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Oracle® Real User Experience Insightユーザーズ・ガイド
12c リリース6 (12.1.0.7) for Linux x86-64
E61771-02
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5 ダッシュボードの使用

この章では、カスタマイズしたダッシュボードの作成方法について説明します。また、特定のダッシュボード項目の追加と変更およびダッシュボード・テンプレートの作成と管理についても説明します。

5.1 概要

RUEIでは、独自にカスタマイズした一連のダッシュボードを作成できます。ダッシュボードでは、ある目的を達成するために必要となる最も重要な情報が視覚的に表示されます。情報が1つの画面に統合されて配置されるため、一目で把握することができます。例を図5-1に示します。

図5-1 ダッシュボードの例

図5-1の説明が続きます。
「図5-1 ダッシュボードの例」の説明

現在定義されている各ダッシュボードは、画面上部のタブで選択できます。最後のタブ(»)には、新しいダッシュボードを作成するベースとして使用できるテンプレートの概要が含まれます。

有効なダッシュボードの設計

ダッシュボードを設計するときは、レポートするデータや使用する視覚表現について、ダッシュボードに適した内容をよく考えることをお薦めします。特に、次の項目を注意深く検討してください。

  • ダッシュボードの情報内容が多すぎないか。理想としては、傾向、パターンおよび例外を視覚的に特定できるようにします。

  • どの視覚表現を使用すれば、最も少ないスペースで、最も明確かつ有意義にデータを表すことができるか。

  • 表示される情報をリアルタイムでリフレッシュする必要があるか。その場合の間隔。表示の目的のためにリアルタイム情報が必要かどうか。

  • ユーザーの注目に値する情報や処理が必要な情報が、ダッシュボードですぐに注意を引きますか。

ダッシュボードとテンプレート

ダッシュボードはテンプレートに基づいて作成されます。テンプレートには、システム、パブリック、公開の3種類があります。システム・テンプレートは製品インストールに含まれており、変更できません。ただし、システム・テンプレートを無効にすることはできます。一方、パブリック・テンプレートは、管理者が作成して管理するダッシュボードのテンプレートです。他のユーザーが変更することはできません。公開テンプレートは、生成されるリンクを介して外部ユーザーが見られるダッシュボードを作成するために使用されます。

5.2 新規ダッシュボードの作成

新規ダッシュボードを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ダッシュボード」タブをクリックし、最後のタブ(»)をクリックします。現在使用可能なテンプレートがリストされます。例を図5-2に示します。

    図5-2 使用可能なテンプレートの例

    図5-2の説明が続きます。
    「図5-2 使用可能なテンプレートの例」の説明

  2. 新規テンプレートのベースとして使用するテンプレートをクリックします。図5-3に示すようなダイアログが表示されます。

    図5-3 「ダッシュボードの追加」ダイアログ

    図5-3の説明が続きます。
    「図5-3 「ダッシュボードの追加」ダイアログ」の説明

  3. 新規ダッシュボードの名前を指定します。名前は保持するダッシュボードの中で一意にする必要があり、長さは最大30文字に制限されます。

  4. ダッシュボードのベースとするテンプレートを選択します。または、ダッシュボードを最初から作成する場合はオプション(なし)を選択します。新たに作成するダッシュボードとベースのテンプレートの間に関連付けはないことに注意してください。つまり、テンプレートが将来変更されても、そのテンプレートから作成されたダッシュボードには適用されません。

  5. ダッシュボードの形式を選択します。形式は1列、2列または3列に基づきます。パーセンテージは、ダッシュボード内の各列に割り当てられる画面のスペースを示します。

  6. リフレッシュ間隔を選択します。これは、「手動」(タスク・バーの「リロード」アイコンをクリックしたときだけダッシュボードがリフレッシュされる)または「自動」(5分、10分、15分)のいずれかに設定できます。

  7. 「オプション」タブの「データ・アクセス」メニューで、ダッシュボードを特定のアプリケーション、スイートまたはWebサービスにバインドするか、汎用にするかを指定します。これらのメニューのオプションは、ユーザーに割り当てられているアクセス権限によって異なります。ダッシュボード・フィルタの使用方法は、5.4項「データ・アクセス・フィルタの使用」に記載されています。

