GUIモード・インストールを使用したOTMQのインストール

次の項では、グラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)モードを使用してWindowsおよびUNIXシステムにOracle Tuxedo Message Queue (OTMQ)をインストールする方法について説明します。

GUIモード・インストールとは

グラフィカル・ユーザー・インタフェース・モード・インストールとは、Oracleインストール・プログラムをグラフィック形式で実行する方法のことです。これはUNIXシステムで実行できます。

GUIモード・インストールを実行する場合は、ソフトウェアをインストールするマシンに接続されているコンソールがJavaベースのGUIをサポートしている必要があります。JavaベースGUIは、すべてのUNIXのコンソールでサポートされているわけではありません。

Windowsシステム上でのGUIモード・インストールの開始

Windowsシステム上でGUIモードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。

ディスク容量の要件については、「Oracle Tuxedo Message Queue 12c (12.1.1)プラットフォーム・データ・シート」を参照してください。重要なディスク領域の割当て情報については、Oracle Tuxedoインストレーション・ガイドの「ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割当て」を参照してください。

UNIXシステム上でのGUIモード・インストールの開始

UNIXシステム上でGUIモードのインストール・プロセスを開始するには、次の手順に従います。

「OTMQ 12cリリース1 (12.1.1)プラットフォーム・データ・シート」に記載されているハードウェアおよびソフトウェア要件を満たすUNIXシステムを選びます。
Oracle Tuxedo Message Queue管理者としてUNIXシステムにログインします。
Oracle Tuxedo Message Queueのインストールに必要な空き容量があることを確認します。

ディスク容量の要件については、「OTMQ 12cリリース1 (12.1.1)プラットフォーム・データ・シート」を参照してください。重要なディスク領域の割当て情報については、「ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割当て」を参照してください。

Oracle Tuxedo Message Queueをオラクル社のFTPサイトからダウンロードしてインストールします。

ご使用のプラットフォーム用のOracle Tuxedo Message Queue 12c (12.1.1)インストール・ファイルをダウンロードします(メッセージ・キューはOracle Tuxedoのアドオン製品です)。
インストーラをダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してインストール・プログラムを起動します。

prompt> sh filename.bin

filenameは、Oracle Tuxedo Message Queueインストーラ・ファイルの名前です。

注意:

GUIモードはOracle Tuxedo Message Queue 12c (12.1.1)インストールのデフォルトです。使用するUNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合、エラー・メッセージが表示され、インストール・プロセスが終了します。

注意:

使用するUNIXプラットフォームでGUIインタフェースが使用できない場合、サイレント・インストールまたはコンソール・モードのインストールを実行する必要があります。詳細は、「サイレント・インストールとは」および「コンソール・モード・インストールとは」を参照してください。

「GUIモード・インストールの実行」に進みます。

GUIモード・インストールの実行

Oracle Tuxedo Message Queueのインストーラ・プログラムは、現在、英語で使用できます。ターゲット・プラットフォームの特定の言語関連環境変数の値を確認することにより、インストーラ・プログラムによって(1)インストール中に表示する言語および(2)インストール中にインストールされる言語固有のメッセージ・カタログが自動的に決定されます。言語関連の環境変数が設定されていないか、またはインストーラ・プログラムが認識できない値に設定されている場合、表示言語およびインストールされるメッセージ・カタログはデフォルトの英語に設定されます。

Oracle Tuxedo Message Queueのインストーラ・プログラムでは、システムと構成に関する特定の情報の入力を求められます。インストール中のプロンプトでの指定方法については、表2-1を参照してください。

ウィンドウ

実行するアクション

はじめに

「次へ」をクリックしてインストールを続行します。「取消」をクリックすると、いつでもインストールを取り消すことができます。

インストール・セットの選択

システムにインストールするインストール・セットを選択します。次の7つの選択肢が表示されます。

Install on top of existing Tuxedo installation - このインストール・セットは、すべてのOTMQサーバーおよびクライアント・ファイルをインストールします。
Standalone installation - このインストール・セットは、すべてのOTMQサーバーおよびクライアント・ファイル、および最小限のOracle Tuxedoファイルをインストールします。

各インストール・セットのソフトウェア・コンポーネントの詳細なリストは、「インストール・セット」を参照してください。

インストール・セットを選択し、「次へ」をクリックしてOracleホーム・ディレクトリの選択ウィンドウを起動します。

注意:

Windowsで、すでにOracle Tuxedo 12c (12.1.1)がインストールされている場合、スタンドアロン・インストールはできません。

Oracleホーム・ディレクトリの選択

ターゲット・システム上にインストールされたすべてのOracle製品の中央サポート・ディレクトリとして機能するOracleホーム・ディレクトリを指定します。システムにすでにOracleホーム・ディレクトリがある場合は、そのディレクトリを選択できます(推奨)。

注意:

スタンドアロン・インストールでは、新規のOracle Homeディレクトリを作成できるのみです。

Oracle Tuxedo Message Queueインストーラ・プログラムによってディレクトリが自動的に作成されます。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、「Oracleホーム・ディレクトリ」を参照してください。

