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Oracle® Enterprise Managerライフサイクル管理ガイド
12cリリース5 (12.1.0.5)
B66837-13
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8 Oracle Real Application Clusters One (Oracle RAC One) Nodeデータベースのプロビジョニング

この章では、Oracle Enterprise Manager Cloud Control(Cloud Control)を使用して、Oracle Real Application Clusters One (Oracle RAC One) Nodeデータベースをプロビジョニングする方法について説明します。この章の具体的な内容は次のとおりです。

8.1 Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニングの概要

この項では、この章に取り組むための手引きとして、Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニング手順の概要を説明します。この項は、Oracle RAC One Nodeのプロビジョニングを成功させるために必要な一連の処理を理解するためのドキュメント・マップと考えてください。各手順の参照リンクをクリックすると、詳細情報が説明されている関連セクションが表示されます。

表8-1 Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニングの概要

ステップ 説明 参照リンク

ステップ1

デプロイメント・プロシージャの理解

Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングするには、2つのデプロイメント・プロシージャを実行する必要があります。

  • Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニング用のデプロイメント・プロシージャの詳細は、第8.2項を参照してください。

ステップ2

ユースケースの理解

この項では、Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニングのユースケースを示します。

  • Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニングのユースケースを理解するには、第8.3項を参照してください。

ステップ3

前提条件の確認

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、プロビジョニング環境の設定、必須パッチの適用およびOracleソフトウェア・ライブラリの設定などの前提条件を満たす必要があります。

  • Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニングの前提条件の詳細は、第8.3.1項を参照してください。

ステップ4

デプロイメント・プロシージャの実行

デプロイメント・プロシージャを実行してOracle RAC One Nodeデータベースを正常にプロビジョニングします。

  • Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングするには、第8.3.2項で説明する手順に従います。


8.2 Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングするためのデプロイメント・プロシージャ

Cloud Controlを使用してOracle RAC Oneデータベースをプロビジョニングするには、次のデプロイメント・プロシージャを使用します。

  • 「Oracle RACデータベースのプロビジョニング」 + 「Oracleデータベースの作成」

「Oracle RACデータベースのプロビジョニング」デプロイメント・プロシージャを使用してOracle RACデータベース・ソフトウェアをプロビジョニングしてから、「Oracleデータベースの作成」デプロイメント・プロシージャを実行してOracle RAC Oneデータベースを作成します。

8.3 Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニング

この項では、Oracle RAC One Nodeデータベースのプロビジョニング方法について説明します。

この項の内容は次のとおりです。

8.3.1 Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングするための前提条件

デプロイメント・プロシージャを実行する前に、次の前提条件を満たしている必要があります。

設計者に対する前提条件

デプロイメント・プロシージャをプロビジョニングするためにインフラストラクチャを作成する管理者が満たす必要のあるインフラストラクチャ関連の前提条件は、次のとおりです。

  • 第2章で説明されているインフラストラクチャの要件を満たしていることを確認します。

  • ターゲット・ホストでOracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールのハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク要件を満たします。Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACインストールのハードウェア、ソフトウェアおよびネットワーク要件の詳細は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

  • Cloud Controlで宛先ホストを検出および監視します。このために、宛先ホスト上で最新バージョンのOracle Management Agent (管理エージェント)が必要です。詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control基本インストレーション・ガイドを参照してください。エージェントがすべてのホスト上で同じ場所にインストールされていることを確認します。

  • Oracleソフトウェア・ライブラリ(ソフトウェア・ライブラリ)を設定します。インストール・メディア、データベース・テンプレート、またはプロビジョニング・エンティティがソフトウェア・ライブラリで使用可能であることを確認します。それらの作成の詳細は、第4.3項を参照してください。また、プロビジョニング・プロファイルを使用して、データベース・テンプレートを格納します。データベース・プロビジョニング・プロファイルの作成の詳細は、第4.3.5項を参照してください。

  • 宛先ホストのオペレーティング・システム資格証明を優先資格証明としてOracle Management Repository (管理リポジトリ)に格納するか、名前付き資格証明を使用します。

    SUDOおよびPowerBrokerを使用する場合、これらの認証ユーティリティの設定に関する情報は、第2.3項を参照してください。

  • デプロイメント・プロシージャを構成中のユーザーは、次に示すグループのメンバーである必要があります。これらのグループが存在しない場合、デプロイメント・プロシージャによってこれらが自動的に作成されます。ただし、これらをNIS上で作成する必要がある場合、デプロイメント・プロシージャを実行する前にこれらを手動で作成する必要があります。このようなオペレーティング・システム・グループの作成の詳細は、Oracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイドを参照してください。

