PaaSモデルによって、ユーザーは、コンシューマが独自のアプリケーションをデプロイできるプラットフォームを作成できます。プラットフォーム・リソースは、通常、ホスト、オペレーティング・システムおよびアプリケーション・サーバーで構成され、仮想化できます。プラットフォームには、クラスタに1つのデータベースと偶数のホストも含めることができます。
この章では、Oracle単一インスタンスを使用したDatabase as a Service (DBaaS)、WebLogic Server、SOAインフラストラクチャおよびOracle Service Busを使用したRACまたはMiddleware as a Service (MWaaS)などの様々なサービス・ファミリを含むPlatform as a Service (PaaS)を有効にするために実行する必要のある一般的な操作について説明します。次のセクションがあります。
サービス・ファミリは、特定のドメインにソリューションを提供するサービスのグループとして分類できます。たとえば、データベース・サービスはRDBMSソリューションを提供し、WebLogicサービスはJ2EEベースのアプリケーション開発およびホスティング用のJavaソリューションを提供します。
各サービス・ファミリには、1つ以上のサービス・タイプを含めることができます。サービス・タイプはサービス・ファミリ内の特殊なサービスを提供します。たとえば、データベース・サービスは、データベース・サービス、スキーマ・サービスまたはプラガブル・データベース・サービスなどのサービス・タイプを含めることができます。ミドルウェア・サービス・タイプはWebLogicサービス、OSBサービスまたはSOAサービスを含めることができます。各サービス・タイプには特定の固定属性、アクション、構成、メトリックおよびその他のプロパティがあります。
サービス・インスタンスは、セルフ・サービス・ユーザーによって要求され管理されるクラウド・リソースです。たとえば、単一インスタンスのデータベース・サービス・インスタンス、WebLogicサービス・インスタンスなどです。
この項では、この章に取り組むための手引きとして、サービス・ファミリを設定する前に実行する必要のある共通手順の概要を説明します。
表11-1 サービス・ファミリの設定
手順 | 作業 | ロール |
---|---|---|
1 |
ソフトウェア・ライブラリを構成します。詳細は、ソフトウェア・ライブラリの設定の項を参照してください。 |
クラウド管理者 |
2 |
必要なプラグインをデプロイします。第3.2項「必要なプラグインのデプロイ」を参照してください |
クラウド管理者 |
3 |
管理者およびセルフ・サービス・ユーザーのロールを定義します。第3.3項「ロールの定義およびユーザーの割当て」を参照してください。 |
スーパー管理者 |
4 |
管理対象外ホストに管理エージェントをインストールし、Enterprise Managerから監視できるようにします。第11.2.1項「ホストの追加」を参照してください。 |
クラウド管理者 |
5 |
1つ以上のリソース・プロバイダを作成します。第11.2.2項「リソース・プロバイダの作成」を参照してください。 |
セルフ・サービス管理者 |
6 |
リクエスト設定を構成します。第11.2.3項「リクエスト設定の構成」を参照してください。 |
セルフ・サービス管理者 |
7 |
セルフ・サービス・ユーザーの割当て制限を設定します。第11.2.4項「割当て制限の設定」を参照してください。 |
セルフ・サービス管理者 |
Oracle Management Agent(管理エージェント)は、Enterprise Manager Cloud Controlのコア・コンポーネントの1つです。プラグインとともに機能し、管理対象外ホストで実行されているターゲットを監視します。管理対象外ホストにOracle Management Agentsをインストールして、Enterprise Managerで監視する必要があります。
管理対象外のサーバーに管理エージェントをインストールする手順:
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーでEnterprise Managerにログインします。
「設定」メニューから、「ターゲットの追加」を選択し、「ターゲットの手動追加」を選択します。
「ホスト・ターゲットの追加」オプションを選択して「ホストの追加」をクリックします。
ホスト名を追加し、プラットフォームを選択する。自己更新コンソールをチェックし、必要とするプラットフォームのエージェント・ソフトウェアが使用不可としてリストされている場合は、「次へ」をクリックします。
パスを自動生成するために「インスタンス・ディレクトリ」フィールドをクリックしてエージェントのインストール場所を入力し、エージェント・ユーザーの名前付き資格証明を生成し(sudo
またはpbrun
を使用してrootユーザーにアクセスを提供します)、「ポート」フィールドの値をクリアし(これはポートの自動選択を有効にします)、「次へ」をクリックします。
すべての入力値を確認して「エージェントのデプロイ」をクリックします。
ホスト・ステータスの追加ページで、エージェントのデプロイメントの進行状況を追跡します。エージェントのデプロイメント・タスクは、5分から10分かかります。
「ターゲット」、「ホスト」の順に選択して、ホスト・ページに移動します。ページにすべてのホストが表示されていることを確認します。
