その他のリンクタイプの管理

ネットワーク構成とネットワークハードウェア構成が分離されたことによって、その他のリンク構成タイプにも同様の柔軟性が導入されています。たとえば、仮想ローカルエリアネットワーク (VLAN)、リンク集約、および IP トンネルに管理用に選択された名前を割り当て、それらの名前を参照して構成することができます。ネットワーク構成が削除されていなければ、追加のネットワーク再構成も必要ないため、その他の関連タスク (動的再構成 (DR) を実行してハードウェアデバイスを交換するなど) の実行も簡単になります。

次の図は、デバイス、リンクタイプ、および対応するインタフェース間の相互関係を示しています。

注 - この図では、システムで実行される特定の機能に従って、データリンクに video0 や sales2 などの名前が付けられています。図の目的は、柔軟にデータリンクに名前を付けられることを強調することです。ただし、OS で割り当てられたデフォルトの中立的な名前 (net0 など) の使用でも十分であり、推奨されています。

この図には、管理用に選択された名前をネットワーク設定で使用する方法のサンプルも示しています。

net0 リンクには VLAN が構成されています。これらの VLAN には、sales1 や sales2 などのカスタマイズされた名前も割り当てられています。VLAN sales2 の IP インタフェースが plumb され、動作しています。
デバイスインスタンス qfe0 および qfe2 は、ビデオトラフィックの処理に使用されます。したがって、データリンク層の対応するリンクには、subvideo0 および subvideo1 という名前が割り当てられています。これらの 2 つのリンクは、ビデオフィードを処理するために集約されます。リンク集約にも同様に、video0 という独自のカスタマイズされた名前が存在します。
電子メールトラフィックを処理するために、別々のベースとなるハードウェア (e1000g と qfe) に搭載された 2 つのインタフェース (net0 と net1) が IPMP グループ (itops0) としてまとめられています。

注 - IPMP インタフェースはデータリンク層のリンクではありませんが、これらのインタフェースにも、リンクと同様にカスタマイズされた名前を割り当てることができます。IPMP グループの詳細は、第 14 章IPMP の紹介を参照してください。
2 つのインタフェース (VPN 接続用に構成された vpn1 と IP ループバック操作用に構成された lo0) には、ベースとなるデバイスがありません。

この図で示すリンクおよびインタフェースの構成はすべて、ベースとなるハードウェアの構成から独立しています。たとえば、qfe カードが交換されても、ビデオトラフィック用の video0 インタフェースの構成は保持され、あとで交換用の NIC に適用できます。

次の図は、ブリッジ構成を示しています。2 つのインタフェース (net0 と videoagg0) がブリッジ bridge0 として構成されています。一方のインタフェースで受信されたパケットは、他方のインタフェースに転送されます。ブリッジの構成後も、両方のインタフェースを使用して VLAN および IP インタフェースを構成できます。

図 1-3 ネットワークスタックのブリッジ

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	Oracle Solaris 管理: ネットワークインタフェースとネットワーク仮想化 Oracle Solaris 11 Information Library (日本語)