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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B70509-13
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35 動的リソース・プロビジョニングの開始

この章では、動的リソース・プロビジョニングの概要と、仮想サービス・アダプタが仮想データセンターと通信できるように設定する方法について説明します。内容は次のとおりです。

35.1 動的リソース・プロビジョニングについて

Oracle Enterprise Manager Ops Centerには、管理者がクラウドに仮想オペレーティング・システム、仮想システムまたは仮想データセンターを作成できる集中化された管理および最適化システムがあります。Enterprise Manager Platform as a Serviceによって、管理者は、ユーザーがデータベースとミドルウェア・アプリケーションをデプロイできるプラットフォームを作成できます。動的リソース・プロビジョニング機能を使用することで、Enterprise Managerでは、Enterprise Manager Ops Centerとのインタフェースを通じて、オンデマンドでPaaSクラウドを対象にリソースを追加または削除できます。

これにより、大規模なインフラストラクチャ・サービスの計画および設定時に必要となる管理者の作業負荷が軽減されます。この機能によって、管理者は次の操作を実行できます。

  • 仮想ハードウェアの動的な追加または削除

  • ミドルウェア・リソースを、自動化した方法で拡張またはダウンサイジングします。

プライベート・クラウドの容量を拡張するには、クラウド管理者は、Enterprise Manager Ops Centerのインフラストラクチャ管理者からハードウェアとソフトウェアの割当てを受ける必要があります。インフラストラクチャ管理者は、クラウド管理者にホスト、ネットワークおよびストレージの詳細を提供し、次にクラウド管理者はそれらの詳細を使用してクラウドでPaaSインフラストラクチャを設定します。

以前のリリースでは、これらのタスクは手動で実行する必要がありました。このリリースでは、複数の手順が自動化されており、クラウド管理者は、数回のクリックのみで容量を増加または減少できます。Solaris SPARCでDBaaS / MWaaSを設定するには、次の手順が必要です。

35.2 Solaris SPARCアダプタの構成

Solaris SPARCアダプタは、Enterprise ManagerとEnterprise Manager Ops Centerの間のインタフェースとして機能し、これによってクラウド管理者とセルフ・サービス管理者は、プライベート・クラウド設定でリソースを動的にプロビジョニングまたはプロビジョニング解除できます。追加のサービス・インスタンスのプロビジョニングが必要な場合にリソースを追加することができ、また既存のリソースが使用されていない場合に減らすことができます。リソースには、ホストなどの(仮想マシンに基づく)インフラストラクチャ・リソース、またはデータベースおよびミドルウェアOracleホームなどのプラットフォーム・リソースを指定できます。

仮想サービス・アダプタを構成するには、次の手順に従います。

手順 作業 リンク
1 ステージング・サーバーの追加 第35.2.1項「ステージング・サーバーの追加」を参照してください。
2 仮想マシン・アダプタ・インスタンスの構成 第35.2.2項「仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成」を参照してください。
3 仮想マシン・テンプレートの作成 第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください。

35.2.1 ステージング・サーバーの追加

ステージング・サーバーは、Enterprise Manager Ops Centerと通信して次の1つ以上のタスクを実行する管理対象ホストです。

  • 問合せ: 問合せを行って、Enterprise Manager Ops Centerの仮想データセンターからSolaris SPARCシステムの構成情報を取得します。

  • 仮想マシンのプロビジョニング: Enterprise Manager Ops Centerにアクセスし、仮想マシンの作成、ネットワークの予約、仮想マシンへのストレージの割当てなどのプロビジョニング操作を実行します。

  • 仮想マシンのプロビジョニング解除: Enterprise Manager Ops Centerにアクセスし、仮想マシンのネットワーク、IPアドレスおよびストレージの解放などのプロビジョニング解除操作を実行します。

Enterprise Manager Ops Centerクライアント・キットがインストールされてプラットフォームで使用できる場合、管理対象ホストは、すべてステージング・サーバーとして使用できます。次のプラットフォームがサポートされています。

  • Linux_x86

  • Solaris_x64

  • Solaris SPARC 64

ステージング・サーバーでEnterprise Manager Ops Centerと通信する前に、Ops Centerクライアントをインストールする必要があります。Enterprise Manager Ops Centerと通信するには、Ops Centerクライアントを構成した後に、Ops CenterのEnterprise ControllerのIPアドレスとクラウド・ユーザー・アカウントの資格証明を指定します(第34章「Oracle VM Server for SPARCによる動的リソース・プロビジョニング」参照)。

