にエスケープ文字を入力しなくても一重引用符を使用できるようにする場合は、Eメール・アプリケーションでのサポート対象に応じて二重引用符またはカッコ([])をデリミタとして使用できます。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のHTML形式のEメール通知への応答に関する項を参照してください。
注意: HTML_DELIMITERパラメータを無効な値に設定すると、通知メーラーの起動時に例外がスローされます。 この期間中に作成された通知は、かわりにデフォルトのデリミタを使用してレンダリングされます。
デフォルトでは、HTML_DELIMITERパラメータは値DEFAULTに設定されます。 使用するデリミタを指定するには、afsvcpup.sqlスクリプトを使用してパラメータ値を変更します。 「内部メーラー・パラメータの設定」を参照してください。
ただし、特定の通知メッセージに特別な#WFM_HTML_DELIMITERメッセージ属性が定義されている場合、通知メーラーではHTML_DELIMITERパラメータの値が使用されるかわりに、#WFM_HTML_DELIMITER属性値が使用され、その通知に使用するデリミタが判別されます。
注意: HTML_DELIMITERパラメータで制御されるのは、HTML形式の通知用の応答テンプレートのみです。 このパラメータは、プレーン・テキスト通知には適用されません。
(オプション)シードされたワークフロー通知メーラーは、デフォルトで自動起動モードを使用し、その構成が完了すると自動的に起動します。通知メーラー・サービス・コンポーネントに手動起動モードを選択した場合は、Oracle Workflow Managerの「サービス・コンポーネント」ページを使用してその通知メーラーを起動します。このページを使用して、任意の通知メーラー・サービス・コンポーネントを管理することもできます。
内部メーラー・パラメータの設定
afsvcpup.sqlスクリプトを使用して、「通知メーラー構成ウィザード」に表示されない内部メーラー・パラメータを設定します。 このスクリプトは$FND_TOP/sqlディレクトリに格納されています。
次のコマンドを使用してafsvcpup.sqlスクリプトを実行します。
sqlplus <user/pwd> @afsvcpup
プロンプトで、通知メーラー・サービス・コンポーネントのコンポーネントID、設定するパラメータのパラメータIDおよびそのパラメータに割り当てる値を入力します。入力するIDは、スクリプトで表示されるリストで検索できます。このリストには、Oracle Workflowのインストール時に定義されたサービス・コンポーネントが最初に表示され、次に、指定したサービス・コンポーネントに定義されたパラメータが表示されます。また、構成ウィザードの「定義」ページで、通知メーラーのコンポーネントIDを検索することもできます。
アウトバウンド通知メーラー処理
ワークフロー・エンジンは、通知メッセージの送信が必要であると判断すると、ビジネス・イベント・システムでoracle.apps.wf.notification.sendというイベントを呼び出します。Oracle Workflowでは、このイベント用のシードされたサブスクリプションが用意されています。このサブスクリプションは、通知を所有するワークフロー・プロセスを続行できるように、ただちに遅延されるように定義されています。このイベントは、標準のWF_DEFERREDエージェントに格納されます。Oracle Workflowには、通知処理を続行するためにこのエージェントに対して実行されるワークフロー遅延通知エージェント・リスナーというシードされたエージェント・リスナーが用意されています。このエージェント・リスナーは、遅延通知イベントの処理にのみ使用されます。
イベントがWF_DEFERREDからデキューされ、サブスクリプションが処理されるときは、サブスクリプションにはそのイベントのイベント・データが必要であり、その結果イベントに対するジェネレート関数が実行されます。このイベントのジェネレート関数は、次の処理を実行します。
通知の受信者ロールを分析して、1つのEメール・アドレスを判別します。ロール自体がメール・リストになる場合もあります。
受信者の通知作業環境を確認して、Eメール通知が必要かどうか、またどの形式で必要であるかを判断します。
ディレクトリ・サービスの定義に従って、データベース・セッションを受信者ロールに設定されている言語と地域に切り替えます。
該当するメッセージ・テンプレートを使用し、通知メッセージのXML表現やオプションの添付ファイルを生成します。
最後に、サブスクリプションは、イベント・メッセージを標準のWF_NOTIFICATION_OUTエージェントに格納します。
通知メーラー・サービス・コンポーネントは、WF_NOTIFICATION_OUTエージェントを検索して、Eメールで送信する必要があるメッセージがないか調べます。通知メーラーがこのエージェントからメッセージをデキューするときは、Javaベースの通知フォーマッタを使用して通知のXML表現をMulti-purpose Internet Mail Extensions(MIME)でコード化されたメッセージに変換し、そのメッセージをSimple Mail Transfer Protocol(SMTP)で送信します。
アウトバウンド通知メーラー処理
Eメール通知は、Oracle Workflow Builderで定義されているメッセージ・テンプレートに基づいています。Oracle Workflowでは、デフォルトで使用される、「システム: メーラー」項目タイプに標準のテンプレートのセットが用意されています。標準テンプレートを変更することはお薦めしません。 ただし、Workflow Builderを使用してカスタム項目タイプに独自のカスタム・メッセージ・テンプレートを作成することで、Eメール通知の送信に使用するメッセージ・テンプレートをカスタマイズできます。 次に、特別なメッセージ属性を定義してワークフロー・プロセスで特定の通知にこれらのテンプレートを割り当てます。 この場合、通知に割り当てたテンプレートは、他のテンプレートよりも優先されます。「メッセージ・テンプレートの変更」、および『Oracle Workflow開発者ガイド』の通知メーラーのメッセージ・テンプレート属性に関する項を参照してください。
また、Workflow Builderを使用して「システム: メーラー」項目タイプに独自のカスタム・メッセージ・テンプレートを作成し、これらのテンプレートをメーラー構成パラメータの特定の通知メーラー・サービス・コンポーネントに割り当てることもできます。メーラーに割り当てられたテンプレートは、デフォルトの「システム: メーラー」テンプレートよりも優先されます。 ただし、通知にメッセージ属性を介してテンプレートが特に割り当てられている場合も、通知レベルのテンプレートがメーラーに割り当てられたテンプレートより優先されます。「メッセージ・テンプレートの変更」を参照してください。
受信者のEメール・アドレスが無効であるために通知メーラーがEメール通知を送信できない場合は、次の処理が実行されます。
通知のメール・ステータスがFAILEDに設定されます。 このメール・ステータスは、このEメール通知は例外が発生したために送信されなかったが、メーラーは他の通知を処理できることを示します。
Eメール・アドレスが無効なEメール・アドレスのリストに追加されます。 不要な処理を回避するために、各通知メーラーではメッセージを送信できなかったEメール・アドレスのリストが保存され、そのアドレスには以降のメッセージが送信されません。 かわりに、リストにあるアドレス宛の以降の通知については、単にメール・ステータスが直接FAILEDに設定されます。
注意: 各通知メーラーでは、無効なEメール・アドレスのリストに最大100件のEメール・アドレスを格納できます。 このリストが満杯になっているときに通知メーラーが無効なアドレスをさらに検出した場合は、通知メーラーにより最も古いアドレスがリストから削除され、かわりに新しいアドレスが追加されます。 また、通知メーラーを停止して再起動すると、すべてのアドレスが削除されてリストがクリアされます。
受信者の通知作業環境がDISABLEDに変更されます。 不要な処理の回避に役立つように、受信者の通知作業環境がDISABLEDになっている場合、Oracle Workflowではその受信者に対する通知の完全なXML表現は生成されず、通知メーラーではその受信者に対してEメール通知が送信されません。 かわりに、通知メーラーにより通知のメール・ステータスが単にFAILEDに直接設定されます。 通知作業環境の変更は、Eメール通知を送信できないユーザーにも示されます。 ユーザーがEメール通知を受信するには、無効なEメール・アドレスを訂正し、通知作業環境を再設定する必要があります。
SYSADMINユーザーに対して通知が送信されます。この通知は、Eメール通知を1人以上の受信者に送信できなかったこと、該当受信者の通知作業環境がDISABLEDに設定されていたこと、および、障害の原因となった問題の訂正後に該当受信者について表示された元の通知作業環境を再設定する必要があることを示します。 「ユーザー通知作業環境更新レポート・メッセージ」を参照してください。
無効なEメール・アドレスを訂正してDISABLEDの通知作業環境を再設定した後、「失敗ワークフロー通知の再送」コンカレント・プログラムを実行して、前に送信できなかったオープン通知を再試行できます。 「メーラー・エラー処理」を参照してください。
インバウンド通知メーラー処理
通知メーラーは、Internet Message Access Protocol(IMAP)を使用して、ユーザーからのEメールの応答を処理することもできます。通知メーラーは、JavaベースのEメール・パーサーを使用して、各メッセージのテキストを解釈し、そのXML表現を作成します。
通知メーラーは、応答を処理するために、応答メール・アカウントで、着信メッセージの受信用、処理済メッセージの格納用および廃棄メッセージの格納用の3つのフォルダを使用します。
通知メーラーは、応答メッセージを処理するために次の処理を実行します。
IMAPEメール・アカウントにログインします。
受信ボックス・フォルダにメッセージがないかを確認します。メッセージがある場合は、通知メーラーはメッセージを読み取り、NID行の通知ID(NID)とノード識別子を確認します。
メッセージが通知応答でない場合、つまりNID行がない場合、通知メーラーはメッセージを廃棄フォルダに移動して、応答なしメッセージとして扱います。また、特定のEメール・アドレスから応答なしメッセージを最初に受信すると、通知メーラーはメッセージの送信者に警告メッセージを送信します。
ただし、バウンスされたメッセージまたは自動応答メッセージが原因で不必要な警告メッセージを送信しないように、各メーラー・ノードでは、応答なしメールを受信したEメール・アドレスのリストを格納し、それらのアドレスには余分な警告メッセージを送信しません。かわりに、ノードで特定のアドレスから2回目の応答なしメッセージを受信した場合、通知メーラーはそのメッセージを廃棄し、oracle.apps.wf.mailer.unsolicitedイベントを呼び出します。2回目の応答なしメッセージに対してなんらかの処理を実行する場合は、このイベントに対するサブスクリプションを定義することもできます。後続の応答なしメッセージに対しても、通知メーラーはそのメッセージをすべて廃棄するのみです。
注意: 各メーラー・ノードの警告リストには、最大100個のEメール・アドレスを格納できます。このリストが満杯になり、ノードでこのリストに含まれないアドレスから応答なしメッセージを受信した場合、通知メーラーは最も古いアドレスをリストから削除して、新しいアドレスを追加します。また、通知メーラーを最初に起動したとき、およびメーラーのコンテナを停止して再起動したとき、通知メーラーではすべてのアドレスを削除してこのリストをクリアします。この場合、警告リストから削除されたアドレスから応答なしEメールを受信すると、メーラーが再度警告メッセージを送信する場合があります。
注意: 必要に応じて「Eメール内容確認のお願いを送信」メーラー・パラメータを使用して、通知メーラーによる警告メッセージの送信を完全に防止できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
メッセージが通知応答であっても、異なるノードに対するものの場合、通知メーラーはメッセージを受信ボックスに残して、Eメールの一意メッセージID(UID)を無視リストに追加します。
メッセージが現行ノードに対する通知応答である場合、つまりメッセージに現行ノードのノード識別子が含まれるNID行がある場合、通知メーラーはそのメッセージを処理します。
通知メーラーは、そのノードに属するメッセージに対して次のステップを実行します。
通知IDを取り出します。
構成パラメータに指定されたタグがある場合はそれを参照し、そのメッセージがバウンスされたのかどうかをチェックします。 メッセージがバウンスされている場合は、通知メーラーはタグ・リストの指定に基づいて、通知のステータスを更新してそれ以降の処理を中止します。
NID行に基づいてこの通知をOracle Workflowデータベースでチェックします。
通知がない場合、つまりNID行の通知IDまたはアクセス・キーが無効である場合、通知メーラーはメッセージを廃棄フォルダに移動します。NID行の形式が正しくない場合、通知メーラーはメッセージを廃棄フォルダに移動して、応答なしメッセージとして扱います。
通知があっても、クローズまたは取り消されている場合、通知メーラーはメッセージを処理済フォルダに移動し、受信者ロールにそれぞれワークフロー・クローズ・メール・メッセージまたはワークフロー取消のメール・メッセージを送信します。
注意: 必要に応じて「取消済通知に対するEメールを送信」メーラー・パラメータを使用して、通知メーラーによる通知取消メッセージの送信を防止できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
通知が存在し、オープンされている場合、通知メーラーは、メッセージのXML表現を生成して、標準のWF_NOTIFICATION_INエージェントにoracle.apps.wf.notification.receive.messageというイベントとして格納します。次に、通知メーラーは、Eメール・メッセージを処理済フォルダに移動します。
注意: 応答メッセージの文字コードがデータベースのコードセットと互換性がない場合は、通知メーラーが応答を解析して応答値を認識できない場合があります。メール・クライアントでのメッセージの文字コードが、データベースのコードセットと互換性があることを確認してください。
受信ボックスに未処理のメッセージがなくなった場合、通知メーラーはEメール・アカウントからログアウトします。
Oracle Workflowには、ワークフロー・インバウンド通知エージェント・リスナーというシードされたエージェント・リスナーが用意されています。このエージェント・リスナーは、WF_NOTIFICATION_INエージェントで実行され、そのエージェントにある有効な応答メッセージに対する通知処理を続行します。イベント・メッセージがWF_NOTIFICATION_INからデキューされると、適切な通知応答関数をコールするシードされたサブスクリプションが実行されます。この関数は、データベースにあるメッセージの応答属性の定義を使用して応答値を検証します。応答値が無効か、または応答値が含まれていない場合、この通知応答関数によって、通知メーラーは受信者ロールにワークフロー無効のメール・メッセージを送信します。応答が有効である場合は、通知応答関数によって応答が記録され、通知が完了します。
インバウンド通知メーラー処理
「ワークフローの警告メール・メッセージ」、「ワークフロー・クローズ・メール・メッセージ」、「ワークフロー取消のメール・メッセージ」、「ワークフロー無効のメール・メッセージ」および「ワークフロー無効オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージ」を参照してください。
MIMEのフル・サポート
Oracle Workflowでは、Multi-purpose Internet Mail Extensions(MIME)でコード化されたメッセージを完全にサポートします。そのため、ワークフローのユーザーは、キャラクタ・セットの異なる言語やマルチメディアでコード化されたコンテンツが含まれるメッセージを通知メーラーで変換できます。
SSLによるメール・サーバーへの接続
必要に応じて、Secure Sockets Layer(SSL)プロトコルを介してSMTPサーバーとIMAPサーバーに接続するように通知メーラーを構成することもできます。 SSLは、セキュリティを拡張するために、通知メーラーとメール・サーバーの間でデータ送信に使用する暗号化接続を提供します。
SSLを使用するには、認証局から発行されたX.509証明書と秘密鍵が必要です。 同じ証明書をSMTPサーバーとIMAPサーバーの両方に使用できます。
注意: この証明書をテスト専用、または社内の通信保護に使用する場合は、独自の認証局を設定して証明書を発行できます。 ただし、サード・パーティとの通信を保護するには、公認されている認証局から証明書を取得する必要があります。
また、SSLを介してSMTPサーバーに接続するには、SMTPサーバーにStunnelがインストールされている必要があります。 Stunnelは、SSL内で接続を暗号化できるようにするプログラムです。 詳細は、http://www.stunnel.org/を参照してください。
SMTPサーバーへのSSL接続の設定
認証局からX.509証明書と秘密鍵を取得し、証明書と鍵を含むファイルをSMTPサーバーのファイル・システムにロードします。 ステップの詳細は、SMTPサーバーのマニュアルを参照してください。
引数に証明書ファイルの場所を指定して、SMTPサーバー上でStunnelプロセスを起動します。
たとえば、証明書ファイル名がimapd.pemで、SMTPサーバーの/usr/share/ssl/certs/ディレクトリにある場合は、次のStunnelコマンドを使用してSSL接続をSMTPサーバー上のポート465からポート25にリダイレクトします。
stunnel -d 465 -r 25 -o /tmp/stunnel.log -p /usr/share/ssl/certs/imapd.pem
詳細は、Stunnelのマニュアルを参照してください。
「通知メーラー構成ウィザード」で、「Outbound SSL Enabled」パラメータを選択して、通知メーラーでSMTPサーバーへの接続にSSLを使用できるようにします。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
注意: SSLを使用可能にすると、通知メーラーはデフォルトでポート465を介してSMTPサーバーに接続します。 必要に応じて、「通知メーラー構成ウィザード」の「Outbound E-mail Account: Server Name」パラメータで異なるポート番号とSMTPサーバー名を指定できます。
(条件付きで必須)独自の認証局を設定して証明書を発行する場合は、証明書をローカル・トラスト・ストアにもロードする必要があります。
可能な場合は、通知メーラーが常駐するコンカレント・マネージャ・ホスト上のデフォルトのローカル・トラスト・ストアに証明書をロードします。
それ以外の場合は、代替トラスト・ストアに証明書をロードし、そのトラスト・ストアの場所を内部メーラー・パラメータMAILER_SSL_TRUSTSTOREで指定します。
デフォルトでは、MAILER_SSL_TRUSTSTOREパラメータはNONEに設定され、通知メーラーではデフォルトのJavaセキュリティ構成が使用されます。 パラメータ値を代替トラスト・ストアの場所に変更するには、afsvcpup.sqlスクリプトを使用します。 「内部メーラー・パラメータの設定」を参照してください。
IMAPサーバーへのSSL接続の設定
IMAPサーバーがSMTPサーバーとは異なるホスト上にある場合は、X.509証明書と秘密鍵を含むファイルをIMAPサーバーのファイル・システムにロードします。 ステップの詳細は、IMAPサーバーのマニュアルを参照してください。
「通知メーラー構成ウィザード」で、「Inbound SSL Enabled」パラメータを選択して、通知メーラーでIMAPサーバーへの接続にSSLを使用できるようにします。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
注意: SSLを使用可能にすると、通知メーラーはデフォルトでポート993を介してIMAPサーバーに接続します。 必要に応じて、「通知メーラー構成ウィザード」の「Inbound E-mail Account: Server Name」パラメータで異なるポート番号とIMAPサーバー名を指定できます。
SSL接続の使用開始
SSL設定の完了後、変更内容を有効にするために、Oracle Applications Managerのワークフロー・メーラー・サービスというサービス・コンポーネント・コンテナを停止し、再起動します。 「サービス・コンポーネント」を参照してください。
通知作業環境
Oracle Workflowでは、ユーザーが通知作業環境を設定することによって、通知の表示方法を決定できます。 ワークフロー管理者は、「ワークフロー構成」ページを使用して、社内の全ユーザーにデフォルトの通知作業環境を設定できます。 各ユーザーは、Oracle Applicationsの「作業環境」ページの通知作業環境設定を変更して、このデフォルト値を上書きできます。 「グローバル・ユーザー作業環境の設定」、および『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の作業環境の設定に関する項を参照してください。
通常、ユーザーの通知作業環境は、そのユーザーが使用するメール・リーダーの機能によって決定されます。メール・リーダーには、プレーン・テキストのみを表示できるもの、HTML形式を表示できるもの、さらには添付ファイル内のHTML形式のみを表示できるものがあります。次の通知作業環境を使用できます。
プレーン・テキスト・メール(MAILTEXT): 通知メッセージはプレーン・テキストとして表示され、添付ファイルは付いていません。「プレーン・テキストEメール」を参照してください。
添付ファイル付きHTMLメール(MAILHTML): 通知メッセージはHTML形式のテキストとして表示され、1つ以上の標準の添付ファイルが付いています。これは「通知の詳細」Webページにある通知へのリンクです。通知メッセージに「内容の添付」のメッセージ属性がある場合、これらの属性もメッセージへのカスタム添付ファイルとして追加表示されます。「添付ファイル付きのHTML形式のEメール」を参照してください。
HTMLメール(MAILHTM2): 通知メッセージはHTML形式のテキストとして表示され、標準の添付ファイルは付いていません。ただし、通知メッセージに「内容の添付」のメッセージ属性がある場合、これらの属性もメッセージへのカスタム添付ファイルとして追加表示されます。「HTML形式のEメール」を参照してください。
重要: 使用中のメール・リーダーではメール・メッセージ本文中のHTML形式を解釈できない場合に、HTML形式の通知を表示するには、通知作業環境を「HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール」(MAILATTH)に変更できます。MAILATTHの環境設定では、通知のHTML形式版が、プレーン・テキスト通知への添付ファイルとして配信されます。
HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール(MAILATTH): 通知メッセージはプレーン・テキストとして表示され、少なくとも2つの標準の添付ファイルが付いています。1つはメッセージのHTML形式版、もう1つは「通知の詳細」Webページにある通知へのリンクです。通知メッセージに「内容の添付」のメッセージ属性がある場合、これらの属性もメッセージへのカスタム添付ファイルとして追加表示されます。「HTML添付ファイル付きのプレーン・テキストEメール」を参照してください。
プレーン・テキスト要約メール(SUMMARY): メッセージは、すべてのオープン通知のプレーン・テキスト要約です。 要約にある個々の通知に応答するには、ユーザーが「ワークリスト」Webページから通知にアクセスする必要があります。
HTML要約メール(SUMHTML): メッセージは、すべてのオープン通知のHTML形式の要約で、「ワークリスト」Webページへのリンク、および「通知の詳細」Webページの各通知へのリンク付きです。 要約にある個々の通知に応答するには、ユーザーがWebページから通知にアクセスする必要があります。
送信しない(QUERY): 通知メーラーではEメール通知が送信されません。 かわりに、「ワークリスト」Webページから、自分の通知を問い合せて応答する必要があります。
使用不可(DISABLED): Oracle Workflowでは、通知メーラーがユーザーにEメールを送信しても、そのユーザーのレコード上のEメール・アドレスが無効だった場合に、この作業環境が設定されます。 通知メーラーでは、通知作業環境がDISABLEDに設定されているユーザーには、それ以降のEメール通知は送信されません。 ユーザーがEメール通知を受信するには、Oracle Workflowディレクトリ・サービスで自分のEメール・アドレスを訂正し、通知作業環境を再設定する必要があります。
ユーザーの通知作業環境がDISABLEDに設定されている場合、Oracle Workflowでは失敗したEメールと再設定後の通知作業環境に関する通知がSYSADMINユーザーにも送信されます。 失敗した受信者ユーザーのEメール・アドレスと通知作業環境が訂正された後、「失敗ワークフロー通知の再送」コンカレント・プログラムを実行して、前にユーザーに送信できなかったオープン通知を再試行できます。 「アウトバウンド通知メーラー処理」および「メーラー・エラー処理」を参照してください。
重要: ユーザーがEメールを受信するように通知作業環境を設定していたり、通知作業環境がDISABLEDに設定されている場合も、いつでも「ワークリスト」Webページで自分の通知を問い合せて応答できます。
診断テストを実行すると、通知作業環境がEメール受信に設定されているすべてのユーザーについて、Eメール・アドレスが定義されていることをチェックできます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項、Oracle ApplicationsでのWebブラウザによる通知の表示に関する項およびEメールによる通知要約の確認に関する項を参照してください。
プレーン・テキストEメール
通知の実行者が通知作業環境をプレーン・テキスト・メール(MAILTEXT)に設定した場合は、通知メーラーで通知が処理されるときに、プレーン・テキストEメール・メッセージが生成され、実行者ロールに送信されます。通知メーラーがプレーン・テキストEメールを生成するときには、Oracle Workflow Builderのメッセージのプロパティ画面で定義したテキスト本文を使用します。そのトークンは、メッセージ本文中で参照されているすべての属性値をプレーン・テキスト値に置き換えます。 次に例を示します。
PL/SQLおよびPL/SQL CLOB文書属性は、プレーン・テキスト版のPL/SQL文書に置換されるトークンです。
URL属性は、後にコロン(:)とURLを伴うURL属性の表示名に置換されるトークンです。
<URL_Attribute_Display_Name>:<URL>
Oracle Application Frameworkのリージョンを表す文書属性は、プレーン・テキスト版のリージョンに置換されるトークンです。テキスト以外のコンテンツ(イメージ、リンク、特殊なHTML形式など)は、テキスト版のリージョンに表示されないことに注意してください。 埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンがある通知には、複数のリージョンを含めることができます。ただし、リージョン以外のコンテンツのトークンを含めることはできません。
重要: 「属性」プロパティ・ページで「内容の添付」が選択されているメッセージ属性は、親通知にプレーン・テキストとして添付されます。添付ファイルに特殊な書式が含まれていると、この処理によって添付ファイルの一部が解読不能になったり、プレーン・テキストのEメール・ソフトウェアで添付ファイルが認識されない場合があるため注意してください。このような添付ファイルを表示するには、「ワークリスト」Webページで通知を表示する必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のWebブラウザによる通知の表示に関する項を参照してください。
プレーン・テキストEメールの受信者が応答するときは、手動で通知に返信し、通知で提供された指示に続けて応答値を入力します。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のテンプレートによる応答を使用したプレーン・テキストのEメール通知への応答に関する項、および直接応答を使用したプレーン・テキストのEメール通知への応答に関する項を参照してください。
添付ファイル付きのHTML形式のEメール
通知の実行者が通知作業環境を添付ファイル付きのHTMLメール(MAILHTML)に設定した場合は、通知メーラーで通知が処理されるときに、HTML形式のEメール通知が生成され、実行者ロールに送信されます。受信者は、メッセージ本文に含まれるHTMLコンテンツを解釈および表示できるEメール・ソフトウェアを使用する必要があります。
注意: 使用中のEメール・ソフトウェアでメッセージ本文中のHTML形式を解釈できない場合は、通知作業環境をMAILATTH(HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール)に設定してください。
通知メーラーでは、「メッセージ本文」プロパティ画面のメッセージに定義されたHTML本文を使用して、HTMLEメール・メッセージが生成されます。HTML本文が定義されていなければ、テキスト本文を使用してHTML形式のメッセージが生成されます。通知メーラー・トークンは、メッセージ本文で参照されているメッセージ属性をHTML形式値に置換します。 次に例を示します。
PL/SQLおよびPL/SQL CLOB文書属性は、HTMLタグ<pre>...</pre>で囲まれたHTMLテキストまたはプレーン・テキストを置換するトークンです。
イメージ・ファイルを指すURL属性は、メッセージ本文内にイメージをインラインで表示するために、HTMLタグ<IMG>...</IMG>を置換するトークンです。 URLが拡張子gif、jpg、png、tif、bmpまたはjpegのファイルを指し、属性値が接頭辞IMG:で始まるか、または接頭辞が付いていない場合、通知メーラーはURL属性をインライン・イメージとして扱います。
イメージ以外のURL属性や、接頭辞LNK:で始まるイメージURL属性は、HTMLリンクを置換するトークンです。このリンクを選択すると、Eメール・ソフトウェアからターゲットのURLページにリンクします。
Oracle Application Frameworkのリージョンを表す文書属性は、HTML版のリージョンに置換されるトークンです。 埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンがある通知には、複数のリージョンを含めることができます。ただし、リージョン以外のコンテンツのトークンを含めることはできません。
注意: 通知に埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれない場合、「属性」プロパティ・ページで「内容の添付」が選択されているメッセージ属性は、親メッセージに添付ファイルとして追加されます。 次に例を示します。
メッセージ属性がURL属性の場合は、「通知参照」という添付ファイルがメッセージに追加されます。この添付ファイルには、「内容の添付」がオンになっているメッセージの各URL属性へのリンクが含まれています。URLへのリンクを選択すると、そのURLに移動できます。「通知参照」添付ファイルには、イメージがインラインで表示されないことに注意してください。「内容の添付」がオンになっていると、URLがイメージ・ファイルを指している場合でも、URL属性は常に「通知参照」添付ファイルにリンクとして表示されます。また、通知メーラーでは、ビデオまたは音声のURLコンテンツは特殊処理されません。
