SAN-QFS ファイルシステムのマウント解除

ここでは、SANergy ソフトウェアを使用中の SAN-QFS ファイルシステムをマウント解除する方法について説明します。次の手順を、示されている順序で実行してください。

SANergy クライアント上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法

SAN-QFS ファイルシステムをマウント解除する各クライアントホストに対して次の手順を実行します。

1. スーパーユーザー として、クライアントホストにログインします。
2. ソフトウェアからファイルシステムの融合を解除します。

   # unfuse |mount-point

   mount-point には、SANergy クライアントにおけるマウントポイントを指定します。

3. NFS からファイルシステムのマウントを解除します。

   # umount host:/mount-point /local-mount-point

   host には、MDC を指定します。

   mount-point には、MDC 上の Sun QFS ファイルシステムのマウントポイントを指定します。

   local-mount-point には、SANergy クライアントにおけるマウントポイントを指定します。

メタデータコントローラ上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法

1. superuser として、MDC システムにログインします。
2. クライアントホストへの NFS アクセスを無効にします。

   MDC# unshare qfs-file-system-name /mount-point

   qfs-file-system-name には、Sun QFS ファイルシステムの名前 (qfs1 など) を指定します。

   mount-point には、qfs-file-system-name のマウントポイントを指定します。

   unshare コマンドの詳細は、share(1M) のマニュアルページを参照してください。

Sun QFS クライアント上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法

該当する各クライアントホストに対して、次の手順を実行します。

1. Sun QFS クライアントホストにログインし、スーパーユーザーになります。
2. ファイルシステムをマウント解除します。

   次に例を示します。

   # umount /qfs1

Sun QFS サーバー上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法

1. Sun QFS ファイルシステムが存在するホストシステムにログインし、スーパーユーザーになります。
2. ファイルシステムをマウント解除します。

トラブルシューティング: SANergy ファイルホールドを含む SAN-QFS ファイルシステムのマウント解除

SANergy ソフトウェアは、Sun QFS ファイルを高速アクセスのために一時的に予約するために、それらのファイルに対してホールドを発行します。ホールドが有効な状態で SANergy に障害が発生した場合は、SAN-QFS ファイルシステムをマウント解除できません。SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除できない場合は、/var/adm/messages ファイルを調べ、未処理の SANergy ホールドを示すコンソール表示を探します。

可能な場合は常に、SANergy ファイル共有機能で、そのホールドをクリーンアップできるようにします。緊急時や、SANergy ファイル共有のシステム障害の場合は、次の手順を使用してリブートを回避します。

SANergy ファイルホールドが存在する状態でファイルシステムのマウントを解除する方法

1. unshare コマンドを使用して NFS アクセスを無効にします。
2. samunhold コマンドを使用して、SANergy ファイルシステムのホールドを解放します。

   このコマンドの詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「samunhold(1M)」を参照してください。

3. umount コマンドを使用して、ファイルシステムのマウントを解除します。