インストールを開始しないでインストール環境をブートする

自動インストールを開始しないでインストール環境をブートするには、次のいずれかの方法を使用します。クライアントがブートされると、「インストールを開始しないでブートしたあとにインストールを開始する」に示すように、メニューが表示されます。このメニューを使用して、システムを確認するかインストールします。

ネットワーク経由での SPARC クライアントのブート

自動インストールを開始しないで SPARC クライアントをネットワーク経由でブートするには、次のコマンドを使用します。

ok boot net: dhcp

install フラグをブート引数として指定しないでください。

メディアからの SPARC クライアントのブート

インストールを開始しないで SPARC クライアントをメディアからブートするには、次のコマンドを使用します。

ok boot cdrom

install フラグをブート引数として指定しないでください。

ネットワーク経由での x86 クライアントのブート

ネットワーク経由でブートする x86 インストールの場合、次の GRUB メニューが表示されます。

Oracle Solaris 11 11/11 Text Installer and command line
Oracle Solaris 11 11/11 Automated Install

デフォルトのエントリ「テキストインストーラおよびコマンド行」では、イメージはブートされますが、手入力なしの自動インストールは開始されません。

そのエントリのカーネル行に install=true ブートプロパティーが指定されていないことを確認してください。

メディアからの x86 クライアントのブート

メディアから x86 システムをブートしたあと、インストールを開始しない場合は、GRUB メニューを編集して、ブートするエントリのカーネル行から install=true ブートプロパティーを削除します。

一般に、x86 インストールでは、ブート元の GRUB エントリのカーネル行に install=true ブートプロパティーを指定した場合は、インストールが自動的に開始されます。自動インストールを開始せずに x86 ベースのシステムをブートする場合は、GRUB ブートエントリに install=true ブートプロパティーが指定されていないことを確認します。このプロパティーが指定されている場合は、ブートエントリのカーネル行を編集してこのプロパティーを削除します。