リソース・プロバイダは、特定のサービス・タイプのサービス・インスタンスのプロビジョニングに必要なリソースのタイプを表すターゲットです。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンは、1つ以上のホストを含むリソース・プロバイダです。ソフトウェア・プールは、Oracleホーム・ターゲット、Oracleデータベース・ターゲットなどのリソースを含むことができる別のリソース・プロバイダです。データベース・プールまたはミドルウェア・プールなどのリソース・プロバイダは、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンに依存します。
リソースは、管理しやすいようにリソース・プロバイダでグループ化できます。リソース・プロバイダによって管理者は、サービス・プロビジョニングおよび容量計画のためのポリシーを適用できます。
リソース・プロバイダを作成するには、次の手順を実行します。
適切なロールを持つユーザーとしてログインします。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成するには、EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてログインする必要があります。データベース・プール、スキーマ・プールなどの他のすべてのリソース・プロバイダを作成するには、EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとしてログインする必要があります。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「Oracle Cloud」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択し、「作成」をクリックします。「リソース・プロバイダの作成」ウィンドウが表示されます。
作成するリソース・プロバイダのタイプを選択します。これには次のものがあります。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーン。第11.2.2.1項「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成」を参照してください。
PaaSプール。第11.2.2.2項「PaaSプールの作成」を参照してください。
「作成」をクリックしてウィザードの手順に従い、選択したリソース・プロバイダを作成します。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンには、ホストのグループを含めることができます。各ゾーンには、1つのタイプのみの同種のリソースを含めることができます。ゾーン内の各リソースは、サービス・インスタンスをデプロイする場所を表します。
PaaSクラウドを構築する際の最初の手順は、少なくとも1つのPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成することで、これを行うには、1つ以上のEnterprise Managerホスト・ターゲットを選択し、このゾーンのリソースをリクエストするために、ユーザーが必要とするSSAが有効なロールを特定します。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
、EM_SSA_ADMINISTRATOR
およびEM_SSA_USER
の各ロールが作成されている必要があります。詳細は、第3.3項「ロールの定義およびユーザーの割当て」を参照してください。
注意: ソフトウェア・ライブラリのOMS共有システムの場所を使用している場合、資格証明の所有者はCLOUD_ENGINE_USER に権限を付与する必要があります。CLOUD_ENGINE_USER は非表示のユーザー・アカウントであるため、名前付き資格証明の所有者がEnterprise Manager Consoleから表示権限を付与することはできません。この問題に対処するには(特に、ソフトウェア・ライブラリの設定にOMSエージェント・ファイルシステムの使用が推奨されるWindowsホストでは)、次のEM CLIコマンドを実行する必要があります。
|
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成するには、EM_CLOUD_ADMINISTRATOR
権限を持つユーザーとしてログインする必要があります。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「クラウド・ホーム」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択し、「作成」を選択します。「リソース・プロバイダの作成」ウィンドウで、「PaaSインフラストラクチャ・ゾーン」を選択し、「作成」をクリックします。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 一般ページが表示されます。
ゾーンのターゲット名、名前および説明を入力します。次をクリックします。
「追加」をクリックして、1つ以上のホスト・メンバーをゾーンに追加します。選択したホストは、複数のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンに存在できません。「次」をクリックします。
