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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B70509-13
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36 DBaaSクラウドでのリソースのプロビジョニング

この章では、DBaaSクラウドを対象にオンデマンドでリソースを追加または削除するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。

36.1 リソースのプロビジョニング

仮想サービス・アダプタを設定および構成した後、必要に応じてDBaaSクラウドを対象に仮想リソースを動的に追加または削除できます。

前提条件

DBaaSクラウドに新しい仮想リソースをプロビジョニングするには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。次のいずれかを選択できます。

    • データベース・プール: データベース・プールを選択すると、プロビジョニング・プロシージャが完了したときに、仮想マシンが作成され、管理エージェントおよびデータベース・ソフトウェアが(プールがサブスクライブされている場合はイメージを使用して、またはプールの参照ホームを使用して)仮想マシンにデプロイされ、Oracleホームがプールに追加されます。これでプールの容量が増加します。

    • PaaSインフラストラクチャ・ゾーン: PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択すると、プロビジョニング・プロシージャが完了したときに、仮想マシンが作成され、管理エージェントがデプロイされ、ホストがプールに追加されます。

  4. リストから前述のリソース・プロバイダのいずれかを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング」を選択します。

  5. 「一般」ページで、「実行名」フィールドにプロビジョニング・プロシージャの名前を入力します。

    このプールが関連付けられている仮想マシン・アダプタが表示されます。

  6. 「プロビジョニングされるリソース」フィールドに、プロビジョニングする仮想マシンの数を入力します。

  7. をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。

    図36-1 仮想マシン構成(単一インスタンス・データベース)

    仮想マシン構成

    「サービス・テンプレート」ドロップダウン・フィールドで、リストからSolarisアダプタ・サービス・テンプレートを選択します。サービス・テンプレートに定義されている構成の詳細が表示され、変更できます。

    たとえば、RACデータベースで使用するサービス・テンプレートには、プライベート・ネットワークと、スキャンIPおよび仮想IP用のパブリック・ネットワークが必要です。適切なテンプレート、VMサイズ、ネットワークおよびストレージを選択し、スタンドアロンの仮想マシンを作成するか、またはこの例を使用してクラスタ化されたデータに設定されたマルチノード・ネットワークを作成できます。各フィールドの詳細な説明は、第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください

    単一インスタンス・データベースでは、仮想サーバー・タイプの選択時にデータベース・サイズを考慮する必要があります。単一インスタンス・データベースで準拠する必要のあるサイズ・ガイドラインは、次のとおりです。

    SIDB VMサイズ > OSサイズ + (3.5 * Oracleホーム・サイズ) + 予想データ・サイズ

    RACデータベースでは、次のサイズ指定ガイドラインを使用する必要があります。

    RAC VMサイズ > OSサイズ + (3.5 * Oracleホーム・サイズ) RACデータベースの場合、データはASMを使用した共有ディスクに格納されます。

    図36-2 仮想マシン構成(RACデータベース)

    仮想マシン構成: RAC
  8. をクリックします。RACマシンをプロビジョニングする場合、クラスタ名と、スキャンIPの割当て元になるネットワークを指定します。スキャンIPは、このネットワークのIPのプールから動的に割り当てられます。

    図36-3 クラスタ構成

    クラスタ構成
  9. をクリックします。プロビジョニング・プロシージャのスケジュールを指定して、「次へ」をクリックします。

  10. 情報を確認し、「発行」をクリックしてプロビジョニング・ジョブを発行します。

36.2 リソースのプロビジョニング解除

DBaaSクラウドのリソースを削除またはプロビジョニング解除するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。

  4. リストからデータベース・プールまたはPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング解除」を選択します。

    図36-4 リソースのプロビジョニング解除

    リソースのプロビジョニング解除
  5. プロシージャの名前と説明を入力します。

  6. 「プロビジョニング解除するリソース」リージョンで、「追加」をクリックし、プロビジョニング解除する1つ以上のOracleホームを選択します。

    • 単一インスタンス・データベース: 削除するOracleホームを選択する必要があります。これらのOracleホームをホストするすべての仮想マシンが削除されます。

    • RACデータベース: クラスタに含まれるすべてのOracleホームを選択する必要があります。これにより、クラスタに含まれるすべての仮想マシンが削除されます。

  7. 「プロビジョニング解除」をクリックしてジョブを発行します。選択したOracleホームは削除され、仮想マシンはプロビジョニング解除されます。