    Oracle Databaseユーザー(通常はoracle)は、次のグループのメンバーである必要があります。

    • プライマリ・グループとしてのインベントリ・グループ(OINSTALL)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    グリッド・インフラストラクチャ・ユーザー(通常はgrid)は、次のグループのメンバーである必要があります。

    • プライマリ・グループとしてのインベントリ・グループ(OINSTALL)

    • ASMデータベース管理者(ASMDBA)

    • ASMインスタンス・オペレータ(ASMOPER)

    • ASMインスタンス管理者(OSASM)

    Oracle RAC Databaseユーザーは、次のグループのメンバーである必要があります。

    • ASMデータベース管理者(ASMDBA)

  • 次の場所に対する書込み権限を持つオペレーティング・システム・ユーザーを使用していることを確認します。

    • グリッド・インフラストラクチャに関する診断データファイルを格納できる、グリッド・インフラストラクチャのOracleベース・ディレクトリ。

    • データベースに関する診断データファイルを格納できる、データベースのOracleベース・ディレクトリ。

    • グリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェアをプロビジョニングできる、グリッド・インフラストラクチャ・ソフトウェアのディレクトリ。

    • データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできるデータベース・ソフトウェアの場所。 クローニングに関するファイルをステージングできる作業ディレクトリ。

  • Cloud Controlで「操作の任意のターゲット」権限があることを確認してください。

オペレータに対する前提条件

デプロイメント・プロシージャのプロビジョニングを実行するオペレータが満たす必要のあるデプロイメント・プロシージャ関連の前提条件は、次のとおりです。

  • オペレータとして、(デザイナによって設定およびロックされた)資格証明の表示、ターゲットの表示、ジョブの発行、およびデプロイメント・プロシージャの起動を行う権限があることを確認してください。

  • 次のグループに指定したオペレーティング・システム・グループが、プロビジョニングに選択したホストにすでに存在していることを確認します。これらのグループのオペレーティング・システム・ユーザーには、それぞれの権限が自動的に付与されます。

    • インベントリ・グループ(OINSTALL)

    • ASMデータベース管理者(ASMDBA)

    • ASMインスタンス・オペレータ(ASMOPER)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    • ASMインスタンス管理者(OSASM)

  • Cloud Controlで「操作の任意のターゲット」権限があることを確認してください。

8.3.2 Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングする手順

Oracle RAC One Nodeデータベースをプロビジョニングするには、次の手順に従います。

  1. デザイナとしてログインし、「エンタープライズ」メニューから、「プロビジョニングとパッチ適用」「データベースのプロビジョニング」の順に選択します。

  2. 「データベース・プロシージャ」ページでOracle RACデータベースのプロビジョニング・デプロイメント・プロシージャを選択し、「起動」をクリックします。Oracle RACデータベースのプロビジョニング・ウィザードが起動します。

  3. 「ホストの選択」ページで、プロビジョニング・プロファイルをデプロイメントに使用する場合は、「プロビショニング・プロファイルを選択」で、事前に保存した構成パラメータを含むプロファイルを選択します。

    「宛先ホストの選択」セクションで、「追加」をクリックし、ソフトウェアをデプロイおよび構成する宛先ホストを選択します。

    「実行するタスクの選択」セクションで、プラットフォーム、プロセスのバージョンおよびプロビジョニングするコンポーネントを選択します。

    • グリッド・インフラストラクチャをデプロイするには、「ソフトウェアのデプロイと構成」を選択してOracle RACデータベースをプロビジョニングします。

    • データベース・ソフトウェアをデプロイするには、Oracle RACデータベースのインストール後に新規データベースを作成し構成するRAC One Nodeデータベースのデプロイと作成を選択します。

      db_prov_rac_task.gifについては前後の文で説明しています。

    オペレータ・ロールで編集しないフィールドの「ロック」アイコンをクリックします。デプロイメント・プロシージャのロック・ダウン機能の詳細は、第4.1項を参照してください。

    「次へ」をクリックします。

  4. 「構成」ページで、「ホストの設定」リンクをクリックします。

  5. OSユーザーの指定ページで、データベースのプロビジョニングに必要なオペレーティング・システム・ユーザーとグループを指定します。

    「データベース・ユーザー」とASMユーザーについては、OSグループへの追加対象として「通常ユーザー」および「特権ユーザー」を選択します。

    「次へ」をクリックします。

  6. OSグループの指定ページで、オペレーティング・システム認証に使用するOSグループを指定します。これらのグループが、選択したホストでプロビジョニング用にすでに存在することを確認します。

    • インベントリ・グループ(OINSTALL)

