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Oracle® Enterprise Manager Cloud管理ガイド
12c リリース5 (12.1.0.5)
B70509-13
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25 WebLogicセルフ・サービス・ポータルの設定

この章では、WebLogic as a Serviceのミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルを設定する手順について説明します。内容は次のとおりです。

25.1 WebLogicセルフ・サービス・ポータルの設定

EM_SSA_ADMINISTRATORは、ミドルウェア・プールの作成、割当て制限の設定、リクエスト設定の定義、ロード・バランサの構成、サービス・テンプレートの作成およびチャージバックの構成により、WebLogicクラウド・セルフ・サービス・ポータルを構成および設定できます。

図25-1のダイアグラムは、WebLogicミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルの設定に含まれる様々なエンティティの初期設定およびそれらの関連性を示しています。

図25-1 WebLogic as a Serviceの設定

MWaaSの設定(物理ホスト)

前提条件

WebLogic as a Serviceを設定するには、次の手順に従います。

  1. 1つ以上のPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを設定します。詳細は、第11.2.2.1項「PaaSインフラストラクチャ・ゾーンの作成」を参照してください。

  2. ミドルウェア・プールを作成します。第25.2項「ミドルウェア・プールの作成」を参照してください。

  3. オプションで外部ロード・バランサを構成できます。第25.3項「ロード・バランサ構成の作成」を参照してください。

  4. リクエスト設定を構成します。第25.4項「リクエスト設定の構成」を参照してください。

  5. 各セルフ・サービス・ユーザー・ロールの割当て制限を定義します。第25.5項「割当て制限の設定」を参照してください。

  6. サービス・テンプレートを作成します。選択した一連のゾーンで、サービスのインスタンスのプロビジョニングに使用可能なサービス・テンプレートを作成できます。第25.6項「WebLogicサービス・テンプレートの作成」を参照してください。

  7. オプションで、チャージバック・サービスを構成できます。第25.7項「チャージバックの構成」を参照してください。

25.2 ミドルウェア・プールの作成

ミドルウェア・プールには、PaaSインフラストラクチャ・ゾーン内にサービス・インスタンスをプロビジョニングする際に使用できる一連のリソースが含まれています。


注意:

ミドルウェア・プールは、物理フローのシナリオでMWaaSを設定する場合のみ構成する必要があります。第25.1項「WebLogicセルフ・サービス・ポータルの設定」を参照してください。

ミドルウェア・プールを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。特定のサービス・ファミリを設定する前に実行する必要がある一般的なタスクが表示されます。左パネルのミドルウェア・サービス・ファミリの横の「設定」リンクをクリックします。

  4. サービス・タイプのドロップ・ダウン・リストから「Weblogic」を選択します。

  5. 「ミドルウェア・プール」をクリックします。既存のミドルウェア・プールがミドルウェア・プール・ページにリストされます。

  6. 「作成」をクリックします。ミドルウェア・プールの作成: 一般ページが表示されます。ミドルウェア・プールの名前および説明を入力します。ミドルウェア・プールを作成するPaaSインフラストラクチャ・ゾーンを選択します。

    注意: 「クラウド・ホーム」メニューから「リソース・プロバイダ」を選択して、このページに移動することもできます。リソース・プロバイダ・ホームページが表示されます。「作成」をクリックし、作成するリソース・プロバイダのタイプとして「ミドルウェア・プール」を選択して、ミドルウェア・プールの作成ウィザードを起動します。

    図25-2 ミドルウェア・プールの作成: 一般

    ソフトウェア・プールの作成: 一般
  7. をクリックします。メンバー・ページで、次の指定をします。

    • Exalogic: すべてのメンバー・ホストのターゲットがExalogic上にある場合は「はい」を選択します。

    • 複数ラックのExalogicですか。: ホストがExalogicにあるとき、ホスト・ターゲットが複数のExalogicラックのものである場合は「はい」を選択します。これにより、ラック全体で高可用性を実現できます。

    • オペレーティング・システムおよびプラットフォーム: オペレーティング・システムおよびプラットフォームを指定します。

  8. 「追加」をクリックし、1つ以上のホストをミドルウェア・プールに追加します。「次」をクリックします。

  9. ミドルウェア・プールの作成: 配置制約ページが表示されます。配置制約を使用して、各ホストのリソース使用率の最大限度を設定します。「Javaサーバーの最大数(1ホスト当たり)」フィールドに、プール内の各ホストで実行可能なJavaサーバー・インスタンスの最大数を入力します。をクリックします。


    注意:

    共有Oracleホームを使用している場合、$WL_HOME/common/libディレクトリで書込み権限が有効であることを確認します。これは、WebLogic Serverバージョン12.1.1以前に適用されます。

  10. 「特性」リージョンで、次を指定します。

    • ドメイン・ホームのベース・ディレクトリ: これは必須フィールドです。このミドルウェア・プールでプロビジョニングされたドメインまたはインスタンスが配置されるベース・ディレクトリを指定します。

    • ミドルウェア・ホームのベース・ディレクトリ: これは必須フィールドです。Oracleホームが作成されるディレクトリを指定します。Oracleホームは、同じタイプおよびバージョンのサービス間で共有されます。

    • 共有Oracleホーム: このフィールドを「はい」に設定すると、このミドルウェア・プールのすべてのホストは、他のOracleホームがこれらのホストに存在してもこの共有Oracleホームを使用します。

  11. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。をクリックします。

  12. 情報を確認し、「発行」をクリックしてミドルウェア・プールを作成します。新しく作成されたミドルウェア・プールをミドルウェア・サービス・テンプレートの作成に使用できます。

25.3 ロード・バランサ構成の作成

Oracle HTTP Server (バージョン11xがサポートされますが、11g PS6の使用を推奨)、Oracle Traffic Director (バージョン11xがサポートされますが、OTD 11x PS6の使用を推奨)またはサード・パーティのロード・バランサなど、事前構成された外部ロード・バランサを構成できます。

