アーカイブ動作の計画

アーカイバは、archiver.cmd ファイル内の情報を使用してストレージ管理操作を自動化します。このファイルを作成する前に、次の一般的なガイドラインを確認してください。

• アーカイブログを保存する アーカイブログは、SAM ソフトウェアが利用できない場合でもデータを回復するために不可欠です。これらのログは、障害が発生した場合に備えて安全な場所に保管してください。

• ボリューム範囲を示す正規表現を使用する システムが多くの異なるボリュームにファイルを格納できるようにします。ボリューム範囲により、システムを連続して実行できます。特定のボリューム名を使用すると、アーカイブセットコピーによってボリュームがすぐにいっぱいになり、メディアを交換するときに、作業に手間がかかります。

• 最適なアーカイブ間隔を設定する アーカイブ間隔は、ファイルシステムのスキャン間の時間です。ファイルの作成と変更の頻度、および変更されたコピーをすべて保存しておくかどうか、という点に基づいて、アーカイブ間隔を設定してください。アーカイブ間隔が短すぎると、アーカイバがほとんど連続してスキャンし続けることになります。

• 使用しているファイルシステムの数を考慮する複数のファイルシステムを使用すると、単一のファイルシステムの場合に比べてアーカイバのパフォーマンスが向上します。単一のファイルシステムより、複数のファイルシステムの方が短時間でスキャンできます。

• ディレクトリ構造を使用してファイルシステム内のファイルを整理する 最大限のパフォーマンスを得るために、1 つのディレクトリに 10,000 個を超えるファイルを入れないでください。

• ファイルのコピーを常に少なくとも 2 つの別個のボリューム上に 2 つ作成する 1 つのメディアタイプにデータを置いておくと、メディアに物理的な問題が発生した場合に、データが危険にさらされます。

• メタデータ (ディレクトリ構造やファイル名など) をバックアップする 定期的に samfsdump を使用してください。メタデータは、ファイルシステムと同じ名前のアーカイブセットに格納されます。これは、障害発生時にファイルを回復するときにも有効な情報です。アーカイバでメタデータをバックアップしない場合は、archiver.cmd ファイルに archivemeta=off を設定し、cron ファイルで samfsdump コマンドの実行をスケジュールします。

これらのガイドラインにより、ファイルシステムとアーカイバのパフォーマンスが向上し、可能なもっとも安全な方法でデータを格納できるようになります。