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Sun Server X3-2L (旧 Sun Fire X4270 M3) プロダクトノート、Version 1.5

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更新: 2016 年 10 月
 
 

GRUB ブートローダーがシステム内の最初の 8 台のハードドライブからしかブートできない (15788976、以前は CR 7165568)

一部のバージョンの GRUB ブートローダーは、システム内の最初の 8 台のハードドライブからしかブートできません。オペレーティングシステム (OS) とブートローダーを、オプション ROM が有効になっているホストバスアダプタ (HBA) に接続されているドライブリスト内の 9 番目以降のドライブにインストールできます。ただし、OS のインストール後にシステムをリブートすると、GRUB ブートローダーは GRUB プロンプトでハングアップし、ディスクドライブから OS をロードするためにディスク I/O 操作を実行しません。

影響を受けるソフトウェア:

  • Unified Extensible Firmware Interface (UEFI) BIOS またはレガシー (非 UEFI) BIOS を使用する Oracle Linux 6.1

  • UEFI BIOS またはレガシー BIOS を使用する Red Hat Enterprise Linux (RHEL 6.1)

  • レガシー BIOS を使用する SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 11 SP1/SP2

  • レガシー BIOS を使用する Oracle Linux 5.7 および 5.8

  • レガシー BIOS を使用する RHEL 5.7 および 5.8

  • レガシー BIOS を使用する Oracle VM 3.0 および 3.1

  • リリース 1.0、1.1、1.2、1.3、1.4.4、および 1.5

回避方法:

オペレーティングシステムと BIOS 構成に応じて、次のいずれかの解決方法を選択します。

  • 解決方法 1 (すべてのオペレーティングシステムおよびレガシー BIOS または UEFI BIOS 構成のサポート):

    1. ディスクドライブを再配列して、オペレーティングシステムとブートローダーをシステム内の最初の 8 台のディスクドライブのうち 1 つに再インストールします。この方法では、BIOS 設定ユーティリティーを開始して、システムブートに使用されていないディスクドライブに接続されている HBA のオプション ROM を無効にする必要があることがあります。

      BIOS 設定ユーティリティーの開始と HBA のオプション ROM 設定の変更については、『Sun Server X3-2L 管理ガイド』で「オプション ROM 設定の構成」を参照してください。

  • 解決方法 2 (レガシー BIOS 構成での Oracle Linux 6.1 および RHEL 6.1 のサポート):

    この手順では、OS の GRUB RPM を更新するプロセス、およびレスキュー環境からディスクドライブの MBR に GRUB を再インストールするプロセスの詳細を示します。レスキュー環境からの GRUB MBR ブートコードの更新に関する詳細は、https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Installation_Guide/ap-rescuemode.html#Rescue_Mode-x86 を参照してください。

    始める前に、Oracle Linux 6.2 または RHEL 6.2 インストールメディアを入手する必要があります。

    1. 必要に応じて、Oracle Linux 6.2 または RHEL 6.2 インストールブートメディアからシステムをブートします。

    2. インストールプロンプトで、linux rescue と入力してレスキュー環境を開始します。

    3. インストールメディア用のディレクトリを作成します。

      mkdir /mnt/cd

    4. インストールメディアをマウントします。

      mount -o ro /dev/sr0 /mnt/cd

      cp /mnt/cd/Packages/grub-0.97-75*rpm /mnt/sysimage

    5. ルートパーティションでルート環境の変更を開始します。

      chroot /mnt/sysimage

      yum localupdate /grub-0.97-75*rpm || rpm -Uvh /grub-0.97-75*rpm

    6. GRUB ブートローダーを再インストールします。

      /sbin/grub-install bootpart

      ここでは、bootpart はブートパーティション (通常は /dev/sda) です。

    7. /boot/grub/grub.conf ファイルを確認します。GRUB が追加のオペレーティングシステムを制御するには、追加のエントリが必要な場合があります。

    8. システムをリブートします。

      reset /System

  • 解決方法 3 (UEFI BIOS 構成での Oracle Linux 6.1 および RHEL 6.1 のサポート):

    この手順では、レスキュー環境から GRUB RPM を最新バージョンに更新することで grub.efi バイナリを更新するプロセスの詳細を示します。レスキュー環境からの GRUB RPM の更新に関する詳細は、https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/6/html/Installation_Guide/ap-rescuemode.html#Rescue_Mode-x86 を参照してください。

    始める前に、Oracle Linux 6.2 または RHEL 6.2 インストールメディアを入手する必要があります。

    1. 必要に応じて、Oracle Linux 6.2 または RHEL 6.2 インストールブートメディアからシステムをブートします。

    2. UEFI ブートローダーメニューで、レスキューを選択してレスキュー環境を開始します。

    3. インストールメディア用のディレクトリを作成します。

      mkdir /mnt/cd

    4. インストールメディアをマウントします。

      mount -o ro /dev/sr0 /mnt/cd

      cp /mnt/cd/Packages/grub-0.97-75*rpm /mnt/sysimage

    5. ルートパーティションでルート環境の変更を開始します。

      chroot /mnt/sysimage

      yum localupdate /grub-0.97-75*rpm || rpm -Uvh /grub-0.97-75*rpm

    6. ルート環境を終了します。

      chroot env

    7. レスキューモードを終了します。

    8. システムをリブートします。

      reset /System