注意: 11g PS6の管理対象または同一配置のOHSロード・バランサを使用する場合、管理/MBeanインタフェースを通じて変更が行われていないことを確認する必要があります。as-a-serviceソリューションでは、ファイル・システムのOHSファイルを直接変更するため、同一配置されたOHSでの変更は、管理サーバーにレプリケートされない可能性があります。また、管理インタフェース(MBeanやWLSTなど)を通じて行われた変更は、*.confファイルに直接行われた変更をオーバーライドする可能性があります。

サード・パーティのロード・バランサを構成する場合、カスタム・スクリプトを使用して、ロード・バランサ構成を更新する必要があります。このスクリプトの詳細は、第25.3.1項「カスタム・スクリプトの作成」を参照してください。ミドルウェア・プールまたはデプロイメント・プランは、1つのロード・バランサ構成のみに関連付けることができます。


注意:

ロード・バランサ構成を設定する手順は、オプションです。

前提条件

  • 構成されるOTDおよびOHSロード・バランサは、Enterprise Managerの監視対象ホスト上にインストールする必要があり、Webトラフィックを1つ以上のMWaaSサービス・インスタンスにルーティングするために使用します。MWaaSサービス・インスタンスを作成、更新(スケール・アップまたはスケール・ダウン)または削除すると、ロード・バランサ構成は自動的に更新されます。

  • HTTPS Webトラフィックをルーティングするには、次を実行する必要があります。

    • OTD構成の作成(Oracle Traffic Directorタイプのロード・バランサを構成する場合にのみ必要)。

    • 証明書の作成またはインストール。

    SSL認証の詳細は、Oracle Traffic Director管理者ガイドおよびOracle HTTP Server管理者ガイドを参照してください。

ロード・バランサを構成するには、次の手順に従います:

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。特定のサービス・ファミリを設定する前に実行する必要がある一般的なタスクが表示されます。左パネルのミドルウェア・サービス・ファミリの横の「設定」リンクをクリックします。


    注意:

    別のナビゲーション・パスを使用してこのページにアクセスすることもできます。「クラウド・ホーム」メニューから、「設定」「サービス設定」の順に選択し、「ミドルウェア」をクリックします。

  4. サービス・タイプのドロップ・ダウン・リストから「WebLogic」を選択し、「ロード・バランシング構成」リンクをクリックします。

  5. 「作成」をクリックして、新規ロード・バランサ構成を作成します。

    図25-3 ロード・バランサ構成: 一般

    ロード・バランサ構成: 一般
  6. 次の詳細を入力します。

    • ロード・バランサ構成の名前。

    • 構成されるロード・バランサのタイプを選択します。これは、Oracle HTTP Server (OHS)、Oracle Traffic Director (OTD)またはサード・パーティのロード・バランサです。

    • OHSおよびOTDを使用する場合、ロード・バランサがインストールされるホストを選択します。これは、Enterprise Managerの監視対象のホストである必要があります。OTDロード・バランサを使用する場合、ここでOTD 11g管理サーバーを入力する必要があります。

      注意: 別のサード・パーティのロード・バランサを使用する場合、そのロード・バランサをローカルまたはリモートで構成できるホストを選択します。

    • ルーティング・プロトコル(HTTPまたはHTTPS、あるいはその両方)とフリー・ルーティング・ポート範囲を指定します。

    • 監視エージェント(管理エージェント)を選択し、名前付き資格証明を指定します。


    注意:

    • OTDとOHSでは、OTD/OHSロード・バランサ・インスタンスが実行されている同じホスト上に監視エージェントが存在する必要があります。サード・パーティのロード・バランサでは、ロード・バランサが構成されるホスト上に監視エージェントが存在する必要があります。

    • サード・パーティのロード・バランサでは、ロード・バランサが実行されている同じホスト上に監視エージェントは存在できません。この場合、カスタム・スクリプトを実行してサード・パーティのロード・バランサにアクセスしたりそれを構成できる、他のホストで使用可能な他の任意の監視エージェントを選択できます。


  7. をクリックします。ロード・バランサ構成の作成: プロパティ・ページが表示されます。

    図25-4 ロード・バランシング構成の作成: プロパティ

    ロード・バランシング構成の作成: プロパティ

    「ロード・バランサ・タイプ」を選択した場合の指定は、次のとおりです:

    • Oracle HTTP Server: 次の詳細情報を入力します。

      • インスタンス・ホーム: Oracle HTTP Serverインスタンスに関連する構成データとバイナリ・ファイルが格納されるディレクトリ。

      • コンポーネント名: 構成対象の特定のインスタンスのコンポーネント。

    • Oracle Traffic Director: 次の詳細情報を入力します。

      • Oracleホーム: Oracle Traffic Directorバイナリがインストールされているディレクトリ。

      • 管理プロトコル: リクエストを転送するために、Oracle Traffic Directorの管理サーバーで使用されるプロトコル(HTTPまたはHTTPS)を指定します。デフォルトでは、これはHTTPSです。

      • 管理リスニング・ポート: 管理サーバーのリスニング・ポート番号を指定します。

      • SNMPポート: Oracle Traffic Directorに構成されているSNMPポート。デフォルトのポート番号は11161です。

      • インスタンス・ノード: Oracle Traffic Directorインスタンス・ノード名を指定します。

      • 構成名: このフィールドはオプションであり、「ロード・バランサ構成: 一般」セクションの「ルーティング・プロトコル」としてHTTPSまたはHTTP_HTTPSを選択した場合のみ必須です。HTTP管理プロトコルを選択し、このフィールドで値を指定しない場合、「OTD構成名」がデフォルトでconfig1として作成されます。OTD構成がすでに作成済である場合、Enterprise Managerの管理対象ターゲットである必要があります。

        注意: HTTPプロトコルを選択する場合、OTD構成を手動で作成し、Enterprise Managerで管理対象ターゲットとして検出することをお薦めします。

      • 証明書名: このフィールドはオプションです。「ロード・バランサ構成: 一般」セクションの「ルーティング・プロトコル」としてHTTPSまたはHTTP_HTTPSを選択した場合、自己署名証明書の名前を入力します。