Oracleホーム・ディレクトリを選択し、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

製品ディレクトリの選択

Oracle Tuxedo Message Queueソフトウェアをインストールするディレクトリを指定します。デフォルトの製品ディレクトリ(tuxedo12c UNIX)を選択するか、または新しい製品ディレクトリを作成します。新しいディレクトリを作成する場合は、Oracle Tuxedo Message Queueインストーラによってディレクトリが自動的に作成されます。

警告:

Windowsシステムで旧バージョンのOracle TuxedoとOracle Tuxedo Message Queue 12c (12.1.1)を一緒に実行するには、各バージョンの製品ディレクトリに異なる名前を付ける必要があります。

アドオン・インストールを選択した場合は、OTMQを既存のOracle Tuxedoディレクトリにインストールする必要があります。

サンプルのインストール

サンプルをインストールするにはチェック・ボックスをクリックします。

「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

インストール前の概要

インストールの選択内容を確認します。「前へ」をクリックするとインストールの選択内容を変更できます。そうでない場合、「インストール」をクリックして続行します。

インストールしています

ユーザー入力は必要ありません。インストール・プログラムにより、ユーザーが指定した製品ディレクトリにOracle Tuxedo Message Queueがインストールされます。

注意:

インストールの進行状況バーが、特に終わりのほうで、数分間休止するのは普通です。このような場合でも、Oracle Tuxedo Message Queueインストーラは処理を継続しています。

tlistenサービスの構成

(スタンドアロン・インストールのみ)

このウィンドウは、サーバーのインストール・セットを選択した場合のみ表示されます。

tlistenポートの値を設定します。

tlistenパスワードを選択して入力します。パスワードはクリアテキスト形式の英数字による文字列で、長さは80字以下である必要があります。このパスワードを使用してOracle Tuxedo Message Queue管理コンソールにログインします。

注意:

同じドメイン内のマシンでは、同じtlistenパスワードが定義されている必要があります。

Oracle Tuxedo Message Queueでは、tlistenパスワードを使用して、認可されていない管理リクエストや操作からローカル・マシンを保護します。tlisten(1)またはwlisten(1)ゲートウェイ・プロセスを介して管理通信情報がローカル・マシンに到着するたびに、Oracle Tuxedo Message Queueはtlistenパスワードでそれらのアクセスを認証します。

tlistenのパスワードを入力し、再度入力した後、「次へ」をクリックしてインストールを続行します。

Tlistenerの暗号化方法

(スタンドアロンのWindowsインストールのみ)

tlistenの暗号化方式をLLEまたはSSLから選択します。

デフォルトはLLEです。

SSLパラメータの入力

(スタンドアロンのWindowsインストールのみ)

SSL暗号化方式を選択した場合、セキュリティ・プリンシパルの名前、場所およびパスワードを入力する必要があります。

暗号化ビットの選択

(スタンドアロンのWindowsインストールのみ)

tlistenの最小および最大暗号化ビットを指定します。デフォルトの最小値は0です。デフォルトの最大値は256です。

SSLインストールの選択

(スタンドアロン・インストールのみ)

このウィンドウは、サーバー、ATMIまたはCORBAクライアントのインストール・セットのコンポーネントをインストールした場合のみ表示されます。

SSL使用時の証明書形式の認証をサポートするために、Oracle Tuxedo Message QueueではLightweight Directory Access Protocol (LDAP)ベースの証明書取得メカニズムが用意されています。Oracle Tuxedo Message Queueの証明書取得メカニズムは、iPlanet Directory Server付属のLDAPディレクトリ・サーバーでの使用が認められています。

SSLサポートをインストールするかどうかを選択します。アプリケーソンでSSL暗号化を使用する場合は、「はい」を選択し、「次へ」をクリックして「LDAP構成」ウィンドウを開きます。アプリケーションでSSL暗号化を使用しない場合、「いいえ」を選択します。

SSLサポートのためのLDAP構成

(スタンドアロン・インストールのみ)

次のLDAP構成情報を入力し、「次へ」をクリックして続行します。

LDAPサービス名: LDAPサーバーの完全修飾ドメイン名(pcwiz.mydomain.comなど)
LDAPポートID: ローカル・マシンがLDAPサーバーと通信する際に使用するポート番号(389など)
LDAP基本オブジェクト: LDAPサーバーでの検索に使用する基本オブジェクトの識別名(o=beasys.comなど)
LDAPフィルタ・ファイルの場所:: デフォルトは、tux_ prod_dir/udataobj/security/ bea_ldap_filter.datで、このtux_prod_dirは、Oracle Tuxedo Message Queueソフトウェアをインストールした製品ディレクトリを表します。

インストール完了

インストール・プログラムを終了する場合は、「完了」をクリックします。

この手順は以上で終了です。Oracle Tuxedo Message Queueソフトウェアのインストールは完了です。

次のステップ

インストールが成功した後は、サンプルを実行してソフトウェアが正しくインストールされていることを確認したり、ソフトウェアをアンインストールすることができます。詳細は、「インストール後の作業」を参照してください。