ステージング・サーバーを追加するには次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。

  2. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。「仮想アダプタ」サービス・ファミリの隣にある「設定」リンクをクリックして、「ステージング・サーバー」リンクをクリックします。

  3. 「ステージング・サーバー」ページで「追加」をクリックします。「ステージング・サーバーの追加」ウィンドウが表示されます。

    図35-1 ステージング・サーバーの追加

    ステージング・サーバーの追加
  4. 「ホスト」フィールドで、ステージング・サーバーとして使用する管理対象ホストを選択します。

  5. ステージング・ファイルを格納するディレクトリを指定します。このディレクトリは、スクリプトのステージングと実行、および一時データと結果の格納に使用されます。

  6. 次のいずれかの資格証明タイプを指定します。

    • 名前付き: 資格証明が定義されている名前付きプロファイルを選択します。

    • 新規: 新規資格証明を指定するには、このオプションを選択します。ユーザー名とパスワードを入力して「実行」権限を指定し、「OK」をクリックします。

  7. 「OK」をクリックして、ステージング・サーバーを追加します。

    Solarisアダプタ・インスタンスを作成するときに、Enterprise Manager Ops Centerと通信するために使用できる1つ以上のステージング・サーバーを追加できます。ステージング・サーバーの1つが停止した場合、次に使用可能なサーバーを使用してEnterprise Manager Ops Centerと通信できます。

35.2.2 仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成

仮想マシン・アダプタ・インスタンスは、クライアント・マシンを管理するためにインフラストラクチャ・プロバイダ・システム(Enterprise Manager Ops Center)とのインタフェースとして使用できる管理対象ターゲットです。

仮想マシン・アダプタ・インスタンスを作成するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。

  2. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。「仮想アダプタ」サービス・ファミリの隣にある「設定」リンクをクリックして、「インスタンス」リンクをクリックします。

  3. 「作成」をクリックします。インフラストラクチャ・アダプタの作成: 一般ページが表示されます。アダプタの名前と説明を入力します。

  4. アダプタを関連付けるPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。このアダプタを使用してプロビジョニングされたすべての仮想マシンは、ここで選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンにホスト・メンバーとして追加されます。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンは、1つのアダプタ・インスタンスのみに関連付けることができます。

    図35-2 インフラストラクチャ・アダプタの作成: 接続詳細

    インフラストラクチャ・アダプタの作成: 接続詳細
  5. をクリックします。インフラストラクチャ・アダプタの作成: 接続詳細ページで、次を指定します。

    • Ops Center WebサービスURL: Enterprise Manager Ops Centerサーバーに接続するために使用するURLを入力します。

    • Ops Center管理ユーザー: Enterprise Manager Ops Centerサーバーにアクセスする管理者の名前を入力します。このユーザーは、仮想データセンターの設定時に作成されます。

    • パスワード:管理者のパスワードを入力します。

    • ステージング・サーバー: 「追加」をクリックして、プロビジョニングや問合せなどの様々な操作を行うスクリプトの実行のために使用するステージング・サーバーを選択します。このアダプタ・インスタンスにとって適切なステージング・サーバーを選択する必要があります。たとえば、異なるアカウントを含む2つの異なる仮想データセンターを管理し、それらのアカウントごとに別個のステージング・サーバーを使用する2人の管理者が存在する場合があります。この場合、ここで適切なステージング・サーバーを選択することが重要です。

  6. をクリックします。「配置制約」ページで、プロビジョニングできる仮想マシンの最大数を指定します。

  7. をクリックします。「特性」ページで、仮想マシン・アダプタ・ターゲットにターゲット・プロパティとして適用する特性を指定します。新しい仮想マシンが作成されると、これらのプロパティが適用されます。

  8. 「発行」をクリックします。仮想化リソース・プロバイダ・システム(Enterprise Manager Ops Center)と通信するために使用できるSolaris SPARCアダプタ・インスタンスが作成されます。Solaris SPARCアダプタ・インスタンスとともに、デフォルトの仮想マシン・サービス・テンプレートも作成されます。このテンプレートは、別のサービス・テンプレートを作成するために変更してコピーできます。これらのテンプレートは、作成される仮想マシンの構造定義を提供します。