メッセージ属性がPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書属性である場合、正常に生成されたPL/SQL文書がフェッチされ、メッセージに添付されます。
ただし、通知に埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれる場合、Eメール・メッセージには、URLまたはPL/SQL文書が添付ファイルとして追加されるのではなく、添付のURLまたはPL/SQL文書へのリンク付きの「関連アプリケーション」リージョンが含まれます。
HTMLメッセージ本文中で応答を表すリンクをクリックして、HTML形式の通知に応答できます。応答リンクによって、選択した事前定義済の応答値で変更された応答テンプレートを含むプレーン・テキストEメールの応答が生成されます。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のHTML形式のEメール通知への応答に関する項を参照してください。
通知作業環境がMAILHTMLである場合、HTML形式の各通知には、常に1つは標準の添付ファイルが付いています。添付ファイルは「通知の詳細リンク」と呼ばれます。この添付ファイルを選択すると、Eメール・ソフトウェアによってブラウザのウィンドウが開かれ、「通知の詳細」Webページに通知が表示されます。このWebページからは、通知メーラーを介して応答を処理する必要がなく、通知に直接応答することもできます。
注意: 「通知の詳細リンク」を選択したときにログインしていない場合は、構成に応じて、「通知の詳細」ページにアクセスする前にログインを要求される場合があります。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
注意: 「インライン添付」構成パラメータを使用すると、通知メッセージのすべての添付ファイル(「通知の詳細リンク」、添付のURLが含まれる「通知参照」、添付されたPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書)に対して、Content-Disposition MIMEヘッダーをinlineまたはattachmentに設定できます。ただし、Content-DispositionヘッダーをサポートしないEメール・クライアントや、サポートする方法が異なるEメール・クライアントもあります。このため、ユーザーがEメール・メッセージを読むのに使用するEメール・クライアントによっては、「インライン添付」設定で常に必要な結果が得られるとはかぎりません。
注意: 「通知の詳細リンク」添付ファイルのファイル名は、WF_URL_NOTIFICATIONリソース・トークンのテキスト値、または、テキスト値が定義されていない場合はトークン名によって決定されます。同様に、「通知参照」添付ファイルのファイル名は、WF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値、またはトークン名(テキスト値が定義されていない場合)によって決定されます。デフォルトのファイル名は、それぞれNotification Detail Link.htmlおよびNotification References.htmlです。これらの添付ファイルに異なるファイル名を指定する場合は、最初にWF_URL_NOTIFICATIONおよびWF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値として新規ファイル名を指定して、.msgソース・ファイルを作成する必要があります。次に、ワークフロー・リソース・ジェネレータ・プログラムを使用して、新しいシード・データをソース・ファイルからデータベース表のWF_RESOURCESにアップロードします。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・リソース・ジェネレータの実行に関する項を参照してください。
通知の実行者が通知作業環境を、標準の添付ファイルなしのHTMLメール(MAILHTM2)に設定した場合は、通知メーラーで通知が処理されるときに、HTML形式のEメール通知が生成され、実行者ロールに送信されます。受信者は、メッセージ本文に含まれるHTMLコンテンツを解釈および表示できるEメール・ソフトウェアを使用する必要があります。
注意: 使用中のEメール・ソフトウェアでメッセージ本文中のHTML形式を解釈できない場合は、通知作業環境をMAILATTH(HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール)に設定してください。
通知メーラーでは、「メッセージ本文」プロパティ画面のメッセージに定義されたHTML本文を使用して、HTMLEメール・メッセージが生成されます。HTML本文が定義されていなければ、テキスト本文を使用してHTML形式のメッセージが生成されます。通知メーラー・トークンは、メッセージ本文で参照されているメッセージ属性をHTML形式値に置換します。 次に例を示します。
PL/SQLおよびPL/SQL CLOB文書属性は、HTMLタグ<pre>...</pre>で囲まれたHTMLテキストまたはプレーン・テキストを置換するトークンです。
イメージ・ファイルを指すURL属性は、メッセージ本文内にイメージをインラインで表示するために、HTMLタグ<IMG>...</IMG>を置換するトークンです。 URLが拡張子gif、jpg、png、tif、bmpまたはjpegのファイルを指し、属性値が接頭辞IMG:で始まるか、または接頭辞が付いてない場合、通知メーラーはURL属性をインライン・イメージとして扱います。
イメージ以外のURL属性や、接頭辞LNK:で始まるイメージURL属性は、HTMLリンクを置換するトークンです。このリンクを選択すると、Eメール・ソフトウェアからターゲットのURLページにリンクします。
Oracle Application Frameworkのリージョンを表す文書属性は、HTML版のリージョンに置換されるトークンです。 埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンがある通知には、複数のリージョンを含めることができます。ただし、リージョン以外のコンテンツのトークンを含めることはできません。
注意: 通知に埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれない場合、「属性」プロパティ・ページで「内容の添付」が選択されているメッセージ属性は、通常は親メッセージに添付ファイルとして追加されます。 次に例を示します。
メッセージ属性がURL属性の場合は、「通知参照」という添付ファイルがメッセージに追加されます。この添付ファイルには、「内容の添付」がオンになっているメッセージの各URL属性へのリンクが含まれています。URLへのリンクを選択すると、そのURLに移動できます。「通知参照」添付ファイルには、イメージがインラインで表示されないことに注意してください。「内容の添付」がオンになっていると、URLがイメージ・ファイルを指している場合でも、URL属性は常に「通知参照」添付ファイルにリンクとして表示されます。また、通知メーラーでは、ビデオまたは音声のURLコンテンツは特殊処理されません。
メッセージ属性がPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書属性である場合、正常に生成されたPL/SQL文書がフェッチされ、メッセージに添付されます。
ただし、通知に埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれる場合、Eメール・メッセージには、URLまたはPL/SQL文書が添付ファイルとして追加されるのではなく、添付のURLまたはPL/SQL文書へのリンク付きの「関連アプリケーション」リージョンが含まれます。
通知メッセージにこのようなメッセージ固有の添付ファイルを含めることはできますが、通知作業環境がMAILHTM2である場合、標準の添付ファイルは含まれません。
HTMLメッセージ本文中で応答を表すリンクをクリックして、HTML形式の通知に応答できます。応答リンクによって、選択した事前定義済の応答値で変更された応答テンプレートを含むプレーン・テキストEメールの応答が生成されます。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のHTML形式のEメール通知への応答に関する項を参照してください。
注意: 「インライン添付」構成パラメータを使用すると、通知メッセージのすべての添付ファイル(添付のURLが含まれる「通知参照」、添付されたPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書)に対して、Content-Disposition MIMEヘッダーをinlineまたはattachmentに設定できます。ただし、Content-DispositionヘッダーをサポートしないEメール・クライアントや、サポートする方法が異なるEメール・クライアントもあります。このため、ユーザーがEメール・メッセージを読むのに使用するEメール・クライアントによっては、「インライン添付」設定で常に必要な結果が得られるとはかぎりません。
注意: 「通知参照」添付ファイルのファイル名は、WF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値、またはトークン名(テキスト値が定義されていない場合)によって決定されます。デフォルトのファイル名は、Notification References.htmlです。この添付ファイルに異なるファイル名を指定する場合は、最初にWF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値として新規ファイル名を指定して、.msgソース・ファイルを作成する必要があります。次に、ワークフロー・リソース・ジェネレータ・プログラムを使用して、新しいシード・データをソース・ファイルからデータベース表のWF_RESOURCESにアップロードします。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・リソース・ジェネレータの実行に関する項を参照してください。
HTML添付ファイル付きのプレーン・テキストEメール
通知の実行者が通知作業環境をHTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト・メール(MAILATTH)に設定した場合は、通知メーラーで通知が処理されるときに、HTML添付ファイル付きのプレーン・テキストEメール通知が生成され、実行者ロールに送信されます。受信者は、HTML添付ファイルをサポートするEメール・ソフトウェアを使用する必要があります。
通知メーラーは、「メッセージ本文」プロパティ画面でメッセージとして定義されたテキスト本文を使用して、Eメールのプレーン・テキスト本文を生成します。通知メッセージのHTML版も生成され、プレーン・テキストEメールへの添付ファイルとして送信されます。この添付ファイルは、「HTMLメッセージ本文」と呼ばれます。通知メーラーは、そのメッセージに定義されたHTML本文からHTML添付ファイルの内容を生成します。HTML本文が定義されていなければ、テキスト本文を使用してHTML形式のメールが生成されます。通知メーラー・トークンは、プレーン・テキスト本文で参照されているすべてのメッセージ属性をプレーン・テキスト値に置換し、添付のHTMLメッセージで参照されているすべてのメッセージ属性をHTML形式値に置換します。「プレーン・テキストEメール」および「HTML形式のEメール」を参照してください。
Eメール・ソフトウェアがメッセージ本文中のHTML形式をサポートしている場合は、「インライン添付」構成パラメータを選択して、添付ファイルに対してContent-Disposition MIMEヘッダーをinlineに設定できます。このようにすると、メッセージ本文中にHTML添付ファイルも表示されます。ただし、Content-DispositionヘッダーをサポートしないEメール・クライアントや、サポートする方法が異なるEメール・クライアントもあります。このため、ユーザーがEメール・メッセージを読むのに使用するEメール・クライアントによっては、「インライン添付」設定で常に必要な結果が得られるとはかぎりません。
注意: 通知にOracle Application Frameworkのリージョンが含まれない場合、「属性」プロパティ・ページで「内容の添付」が選択されているメッセージ属性は、通常、添付ファイルとして追加されます。 次に例を示します。
メッセージ属性がURL属性の場合は、「通知参照」という添付ファイルがメッセージに追加されます。この添付ファイルには、「内容の添付」がオンになっているメッセージの各URL属性へのリンクが含まれています。URLへのリンクを選択すると、そのURLに移動できます。
メッセージ属性がPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書属性である場合、正常に生成されたPL/SQL文書がフェッチされ、メッセージに添付されます。
ただし、通知に埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれる場合、Eメール・メッセージには、URLまたはPL/SQL文書が添付ファイルとして追加されるのではなく、添付のURLまたはPL/SQL文書へのリンク付きの「関連アプリケーション」リージョンが含まれます。
通知作業環境をMAILATTH(HTML添付ファイル付きのプレーン・テキスト)に設定しているユーザーが通知を受け取ると、通知には必ず少なくとも2つの標準の添付ファイルが付いています。1つの添付ファイルは「HTMLメッセージ本文」、もう1つの添付ファイルは「通知の詳細リンク」です。「通知の詳細リンク」を選択すると、Eメール・ソフトウェアによってブラウザのウィンドウが開かれ、「通知の詳細」Webページに通知が表示されます。このWebページからは、通知メーラーを介して応答を処理する必要がなく、通知に直接応答できます。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のHTML添付ファイル付きのプレーン・テキストEメール通知への応答に関する項を参照してください。
注意: 「通知の詳細リンク」を選択したときにログインしていない場合は、構成に応じて、「通知の詳細」ページにアクセスする前にログインを要求される場合があります。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
または、このタイプの通知の受信者は次のいずれかの方法で応答することもできます。
通知に手動で返信し、通知で提供された指示に従って応答値を入力します。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のテンプレートによる応答を使用したプレーン・テキストのEメール通知への応答に関する項、および直接応答を使用したプレーン・テキストのEメール通知への応答に関する項を参照してください。
「HTMLメッセージ本文」添付ファイルを選択してHTML形式版のEメール・メッセージを表示し、応答を表すHTMLリンクをクリックします。応答リンクによって、選択した事前定義済の応答値で更新された応答テンプレートを含むプレーン・テキストEメールの応答が生成されます。
注意: 「インライン添付」構成パラメータを使用すると、通知メッセージのすべての添付ファイル(「通知の詳細リンク」、「HTMLメッセージ本文」、添付のURLが含まれる「通知参照」、添付されたPL/SQL、PL/SQL CLOBまたはPL/SQL BLOB文書)に対して、Content-Disposition MIMEヘッダーをinlineまたはattachmentに設定できます。ただし、Content-DispositionヘッダーをサポートしないEメール・クライアントや、サポートする方法が異なるEメール・クライアントもあります。このため、ユーザーがEメール・メッセージを読むのに使用するEメール・クライアントによっては、「インライン添付」設定で常に必要な結果が得られるとはかぎりません。
注意: 「HTMLメッセージ本文」添付ファイルのファイル名は、WF_HTML_MESSAGEリソース・トークンのテキスト値、または、テキスト値が定義されていない場合はトークン名によって決定されます。同様に、「通知の詳細リンク」添付ファイルのファイル名は、WF_URL_NOTIFICATIONリソース・トークンのテキスト値、またはトークン名(テキスト値が定義されていない場合)によって決定されます。「通知参照」添付ファイルのファイル名は、WF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値、またはトークン名(テキスト値が定義されていない場合)によって決定されます。デフォルトのファイル名は、それぞれHTML Message Body.html、Notification Detail Link.htmlおよびNotification References.htmlです。これらの添付ファイルに異なるファイル名を指定する場合は、最初にWF_HTML_MESSAGE、WF_URL_NOTIFICATIONおよびWF_URLLIST_ATTACHMENTリソース・トークンのテキスト値として新規ファイル名を指定して、.msgソース・ファイルを作成する必要があります。次に、ワークフロー・リソース・ジェネレータ・プログラムを使用して、新しいシード・データをソース・ファイルからデータベース表のWF_RESOURCESにアップロードします。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・リソース・ジェネレータの実行に関する項を参照してください。
Eメール通知のセキュリティ
通知メーラーが送信する個々のEメール通知には、通知ID(NID)、アクセス・キーおよびノード識別子が含まれる行があり、それらを使用して通知に対する応答が認証されます。
NIDは、データベース内の通知を識別します。
通知のアクセス・キーは、通知システムによりNIDごとに生成される個別のランダム・キーです。通知メーラーが応答を受け入れることができるように、通知に対する応答にはアクセス・キーを含める必要があります。アクセス・キーはパスワードの役目を果たし、このキーが含まれる通知を実際に受信したユーザーのみがその通知に応答できるようにします。
ノード識別子は、メッセージが属する通知メーラー・ノードを指定します。
NID行の書式は次のとおりです。
NID[NID/access_key@node_identifier]
Eメールによる応答
ユーザーが通知に対してEメールで応答するときは、応答メッセージには元の通知メッセージからのNID行を含める必要があります。通知メーラーは、応答に正しいNIDとアクセス・キーの組合せが含まれる場合にのみ応答を受け入れます。応答メッセージにNIDとアクセス・キーが確実に含まれるようにするには、元のメッセージ全体を挿入する方法と、NID行を含む応答テンプレートを使用する方法があります。
注意: Microsoft Outlook Expressの初期のリリースなど、一部のEメール・クライアントでは、NID行が返信メッセージに正しくコピーされない場合があります。通知に返信する場合、NID行が完全に含まれているか、接頭辞NIDおよびカッコ([])で囲まれたすべての詳細情報が含まれているかを確認する必要があります。
Eメール通知メッセージを受信するユーザーは、Eメール・アプリケーションを使用して別のユーザーにそのメッセージを転送できます。通知メーラーを構成するときは、別のロールから転送されてきたEメール通知に対してユーザーがEメールで応答できるようにするかどうかを選択できます。
「転送応答の許可」構成パラメータの選択を解除すると、応答通知の「送信元」列のEメール・アドレスが、記録されている受信者ロール、またはそのロール内のユーザーのEメール・アドレスと一致するかどうかがチェックされます。2つのメール・アドレスが一致する場合、その通知は有効な休暇ルーティング・ルールに従って転送された、または転送されなかったことを意味し、通知メーラーでは有効な応答として扱われます。2つのメール・アドレスが一致しない場合、その通知は単にEメール転送コマンドを使用して転送されたことを意味し、通知メーラーではこの応答が処理されず、応答なしメールとして処理されます。
「転送応答の許可」構成パラメータを選択すると、通知を受信する通知メーラーは応答通知の「送信元」列のEメール・アドレスをチェックせず、応答は常に処理されます。 この場合、ユーザーはEメール・アプリケーションを使用して通知メッセージを転送するだけで通知を他のユーザーに委任でき、転送された通知の新しい受信者にはその通知に応答する権限が自動的に与えられます。
重要: 「転送応答の許可」パラメータの選択解除には制約があることに注意してください。たとえば、Oracle Workflowディレクトリ・サービスにUSER/ROLEの関係を持っていない配布リストのメール・エイリアスに通知が送信されたとします。配布リスト内のユーザーがこの通知に応答した場合、「送信元」列のEメール・アドレスは各ユーザーのメール・アドレスであり、配布リストのメール・エイリアスとは一致しないため、通知メーラーでは常に応答なしメールとして扱われます。
「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答
添付ファイル付きのHTML形式のEメール通知とHTML添付ファイル付きのプレーン・テキストEメールには、「通知の詳細リンク」という添付ファイルが付いています。このリンクをクリックすると、通知が「通知の詳細」Webページに表示されます。「通知の詳細リンク」添付ファイル付きの通知を受信するユーザーは、通知メーラーが処理するEメール応答メッセージを送信するかわりに、このWebページを使用して通知に直接応答できます。
通知にアクセスするために「通知の詳細リンク」から「通知の詳細」Webページにアクセスする前にユーザーにログインを求めるかどうかを選択できます。
デフォルトでは、ユーザーはログインしてからでないと、「通知の詳細リンク」からOracle Applicationsの「通知の詳細」ページにアクセスできません。
「通知の詳細」ページへのゲスト・アクセスを使用可能にすることもできます。ゲスト・アクセスを使用すると、ユーザーはEメール通知からこのページにアクセスでき、ユーザー名とパスワードを使用してOracle Applicationsにログインする必要はありません。セキュリティを考慮して、この機能の使用はお薦めできません。ゲスト・アクセスを許可する場合は、次のステップを実行する必要があります。
「WF: GUESTによる通知へのアクセス」プロファイル・オプションをサイト・レベルで「使用可能」に設定します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。
「ワークフロー・ゲスト・ユーザー権限セット」をGUESTユーザーに割り当てる付与を作成します。この付与に対して権限セットを定義するとき、セット・タイプ「ナビゲーション・メニュー」を選択し、「ワークフロー・ゲスト・ユーザー権限セット」(内部コード: WF_GUEST_GRANTS)というメニューを選択します。付与を作成した後、変更内容を有効にするために、Oracle HTTP Serverを停止して再起動する必要があります。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の付与の作成に関する項を参照してください。
Oracle Applications Managerで、ワークフロー・メーラー・サービスというサービス・コンポーネント・コンテナを停止して再起動します。 「サービス・コンポーネント」を参照してください。
ゲスト・アクセスでは、ユーザーがOracle Applicationsにログインせずに「通知の詳細」ページに移動すると、そのユーザーはGUESTユーザーとして自動的にログインします。ユーザーは通知に応答でき、通知の再割当てや詳細情報の要求もできます(その通知に対してこれらの処理が可能な場合)。ただし、「通知の詳細」ページの他の通知、およびOracle Workflowの他のWebページにはアクセスできません。
ログインして通知を処理するユーザーの識別情報をOracle Workflowで記録する場合、処理履歴には、GUESTユーザーによって実行された処理として表示されます。
ユーザーがゲスト・アクセスを使用して通知を表示すると、言語と地域は通知の受信者ロールの設定に従い、日付と数値はGUESTユーザーの設定に従って通知が表示されます。ユーザー独自の設定で通知を表示する場合、ユーザーは自分のユーザー名とパスワードでログインしてから通知にアクセスします。
Oracle Workflowでは、電子署名が必要な通知に対するゲスト・アクセスはサポートされていません。ユーザーに対して、パスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を使用して通知応答に署名するように要求する場合、ユーザーは自分のユーザー名とパスワードでログインしてから署名を入力する必要があります。
注意: ゲスト・アクセスが使用可能な場合、これを使用不可にするには、「WF: GUESTによる通知へのアクセス」プロファイル・オプションを「使用不可」に設定し、作成済の付与に終了日を設定します。次に、Oracle HTTP Serverを停止して再起動し、Oracle Applications Managerでワークフロー・メーラー・サービスというサービス・コンポーネント・コンテナを停止して再起動します。これで、ユーザーは「通知の詳細リンク」から「通知の詳細」ページにアクセスする前に、常にログインを要求されます。
Eメール通知の要約
ユーザーは、Eメール通知を個別に受信するのではなく、すべてのオープン通知の一覧を含む、Eメールの要約を受信できます。 ユーザーは、通知作業環境にSUMMARYまたはSUMHTMLを選択して、Eメールの要約の受信を希望することを示すことができます。
SUMMARY: ユーザーはプレーン・テキストのEメールで要約メッセージを受信します。要約メッセージに含まれる通知に対してEメールで直接応答することはできません。要約に含まれる個々の通知に応答するには、ユーザーはOracle Workflowにログオンして、「ワークリスト」Webページから通知にアクセスする必要があります。
SUMHTML: ユーザーはHTML形式のEメールで要約メッセージを受信します。HTML形式の要約メッセージに対してEメールで応答することはできません。ただし、要約メッセージには「ワークリスト」Webページへのリンク、および「通知の詳細」Webページの各通知へのリンクが付いているため、ユーザーはこのリンクから各通知に応答できます。「通知の詳細」ページへのゲスト・アクセスが使用可能になっていない場合、ユーザーは、「ワークリスト」ページおよび「通知の詳細」ページにアクセスする前に、Oracle Applicationsにログインする必要があります。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
Eメールの要約を送信するには、通知メーラーに対して要約通知の開始イベントをスケジュールします。シードされたワークフロー通知メーラーの場合、要約通知の開始イベントは、デフォルトで1日に1回Eメールの要約通知を送信するようにスケジュールされます。
SSLによるメール・サーバー接続
Secure Sockets Layer(SSL)でSMTPサーバーおよびIMAPサーバーに接続するように通知メーラーを構成し、交換されるデータを暗号化できます。 「SSLによるメール・サーバーへの接続」を参照してください。
電子署名による応答の確認
パスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を使用して通知に対する応答が署名されるように要求できます。この場合、ユーザーはEメールでこの通知に応答できません。ユーザーは、「通知の詳細」Webページから通知に応答する必要があり、適切なタイプの署名を入力する必要があります。
ユーザーは、次の方法で「通知の詳細」ページにアクセスできます。
Oracle Applicationsに個別にログインします。
MAILHTMLおよびMAILATTH通知作業環境を使用しているユーザーの場合は、「通知の詳細リンク」を使用します。
MAILHTML、MAILHTM2およびMAILATTH通知作業環境を使用しているユーザーの場合は、メッセージのHTML形式バージョンに含まれている「ここをクリックして応答します。」リンクを使用します。
ユーザーが「通知の詳細リンク」または「ここをクリックして応答します。」リンクから「通知の詳細」ページにアクセスするには、Oracle Applicationsにログインする必要があります。
注意: 「通知の詳細」ページへのゲスト・アクセスを使用可能にすると、HTML形式のメッセージには「ここをクリックして応答します。」リンクが表示されません。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
特別なメッセージ属性#WF_SIG_POLICYを使用して、通知用に電子署名ポリシーを指定します。『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項を参照してください。
「署名証拠ストアー」を使用すると、署名が必要な通知に関して要求または発行された電子署名の詳細を確認できます。 また、ステータス・モニターの「通知応答詳細」ページで署名の一部詳細を表示することもできます。 「電子署名詳細の確認」および「応答の表示」を参照してください。
通知内容のEメールからの除外
特定の通知に機密情報が含まれるためにEメールで送信しない場合は、Eメール版の通知から通知の内容を除外できます。この場合、ユーザーに対して、通知の内容を表示して応答するには「通知の詳細」Webページから通知にアクセスする必要があることのみを知らせるEメール・メッセージが送信されます。「通知の詳細」ページにアクセスするには、ユーザーが個別にOracle Applicationsにログインするか、または通知作業環境でHTML添付ファイルを設定している場合は「通知の詳細リンク」を使用できます。
特別なメッセージ属性#WF_SECURITY_POLICYを使用して、通知内容のセキュリティ・ポリシーを指定します。『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SECURITY_POLICY属性に関する項を参照してください。
CCおよびBCCのEメール受信者
Oracle Workflowでは、通知Eメール・メッセージのコピーを第1受信者のみでなく第2受信者(CC)およびその他の非表示(BCC)受信者に送信できます。 ただし、CCおよびBCC受信者は、通知システムでは通知の受信者ロールに追加されません。
CCおよびBCC受信者の追加は、FYI通知の場合にのみお薦めします。 応答が必要な通知にCCまたはBCC受信者を追加する場合は、追加した受信者による通知への応答を可能にする必要があるかどうかを検討し、それに応じてセキュリティ・オプションを設定してください。
通知に「通知の詳細リンク」添付ファイルが含まれている場合に、「通知の詳細」ページへのゲスト・アクセスを使用可能にすると、CCおよびBCC受信者は「通知の詳細リンク」添付ファイルを使用して「通知の詳細」ページにアクセスし、そこで通知を表示して応答できます。 CCおよびBCC受信者を「通知の詳細」ページにアクセスさせない場合は、ゲスト・アクセスを使用不可にするか、ユーザーに「通知の詳細リンク」添付ファイルを含まない通知作業環境(MAILTEXTやMAILHTM2など)を設定するように要求する必要があります。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
通知でEメールによる応答が許可されている場合に、「転送応答の許可」メーラー構成パラメータを選択すると、CCおよびBCC受信者は通知にEメールで応答できます。 CCおよびBCC受信者にEメールによる応答を許可しない場合は、「転送応答の許可」メーラー構成パラメータの選択を解除するか、またはユーザーに対して「通知の詳細」ページを介した応答を要求する構成オプションを選択します。 たとえば、電子署名が必要で、Eメールでは送信されない重要な内容を含むとしてマークされた通知にユーザーが応答するには、「通知の詳細」ページを使用する必要があります。 「Eメールによる応答」、「電子署名による応答の確認」および「通知内容のEメールからの除外」を参照してください。