    • ASMデータベース管理者(ASMDBA)

    • ASMインスタンス・オペレータ(ASMOPER)

    • データベース管理者(OSDBA)

    • データベース・オペレータ(OSOPER)

    • ASMインスタンス管理者(OSASM)

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。宛先ホストを構成してある場合は、「ホストの設定」タスクが構成済ステータスになります。

  7. 「ソフトウェアのデプロイ」リンクをクリックします。

  8. ソフトウェアの場所ページで、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle RACのソフトウェア・バイナリを配置する場所である$ORACLE_HOMEを指定します。設計者として、鍵アイコンをクリックしてこれらのフィールドをロックできます。ロックすると、これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「ソース」セクションで「グリッド・インフラストラクチャ」および「Oracleデータベース」バイナリのソフトウェア・ライブラリの場所を選択します。

    「宛先ロケーション」では、次を指定します。

    • グリッド・インフラストラクチャ用Oracleベース: 診断および管理ログ、およびその他のグリッド・インフラストラクチャに関連するログが格納される宛先ホストの場所。

    • グリッド・インフラストラクチャ・ホーム: グリッド・インフラストラクチャのソフトウェアをプロビジョニングできる宛先ホストの場所。これはグリッド・インフラストラクチャのOracleホーム・ディレクトリです。この場所には、グリッド・インフラストラクチャまたはデータベースのOracleベースのサブディレクトリを選択しないでください。「共有グリッド・インフラストラクチャ・ホーム」を選択し、共有の場所でグリッド・インストラクチャOracleホームを有効にします。指定するディレクトリ・パスが、第7.3.2.1項で説明している要件を満たすことを確認します。

    • データベース用Oracleベース: 診断および管理ログ、およびその他のデータベース関連ログを格納できる宛先ホストの場所。この場所はダンプ・ファイルの格納にのみ使用され、データベース・ソフトウェアがインストールされるOracleホーム・ディレクトリとは別の場所になります。

    • データベースのOracleホーム: データベース・ソフトウェアをプロビジョニングできる宛先ホストの場所。これはデータベース用のOracleホーム・ディレクトリです。「共有データベースOracleホーム」を選択し、共有の場所でデータベースOracleホームを有効にします。

    「追加パラメータ」セクションで、クローン関連のファイルを一時的に格納する宛先ホスト上で「作業ディレクトリ」を指定します。このディレクトリには、約7GBの空き領域があることを確認します。インストーラ・パラメータについては、Oracle Grid Infrastructureのプロビジョニング時に実行する追加のOracle Universal Installer (OUI)パラメータを指定します。たとえば、-force (警告を上書き)、-debug (デバッグ情報を詳細に表示)、および-invPtrLoc <Location> (UNIXのみ)と指定します。パラメータは必ず空白で区切ります。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。ソフトウェアのソースおよび宛先の場所を構成してある場合は、「ソフトウェアの構成」タスクが構成済ステータスになります。

  9. 「グリッド・インフラストラクチャの構成」リンクをクリックします。

  10. 記憶域の選択ページで、グリッド・インフラストラクチャとデータベースの記憶域タイプとして「自動ストレージ管理」または「共有ファイル・システム」を選択し、投票ディスクおよびOracle Cluster Registry (OCR)を格納するための記憶域タイプを指定します。投票ディスクおよびOCRは、Oracleクラスタウェアによってリソースを管理するために使用されます。次のオプションから選択できます:

    • グリッド・インフラストラクチャおよびOracle RACデータベースの両方に対し「自動ストレージ管理」

    • グリッド・インフラストラクチャに対し「自動ストレージ管理」、Oracle RACデータベースに対し「ファイル・システム」

    • グリッド・インフラストラクチャおよびOracle RACデータベースの両方に対し「ファイル・システム」

    • グリッド・インフラストラクチャに対し「ファイル・システム」、Oracle RACデータベースに対し「自動ストレージ管理」

    設計者として、鍵アイコンをクリックしてこれらのフィールドをロックできます。ロックすると、これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  11. GIの構成ページの基本設定セクションで、「クラスタ名」「SCAN名」および「SCANポート」を指定します。デフォルトのSCANポートはポート1521ですが、別のポートを選択して指定できます。指定したSCANポートが有効であるかどうか、および他の目的で使用されていないかどうかが確認されます。インストール後、TNSリスナーが、SCAN名へのクライアント接続に応答するためにこのポートをリスニングします。

    クラスタの外部の仮想ホスト名に名前を動的に割り当てる場合、GNS設定セクションで、「GNSの構成とDHCPでの自動割当」を選択し、GNSサブシステムおよび「GNS VIPアドレス」を指定します。