      • 仮想サーバー名: 仮想サーバーの名前。仮想サーバーが存在しない場合、ここで指定した名前の仮想サーバーが作成されます。このリリースでは、各仮想サーバーの構成でホスト・パターンは定義されていません。

      • 特権名前付き資格証明: 管理サーバーの名前付き資格証明を指定します。

    • サード・パーティ・ロード・バランサ: ロード・バランサを構成するスクリプトを選択します。このスクリプトは、ソフトウェア・ライブラリにアップロードされている必要があり、そのスクリプトの入力としてソフトウェア・ライブラリのディレクティブURNを指定する必要があります。

  8. をクリックします。ロード・バランサ構成の作成: ターゲット・ページが表示されます。

  9. 「追加」をクリックして、ロード・バランサが関連付けられる1つ以上のミドルウェア・プール(第25.2項「ミドルウェア・プールの作成」参照)を追加します。


    注意:

    ミドルウェア・プールは、1つのロード・バランサ構成のみに関連付けることができます。

  10. をクリックします。構成を確認し、「発行」をクリックしてロード・バランサ構成を作成します。新しく作成したロード・バランサ構成が、ロード・バランシング構成表に表示されます。ロード・バランサ構成の詳細を表示するには、表内の「ロード・バランサ名」リンクをクリックします。ロード・バランサ構成およびその構成を使用しているミドルウェア・サービス・インスタンスに関連付けられたターゲットが表示されます。

25.3.1 カスタム・スクリプトの作成

カスタム・スクリプトを使用して、ロード・バランサを構成できます。このスクリプトは、ソフトウェア・ライブラリにディレクティブとして存在する必要があります。ディレクティブは次のガイドラインに従う必要があります:

  • LBR_WORK_DIRECTORY: lbr.propertiesファイルのステージング先となるディレクトリを指定します。lbr.propertiesファイルに存在する名前/値ペアがカスタム・スクリプトにより抽出され、これらの値はロード・バランサの構成に使用されます。

  • 次のプロパティがlbr.propertiesファイル内にある必要があります。

    • THIRDPARTY_ROUTING_PROTOCOL: これは、HTTP、HTTPSまたはHTTP_HTTPSのいずれかです。

    • HTTP_PORT_RANGE: HTTPプロトコルの場合に構成に使用できるポートの範囲(ハイフン「-」区切り)。たとえば、5000-6000です。

    • HTTPS_PORT_RANGE: HTTPSプロトコルの場合に構成に使用できるポートの範囲(ハイフン「-」区切り)。たとえば、7000-8000です。

    • LBR_HOST: ロード・バランサがインストールされているホスト。

    • UNIQUE_URI_REFERENCE: これは、一意の値であるサービス・インスタンスIDです。これは、サービス・インスタンスにマップされます(WebLogicドメイン)。必要に応じて、仮想サーバーやルートなどのエンティティを一意に識別するために使用できます。

    • CONFIGURATION_ACTION: 実行できるアクションは次のとおりです:

      • CREATE: サービス・インスタンスを作成します。

      • ADD_SERVERS: 1つ以上のサーバーをスケール・アップまたは追加します。

      • DELETE_SERVERS: 1つ以上のサーバーをスケール・ダウンまたは削除します。

      • REMOVE: サービス・インスタンスを削除します。

    • HTTP_WLS_MANAGED_SERVER_PORT_LIST: portがhttpポートである、カンマ区切りのhost:port(管理対象サーバー)リストです。たとえば、abc:123、xyz:456など。

    • HTTPS_WLS_MANAGED_SERVER_PORT_LIST: portがSSLポートである、カンマ区切りのhost:port (管理対象サーバー)リストです。たとえば、abc:123、xyz:456など。

25.3.1.1 サンプル・スクリプト(Oracle Cloud Application 12.1.0.8以前)

このサンプル・スクリプトは、Oracle Cloud Applicationプラグインの12.1.0.8以前のバージョンを使用している場合に利用できます。

例25-1 サンプル・スクリプトI

#!/usr/bin/perl
use File::Path;
#use File::Spec();
use File::Spec;
use Cwd;

my $dir = getcwd();
my $WORK_DIR = $ARGV[0];

print "The Input Parameters to the Third Party Script are as follows : "."\n";
print "lbrWorkDirectory = ".$WORK_DIR."\n";
print "======================================================================"."\n";
print "The lbr.property file contents accessible to this script are as follows "."\n";
my $textfile = "lbr.properties";

my @prop;
chdir($WORK_DIR) or die "Can't chdir to $WORK_DIR $!";
#Create Hash from properties
open FILE, "<$textfile" or die("Could not open text file '" . $textfile . "': $!");
my %hash;
while ($line4 = <FILE>)
{
chomp($line4);
my ($key, $val) = split(/=/,$line4);
print $key."= ".$val."\n";
$hash{$key}=$val;
}
close FILE;
print "======================================================================"."\n";
my $ACTION          = $hash{'CONFIGURATION_ACTION'};
if ( $ACTION eq "CREATE" ) {
    print " The Configuration Action is Create \n";
} elsif ( $ACTION eq "ADD_SERVERS" ) {
    print " The Configuration Action is Scale Up \n";
} elsif ( $ACTION eq "DELETE_SERVERS" ) {
    print " The Configuration Action is Scale Down \n";
} elsif ( $ACTION eq "REMOVE" ) {
    print " The Configuration Action is Remove \n";
} else {
    print " Unsuppported Configuration Action".$ACTION."\n";
}
print "======================================================================"."\n";
#
# logic to configure the LBR goes here
#

25.3.1.2 サンプル・スクリプト(Oracle Fusion Middleware 12.1.0.7以降)