通知に電子署名が必要な場合に応答できるのは、「通知の詳細」ページに有効な署名を入力した第1受信者のみです。 この場合、CCおよびBCC受信者は通知に応答できません。 「電子署名による応答の確認」を参照してください。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のその他のEメール受信者属性に関する項を参照してください。
アウトバウンドEメール通知のみの送信
Eメールでの応答を許可しない場合は、アウトバウンドEメール通知のみを送信することもできます。 通知メーラーをアウトバウンド通知のみを処理するように構成するには、構成ウィザードで、各通知メーラーのインバウンド・スレッド数を0(ゼロ)に設定するか、または「Basic Configuration」ページで各通知メーラーの「Inbound Processing」パラメータの選択を解除します。
アウトバウンドのみのメーラーを設定するとき、応答の必要な通知に対してメッセージ・テンプレートを使用するようにメーラーを構成する必要があります。メッセージ・テンプレートでは、Eメールでの応答は要求しませんが、「通知の詳細」Webページから応答するように受信者を案内します。たとえば、応答が必要な通知を送信するようにメーラーを構成するために、Oracle Workflowが「システム: メーラー」項目タイプで提供する代替テンプレートである「ワークフローUIからの表示」メッセージ・テンプレートを使用したり、独自のカスタム・メッセージ・テンプレートを作成できます。アウトバウンドのみのメーラーでも、標準のメッセージ・テンプレートを使用して、応答を必要としないアウトバウンド要約通知または参考用(FYI: For Your Information)通知を送信できます。
Eメール通知使用不可
最終的には、Eメール通知のセキュリティは、使用するEメール・アプリケーションのセキュリティに依存します。ワークフロー情報をEメールで送信しない場合は、通知メーラーをまったく実行しないように選択することもできます。この場合、ユーザーは通知の表示や通知に対する応答のために必ずOracle Workflowにログオンして、「ワークリスト」Webページにアクセスする必要があります。
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の通知処理の概要に関する項を参照してください。
メーラー・エラー処理
特定の通知のステータスをチェックしたりエラーを調べるために、wfmlrdbg.sqlというスクリプトを実行してデバッグ情報を表示できます。 また、Oracle Diagnosticsを使用して診断テストを実行すると、この情報を取得できます。「wfmlrdbg.sql」および「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
さらに、Oracle Diagnosticsを使用して診断テストを実行すると、少なくとも1つの通知メーラーが構成されているかをチェックし、通知メーラーの構成パラメータを検証して、通知作業環境がEメール受信に設定されているすべてのユーザーについてEメール・アドレスが定義されていることをチェックできます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
注意: 特に、SYSADMINユーザーの通知作業環境とEメール・アドレスをチェックする必要があります。このユーザーは、エラー通知など、いくつかのタイプの通知のデフォルト受信者です。SYSADMINユーザーは、デフォルトで、Eメールを受信するように通知作業環境が設定されています。Oracle WorkflowでこのユーザーにEメールを送信可能にするには、Oracle Applicationsの「ユーザー」ウィンドウに移動し、SYSADMINに対して、有効なドメインを使用して完全修飾されたEメール・アドレスを割り当てます。ただし、Oracle Workflowの「ワークリスト」Webページからのみ通知にアクセスできるようにする場合は、「作業環境」ページでSYSADMINの通知作業環境を「メールを送信しない」に変更する必要があります。この場合、Eメール・アドレスを定義する必要はありません。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のシステム管理設定タスクに関する項を参照してください。
また、oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailerを介して通知メーラーのコマンドライン診断テストを実行して、メール・サーバーとWebサーバーの接続性をチェックし、IMAPフォルダ内のメッセージのサイズや数をチェックできます。 「コマンドライン通知メーラー診断の実行」を参照してください。
汎用サービス・コンポーネント・フレームワークによって、コンポーネント・レベルの「最大エラー数」パラメータ、およびコンテナ・レベルのSVC_COMP_MAX_ERROR_COUNTパラメータを使用してエラーを処理する方法を制御できます。
サービス・コンポーネントの「最大エラー数」(PROCESSOR_MAX_ERROR_COUNT)パラメータを使用して、コンポーネントで許容する連続エラーの発生数を決定します。この数を超えると、コンテナはコンポーネントを停止してステータスを「エラー発生のため停止」に変更します。コンポーネントの起動モードが「自動」または「オンデマンド」の場合、コンテナはそのコンポーネントを再起動します。このパラメータのデフォルト値は10です。
コンテナのSVC_COMP_MAX_ERROR_COUNTパラメータを使用して、コンテナ内のコンポーネントがエラーで停止できる最大回数を決定します。この最大回数に達すると、コンテナはそのコンポーネントのステータスを「システム無効」に変更し、コンポーネントを自動的に再起動しません。このパラメータのデフォルト値は5です。
エラーの合計回数が「最大エラー数」の値にSVC_COMP_MAX_ERROR_COUNT値を乗算した数に達すると、メーラーは永久的に停止します。たとえば、デフォルト値を使用する場合、メーラーは10×5 = 50回のエラーが発生すると「システム無効」になります。
メーラーで連続エラーが複数回発生する場合は、コンテナでメーラーを再起動するように設定することをお薦めします。メーラーを再起動すると、新規の接続を確立し、新規オブジェクトをインスタンス化するため、エラーが解決される場合があります。したがって、手動によるメーラーの再起動が必要になるまでに許容できるエラー回数を多くするには、通常は、「最大エラー数」の値よりSVC_COMP_MAX_ERROR_COUNT値を増やすことをお薦めします。
サービス・コンポーネントおよびコンテナ・パラメータの構成方法の詳細は、「サービス・コンポーネント」を参照してください。
注意: 通知メーラー・サービス・コンポーネントのステータスが「エラーにより停止しました」または「システムが無効化されました」に変わると、Oracle Workflowではシステム・アラートがOracle Applications Managerの「System Alerts and Metrics」ページに転記されます。 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のシステム・アラート、メトリックおよびログに関する項を参照してください。
多数の通知でエラーが発生した場合に備えて、Oracle Workflowにはメーラーの一括再処理用の特別なスクリプトが用意されています。このスクリプトは、Oracleサポートで指示されないかぎり、実行しないでください。
次のスクリプトは$FND_TOP/patch/115/sqlディレクトリに格納されています。
wfntfqup.sql: このスクリプトはWF_NOTIFICATION_OUTキューを再構築します。つまり、WF_NOTIFICATION_OUTキューを削除して再作成し、保留中の通知メッセージをWF_DEFERREDキューから削除して、Oracle Workflow通知システムの表からWF_NOTIFICATION_OUTキューを再移入します。
このスクリプトを実行する前に、通知メーラーおよびエージェント・リスナーのサービス・コンポーネント・コンテナを停止し、スクリプトの完了後にコンテナを再起動する必要があります。 通知メーラー用のコンテナはワークフロー・メーラー・サービスと呼ばれます。 エージェント・リスナー用のコンテナは、ワークフロー・エージェント・リスナー・サービスと呼ばれます。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfntfqup <APPSuser> <APPSpwd> <FND_schema>
<APPSuser>と<APPSpwd>は、APPSユーザーのユーザー名およびパスワードに置き換えます。 通常、ユーザー名はappsです。 <FND_schema>は、Oracle ApplicationsでOracle Application Object Libraryデータに接続するときのORACLEユーザー名(通常はapplsys)に置き換えます。
wfnequ.sql: このスクリプトは、WF_ERRORキューに含まれるすべてのoracle.apps.wf.notification.sendイベント・メッセージをWF_DEFERREDキューに戻して再処理します。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfnequ <APPSuser> <APPSpwd> <FND_schema>
<APPSuser>と<APPSpwd>は、APPSユーザーのユーザー名およびパスワードに置き換えます。 通常、ユーザー名はappsです。 <FND_schema>は、Oracle ApplicationsでOracle Application Object Libraryに接続するときのORACLEユーザー名(通常はapplsys)に置き換えます。
次のスクリプトは$FND_TOP/patch/115/sqlディレクトリに格納されています。
wfntffix.sql: このスクリプトは、Eメールでの送信が不適格な通知についてMAIL_STATUSをNULLに更新します。受信者ロールに有効なEメール・アドレスが定義されていない場合、または受信者ロールの通知作業環境がEメール受信に設定されていない場合に、通知は不適格になります。このスクリプトを実行すると、Oracle Workflow Managerに表示された通知メーラー・スループットから不適格な通知が削除されるため、残りの適格な通知のみ確認できます。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfntffix
wfntfsnd.sql: このスクリプトは、指定の項目タイプの送信済通知について、指定日以降にMAIL_STATUSをNULLからMAILに更新します。各通知の受信者ロールには、有効なEメール・アドレスが定義されている必要があります。次に、スクリプトは、WF_DEFERREDキューに含まれる通知をエンキューして、メーラーで再処理します。
たとえば、ユーザーが通知作業環境をEメール不受信からEメール受信に変更した場合は、このスクリプトを実行すると、既存のオープン通知がユーザーにEメールで送信されます。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfntfsnd <item_type> <begin_date_after>
<item_type>は、更新する通知の項目タイプの内部名に置き換えます。<begin_date_after>は、更新する通知の最も早い送信日に置き換えます。
Oracle Workflowには、通知の一括再処理に役立つコンカレント・プログラムも用意されています。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
失敗ワークフロー通知の再送(FNDWF_NTF_RESEND): このプログラムでは、FAILEDメール・ステータスになっているEメールについて、送信を妨げている問題を訂正した後に、そのEメール通知を再送できます。 たとえば、Oracle Workflowにより通知のメール・ステータスがFAILEDに設定されるのは、受信者のEメール・アドレスが無効でEメールを送信できない場合、受信者のEメール・アドレスが通知メーラーで以前に無効として検出されたEメール・アドレスのリストに含まれている場合、または受信者の通知作業環境がDISABLEDに設定されている場合です。 これらの問題を解決するには、Oracle Workflowディレクトリ・サービスでユーザーのEメール・アドレスを訂正し、ユーザーの通知作業環境を再設定します。
このプログラムを実行するには、標準の「要求発行」を使用します。通知の再送先となる受信者ロールを指定するか、このパラメータを空白にしてすべての受信者ロールに通知を再送します。プログラムでは、Eメールで送信されるように、通知が通知メーラーのアウトバウンド・キューに再びエンキューされます。
注意: ユーザーの通知作業環境がDISABLEDに設定されている場合、Oracle Workflowでは失敗したEメールと再設定後の通知作業環境に関する通知がSYSADMINユーザーに送信されます。 「アウトバウンド通知メーラー処理」を参照してください。
注意: 「失敗ワークフロー通知の再送」プログラムは、Eメールの送信を妨げている問題を訂正した後にのみ実行してください。Eメールの問題を調査せずにプログラムを繰返し実行するようにスケジュールすると、同じ問題が原因で通知に再び失敗する可能性があります。
ワークフロー・エージェントの例外キューから通常キューにメッセージを移動(FNDWF_MOVE_MSGS_EXCEP2NORMAL): このプログラムでは、インバウンド・エージェントに割り当てられているキューについて、Oracle Streamsアドバンスト・キューイング(AQ)の例外キューから関連の通常キューにメッセージを転送できます。メッセージのデキュー時にエージェント・リスナーに例外が繰り返し発生したり、メッセージがデキュー前に期限切れになると、メッセージはAQにより例外キューに転送されます。一括メーラー再処理に役立つように、WF_DEFERREDエージェントまたはWF_NOTIFICATION_INエージェントに対して、このコンカレント・プログラムを必要に応じて実行できます。これにより、適切なエージェント・リスナーを実行して、エージェントの通常キューに転送されたメッセージの処理を再試行できます。「インバウンド・キューの例外処理」を参照してください。
複製後の通知メーラーの再設定
Oracle Applicationsインスタンスを複製すると、複製インスタンスにはデフォルトでソース・インスタンスからの通知メーラー・データ(通知メーラー構成パラメータや、Eメールによる送信対象となる通知情報など)が含まれます。 したがって、複製インスタンスでは、ソース・インスタンスから送信する場合と同様にEメール通知を送信できます。 複製インスタンスでEメール通知の送信を継続しない場合は、スクリプトwfmlpcln.sqlを実行して、通知メーラーの構成と通知メールのステータスを再設定できます。
wfmlpcln.sqlスクリプトにより、実行場所であるOracle Applicationsインスタンス内の全通知メーラーに対して次の処理が実行されます。
必須の構成パラメータが次のように初期値に再設定されます。
Outbound E-mail Account (SMTP): Server Name - Null
Inbound E-mail Account (IMAP): Server Name - Null
Inbound E-mail Account (IMAP): Username - Null
Inbound E-mail Account (IMAP): Password - Null
From - Workflow Mailer
Reply-to Address - Null
HTML Agent - Null
「override e-mail address」が「NONE」に設定されます。
通知メーラー・サービス・コンポーネントのステータスが「NOT_CONFIGURED」に設定されます。
oracle.apps.wf.notification.send.groupイベント・グループへのシードされたサブスクリプションのステータスが「DISABLED」に設定されます。
以前メール・ステータスがMAIL、ERRORまたはFAILEDであったすべての通知のメール・ステータスが「Null」に設定され、Eメールによる送信対象であったことを示します。
wfmlpcln.sqlスクリプトは$FND_TOP/sqlディレクトリに格納されています。このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfmlpcln
後に複製インスタンスからEメール通知を送信する場合は、Oracle Workflow Managerを使用して、そのインスタンス用の通知メーラーを適切に再構成できます。 この構成により、Oracle Workflowではoracle.apps.wf.notification.send.groupイベント・グループへのシードされたサブスクリプションを自動的に再び使用可能にすることができます。
『Oracle Workflow開発者ガイド』の通知イベントに関する項、および『Oracle Applications概要』のクローニングに関する項を参照してください。
コマンドライン通知メーラー診断の実行
Oracle Workflowでは、oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailerによる通知メーラー用のコマンドライン診断テストが提供されます。これらのテストでは次のことを行います。
IMAPメール・サーバーへの接続テスト。
SMTPメール・サーバーへの接続テスト。
Web層への接続テスト。通知メーラーでOracle Application Frameworkのコンテンツを含む通知を生成する場合、このテストは必須です。
IMAPフォルダ内のメッセージ数またはフォルダ内のメッセージ・サイズ合計(バイト数)のチェック。これは、フォルダからメッセージをパージすることで再び取得できる領域の大きさを示します。
これらのテストでは、次の変数を使用します。
AFJVAPRG: コンカレント処理層のJDKまたはJRE実行可能ファイルの場所
AF_CLASSPATH: コンカレント処理層のクラスパス
IMAPメール・サーバーへの接続をテストするには、次のコマンドを使用します。
$AFJVAPRG -classpath $AF_CLASSPATH -Dprotocol=imap \
( -Ddbcfile=<dbcfileLocation> | -Ddbuser -Ddbpassword -Ddburl )\
-Dserver=<server_name> [-Dport=<port>] \
-Daccount=<account_name> -Dpassword=<password> \
[ -Dfolder=<folder_name> ] \
[ -Dssl=<Y|N> ] \
[ -Dtruststore=<truststore> ]\
[ -Dconnect_timeout=<seconds> ] \
[ -Ddebug=<Y|N> ]\
[ -Dlogfile=<log_file_name> ]\
oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailer
次のパラメータを指定します。
-Dprotocol: IMAPメール・サーバーに接続するにはimapを指定します。
-Ddbcfileまたは-Ddbuser、-Ddbpasswordおよび-Ddburl: データベース用DBCファイルの場所の指定またはデータベースへの接続に使用するユーザー名、パスワードおよびURLを指定します。 URLでは、ホスト名、ポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:<host_name>:<port_number>:<database_SID>
-Dserver: IMAPメール・サーバー名を指定します。
-Dport: オプションで、指定したサーバーで使用するポート番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、デフォルトはポート143です。
-Daccountおよび-Dpassword: 通知メーラーでEメール・メッセージの受信に使用するメール・アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
-Dfolder: オプションで、通知メーラーで受信ボックス・フォルダとして使用するフォルダの名称を指定します。
-Dssl: オプションで、IMAPサーバーへの接続にSSLを使用するにはY、非SSL接続を使用するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
注意: -DportパラメータでIMAP SSLポート993を指定すると、-Dsslパラメータの指定値に関係なくテストでは自動的にSSLが使用されます。
-Dtruststore: SSLを使用している場合に、オプションで、IMAPサーバーの証明書が格納されているトラスト・ストアの場所を指定します。
-Dconnect_timeout: オプションで、接続試行中にタイムアウトになるまでの待機秒数を指定します。 デフォルトは5秒です。
-Ddebug: オプションで、デバッグ・モードで実行し詳細なデバッグ情報をプログラム出力でレポートするにはY、標準モードで実行するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
-Dlogfile: オプションで、プログラム出力用のログ・ファイル名を指定します。 デフォルトはtest.logです。
SMTPメール・サーバーへの接続をテストするには、次のコマンドを使用します。
$AFJVAPRG -classpath $AF_CLASSPATH -Dprotocol=smtp \
( -Ddbcfile=<dbcfileLocation> | -Ddbuser -Ddbpassword -Ddburl )\
-Dserver=<server_name> [-Dport=<port>] \
-Daccount=<account_name> \
[ -Dssl=<Y|N> ] \
[ -Dtruststore=<truststore> ]\
[ -Dconnect_timeout=<seconds> ] \
[ -Ddebug=<Y|N> ]\
[ -Dlogfile=<log_file_name> ]\
oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailer
次のパラメータを指定します。
-Dprotocol: SMTPメール・サーバーに接続するにはsmtpを指定します。
-Ddbcfileまたは-Ddbuser、-Ddbpasswordおよび-Ddburl: データベース用DBCファイルの場所の指定またはデータベースへの接続に使用するユーザー名、パスワードおよびURLを指定します。 URLでは、ホスト名、ポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:<host_name>:<port_number>:<database_SID>
-Dserver: SMTPメール・サーバー名を指定します。
-Dport: オプションで、指定したサーバーで使用するポート番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、デフォルトはポート25です。
-Daccount: 通知メーラーで使用するメール・アカウントのユーザー名を指定します。
-Dssl: オプションで、SMTPサーバーへの接続にSSLを使用するにはY、非SSL接続を使用するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
注意: -DportパラメータでSMTP SSLポート465を指定すると、-Dsslパラメータの指定値に関係なくテストでは自動的にSSLが使用されます。
-Dtruststore: SSLを使用している場合、オプションでSMTPサーバーの証明書が格納されているトラスト・ストアの場所を指定します。
-Dconnect_timeout: オプションで、接続試行中にタイムアウトになるまでの待機秒数を指定します。 デフォルトは5秒です。
-Ddebug: オプションで、デバッグ・モードで実行し詳細なデバッグ情報をプログラム出力でレポートするにはY、標準モードで実行するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
-Dlogfile: オプションで、プログラム出力用のログ・ファイル名を指定します。 デフォルトはtest.logです。
Web層への接続をテストするには、次のコマンドを使用します。
$AFJVAPRG -classpath $AF_CLASSPATH \
( -Ddbcfile=<dbcfileLocation> | -Ddbuser -Ddbpassword -Ddburl )\
( -Dnid=<notification_ID> | -Durl=<simpleURL> ) \
[ -Dappuser=<ApplicationsUserID> ]\
[ -Dappresp=<ApplicationsResponsibilityID> ]\
[ -Dappid=<ApplicationsAppID> ]\
[ -Dhtp=<http | https> ]\
[ -Durltimeout=<seconds> ]\
[ -Dlogfile=<log_file_name> ]\
oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailer
次のパラメータを指定します。
-Ddbcfileまたは-Ddbuser、-Ddbpasswordおよび-Ddburl: データベース用DBCファイルの場所の指定またはデータベースへの接続に使用するユーザー名、パスワードおよびURLを指定します。 URLでは、ホスト名、ポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:<host_name>:<port_number>:<database_SID>
-Dnidまたは-Durl: Oracle Application Frameworkのコンテンツを含む通知の通知IDを指定するか、接続先となるOracle Application Frameworkアプリケーション・ページのURLを指定します。
-Dappuser: オプションで、通知メーラーでOracle Application Frameworkのコンテンツへのアクセスに使用するユーザーの数値ユーザーIDを指定します。 デフォルトは0(ゼロ)で、ユーザーSYSADMINのユーザーIDです。
-Dappresp: オプションで、通知メーラーでOracle Application Frameworkのコンテンツへのアクセスに使用する職責の数値職責IDを指定します。 デフォルトは20420で、「システム管理者」職責の職責IDです。
-Dappid: オプションで、通知メーラーでOracle Application Frameworkのコンテンツへのアクセスに使用するアプリケーションの数値アプリケーションIDを指定します。 デフォルトは1で、システム管理アプリケーションのアプリケーションIDです。
-Dhtp: オプションで、HTTPプロトコルを使用して接続するにはhttp、HTTPS(Secure Sockets Layerを介したHTTP)プロトコルを使用して接続するにはhttpsを指定します。
注意: httpsを指定する場合は、LD_LIBRARY_PATH環境変数が値$AF_LD_LIBRARY_PATH(コンカレント処理層のライブラリ・パス)に設定されていることを確認してください。 異なる値に設定されていると、エラーjava.lang.UnsatisfiedLinkError: initSSLContextNativeが発生する場合があります。
-Durltimeout: オプションで、Oracle Application FrameworkのコンテンツのURLにアクセスするためにタイムアウト前に待機する秒数を指定します。 デフォルトは30秒です。
-Dlogfile: オプションで、プログラム出力用のログ・ファイル名を指定します。 デフォルトはtest.logです。
IMAPフォルダ内のメッセージ数、またはフォルダ内のメッセージ・サイズ合計(バイト数)をチェックするには、次のコマンドを使用します。
$AFJVAPRG -classpath $AF_CLASSPATH -Dprotocol=imap \
( -Ddbcfile=<dbcfileLocation> | -Ddbuser -Ddbpassword -Ddburl )\
-Dserver=<server_name> [-Dport=<port>] \
-Daccount=<account_name> -Dpassword=<password> \
[ -Dssl=<Y|N> ] \
[ -Dtruststore=<truststore> ]\
[ -Dconnect_timeout=<seconds> ] \
[ -Ddebug=<Y|N> ]\
[ -Dlogfile=<log_file_name> ]\
-Dfolder=<folder_name> \
-Dfolder_usage=<count | size> \
[ -Dcheck_age=<age_in_days> \
[ -Dinclude_flag=<2 | 4 | 8 | 14> \
oracle.apps.fnd.wf.mailer.Mailer
次のパラメータを指定します。
-Dprotocol: IMAPメール・サーバーに接続するにはimapを指定します。
-Ddbcfileまたは-Ddbuser、-Ddbpasswordおよび-Ddburl: データベース用DBCファイルの場所の指定またはデータベースへの接続に使用するユーザー名、パスワードおよびURLを指定します。 URLでは、ホスト名、ポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定する必要があります。
jdbc:oracle:thin:<host_name>:<port_number>:<database_SID>
-Dserver: IMAPメール・サーバー名を指定します。
-Dport: オプションで、指定したサーバーで使用するポート番号を指定します。 ポート番号を指定しない場合、デフォルトはポート143です。
-Daccountおよび-Dpassword: 通知メーラーでEメール・メッセージの受信に使用するメール・アカウントのユーザー名とパスワードを指定します。
-Dssl: オプションで、IMAPサーバーへの接続にSSLを使用するにはY、非SSL接続を使用するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
注意: -DportパラメータでIMAP SSLポート993を指定すると、-Dsslパラメータの指定値に関係なくテストでは自動的にSSLが使用されます。
-Dtruststore: SSLを使用している場合、オプションでIMAPサーバーの証明書が格納されているトラスト・ストアの場所を指定します。
-Dconnect_timeout: オプションで、接続試行中にタイムアウトになるまでの待機秒数を指定します。 デフォルトは5秒です。
-Ddebug: オプションで、デバッグ・モードで実行して詳細なデバッグ情報をプログラム出力でレポートするにはY、標準モードで実行するにはNを指定します。 デフォルトはNです。
-Dlogfile: オプションで、プログラム出力用のログ・ファイル名を指定します。 デフォルトはtest.logです。
-Dfolder: チェックするフォルダの名称を指定します。
-Dfolder_usage: フォルダ内のメッセージ数をチェックするにはcount、フォルダ内のメッセージ・サイズ合計(バイト数)をチェックするにはsizeを指定します。
-Dcheck_age: フォルダ・サイズをチェックする場合、オプションで、チェック対象とするメッセージの最小経過日数を指定します。 このオプションを使用すると、特定の日数が経過したメッセージが占めているバイト数をチェックできます。
-Dinclude_flag: フォルダ・サイズをチェックする場合、オプションで、次の値を1つ指定して、チェック対象となるメッセージのステータスを指定します。
