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Trusted Extensions 開発者ガイド Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
1. Trusted Extensions API およびセキュリティーポリシー
Trusted X Window System のセキュリティー属性
Trusted X Window System のセキュリティーポリシー
Trusted Extensions X Window System API
Trusted X Window System インタフェースの使用
X ウィンドウサーバーワークステーションの所有者 ID の取得
9. Solaris Trusted Extensions ラベル API のための試験的な Java バインディング
Trusted Extensions で構成されたシステムでは、共通デスクトップ環境 (CDE) の拡張バージョンである Trusted Extensions CDE (CDE) を使用します。Trusted Extensions CDE (CDE) では Trusted Extensions X Window System を使用します。Trusted Extensions X Window System には、必須アクセス制御 (MAC)、任意アクセス制御 (DAC)、および特権の使用をサポートするためのプロトコル拡張が含まれています。
データ転送セッションは「多インスタンス化」されます。つまり、さまざまなラベルとユーザー ID でインスタンス化されるということです。多インスタンス化は、ある機密ラベルまたはユーザー ID の非特権クライアントのデータが、別の機密ラベルまたはユーザー ID の別のクライアントに転送されないようにします。そのような転送は、Trusted X Window System の DAC ポリシー、および同位書き込みと下位読み取りの MAC ポリシーに違反する可能性があります。
Trusted Extensions X Window System API を使用すると、セキュリティー関連の属性情報の取得と設定を行えます。これらの API では、フォントリストおよび幅を使用してスタイルをテキスト文字列出力に適用することで、ラベルを文字列に変換することもできます。たとえば、14 ポイント、ボールドの Helvetica フォントなどです。これらのインタフェースは通常、Motif ウィジェット、Xt イントリンシクス、Xlib、および CDE インタフェースで作成された管理アプリケーションによって呼び出されます。
セキュリティー関連情報の取得 – これらのインタフェースは、X プロトコルリクエストが出される Xlib レベルで動作します。Xlib インタフェースは、入力パラメータ値のデータ取得に使用します。
ラベルから文字列への変換 – これらのインタフェースは Motif レベルで機能します。入力パラメータは、ラベル、テキスト文字列出力の体裁を指定するフォントリスト、および希望する幅です。指定したスタイルと幅の複合文字列が返されます。
これらのルーチンの宣言については、「Trusted Extensions X Window System API」を参照してください。