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Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語) |
環境に含める各ネットワーク接続ライブラリのパラメータファイルを作成する必要があります。
パラメータファイルはどのディレクトリに書き込むこともできますが、もっとも一般的な場所は /etc/opt/SUNWsamfs です。
注 - mcf ファイルを作成したときに、パラメータファイルへのフルパス名を含めました。mcf ファイルが、作成するパラメータファイルの正しい場所を指していることを確認してください。
たとえば、Sony ネットワーク接続ライブラリの場合は、ファイルに sonyparams という名前を付けます。
特定のライブラリタイプ用に含める必要のあるパラメータエントリについての詳細は、この章の各セクションを参照してください。
SAM-QFS システムを StorageTek ACSLS 接続自動ライブラリと相互運用する方法は、多くの点で直接接続自動ライブラリと相互運用する方法に非常によく似ています。ただし、StorageTek ACSLS 接続自動ライブラリの場合には、直接接続自動ライブラリでは不要な手順を、インストール時と構成時に行う必要があります。
StorageTek ACSLS ソフトウェアパッケージが自動ライブラリを制御します。デーモンソフトウェアは、ACSAPI インタフェースを通して StorageTek 自動ライブラリを制御します。
注 - SAM-QFS Manager は、ACSLS ネットワーク接続ライブラリの自動検出と構成をサポートします。SAM-QFS Manager のライブラリを構成する前に、パラメータファイルを構成する必要はありません。詳細は、SAM-QFS Manager のオンラインヘルプを参照してください。
始める前に、次のことが当てはまることと、StorageTek ACSLS 接続自動ライブラリを SAM-QFS 環境に含める準備が整っていることを確認します。
StorageTek ACSLS 自動ライブラリが動作可能である。
StorageTek ACSLS ソフトウェアパッケージがインストールされ、動作している。
空のパラメータファイルを作成する方法を示す手順については、「ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルを作成する方法」を参照してください。
StorageTek パラメータファイルにパラメータエントリのリストを入力します。
次の表で、使用するキーワードを示します。
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次の例は、StorageTek ACSLS 接続自動ライブラリのパラメータファイルを示しています。
# # This is file: /etc/opt/SUNWsamfs/stk50 # hostname = baggins portnum = 50014 access = some_user # No white space allowed in user_id ssi_inet_port = 0 csi_hostport = 0 capid = (acs=0, lsm=1, cap=0) /dev/rmt/0cbn = (acs=0, lsm=1, panel=0, drive=1) shared /dev/rmt/1cbn = (acs=0, lsm=1, panel=0, drive=2)
注 - 『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の「Oracle Solaris OS プラットフォーム上での共有ファイルシステムの構成例」で、StorageTek ACSLS 接続自動ライブラリのパラメータファイルの例を示しています。サンプルの mcf ファイルは、/etc/opt/SUNWsamfs ディレクトリのファイル stk50 を指しています。
ADIC/Grau 自動ライブラリは、grauaci インタフェースを通して SAM-QFS 環境で稼働します。このインタフェースは、ADIC/Grau 提供の DAS/ACI 3.12 インタフェースを使用します。DAS/ACI インタフェースの詳細については、ADIC/Grau のドキュメントを参照してください。
注 - ADIC/Grau ネットワーク接続ライブラリは、x64 ハードウェアプラットフォーム上の SAM-QFS ソフトウェアではサポートされません。
始める前に、次のことが当てはまることと、ADIC/Grau 自動ライブラリを SAM-QFS 環境に含める準備が整っていることを確認します。
ADIC/Grau 自動ライブラリが動作可能である
ADIC/Grau ライブラリが Distributed AML Server (DAS) 上で動作中である。
このクライアントの DAS 構成ファイルで、avc (avoid volume contention) と dismount の両方のパラメータが true に設定されている
空のパラメータファイルを作成する方法を示す手順については、「ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルを作成する方法」を参照してください。
ADIC/Grau パラメータファイルにパラメータエントリのリストを入力します。
パラメータは、keyword=value のような名前-値ペアとして指定します。さまざまなパラメータが、ADIC/Grau 自動ライブラリ、ライブラリと関連付けられているドライブ、およびサーバー名を識別します。すべてのパラメータエントリで大文字と小文字が区別されるため、DAS 構成ファイルおよび mcf ファイルで指定されているとおりに入力します。
次の表は、ADIC/Grau パラメータファイルに指定する必要のあるパラメータを示しています。