2: 未参照メッセージのみを含めます。
4: 参照済メッセージのみを含めます。
8: 削除済メッセージのみを含めます。
14: すべてのメッセージを含めます。
このオプションを使用すると、特定のステータスのメッセージが占めているバイト数をチェックできます。 デフォルトでは、すべてのメッセージが含まれます。
注意: フォルダ内のメッセージ数をチェックする場合、-Dcheck_ageおよび-Dinclude_flagパラメータは適用されません。
通知メーラーは、Oracle Workflow Builderで定義されたメッセージ・テンプレートを使用して、Eメールの通知を生成します。Oracle Workflowでは、デフォルトで使用される標準のテンプレート、また特定のタイプのメッセージ用の代替テンプレートも用意されています。メッセージ・テンプレートは、「システム: メーラー」項目タイプに定義されています。
メッセージ・テンプレートはOracle Workflow Builderではメッセージとして定義されますが、実際にはメッセージではなく、通知メーラーが送信するEメール・メッセージのアウトラインの役目を果たします。メッセージ・テンプレートによって、組み込まれるヘッダー情報、メッセージの期日と優先度などの詳細を含めるかどうか、含める場合はどこに入れるかなど、Eメール通知の基本的な書式が決まります。応答を必要とする通知用のメッセージ・テンプレートには、返信が従う構文を記述し、通知の確認のために必要な情報も示す必要があります。
標準テンプレートを変更することはお薦めしません。ただし、Oracle Workflowが「システム: メーラー」項目タイプに提供する代替テンプレートを使用するか、またはWorkflow Builderを使用して「システム: メーラー」項目タイプに独自のカスタム・メッセージ・テンプレートを作成して、Eメール通知の送信に使用するメッセージ・テンプレートをカスタマイズすることはできます。次の方法で代替の標準テンプレートまたはカスタム・テンプレートを実装できます。
特定の通知メーラー・サービス・コンポーネントに必要なテンプレートをメーラー構成パラメータに割り当てます。メーラーに割り当てられたテンプレートは、デフォルトの「システム: メーラー」テンプレートよりも優先されます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
特別なメッセージ属性を定義してワークフロー・プロセスで特定の通知にテンプレートを割り当てます。この場合、通知に割り当てたテンプレートは、メーラーに割り当てたテンプレートおよびデフォルトの「システム: メーラー」テンプレートよりも優先されます。『Oracle Workflow開発者ガイド』の通知メーラーのメッセージ・テンプレート属性に関する項を参照してください。
「システム: メーラー」項目タイプのテンプレートには、通知メッセージの各部分を表すメッセージ属性があります。テンプレートの本文内で、メッセージ属性は、通知の特定のインスタンスの特定の情報をメッセージのアウトラインに挿入するためのトークンです。
注意: 「システム: メーラー」項目タイプの標準のメッセージ・テンプレートに対して、変更、新規属性の追加、既存属性の削除を行わないでください。
新しいカスタム・テンプレートを作成する場合は、標準テンプレートのメッセージ属性と同じ名前をカスタム・テンプレートのメッセージ属性にも付ける必要があります。標準の属性名を使用している場合にのみ、通知メーラーはメッセージ本文内の属性をトークン置換できます。
一部の標準のトークンが表す情報を送信しない場合は、カスタム・テンプレートでその標準トークンを省略できます。ただし、通知で伝える重要な情報を表すトークンは省略してはなりません。たとえば、&BODYトークンを含むテンプレートのカスタム版を定義する場合は、送信する特定の通知の本文をテンプレート・アウトラインに含めるために、カスタム・テンプレートにも&BODYトークンを含める必要があります。
新しいトークンをカスタム・テンプレートに追加する場合は、自分で必要な置換を設定する必要があります。デフォルトでは、通知メーラーはデフォルトのテンプレートに含まれる標準トークンに対してのみトークン置換を実行します。
Oracle Workflowには、次のメッセージ・テンプレートが用意されています。
注意: 「システム: メーラー」項目タイプには、ここに示すメッセージ・テンプレートに加えて、現在は使用されていない他のメッセージもいくつか含まれます。
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項を参照してください。
ワークフロー・オープン・メール・メッセージ
テンプレートによる応答方法を使用すると、通知システムでは、応答を必要とするEメール通知のデフォルトのテンプレートとして、ワークフロー・オープン・メール・メッセージが使用されます。この通知テンプレートには、通知の応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、応答期日および通知の処理履歴も含まれています。
注意: テンプレートによる応答方法は、Oracle Workflowのデフォルトの応答方法です。 「通知メーラー構成ウィザード」で「Direct Response」パラメータを選択しないかぎり、通知メーラーではテンプレートによる応答方法を使用します。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、テンプレートによる応答方法を使用して手動で返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
ワークフロー・オープン・メール・メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
ワークフロー・オープン・メール・メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
______________________Start of Response Template______________________
Response Template for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including this response
template with your reply. Copy and paste from this message if
necessary to obtain an editable copy of the template. Insert your
response value between the quotes following each response prompt.
&RESPONSE
______________________End of Response Template_______________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P>Please click on one of the following choices to automatically
generate an E-mail response. Before sending the E-mail response to
close this notification, ensure all response prompts include a
desired response value within quotes.
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー・オープンメール(テンプレート)メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー・オープン・メール(テンプレート)メッセージが用意されています。テンプレートによる応答方法を使用する場合は、応答を必要とするEメール通知用のテンプレートとしてこのテンプレートを使用できます。このテンプレートには、ワークフロー・オープン・メール・メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・オープン・メール(テンプレート)通知テンプレートには、通知の応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、メッセージの送信者の名前、メッセージ優先度、応答期日、送信者のコメント(通知が他のユーザーから転送された場合は転送者のコメント)など、メッセージに関する情報も含まれます。
注意: テンプレートによる応答方法は、Oracle Workflowのデフォルトの応答方法です。 「通知メーラー構成ウィザード」で「Direct Response」パラメータを選択しないかぎり、通知メーラーではテンプレートによる応答方法を使用します。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、テンプレートによる応答方法を使用して手動で返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
元のワークフロー・オープン・メール(テンプレート)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
From: &SENDER
&COMMENT
______________________Start of Response Template______________________
Response Template for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including this response
template with your reply. Copy and paste from this message if
necessary to obtain an editable copy of the template. Insert your
response value between the quotes following each response prompt.
&RESPONSE
______________________End of Response Template_______________________
Notification Details:
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P>
<P>From: <B>&SENDER</B>
<P><B><FONT SIZE=+1>&COMMENT</FONT> </B>
<P>&BODY
<P><B>Please click on one of the following choices to automatically
generate an E-mail response. Before sending the E-mail response to
close this notification, ensure all response prompts include a
desired response value within quotes.</B>
<P>&MAILTO
</BODY>
</HTML>
直接応答方法を選択すると、通知システムでは、応答を必要とするEメール通知のデフォルトのテンプレートとして、ワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージが使用されます。この通知テンプレートには、通知の応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、応答期日および通知の処理履歴も含まれています。
注意: 通知メーラー用に直接応答方法を選択するには、「通知メーラー構成ウィザード」で「Direct Response」パラメータを選択する必要があります。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、直接応答方法を使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: HTML形式の通知または添付ファイルから自動的に生成された応答では、選択した応答方法に関係なく、常に応答テンプレートが使用されます。
ワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
ワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
________________________________________________________________________
Response Instructions for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including this note
with your reply. The first lines of your reply must be your responses
to the notification questions. Instructions below detail exactly what
should be placed on each line of your reply.
&RESPONSE
________________________________________________________________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML>
<HEAD>
<TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P>Please click on one of the following choices to automatically
generate an E-mail response. Before sending the E-mail response
to close this notification, ensure all response prompts include
a desired response value within quotes.
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージが用意されています。直接応答方法を選択した場合は、応答を必要とするEメール通知用のテンプレートとしてこのテンプレートを使用できます。このテンプレートには、ワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)通知テンプレートには、通知の応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、メッセージの送信者の名前、メッセージ優先度、応答期日、メッセージの送信者のコメント(通知が他のユーザーから転送された場合は転送者のコメント)など、メッセージに関する情報も含まれます。
注意: 通知メーラー用に直接応答方法を選択するには、「通知メーラー構成ウィザード」で「Direct Response」パラメータを選択する必要があります。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、直接応答方法を使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: HTML形式の通知または添付ファイルから自動的に生成された応答では、選択した応答方法に関係なく、常に応答テンプレートが使用されます。
元のワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
From: &SENDER
&COMMENT
________________________________________________________________________
Response Instructions for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including this note
with your reply. The first lines of your reply must be your responses
to the notification questions. Instructions below detail exactly what
should be placed on each line of your reply.
&RESPONSE
________________________________________________________________________
Notification Details:
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P>
<P>From: <B>&SENDER</B>
<P><B><FONT SIZE=+1>&COMMENT</FONT> </B>
<P>&BODY
<P><B>Please click on one of the following choices to automatically
generate an E-mail response. Before sending the E-mail response to
close this notification, ensure all response prompts include a
desired response value within quotes.</B>
<P>&MAILTO
</BODY>
</HTML>
ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージ
Eメール・クライアントとしてMicrosoft Outlook ExpressなどのEメール・アプリケーションを使用する場合は、通知作業環境がMAILHTML、MAILHTM2またはMAILATTHのユーザーに対して、応答を必要とするEメール通知のテンプレートとして標準のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージを選択する必要があります。このメッセージには、「通知の詳細」Webページにある通知にユーザーが応答できるように「通知の詳細」ページへのリンクが含まれます。ワークフロー・オープン・メールおよびワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)テンプレートに応答リンクが含まれるときに、Eメール・アプリケーションが応答リンクを処理できないときは、このテンプレートを使用して対応できます。
注意: 通知メーラーに対して「ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートを選択した場合は、その通知メーラーに対して「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートも選択する必要があります。 「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)メッセージ」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、テンプレートによる応答方法を使用して手動で返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境がMAILATTHの実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文には、「ここをクリックして応答します。」というリンクがあり、「通知の詳細」Webページの通知にアクセスしたユーザーに対して応答を要求できます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: ユーザーが「ここをクリックして応答します。」リンクを選択すると、WebサーバーとのWebセッションが自動的に確立されます。このリンクを使用して通知に応答するには、Webサーバーに接続する必要があります。Oracle Applicationsでゲスト・アクセスが使用可能になっていないかぎり、ユーザーが「通知の詳細」ページにアクセスするには、Oracle Workflowにログインする必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項、および「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージの本文に表示されるテンプレートは、カスタマイズできます。アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
---------- Start of Response Template ------------------------------------------
Response Template for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message including this
response template in your reply. Insert your response value
between the quotes following each response prompt.
&RESPONSE
---------- End of Response Template --------------------------------------------
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P>&CLICK_HERE_RESPONSE
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージ
Oracle Workflowには、 代替テンプレートとして元のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージが用意されています。Eメール・クライアントとしてMicrosoft Outlook ExpressなどのEメール・アプリケーションを使用する場合は、応答を必要とするEメール通知用のテンプレートとしてこのテンプレートを使用できます。 このテンプレートには、ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージには、メッセージの送信者の名前、メッセージの送信者または転送者のコメント、および「通知の詳細」Webページにある通知にユーザーが応答できるように「通知の詳細」ページへのリンクが含まれます。に応答リンクが含まれるときに、Eメール・アプリケーションが応答リンクを処理できないときは、このテンプレートを使用して対応できます。元のワークフロー・オープン・メール(テンプレート)テンプレートおよび元のワークフロー・オープン・メール(ダイレクト)テンプレート
注意: 通知メーラーに対して「元のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートを選択した場合は、その通知メーラーに対して「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートも選択する必要があります。 「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)メッセージ」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、テンプレートによる応答方法を使用して手動で返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境がMAILATTHの実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文には、「ここをクリックして応答します。」というリンクがあり、「通知の詳細」Webページの通知にアクセスしたユーザーに対して応答を要求できます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: ユーザーが「ここをクリックして応答します。」リンクを選択すると、WebサーバーとのWebセッションが自動的に確立されます。このリンクを使用して通知に応答するには、Webサーバーに接続する必要があります。Oracle Applicationsでゲスト・アクセスが使用可能になっていないかぎり、ユーザーが「通知の詳細」ページにアクセスするには、Oracle Workflowにログインする必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項、および「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
元のワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
From: &SENDER
&COMMENT
---------- Start of Response Template ------------------------------------------
Response Template for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message including this response
template in your reply. Insert your response value between the quotes
following each response prompt.
&RESPONSE
---------- End of Response Template --------------------------------------------
Notification Details:
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P>
<P>From: <B>&SENDER</B>
<P><B><FONT SIZE=+1>&COMMENT</FONT> </B>
<P>&BODY
<P>&CLICK_HERE_RESPONSE
</BODY>
</HTML>
ワークフロー・オープンFYIメール・メッセージ
通知システムでは、応答の必要がないすべてのEメール通知のデフォルトのテンプレートとして、ワークフロー・オープンFYIメール・メッセージが使用されます。このテンプレートは、その通知が参考用(FYI)で、応答の必要がないことを示します。このテンプレートには、メッセージに加えて、通知の処理履歴も含まれます。
ワークフロー・オープンFYIメール・メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | メッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
BODY | メッセージで定義される本文のテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。この属性は現在使用されていません。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
HISTORY | 通知の処理履歴。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフロー・オープンFYIメール・テンプレートの本文に表示されるテキストをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification (FYI)
&TIMEZONE
________________________________________________________________________
&HEADER
&BODY
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML><HEAD><TITLE>Oracle Workflow Notification (FYI)</TITLE><STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE></HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF">
<SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー・オープンFYIメール・メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー・オープンFYIメール・メッセージが用意されています。応答を必要としないEメール通知用のテンプレートとしてこのテンプレートを使用できます。このテンプレートには、ワークフロー・オープンFYIメール・メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・オープンFYIメール・テンプレートは、その通知が参考用(FYI: For Your Information)で、応答の必要がないことを示します。このテンプレートには、メッセージに加えて、メッセージの送信者の名前および送信者や転送者からのコメントも含まれます。
元のワークフロー・オープンFYIメール・メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | メッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
BODY | メッセージで定義される本文のテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification (FYI)
From: &SENDER
&COMMENT
________________________________________________________________________
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML><HEAD></HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF"><b>Oracle Workflow Notification (FYI)</b>
<br>
From: <B>&SENDER</B>
<br>&COMMENT
<hr>
<P>&BODY
</BODY>
</HTML>
UIからのワークフロー表示メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとしてワークフローUIからの表示メッセージが用意されています。このテンプレートは、内容をEメールで送信しない、応答の必要なオープン通知用に使用できます。このテンプレートから生成されるEメール・メッセージには、通知のヘッダー属性、および通知の処理履歴が含まれます。ただし、通知のメッセージ本文はEメール・メッセージから除外され、Eメールで応答することもできません。ユーザーは、「通知の詳細」Webページからのみ、このような通知を表示して応答できます。
通知テンプレートでは、通知はWebページから閲覧する必要があることを受信者に知らせて、オンライン版の通知にアクセスするように受信者に案内します。
UIからのワークフロー表示メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | メッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。この属性は現在使用されていません。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
HISTORY | 通知の処理履歴。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフローUIからの表示メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
Notification Details:
&HEADER
This notification is best viewed from the Notification Detail page.