このサンプル・スクリプトは、Oracle Fusion Middlewareプラグインの12.1.0.7以降のバージョンを使用している場合に利用できます。

例25-2 サンプル・スクリプト II

#!/usr/bin/perl
use File::Path;
#use File::Spec();
use File::Spec;
use Cwd;

my $dir = getcwd();
my $WORK_DIR = $ARGV[0];

print "The Input Parameters to the Third Party Script are as follows : "."\n";
print "lbrWorkDirectory = ".$WORK_DIR."\n";
print "======================================================================"."\n";
print "The lbr.property file contents accessible to this script are as follows "."\n";
my $textfile = "lbr.properties";

my @prop;
chdir($WORK_DIR) or die "Can't chdir to $WORK_DIR $!";
#Create Hash from properties
open FILE, "<$textfile" or die("Could not open text file '" . $textfile . "': $!");
my %hash;
while ($line4 = <FILE>)
{
chomp($line4);
my ($key, $val) = split(/=/,$line4);
print $key."= ".$val."\n";
$hash{$key}=$val;
}
close FILE;

print "TP OUTPUT:FRONT_END_HOST_VALUE=example.host.com#FRONT_END_HTTP_PORT_VALUE=9000#FRONT_END_HTTPS_PORT_VALUE=9090#URI_PREFIX=app1#"."\n";
#
# logic to configure the LBR goes here
#

print "======================================================================"."\n";

注意:

Oracle Fusion Middleware 12.1.0.7以降を使用している場合、スクリプトは次のガイドラインを満たす必要があります。
  • 構成が正常に完了した後に、コマンド・ステータス0 (ゼロ)でプログラムを終了する必要があります。

  • 構成に失敗した場合、ゼロ以外のコマンド・ステータスでプログラムを終了する必要があります。

  • 次の情報を示されているとおりの書式で出力します。

    print "TP OUTPUT:FRONT_END_HOST_VALUE=<host-name>#FRONT_END_HTTP_PORT_VALUE=<http_port>#FRONT_END_HTTPS_PORT_VALUE=<https_port>#URI_PREFIX=<uri-prefix-if-applicable>#"."\n";


25.3.2 ソフトウェア・ライブラリへのサード・パーティLBR構成の追加

ソフトウェア・ライブラリにディレクティブとしてサード・パーティLBR構成スクリプトを追加するには、次の手順に従います。

  1. 「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「ソフトウェア・ライブラリ」を選択します。

  2. 「アクション」メニューから「エンティティの作成」を選択し、「ディレクティブ」をクリックしてエンティティの作成: ディレクティブ・ウィザードを起動します。

  3. 「説明」ページで、名前と説明を入力します。をクリックします。

  4. 「構成」ページで、「追加」をクリックして、ディレクティブを構成するために使用するコマンドライン引数を指定します。「コマンドライン引数の追加」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  5. 「コマンドライン引数の追加」ダイアログ・ボックスで、「プロパティ名」フィールドにLBR_WORK_DIRECTORYを入力し、他の2つのフィールド(「引数の接頭辞」および「引数の接尾辞」フィールド)は空白のままにします。

    図25-5 「ソフトウェア・ライブラリ: 構成」ページ

    周囲のテキストは図25-5の説明です。
  6. 「構成プロパティ」セクションで、スクリプトに定義されている「Bash」または「Perl」を選択します。をクリックします。

  7. ファイルの選択ページで、エンティティに関連付ける1つ以上のファイルを選択できます。「ファイルのアップロード」を選択し、「アップロード場所」を選択します。

  8. 「ソースの指定」セクションで、「ローカル・マシン」を選択し、「追加」をクリックします。「ファイルの追加」ダイアログ・ボックスで、「参照」をクリックしてソースの場所からサード・パーティLBR構成スクリプト・ファイルを選択し、一意の名前を指定して「OK」をクリックします。

    図25-6 「ソフトウェア・ライブラリ: ファイルの選択」ページ

    周囲のテキストは図25-6の説明です。
  9. 「確認」ページで、すべての詳細を確認して「保存とアップロード」をクリックし、ディレクティブを作成してそれをソフトウェア・ライブラリにアップロードします。

    これで、サード・パーティLBR構成スクリプトがディレクティブとしてソフトウェア・ライブラリに配置されました。このディレクティブは、ロード・バランサ構成の作成ページで、サード・パーティのディレクティブURNパラメータとして選択できます。ソフトウェア・ライブラリ・ディレクティブの作成の詳細は、『Enterprise Manager Cloud Control管理者ガイド』を参照してください。


    注意:

    複数のサービス(WLaaS、SBaaSまたはSOAaaS)でサード・パーティのロード・バランサを使用する場合、サービス・タイプごとに一意のIDが維持されるように、次のプロパティを設定する必要があります。
    • SVC_INST_ID: 一意のサービス・インスタンスID。

    • SVC_Name: サービスの名前。


25.4 リクエスト設定の構成

リクエストできる時間やその期間などを指定することにより、リクエスト設定を構成できます。リクエスト設定を構成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。

  3. 「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。特定のサービス・ファミリを設定する前に実行する必要がある一般的なタスクが表示されます。左パネルのミドルウェア・サービス・ファミリの横の「設定」リンクをクリックします。


    注意:

    別のナビゲーション・パスを使用してこのページにアクセスすることもできます。「クラウド・ホーム」メニューから、「設定」「リクエスト設定」ミドルウェアの順に選択し、「Weblogic」をクリックします。

