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Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
11. SANergy での QFS ファイルシステムの使用 (SAN-QFS)
異機種システム混在環境における SAN-QFS ファイルシステムの使用
SAN-QFS 共有ファイルシステムと Sun QFS 共有ファイルシステムの比較
SANergy クライアント上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法
メタデータコントローラ上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法
Sun QFS クライアント上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法
Sun QFS サーバー上で SAN-QFS ファイルシステムのマウントを解除する方法
トラブルシューティング: SANergy ファイルホールドを含む SAN-QFS ファイルシステムのマウント解除
SANergy ファイルホールドが存在する状態でファイルシステムのマウントを解除する方法
ここでは、SAN-QFS ファイルシステムを使用可能にする方法について説明します。次の手順を、示されている順序で実行してください。
SAN-QFS ファイルシステムを使用可能にする場合は、次の留意事項を念頭に置き、これに従って計画を立ててください。
SAN-QFS ファイルシステムでの使用を前提に構成したディスクは、ボリュームマネージャーでは制御できません。
SAN-QFS 環境で有効にするか、または再配置する Sun QFS メタデータサーバーのために、新しいメタデータサーバーシステムを SANergy メタデータコントローラとして構成する必要があります。
SAN-QFS ファイルシステムはセグメント化したファイルを認識しません。SAN-QFS 環境内でセグメント化ファイルが使用されていると、予期しない動作が発生する場合があります。
Sun QFS の mcf ファイルで ms または md デバイスとして分類されているデバイスは、SAN-QFS ファイルシステムではサポートされません。
注 - このマニュアルは、Solaris 以外のクライアントを SANergy ソフトウェアと NFS ソフトウェアのホストにしてファイルシステム共有を行う構成を想定しているため、説明および事例がその想定に準じたものとなっています。Solaris 以外のクライアントを NFS ソフトウェアのホストにするのではなく、Samba ソフトウェアのホストにする場合は、Samba のマニュアルを参照してください。
SAN-QFS ファイルシステムの使用環境では、SANergy メタデータコントローラ (MDC) としての機能を割り当てるホストシステムを 1 台選択しますが、このシステムは、Sun QFS ファイルシステムが存在するホストシステムです。
詳細は、SANergy のマニュアルを参照してください。
# pkginfo -l SANergy
mount コマンドを使用して、マウントを確認するか、またはファイルシステムをマウントします。
MDC# share -F nfs -d qfs-file-system-name /mount-point
qfs-file-system-name には、Sun QFS ファイルシステムの名前 (qfs1 など) を指定します。share コマンドの詳細は、share(1M) または share_nfs(1M) のマニュアルページを参照してください。
mount-point には、qfs-file-system-name のマウントポイントを指定します。
/etc/init.d/sanergy ファイル内に SANERGY_SMBPATH 環境変数を追加し、それが Samba 構成ファイルの場所を指すようにします。たとえば、Samba 構成ファイルの名前が /etc/swf/smb.conf である場合は、/etc/init.d/sanergy ファイルの先頭に次の行を追加します:
SANERGY_SMBPATH=/etc/sfw/smb.confexport SANERGY_SMBPATH
このアクセスを起動時に自動的に有効にする場合は、この操作を実行してください。
MDC で SAN-QFS ファイルシステムを有効にすると、クライアントホストでも有効にできるようになります。SAN-QFS ファイルシステムは、IRIX、Microsoft Windows、AIX、Linux の各ホストなどいくつかのクライアントホストをサポートしています。サポートされている特定のクライアントについては、ご購入先にお問い合わせください。
どのクライアントもそれぞれ異なる動作特性を有しています。ここでは、一般的な条件を前提として、クライアントで SAN-QFS ファイルシステムを有効にする操作について説明します。使用クライアントの具体的な事柄については、当該クライアントに付属のマニュアルを参照してください。
たとえば、Oracle Solaris OS 上では、次のように各クライアント上の /etc/vfstab ファイルを編集し、Sun QFS ファイルシステムの名前を追加します:
server:/qfs1 - /qfs1 nfs - yes noac,hard,intr,timeo=1000
別のオペレーティングシステムプラットフォームでは、システムデフォルト表の常駐先が /etc/vfstab 以外のファイルになっている場合があります。Linux システムであれば、システムデフォルト表の常駐ファイルは /etc/fstab です。
/etc/vfstab ファイルの編集の詳細は、『Sun QFS および Sun Storage Archive Manager 5.3 インストールガイド』を参照してください。NFS クライアントの必須または推奨マウントオプションについては、SANergy のマニュアルを参照してください。
クライアントホストでファイルシステムを有効にすると、そのクライアントに SANergy ソフトウェアをインストールできます。ここでは、一般的な条件の下で SANergy をインストールする手順について説明します。
詳細は、SANergy のマニュアルを参照してください。
次に例を示します。
# mount host:/mount-point /local-mount-point
host には、MDC を指定します。
mount-point には、MDC 上の Sun QFS ファイルシステムのマウントポイントを指定します。
local-mount-point には、SANergy クライアントにおけるマウントポイントを指定します。
# fuse |mount-point
mount-point には、SANergy クライアントにおけるマウントポイントを指定します。