ヘッダーをスキップ
Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Content Management Suiteインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B65039-01
  ドキュメント・ライブラリへ移動
ライブラリ
製品リストへ移動
製品
目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

10 インストールおよび構成の検証

この章では、インストールの成功を検証し、Oracle Enterprise Content Management Suiteアプリケーションの構成を完了する方法について、次のトピックで説明します。

10.1 管理サーバーの起動

アプリケーションの管理対象サーバーを起動する前に、Oracle WebLogic Serverドメインの管理サーバーを起動する必要があります。


注意:

Oracle UCMのWebインタフェースを介してOracle Content Serverにアクセスする前に、User Account Control (UAC)が有効なWindowsオペレーティング・システムで、管理サーバーおよびOracle UCM管理対象サーバーを管理者として起動する必要があります。

Run As Administratorオプションを指定してコマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます(「スタート」メニューで「コマンド プロンプト」を右クリックするか、C:\windows\system32\cmd.exeファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します)。コマンド・プロンプト・ウィンドウのタイトル・バーに「管理者」と表示されます。

次に、このウィンドウを使用して、次の手順で管理サーバーを起動できます。


管理サーバーを起動するには、次の手順を実行します。

  1. startWebLogicスクリプトを実行します(ドメイン・ホーム・ディレクトリの下のbinディレクトリから)。

    • UNIXスクリプト: MW_HOME/user_projects/domains/DomainHome/bin /startWebLogic.sh [http://admin_url]


      注意:

      Linuxオペレーティング・システムでは、シェルは開いたままになります。

    • Windowsスクリプト: MW_HOME\user_projects\domains\DomainHome \bin\startWebLogic.cmd [http://admin_url]

    ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)へのディレクトリ・パスおよびドメインの名前(DomainHome)は、Fusion Middleware構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定したものです。

    admin_urlの値は管理サーバーのURLです。管理サーバーがデフォルト・ポートの7001を使用しない場合は、admin_urlの値を指定する必要があります(http://localhost:8001/など)。

  2. 本番システムでは、Oracle WebLogic Serverのユーザー名とパスワードを入力します。

    構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定した値を入力します。

  3. 次のURLのOracle WebLogic Server管理コンソールにアクセスします。

    http://adminServerHost:adminServerPort/console
    

    adminServerHostに、ドメインの管理サーバーをホストするコンピュータの名前を指定します。adminServerPortに、管理サーバーをリスニングするポート番号を指定します。デフォルトのポート番号は7001です。次に例を示します。

    http://myHost.example.com:7001/console
    

    ログインするには、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したユーザー名とパスワードを指定します。

10.2 管理対象サーバーの起動

Oracle WebLogic Serverドメインの各管理対象サーバーは、ドメイン・ホーム・ディレクトリの下のbinディレクトリから起動できます。

ミドルウェア・ホーム(MW_HOME)へのディレクトリ・パスおよびドメインの名前(DomainHome)は、Fusion Middleware構成ウィザードの「ドメイン名と場所の指定」画面で指定したものです。


重要:

  • Oracle I/PM管理対象サーバーを起動して最初にログインする前に、第7.1項「Oracle I/PM構成の完了」を参照してください。また、第7.1.2項「Oracle I/PM管理対象サーバーの起動およびWebクライアントへのアクセス」の前のタスクを完了するまで、管理対象サーバーを起動しないでください。

  • Oracle IRM管理コンソールに最初にログインする前、またはOracle IRMデスクトップを使用する前に、第8.1項「インストール後の構成の実行」を参照してください。

  • Oracle UCMのWebインタフェースを介してOracle Content Serverにアクセスする前に、User Account Control (UAC)が有効なWindowsオペレーティング・システムで、Oracle WebLogic Server管理サーバーおよびOracle UCM管理対象サーバーを管理者として起動する必要があります。

    Run As Administratorオプションを指定してコマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます(「スタート」メニューで「コマンド プロンプト」を右クリックするか、C:\windows\system32\cmd.exeファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します)。コマンド・プロンプト・ウィンドウのタイトル・バーに「管理者」と表示されます。

    次に、このウィンドウを使用して、次の手順でOracle UCM管理対象サーバーを起動できます。Oracle Content Serverへのアクセスの詳細は、第10.6項「インストールの検証」を参照してください。