    次に、「保存」をクリックします。

ダッシュボードの表示

現在定義されている各ダッシュボードを使用するには、「ダッシュボード」タブ内の対応するタブをクリックします。タスク・バーの「新規ウィンドウで開く」アイコンをクリックすることもできます。これは、ダッシュボードを全画面で表示する場合や、複数のダッシュボードを同時に表示するため複数のウィンドウをサイズ変更して整列する場合に特に便利です。

ダッシュボードの変更

ダッシュボードのタスク・バーで「編集」アイコンをクリックすると、ダッシュボードのプロパティを変更できます。図5-3に示すようなダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、ダッシュボードのベースのテンプレート、名前、レイアウトおよびリフレッシュ間隔を変更します。ダッシュボードのレイアウトとフィルタ(5.4項「データ・アクセス・フィルタの使用」を参照)もレポートされます。

既存の項目を変更するだけでなく、ダッシュボードで項目を追加または削除することもできます。この詳細は次の項に記載されています。

5.3 ダッシュボードの内容の変更

ダッシュボードに項目を追加する手順は、次のとおりです。

  1. 目的のダッシュボードを選択し、タスク・バーの「アイテムの追加」アイコンをクリックします。図5-4に示すようなダイアログが表示されます。

    図5-4 新規ダッシュボード・アイテム

    新規ダッシュボード・アイテム
  2. 新規ダッシュボード項目の名前を指定します。選択したダッシュボード内の項目間で一意にする必要があります。

  3. 新規項目を表示するダッシュボードを選択します。デフォルトでは、現在選択されているダッシュボードになります。

  4. 必要に応じて、項目の高さをピクセルで指定できます。このフィールドを空白にすると、項目のサイズは使用可能なダッシュボード領域の範囲内で自動的に設定されます。表示するウィジェットの種類を選択します。使用可能なウィジェットの種類を表5-1に表示します。

  5. 表5-1 ウィジェットの種類

    ウィジェットの種類 説明

    アラート・ログ

    最近生成されたアラートのローリング・リストを表示する項目です。このオプションを選択した場合は、「オプション」タブのフィールドを使用して、アラートのソート方法、表示する順序、およびリストでレポートするアラートの最大数を指定できます。「フィルタ」タブのフィールドを使用して、表示されるKPIアラートのカテゴリ、ステータスおよび重大度を指定できます。

    データ・ブラウザ

    データ・ブラウザ内のデータ・ソースを表示する項目です。このオプションを選択した場合は、「オプション」タブのフィールドを使用して、項目の導出元のグループ(たとえば「すべてのセッション」または「失敗したページ」)とそのカテゴリやディメンション・レベルを指定できます。視覚表現(たとえば値リストまたは円グラフ)およびビュー・レベル(たとえば5分または年)も指定できます。グラフィカルな表示の場合は、「凡例の表示」チェック・ボックスを使用して、表示されたメトリックの指標を含めるかどうかを指定できます。値リストの場合はリストされる値の最大値を指定できます。使用可能なオプションは、選択されているデータ・ソースによって決まります。

    「フィルタ」タブのフィールドを使用して、選択したデータ・ソースに適用するフィルタ(選択されたディメンションに基づく)を指定できます。このウィジェットを使用できるのは、「分析」または「完全」レベルのアクセス権限が付与されている場合のみです(表14-2を参照)。

    マップ

    選択されたデータ・アイテム(たとえばクライアント・セッション)の場所をハイライト表示する地図として表す項目です。この地図は、選択されたデータ・ソースが発生する場所を表すカラー・コードを使用して示されます。つまり、鮮やかな赤はアクティビティが高レベルの国を示し、白は選択されたデータ・ソースのアクティビティがその場所では発生していないことを示します。また、これより詳細なビューは、「ヨーロッパ」、「アメリカ合衆国」および「アジア」で確認できます。

    「フィルタ」タブのフィールドを使用して、レポートされるデータ・ソースに適用するフィルタ(選択されたディメンションに基づく)を指定できます。この項目を使用できるのは、ITユーザーで「分析」または「完全」のアクセス・レベル権限(表14-2を参照)がある場合のみです。

    単一のKPI

    特定のKPIの現在のステータスをレポートする項目です。このオプションを選択した場合は、「オプション」タブのフィールドを使用して、目的のKPIと項目の視覚表現(計器またはグラフ)を指定できます。