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 資格証明ページで、このゾーン内のすべてのターゲットのプロビジョニングに使用するホスト資格証明を指定します。指定された資格証明は、グローバル資格証明タイプ(ゾーン内のメンバー全体で有効)である必要があり、現在のユーザーが所有している必要があります。次をクリックします。
注意: 新しい名前付き資格証明を設定するには、「設定」メニューから「セキュリティ」を選択し、「名前付き資格証明」を選択します。ここではユーザーまたはパスワードの名前付き資格証明を作成できます。SSHなどの他のタイプの資格証明は「セキュリティ」メニューから作成する必要があり、ここで使用できます。 |
ホスト・メンバーが利用可能なリソースに基づいて、配置ポリシー制約に適切な値を指定します。配置ポリシー制約は、ゾーン内のホストの上限値を設定するために使用されます。配置ポリシーの値は、デプロイメントの際、負荷の大きすぎるホストを除外するために使用されます。それぞれのホストに次の配置ポリシー制約を定義できます。
最大CPU使用率: 過去7日間における平均のCPU使用率(%)です。
最大メモリー割当て: 過去7日間における平均のメモリー割当てです。
これらのしきい値を超えるホストには、プロビジョニング操作が考慮されません。
「次へ」をクリックします。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 特性ページで、コスト・センター、ライフサイクル・ステータス、場所などのターゲット・プロパティを指定します。
次をクリックします。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: ロール・ページが表示されます。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンは、EM_SSA_USERロールを持つ限定されたセルフ・サービス・ユーザーに対して使用可能にできます。「追加」をクリックして追加し、このPaaSインフラストラクチャ・ゾーンにアクセスできるロールを選択します。
次をクリックします。PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成: 確認ページが表示されます。作成しているゾーンの詳細を確認し、「発行」をクリックしてゾーンを作成します。データベースとクラウド・ホーム・ページに戻ります。
注意: EMCLIコマンド(第51.13.1.1項「PaaSゾーンの作成」を参照)またはREST API (第48.3.1.3.3項「PaaSゾーンの作成」を参照)を使用して、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成できます。 |
PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを編集するには、次の手順に従います。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。
「クラウド・ホーム」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択します。リソース・プロバイダ・ページが表示されます。
リストから「PaaSインフラストラクチャ・ゾーン」を選択し、「編集」をクリックします。
注意: PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの定義済名前付き資格証明に対してアクセス権がないか、またはこの資格証明を所有しない場合、新規資格証明を指定する必要があります。 |
ウィザードの手順に従って必要なパラメータを編集し、「発行」をクリックして変更を受け入れます。
PaaSクラウドを構築する際の2番目の手順は、ソフトウェア・プール(たとえば、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン内のホストに存在するデータベースまたはミドルウェアのOracleホーム、またはSchema as a Serviceのデータベース・インスタンス)を作成することです。次の図は、PaaSプールの例を示しています。
PaaSプールは、同じプラットフォーム、タイプおよびバージョンのOracleホームの同種のコレクションである必要があります。たとえば、Solaris 10 Oracle Database単一インスタンス・バージョン10.2.0.5またはOracle Enterprise Linux 5 x86-64 WebLogic Serverバージョン10.3.6などです。データベース・プールまたはミドルウェア・プールを作成できます。
データベース・プールを作成するには、第11.2.2.2.1項「データベース・プールの作成」を参照してください。
ミドルウェア・プールを作成するには、第11.2.2.2.2項「ミドルウェア・プールの作成」を参照してください。
データベース・プールには、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン内にデータベース・インスタンスをプロビジョニングする際に使用できる一連のリソースが含まれています。データベース・プールとは、データベース・ソフトウェアがインストールされたサーバーまたはクラスタなどの、同種ターゲットのコレクションです。詳細は、第11.2.2.2項「PaaSプールの作成」を参照してください。
設定するデータベース・サービスのタイプに応じて、次のいずれかを実行できます。
