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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B70509-13
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37 MWaaSクラウドでのリソースの動的なプロビジョニング

この章では、MWaaSクラウドを対象にオンデマンドでリソースを追加または削除するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。

37.1 リソースのプロビジョニング

仮想マシン・アダプタを設定および構成した後、必要に応じてMWaaSクラウドを対象に仮想リソースを動的に追加または削除できます。

前提条件

  • ステージ・サーバーを特定する必要があります。第35.2.1項「ステージング・サーバーの追加」を参照してください。

  • Enterprise Manager Ops Centerクライアント・キットは、ステージ・サーバーにデプロイする必要があります。

  • Solaris SPARCアダプタ・インスタンスが作成され、構成されている必要があります。第35.2.2項「仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成」を参照してください。Solarisイメージ(サーバー・テンプレート)は、選択されたアプリケーションでサポートされているJDKバージョンを含んでいる必要があります。

MWaaSクラウドに新しい仮想リソースをプロビジョニングするには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。

  4. リストからミドルウェア・プールを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング」を選択します。

  5. 「一般」ページに、ミドルウェア・プールが関連付けられている仮想アダプタ・インスタンスが表示されます。

  6. 「実行名」フィールドにプロビジョニング・プロシージャの名前を入力します。

  7. 「プロビジョニングされるリソース」フィールドに、プロビジョニングする仮想マシンの数を入力します。

  8. このミドルウェア・プールに対して動的プロビジョニングが有効化されている場合、「動的プロビジョニングをオンにする」フラグが選択されます。有効化されていない場合、フラグを選択してここで有効化できます。第37.3項「動的リソース・プロビジョニングの有効化」を参照してください。

  9. をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。

    図37-1 仮想マシン構成

    仮想マシン構成

    次の詳細を入力します。

    • 仮想マシン・テンプレート: 仮想マシン・テンプレートを選択します。これは、仮想サービス・アダプタの設定時に作成された仮想アダプタ・サービス・テンプレートです。第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください。選択したテンプレートに基づいて、デフォルトの仮想マシン構成が表示されます。構成の詳細を変更できます。

  10. をクリックします。プロビジョニング・プロシージャのスケジュールを指定して、「次へ」をクリックします。

  11. 情報を確認し、「発行」をクリックしてプロビジョニング・ジョブを発行します。

37.2 リソースのプロビジョニング解除

MWaaSクラウドのリソースを削除またはプロビジョニング解除するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「クラウド」メニューから、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。

  4. リストからミドルウェア・プールを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング解除」を選択します。

    図37-2 リソースのプロビジョニング解除: MWaaS

    図37-2については前後の文で説明しています。
  5. プロシージャの名前と説明を入力します。

  6. 「プロビジョニング解除するリソース」リージョンで、「追加」をクリックし、プロビジョニング解除する1つ以上のホストを選択します。

  7. 「プロビジョニング解除」をクリックしてジョブを発行し、選択したホストを削除します。

37.3 動的リソース・プロビジョニングの有効化

ミドルウェア・プールの動的プロビジョニングを有効化できます。動的プロビジョニングが有効な場合、セルフ・サービス・ユーザーがミドルウェア・サービス(WLaaS、JVMaaS、SBaaS、SOAaaS)をリクエストすると、仮想マシンが自動的にプロビジョニングされます。同様に、セルフ・サービス・ユーザーが仮想マシンを必要としなくなると、自動的にプロビジョニング解除が行われます。

動的プロビジョニングを有効化するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「Enterprise Manager」メニューから、「クラウド」「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。

  4. 「リソース」ドロップダウン・メニューからミドルウェア・プールを選択し、「動的プロビジョニングをオンにする」を選択します。

  5. 「一般」ページに、リソース・プロバイダが関連付けられている仮想マシン・アダプタが表示されます。第35.2.2項「仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成」を参照してください。

  6. 「プロビジョニングされるリソース」フィールドに、指定した構成でプロビジョニングするリソースの数を入力します。サービス・テンプレートで使用されているミドルウェア・プロファイルで指定されたサーバーの数は、ここで指定した値をオーバーライドします。をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。

    図37-3 動的プロビジョニングの有効化: 仮想マシン構成

    動的プロビジョニングの有効化: 仮想マシン構成
  7. 「サービス・テンプレート」フィールドで、ドロップダウン・リストから仮想マシン・テンプレートを選択します。テンプレートに定義されている構成の詳細が表示されます。選択したサービス・テンプレート構成を使用するか、必要に応じてそれを変更できます。詳細は、第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください。

  8. をクリックします。これまでに入力した情報を確認し、「保存」をクリックして構成を保存します。保存された構成は、セルフ・サービス・ユーザーがプロビジョニングしたすべての仮想マシンに適用されます。

37.3.1 動的プロビジョニングの無効化

特定のリソース・プロバイダの動的プロビジョニングを無効化できます。「リソース」ドロップダウンから、動的プロビジョニングが有効化されているミドルウェア・プールを選択し、「動的リソース・プロビジョニングをオフにする」を選択します。確認メッセージが表示されます。「はい」を選択すると、選択したリソース・プロバイダで動的プロビジョニングが無効化されます。