  4. サービス・タイプのドロップ・ダウン・リストから「Weblogic」を選択し、「リクエスト設定」をクリックします。

  5. 次のパラメータを指定して、特定のロールのグローバル設定または設定を設定できます。

    • 将来の予約: どの程度先までリクエストを作成できるか。

    • リクエスト期間: サービスが存在できる最大期間。

    • アーカイブ・ポリシー: アーカイブ済のリクエストが自動的に削除されるまでの最長継続時間。

    • サービス・インスタンス承認: すべてのリクエストがセルフ・サービス管理者によって承認される必要がある場合には、このチェックボックスを選択します。

    • サービス・インスタンス共有設定: サービス・インスタンスは別のユーザーまたはロールと共有できます。次のいずれかまたは両方のチェックボックスを選択できます。

      • SSAユーザーを有効にして、サービス・インスタンスを他のユーザーと共有します。

      • SSAユーザーを有効にして、サービス・インスタンスをロールと共有します。

    これらのパラメータの設定方法の詳細は、第11.2.3項「リクエスト設定の構成」を参照してください。

  6. 「適用」をクリックします。

25.5 割当て制限の設定

割当て制限は、特定のロールに属するセルフ・サービス・ユーザーそれぞれに許可されているリソース量の集計です。この割当て制限は、ミドルウェア・セルフ・サービス・ポータルを介してプロビジョニングされたサービス・インスタンスにのみ適用されます。プロビジョニングされた各サービス・インスタンスは、新規サービス・リクエストおよび既存のサービス・インスタンスのスケール・アップを含めて、セルフ・サービス・ユーザーに適用される割当て制限の対象です。使用量が自分の割当て制限に到達したセルフ・サービス・ユーザーは、より高い割当て制限が割り当てられるか、既存のサービス・インスタンスを解放するまで、新しいサービス・リクエストを作成できません。

割当て制限を定義するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。


    注意:

    別のナビゲーション・パスを使用してこのページにアクセスすることもできます。「クラウド・ホーム」メニューから、「設定」「割当て制限」の順に選択し、「ミドルウェア」をクリックします。

  3. 「ミドルウェア・サービス・ファミリ」の横の「設定」リンクをクリックして、ドロップ・ダウン・リストからWebLogicサービス・タイプを選択します。

  4. 「割当て制限」リンクをクリックし、「作成」をクリックします。


    注意:

    割当て制限の検証により、ユーザーの現在の使用量がそのユーザーが属するロールに指定された制限内に収まる場合にのみ、リクエストの実行が保証されます。直接指示されたロールのみが割当て制限の判断の対象となり、ネストされているロールは対象外です。

  5. 「割当て制限の作成」ウィンドウで、割当て制限を許可する「ロール名」を選択します。次のようにして、ロールの割当て制限を指定します。

    • メモリー: 特定のユーザーが所有するインスタンスに割当て可能な最大メモリー。

    • Javaサーバー: 任意の時点でユーザーが所有できるJavaサーバーの数。

    • Oracle JVM以外の数: Oracle JVM以外の数を指定します。


    注意:

    クラウド・セルフ・サービス・ポータル権限を持っているユーザー(EM_SSA_USER_BASEロールに属しているユーザー)のみが「ロールの選択」ダイアログ・ボックスに表示されます。

25.6 WebLogicサービス・テンプレートの作成

サービス・テンプレートを使用して、サービスのインスタンスを、選択したPaaSインフラストラクチャ・ゾーンのセットにプロビジョニングできます。

前提条件

  • 第13.3項「Middleware as a Serviceの開始」の説明に従って、MWaaSを設定および有効化します。

  • PaaSインフラストラクチャ・ゾーンを作成しておく必要があります。

  • 適切な値を含むWebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイル(第13.3.1.1項「WebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルの作成」を参照)がソフトウェア・ライブラリに存在する必要があります。

  • ミドルウェア・プールを作成しておく必要があります。

  • 名前付き資格証明を作成する必要があり、サービス・テンプレートを作成するユーザーは、名前付き資格証明の所有者である必要があります。


注意:

アクティブ・インスタンスを持つサービス・テンプレートを編集し、構成パラメータを変更できます。サービス・テンプレートが変更された場合:
  • 変更が加えられた後に作成された新しいインスタンスでは、新しいパラメータが使用されます。

  • 古いインスタンスまたはテンプレートが変更される前に作成されたインスタンスでは、以前の値が使用されます。

  • ゾーンとロールに加えられた変更は、古いインスタンスと新しいインスタンスの両方に適用可能です。


WebLogicサービス・テンプレートを作成するには、次の手順に従います。

  1. EM_SSA_ADMINISTRATORロールを持つユーザーとして、Enterprise Managerにログインします。

  2. 「エンタープライズ」メニューから「クラウド」を選択し、「クラウド・ホーム」を選択します。クラウド・ホームページが表示されます。「Oracle Cloud」メニューで、「設定」を選択し、「はじめに」を選択します。


    注意:

    別のナビゲーション・パスを使用してこのページにアクセスすることもできます。「Oracleホーム」メニューから「サービス・テンプレート」を選択し、「作成」をクリックして「Weblogic」サービス・タイプを選択します。

  3. 「ミドルウェア・サービス・ファミリ」の横の「設定」リンクをクリックして、ドロップ・ダウン・リストから「Weblogic」サービス・タイプを選択します。

  4. 「サービス・テンプレート」リンクをクリックします。選択した一連のゾーンで、サービスのインスタンスのプロビジョニングに使用可能なサービス・テンプレートを作成できます。「作成」をクリックします。

  5. サービス・テンプレートの名前と説明を入力します。説明は一意で、作成するサービス・テンプレートのタイプに関する情報を指定する必要があります。

  6. 「プロビジョニング・プロファイル」フィールドで、「検索」アイコンをクリックしてWebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルを選択します。選択したWebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイルには、次のいずれかを含めることができます。

    • 1つ以上のWebLogic Serverを持つ1つのクラスタ。このクラスタに対してWebLogicサーバーを追加または削除することで、スケールアップまたはスケールダウンできます。

    • 1つのWebLogic Server。この場合、「スケール・アップ」および「スケール・ダウン」オプションは使用できません。

  7. をクリックします。

    図25-7 WebLogicサービス・テンプレートの作成: 特性

    WebLogicサービス・テンプレートの作成: 特性

    「サービス特性」リージョンで、次を指定します。

    • 異なるExalogicラックからホストにサービス・インスタンスのWebLogic Serverを分散しますか。: サービス・インスタンスのWebLogic Serverが使用可能なExalogicラックで均一に分散される場合、「はい」を選択します。ホストを使用可能な最初のラックに配置する場合は、「いいえ」を選択します。

