特権操作と Trusted X Window System

ユーザーの介入なしでウィンドウ、プロパティー、またはアトム名にアクセスするライブラリルーチンには、MAC と DAC が必要です。フレームバッファーグラフィックコンテキスト、フォント、およびカーソルにアクセスするライブラリルーチンには任意アクセスが必要であり、特別なタスクを実行する場合はさらに追加の特権が必要となることもあります。

オブジェクトへのアクセスが拒否される場合は、クライアントの実効セットに win_dac_read、win_dac_write、win_mac_read、win_mac_write 特権が 1 つ以上含まれていることが必要な場合があります。これらの特権を有効または無効にするには、TrustedExtensionsPolicy ファイルを参照してください。

このリストは、次のタスクの実行に必要な特権を示しています。

• ウィンドウリソースの構成と破棄 – クライアントプロセスで、X ウィンドウサーバーによって永続的に保持されるウィンドウまたはプロパティーを構成または破棄するには、その実効セットに win_config 特権が含まれている必要があります。スクリーンセーバーのタイムアウトはこのようなリソースの例です。

• ウィンドウ入力デバイスの使用 – クライアントプロセスでキーボードおよびポインタ制御の取得と設定、またはポインタボタンのマッピングおよびキーマッピングの変更を行うには、その実効セットに win_devices 特権が含まれている必要があります。

• ダイレクトグラフィックスアクセスの使用 – クライアントプロセスでダイレクトグラフィックスアクセス (DGA) X プロトコル拡張を使用するには、その実効セットに win_dga 特権が含まれている必要があります。

• ウィンドウラベルのダウングレード – クライアントプロセスで、ウィンドウ、ピックスマップ、またはプロパティーの機密ラベルを既存のラベルより優位ではない新しいラベルに変更するには、その実効セットに win_downgrade_sl 特権が含まれている必要があります。

• ウィンドウラベルのアップグレード – クライアントプロセスで、ウィンドウ、ピックスマップ、またはプロパティーの機密ラベルを既存のラベルより優位な新しいラベルに変更するには、その実効セットに win_upgrade_sl 特権が含まれている必要があります。

• ウィンドウのフォントパスの設定 – クライアントプロセスでフォントパスを変更するには、その実効セットに win_fontpath 特権が含まれている必要があります。