Please access the online version of this notification.
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>This notification is best viewed from the Notification Detail page.<BR>
Please access the online version of this notification.
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
UIからのワークフロー表示(FYI)メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとしてワークフローUIからのFYI表示メッセージが用意されています。このテンプレートは、内容をEメールで送信しないオープンFYI通知用に使用できます。このテンプレートから生成されるEメール・メッセージには、通知のヘッダー属性、および通知の処理履歴が含まれます。ただし、通知のメッセージ本文はEメール・メッセージから除外されます。ユーザーは、「通知の詳細」Webページからのみ、このような通知を表示できます。
通知テンプレートでは、通知はWebページから閲覧する必要があることを受信者に知らせて、オンライン版の通知にアクセスするように受信者に案内します。
UIからのワークフロー表示(FYI)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | メッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。この属性は現在使用されていません。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
HISTORY | 通知の処理履歴。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフローUIからのFYI表示メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
Notification Details:
&HEADER
This notification is best viewed from the Notification Detail page.
Please access the online version of this notification.
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>This notification is best viewed from the Notification Detail page.<BR>
Please access the online version of this notification.
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
ワークフローURL添付メッセージ
通知システムでは、ワークフローURL添付メッセージをデフォルトのテンプレートとして使用して、URL属性の「内容の添付」がオンになっているHTML形式の通知メッセージに対して「通知参照」添付ファイルを作成します。このテンプレートには、各URLへのリンクを示すリストが含まれています。
注意: 「ワークフローURL添付」メッセージ・テンプレートは、埋込みのOracle Application Frameworkのリージョンが含まれない通知にのみ使用されます。埋込みリージョンが含まれる通知の場合、Eメール・メッセージには「通知参照」添付ファイルは追加されず、「関連アプリケーション」リージョンが含まれます。
ワークフローURL添付メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
URLLIST | 添付ファイルに含めるURLのリスト。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフローURL添付テンプレートの本文に表示されるテキストは、カスタマイズできます。アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification References </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><h2 class="OraHeader">Notification References</h2>
<HR WIDTH="100%">
<BR>
&URLLIST
<BR>
<HR WIDTH="100%">
<BR>
</BODY>
</HTML>
ワークフロー取消のメール・メッセージ
デフォルトのワークフロー取消のメール・メッセージは、以前に送信された通知が取り消されたことを受信者に知らせます。 「通知メーラー構成ウィザード」で「Send E-mails for Canceled Notifications」メーラー・パラメータを設定すると、通知メーラーで通知取消メッセージを送信する必要があるかどうかを指定できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
ワークフロー取消のメール・メッセージには次のメッセージ属性があり、その値は取り消された通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | 元のメッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | 元のメッセージの件名。 |
BODY | 元のメッセージのテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
&TIMEZONE
You earlier received the notification shown below. That
notification is now canceled, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
________________________________________________________________________
&HEADER
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head><STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</Head>
<body>
<SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>You earlier received the notification shown below. That
notification is now canceled, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
<hr>
&HEADER
<P>&BODY
</body></html>
元のワークフロー取消のメール・メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー取消のメール・メッセージが用意されています。このテンプレートを使用して、以前に送信された通知が取り消されたことを受信者に知らせることができます。このテンプレートには、ワークフロー取消のメール・メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
「通知メーラー構成ウィザード」で「Send E-mails for Canceled Notifications」メーラー・パラメータを設定すると、通知メーラーで通知取消メッセージを送信する必要があるかどうかを指定できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
元のワークフロー取消のメール・メッセージには次のメッセージ属性があり、その値は取り消された通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | 元のメッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | 元のメッセージの件名。 |
BODY | 元のメッセージのテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
You earlier received the notification shown below. That
notification is now canceled, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
________________________________________________________________________
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head></Head><body>You earlier received the notification
shown below. That notification is now canceled, and no longer
requires your response. You may simply delete it along with
this message.
<hr>
&BODY
</body></html>
ワークフロー無効のメール・メッセージ
ワークフロー無効のメール・メッセージは、通知に対するユーザーの応答が正しくないときにデフォルトで送信されます。たとえば、ユーザーからの応答メッセージに通知と対応する有効な通知ID(NID)行が含まれるが、応答値が含まれない場合または無効な応答値が含まれる場合、通知メーラーはワークフロー無効のメール・メッセージをユーザーに送信します。このメッセージは、通知に正しく応答する方法を説明します。メッセージ属性は、次のとおりです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
Warning: Your previous response to this message was invalid
(see error message below). Please resubmit your response.
Important: Some mail clients, notably early releases of Microsoft
Outlook Express, may not copy the 'NID' line properly in your
response. Please verify that the 'NID' line is included in full
and contains the prefix 'NID' and all the details between the
square brackets when responding.
Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
________________________________________________________________________
Response Instructions for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including this
original with your reply. This note contains a special 'NID'
string that is required to process the reponse. The first lines
of your reply must be your responses to the notification questions.
You should enter one line for each response required by the
notfication; any additional lines will be ignored. You may leave
a line blank to accept the default value for that specific
response. You must supply a value or a blank line for each
question asked. Instructions below detail exactly what should be
placed on each line of your reply.
&RESPONSE
________________________________________________________________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html>
<Head>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</Head>
<body>
<SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<p>Warning: Your previous response to this message was
invalid (see error message below). Please resubmit your
response.
<P>Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
<BR>
<BR>Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
<BR>
<BR>Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
<HR>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P><B>Please click on one of the following choices to
automatically generate an E-mail response. Before sending the
E-mail response to close this notification, ensure all response
prompts include a desired response value within quotes.</B>
<P><B>Important:</B> Some mail clients, notably early releases
of Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID' line
properly in your response. Please verify that the 'NID' line
is included in full and contains the prefix 'NID' and all the
details between the square brackets when responding.
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー無効のメール・メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー無効のメール・メッセージが用意されています。通知に対するユーザーの応答が正しくないときは、このテンプレートを使用できます。このテンプレートには、ワークフロー無効のメール・メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー無効のメール・メッセージは、通知に正しく応答する方法を説明します。メッセージ属性は、次のとおりです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&COMMENT
Warning: Your previous response to this message was invalid
(see error message below). Please resubmit your response.
Important: Some mail clients, notably early releases of
Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID' line
properly in your response. Please verify that the 'NID'
line is inlcuded in full and contains the prefix 'NID' and
all the details between the square brackets when responding.
Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
________________________________________________________________________
Response Instructions for &NOTIFICATION
To submit your response, reply to this message, including
this original with your reply. This note contains a special
'NID' string that is required to process the reponse. The
first lines of your reply must be your responses to the
notification questions. You should enter one line for each
response required by the notfication; any additional lines
will be ignored. You may leave a line blank to accept the
default value for that specific response. You must supply
a value or a blank line for each question asked.
Instructions below detail exactly what should be placed on
each line of your reply.
&RESPONSE
________________________________________________________________________
Notification Details:
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head></Head><body>Warning: Your previous response
to this message was invalid (see error message below).
Please resubmit your response.
<P>Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
<BR>
<BR>Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
<BR>
<BR>Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
<HR><P><B><FONT SIZE=+1>&COMMENT</FONT> </B>
<P>&BODY
<P><B>Please click on one of the following choices to
automatically generate an E-mail response. Before sending
the E-mail response to close this notification, ensure all
response prompts include a desired response value within
quotes.</B>
<P><B>Important:</B> Some mail clients, notably early
releases of Microsoft Outlook Express, may not copy the
'NID' line properly in your response. Please verify that
the 'NID' line is inlcuded in full and contains the prefix
'NID' and all the details between the square brackets when
responding.
<P>&MAILTO
</BODY> </HTML>
ワークフロー・クローズ・メール・メッセージ
デフォルトのワークフロー・クローズ・メール・メッセージは、以前に送信された通知が完了したことを受信者に知らせます。このメッセージは次のメッセージ属性を持ち、その値はクローズ通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | 元のメッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | 元のメッセージの件名。 |
BODY | 元のメッセージのテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
&TIMEZONE
You earlier received the notification shown below. That
notification is now closed, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
________________________________________________________________________
&HEADER
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head><STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</Head>
<body><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>You earlier received the notification shown below. That
notification is now closed, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
<hr>
&HEADER
<P>&BODY
</body></html>
元のワークフロー・クローズ・メール・メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー・クローズ・メール・メッセージが用意されています。このテンプレートを使用して、以前に送信された通知がクローズされたことを受信者に知らせることができます。このテンプレートには、ワークフロー・クローズ・メール・メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・クローズ・メール・メッセージには次のメッセージ属性があり、その値はクローズ通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
START_DATE | 元のメッセージの送信日。 |
TO | 通知の送信先のロール(実行者)。 |
SUBJECT | 元のメッセージの件名。 |
BODY | 元のメッセージのテキスト。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
PRIORITY | 通知メッセージの優先度。 |
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
You earlier received the notification shown below. That
notification is now closed, and no longer requires your
response. You may simply delete it along with this message.
________________________________________________________________________
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head></Head><body>You earlier received the
notification shown below. That notification is now
closed, and no longer requires your response. You
may simply delete it along with this message.
<hr>
&BODY
</body></html>
ワークフロー要約メール(HTML)メッセージ
通知システムでは、Oracle Workflowのディレクトリ・サービス内で通知作業環境がSUMMARYまたはSUMHTMLに設定されているユーザーとロールにワークフロー通知の要約を送信するためのテンプレートとして、デフォルトでワークフロー要約メール (HTML)メッセージが使用されます。ワークフロー要約メール(HTML)メッセージは、特定のユーザーまたはロールに対する、現在オープンであるすべての通知の要約です。また、HTML形式のメッセージ本文は、「ワークリスト」Webページ、および「通知の詳細」Webページの各通知にリンクしています。
ワークフロー要約メール (HTML)メッセージには次のメッセージ属性があり、その値はオープン通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
SUMMARY | 要約レポート。 |
USER_NAME | 通知要約の発信先となるユーザー/ロール(実行者)。 |
SYSDATE | 現在の日付。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文は、通知作業環境がSUMMARYの実行者に送られる通知に使用されます。プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
&TIMEZONE
&SUMMARY
HTML形式のメッセージ本文は、通知作業環境がSUMHTMLの実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML><HEAD>
<STYLE>
&TEMPLATE_STYLE
</STYLE>
<TITLE>Summary Notification</TITLE>
</HEAD>
<BODY><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&SUMMARY
</BODY>
</HTML>
ワークフローの警告メール・メッセージ
通知システムでは、ユーザーから応答なしメールを最初に受け取った場合に、そのユーザーにメッセージを送信するためのデフォルトのテンプレートとして、ワークフローの警告メール・メッセージが使用されます。たとえば、ユーザーからのメッセージに通知と対応する有効な通知ID(NID)行が含まれていないか、または誤った形式のNID行が含まれる場合、通知メーラーはワークフローの警告メール・メッセージをユーザーに送信します。
注意: 必要に応じて「Eメール内容確認のお願いを送信」メーラー・パラメータを使用して、通知メーラーによる警告メッセージの送信を防止できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
ワークフローの警告メール・メッセージには、次のようなメッセージ属性と、応答なしメールから取り出した値があります。
変数 | 説明 |
---|---|
UBODY | 応答なしメール・メッセージ本文のテキスト。 |
USUBJECT | 応答なしメールの件名のテキスト。 |
UFROM | 応答なしメールを送信したユーザーのアドレス。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Messages sent to this account are processed automatically
by the Oracle Workflow Notification Mailer. The message
you sent did not appear to be in response to a notification.
If you are responding to a notification, please use the
response template that was included with your notification.
Take care to include the 'NID' line of the template in your
reply. If you are not responding to a notification, please
do not send mail to this account.
Important: Some mail clients, notably early releases of
Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID' line
properly in your response. Please verify that the 'NID' line
is included in full and contains the prefix 'NID' and all
the details between the square brackets when responding.
________________________________________________________________________
From: &UFROM
Subject: &USUBJECT
&UBODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><head>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</head><body>
<B>Messages sent to this account are processed automatically
by the Oracle Workflow Notification Mailer. The message you
sent did not appear to be in response to a notification. If
you are responding to a notification, please use the
auto-generated reply created when responding to the original
message. This contains the 'NID' line which is necessary for
identification. If you are not responding to a notification,
please do not send mail to this account.
<P><B>Important:</B> Some mail clients, notably early
releases of Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID'
line properly in your response. Please verify that the 'NID'
line is included in full and contains the prefix 'NID' and
all the details between the square brackets when responding.
<hr>
<P>From: &UFROM
<BR>Subject: &USUBJECT
<P>&UBODY
</body></html>
ワークフロー署名必須メール・メッセージ
通知システムでは、ユーザーの応答に電子署名を必要とするEメール通知のデフォルトのテンプレートとしてワークフロー署名必須メール・メッセージが使用されます。ユーザーは、このような通知に対して「通知の詳細」Webページからのみ応答できます。このページでは、通知の要件に従ってパスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を入力し、応答に署名できます。通知テンプレートでは、署名が必要であり、応答をEメールで送信できないことを受信者に知らせます。そして、応答を送信するためにオンライン版の通知にアクセスするように受信者に案内します。
プレーン・テキスト・メッセージ本文は、通知作業環境がMAILTEXTまたはMAILATTHの実行者に送られる通知に使用されます。 HTML形式のメッセージ本文には、「ここをクリックして応答します。」リンクもあり、「通知の詳細」Webページの通知にアクセスしたユーザーに対して応答を要求できます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: ユーザーが「ここをクリックして応答します。」リンクを選択すると、WebサーバーとのWebセッションが自動的に確立されます。このリンクを使用して通知に応答するには、Webサーバーに接続する必要があります。 ユーザーが「通知の詳細」ページにアクセスするには、Oracle Workflowにもログインする必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項を参照してください。
ただし、「通知の詳細」ページへのリンクに対してゲスト・アクセスを使用可能にすると、HTML形式のメッセージ本文には「ここをクリックして応答します。」リンクが表示されません。 電子署名が必要な場合、ユーザーは自分のユーザー名およびパスワードでログインし、通知応答とともに署名を入力する必要があります。「「通知の詳細リンク」添付ファイルによる応答」を参照してください。
ワークフロー署名必須メール・メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
BODY | メッセージで定義される本文のテキスト。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。電子署名をオンラインで入力する必要がある通知の場合、この通知コードにはEメール応答に必要なアクセス・キーやノード識別情報は含まれていません。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。この属性は現在使用されていません。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
HISTORY | 通知の処理履歴。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
CLICK_HERE_RESPONSE | 受信者が「通知の詳細」ページにアクセスして通知に応答するときにクリックする、HTMLタグの内容。この属性は、HTML形式のEメール通知にのみ使用されます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフロー署名必須メール・メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
This notification requires a signature in your response.
You cannot respond to this notification through e-mail. Please
access the online version of the notification to submit your
response.
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE> <STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P><B>This notification requires a signature in your response.
You cannot respond to this notification through e-mail. Please
access the online version of the notification to submit your
response.</B>
<P>&CLICK_HERE_RESPONSE
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項を参照してください。
ワークフロー署名警告メール・メッセージ
ワークフロー署名警告メール・メッセージは、ユーザーが電子署名を必要とする通知の通知ID(NID)を含むEメール応答を送信した場合に、デフォルトでそのユーザーに送信されます。このような通知に対する有効な応答は、「通知の詳細」Webページからのみ送信できます。通知テンプレートでは、署名が必要であり、応答をEメールで送信できないことを受信者に知らせます。そして、応答を送信するためにオンライン版の通知にアクセスするように受信者に案内します。
ワークフロー署名警告メール・メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
SUBJECT | 元のメッセージの件名。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
BODY | 元のメッセージのテキスト。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフロー署名警告メール・メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
&COMMENT
Warning: You earlier received the notification shown below.
This notification requires a signature in your response. You
cannot respond to this notification through e-mail. Please
access the online version of the notification to submit your
response.
________________________________________________________________________
&HEADER
&BODY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html><Head><STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</Head>
<body><P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>Warning: You earlier received the notification shown below.
This notification requires a signature in your response. You
cannot respond to this notification through e-mail. Please
access the online version of the notification to submit your
response.
<hr>
<P><B><FONT SIZE=+1>&COMMENT</FONT> </B>
<P>&HEADER
<P>&HISTORY
<P>&BODY
</body></html>
『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項を参照してください。
ワークフロー保護メール内容メッセージ
通知システムでは、セキュリティ上の理由からEメールで送信できない重要な内容が含まれる通知のデフォルトのテンプレートとして、ワークフロー保護メール内容メッセージが使用されます。特別な#WF_SECURITY_POLICYメッセージ属性を使用して、重要な内容を含むとして通知をマークできます。ユーザーは、「通知の詳細」Webページからのみ、このような通知を表示して応答できます。通知テンプレートでは、通知内容をEメールで送信できないことを受信者に知らせて、オンライン版の通知にアクセスするように受信者に案内します。
ワークフロー保護メール内容メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフロー・メール内容の保護メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
________________________________________________________________________
Notification &NOTIFICATION
This notification contains secure content which cannot be sent
through e-mail. Please access the online version of the
notification to see the details.
________________________________________________________________________
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P>
<P>Notification: &NOTIFICATION <br><br>
<B>This notification contains secure content which cannot be
sent through e-mail. Please access the online version of the
notification to see the details.</B>
</BODY>
</HTML>
『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SECURITY_POLICY属性に関する項を参照してください。
ワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージ
通知システムでは、デフォルトのテンプレートとしてワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージを使用して、あるユーザーから別のユーザーに送信された通知に関する詳細情報の要求を送信します。この通知テンプレートには、要求した情報への応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、メッセージの送信者の名前、通知の処理履歴、応答期日など、メッセージに関する情報も含まれます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示には、手動の応答方法が記述されています。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
ワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
ワークフロー・オープン・メール (詳細情報要求)メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
______________________Start of Response Template______________________
More Information Template for &NOTIFICATION
User &SENDER has requested more information for the notification.
Please reply to this message, including this response template
with your reply. Copy and paste from this message if necessary
to obtain an editable copy of the template. Insert your comments
between the quotes against the prompt.
Question: &QUESTION
&RESPONSE
______________________End of Response Template______________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE><STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>
<P>Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to automatically
generate an E-mail response for this question. Before
sending the E-mail response, ensure desired comments within
quotes.</B>
<P>&MAILTO
<P><B>Notification Details:</B>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<BR>
Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to automatically
generate an E-mail response for this question. Before
sending the E-mail response, ensure desired comments within
quotes.</B>
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
元のワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージ
Oracle Workflowには、代替テンプレートとして元のワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージが用意されています。このテンプレートを使用して、あるユーザーから別のユーザーに送信された通知に関する詳細情報の要求を送信できます。このテンプレートには、ワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージに表示されるヘッダー属性は含まれていません。
元のワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)通知テンプレートには、要求した情報への応答方法に関する一般的な指示が含まれています。また、メッセージの送信者の名前、応答期日、通知の処理履歴など、メッセージに関する情報も含まれます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示には、手動の応答方法が記述されています。このメッセージは、通知作業環境をMAILTEXTまたはMAILATTHに指定している実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文に含まれる応答指示では、自動的に生成される応答テンプレートを使用して返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
元のワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
______________________Start of Response Template______________________
More Information Template for &NOTIFICATION
User &SENDER has requested more information for the
notification. Please reply to this message, including this
response template with your reply. Copy and paste from
this message if necessary to obtain an editable copy of the
template. Insert your comments between the quotes against
the prompt.
Question: &QUESTION
&RESPONSE
______________________End of Response Template______________________
Notification Details:
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD> <TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE> </HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P>
<P>User &SENDER has requested more information for the
following notification.
<P>&BODY
<P>Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to automatically
generate an E-mail response for this question. Before
sending the E-mail response, ensure desired comments within
quotes.</B>
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)メッセージ
Eメール・クライアントとしてMicrosoft Outlook ExpressなどのEメール・アプリケーションを使用する場合は、通知作業環境がMAILHTML、MAILHTM2またはMAILATTHのユーザーに対して、あるユーザーから別のユーザーに送信された通知に関する詳細情報の要求を送信するテンプレートとして標準の「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)」メッセージを選択する必要があります。このメッセージには、「通知の詳細」Webページにある要求にユーザーが応答できるように「通知の詳細」ページへのリンクが含まれます。ワークフロー・オープン・メール(詳細情報の要求)テンプレートに応答リンクが含まれるときに、Eメール・アプリケーションが応答リンクを処理できないときは、このテンプレートを使用して対応できます。 特に、通知メーラーに対して「ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートを選択した場合は、その通知メーラーに対して「ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)」メッセージ・テンプレートも選択する必要があります。 「ワークフロー・オープン・メール(Outlook Express)メッセージ」を参照してください。
注意: 「通知メーラー構成ウィザード」で「Open Notification (More Information Request)」パラメータを使用すると、適切なメッセージ・テンプレートを選択できます。 「通知メーラー構成ウィザード」を参照してください。
プレーン・テキスト・メッセージ本文に含まれる応答指示では、テンプレートによる応答方法を使用して手動で返信する方法が記述されます。このメッセージは、通知作業環境がMAILATTHの実行者に送られる通知に使用されます。HTML形式のメッセージ本文には、「ここをクリックして応答します。」というリンクがあり、ユーザーが「通知の詳細」Webページの通知にアクセスして情報の要求に応答できるようにします。このメッセージは、通知作業環境をMAILHTMLまたはMAILHTM2に指定している実行者に送られる通知に使用されます。また、通知作業環境をMAILATTHに指定している実行者に送られる通知にも添付されます。
注意: ユーザーが「ここをクリックして応答します。」リンクを選択すると、WebサーバーとのWebセッションが自動的に確立されます。このリンクを使用して通知に応答するには、Webサーバーに接続する必要があります。『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のEメールによる通知の閲覧に関する項を参照してください。
ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
変数 | 説明 |
---|---|
DUE_DATE | 通知アクティビティで指定される応答期日。 |
BODY | メッセージで定義される本文のテキスト。 |
SUBJECT | メッセージで定義される件名。 |
COMMENT | 送信者または転送者によって追加されるコメント。 |
SENDER | ワークリストの「送信元」列に表示される、メッセージの送信者の名前。 |
HISTORY | 通知の処理履歴。 |
QUESTION | 要求された情報についての詳細。 |
RESPONSE | ユーザー応答のセクション。 |
NOTIFICATION | 通知情報の識別に使用される必須の通知コード。 |
HEADER | 標準のヘッダー属性とメッセージの重要な情報を入れるために定義されたカスタム・ヘッダー属性。『Oracle Workflow開発者ガイド』の「ヘッダー属性」を参照してください。 |
TIMEZONE | 通知に表示される日時のタイムゾーン。通知の送信元サーバーのタイムゾーンに基づきます。 |
CLICK_HERE_RESPONSE | 受信者が「通知の詳細」ページにアクセスして詳細情報の要求に応答するときにクリックする、HTMLタグの内容。この属性は、HTML形式のEメール通知にのみ使用されます。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
ワークフロー詳細情報要求(Outlook Express)メッセージの本文に表示されるテンプレートは、カスタマイズできます。アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
&TIMEZONE
______________________Start of Response Template______________________
More Information Template for &NOTIFICATION
User &SENDER has requested more information for the notification.