35.2.3 仮想マシン・アダプタ・インスタンスの編集

仮想マシン・アダプタ・インスタンスを編集するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。

  2. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。「仮想アダプタ」サービス・ファミリの隣にある「設定」リンクをクリックして、「インスタンス」リンクをクリックします。

  3. リストから仮想マシン・アダプタ・インスタンスを選択し、「編集」をクリックします。

    図35-3 仮想アダプタ・インスタンスの編集

    仮想アダプタ・インスタンスの編集
  4. 次の詳細を編集できます。

    • アダプタの名前と説明。

    • PaaSインフラストラクチャ・ゾーン: アダプタ・インスタンスを関連付ける新しいPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択できます。

    • 構成のフェッチ: アダプタで使用できるサブネットやストレージなどの最新の構成情報を取得する場合、このチェック・ボックスを選択します。構成が変更された場合、既存のサービス・テンプレートが無効になる可能性があり、状況によってはスケジュールされたプロビジョニング操作を手動でパージする必要があります。

  5. をクリックします。「接続の詳細」ページで、接続の詳細の変更、新しいステージング・サーバーの追加、または既存のステージング・サーバーの削除を行うことができます。「次」をクリックします。

  6. 必要に応じて「配置制約」を変更します。「次へ」をクリックし、必要に応じてアダプタ・インスタンスに対して定義した特性を変更します。

  7. 「次へ」をクリックし、これまでに入力した情報を確認します。「発行」をクリックし、アダプタ・インスタンスに加えた変更を発行します。

35.2.4 仮想マシン・アダプタ・インスタンスの削除

仮想マシン・アダプタ・インスタンスを削除するには、リストからインスタンスを選択して「削除」をクリックします。確認メッセージが表示されます。確認のため「はい」をクリックし、アダプタ・インスタンスを削除します。


注意:

アダプタ・インスタンスを使用してプロビジョニングされた仮想マシンがある場合、インスタンスを削除することはできません。

35.2.5 仮想マシン・サービス・テンプレートの作成

仮想マシン・テンプレートは、インフラストラクチャ・アダプタ・インスタンス上で仮想マシンをプロビジョニングするために使用できる仮想マシンの構成について説明します。

このテンプレートは、次の場合に使用できます。

  • 管理者が仮想インフラストラクチャをプロビジョニングする場合。

  • 自動プロビジョニングがサービス・リクエストに含まれない場合。(この機能は、Middleware as a Serviceでのみ使用できます。)

仮想マシン・テンプレートを作成するには、次の手順に従います:

  1. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。

  2. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。「仮想アダプタ」サービス・ファミリの隣にある「設定」リンクをクリックして、「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。

  3. 「作成」をクリックします。「一般」ページが表示されます。テンプレートの名前と説明を入力し、「次へ」をクリックします。

  4. 「特性」ページで、Solaris SPARCアダプタを使用してプロビジョニングされる仮想マシンに適用する特性を指定します。

  5. をクリックします。Solarisアダプタ・ページで、「追加」をクリックし、サービス・テンプレートを関連付けるSolaris SPARCアダプタを選択します。

  6. をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。実際の使用例(単一インスタンス、RACまたはミドルウェア)に応じて、指定する構成の詳細は異なります。

    図35-4 仮想マシン構成(単一インスタンス)

    仮想マシン構成

    仮想マシンの構成の詳細を入力します。

    • ホスト名の接頭辞: ホスト名の接頭辞を入力します。これは、特定のリクエスト・タイプのホストをグループ化するために使用する論理名です。

    • インスタンスの大きさ: 使用可能な仮想マシンのハードウェア構成(メモリー、CPUおよびストレージ)のリストが示されます。構成は、Solarisアダプタの登録時にEnterprise Manager Ops Centerから取得されます。オペレーティング・システムの実行に必要なCPU、ストレージ、メモリーの量、デプロイされるソフトウェア、およびメンテナンスのための追加領域に基づいて、現在の要件に最も適した構成を選択します。

      選択されたすべての構成は、リクエストの発行時に表示されます。

      たとえば、オペレーティング・システムに2GB、デプロイされるデータベース・ホームに2GBが必要な場合、メンテナンス領域(データベース・ホームの3.5倍) + 予想される格納データ(1GB)を考慮すると、10GB以上のサイズを選択する必要があります。