ミドルウェア・プールには、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン内にサービス・インスタンスをプロビジョニングする際に使用できる一連のリソースが含まれています。ミドルウェア・プールの作成の詳細は、第25.2項「ミドルウェア・プールの作成」を参照してください。
リクエストできる時間、その期間などを指定して、リクエスト設定を構成できます。リクエスト設定を構成するには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」→「リクエスト設定」を選択します。
次の設定を指定できます。
将来の予約: どの程度先までリクエストを作成できるか。
リクエスト・アーカイブ保存: システムによって自動的に削除されるまでに、アーカイブされたリクエストが保存される期間。
リクエスト期間: リクエストを作成できる最大期間。
サービス・インスタンス共有設定: 次のいずれかのチェック・ボックスを選択して、サービス・インスタンスを他のユーザーまたはロールと共有することを選択できます。
SSAユーザーが他のユーザーとサービス・インスタンスを共有できるようにします
SSAユーザーがロールとサービス・インスタンスを共有できるようにします
注意: デフォルトでは、サービス・インスタンスはユーザーまたはロールと共有されません。
「適用」をクリックします。
リクエスト設定は、すべてのサービスに対して定義することも、特定のサービス・ファミリ、サービス・タイプまたはロールに対して定義することもできます。一致したすべての値から、リクエスト設定の最も制限の多い値が取得されます。レベルの「制限なし」は、設定がこのレベルで適用されず、最終値の評価時に考慮されないことを示します。たとえば、ユーザーがスキーマ・サービスをリクエストし、「リクエスト期間」のリクエスト設定値は「すべてのサービス」が30日、「データベース・ファミリ」が10日、「スキーマ・サービス・タイプ(グローバル)」が5日、「スキーマ・サービス・タイプ(SSAUser1
ロール)」が3日であるとします。この場合、最も制限の多い設定である「スキーマ・サービス・タイプ(SSAUser1
ロール)」設定の3日が適用されます。
サービス・インスタンス共有設定は、有効な最上位のレベルから取得されます。たとえば、「すべてのサービス」で共有が有効になっている場合、それより低いレベルの設定に関係なく、すべてのユーザーに対して共有が許可されます。ミドルウェア・ファミリの共有をオフにするためには、「すべてのサービス」レベルで共有を無効にし、ミドルウェア・ファミリの共有を無効にしてから、他のファミリの共有を有効にします。変更した設定は、別の選択をする前に保存する必要があります。適用されていない変更は破棄されます。
割当て制限は、特定のロールに属するセルフ・サービス・ユーザーそれぞれに許可されているリソース量の集計です。この割当て制限が適用されるのは、データベース・クラウド・セルフ・サービス・ポータルでプロビジョニングされるデータベースのみです。割当て制限を設定するには、次の手順に従います。
EM_SSA_ADMINISTRATOR
ロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。
「クラウド」メニューから、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューから、「割当て制限」を選択します。
左側の「データベース」リンクをクリックします。割当て制限定義ページが表示されます。「作成」をクリックします。
注意: 割当て制限の検証により、ユーザーの現在の使用量がそのユーザーが属するロールに指定された制限内に収まる場合にのみ、リクエストの実行が保証されます。直接指示されたロールのみが割当て制限の判断の対象となり、ネストされているロールは対象外です。 |
新規割当て制限の作成ウィンドウで、割当て制限を許可する「ロール名」を選択します。EM_SSA_USER
権限を持つロールのみが「ロールの選択」ダイアログ・ボックスに表示されます。ロールを選択したら、次の詳細を入力します。
メモリー: 特定のユーザーが所有するすべてのデータベースで割当て可能なメモリー。これは、次のすべてに使用される合計メモリーである必要があります。
データベース
リクエストされたスキーマ
プラガブル・データベース
記憶域: ユーザーが所有するすべてのデータベースで割当て可能な記憶域。これは、次のすべてに使用される合計記憶域である必要があります。
データベース
リクエストされたスキーマ
プラガブル・データベース
注意: バックアップに使用される記憶域は、ここには含まれません。 |
データベース要求数: 任意の時点でユーザーがリクエスト可能なデータベースの数。データベース・リクエストの一部として作成されるスタンバイ・データベースは、この割当て制限には含まれません。ただし、スタンバイ・データベースの記憶域とメモリーの値は、割当て済の記憶域とメモリーの合計に追加されます。
スキーマ・サービス・リクエストの数: ユーザーがリクエスト可能なデータベース・サービスの数。
プラガブル・データベース・サービス・リクエストの数: ユーザーがリクエスト可能なPDBの数。
たとえば、ユーザーが、次の表に示すように割当て制限の設定されている3つのロールを持っている場合を考えます。
ロール名 | 属性 | 値 |
---|---|---|
Devロール | メモリー | 30 GB |
記憶域 | 40 GB | |
