次の各項で、Oracle Tuxedoのインストール後に実行するタスクを説明します。
Oracle Tuxedo Message Queueソフトウェアが正しくインストールされていることを確認する方法の1つは、インストール時に提供される1つまたは複数のサンプル・アプリケーションを実行してみることです。simpappアプリケーションは、非分散アプリケーション、つまり1台のマシン上で動作します。Oracle Tuxedo Message Queueソフトウェアをインストールしたら、すぐに起動して動作できるように設計されています。
simpqapp
サンプルは、キュー・サービスを提供するキュー・サーバーTuxMsgQと、3つのクライアントenqclt、deqcltおよびfilterで構成されます。
enqclt
クライアントは、QSPACE.QUEUE1
キューにアタッチし、QSPACE.QUEUE2
キューに1つのメッセージをエンキューします。
deqclt
クライアントは、QSPACE.QUEUE2
キューにアタッチし、enqclt
クライアントからメッセージをデキューします。
filterクライアントの例は、キューからメッセージをデキューする際の単純なフィルタおよび複雑なフィルタの使い方を示しています。
QSPACEはキュー・スペース名で、キュー・サーバーTuxMsgQによってサービスとして通知されます。QUEUE1およびQUEUE2は、キュー・スペースQSPACE内のキューです。
UNIXシステムでは、$TUXDIR/samples/OTMQ/simpqapp
ディレクトリにあります。
注意: | サンプルは、Tuxedo Message Queueのインストール時に、インストールすることを選択しないとインストールされません。次の項で説明する手順は、simpqapp のディレクトリにあるREADME.txt ファイルにも記述されています。 |
UNIXシステムで、サンプルを構成して実行するには、次の手順を行います。
samples/OTMQ/simpqapp/setenv.sh
の環境変数のIPCKEY
またはQIPCKEY
を変更します。 cd $TUXDIR/samples/OTMQ/simpqapp
このコマンドはスクリプトで、クライアントをビルドし、QUEUEおよびトランザクション・ログを作成し、アプリケーションを起動し、クライアントを実行し、そしてすべてを削除します。一度このスクリプトの実行に成功していれば、スクリプトを使わず、それぞれのコマンドを個別に実行する際の指針となります。スクリプトからエラーが報告されなければ、成功です。
Oracle Tuxedo12c リリース1 (12.1.1)、11.0、10.0、9.1、9.0、8.1または8.0をアンインストールする場合、関連付けられているOracleホーム・ディレクトリが削除されるのではなく、インストーラ・プログラムによってインストールされたすべてのOracle Tuxedoコンポーネントが削除されます。また、次のいずれにも該当しない場合は、関連付けられている製品ディレクトリも削除されます。
Oracle Tuxedo 12c リリース1 (12.1.1)をアンインストールするには、表5-1の該当するプラットフォームの手順を実行します。Oracle Tuxedo 9.1または10.0をアンインストールする場合は、表5-1の「Tuxedo 12c リリース1 (12.1.1)」を「Tuxedo 9.1または10.0」に置き換えてください。
Oracle Tuxedoがすでにインストールされているシステム上でOracle Tuxedoのインストール・プログラムを起動すると、インストール・プログラムは既存のOracle Tuxedoホーム・ディレクトリを検出し、次の処理を行うかどうかをたずねてきます。
表5-2に、再インストール画面を示します。
インストール・プログラムを終了し、以前のインストール内容をアンインストールします。「Oracle Tuxedo Message Queueのアンインストール」で説明したようにアンインストール・プログラムを起動でき、以下の項で説明するようにソフトウェアを再インストールできます。
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