    • サーバー・テンプレート: サーバー・テンプレートでは、使用するオペレーティング・システム・イメージを定義します。サーバー・テンプレートを選択すると、管理者がアクセスして使用できる仮想マシン・テンプレート、仮想マシン・サイズ、ネットワーク、ストレージ・ボリュームなどの構成の詳細が、Enterprise Manager Ops Centerから取得されます。ソフトウェア・プール全体で一貫性を維持するには、プール内のすべてのOracleホームが同じタイプで、同じオペレーティング・システム・イメージを使用する必要があります。

      例35-1 サンプルXML: サーバー・テンプレート

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
      <result xmlns="http://www.oracle.com/xml/ns/iaas"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:type="DescribeServerTemplatesResult" requestId="8886">
         <items>
             <id>TMPL-1005a3b8-cc8b-4f3e-83c2-ee65b849c871</id>
             <name>paas-templ</name>
             <status>OK</status>
             <size>12884901888</size>
             <public>false</public>
             <readOnly>false</readOnly>
         </items>
         <items>
             <id>TMPL-55e78615-e896-4521-a9bd-d037dc5c981b</id>
             <name>paas-tmpl-simple-post-script</name>
             <status>OK</status>
             <size>12884901888</size>
             <public>false</public>
             <readOnly>false</readOnly>
         </items>
       </result>
      

      例35-2 サンプルXML: サーバー・テンプレート: RAC

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
      <result xmlns="http://www.oracle.com/xml/ns/iaas" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:type="DescribeVserverTypesResult" requestId="8889">
          <items>
              <id>16019</id>
              <name>PaaS_RAC_big</name>
              <description>Custom vserver type: PaaS_RAC_big, CPU: 8 Memory: 12GB</description>
              <tags>
                  <name>oracle.cloud.uuid.cloud</name>
                  <value>VDC-db24f716-feda-4bd2-8127-d88848d04687</value>
              </tags>
              <tags>
                  <name>oracle.vm.profile.type</name>
                  <value>CLOUD_CUSTOM</value>
              </tags>
              <tags>
                  <name>oc.internal.ui.hide</name>
                  <value>TRUE</value>
              </tags>
              <memorySize>12884901888</memorySize>
              <storageSize>20</storageSize>
              <vcpu>8</vcpu>
          </items>
          <items>
              <id>16017</id>
              <name>PaaS_SI</name>
              <description>Custom vserver type: PaaS_SI, CPU: 4 Memory: 6GB</description>
              <tags>
                  <name>oracle.cloud.uuid.cloud</name>
                  <value>VDC-db24f716-feda-4bd2-8127-d88848d04687</value>
              </tags>
              <tags>
                  <name>oracle.vm.profile.type</name>
                  <value>CLOUD_CUSTOM</value>
              </tags>
              <tags>
                  <name>oc.internal.ui.hide</name>
                  <value>TRUE</value>
              </tags>
              <memorySize>6442450944</memorySize>
              <storageSize>20</storageSize>
              <vcpu>4</vcpu>
          </items>
      </result>
      
    • ネットワーク: 使用可能なネットワークまたはVNET IDのリストが表示されます。作成される仮想マシンのパブリックおよびプライベート・ネットワーク・インタフェースを選択します。複数のプライベートおよびパブリック・ネットワークを使用可能であり、このサービス・テンプレートを使用して作成された仮想マシンに対して使用するネットワークを決定する必要があります。たとえば、使用可能なIPアドレスを十分に持つネットワークを選択します。

      • 単一インスタンス・データベース: 単一インスタンス・データベースの仮想マシンを作成するために使用するサービス・テンプレートを定義する場合、「パブリック・ネットワークの詳細」を指定します。

      • RACデータベース: クラスタ・データベースの仮想マシンを作成するために使用するサービス・テンプレートを定義する場合、「パブリック・ネットワークの詳細」を指定し、仮想マシンのパブリック・ネットワーク、ホストIP、スキャンIPおよび仮想IPを選択します。プライベート・インターコネクトでは、「プライベート・ネットワークの詳細」を選択し、使用可能なIPアドレスを十分に持つプライベート・ネットワークを指定します。

      • ミドルウェア: Middleware as a Serviceの仮想マシンを作成するために使用するサービス・テンプレートを定義する場合、「パブリック・ネットワークの詳細」を指定します。