    複数のKPI

    選択した数の定義済KPIのステータスをレポートする項目です。このオプションを選択した場合は、「オプション」タブ内のフィールドを使用して、レポートされるKPIの数と順序を指定できます。また、「フィルタ」タブを使用して、レポートされるKPIのカテゴリとステータスを指定できます。

    複数のSLA

    選択されたカテゴリのSLAが、年、月、週、日の定義済パーセント・レベルに到達したかどうかをレポートする項目です。このオプションを選択した場合は、「オプション」タブ内を使用して、レポートされるSLAのソート方法を指定できます。また、「フィルタ」タブを使用して、レポートされるカテゴリを指定できます。「カテゴリ」フィールドを空にしておくと、すべてのカテゴリがレポートされることに注意してください。


  6. 新しい項目が、グラフを含む単一KPI、アラート・リスト、データ・ブラウザ項目または地図の場合、「期間」メニューを使用して、レポートされるデータが対応する期間を指定できます。直前の5分間、1時間、6時間、12時間または24時間を指定できます。他のすべての項目の種類(計器を含む単一KPI項目または複数KPI項目)では、このメニューは無効です。項目のレポート期間はKPIの定義済サンプリング間隔から導出されます。この詳細は、7.2項「KPIおよびSLAの定義」に記載されています。

  7. 次に、「保存」をクリックします。定義した項目は、選択したダッシュボードの左上に追加されます。ダッシュボード内で項目をドラッグ・アンド・ドロップして位置を決めることができます。


注意:

1つのダッシュボードには最大35個の項目を定義できます。

データ・ブラウザのドリルダウン

データ・ブラウザ・ダッシュボード項目の場合、項目の右上の「参照」アイコンをクリックすると、その項目の導出元データの完全なビューを取得できます。データ・ブラウザの使用方法は、第3章「データ・ブラウザの使用」に記載されています。このアイコンを使用できるのは、ビジネス・ユーザーまたはITユーザーで「分析」または「完全」のアクセス・レベル権限(表14-2を参照)がある場合のみです。

ダッシュボード項目の変更

ダッシュボード項目のタイトルをクリックすると、その項目を編集できます。図5-4に示すようなダイアログを使用して、プロパティを変更できます。項目の導出元テンプレート(アプリケーション固有、サービス固有またはスイート固有)およびユーザーのアクセス・レベル権限によっては、ダイアログ内のいくつかのフィールドが無効になることがあります。タイトル部分にある「削除」アイコンをクリックすると、その項目を削除できます。

5.4 データ・アクセス・フィルタの使用

テンプレートは汎用として定義するか、アプリケーション固有、サービス固有またはスイート固有として定義できます。後者の場合、ダッシュボードのすべての項目は指定されたソースにバインドされます。汎用ダッシュボードにはこの制約はありません。

ソース固有のテンプレートが定義される場合、ダッシュボードの各項目は指定されたソースについてフィルタ処理されます。このフィルタがなんらかの理由で適用されない場合(たとえば、指定されたアプリケーションが削除されていた場合、またはユーザーがその特定のアプリケーションに関する情報の表示を許可されていない場合)、要求されたデータが表示できないという警告が項目のかわりに表示されます。

テンプレート・フィルタを使用すると次の利点が得られます。

  • テンプレートのメンテナンスを最小限に抑えることができます。たとえば、ダッシュボード・テンプレートに20個の項目が含まれ、すべてが同じアプリケーションを参照するとします。他のアプリケーションについて同じテンプレートを作成するときに、20個の項目すべてを変更する必要がなくなり、テンプレート・フィルタを変更するだけですみます。

  • システムのユーザーが通常は表示できないデータをダッシュボード内で表示できるように許可します。たとえば、ユーザーに「概要」アクセス・レベル権限しかないとします。この場合、データ・ブラウザにはアクセスできません。ただし、ユーザー・アカウント定義(第14章「ユーザーと権限の管理」を参照)を使用して、特定のアプリケーション、サービスまたはスイートについて選択されたデータ項目の表示を許可できます。ただし、他のデータ・ソースから導出された情報は表示できません。