    デフォルトでは、GIネットワーク・セクションで、選択した宛先ホストと同じ名前とサブネットを持つネットワーク・インタフェースが自動的に検出され、表示されます。これらのネットワーク・インタフェース構成の詳細を検証します。「使用方法」列では、パブリック・インタフェースとしてインタフェースを構成するには「パブリック」を選択し、プライベート・インタフェースとしてインタフェースを構成するには「プライベート」を選択します。

    「追加」をクリックしてインタフェースを追加し、「インタフェース名」「インタフェース・サブネット」を指定して「OK」をクリックします。「使用方法」には、「パブリック」「プライベート」、またはインタフェースを使用しない場合は「未使用」を選択します。

    グリッド・インフラストラクチャおよびOracle RACデータベースのどちらかまたは両方の記憶域タイプに「自動ストレージ管理」を選択した場合、「ASM記憶域」セクションで、Cloud Controlにより検出されて表に表示されているASMディスク・グループから選択します。「追加」をクリックしてASMディスク・グループを追加します。ディスク・グループの追加/編集ダイアログ・ボックスでは、「ディスク・グループ名」および「ディスク・リスト」を指定し、冗長性を「標準」「高」または「外部」に指定します。「OK」をクリックします。クラスタ・レジストリおよび投票ディスク・ファイルを格納する「OCR/投票ディスク」を選択し、ASMSNMPおよびSYSユーザー用のASM資格証明を指定します。

    グリッド・インフラストラクチャまたはOracle RACデータベースの記憶域タイプに「ファイル・システム」を選択した場合、「ファイルシステム記憶域」セクションで、Oracle Cluster Registry (OCR)および投票ディスクの記憶域の場所を指定します。「標準」または「外部」を選択して冗長性レベルを指定し、その場所を指定します。

    設計者として、鍵アイコンをクリックしてこれらのフィールドをロックできます。ロックすると、これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。構成ページに戻ります。グリッド・インフラストラクチャおよびデータベースの記憶域オプションを構成してある場合は、「グリッド・インフラストラクチャの構成」タスクが完了ステータスになります。「次へ」をクリックします。

  12. カスタム・パラメータが必要なユーザー・カスタマイズ済デプロイメント・プロシージャに対してのみカスタム・プロパティ・ページが表示されます。デプロイに関するカスタム・プロパティ(存在する場合)を指定します。「次へ」をクリックします。

  13. プロシージャを即時実行する場合、スケジュール・ページで、デフォルトで選択されている「1回(即時)」を選択します。プロシージャを後で実行する場合は、「1回(後で)」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。「次へ」をクリックします。

  14. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「終了」をクリックして、設定したスケジュールのとおりデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。「保存」をクリックし、将来のデプロイ用としてデプロイメント・プロシージャを保存します。

  15. データベース・プロシージャ・ページでは、Oracle Databaseデプロイメント・プロシージャの作成を選択し、「起動」をクリックします。Oracle Databaseの作成プロビジョニング・ウィザードが起動します。

  16. データベース・バージョンおよびタイプ・ページで、データベースの「バージョン」を選択し、「Oracle RAC One Nodeデータベース」を選択します。

    「クラスタ」セクションで、すでにプロビジョニングされているクラスタとOracleホームを選択します。クラスタ上でデータベースを作成するための参照として使用する検証を実行するための参照ホストを選択します。

    「クラスタ資格証明」を選択するか新規に追加します。プラス記号のアイコンをクリックして、新規の資格証明を追加し、「ユーザー名」「パスワード」および「実行権限」を指定して資格証明を保存します。

    「次へ」をクリックします。

  17. データベース・テンプレート・ページでは、データベース・テンプレートの場所を選択します。この場所はソフトウェア・ライブラリまたはOracleホームのいずれかにできます。選択したテンプレートは、選択したOracleホームのバージョンと互換性を保っている必要があります。

    「ソフトウェア・ライブラリ」を選択した場合、検索アイコンをクリックし、ソフトウェア・ライブラリからテンプレートを選択します。「管理対象ホスト上の一時的な格納場所」を指定します。この場所は、以前に選択した参照ノード上に存在する必要があります。

    「テンプレートの詳細の表示」をクリックし、選択したテンプレートの詳細を表示します。初期化パラメータ、表領域、データファイル、REDOログ・グループ、共通オプション、およびテンプレートの他の詳細を表示できます。