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コメントは行のどの場所にも入力でき、先頭にハッシュ記号 (#) を付ける必要があります。システムは、ハッシュ記号から右の文字を無視します。
ADIC/Grau ライブラリにさまざまなメディアタイプが含まれている場合は、メディアタイプごとにメディアチェンジャーが存在します。DAS 構成ファイル、一意ライブラリカタログ、および一意パラメータファイルで、各メディアチェンジャーに対して一意のクライアント名が定義されます。
次のサンプルの ADIC/Grau パラメータファイルは、DLT テープをサポートする ADIC/Grau 自動ライブラリ 1 つと、Hewlett-Packard 社の光学式ドライブをサポートする ADIC/Grau 自動ライブラリ 1 つを定義しています。
# This is file: /etc/opt/SUNWsamfs/grau50 # client = DASclient server = DAS-server # # the name "drive1" is from the DAS configuration file # acidrive drive1 = /dev/rmt/0cbn # # the name "drive2" is from the DAS configuration file # acidrive drive2 = /dev/rmt/1cbn
注 - 『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の「Oracle Solaris OS プラットフォーム上での共有ファイルシステムの構成例」で、ADIC/Grau ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの例を示しています。サンプルの mcf は、/etc/opt/SUNWsamfs ディレクトリの grau50 ファイルを指しています。
/var/opt/SUNWsamfs/.grau ディレクトリには、トラブルシューティングに役立つ診断情報が含まれています。
システムは、graulog- eq という名前のファイルをこのディレクトリに作成し、ここで eq は、mcf ファイルに定義されている装置番号です。詳細は、『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「grauaci(7)」および『Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Reference Manual』の「mcf(4)」を参照してください。
IBM 3494 自動テープライブラリは、IBM lmcpd デーモンパッケージの支援を受けて、SAM-QFS 環境で稼働します。IBM lmcpd デーモンパッケージは、IBM から入手できます。
注 - IBM 3494 ネットワーク接続ライブラリは、x64 ハードウェアプラットフォーム上の SAM-QFS ソフトウェアではサポートされません。
始める前に、次のことが当てはまることと、IBM 3494 自動ライブラリを SAM-QFS 環境に含める準備が整っていることを確認します。
IBM 3494 自動ライブラリが動作可能である。
IBM lmcpd デーモンパッケージがインストールされ、動作している。
/etc/ibmatl.conf ファイルが構成され、動作している。
IBM 3494 自動ライブラリは、単一の物理ライブラリとして、または複数の論理ライブラリとして使用できます。このライブラリを複数の論理ライブラリに分割する場合は、各論理ライブラリのパラメータファイルを作成します。
空のパラメータファイルを作成する方法を示す手順については、「ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルを作成する方法」を参照してください。
IBM 3494 パラメータファイルにパラメータエントリ (keyword = value および pathname = value) のリストを入力します。
すべての引数で大文字と小文字が区別されます。次の表で、パラメータを指定する方法を示します。
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コメントは行のどの場所にも入力でき、先頭にハッシュ記号 (#) を付ける必要があります。システムは、ハッシュ記号から右の文字を無視します。
次のサンプルの /etc/ibmatl.conf ファイルは、IBM 提供の mtlib ユーティリティーから入手した情報を使用します。
# # This is file: /etc/ibmatl.conf # Set this file up according the documentation supplied by IBM. 3493a 198.174.196.50 test1
lmcpd デーモンの起動後、IBM のmtlib ユーティリティーを使用してデバイス番号を入手します。次の例は、mtlib からの出力を示しています。
# mtlib -l 3493a -D 0, 00145340 003590B1A00 1, 00145350 003590B1A01
次は、IBM 3494 ライブラリのサンプルパラメータファイルです。
# # This is file: /etc/opt/SUNWsamfs/ibm50 # name = 3493a # From /etc/ibmatl.conf /dev/rmt/1bn = 00145340 # From mtlib output /dev/rmt/2bn = 00145350 # From mtlib output access=private category = 5
注 - 『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の「Oracle Solaris OS プラットフォーム上での共有ファイルシステムの構成例」で、IBM 3494 ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの例を示しています。サンプルの mcf ファイルは、/etc/opt/SUNWsamfs ディレクトリのファイル ibm50 を指しています。
