高可用ファイルシステムの構成例

Oracle Solaris Cluster ソフトウェアは、ノード障害が発生した場合に、高可用性ファイルシステムを障害が発生したノードから動作しているノードに移動します。

このファイルシステムをホストできる Oracle Solaris Cluster 環境内の各ノードには、mcf ファイルが必要です。ファイルシステム構成プロセス中に、mcf ファイルの各行を、メタデータサーバーの mcf ファイルから Oracle Solaris Cluster 環境内のほかのノードにコピーします。

高可用性ファイルシステムの mcf ファイルを作成する方法

1. ファイルシステムのための ma エントリを追加します。
2. qfs1 ファイルシステムのメタデータを構成するパーティションをリストした mm エントリを追加します。
3. qfs1 ファイルシステムのファイルデータを構成するパーティションをリストした一連の mr、gXXX、または md エントリを追加します。

   scdidadm コマンドを使用して、使用するパーティションを決定できます。

   次のコード例は、raw デバイスを使用する高可用性ファイルシステムのための mcf ファイルエントリを示しています。

   #Equipment            Eq   Eq     Family   Additional
   #Identifier           Ord  Type   Set      Parameters
   #-------------------- ---  ----   ------   ----------
   qfs1                   1   ma    qfs1     on
   /dev/global/dsk/d4s0  11   mm    qfs1
   /dev/global/dsk/d5s0  12   mr    qfs1
   /dev/global/dsk/d6s0  13   mr    qfs1
   /dev/global/dsk/d7s0  14   mr    qfs1

   次のコード例は、Solaris ボリュームマネージャーのメタデバイスを使用する高可用性ファイルシステムのための mcf ファイルエントリを示しています。この例では、使用される Solaris ボリュームマネージャーのメタセットの名前が red であると仮定しています。

   #Equipment            Eq   Eq     Family   Additional
   #Identifier           Ord  Type   Set      Parameters
   #-------------------- ---  ----   ------   ----------
   qfs1                   1   ma    qfs1     on
   /dev/md/red/dsk/d0s0  11   mm    qfs1
   /dev/md/red/dsk/d1s0  12   mr    qfs1

   次のコード例は、VxVm デバイスを使用する高可用性ファイルシステムのための mcf ファイルエントリを示しています。

   #Equipment            Eq   Eq     Family   Additional
   #Identifier           Ord  Type   Set      Parameters
   #-------------------- ---  ----   ------   ----------
   qfs1                   1   ma    qfs1     on
   /dev/vx/dsk/oradg/m1  11   mm    qfs1
   /dev/vx/dsk/oradg/m2  12   mr    qfs1