    「Oracleホーム」を選択した場合は、「Oracleホーム」からテンプレートを選択します。デフォルトの場所はORACLE_HOME/assistants/dbca/templatesです。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  18. 識別および配置ページで、クラスタ・データベースを作成するノードを選択します。「グローバル・データベース名」および「SID」接頭辞を指定します。SYS、SYSTEM、DBSNMPの「データベース資格証明」を指定します。Oracle RACデータベースのタイプとして、「管理されたポリシー」または「管理されたAdmin」を選択します。「サービス名」を指定します。


    注意:

    データベース・サービス名は、アプリケーションがOracle RAC One Nodeデータベースに接続し、オンラインの再配置を簡略化するために使用されます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  19. 記憶域の場所ページで、記憶域タイプとして「ファイル・システム」または「自動ストレージ管理(ASM)」を選択します。

    「データベース・ファイルの場所」セクションで、データファイル、一時ファイル、REDOログおよび制御ファイルを格納する場所を指定します。

    • テンプレートからのデータベース・ファイルの場所を使用を選択し、使用されているテンプレートからのデフォルトを選択します。

    • 全データベース・ファイルの共通の場所の使用を選択し、別の場所を指定します。

      「REDOログおよび制御ファイルを多重化」セクションで「Oracle Managed Files(OMF)の使用」オプションを選択すると、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルの重複コピーを格納できます。多重化によって強力なフォルト・トレランスが提供されます。最大5つの場所を指定できます。

    「リカバリ・ファイルの場所」セクションで、「フラッシュ・リカバリ領域の使用」を選択し、リカバリ関連ファイルの場所および高速リカバリ領域サイズを指定します。

    「アーカイブ・ログの設定」セクションで、「アーカイブ有効化」を選択し、アーカイブ・ロギングを有効にします。「アーカイブ・ログの場所を指定してください」で、最大9箇所のアーカイブ・ログの場所のデータ・ファイルを指定できます。ログの場所を指定しない場合、ログはデフォルトの場所に保存されます。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  20. 初期化パラメータ・ページで、メモリー管理タイプとして「自動メモリー管理」または「自動共有メモリー管理」を選択します。「メモリー設定として使用可能メモリーの割合」を選択し、メモリー設定として使用可能物理メモリーの割合を指定します。自動共有メモリー管理の場合は、「SGA合計」および「PGA合計」を指定します。自動メモリー管理の場合は、「Oracleで使用するメモリーの合計」を指定します。

    「データベースのサイズ設定」セクションで、「ブロック・サイズ」および「プロセス」の数を指定します。データベース・テンプレート・ページでデータファイルとともにデータベース・テンプレートを選択した場合、ブロック・サイズは編集できません。

    「ホストCPU数」を指定します。指定できる最大CPU数はホストに存在するCPUの数と同じです。

    「キャラクタ・セット」セクションでは、デフォルトのキャラクタ・セットを選択します。デフォルトのキャラクタ・セットはロケールおよびオペレーティング・システムに基づいています。

    各国語キャラクタ・セットを選択します。デフォルトはAL16UTF16です。

    「データベース接続モード」セクションでは、専用サーバー・モードを選択します。共有サーバー・モードについては、共有サーバーの数を指定します。

    「ロック」アイコンをクリックし、構成したフィールドをロックします。これらのフィールドはオペレータ・ロールでは編集できなくなります。

    「次へ」をクリックします。

  21. 追加の構成オプション・ページで、ソフトウェア・ライブラリからカスタム・スクリプトを選択します。データベース・テンプレート・ページで「構造のみ」データベース・テンプレートを選択した場合、データベース・オプションを表示および編集することもできます。「ロック」アイコンをクリックし、フィールドをロックします。「次へ」をクリックします。

  22. スケジュール・ページで、デプロイ用の「デプロイメント・プロシージャ・インスタンス名」およびスケジュールを指定します。プロシージャを即時実行する場合、デフォルトで選択されている「即時」を選択します。プロシージャを後で実行する場合は、「後で」を選択し、タイムゾーン、開始日および開始時刻の詳細を指定します。「次へ」をクリックします。

  23. 確認ページで、デプロイメント・プロシージャに指定した詳細を確認し、詳細に満足した場合は、「終了」をクリックして、設定したスケジュールのとおりデプロイメント・プロシージャを実行します。詳細を変更する場合は、変更するページまで「戻る」を繰り返しクリックします。「保存」をクリックし、将来のデプロイ用としてデプロイメント・プロシージャを保存します。

  24. 「プロシージャ・アクティビティ」ページで、デプロイメント・プロシージャのジョブおよび手順の実行ステータスを確認します。各ステップの「ステータス」リンクをクリックし、各ステップの実行の詳細を表示します。「デバッグ」をクリックしてデバッグのロギング・レベルを設定し、「停止」をクリックしてプロシージャの実行を停止できます。