Sony ネットワーク接続自動ライブラリは、DZC-8000S Application Interface Library パッケージを通して SAM-QFS 環境で稼働します。このソフトウェアは、PetaSite Controller (PSC) にとってのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) です。DZC-8000S インタフェースの詳細については、ソニー社から入手可能な『Sony PetaSite Application Interface Library DZC-8000S』を参照してください。
注 - Sony ネットワーク接続ライブラリは、x64 ハードウェアプラットフォーム上の SAM-QFS ソフトウェアではサポートされません。
始める前に、次のことが当てはまることと、Sony ネットワーク接続自動ライブラリを SAM-QFS 環境に含める準備が整っていることを確認します。
Sony ネットワーク接続自動ライブラリが動作可能である。
Sony PSC 構成ファイルがインストールされ、動作している。
Sony パラメータファイルにパラメータエントリのリストを入力します。
空のパラメータファイルを作成する方法を示す手順については、「ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルを作成する方法」を参照してください。
さまざまなパラメータが、Sony 自動ライブラリ、ライブラリと関連付けられているドライブ、およびホスト名を識別します。すべてのパラメータと値のエントリで大文字と小文字が区別されるため、構成ファイルおよび mcf ファイルで指定されているとおりに入力します。
注 - この項目に示す情報は、Sony DZC-8000S インタフェースを通してネットワークに接続される Sony 自動ライブラリだけを対象としています。Sony 直接接続の B9 および B35 自動ライブラリ、または Sony 直接接続の 8400 PetaSite 自動ライブラリには、パラメータファイルは必要ありません。
次の表で、Sony パラメータファイルに指定する必要のあるパラメータを示します。すべてのパラメータが必須です。
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コメントは行のどの場所にも入力できますが、先頭にハッシュ記号 (#) を付ける必要があります。システムは、ハッシュ記号から右の文字を無視します。
次の例は、Sony ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルを示しています。
# # This is file: /etc/opt/SUNWsamfs/sonyfile # # The userid identifies the user during initialization of # the PetaSite library functions # userid = 65533 # # europa is the hostname for the server running # the DZC-8000S server code. # server = europa # # The bin numbers 1001 and 1002 are from the PSC # configuration file. # sonydrive 1001 = /dev/rmt/1cbn sonydrive 1002 = /dev/rmt/2cbn
注 - 『Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド』の「Oracle Solaris OS プラットフォーム上での共有ファイルシステムの構成例」で、Sony ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの例を示しています。サンプルの mcf ファイルは、/etc/opt/SUNWsamfs ディレクトリのファイル sonyfile を指しています。
通常、ホストシステムの mcf ファイルの宣言に従って、SAM-QFS プロセスは排他的にライブラリのドライブを制御します。ただし多くの場合、ドライブは、SAM-QFS プロセスの独立したコピーで使用される個別の mcf ファイルで定義されます。プロセスがドライブを使用していない場合、ドライブはアイドル状態のままとなります。
共有ドライブ機能により、2 つ以上の mcf ファイルで同じドライブを定義できるので、複数の SAM-QFS プロセスがドライブを利用できます。ただし、複数のプロセスで媒体を共有することはできません。各 SAM-QFS プロセスで、独自の VSN セットを維持する必要があります。
共有ドライブ機能は、SAM-QFS 環境内の複数のホストシステムに 1 つのライブラリが接続されている場合などに便利です。SAM-QFS プロセスがドライブの使用を調整し、ライブラリ内のドライブを最大限に活用します。
複数のホストシステムの複数の SAM-QFS プロセス間で 1 つまたはすべてのメディアドライブを共有するように、ネットワーク接続ライブラリを構成できます。StorageTek ACSLS 接続ライブラリはすべて、SAM-QFS 環境の共有ドライブをサポートしています。
1 つまたは複数の共有ドライブを実装するには、共有するドライブごとに、パラメータファイルで shared キーワードを指定します。shared キーワードの位置は、各メーカーのライブラリごとに異なります。詳細については、ベンダー固有のセクションを参照してください。
注 - デフォルトの場合、共有ドライブ内のカートリッジは、60 秒間のアイドル状態のあとにロード解除されます。この時間値を変更するには、defaults.conf ファイルの shared_unload 値を新しい値 (秒数) に変更します。