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Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
Oracle Solaris Cluster プラットフォーム上での共有ファイルシステムの構成例
Oracle Solaris Cluster 環境で共有ファイルシステムの mcf ファイルを作成する方法
次の図は、アーカイブ環境での共有ファイルシステムの構成を示しています。
図 3-1 共有ファイルシステムの構成
この図は、ネットワークに接続された 4 つのホスト titan、tethys、dione、および mimas を示しています。tethys、dione、mimas の各ホストはクライアントであり、titan は現在のメタデータサーバーです。ホスト tethys は、潜在的なメタデータサーバーです。
アーカイブメディアは、titan と tethys にファイバ接続されたネットワーク接続ライブラリおよびテープドライブで構成されています。さらに、現在のメタデータサーバー titan 上にマウントされているファイルシステム内にはアーカイブメディアカタログが存在します。
メタデータは、クライアントとメタデータサーバーの間でネットワークを介してやりとりされます。メタデータサーバーは名前空間へのすべての変更を実行することにより、メタデータの整合性を維持しています。また、メタデータサーバーによって、ロック機能、ブロック割り当て、ブロック割り当て解除も提供されます。
titan と tethys にはいくつかのメタデータディスクが接続されており、潜在的なメタデータサーバーのみがこれらにアクセスできます。titan が使用不可になった場合は、メタデータサーバーを tethys に変更すると、tethys が StorageTek QFS 共有ファイルシステムの一部としてライブラリ、テープドライブ、およびカタログにアクセスできるようになります。データディスクは、4 つのホストすべてにファイバチャネル (FC) 接続で接続されています。
共有ファイルシステムのマウントポイント用に構成されたメタデータディスクパーティションが、潜在的なメタデータサーバーに接続されていることを確認します。また、共有ファイルシステムに対して構成されているデータディスクパーティションが、このファイルシステムの潜在的なメタデータサーバーと、すべてのクライアントホストに接続されていることも確認します。
ホストがマルチパス入出力ドライバをサポートしている場合は、format コマンドの出力に示された個々のデバイスに複数のコントローラが表示されることがあります。これらのコントローラは、実際の装置に対する複数のパスに対応しています。
次のコード例は、titan に対する format コマンドの出力を示しています。コントローラ 2 には 1 台のメタデータディスクがあり、コントローラ 3 には 3 台のデータディスクがあります。
# titan<28>format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c1t0d0 <SUN36G cyl 24620 alt 2 hd 27 sec 107> /pci@8,600000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w2100002037e9c296,0 1. c2t2100002037E2C5DAd0 <SUN36G cyl 24620 alt 2 hd 27 sec 107> /pci@8,600000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w2100002037e9c296,0 2. c2t50020F23000065EEd0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@8,600000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w50020f23000065ee,0 3. c3t50020F2300005D22d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@8,600000/SUNW,qlc@1/fp@0,0/ssd@w50020f2300005d22,0 4. c3t50020F2300006099d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@8,600000/SUNW,qlc@1/fp@0,0/ssd@w50020f2300006099,0 5. c3t50020F230000651Cd0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@8,600000/SUNW,qlc@1/fp@0,0/ssd@w50020f230000651c,0
次のコード例は、tethys に対する format コマンドの出力を示しています。コントローラ 2 には 1 台のメタデータディスクがあり、コントローラ 7 には 4 台のデータディスクがあります。
# tethys<1>format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t1d0 <IBM-DNES-318350Y-SA60 cyl 11112 alt 2 hd 10 sec 320> /pci@1f,4000/scsi@3/sd@1,0 1. c2t2100002037E9C296d0 <SUN36G cyl 24620 alt 2 hd 27 sec 107> /pci@8,600000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w2100002037e9c296,0 2. c2t50020F23000065EEd0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@4/ssd@w50020f23000065ee,0 3. c7t50020F2300005D22d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@5/ssd@w50020f2300005d22,0 4. c7t50020F2300006099d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@5/ssd@w50020f2300006099,0 5. c7t50020F230000651Cd0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@5/ssd@w50020f230000651c,0
このコード例では、次の点に注意してください:
titan のコントローラ 3 上のデータディスクは、tethys のコントローラ 7 上のデータディスクと同じディスクです。これは、デバイス名の最後のコンポーネントである World Wide Name を調べることによって確認できます。titan の番号 3 のディスクの場合、World Wide Name は 50020f2300005d22 です。これは、tethys のコントローラ 7 の 3 番と同じ名前になっています。
titan のメタデータディスクの場合、World Wide Name は 50020F23000065EE であり、これは tethys のコントローラ 2、ターゲット 0 と同じメタデータディスクです。
次のコード例は、mimas に対する format コマンドの出力を示しています。コントローラ 1 には 3 台のデータディスクがあり、メタデータディスクはありません。
mimas<9>format Searching for disks...done AVAILABLE DISK SELECTIONS: 0. c0t0d0 <SUN18G cyl 7506 alt 2 hd 19 sec 248> /pci@1f,4000/scsi@3/sd@0,0 1. c1t50020F2300005D22d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256 > /pci@1f,4000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w50020f2300005d22,0 2. c1t50020F2300006099d0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w50020f2300006099,0 3. c1t50020F230000651Cd0 <SUN-T300-0116 cyl 34901 alt 2 hd 128 sec 256> /pci@1f,4000/SUNW,qlc@4/fp@0,0/ssd@w50020f230000651c,0
これらのコード例に示すように、titan のコントローラ 3 上のデータディスクは mimas のコントローラ 1 上のデータディスクと同じディスクです。これは、デバイス名の最後のコンポーネントである World Wide Name を調べることによって確認できます。
共有ファイルシステムと非共有ファイルシステムの mcf ファイルの違いは、共有ファイルシステムの場合はファイルシステム名の行の「Additional Parameters」フィールド内に shared キーワードが存在することだけです。
注 - ファイルシステムがすでに共有ファイルシステムのメタデータサーバーか、またはいずれかのクライアントホストシステム上で稼働している場合は、共有ファイルシステムに含まれるどのホスト上の既存のファミリセット名または装置番号とも競合しないファミリセット名と装置番号を選択してください。
次のコード例は、共有ファイルシステムで使用するいくつかのディスクを定義している titan の mcf ファイルの一部を示しています。ファイルシステム名の行の Additional Parameters フィールドに、shared キーワードがあります。
# Equipment Eq Eq Family Dev Addl # Identifier Ord Type Set Stat Params ------------ --- ---- ------ ---- ------ sharefs1 10 ma sharefs1 on shared /dev/dsk/c2t50020F23000065EEd0s6 11 mm sharefs1 on /dev/dsk/c3t50020F2300005D22d0s6 12 mr sharefs1 on /dev/dsk/c3t50020F2300006099d0s6 13 mr sharefs1 on /dev/dsk/c3t50020F230000651Cd0s6 14 mr sharefs1 on