DBリクエスト | 10 | |
スキーマ・リクエスト | 2 | |
PDBリクエスト | 3 | |
Testロール | メモリー | 40 GB |
記憶域 | 60 GB | |
DBリクエスト | 12 | |
スキーマ・リクエスト | 3 | |
PDBリクエスト | 5 | |
PMロール | メモリー | 割当て制限は未設定 |
記憶域 | 割当て制限は未設定 | |
DBリクエスト | 割当て制限は未設定 | |
スキーマ・リクエスト | 割当て制限は未設定 | |
PDBリクエスト | 割当て制限は未設定 |
各属性の割当て制限は、ユーザーが直接属しているすべてのロールに基づいて決定されます。割当て制限は、それぞれの属性値を持つロールの中の最大値から算出されます。Dev、TestおよびPMロールに属するユーザーの場合、割当て制限は次のように計算されます。
メモリーの値 = MAX(Dev, Test, PM) = MAX(2, 5, NA) = 5 GB
記憶域の値 = MAX(Dev, Test, PM) = MAX(15, 10, NA) = 15 GB
DBリクエストの値 = MAX(Dev, Test, PM) = MAX(10, 12, NA) = 12データベース
スキーマ・リクエストの値 = MAX (Dev, Test, PM) = MAX (2, 3, NA) = 5データベース・サービス
PDBリクエストの値 = MAX (Dev, Test, PM) = MAX (3, 5, NA) = 8 PDBサービス
ユーザーのリクエストによる割当て制限検証ログのサンプルを次に示します。
Quota validation: ================================================================== Quota Details ================================================================== Total resources avaialble Memory: 15 Storage: 20 Number of Database Instances: 5 Number of Schema Services: 5 Number of Pluggable Databases: 10 ================================================================== Current Usage ================================================================== Memory: 0.0 Storage: 0.0 Number of Database Instances: 0.0 Number of Database Services: 0.0 ================================================================== Requested Resource ================================================================== Memory: 0.681640625 Number Of Databases: 1 Storage: 0.681640625 ----------------------------------------------------------- Quota validation for 'Memory' ----------------------------------------------------------- Allocated Resource: 15.0 Current Usage: 0.0 Requested: 0.681640625 ------------------ Remaining Resource After Allocation: 14.318359375 ------------------- Result: Passed ----------------------------------------------------------- Quota validation for 'Storage' ----------------------------------------------------------- Allocated Resource: 20.0 Current Usage: 0.0 Requested: 0.681640625 ------------------ Remaining Resource After Allocation: 19.318359375 ------------------- Result: Passed ---------------------------------------------------------- Quota validation for 'Number of Database Instances' ---------------------------------------------------------- Allocated Resource: 5.0 Current Usage: 0.0 Requested: 1.0 ------------------ Remaining Resource After Allocation: 4.0 -------------------