管理対象サーバーを起動するには、次のコマンドを使用します。

  1. 管理サーバーを起動します(第10.1項「管理サーバーの起動」を参照)。

  2. startManagedWebLogicスクリプトを実行します。

    • UNIXスクリプト: MW_HOME/user_projects/domains/DomainHome/bin /startManagedWebLogic.sh server_name [admin_url]

    • Windowsスクリプト: MW_HOME\user_projects\domains\DomainHome \bin\startManagedWebLogic.cmd server_name [admin_url]

    このスクリプトでは、次のいずれかの名前のようなサーバー名を指定する必要があります。

    • UCM_server1 (Oracle Universal Content Management)

    • IBR_server1 (Oracle Inbound Refinery)

    • IPM_server1 (Oracle Imaging and Process Management)

    • IRM_server1 (Oracle Information Rights Management)

    • URM_server1 (Oracle Universal Records Management)

    管理対象サーバー名は、startManagedWebLogic_readme.txtファイルにあります。UNIXオペレーティング・システムでサーバー名を表示するには、次のコマンドを発行します。

    cat MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/startManagedWebLogic_readme.txt
    

    Windowsオペレーティング・システムでサーバー名を表示するには、次のファイルをダブルクリックします。

    MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\startManagedWebLogic_readme.txt
    

    admin_urlの値は管理サーバーのURLです。管理サーバーがデフォルト・ポートの7001を使用しない場合は、admin_urlの値を指定する必要があります(http://localhost:8001/など)。

    サーバーが起動する前に、Oracle WebLogic Serverのユーザー名とパスワードの入力を求められます。これらは、構成ウィザードの「管理者ユーザー名およびパスワードの構成」画面で指定したものです。

たとえば、次のスクリプトでは、UNIXオペレーティング・システム上のOracle I/PM管理対象サーバーが起動します。

cd MW_HOME/user_projects/domains/domain_name/bin
./startManagedWebLogic.sh IPM_server1 http://localhost:8001/

Windowsオペレーティング・システムでは、次のスクリプトでローカル・ホスト上のOracle IRM管理対象サーバーが起動します。

MW_HOME\user_projects\domains\domain_name\bin\ startManagedWebLogic.cmd IRM_server1

管理対象サーバーを最初に起動した後、起動時にユーザー名とパスワードの入力を求められないようにするには、domain-home/servers/server-name/security/ディレクトリにboot.propertiesファイルを作成します。このファイルには次の行が含まれます。

username=USERNAME
password=PASSWORD

boot.propertiesファイルは、管理対象サーバーが最初に起動されるときに暗号化されます。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlでの管理対象サーバーの停止と起動の詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイドのOracle WebLogic Serverインスタンスの起動および停止に関する項を参照してください。

10.3 管理対象サーバーの再起動

管理対象サーバーの構成への変更を有効にするには、管理対象サーバーを再起動する必要があります。管理対象サーバーは、管理コンソール、停止および起動スクリプトまたはFusion Middleware Controlから再起動できます。

次の例では、stopManagedWebLogicおよびstartManagedWebLogicスクリプトで管理対象サーバーを再起動する方法を示します。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Content Serverシステム管理者ガイドのコンテンツ・サーバーの再起動に関する項を参照してください。

コマンド・ラインのスクリプトで管理対象サーバーを再起動するには、次の手順を実行します。

  1. 管理対象サーバーをstopManagedWebLogicスクリプトで停止します。

    • UNIXスクリプト: DomainHome/bin/stopManagedWebLogic.sh UCM_server1

    • Windowsスクリプト: DomainHome\bin\stopManagedWebLogic.cmd UCM_server1

  2. 管理サーバーをstopWebLogicスクリプトで停止します。

    • UNIXスクリプト: DomainHome/bin/stopWebLogic.sh

    • Windowsスクリプト: DomainHome\bin\stopWebLogic.cmd

  3. 管理サーバーをstartWebLogicスクリプトで起動します。

    • UNIXスクリプト: DomainHome/bin/startWebLogic.sh

    • Windowsスクリプト: DomainHome\bin\startWebLogic.cmd

  4. 管理対象サーバーをstartManagedWebLogicスクリプトで起動します。

    • UNIXスクリプト: DomainHome/bin/startManagedWebLogic.sh UCM_server1

    • Windowsスクリプト: DomainHome\bin\startManagedWebLogic.cmd UCM_server1

10.4 ノード・マネージャの起動

1つ以上の管理対象サーバーをホストしているマシン上でノード・マネージャを起動すると、管理コンソールまたはコマンド・ラインを使用して管理対象サーバーをリモートで起動または停止できます。予期しないエラーが発生した管理対象サーバーをノード・マネージャから自動的に再起動することもできます。