Please reply to this message, including this response template
with your reply. Copy and paste from this message if necessary
to obtain an editable copy of the template. Insert your comments
between the quotes against the prompt.
Question: &QUESTION
&RESPONSE
______________________End of Response Template______________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<HTML> <HEAD>
<TITLE> Oracle Workflow Notification </TITLE>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</HEAD>
<BODY BGCOLOR="#FFFFFF" >
<P><SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<P>From: &SENDER
<P>Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to respond to this
request for more information</B>
<P>&CLICK_HERE_RESPONSE
<P><B>Notification Detail:</B>
<P>&HEADER
<P>&BODY
<BR>
Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to respond to this
request for more information</B>
<P>&CLICK_HERE_RESPONSE
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
ワークフロー無効オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージ
ワークフロー無効オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージは、詳細情報の要求に対するユーザーの応答が正しくないときにデフォルトで送信されます。たとえば、ユーザーからの回答メッセージに通知に関する詳細情報の要求と対応する有効な通知ID(NID)行が含まれるが、応答値が含まれない場合、通知メーラーはワークフロー無効オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージをユーザーに送信します。このメッセージは、情報の要求に正しく応答する方法を説明します。
ワークフロー無効オープン・メール(詳細情報の要求)メッセージには、次のメッセージ属性があります。その値は、通知アクティビティに関連付けられているメッセージ定義から取り出されます。
ワークフロー無効オープン・メール (詳細情報要求)メッセージの本文に表示されるテンプレートをカスタマイズできます。このメッセージでは、アンパサンド(&)で始まる属性は、通知の送信時に実行時の値に置き換えられるトークンです。
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
Oracle Workflow Notification
Warning: Your previous response to this message was invalid
(see error message below). Please resubmit your response.
Important: Some mail clients, notably early releases of
Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID' line
properly in your response. Please verify that the 'NID'
line is included in full and contains the prefix 'NID' and
all the details between the square brackets when responding.
Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
______________________Start of Response Template______________________
More Information Template for &NOTIFICATION
User &SENDER has requested more information for the
notification. Please reply to this message, including
this response template with your reply. Copy and paste
from this message if necessary to obtain an editable
copy of the template. Insert your comments between the
quotes against the prompt.
Question: &QUESTION
&RESPONSE
______________________End of Response Template______________________
Notification Details:
&HEADER
&BODY
Due Date: &DUE_DATE
&HISTORY
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html>
<Head>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</Head>
<body>
<SPAN class="OraTipLabel">&TIMEZONE</SPAN>
<p>Warning: Your previous response to this message was invalid
(see error message below). Please resubmit your response.
<P>Error Message: &MAIL_ERROR_MESSAGE
<BR>
<BR>Value Found: &MAIL_VALUE_FOUND
<BR>
<BR>Remarks: &MAIL_EXP_VALUES
<HR><P>Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to automatically
generate an E-mail response for this question. Before
sending the E-mail response, ensure desired comments within
quotes.</B>
<P>&MAILTO
<P>&HEADER
<P>&BODY
<P><B>Please click on one of the following choices to
automatically generate an E-mail response. Before sending
the E-mail response to close this notification, ensure all
response prompts include a desired response value within
quotes.</B>
<P><B>Important:</B> Some mail clients, notably early
releases of Microsoft Outlook Express, may not copy the 'NID'
line properly in your response. Please verify that the 'NID'
line is included in full and contains the prefix 'NID' and
all the details between the square brackets when responding.
<P>Question: <B>&QUESTION</B>
<P><B>Please click on the following link to automatically
generate an E-mail response for this question. Before
sending the E-mail response, ensure desired comments within
quotes.</B>
<P>&MAILTO
<P>&HISTORY
</BODY>
</HTML>
ユーザー通知作業環境更新レポート・メッセージ
Oracle Workflowでは、ユーザーの通知作業環境がDISABLEDに設定されている場合、SYSADMINユーザーに対してユーザー通知作業環境更新レポート・メッセージが送信されます。 このメッセージは、Eメール通知を1人以上の受信者に送信できなかったこと、該当受信者の通知作業環境が「DISABLED」に設定されていたこと、および、障害の原因となった問題の訂正後に該当受信者について表示された元の通知作業環境を再設定する必要があることを示します。 「アウトバウンド通知メーラー処理」および「メーラー・エラー処理」を参照してください。
このメッセージには、次のメッセージ属性があります。
変数 | 説明 |
---|---|
NOTIFICATION_ID | Eメールの失敗が発生した元の通知の識別子。 |
ROLE | 元の通知の送信先となったロール。 |
UPDATED_USER_REPORT | Eメールを送信できなかった元の通知の受信者と、その受信者についてDISABLEDに設定される前の元の通知作業環境設定のリスト。 |
TEMPLATE_STYLE | HTML形式のメッセージ本文の表示を決定するスタイルシート。 |
プレーン・テキスト・メッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
The notification with the ID of &NOTIFICATION_ID experienced
problems when attempting to dispatch an email notification
to the role &ROLE. Subsequently the notification preference
for the following users has been set to DISABLED. Please
correct the issue and re-enable their notification preference.
--------------------------------------------------------------------------------
&UPDATED_USER_REPORT
HTML形式のメッセージ本文のテンプレートは、次のとおりです。
<html>
<head>
<STYLE>
<! -
&TEMPLATE_STYLE
- >
</STYLE>
</head>
<body>
<p>The notification with the ID of <b>&NOTIFICATION_ID</b>
experienced problems when attempting to dispatch an email
notification to the role <b>&ROLE</b>. Subsequently the
notification preference for the following users has been set
to <b>DISABLED</b>. Please correct the issue and re-enable
their notification preference.
<p>
<hr>
<p>
<span style="font-family:monospace;&UPDATED_USER_REPORT</span>
</body></html>
通知メーラー上書きアドレス検証メッセージ
Oracle Workflowでは、テストのために通知メーラーですべての発信Eメール通知が送信されるように、管理者が上書きアドレスを設定している場合、通知メーラー上書きアドレス検証メッセージが送信されます。 このメッセージは受信者に対して、上書きアドレスを検証し、そのアドレスがアクセス可能で使用が許可されていることを確認するように要求します。 このメッセージはカスタマイズしないでください。 「サービス・コンポーネント詳細の確認」を参照してください。
任意に選択した職責に応じて、「拡張ワークリスト」、「個人ワークリスト」および「通知の検索」Webページにアクセスできるように設定できます。 特定の職責からページを使用できるようにするには、その職責に関連する適切な機能をメニューに追加します。そうすると、その職責をユーザーに割り当てることができます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』の機能セキュリティの概要に関する項、および『Oracle Applications開発者ガイド』のメニューおよび機能セキュリティの概要に関する項を参照してください。
次の表に、各ページに対応する機能を示します。
関数 | ユーザー関数名 | 説明 |
---|---|---|
WF_WORKLIST | 拡張ワークフロー・ワークリスト | 拡張ワークフロー・ワークリスト |
WF_WORKLIST_CUSTOM | 個人ワークリスト | 検索と表示のパーソナライズ・オプションを含む「拡張ワークフロー・ワークリスト」 |
WF_WORKLIST_SEARCH | ワークフロー通知の検索 | ユーザーが自分の通知を検索し、管理者が全ユーザーの通知を検索できる「通知の検索」ページ |
拡張ワークリストは、デフォルトで「ワークフロー・ユーザーWebアプリケーション」職責のメニューにシードされます。ユーザーが他の職責から通知にアクセスできるようにする場合は、この関数を他の職責に追加します。
「個人ワークリスト」は、どのOracle Workflowメニューにもシードされていないオプションの機能です。ユーザーがこのバージョンのワークリストにアクセスできるようにする場合は、最初に、ユーザーに割り当てた職責のメニューに個人ワークリスト関数を追加する必要があります。
「個人ワークリスト」を追加すると、ワークリスト・フレックスフィールドを使用して、特定タイプの通知に特有の情報を表示するように特殊化されたワークリスト・ビューを定義できます。 ビューに対してセキュリティ機能を定義する場合は、その機能を「個人ワークリスト」機能と同じメニューに追加します。 特殊化ワークリスト・ビューは、ユーザーがその職責から「個人ワークリスト」にアクセスした場合にのみビュー・リストに表示されます。 「ワークリスト・フレックスフィールドによる特殊化ワークリスト・ビューの定義」を参照してください。
注意: カスタム開発用にOracle JDeveloperでOracle Application Frameworkを設定している場合は、「個人ワークリスト」をOracle Application Frameworkページにリージョンとして埋め込むこともできます。 この方法で、ユーザーに独自アプリケーションからワークリストへのアクセス権を提供できます。 「Oracle Application Frameworkページへの個人ワークリストの埋込み」を参照してください。
「通知の検索」ページは、デフォルトで「ワークフロー管理者Webアプリケーション」職責のメニューにシードされます。 ユーザーが他の職責から通知を検索できるようにする場合は、この機能をその職責に追加することもできます。 たとえば、「ワークフロー・ユーザーWebアプリケーション」職責を持つユーザーに「通知の検索」ページへのアクセスを許可する場合は、この機能を「通知の検索」などのプロンプトとともにFND_WFUSER(ワークフロー・ユーザー)メニューに追加します。
「通知の検索」ページで他のユーザーの通知にアクセスするには、ワークフロー管理者権限が必要です。 管理者権限のないユーザーが実行できるのは、自分の通知を検索してアクセスすることのみです。ワークフロー管理者権限は、「ワークフロー構成」ページで割り当てられます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。
注意: ワークフロー管理者権限を適切なユーザーにのみ割り当てていることを確認してください。 「ワークフロー構成」ページの「ワークフロー・システム管理者」フィールドが*に設定されている場合は、全ユーザーに管理者権限が付与されており、「通知の検索」ページを含む職責を持っているユーザーが他のユーザーの通知を検索してアクセスできます。
関連項目
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の拡張ワークリストの通知の表示に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の個人ワークリストの通知の表示に関する項
ユーザーが利用できる再割当てモードを制御する「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションを使用できます。Oracle Workflowには、次の再割当てモードがあります。
委任: このモードでは、ユーザーは、通知自体の所有権は保持したまま、本人にかわって通知に応答する権限を別のユーザーに移行できます。たとえば、管理者が休暇予定の承認をすべてアシスタントに委任する場合です。
譲渡: このモードでは、ユーザーは、通知の完全な所有権と職責を別のユーザーに移行できます。たとえば、受信すべきではない通知を受信した場合に、その通知を正しい受信者または別の受信者に送信して、処理されるようにする場合にこのオプションを使用します。譲渡によって、通知の承認階層が変更される場合があります。たとえば、管理者があるプロジェクトについての通知を現在そのプロジェクトを所有している別の管理者に、譲渡する場合です。
「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションを次のいずれかの値に設定して、ユーザーが選択できる再割当てモードを指定できます。
再割当: この設定では、ユーザーは「委任」と「譲渡」の両方の再割当てモードにアクセスできます。この設定を使用すると、「通知の詳細」ページの「拡張ワークリスト」、「個人ワークリスト」および「応答」セクションに「再割当」ボタンが表示されます。ユーザーはこのボタンを選択して「再割当」ページに移動し、このページで通知を別のユーザーに委任するか譲渡するかを選択できます。「再割当」設定は、「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションのデフォルトの値です。
委任: この設定では、ユーザーは「委任」再割当てモードにのみアクセスできます。この設定を使用すると、「通知の詳細」ページの「拡張ワークリスト」、「個人ワークリスト」および「応答」セクションに「再割当」ボタンのかわりに「委任」ボタンが表示されます。「委任」ボタンを選択すると、ユーザーは「再割当」ページに移動できます。この場合、ユーザーは通知を別のユーザーに委任することのみが可能です。
譲渡: この設定では、ユーザーは「譲渡」再割当てモードにのみアクセスできます。この設定を使用すると、「通知の詳細」ページの「拡張ワークリスト」、「個人ワークリスト」および「応答」セクションに「再割当」ボタンのかわりに「譲渡」ボタンが表示されます。「譲渡」ボタンを選択すると、ユーザーは「再割当」ページに移動できます。この場合、ユーザーは通知を別のユーザーに譲渡することのみが可能です。
「システム・プロファイル値」ウィンドウで「WF: 通知再割当モード」プロファイル・オプションを設定できます。このプロファイル・オプションは、サイト、アプリケーション、職責およびユーザー・レベルで設定できます。このプロファイル・オプションの内部名は、FND_NTF_REASSIGN_MODEです。
関連項目
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の拡張ワークリストの通知の表示に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の個人ワークリストの通知の表示に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の通知の詳細の表示に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の他のユーザーへの通知の再割当てに関する項
ユーザーが個人的に通知を管理できない場合は、休暇ルールによって通知が自動的に処理されます。 休暇ルールは、通知が属している項目タイプに従って定義されます。 「WF: 休暇ルール項目タイプ」選択肢タイプおよび「WF: 休暇ルール - 「すべて」の許可」プロファイル・オプションを使用して、休暇ルールで使用可能な項目タイプを制御できます。
また、ユーザーは自分のワークリストへのアクセス権を別のユーザーに付与することもできます。これにより、第2のユーザーは第1のユーザーにかわって通知を処理できます。 ユーザーは、選択した項目タイプに属する通知のみへのアクセス権を付与するように選択できます。 「WF: 休暇ルール項目タイプ」選択肢タイプを使用すると、ワークリスト・アクセス権について指定できる項目タイプを制御できます。
休暇ルールとワークリスト・アクセス権に使用する項目タイプの追加
デフォルトでは、休暇ルールの作成時またはワークリスト・アクセス権の付与時にユーザーが選択できる項目タイプのリストには、そのユーザーが以前に1つ以上の通知を受信した項目タイプが表示されます。 また、全ユーザー用にリストに表示する項目タイプを追加することもできます。 これによって、ユーザーは、今後それらの項目タイプから受信するすべての通知を処理するルールを作成するか、ワークリスト・アクセス権を付与できます。
項目タイプをリストに追加するには、項目タイプの内部名を「WF: 休暇ルール項目タイプ」選択肢タイプの選択肢コードとして定義します。
アプリケーション開発者職責で「Application Object Library参照」ウィンドウに移動します。
Application Object Libraryアプリケーションで、「WF: 休暇ルール項目タイプ」を意味するWF_RR_ITEM_TYPES選択肢タイプを問い合せます。
項目タイプをこの選択肢タイプの新規選択肢コードとして定義します。「コード」フィールドに入力した項目タイプの内部名が、データベースで定義されている名前と同じであることを確認してください。Oracle Applicationsのオンライン・ヘルプで、アプリケーション・ユーティリティ参照およびApplication Object Library参照に関する項を参照してください。
全項目タイプに適用する休暇ルールの許可
「WF: 休暇ルール - 「すべて」の許可」プロファイル・オプションを使用して、休暇ルールの項目タイプのリストに「すべて」オプションを含めるかどうかを決定します。「すべて」オプションを含めると、ユーザーは、あらゆる項目タイプに関連付けられた通知に適用する汎用ルールを作成できます。
このプロファイル・オプションを「使用可能」に設定すると、休暇ルールの項目タイプのリストに「すべて」オプションが表示され、「使用不能」に設定すると「すべて」オプションは表示されません。「使用不能」に設定した場合、ユーザーは常に、休暇ルールに適用する項目タイプを指定する必要があります。また、「WF: 休暇ルール - 「すべて」の許可」プロファイル・オプションは、サイト・レベルで設定する必要があります。デフォルト値は「使用可能」です。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。
このプロファイル・オプションの値を変更した場合は、変更内容を有効にするために、Oracle HTTP Serverを停止して再起動する必要があります。
注意: このプロファイル・オプションは、ワークリスト・アクセス権オプションには適用されません。 ワークリスト・アクセス権を付与すると、ユーザーは全項目タイプに属する通知へのアクセス権を付与するかどうかを常に選択できます。
関連項目
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の休暇ルールに関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』のワークリスト・アクセス権に関する項
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』の拡張ワークリストの通知の表示に関する項
ユーザーが通知に応答する際に、パスワード・ベースの署名または証明書ベースのデジタル署名を使用して署名するように要求できます。ユーザーがこれらの署名を行うためには、次の設定ステップを実行します。
詳細は、『Oracle Workflow開発者ガイド』の#WF_SIG_POLICY属性に関する項および「電子署名詳細の確認」を参照してください。
シングル・サインオンを使用したパスワード・ベースの署名の実装
Oracle Workflowでは、Oracle Application Object Library(FND)のパスワードに基づいて、通知に対するパスワード・ベースの署名をサポートしています。Oracle Application Object Libraryのユーザーとパスワードに基づいてディレクトリ・サービスを管理している場合、必要な追加設定はありません。ただし、Oracle Internet Directoryを介してサイトにシングル・サインオン機能を実装している場合、パスワード・ベースの署名を使用するには、次のステップを実行する必要があります。
パスワード・ベースの署名の入力が必要な全ユーザーについて、ユーザー・レベルで「アプリケーションSSOログイン・タイプ」プロファイル・オプションを「ローカル」または「両方」のいずれかに設定します。
対象のユーザーに、Oracle Application Object Libraryで定義された有効なパスワードが設定されていることを確認します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のOracle Applicationsのセキュリティの管理に関する項を参照してください。
詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』のOracle Single Sign-On統合に関する項を参照してください。
デジタル署名の証明書のロード
通知に証明書ベースのデジタル署名が必要な場合、ユーザーは認証局によって発行された有効なX.509証明書を添付して応答に署名する必要があります。証明書を添付して応答に署名する前に、ワークフロー証明書ローダーを使用してOracle Applicationsデータベースに証明書をロードする必要があります。
証明書をロードするとき、その証明書を割り当てるOracle Applicationsユーザーも指定する必要があります。Oracle Workflowでは、この情報を使用して、特定の証明書を添付して署名するユーザーと、証明書が割り当てられたユーザーが一致することを確認します。
1名のユーザーに複数の証明書を割り当てることができます。ただし、各証明書に割り当てるユーザーは1名のみです。さらに、特定のユーザーに対して証明書をロードした後は、その証明書をデータベースから削除したり、別のユーザーに割り当てることはできません。ユーザーに証明書を誤って割り当てた場合、そのユーザーは証明書を取り消して、新たに証明書を入手する必要があります。
複数の証明書を一度にロードするには、ローダー用のデータ・ファイルに必要なすべての証明書の情報を指定します。また、ローダーのコマンドラインに特定の証明書情報を指定して1つの証明書をロードすることもできます。
注意: ユーザーがMicrosoft Internet Explorerを使用してOracle Applicationsにアクセスする場合は、「ワークフロー構成」ページで「ブラウザ署名DLLの場所」グローバル作業環境も設定されていることを確認してください。 「Oracle Workflowのグローバル・ワークフロー作業環境の設定」を参照してください。
各証明書について、次の情報を入手します。
証明書を割り当てるユーザーのOracle Applicationsユーザー名。
DERでコード化されたバイナリX.509形式の個人証明書。証明書は、拡張子が.cerのファイルとして提供されます。
個人証明書を発行した認証局のルート証明書、およびそのタイプの個人証明書で必要な中間証明書。
各ルート証明書および中間証明書のURL。このURLによって、対応する証明書失効リスト(CRL)をダウンロードできる場所を指定します。
注意: 特定の認証局のルート証明書、および特定タイプの証明書の中間証明書をロードする必要があるのは、1回のみです。新規の個人証明書に必要なルート証明書と中間証明書をすでにロードしている場合、これらを再ロードする必要はなく、個人証明書のみをロードします。
複数の証明書を一度にロードする場合は、ワークフロー証明書ローダー用のデータ・ファイルを作成します。このファイルには、ロードする証明書の場所、および証明書を割り当てるユーザーを指定します。このデータ・ファイルはテキスト・ファイルで、ロードするルート証明書、中間証明書または個人証明書ごとに1つのエントリが含まれます。
ファイル内の証明書エントリは、証明書パスの順序、つまり、認証局のルート証明書、中間証明書、個人証明書の順に表示されます。ただし、特定の個人証明書に必要なルート証明書または中間証明書をすでにロードしている場合、これらを再ロードする必要はありません。
1行に1つの証明書エントリが含まれます。ルート証明書または中間証明書の場合は、次の形式を使用します。
user=CA; domain=CA; filename=<certificate_file>; crl_url=<URL>
<certificate_file>は証明書ファイルの場所を指定するフルパスとファイル名、<URL>は対応する証明書失効リスト(CRL)をダウンロードできる場所です。
個人証明書の場合は、次の形式を使用します。
user=<user_name>; domain=U; filename=<certificate_file>
