Oracle Tuxedo 11gリリース1 (11.1.1.3.0)
日付: 2011年12月
このドキュメントでは、Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.3.0)のリリース・ノートを示します。次の内容について説明します。
Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.3.0)では、次の新機能と拡張機能が提供されます。
実行時環境を考慮しながらSPINCOUNTを動的にチューニングできるようになります。したがって、XAを使用するシステムで負荷が高い場合に特にパフォーマンスが向上します。管理者が静的な値でSPINCOUNTを構成しなくてもすみます。
詳細は、Oracle Tuxedo/Oracle Exalogicユーザーズ・ガイド、『Oracle Tuxedoリファレンス・ガイド』の「ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセスのリファレンス」を参照してください。
Oracle Tuxedoアプリケーションでは、別のマシン上のプロセスはソケットを使用するブリッジ・プロセスを介して互いに通信します。ブリッジ間の通信は速度がかなり低下することがあります。
この機能ではRMDAを利用することで、別のExalogicマシン上のプロセス同士が直接通信できます。Oracle Tuxedoアプリケーション・プロセスがブリッジ・プロセスのかわりにRDMAを使用すると、全体のパフォーマンスが向上します。
詳細は、Oracle Tuxedo/Oracle Exalogicユーザーズ・ガイドを参照してください。
この機能により、Oracle Tuxedoユーザーは、Oracle Tuxedoコンポーネント間(ドメイン・ゲートウェア、ブリッジ、ワーク・ステーション・クライアントとWSH、JoltクライアントとJSH)で使用するプロトコルをSDPまたは通常のTCPのいずれかに構成し、Exalogicの利点(高帯域幅、低遅延、CPUの低使用率)を活用できます。
詳細は、Oracle Tuxedo/Oracle Exalogicユーザーズ・ガイドおよび『Oracle Tuxedoリファレンス・ガイド』の「ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセスのリファレンス」、「コマンド・リファレンス」、および「ATMI C関数リファレンス」を参照してください。また、Oracle Tuxedoユーザーズ・ガイドの「Oracle Joltの使用」のOracle Joltシステムの構成に関する項も参照してください。
TLOGを格納するために、ファイル・システムのかわりにOracleデータベースを使用できるようになります。ディザスタ・リカバリでは必要に応じて、Oracleデータベースの様々な高可用性機能も活用できます。
詳細は、Oracle Tuxedoユーザーズ・ガイドの「Oracle Tuxedoアプリケーションの設定」のトランザクションの概要に関する項、および『Oracle Tuxedoリファレンス・ガイド』の「ファイル形式、データ記述、MIBおよびシステム・プロセスのリファレンス」と「コマンド・リファレンス」を参照してください。
Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.3.0)へのアップグレードの詳細は、『Oracle Tuxedoシステムのインストール』の Oracle Tuxedoシステムの11gリリース1(11.1.1.3.0)へのアップグレードに関する項を参照してください。
Oracle Tuxedoソフトウェアのコンポーネントは以下のとおりです。
ATMIソフトウェアを使用すると、CまたはCOBOLによってスケーラブルなATMIアプリケーションをビルドできます。このソフトウェアの構成要素は以下のとおりです。
CORBAソフトウェアを使用すると、C++によってスケーラブルなCORBAアプリケーションをビルドできます。このソフトウェアの構成要素は以下のとおりです。
Oracle Joltは、Oracle Tuxedoシステム用のJavaベースのインタフェースです。既存のOracle Tuxedoアプリケーションの機能が拡張されており、イントラネットやインターネットにも対応できます。
Oracle TuxedoとOracle WebLogic Enterprise用のOracle SNMPエージェントは、SNMP (Simple Network Management Protocol)エージェントです。このソフトウェアを使用すると、Oracle TuxedoおよびOracle WebLogic Enterpriseアプリケーションをエンタープライズ管理コンソールから管理できます。
Oracle Tuxedoソフトウェアは、以降の項で示されているプラットフォームで動作します。オラクル社では、それらのプラットフォームが、Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.3.0)製品で開発および本番に使用できることを確認済です。他のプラットフォームでは、カスタマ・サポートを提供できません。オラクル社では業界標準に準拠した方法でOracle Tuxedoソフトウェアを実装しようとしましたが、サード・パーティ製のすべてのデータベースやORB製品などで、その使用を確認することは不可能です。
ソフトウェアの移植と動作確認は、11gリリース1(11.1.1.3.0)の初回リリース後も継続されます。今後の移植と動作確認に関する情報は、「Oracle Tuxedo 11gリリース1(11.1.1.3.0)プラットフォーム・データ・シート」のプラットフォーム・サポート情報を参照してください。
注意: | Oracle Tuxedoサーバー・スレッドに必要なスタック・サイズは少し増加しているため、スタック・オーバーフローの問題が発生した場合は、スレッドのスタック・サイズの調整が必要になる場合があります。 |