    • 使用可能なホストに負荷を分散させますか。: WebLogic Serverが使用可能なホストで均一に分散される場合、「はい」を選択します。「いいえ」を選択すると、最大許容数のサーバーが最初に使用可能なホストにプロビジョニングされ、その後で他のホストにプロビジョニングされます。

    • ロード・バランサの有効化: このサービス・テンプレートで作成されるすべてのサービス・インスタンスに対してロード・バランサ構成を有効にするには、「はい」を選択します。


      注意:

      「サービス特性」リージョンの選択内容に基づいて、関連するミドルウェア・プールが表示されます。

    • SSAユーザーに拡張設定を公開しますか。: 「はい」に設定すると、セルフ・サービス・ユーザーは、オペレーティング・システム、他のSSAユーザーとのサービス・インスタンスの共有の有効化、モニタリング・テンプレート用のターゲット・プロパティの設定などの拡張オプションにアクセスできます。

    • WebLogic管理コンソールおよびFusion Middleware ControlをSSAユーザーに公開: 「はい」を選択すると、EM_SSA_USERロールを持つユーザーは、このサービス・テンプレートを使用して作成された各サービス・インスタンスについて、WebLogic管理コンソールおよびFusion Middleware Controlへのアクセス権を持ちます。


      注意:

      EM_SSA_USERがWebLogic ServerおよびFusion Middleware Controlコンソールを完全に制御する必要がある場合にのみ、このフィールドを「はい」に設定してください。EM_SSA_USERは、各コンソールからすべての構成の変更とライフサイクル管理操作を実行できるようになります。

    • JRF対応のプロファイルですか。: 選択されたプロファイルがJRFに対応しているかどうかを示します。WebLogic Server 12.1.2および12.1.3インスタンスで「はい」に設定すると、セルフ・サービス・ユーザーがサービスをリクエストするときにデータベース接続文字列とスキーマ・パスワードを求められます。接続文字列を指定する対象となるデータベースは、ソース・プロファイルのクローンである必要があります。

      セルフ・サービス・ユーザーは、DBaaS RMANバックアップ・オプションを使用してクローニングされたデータベースを使用するか、DBaaS以外でクローニングされたがEnterprise Managerで検出されたデータベースを使用できます。後者のオプションの場合、データベースの検出後に、データベース・ターゲットに対する表示権限をセルフ・サービス・ユーザーに付与する必要があります。

      注意: JRF対応プロファイルは非JRF WebLogicドメインの作成には使用できません。このフィールドの値が「はい」に設定されている場合、それを変更しないことをお薦めします。

  8. 「ターゲット・プロパティ」リージョンで、ターゲットのプロパティのタグ付けと識別に使用される特性を指定します。テンプレートから作成されたサービス・インスタンスには特性があります。

  9. をクリックします。ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: リソース・プロバイダ・ページで「追加」をクリックして、サービス・インスタンスをプロビジョニングするミドルウェア・プールを選択します。ミドルウェア・プールが関連付けられているPaaSインフラストラクチャ・ゾーンが表示されます。

  10. をクリックします。「構成」ページが表示されます。

    図25-8 WebLogicテンプレートの作成: 構成

    WebLogicテンプレートの作成: 構成

    次の詳細を入力します。

    • WebLogic管理資格証明:

      • WebLogicユーザー名: Weblogic Serverにログインするユーザーの名前として8文字以上の値を入力します。必須フィールドです。

      • WebLogicパスワード: Weblogic Serverユーザーのパスワードとして8文字以上の値を入力します。必須フィールドです。

    • Javaホームの場所: Javaホームの絶対パスを指定します。このフィールドを指定する必要があるのは、前に選択した「WebLogicドメインのプロビジョニング・プロファイル」にミドルウェア・ホーム・バイナリが含まれる場合です。

    • 前処理および後処理スクリプト

      • サービス・インスタンスの前処理スクリプト: サービス・インスタンスの作成、削除、スケールアップまたはスケールダウンの前に実行する必要があるスクリプトを選択します。

      • サービス・インスタンスの後処理スクリプト: サービス・インスタンスの作成、削除、スケールアップまたはスケールダウンの後に実行する必要があるスクリプトを選択します。

      • スクリプト実行用の外部ホスト: これらのスクリプトを実行する必要がある外部ホストを指定します。

      • 外部ホストでスクリプトを実行するための名前付き資格証明: 外部ホストでスクリプトを実行するために使用される資格証明を指定します。

      • 管理サーバー・ホストでスクリプトを実行: スクリプトが管理サーバー・ホストで実行される場合、「はい」を選択します。

      • 管理対象サーバー・ホストでスクリプトを実行しますか。: スクリプトが管理対象サーバー・ホストで実行される場合、「はい」を選択します。


      注意:

      管理サーバー・ホストと管理対象サーバー・ホストでこれらのスクリプトを実行するためにはゾーン・レベルの資格証明が使用されます。

      スクリプトは、次のガイドラインを満たしている必要があります。

      • 作成するディレクティブはPERLディレクティブである必要があります。

      • INPUT_FILE_LOCATIONという名前の入力パラメータを定義する必要があります。

      • プロパティ・ファイルの場所のパスは、INPUT_FILE_LOCATIONパラメータで指定する必要があります。

      • プロパティ・ファイルには、サービス・インスタンスおよびドメインの情報が含まれています。

      サンプル・スクリプト・ファイル、プロパティ・ファイルおよび生成される出力については、第25.6.1項「サンプル後処理スクリプト」を参照してください。

    • サービス設定:

      • トポロジ: このフィールドは、物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: 一般ページで選択したプロファイルに基づいて自動的に設定されます。

    • ポート範囲(開始 - 終了): WebLogicサーバーのポート範囲を入力します。デフォルトの範囲の開始は1024で、範囲の終了は65000です。

    • 配置パラメータ:

      • インスタンス当たりのメモリー使用量: 追加のWebLogic Serverインスタンスのそれぞれに対して必要なメモリーを指定します。このパラメータは指定する必要があり(空白にはできません)、その値はプロファイルで指定された-Xmx値と一致する必要があります。たとえば、プロファイルで-Xmx512mを指定した場合、メモリーに必要な値に0.5を設定する必要があります。同様に、プロファイルの値が-Xmx1024mの場合、必要なメモリーの値は1となります。

