1. Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアの概要
アクティブなドメインの NIU ハイブリッド I/O の移行
バインドされたドメインまたはアクティブでないドメインの CPU の移行
バインドされたドメインまたはアクティブでないドメインの仮想入出力の移行
バインドされたドメインまたはアクティブでないドメインの PCIe エンドポイントデバイスの移行
A. Oracle VM Server for SPARC 物理から仮想への変換ツール
B. Oracle VM Server for SPARC Configuration Assistant
C. Logical Domains Manager の検出
D. Logical Domains Manager での XML インタフェースの使用
例 9-2 に、ldg1 というドメインを t5440-sys-2 というマシンに移行する方法を示します。
例 9-2 ゲストドメインの移行
# ldm migrate-domain ldg1 t5440-sys-2 Target Password:
ターゲットのパスワード入力を求められずにこの移行を実行するには、次のコマンドを使用します。
# ldm migrate-domain -p pfile ldg1 t5440-sys-2
-p オプションには、引数としてファイル名を指定します。指定するファイルには、ターゲットのスーパーユーザーパスワードを指定します。この例では、pfile はターゲット t5440-sys-2 のパスワードを格納しています。
例 9-3に示すように、移行処理の一環としてドメインの名前を変更できます。この例では、ldg-src がソースドメインで、移行処理の一環として、ターゲットマシン (t5440-sys-2) 上でこのドメインの名前を ldg-tgt に変更しています。また、ターゲットマシンでのユーザー名 (root) を明示的に指定しています。
例 9-3 ゲストドメインの移行と名前の変更
# ldm migrate ldg-src root@t5440-sys-2:ldg-tgt Target Password:
例 9-4に、ターゲットドメインで移行がサポートされていない場合、つまり Version 1.1 より前のバージョンの Logical Domains を実行している場合に表示される失敗メッセージの例を示します。
例 9-4 移行の失敗メッセージ
# ldm migrate ldg1 t5440-sys-2 Target Password: Failed to establish connection with ldmd(1m) on target: t5440-sys-2 Check that the 'ldmd' service is enabled on the target machine and that the version supports Domain Migration. Check that the 'xmpp_enabled' and 'incoming_migration_enabled' properties of the 'ldmd' service on the target machine are set to 'true' using svccfg(1M).
例 9-5に、移行の進行中にターゲットドメインの状態を取得する方法を示します。この例では、ソースマシンは t5440-sys-1 です。
例 9-5 ターゲットドメインの状態の取得
# ldm list -o status ldg-tgt NAME ldg-tgt STATUS OPERATION PROGRESS SOURCE migration 55% t5440-sys-1
例 9-6に、移行の進行中にソースドメインの解析可能な状態を取得する方法を示します。この例では、ターゲットマシンは t5440-sys-2 です。
例 9-6 ソースドメインの解析可能な状態の取得
# ldm list -o status -p ldg-src VERSION 1.3 DOMAIN|name=ldg-src| STATUS |op=migration|progress=42|error=no|target=t5440-sys-2