テンプレート・フィルタの検出

アプリケーション、サービスまたはスイートをテンプレート・フィルタとして使用するためには、それらが構成された後、監視対象のトラフィック内で少なくとも1回は識別される必要があります。

5.5 ダッシュボードへのデータ・ブラウザまたはKPIビューの追加

データ・ブラウザの現在のビュー、またはKPI概要機能で現在表示しているKPIを、「ダッシュボードに追加」アイコンをクリックしてダッシュボードに追加することができます。図5-4に示すようなダイアログが表示されます。このダイアログを使用して、ダッシュボードでのデータ・ソースのレポート方法を最終決定できます。

5.6 パブリック・テンプレートの作成

前に説明したとおり、パブリック・テンプレートは管理者によって作成され、他のユーザーがダッシュボードのベースとして使用します。パブリック・テンプレートを作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「ダッシュボード」タブをクリックし、既存のダッシュボードのタブをクリックしてから、タスクバーの「テンプレートとして保存」アイコンをクリックします。このオプションを使用できるのは管理者のみです。図5-5に示すダイアログが表示されます。

    図5-5 「ダッシュボード・テンプレートの作成」ダイアログ

    図5-5の説明は次にあります。
    「図5-5 「ダッシュボード・テンプレートの作成」ダイアログ」の説明

  2. 新規テンプレートの名前を指定します。これはシステム・テンプレートを通じて一意である必要があります。

  3. テンプレートの形式とリフレッシュ間隔を指定します。

  4. 「オプション」タブの「データ・アクセス」メニューを使用して、テンプレートを特定のアプリケーション、サービスまたはスイートにバインドするかどうかを指定します。フィルタの使用方法は、5.4項「データ・アクセス・フィルタの使用」を参照してください。

    アプリケーション固有またはサービス固有のテンプレートの場合は、バインドするアプリケーションまたはサービスを指定します。スイート固有のテンプレートの場合は、スイートの種類(たとえばPeopleSoft)と構成されているスイートを指定します。「スイート・タイプ」メニュー内の使用できるオプションは、システムで構成されるスイート・インスタンスによって異なります。

  5. 「パブリッシュ」タブ内で「匿名アクセスを許す」チェック・ボックスを使用して、選択されているダッシュボードを外部ユーザーが表示できるかどうかを指定します。選択した場合は、表示されるリンクをコピーして必要なユーザーに送信します。この機能の使用方法の詳細は、5.9項「テンプレートの公開」に記載されています。

    次に、「保存」をクリックします。新規作成したテンプレートは、すぐにパブリック・テンプレートのリストに表示されます。テンプレートの項目へのアクセスは、各ユーザーのアクセス権限によって異なります。

システム・テンプレートの変更

システム・テンプレートを直接変更することはできません。システム・テンプレートを変更する必要がある場合は、「無効化」オプションをシステム・テンプレートのコンテキスト・メニューから選択して、他のユーザーがシステム・テンプレートを使用できないようにすることをお薦めします。必要な変更内容を含むように既存のダッシュボードを変更(または新規ダッシュボードを作成)して、そのダッシュボードをパブリック・テンプレートとして保存し、そのパブリック・テンプレートをシステム・テンプレートのかわりに使用するようにユーザーに通知してください。

5.7 テンプレートのプロパティと内容の変更

他のシステム・ユーザーが使用するためのパブリック・テンプレートを作成した後、次の手順でプロパティを編集できます。

  1. 「ダッシュボード」タブをクリックし、最後のタブ(»)をクリックします。現在使用可能なパブリック・テンプレートがリストされます。目的のテンプレートのコンテキスト・メニューで「編集」オプションを選択します。図5-5に示すようなダイアログが表示されます。

  2. このダイアログに表示されるフィールドを使用して、5.6項「パブリック・テンプレートの作成」に記載されているようにテンプレート名、レイアウト、リフレッシュ間隔、データ・ソースを変更します。次に、「保存」をクリックします。

テンプレートの内容を編集する手順は、次のとおりです。

  1. 目的のテンプレートのコンテキスト・メニューで「コンテンツの編集」オプションを選択します。テンプレートが新しいウィンドウに編集モードで表示されます。

  2. 5.3項「ダッシュボードの内容の変更」に記載されている手順を使用して、テンプレートの内容を編集します。その後、ウィンドウを閉じます。

前に説明したように、テンプレートと、そのテンプレートに基づいて作成したダッシュボードの間には直接の関連付けはありません。したがって、テンプレートを変更しても、そのテンプレートから作成されたダッシュボードにその変更は反映されません。