      • インスタンス当たりのCPU使用率: 追加のWebLogic Serverインスタンスのそれぞれに対して必要なCPUを指定します。

    • サーバーの起動引数

      • 管理対象サーバーの起動引数: 管理対象サーバーを起動するために必要なメモリーおよびJava引数を指定します。これらの引数は、JVMサーバーのメモリー・サイズを制御し、同じプロファイルを持つ複数のテンプレートを作成するために使用します。たとえば、-Xms1280m -Xmx1280m -XX:PermSize=128m -XX:MaxPermSize=256m -Dweblogic.security.SSL.ignoreHostnameVerification=trueと指定できます。

        注意: 「SSAユーザーに拡張設定を公開しますか。」フラグが「True」に設定された場合、セルフ・サービス・ユーザーがサービスをリクエストするときにこれらの引数を変更できます。

    • リソース管理スクリプト・パラメータ

      • Resource Management Script: ミドルウェア・プールのサイズの増加または減少を可能にするリソースの動的管理用スクリプトを指定します。このスクリプトは、ソフトウェア・ライブラリにディレクティブとして存在する必要があります。

  11. をクリックします。物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: ロール・ページで「追加」をクリックし、このサービス・テンプレートを使用可能にするセルフ・サービス・ユーザー・ロールを選択します。選択したロールに属するすべてのユーザーが、このサービス・テンプレートを使用できます。

  12. をクリックします。物理用ミドルウェア・サービス・テンプレートの作成: 確認ページが表示されます。これまでに入力した情報を確認し、「発行」をクリックします。新しく作成されたサービス・テンプレートが、ミドルウェア・クラウド・セルフ・サービス・ポータルの設定: サービス・テンプレート・ページに表示されます。「サービス・テンプレート名」リンクをクリックして、追加の詳細を表示できます。

既存のMWaaSサービス・テンプレートを編集するには、次の手順に従います。

  1. サービス・テンプレート・ページで、「編集」クリックし、サービス・テンプレートの編集ウィザードを起動します。

  2. このモードでは、プロビジョニングするWebLogic Serverインスタンスの説明、ユーザー名、パスワード、ポート範囲の変更、テンプレートをデプロイするPaaSインフラストラクチャ・ゾーン、ソフトウェア・プールの追加または削除、およびこのテンプレートを使用できるユーザーの追加または削除を行うことができます。

25.6.1 サンプル後処理スクリプト

このサンプル後処理スクリプトでは、プロパティ・ファイルの内容に加え、管理対象サーバーや管理サーバーなどの詳細が出力されます。

25.6.1.1 サンプル・プロパティ・ファイル

プロパティ・ファイルの内容は次のとおりです。

OPERATION= CREATE
SERVICE_INSTANCE= inst_01
DOMAIN_NAME= inst_01_SSA_USER1
DOMAIN_HOME= /middleware/inst_01_SSA_USER1
MW_HOME= /middleware
WLS_HOME= /middleware/wlserver_10.3
ADMIN_SERVER= example.com,27877,8142
MANAGED_SERVERS= example.com,13614,1488,4166;
EXTERNAL_HOSTS= example.com
EXECUTE_SCRIPTS_ON_ADMIN_SERVER_HOST=  Yes
EXECUTE_SCRIPTS_ON_MANAGED_SERVER_HOSTS=  Yes

25.6.1.2 サンプル・スクリプト

サンプル・スクリプトは次のとおりです。

#!/usr/bin/perl
use File::Path;
#use File::Spec();
use File::Spec;
use Cwd;

my $dir = getcwd();
my $inputFile = $ARGV[0];
 
print "Imput File Location = ".$inputFile."\n";
print "===================================================================="."\n";
print "The properties file contents accessible to this script are as follows "."\n";
 
my @prop;
#Create Hash from properties
open FILE, "<$inputFile" or die("Could not open text file '" . $inputFile . "': $!");
my %hash;
while ($line4 = <FILE>)
{
chomp($line4);
my ($key, $val) = split(/=/,$line4);
print $key."= ".$val."\n";
$hash{$key}=$val;
}
close FILE;
print "===================================================================="."\n";
my $ACTION = $hash{'OPERATION'};
if ( $ACTION eq "CREATE" ) {
    print " This is Service Instance Creation Operation \n";
} elsif ( $ACTION eq "SCALEUP" ) {
    print " This is Scale Up Operation \n";
} elsif ( $ACTION eq "SCALEDOWN" ) {
    print " This is Scale Down Operation \n";
} elsif ( $ACTION eq "DELETE" ) {
    print " This is Delete Service Instance Operation \n";
} else {
    print " Unsuppported Configuration Action".$ACTION."\n";
}                  
print "===================================================================="."\n";
 
my $ADMIN_SERVER = $hash{'ADMIN_SERVER'};
 
print "======================Admin Server Details Begins==================="."\n";
my @fields = split (/,/, $ADMIN_SERVER);
my $arraySize = @fields;
if ($arraySize == 4) {
    print "Admin Server Name is ".$fields[0]."\n";
    print "Admin Server Host Name is ".$fields[1]."\n";
    print "Admin Server NON SSL Port is ".$fields[2]."\n";
    print "Admin Server SSL Port is ".$fields[3]."\n";
} else {
    print "Admin Server Host Name is ".$fields[0]."\n";
    print "Admin Server NON SSL Port is ".$fields[1]."\n";
    print "Admin Server SSL Port is ".$fields[2]."\n";
}
print "======================Admin Server Details Ends===================="."\n";
 
print "\n";
 