<user_name>は証明書を割り当てるユーザーのOracle Applicationsユーザー名、<certificate_file>は証明書ファイルの場所を指定するフルパスとファイル名です。
データ・ファイルにコメントを入力することもできます。コメント行の先頭には、番号記号(#)を付けます。
次の例は、サンプルのデータ・ファイルを示しています。この文書では行が折り返して表示されていますが、データ・ファイル内では1行に1つの証明書エントリが含まれます。
#Root certificate for certificate authority myCA
user=CA; domain=CA; filename=/certs/myCA.cer;
crl_url=http://myCA.com/myCA.crl
#
#Personal certificate for user BLEWIS
user=BLEWIS; domain=U; filename=/certs/blewis.cer
データ・ファイルを使用して一度に複数の証明書をロードするには、次のコマンドを使用してワークフロー証明書ローダーを実行します。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader
[-v] <user_name> <password> <connect_string> <data_file>
必要に応じて-vオプションを指定すると、ワークフロー証明書ローダーが冗長モードで実行され、出力に追加の診断情報が表示されます。
次のように、各変数を適切なパラメータに置き換えます。
<user_name>: Oracle Applicationsデータベース・アカウントのユーザー名。
<password>: Oracle Applicationsデータベース・アカウントのパスワード。
<connect_string>: データベースの接続文字列。ホスト名、TNSポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定します。
<host_name>:<port_number>:<database_SID>
<data_file>: 前のステップで作成したデータ・ファイルの場所を指定するフルパスとファイル名。
次に例を示します。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader
-v apps apps myserv:4105:mySID myCertData.txt
データ・ファイルを使用せずに1つの証明書をロードするには、コマンドラインに証明書情報を指定してワークフロー証明書ローダーを実行します。ルート証明書または中間証明書の場合は、次のコマンドを使用します。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader
[-v] -s <user_name> <password> <connect_string> user=CA
domain=CA filename=<certificate_file> crl_url=<URL>
個人証明書の場合は、次のコマンドを使用します。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader
[-v] -s <user_name> <password> <connect_string> user=<user_name>
domain=U filename=<certificate_file>
必要に応じて-vオプションを指定すると、ワークフロー証明書ローダーが冗長モードで実行され、出力に追加の診断情報が表示されます。
次のように、各変数を適切なパラメータに置き換えます。
<user_name>: Oracle Applicationsデータベース・アカウントのユーザー名。
<password>: Oracle Applicationsデータベース・アカウントのパスワード。
<connect_string>: データベースの接続文字列。ホスト名、TNSポート番号およびデータベース・システム識別子(SID)を次の形式で指定します。
<host_name>:<port_number>:<database_SID>
<user_name>: 個人証明書を割り当てるユーザーのOracle Applicationsユーザー名。
<certificate_file>: 証明書ファイルの場所を指定するフルパスとファイル名。
<URL>: ルート証明書または中間証明書の対応する証明書失効リスト(CRL)をダウンロードできる場所。
次に例を示します。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader
-s apps apps myserv:4105:mySID user=BLEWIS domain=U
filename=/certs/blewis.cer
注意: 次のコマンドで-hオプションを指定すると、ワークフロー証明書ローダーの使用方法を説明するヘルプ・メッセージを表示できます。
java oracle.apps.fnd.wf.DigitalSignature.loader.CertificateLoader -h
ワークフロー証明書ローダーのトラブルシューティング
次に、ワークフロー証明書ローダーのエラー・メッセージ、およびそのエラーを解決するための推奨ステップを示します。
証明書の上位証明書が見つかりません: 証明書パス内で現行の証明書に先行するルート証明書または中間証明書をローダーで検出できません。上位証明書がすでにデータベースにロードされていないか、またはデータ・ファイル内で現行の証明書のエントリの前に上位証明書の有効なエントリが表示されているかどうかを確認してください。
ファイルから証明書オブジェクトを作成できません: 証明書ファイル内のデータが破損している可能性があります。証明書ファイルをダブルクリックしてそのステータスを表示し、証明書が有効であることを確認してください。また、証明書がDERでコード化されたバイナリX.509形式で格納されていることも確認してください。
FNDユーザーが存在しません: データ・ファイル内の証明書エントリで指定されたユーザー名がOracle Applicationsユーザーとして定義されていません。ユーザー名が、認証局の場合はCA、個別ユーザーの場合は有効なOracle Applicationsユーザー名として指定されていることを確認してください。
証明書はすでに別のユーザーに関連付けられています: 証明書はすでにデータベースにロードされ、別のユーザーに割り当てられています。ユーザーに証明書を誤って割り当てた場合、そのユーザーは証明書を取り消して、新たに証明書を入手する必要があります。
証明書の形式が正しくありません: ローダー用のデータ・ファイルが所定の形式に従っていません。データ・ファイルに証明書エントリとコメントのみ格納されていること、1行に1つの証明書エントリが含まれて適切な引数が指定されていること、および各コメント行の先頭に番号記号(#)が付いていることを確認してください。
ネットワーク・アダプタで接続を確立できませんでした: ローダーは、指定されたパラメータを使用してデータベースに接続できませんでした。ローダーの実行時に指定したデータベース・ユーザー名、パスワードおよび接続文字列が正しいことを確認してください。
不正な引数例外: ローダーは、実行コマンドに指定されたパラメータを処理できませんでした。指定したローダー・パラメータの形式が正しいことを確認してください。
Oracle HTTP ServerをインストールしてOracle Workflowインスタンス用に構成した後、Oracle WorkflowのWebページ右上隅に表示される会社のロゴをカスタマイズできます。
Oracle WorkflowのWebページのカスタマイズ
会社のロゴ・ファイル(.gif形式)をコピーするか、ファイル名を変更して、FNDLOGOS.gifを作成します。
このファイルを、Webサーバーの/OA_MEDIA/仮想ディレクトリが指す物理ディレクトリに移動します。
注意: /OA_MEDIA/のマッピングはOracle Applicationsのインストールおよび設定ステップの一部として実行されます。詳細は、使用中のリリースのインストール・ドキュメントを参照してください。
Oracle Workflow Builderでは、PC上のOracle Workflow領域のICONサブディレクトリ内でアイコンが検索されます。ICONサブディレクトリは、Oracle Workflow Builderのレジストリ内で定義されています。通常、Oracle Workflow領域は、Oracleホームのwfサブディレクトリです。
Oracle Workflowには、アクティビティやプロセスの表現に使用できるように、様々なアイコンが用意されています。この領域には、.ico拡張子が付いたWindowsのアイコン・ファイルであれば、カスタム・アイコン・ファイルを追加できます。
カスタム・アイコンをOracle Workflow Builderのプロセス定義に組み込んで、プロセス・ダイアグラムを表示するときにワークフロー・モニターに表示する場合は、次のステップを実行する必要があります。
カスタム・アイコン・ファイル(.ico)をgif形式(.gif)に変換します。
Webサーバーの/OA_MEDIA/仮想ディレクトリが指す物理ディレクトリに.gifファイルをコピーして、ワークフロー・モニターでそれらのファイルにアクセスできるようにします。
注意: /OA_MEDIA/のマッピングはOracle Applicationsのインストールおよび設定ステップの一部として実行されます。詳細は、使用中のリリースのインストール・ドキュメントを参照してください。
ビジネス・イベント・システムは、Oracle Workflowとともに提供されるアプリケーション・サービスの1つで、Oracle Advanced Queuing(AQ)を使用してシステム間でビジネス・イベントを伝達します。イベント処理を使用するには、このステップを実行する必要があります。『Oracle Workflow APIリファレンス』のOracle Workflowビジネス・イベント・システムの概要に関する項、および『Oracle Workflow開発者ガイド』のビジネス・イベントの管理に関する項を参照してください。
ビジネス・イベント・システムを設定し、メッセージ伝播を有効にするには、次のステップを実行します。
ローカル・システムと外部システムとの間でビジネス・イベントを伝達する場合は、外部システムへのデータベース・リンクを作成します。
イベントを伝播するときにカスタム・キューを使用する場合は、専用のキューを設定します。
オプションで、カスタムPL/SQLファンクションに対する静的ファンクション・コールを有効化します。
イベント・サブスクリプションを介してビジネス・プロセス実行言語(BPEL)プロセスを起動する場合は、オプションでBPELサーバーを指定します。
エージェントに加えた変更が伝播に必要な物理実装に影響する場合は、伝播設定を再度チェックする必要があります。『Oracle Workflow開発者ガイド』のエージェントに関する項を参照してください。
注意: ローカル・システムのステータスは、デフォルトでは「使用可能」に設定されています。ビジネス・イベント・システムの設定を終了した後で、イベントの処理に必要なシステム・ステータスを設定する場合は、グローバル・ワークフロー作業環境を更新できます。「グローバル・ユーザー作業環境の設定」を参照してください。
Oracle Workflowには、ビジネス・イベント・システムの処理の診断と失敗したイベントの再試行に役立つスクリプトが用意されています。 「ビジネス・イベント・システム・エラー処理」を参照してください。
データベース・リンクの作成
システム間でイベント・メッセージを伝播するには、ローカル・システムからリモート・システムへのデータベース・リンクを作成する必要があります。ドメイン名を使用して、完全修飾されたデータベース・リンク名を指定する必要があります。
データベース・リンクは、手動で作成する以外に、Oracle Enterprise Managerを使用して作成できます。 ワークフロー管理者は、Oracle Enterprise Managerを使用すると、SQL DDLコマンドの知識がなくても、データベース・リンク、キュー表、キューおよびキューの伝播をすばやく簡単に作成および管理できます。 詳細は、Oracle Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
次の構文を使用して、データベース・リンクを手動で作成できます。
CREATE DATABASE LINK <database link name> CONNECT TO
<user> IDENTIFIED BY <password> USING '<connect string>';
次に例を示します。
CREATE DATABASE LINK wf10g.mycompany.com CONNECT TO
wfuser IDENTIFIED BY welcome
USING 'wf10g';
ローカル・データベースおよびリモート・データベースに複数のOracle Workflowをインストールしている場合に、同じユーザー名とパスワードを使用して2つのシステムにアクセスするときは、<user> IDENTIFIED BY <password>句を省略できます。この場合、データベース・リンクには、データベースに接続したユーザーのユーザー名とパスワードが使用されます。
CREATE DATABASE LINK <database link name> CONNECT TO
USING '<connect string>';
すべてのユーザーが使用できるパブリック・データベース・リンクを作成する場合は、パラメータPUBLICを指定します。
CREATE PUBLIC DATABASE LINK <database link name> CONNECT TO
<user> IDENTIFIED BY <password>
USING '<connect string>';
データベース・リンクの名前を確認するには、次の構文を使用します。
SELECT db_link FROM all_db_links;
『Oracle Database SQLリファレンス』のCREATE DATABASE LINKに関する項
キューの設定
ビジネス・イベント・システムでは、Oracle Advanced Queuing(AQ)を使用してシステム間でイベント・メッセージを伝達します。このため、イベント・マネージャで定義したワークフロー対応システム上の各エージェントにキューを関連付ける必要があります。
Oracle Workflowをインストールすると、標準ワークフロー・エージェントに対していくつかの標準キューがそれぞれ自動的に作成されます。これらのキューのペイロード・タイプには、標準のWF_EVENT_T構造またはJMSテキスト・メッセージのどちらかが使用されます。『Oracle Workflow開発者ガイド』の標準エージェントに関する項、『Oracle Workflow APIリファレンス』のイベント・メッセージ構造に関する項、および『Oracle Workflow APIリファレンス』のWF_EVENT_TおよびSYS.AQ$_JMS_TEXT_MESSAGE間のマッピングに関する項を参照してください。
次の表に、標準キューを示します。
キュー表 | キュー名 | ペイロード・タイプ | 保持時間 | 説明 |
---|---|---|---|---|
WF_CONTROL | WF_CONTROL | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 1日 | ユーザー向けではない、Oracle Workflow内部キュー |
WF_DEFERRED | WF_DEFERRED | WF_EVENT_T | 1日 | データベース内の遅延サブスクリプション処理用の標準キュー |
WF_ERROR | WF_ERROR | WF_EVENT_T | 0日 | データベース内のエラー処理用の標準キュー |
WF_IN | WF_IN | WF_EVENT_T | 7日 | デフォルトの受信キュー |
WF_JAVA_DEFERRED | WF_JAVA_DEFERRED | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 1日 | 中間層内の遅延サブスクリプション処理用の標準キュー |
WF_JAVA_ERROR | WF_JAVA_ERROR | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 0日 | 中間層内のエラー処理用の標準キュー |
WF_JMS_IN | WF_JMS_IN | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 7日 | JMSテキスト・メッセージ用のデフォルトの受信キュー |
WF_JMS_OUT | WF_JMS_OUT | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 7日 | JMSテキスト・メッセージ用のデフォルトの送信キュー |
WF_NOTIFICATION_IN | WF_NOTIFICATION_IN | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 1日 | Eメール通知応答用の標準の受信キュー |
WF_NOTIFICATION_OUT | WF_NOTIFICATION_OUT | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 1日 | Eメール通知用の標準の送信キュー |
WF_OUT | WF_OUT | WF_EVENT_T | 7日 | デフォルトの送信キュー |
WF_WS_JMS_IN | WF_WS_JMS_IN | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 7日 | Webサービス・メッセージ用のデフォルトの受信キュー |
WF_WS_JMS_OUT | WF_WS_JMS_OUT | SYS.AQ$_JMS_ TEXT_MESSAGE | 7日 | Webサービス・メッセージ用のデフォルトの送信キュー |
注意: Oracle Workflowには、WF_REPLAY_IN、WF_REPLAY_OUTおよびWF_SMTP_O_1_QUEUEという名前の、現在は使用されていない3つのキューもあります。 Oracle XML Gatewayでは、その他の標準キューも提供しています。
Oracle Workflowには、バックグラウンド・エンジン処理のためにWF_DEFERRED_QUEUE_M、WF_OUTBOUND_QUEUEおよびWF_INBOUND_QUEUEと呼ばれる3つのキューがあります。これらのキューは、ビジネス・イベント・システムのキューとは異なります。「バックグラウンドのワークフロー・エンジンの設定」を参照してください。
必要な場合は、PL/SQLプロシージャDBMS_AQADM.Alter_Queueを使用して、標準ワークフロー・キューに取り込まれたメッセージのデフォルト保持時間を変更できます。これらのキューの設定の他の部分は変更しないでください。
イベント・メッセージの伝播用に専用のキューを設定することもできます。 キューの設定は、手動で行う以外に、Oracle Enterprise Managerを使用して行うこともできます。 ワークフロー管理者は、Oracle Enterprise Managerを使用すると、SQL DDLコマンドの知識がなくても、データベース・リンク、キュー表、キューおよびキューの伝播をすばやく簡単に作成および管理できます。 詳細は、Oracle Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。
キューを手動で設定するには、キュー表およびキューを作成してから、キューを起動する必要があります。キューを使用するアプリケーションに適したスキーマを使用してこれらの作業を実行する必要があります。ビジネス・イベント・システムのエージェントにキューを割り当てるときには、キュー名の一部として、キューを所有するスキーマを指定する必要があります。
キュー表を作成するには、PL/SQLプロシージャのDBMS_AQADM.Create_Queue_Tableを使用します。構文は、次のとおりです。
DBMS_AQADM.Create_Queue_Table (
queue_table => '<queue table name>',
queue_payload_type => '<queue payload type>',
sort_list => 'PRIORITY,ENQ_TIME',
multiple_consumers => TRUE
compatible => '8.1');
標準のワークフロー形式をキューに使用する場合は、キューのペイロード・タイプをWF_EVENT_Tに指定します。これらのキューでは、Oracle Workflowが提供する標準のキュー・ハンドラWF_EVENT_QHが使用されます。JMSテキスト・メッセージ形式を使用するキューの場合は、キューのペイロードとして$AQ_JMS_TEXT_MESSAGEを指定します。これらのキューは、Oracle Workflow、WF_EVENT_OJMSTEXT_QHで提供される標準のJMSキュー・ハンドラを使用できます。別のペイロード・タイプを使用してキューを定義する場合は、キュー・ハンドラを作成して、標準のワークフロー形式からキューが要求する形式に変換する必要があります。『Oracle Workflow開発者ガイド』のキュー・ハンドラの標準APIに関する項を参照してください。
storage_clauseパラメータを使用して、キュー表を作成する表領域を指定できます。大きな容量のキューが必要な場合は、表領域を指定することをお薦めします。
キューを作成するには、PL/SQLプロシージャのDBMS_AQADM.Create_Queueを使用します。構文は、次のとおりです。
DBMS_AQADM.Create_Queue (
queue_name => '<queue name>',
queue_table => '<queue table name>');
注意: 作成したキューに対して、他のデータベース・ユーザーがメッセージをエンキューまたはデキューする場合は、PL/SQLプロシージャのDBMS_AQADM.Grant_Queue_Privilegeを使用して、それらのユーザーに適切な権限を付与する必要があります。
キューを起動するには、PL/SQLプロシージャのDBMS_AQADM.Start_Queueを使用します。構文は、次のとおりです。
DBMS_AQADM.Start_Queue (
queue_name => '<queue name>');
Oracle Workflowには、wfevquc2.sqlおよびwfevqued.sqlというサンプル・スクリプトが用意されています。wfevquc2.sqlスクリプトを変更してキューを設定したり、wfevqued.sqlスクリプトを変更してキューを削除できます。 これらのスクリプトは、サーバーの$FND_TOP/sqlディレクトリに格納されています。
キューが適切に設定されているかどうかを確認するには、Oracle Applications ManagerのOracle Workflow Managerコンポーネントを使用します。 「エージェント」を参照してください。
診断テストを実行してキューを検証できます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
『Oracle Streams アドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』のOracle Streams AQ管理インタフェースに関する項および『Oracle Database PL/SQL Packages and Types Reference』のDBMS_AQADMに関する項を参照してください。
ビジネス・イベント・システムの設定のチェック
ビジネス・イベント・システムでメッセージ伝播を有効にするには、Oracle Applications ManagerのOracle Workflow Managerコンポーネントを使用して、JOB_QUEUE_PROCESSESデータベース初期化パラメータを含め、必要なパラメータおよびコンポーネントが設定されていることを確認します。 「Oracle Workflow Managerの概要」を参照してください。
init.oraファイルのパラメータを変更してデータベースを再起動します。ALTER SYSTEM文を使用して、インスタンスの継続時間中にパラメータを動的に変更することもできます。
JOB_QUEUE_PROCESSESパラメータでは、インスタンスのSNPジョブ・キュー・プロセス数を定義します。Oracle Workflowのジョブ・キュー・プロセスでは、ビジネス・イベント・システムのイベント・メッセージの伝播をAQキュー単位に処理する必要があります。メッセージ伝播を有効にするには、1つ以上のジョブ・キュー・プロセスを開始する必要があります。Oracle Workflowのプロセスの最小推奨数は10です。
注意: AQ処理についての詳細情報を確認する場合は、EVENTという別の初期化パラメータを使用して、AQに関連するイベントをデータベース・レベルで詳細にトレースできます。次の行をinit.oraファイルに追加します。
event = "24040 trace name context forever, level 10"
データベースを再起動してこの変更を有効にします。このパラメータを使用すると、大きなサイズのトレース・ファイルが生成される場合があるので注意してください。
『Oracle Streams アドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。
ローカル・インバウンド・エージェントのリスナーのスケジュール
異なるエージェント間でイベントを伝達するには、ローカル・システムのインバウンド・エージェントのリスナーをスケジュールする必要があります。ビジネス・イベント・システムでは、インバウンド・イベント・メッセージを受信するようにリスナーをスケジュールする必要があります。 PL/SQLエージェント・リスナーを実行して、データベース内にあるPL/SQLルール関数を使用したイベント・サブスクリプションを処理し、Javaエージェント・リスナーを実行して、中間層のイベント・サブスクリプションを処理します。
エージェントのリスナーをスケジュールすると、エージェントのキューがモニターされ、インバウンド・イベント・メッセージがデキューされます。イベント・メッセージが着信すると、「外部」ソース・タイプのそのイベントへの有効なサブスクリプションおよび「外部」ソース・タイプのAnyイベントへの有効なサブスクリプションが、イベント・マネージャによってローカル・システム単位で検索および実行されます。リスナーは、エージェントのキューにあるすべてのイベント・メッセージがデキューされた後で終了します。
PL/SQLおよびJavaエージェント・リスナー・プログラムは、汎用サービス・コンポーネント・フレームワークのサービス・コンポーネント・タイプとして定義されます。このフレームワークは、バックグラウンドJavaサービスの管理を簡略化し自動化するのに役立ちます。
Oracle Workflow Managerを使用すると、エージェント・リスナー・サービス・コンポーネントを発行および管理できます。異なるエージェントに対するイベント・メッセージの配布を表示したり、ドリルダウンして個々のイベント・メッセージの詳細を表示できます。また、エージェントのキューの詳細も確認できます。 Oracle Workflow Managerは、Oracle Applications Managerのコンポーネントとして使用できます。 「Oracle Workflow Managerの概要」を参照してください。
Oracle Workflowには、wfagtlst.sqlという管理スクリプトも用意されています。このスクリプトを使用してPL/SQLエージェント・リスナーを実行できます。「Wfagtlst.sql」を参照してください。
Oracle Workflowには、標準エージェントWF_DEFERRED、WF_ERRORおよびWF_NOTIFICATION_IN用のPL/SQLエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントがシードされています。これらのエージェント・リスナーはワークフロー遅延エージェント・リスナー、ワークフロー遅延通知エージェント・リスナー、ワークフロー・エラー・エージェント・リスナーおよびワークフロー・インバウンド通知エージェント・リスナーと呼ばれ、それぞれデータベース内の遅延サブスクリプション処理、通知メッセージ専用の遅延サブスクリプション処理、データベース内のビジネス・イベント・システムのエラー処理、および通知メーラーのインバウンドEメール処理をサポートします。
Oracle Workflowには、標準エージェントWF_JAVA_DEFERRED、WF_JAVA_ERRORおよびWF_WS_JMS_IN用のJavaエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントもシードされています。これらのエージェント・リスナーは、ワークフローJava遅延エージェント・リスナー、ワークフローJavaエラー・エージェント・リスナーおよびWebサービスINエージェントと呼ばれ、それぞれ中間層の遅延サブスクリプション処理、中間層のビジネス・イベント・システムのエラー処理、およびインバウンドWebサービス・メッセージ処理をサポートします。
Oracle XML Gatewayには、標準エージェントECX_INBOUNDおよびECX_TRANSACTION用の2つのPL/SQLエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントがシードされています。これらのエージェント・リスナーの名前は、ECXインバウンド・エージェント・リスナーとECX取引エージェント・リスナーです。詳細は、『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』のワークフロー・プロセスのモニターに関する項を参照してください。
追加のエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントを作成することもできます。たとえば、イベント・メッセージの伝播に使用する、標準のWF_INおよびWF_JMS_INエージェントまたはカスタム・エージェントなど、その他のインバウンド・エージェント用のエージェント・リスナーを構成できます。また、特定のイベントのインスタンスである特定のエージェント上のメッセージのみを処理するエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントを構成できます。