5.8 ユーザー・ダッシュボードに基づいたテンプレートの作成

他のユーザーにも便利だと思われるプライベート・ダッシュボードを作成する場合があります。その場合、管理者が、パブリック・テンプレートとして他のユーザーが使用できるようにすることが可能です。次を実行します。

  1. 「ダッシュボード」タブをクリックし、既存のダッシュボード・タブをクリックしてから、最後のタブ(「»」)をクリックします。現在使用可能なテンプレートがリストされます。例を図5-2に示します。

  2. 「追加」コマンド・ボタンをクリックします。図5-6に示すようなダイアログが表示されます。

    図5-6 「ダッシュボード・テンプレートの追加」ダイアログ

    図5-6の説明は次にあります。
    「図5-8 「ダッシュボード・テンプレートの追加」ダイアログ」の説明

  3. 新しいパブリック・テンプレートの名前を指定します。これは、パブリック・テンプレートの中で一意にする必要があり、長さは最大30文字に制限されます。

  4. ベースとするユーザー・ダッシュボードを選択します。または、テンプレートを最初から作成する場合はオプションの(なし)を選択します。新たに作成するテンプレートとベースとするダッシュボードの間に関連付けはありません。つまり、ダッシュボードが将来変更されても、そのテンプレートまたはそれをベースとするダッシュボードには適用されません。次に、「保存」をクリックします。

5.9 テンプレートの公開

RUEIでは、ダッシュボードの定義やダッシュボードを作成するベースとして使用されるテンプレートの定義の他に、外部ユーザーがテンプレートを使用できるようにすることも可能です。たとえば、ポータル・ページを使用します。5.6項「パブリック・テンプレートの作成」に記載されているように、ダッシュボードを外部から使用可能にすることができます。次を実行します。

  1. 目的のテンプレートのコンテキスト・メニューで「編集」オプションを選択します。図5-5に示すようなダイアログが表示されます。

  2. 「パブリッシュ」タブをクリックして、「匿名アクセスを許す」チェック・ボックスを選択します。

  3. 次に、「保存」をクリックします。

  4. もう一度、目的のテンプレートのコンテキスト・メニューで「編集」オプションを選択します。「パブリッシュ」タブをクリックします。表示されるリンクをコピーして必要なユーザーに送信します。例を図5-7に示します。

図5-7 ダッシュボード・テンプレートの編集

図5-7の説明は次にあります。
「図5-7 ダッシュボード・テンプレートの編集」の説明

5.10 テンプレート項目の公開

テンプレート全体を公開するだけでなく、個々のテンプレート項目を外部ユーザーが使用できるようにすることも可能です。次を実行します。

  1. 目的の公開テンプレートを右クリックし、コンテキスト・メニューから「コンテンツの編集」を選択します。選択したダッシュボードが新しいウィンドウで開きます。

  2. 目的のダッシュボード項目のタイトルをクリックします。図5-8に示すようなダイアログが表示されます。

    図5-8 ダッシュボード・アイテムの編集

    図5-8の説明は次にあります。
    「図5-8 ダッシュボード・アイテムの編集」の説明

  3. 「パブリッシュ」タブをクリックし、「パブリッシュURL」リンクをコピーして目的のユーザーに送信します。項目を外部に公開すると、ダッシュボード項目のコンテナ部分(および左上の項目名とアイコン)は削除されることに注意してください。デフォルトでは、指定された範囲(たとえば、240から1024ピクセル)の最も狭い幅でイメージが公開されます。ただし、この幅は、引数&frmWidth=と指定の幅を公開URLに付加することで制御できます。地図ではアスペクト比が保持されることに注意してください。

    項目へのアクセスは、対応するテンプレートを介して制御されることに注意してください。このため、公開項目を別のテンプレートに移動したり、テンプレートの提供状況を非公開に修正した場合は、外部ユーザーがその項目を使用できなくなり、公開URLをクリックしたときのエラー・メッセージも無効になります。