ノード・マネージャを起動する前に、第9.1項「Oracle URM構成の完了」の説明に従ってOracle URM設定チェックリストを完了します。

ノード・マネージャを起動するには、次の手順を実行します。

  1. ノード・マネージャをstartNodeManagerスクリプトで起動します。

    UNIXスクリプト: WL_HOME/server/bin/startNodeManager.sh

    Windowsスクリプト: WL_HOME\server\bin\startNodeManager.cmd

  2. nodemanager.propertiesファイルを編集してエントリをStartScriptEnabled=falseからStartScriptEnabled=trueに変更します。

  3. ノード・マネージャを再起動します。


注意:

Oracle UCMのWebインタフェースを介してOracle Content Serverにアクセスする前に、User Account Control (UAC)が有効なWindowsオペレーティング・システムで、Oracle WebLogic Server管理サーバーおよびOracle UCM管理対象サーバーを管理者として起動する必要があります。ノード・マネージャを使用してOracle UCM管理対象サーバーを起動するには、次の手順でノード・マネージャも管理者として起動する必要があります。
  1. DomainHome\ucm\cs\bin\Installer.exe DisableNtfs8dot3を実行して、Windowsオペレーティング・システムで8.3ネーミング規則を無効にします。

  2. マシンを再起動します。

  3. Run As Administratorオプションを指定してコマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます(「スタート」メニューで「コマンド プロンプト」を右クリックするか、C:\windows\system32\cmd.exeファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します)。コマンド・プロンプト・ウィンドウのタイトル・バーに「管理者」と表示されます。

  4. 第10.1項「管理サーバーの起動」の説明に従って、Oracle WebLogic Server管理サーバーを起動します。

  5. Run As Administratorオプションを指定して、別のコマンド・プロンプト・ウィンドウを開きます。

  6. 前の手順で説明されているように、コマンド・プロンプトでノード・マネージャを起動します。

  7. 第10.6項「インストールの検証」の説明に従ってOracle WebLogic Server管理コンソールにアクセスし、「サーバー」をクリックしてOracle UCM管理対象サーバーを起動します。


ノード・マネージャの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverノード・マネージャ管理者ガイド』を参照してください。

10.5 管理対象サーバーのJavaヒープ・サイズの増加

Oracle WebLogic Server管理対象サーバーのデフォルトのJavaヒープ・サイズは512MBです。JRockit JDKのパフォーマンスを向上させるには、Oracle ECMドメインの各管理対象サーバーのヒープ・サイズを1GB (1024MB)に増やします。ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動する場合は、設定ページの「サーバーの起動」タブで、管理コンソールで各管理対象サーバーのヒープ・サイズをJava引数として指定できます。

管理対象サーバーのJavaヒープ・サイズを管理コンソールで増やすには、次の手順を実行します。

  1. 管理コンソールにログインします。

  2. 左上部の「チェンジ・センター」で、「ロックして編集」をクリックします(まだこの操作を行っていない場合)。

  3. 左のナビゲーション・ツリーで「環境」を展開し、「サーバー」をクリックします。

  4. 「サーバー」表で、構成するサーバー・インスタンスの名前をクリックします。

  5. 「構成」タブで、「サーバーの起動」をクリックします。

  6. 「引数」フィールドで、次のJavaオプションを指定します。

    -Xmx1024m
    
  7. 「保存」をクリックします。

  8. 変更を有効にするために、左上の「チェンジ・センター」で「変更のアクティブ化」をクリックします。

  9. 第10.3項「管理対象サーバーの再起動」の説明に従って管理対象サーバーを再起動します。

10.6 インストールの検証

Oracle Enterprise Content Management Suiteのインストールを検証するには、Webブラウザを起動し、次のURLを入力して、管理サーバー、管理コンソールおよびFusion Middleware Controlへのアクセス、およびOracle WebLogic Serverドメインのアプリケーションへのアクセスをテストします。