print "======================Managed Server's Details Begins==============="."\n";
my $MANAGED_SERVERS = $hash{'MANAGED_SERVERS'};
my $managedServer;
my @noOfManagedServers = split (/;/, $MANAGED_SERVERS);
for ($count = 0; $count < @noOfManagedServers; $count++) { 
     $managedServer = $noOfManagedServers[count];
     @fields = split (/,/, $managedServer);
     $arraySize = @fields;
     if ( $ACTION eq "SCALEDOWN" || $ACTION eq "DELETE" ) {
        print "Managed Server Name is ".$fields[0]."\n";
        print "Managed Server Host Name is ".$fields[1]."\n";
        print "Managed Server NON SSL Port is ".$fields[2]."\n";
        print "Managed Server SSL Port is ".$fields[3]."\n";
     } else {
        print "Managed Server Host Name is ".$fields[0]."\n";
        print "Managed Server NON SSL Port is ".$fields[1]."\n";
        print "Managed Server SSL Port is ".$fields[2]."\n";
    }
    print "\n"
}
print "===================Managed Server's Details Ends===================="."\n";
 
print "\n";
 
print "===================External Host's Details Begins==================="."\n";
my $EXTERNAL_HOSTS = $hash{'EXTERNAL_HOSTS'};
my @hosts = split (/,/, $EXTERNAL_HOSTS);
for ($count = 0; $count < @hosts; $count++) {
    print "External Host is ".$hosts[count]."\n";
}
 
print "=====================External Host's Details Ends==================="."\n";

25.6.1.3 サンプル・スクリプトの出力

ディレクティブの出力は次のとおりです。

Imput File Location = /jan1215/work/agentStateDir/1422547083465.properties
======================================================================
The properties file contents accessible to this script are as follows 
OPERATION= CREATE
SERVICE_INSTANCE= inst_01
DOMAIN_NAME= inst_01_SSA_USER1
DOMAIN_HOME= /middleware/inst_01_SSA_USER1
MW_HOME= /middleware
WLS_HOME= /middleware/wlserver_10.3
ADMIN_SERVER= example.com,27877,8142
MANAGED_SERVERS= example.com,13614,1488,4166;
EXTERNAL_HOSTS= example.com
EXECUTE_SCRIPTS_ON_ADMIN_SERVER_HOST=  Yes
EXECUTE_SCRIPTS_ON_MANAGED_SERVER_HOSTS=  Yes
======================================================================
 This is Service Instance Creation Operation 
======================================================================
=======================Admin Server Details Begins===================
Admin Server Host Name is example.com
Admin Server NON SSL Port is 27877
Admin Server SSL Port is 8142
=======================Admin Server Details Ends====================
 
=======================Managed Server's Details Begins===============
Managed Server Host Name is example.com
Managed Server NON SSL Port is 13614
Managed Server SSL Port is 1488
 
=======================Managed Server's Details Ends====================
 
=======================External Host's Details Begins===================
External Host is example.com
=======================External Host's Details Ends===================

25.6.2 リソース管理スクリプト

リソース管理スクリプトでは、名前/値ペアのリストを含むプロパティ・ファイルの場所を指定します。ファイルの内容は、作成、スケール・アップ、スケール・ダウンおよび削除の各操作に基づいて変化します。

25.6.2.1 作成操作

作成操作のファイルの内容は、次のとおりです。

ACTION=CREATE

ZONE_NAME=<value>

POOL_NAME=<value>

NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>

NUMBER OF SERVERS REQUESTED=<value>

NUMBER OF SERVERS POSSIBLE WITH AVAILABLE RESOURCES=<value>

NUMBER OF SERVERS NEEDED=<value>

MAXIMUM SERVERS ALLOWED PER HOST=<value>

MIDDLEWARE_HOME=<value>

EXPECTED CPU UTILIZATION IN PERCENTAGE=<value>

EXPECTED MEMORY CONSUMPTION IN GB==<value>

25.6.2.2 スケール・アップ操作

スケール・アップ操作のファイルの内容は、次のとおりです。

ACTION=SCALEUP

ZONE_NAME=<value>

POOL_NAME=<value>

NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>

NUMBER OF SERVERS REQUESTED=<value>

NUMBER OF SERVERS POSSIBLE WITH AVAILABLE RESOURCES=<value>

NUMBER OF SERVERS NEEDED=<value>

MAXIMUM SERVERS ALLOWED PER HOST=<value>

MIDDLEWARE_HOME=<value>

DOMAIN_NAME=<value>

EXPECTED CPU UTILIZATION IN PERCENTAGE=<value>

EXPECTED MEMORY CONSUMPTION IN GB==<value>

25.6.2.3 スケール・ダウン操作

スケール・ダウン操作のファイルの内容は、次のとおりです。

ACTION=SCALEDOWN

ZONE_NAME=<value>

POOL_NAME=<value>

NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>

NUMBER OF SERVERS BEING REMOVED=<value>

HOSTS FROM WHERE SERVERS BEING REMOVED=<value>

MIDDLEWARE_HOME=<value>

DOMAIN_NAME=<value>

25.6.2.4 削除操作

削除操作のファイルの内容は、次のとおりです。

ACTION=DELETE

ZONE_NAME=<value>

POOL_NAME=<value>

NUMBER OF SERVERS BEFORE THIS REQUEST=<value>

NUMBER OF SERVERS BEING REMOVED=<value>

HOSTS FROM WHERE SERVERS BEING REMOVED=<value>

MIDDLEWARE_HOME=<value>

DOMAIN_NAME=<value>

25.7 チャージバックの構成

「チャージバック」タブをクリックして、ミドルウェア・プールをチャージバック・アプリケーションに追加します。このページで、チャージバック・ゾーン、サービス、アイテムおよび価格を決定できます。チャージバックの設定後、チャージおよびプランの詳細を表示できます。

ホスト、管理対象サーバー、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンなどの関連するターゲットから収集された構成および監視のメトリックに基づいてチャージバックおよび測定のデータを構成できます。チャージ・プランは、ホスト、WebLogic (ドメイン、クラスタおよびサーバー)、PaaSインフラストラクチャ・ゾーンおよび構成(WebLogicドメインのバージョン、OSバージョン、ベンダーなど)に基づきます。

チャージバック・サービスの設定の詳細は、第43章「チャージバック管理」を参照してください。