      例35-3 サンプルXML: ネットワーク

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
      <result xmlns="http://www.oracle.com/xml/ns/iaas"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:type="DescribeVnetsResult" requestId="8887">
          <items>
              <id>VNET-90db3003-3518-4988-8920-4f66fd85aefc</id>
              <name>bigpriv</name>
              <description>bigpriv</description>
              <status>OK</status>
              <tags>
                  <name>network.normalized.name</name>
                  <value>com.sun.hss.domain:name=NORM-192.168.0.0_24,type=Network</value>
              </tags>
              <ipAddress>192.168.0.0/24</ipAddress>
              <vnetType>private</vnetType>
          </items>
          <items>
              <id>VNET-d7ae94f1-ff1c-4eb9-8b69-3d087a9344be</id>
              <name>10.163.96.0/22.1</name>
              <status>OK</status>
              <ipAddress>10.163.96.0/22</ipAddress>
              <vnetType>public_external</vnetType>
          </items>
         </result>
      
    • ストレージ: 作成する仮想マシンの共有ストレージとローカル・ストレージを選択します。デフォルトでは、すべての使用可能なリソースが選択されます。現在の要件に最も適したストレージを選択する必要があります(または、リクエストの発行時にストレージの詳細を指定できます)。

      注意: 共有ストレージ(RAW)は、RACデータベースに適用されます。

      たとえば、このサービス・テンプレートを作成してRACデータベースをプロビジョニングする場合、十分なストレージを持つインスタンス・サイズを選択する必要があります。

      例35-4 サンプルXML: ストレージ

      <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" standalone="yes"?>
      <result xmlns="http://www.oracle.com/xml/ns/iaas"
      xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
      xsi:type="DescribeVolumesResult" requestId="8888">
          <items>
              <id>VOL-08391b8d-8f9f-4894-adc4-8214346d64a4</id>
              <name>soanew-14d95dbf7f6-2-1-20</name>
              <description>no_description_provided</description>
              <status>OK</status>
              <tags>
                  <name>keepDisk</name>
                  <value>True</value>
              </tags>
              <size>30.0</size>
              <shared>false</shared>
              <vservers>VSRV-d984031b-8385-4473-a0ce-07d71e33756e</vservers>
              <paths>/dev/dsk/c1d1</paths>
          </items>
          <items>
              <id>VOL-c0249120-d9be-42df-bb7d-f9f811a1fb8a</id>
              <name>racsk2-s-1-10</name>
              <description>no_description_provided</description>
              <status>OK</status>
              <tags>
                  <name>keepDisk</name>
                  <value>True</value>
              </tags>
              <size>10.0</size>
              <shared>true</shared>
              <vservers>VSRV-291b879b-5dbd-45ae-b5e3-c4f1239f0804</vservers>
              <paths>/dev/dsk/c1d1</paths>
          </items>
      </result>
      
  7. 「ホスト構成」リージョンで、ホストおよびエージェント・ターゲットの所有者を指定します。

  8. 「エージェント構成」リージョンで、「EMエージェントのプッシュ」チェック・ボックスを選択して仮想マシンに管理エージェントをデプロイし、次のエージェント構成の詳細を指定します。

    • プラットフォーム: 「SPARC (64ビット)上のOracle Solaris」プラットフォームを選択します。

    • ポート: 「管理エージェント」プロセスに使用するポートを入力します。値が指定されていない場合は、3872か、または1830から1849の間の任意の空きポートが使用されます。

    • ベースの場所: 「管理エージェント」をインストールするディレクトリのフルパスを指定します。レスポンス・ファイルで指定する「ベースの場所」が空で書込み権限があることを確認してください。これは必須フィールドです。

    • 権限委任設定: 権限委任設定を指定します。詳細は、Enterprise Manager基本インストレーション・ガイドを参照してください。

    • インストール前とインストール後のスクリプト: これらのシェル・スクリプトは、仮想マシンでカスタム操作を実行する必要がある場合に使用できます。これらのスクリプトは、Oracle Management Serviceが実行されているホスト上か、仮想マシン上に存在している必要があります。

      注意: スクリプトは、それがOSイメージにバンドルされていた場合のみ、仮想マシン上に存在します。

    • 資格証明: 名前付き資格証明または新規資格証明を指定します。

  9. をクリックします。確認ページが表示されます。

    図35-5 「確認」ページ

    サービス・テンプレートの確認

    これまでに入力した詳細を確認し、「発行」をクリックすると、仮想マシン・テンプレートが作成されます。

    仮想サービス・アダプタが作成されて構成された後、それをソフトウェア・プールに関連付けて仮想マシンをプロビジョニングできます。