この章では、MWaaSクラウドを対象にオンデマンドでリソースを追加または削除するプロセスについて説明します。内容は次のとおりです。
仮想マシン・アダプタを設定および構成した後、必要に応じてMWaaSクラウドを対象に仮想リソースを動的に追加または削除できます。
前提条件
ステージ・サーバーを特定する必要があります。第35.2.1項「ステージング・サーバーの追加」を参照してください。
Enterprise Manager Ops Centerクライアント・キットは、ステージ・サーバーにデプロイする必要があります。
Solaris SPARCアダプタ・インスタンスが作成され、構成されている必要があります。第35.2.2項「仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成」を参照してください。Solarisイメージ(サーバー・テンプレート)は、選択されたアプリケーションでサポートされているJDKバージョンを含んでいる必要があります。
MWaaSクラウドに新しい仮想リソースをプロビジョニングするには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。
リストからミドルウェア・プールを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング」を選択します。
「一般」ページに、ミドルウェア・プールが関連付けられている仮想アダプタ・インスタンスが表示されます。
「実行名」フィールドにプロビジョニング・プロシージャの名前を入力します。
「プロビジョニングされるリソース」フィールドに、プロビジョニングする仮想マシンの数を入力します。
このミドルウェア・プールに対して動的プロビジョニングが有効化されている場合、「動的プロビジョニングをオンにする」フラグが選択されます。有効化されていない場合、フラグを選択してここで有効化できます。第37.3項「動的リソース・プロビジョニングの有効化」を参照してください。
次をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。
次の詳細を入力します。
仮想マシン・テンプレート: 仮想マシン・テンプレートを選択します。これは、仮想サービス・アダプタの設定時に作成された仮想アダプタ・サービス・テンプレートです。第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください。選択したテンプレートに基づいて、デフォルトの仮想マシン構成が表示されます。構成の詳細を変更できます。
次をクリックします。プロビジョニング・プロシージャのスケジュールを指定して、「次へ」をクリックします。
情報を確認し、「発行」をクリックしてプロビジョニング・ジョブを発行します。
MWaaSクラウドのリソースを削除またはプロビジョニング解除するには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「クラウド」メニューから、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。既存のリソース・プロバイダのリストが表示されます。
リストからミドルウェア・プールを選択します。「リソース」メニューから「プロビジョニング解除」を選択します。
プロシージャの名前と説明を入力します。
「プロビジョニング解除するリソース」リージョンで、「追加」をクリックし、プロビジョニング解除する1つ以上のホストを選択します。
「プロビジョニング解除」をクリックしてジョブを発行し、選択したホストを削除します。
ミドルウェア・プールの動的プロビジョニングを有効化できます。動的プロビジョニングが有効な場合、セルフ・サービス・ユーザーがミドルウェア・サービス(WLaaS、JVMaaS、SBaaS、SOAaaS)をリクエストすると、仮想マシンが自動的にプロビジョニングされます。同様に、セルフ・サービス・ユーザーが仮想マシンを必要としなくなると、自動的にプロビジョニング解除が行われます。
動的プロビジョニングを有効化するには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「Enterprise Manager」メニューから、「クラウド」→「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。
「リソース」ドロップダウン・メニューからミドルウェア・プールを選択し、「動的プロビジョニングをオンにする」を選択します。
「一般」ページに、リソース・プロバイダが関連付けられている仮想マシン・アダプタが表示されます。第35.2.2項「仮想マシン・アダプタ・インスタンスの作成」を参照してください。
「プロビジョニングされるリソース」フィールドに、指定した構成でプロビジョニングするリソースの数を入力します。サービス・テンプレートで使用されているミドルウェア・プロファイルで指定されたサーバーの数は、ここで指定した値をオーバーライドします。次をクリックします。「仮想マシン構成」ページが表示されます。
「サービス・テンプレート」フィールドで、ドロップダウン・リストから仮想マシン・テンプレートを選択します。テンプレートに定義されている構成の詳細が表示されます。選択したサービス・テンプレート構成を使用するか、必要に応じてそれを変更できます。詳細は、第35.2.5項「仮想マシン・サービス・テンプレートの作成」を参照してください。
次をクリックします。これまでに入力した情報を確認し、「保存」をクリックして構成を保存します。保存された構成は、セルフ・サービス・ユーザーがプロビジョニングしたすべての仮想マシンに適用されます。