サービス・コンポーネントは、サービス・コンポーネント・コンテナに格納される必要があります。カスタム・エージェント・リスナー・サービス・コンポーネントを作成する場合は、そのコンポーネントをエージェント・リスナーのシードされたコンテナに割り当てることができます。
サービス・コンポーネント・コンテナは汎用サービス管理(GSM)サービスとして実装されます。エージェント・リスナー用のシードされたコンテナは、ワークフロー・エージェント・リスナー・サービスと呼ばれます。
シードされたコンテナで処理する量に基づき、Oracle Applications ManagerでGSMサービスとして独自のカスタム・コンテナを作成することもできます。OAMでカスタムGSMサービスを作成する場合は、新しいサービスの実行方法を指定するために、シードされたワークフロー・エージェント・リスナー・サービスから新しいサービスにサービス・パラメータをコピーできます。
エージェント・リスナー・サービス・コンポーネントを実行するには、そのコンポーネントを管理するコンテナを先に起動しておく必要があります。 シードされたエージェント・リスナーを実行するには、Oracle Applications Managerを使用してワークフロー・エージェント・リスナー・サービス・コンテナが実行されるようにする必要があります。カスタム・サービス・コンポーネントのために独自のカスタム・コンテナをOAMで作成した場合は、そのコンテナも実行する必要があります。
注意: 診断テストを実行して、Oracle WorkflowのGSMサービスを検証できます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
また、エージェント・リスナー・サービス・コンポーネントのステータスが「エラーにより停止しました」または「システムが無効化されました」に変わると、Oracle Workflowではシステム・アラートがOracle Applications Managerの「System Alerts and Metrics」ページに転記されます。 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のシステム・アラート、メトリックおよびログに関する項を参照してください。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のエージェントに関する項および『Oracle Workflow APIリファレンス』のListenに関する項を参照してください。
インバウンド・キューの例外処理
Oracle Streamsアドバンスト・キューイング(AQ)では、次の場合にイベント・メッセージがエージェントの通常キューから関連の例外キューに転送されます。
メッセージがデキューされる前に期限切れになる場合。
エージェント・リスナーがメッセージ処理を繰り返し試行したが、エラーが原因で取引をロールバックし、試行回数がキューの再試行限度を超える場合。
「ワークフロー・エージェントの例外キューから通常キューにメッセージを移動」コンカレント・プログラム(FNDWF_MOVE_MSGS_EXCEP2NORMAL)を実行して、この種のメッセージをエージェントの通常キューに戻すことができます。このプログラムにより、多数のエラーが発生した場合に一括再処理を実行できます。このプログラムを実行するには、標準「要求発行」を使用して、通常キューへのメッセージ転送対象となるインバウンド・エージェントを指定します。プログラムの完了後に、適切なエージェント・リスナーを実行して、これらのイベント・メッセージに対して通常の処理を再試行します。 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項および『Oracle Streams アドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』の例外処理に関する項を参照してください。
ローカル・アウトバウンド・エージェントの伝播のスケジュール
異なるエージェント間でイベントを伝達するには、ローカル・システムのアウトバウンド・エージェントの伝播をスケジュールする必要があります。ビジネス・イベント・システムからアウトバウンド・イベント・メッセージを送信するには、伝播をスケジュールする必要があります。
イベント・メッセージをエージェントに送信すると、メッセージはアウトバウンド・エージェントに関連付けられたキューに格納されます。メッセージは、伝播によってインバウンド・エージェントに非同期で配信されます。
SQLNETプロトコルを使用するエージェントのAQ伝播は、次の方法でスケジュールできます。
分散データベース管理機能を使用して、Oracle Enterprise Managerを介してAQを管理します。 『Oracle Streams アドバンスト・キューイング・ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』のOracle Enterprise Managerサポートに関する項およびOracle Enterprise Managerオンライン・ヘルプを参照してください。
SQL*PlusのDBMS_AQADM.Schedule_Propagation APIを実行します。 『Oracle Database PL/SQL Packages and Types Reference』のDBMS_AQADMに関する項を参照してください。
標準のWF_OUTエージェントおよびWF_JMS_OUTエージェントまたはカスタム・エージェントをイベント・メッセージの伝播に使用する場合は、そのエージェントの伝播をスケジュールしてください。WF_CONTROL、WF_NOTIFICATION_OUTまたはWF_WS_JMS_OUTエージェントの伝播はスケジュールする必要がありません。WF_CONTROLを使用する中間層のプロセスは、メッセージを直接キューからデキューし、通知メーラーは、WF_NOTIFICATION_OUTキューにあるメッセージを送信します。WF_WS_JMS_OUTについては、Oracle Workflowが提供するWebサービスOUTエージェントと呼ばれるWebサービス・アウトバウンド・コンポーネントを必要に応じて起動できます。
SQLNETプロトコル以外のプロトコルを使用するエージェントの場合は、外部伝播ロジックを指定する必要があります。『Oracle Workflow開発者ガイド』のエージェントに関する項を参照してください。
Oracle Workflow Managerを使用して、ローカル・アウトバウンド・エージェントの伝播スケジュールを確認できます。異なるエージェントに対するイベント・メッセージの配布を表示したり、ドリルダウンして個々のイベント・メッセージの詳細を表示できます。また、エージェントのキューの詳細も確認できます。 Oracle Workflow Managerは、Oracle Applications Managerのコンポーネントとして使用できます。 「Oracle Workflow Managerの概要」を参照してください。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のエージェントに関する項を参照してください。
ライセンス・ステータスの同期
Oracle Applications製品には、シードされたイベントとサブスクリプションが用意されているものがあります。「インストール済」または「共有」ステータスでライセンスを受けている製品でトリガー・イベントとサブスクリプションの両方が所有されている場合にのみ、サブスクリプションが実行されます。
現在ライセンスを受けている製品を確認するために、License Managerユーティリティを使用できます。 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のLicense Managerに関する項を参照してください。
「製品ライセンスおよびワークフローBESライセンスの同期化」コンカレント・プログラムを使用して、現在ライセンスを受けている製品のステータスに従ってビジネス・イベント・システム内のシードされたイベントおよびサブスクリプションのライセンス・ステータスが確実に更新されるようにすることができます。このコンカレント・プログラムを発行するには、Oracle Applicationsの「要求の発行」フォームを使用します。
リリース11.5.9より前のOracle Applicationsからアップグレードする場合は、イベント・マネージャ内の既存のイベントおよびサブスクリプションのライセンス・ステータスを更新するために、アップグレード後に製品ライセンスとWorkflow BESライセンスの同期コンカレント・プログラムを1回実行する必要があります。そのようにしないと、アップグレード後にサブスクリプションが正しく処理されない場合があります。その後、製品にライセンスを与えると、その製品に所有されるすべてのイベントおよびサブスクリプションのライセンス・ステータスが、Oracle Workflowによって自動的に更新されます。
注意: 「ユーザー」のカスタマイズ・レベルで定義したイベントやサブスクリプションは、常にライセンスを受けているものとして扱われます。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のイベントに関する項およびイベント・サブスクリプションに関する項を参照してください。
「製品ライセンスおよびワークフローBESライセンスの同期化」コンカレント・プログラムの発行
Oracle Applicationsの「要求の発行」フォームに移動し、「製品ライセンスおよびワークフローBESライセンスの同期化」コンカレント・プログラムを発行します。Oracle ApplicationsとOracle Workflowをインストールして設定するときに、システム管理者はこのコンカレント・プログラムを実行する職責の要求セキュリティ・グループに追加する必要があります。このコンカレント・プログラムの実行ファイル名は製品ライセンスとWorkflow BESライセンスの同期で、短縮名はFNDWFLICです。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項を参照してください。
実行する要求として「製品ライセンスおよびワークフローBESライセンスの同期化」コンカレント・プログラムを選択します。このプログラムは、パラメータが不要です。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
印刷オプションと実行オプションを変更してこの要求のスケジュールを定義した後、「発行」を選択して要求を発行します。
ワークフロー制御キューのクリーン・アップ
Oracle Workflowには、WF_CONTROLという標準のビジネス・イベント・システム・エージェントが含まれています。このエージェントは、標準のキュー(WF_CONTROL)に関連付けられています。このキューのペイロード・タイプはJMSテキスト・メッセージです。WF_CONTROLエージェントは内部処理にのみ使用され、ユーザー用ではありません。カスタム・イベント・メッセージをこのキューに格納しないでください。
汎用サービス・コンポーネント・フレームワークは、WF_CONTROLを使用して、通知メーラーやエージェント・リスナー・サービス・コンポーネントなどの、コンテナやサービス・コンポーネントの制御イベントを処理します。 WF_CONTROLは他のOracle Applicationsの内部処理にも使用されます。
WF_CONTROLエージェントの伝播をスケジュールする必要はありません。これは、WF_CONTROLを使用する中間層プロセスがそのキューからメッセージを直接デキューするためです。
ただし、WF_CONTROLキューのサブスクライバは、定期的にクリーン・アップする必要があります。 「ワークフロー制御キュー・クリーン・アップ」というコンカレント・プログラムがクリーン・アップのために自動的にスケジュールされ実行されます。
Oracle Applicationsの中間層プロセスは、起動時にキューのJMSサブスクライバを作成します。このキューにイベント・メッセージが格納されると、このキューへの各サブスクライバに対して、イベント・メッセージのコピーが作成されます。ただし、中間層プロセスが終了すると、対応するサブスクライバがデータベースに残ります。処理の効率を向上させるために、WF_CONTROLを定期的にクリーン・アップしてください。それには、アクティブでなくなった中間層プロセスのサブスクライバをすべて削除します。
WF_BES_CLEANUP.Cleanup_Subscribers()プロシージャは、oracle.apps.wf.bes.control.pingというイベントを送信して、WF_CONTROLキューへの各サブスクライバのステータスをチェックします。対応する中間層プロセスが実行中であれば、応答が返されます。クリーン・アップ・プロシージャは、次に実行されるとき、前回の実行時に送信した各Pingイベントに対する応答を受信しているかどうかをチェックします。あるサブスクライバからの応答を受信していない場合、そのサブスクライバは削除されます。『Oracle Workflow APIリファレンス』のCleanup_Subscribersに関する項を参照してください。
クリーン・アップは12時間おきに実行することをお薦めします。時間内に各サブスクライバがPingイベントに応答できるよう、クリーン・アップの実行間隔は30分以上にしてください。前回の実行から30分未満で再度このプロシージャを実行すると、何の処理も実行されません。
制御キュー・クリーン・アップ
Oracle Workflowでは「ワークフロー制御キュー・クリーン・アップ」というコンカレント・プログラムを使用できます。このプログラムは、WF_BES_CLEANUP.Cleanup_Subscribers() APIを使用して必要なクリーン・アップを実行します。このコンカレント・プログラムは、デフォルトで12時間おきに実行されるようにスケジュールされています。この頻度でクリーン・アップを実行することをお薦めします。クリーン・アップを別の頻度で実行する必要がある場合は、このプログラムを別のスケジュールで実行することもできます。
「ワークフロー制御キュー・クリーン・アップ」コンカレント・プログラムの発行
Oracle Applicationsの「要求の発行」フォームに移動し、「ワークフロー制御キュー・クリーン・アップ」コンカレント・プログラムを発行します。Oracle ApplicationsとOracle Workflowをインストールして設定するときに、システム管理者はこのコンカレント・プログラムを実行する職責の要求セキュリティ・グループに追加する必要があります。このコンカレント・プログラムの実行ファイル名はワークフロー制御キュー・クリーン・アップで、短縮名はFNDWFBES_CONTROL_QUEUE_CLEANUPです。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項を参照してください。
実行する要求として「ワークフロー制御キュー・クリーン・アップ」コンカレント・プログラムを選択します。このプログラムは、パラメータが不要です。『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』のレポートおよびプログラムの実行に関する項を参照してください。
印刷オプションと実行オプションを変更してこの要求のスケジュールを定義した後、「発行」を選択して要求を発行します。
診断テストを実行して、ワークフロー制御キューに正しくアクセスできることを確認できます。「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
『Oracle Workflow開発者ガイド』のビジネス・イベント・システム制御イベントに関する項、標準エージェントに関する項および『Oracle Workflow APIリファレンス』のビジネス・イベント・システムのクリーン・アップAPIに関する項を参照してください。
ビジネス・イベント・システムの最大キャッシュ・サイズの変更
ビジネス・イベント・システムでは、サブスクリプション処理中のパフォーマンスを向上させるために、イベント、サブスクリプションおよびエージェントの定義がキャッシュされます。 キャッシュのデフォルトの最大サイズは50レコードです。 必要に応じて最大キャッシュ・サイズを大きくして、ビジネス・イベント・システムにより実行されるデータベース問合せ数を減らしたり、最大キャッシュ・サイズを小さくして、キャッシュに使用されるメモリーの量を減らすことができます。
最大キャッシュ・サイズは、WFBES_MAX_CACHE_SIZEリソース・トークンの値によって決定されます。 この値を変更するには、最初に.msgソース・ファイルを作成し、WFBES_MAX_CACHE_SIZEリソース・トークンの値として新しいサイズを指定する必要があります。次に、ワークフロー・リソース・ジェネレータ・プログラムを使用して、新しいシード・データをソース・ファイルからデータベース表のWF_RESOURCESにアップロードします。 『Oracle Workflow APIリファレンス』のワークフロー・リソース・ジェネレータの実行に関する項を参照してください。
カスタムPL/SQLファンクションに対する静的ファンクション・コールの有効化
ビジネス・イベント・システム内でイベント・データ生成ファンクション、イベント・サブスクリプション・ルール・ファンクション、キュー・ハンドラ・エンキューAPIおよびキュー・ハンドラ・デキューAPIなどのカスタムPL/SQLファンクションを使用する場合、Oracle Workflowではこれらのファンクションのコールにデフォルトで動的SQLが使用されます。 ただし、Oracle Workflowでカスタム・ファンクションを静的にコールできるようにして、パフォーマンスを向上させることができます。
Oracle Workflowには2つのPL/SQLパッケージが用意されており、それぞれのプロシージャに静的ファンクション・コールのリストが含まれています。 ビジネス・イベント・システムでは、これらのプロシージャがサブスクリプション処理中に内部でコールされ、実行対象のプロシージャに静的ファンクション・コールが使用可能かどうかがチェックされます。
WF_BES_DYN_FUNCSパッケージ: ジェネレート関数およびルール関数のファンクション・コールが含まれています。
WF_AGT_DYN_FUNCSパッケージ: キュー・ハンドラ・エンキューAPIとキュー・ハンドラ・デキューAPIの静的ファンクション・コールが含まれています。
これらのパッケージの初期シード・バージョンには、シードされたOracle Workflow関数(ルール関数WF_RULE.Default_Rule、キュー・ハンドラAPIであるWF_EVENT_QH.EnqueueおよびWF_EVENT_QH.Dequeueなど)専用の静的ファンクション・コールが含まれています。wfbesfngen.sqlスクリプトを使用すると、これらのパッケージに他のOracle Applications製品からのファンクションや独自のカスタム・ファンクションを追加できます。
wfbesfngen.sqlスクリプトを次のように実行します。
sqlplus <user/pwd> @wfbesfngen <type> <name>
次のように、各変数を適切なパラメータに置き換えます。
<type>: 追加するファンクションのタイプ。
EVENTS: WF_BES_DYN_FUNCSパッケージ本体にジェネレート関数とルール関数を追加します。
AGENTS: WF_AGT_DYN_FUNCSパッケージ本体にキュー・ハンドラ・エンキューAPIおよびキュー・ハンドラ・デキューAPIを追加します。
<name>: 追加するファンクションを関連付けるイベントまたはエージェントの名前を指定します。 1つ以上のオブジェクト名をカンマで区切って指定できます。 名前文字列には空白を含めないでください。 EVENTSタイプの場合は、個別イベントの完全イベント名を指定できます。また、ワイルドカード文字(%)を使用してイベント名の一部を構成する相関IDを指定して、指定の値で始まる名前を持つイベントに関連したファンクションを追加することもできます。
注意: スクリプトの出力は累積されず、実行するたびに個別の新規パッケージ本体が作成されます。 スクリプトを再実行する場合は、新規の名前を追加するのみでなく、前回の実行時に指定して引き続き適用可能な名前も含め、追加するすべてのファンクションについてイベント名またはエージェント名を指定する必要があります。
次に例を示します。
sqlplus apps/apps @wfbesfngen EVENTS oracle.apps.ap%,oracle.apps.ar%
または
sqlplus apps/apps @wfbesfngen AGENTS WF_IN,WF_OUT,WF_CONTROL
スクリプトにより、新規パッケージ本体を含むファイルがUTL_FILE_DIRデータベース初期化パラメータで指定したディレクトリに生成されます。
EVENTSタイプの場合、スクリプトではWF_BES_DYN_FUNCSパッケージの新規パッケージ本体がWFBESDFNB<timestamp>.plsファイルに生成されます。
AGENTSタイプの場合、スクリプトではWF_AGT_DYN_FUNCSパッケージの新規パッケージ本体がWFAGTDFNB<timestamp>.plsファイルに生成されます。
ファイルを検討し、パッケージ本体が正常に生成されたことを確認します。 ファイルのヘッダーには、パッケージ本体に静的ファンクション・コールが含まれている関連ファンクションのオブジェクト名がリストされます。 カスタマイズしたパッケージ本体を含むファイルのバックアップ・コピーを必ず保存してください。
新規のパッケージ本体をデータベース内でコンパイルします。 このステップは、ビジネス・イベント・システムのアクティビティがなく、エージェント・リスナーが実行されていないパッチ適用期間中または保守停止時間中に実行する必要があります。
新規パッケージ本体が正常にコンパイルされない場合は、生成されたファイルを手動で編集してパッケージ本体を訂正できます。 または、生成されたパッケージ本体がコンパイルされない場合、Oracle Workflowで次のファイルに格納されている、対応する元のパッケージ本体に戻すこともできます。
$FND_TOP/patch/115/sql/WFBESDFNB.pls: シードされたWF_BES_DYN_FUNCSパッケージ本体が含まれています。
$FND_TOP/patch/115/sql/WFAGTDFNB.pls: シードされたWF_AGT_DYN_FUNCSパッケージ本体が含まれています。
カスタム・ファンクションをデータベースから削除した場合は、対応するカスタマイズ済パッケージ本体を含んだファイルを編集し、そのファンクションの静的ファンクション・コールをコメント・アウトしてから、パッケージ本体を再コンパイルする必要があります。
注意: 将来その他の標準ファンクションが使用可能になった時点で、シードされたパッケージ本体の更新バージョンがOracle Workflowに同梱される場合があります。 この場合は、カスタム・ファンクションの静的ファンクション・コールの回復が必要になることがあります。 たとえば、wfbesfngen.sqlスクリプトを再実行して、更新済のシードされたパッケージ本体にカスタム・ファンクションを追加するか、カスタマイズしたパッケージ本体をバックアップ・ファイルから再コンパイルできます。 Oracle Workflowパッチを適用する際にインストール指示をチェックして、カスタム・ファンクションの静的ファンクション・コールを再有効化するステップを実行する必要があるかどうかを判断してください。
BPELサーバーの指定
ビジネス・プロセス実行言語(BPEL)プロセスを起動するイベント・サブスクリプションを定義する場合、オプションで「WF: BPELサーバー」プロファイル・オプションを設定してBPELサーバーのホスト名とポートを指定できます。 このプロファイル・オプションを設定すると、サブスクリプション・パラメータに絶対URLではなく相対URLを使用して、BPELプロセスのWeb Services Description Language(WSDL)記述の場所を指定できます。
実行時には、Oracle Workflowにより相対URLのbpel://接頭辞が「WF: BPELサーバー」プロファイル・オプションで指定したBPELサーバーのホスト名およびポートで置き換えられます。 このように、プロファイル・オプションを使用すると、サブスクリプション定義をテスト・インスタンスから本番インスタンスに移動する場合などに、BPELプロセスを起動する全サブスクリプションのBPELサーバー設定をすばやく変更できます。 『Oracle Workflow開発者ガイド』のWebサービスの起動に関する項を参照してください。
次の書式を使用して、「WF: BPELサーバー」プロファイル・オプションをBPELサーバーのホスト名とポートに設定します。
http://<host_name>:<port>/
注意: 最終的なWSDL記述URLを適切な書式で指定するには、このプロファイル・オプションの値の末尾にスラッシュ(/)を付ける必要があります。
このプロファイル・オプションは、必ずサイト・レベルで設定します。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項を参照してください。
ビジネス・イベント・システム・エラー処理
特定のイベントのステータスをチェックしたりエラーを調べるために、wfbesdbg.sqlというスクリプトを実行してデバッグ情報を表示できます。 また、Oracle Diagnosticsを使用して診断テストを実行すると、この情報を取得できます。 「wfbesdbg.sql」および「Oracle Workflowの診断テスト」を参照してください。
多数のイベントでエラーが発生した場合に備えて、Oracle Workflowにはイベントの一括再処理用の特別なスクリプトが用意されています。このスクリプトは、Oracleサポートで指示されないかぎり、実行しないでください。
次のスクリプトが$FND_TOP/sqlディレクトリに格納されています。
wfevrtry.sql: このスクリプトを使用すると、WF_ERRORまたはWF_JAVA_ERRORキューにエンキューされ、まだこれらのキューのエージェント・リスナーで処理されていない特定のイベントについて、ローカルに呼び出された全インスタンスに対するイベント・サブスクリプション処理を中止または再試行できます。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfevrtry <APPSuser> <APPSpwd> <FND_schema> <event_name>
<APPSuser>と<APPSpwd>は、APPSユーザーのユーザー名およびパスワードに置き換えます。 通常、ユーザー名はappsです。 <FND_schema>は、Oracle ApplicationsでOracle Application Object Libraryに接続するORACLEユーザー名(通常はapplsys)に置き換えます。 <event_name>は、インスタンスがエラーになったイベントの内部名に置き換えます。
次のいずれかの処理を選択するように要求されます。
Abort: それ以上処理を実行せずに、各イベント・インスタンスをデキューしてサブスクリプション処理を中止します。
Retry with Key: イベント名とイベント・キーのみを使用して各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
Retry with Key & Data: イベント名、イベント・キーおよびイベント・データのみを使用して、各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
Retry with Key, Data, & Parameters: イベント名、イベント・キー、イベント・データおよびパラメータを使用して、各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
イベント・インスタンスを再度呼び出すときに、イベント・マネージャに提供する情報のレベルを選択できます。 たとえば、当初提供されたイベント・データにエラーがある場合は、イベント名とイベント・キーのみを使用してイベント・インスタンスを呼び出して、強制的にイベント・マネージャに、イベントのジェネレート関数を使用してイベント・データを再生成させることができます。 また、イベント・インスタンスを再度呼び出す前に、エラーの訂正を試みることもできます。
wfntfrsp.sql: このスクリプトを使用すると、SYSADMINユーザーがデフォルト・イベント・エラー・プロセスからのオープンなローカル・イベント・エラー通知を持っている特定イベントの全インスタンスについて、イベント・サブスクリプション処理を中止または再試行できます。 このスクリプトは、指定したオプションを使用して通知に応答します。
このスクリプトの使用方法は、次のとおりです。
sqlplus <user/pwd> @wfntfrsp <event_name>
<event_name>は、インスタンスがエラーになったイベントの内部名に置き換えます。
次のいずれかの処理を選択するように要求されます。
Abort: それ以上処理を実行せずに、エラー通知をクローズしてサブスクリプション処理を中止します。
Retry with Key: イベント名とイベント・キーのみを使用して各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
Retry with Key & Data: イベント名、イベント・キーおよびイベント・データのみを使用して、各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
Retry with Key, Data, & Parameters: イベント名、イベント・キー、イベント・データおよびパラメータを使用して、各イベント・インスタンスを再度呼び出します。
イベント・インスタンスを再度呼び出すときに、イベント・マネージャに提供する情報のレベルを選択できます。 たとえば、当初提供されたイベント・データにエラーがある場合は、イベント名とイベント・キーのみを使用してイベント・インスタンスを呼び出して、強制的にイベント・マネージャに、イベントのジェネレート関数を使用してイベント・データを再生成させることができます。 また、イベント・インスタンスを再度呼び出す前に、エラーの訂正を試みることもできます。