次の項では、サイレント・インストールを使用してUNIXシステムにOracle Tuxedo Message Queue (OTMQ)をインストールする方法について説明します。
サイレント・インストールでは、インストール前に作成しておいたテキスト・ファイルから構成の設定を読み取ります。インストール中にユーザーが操作を行う必要はありません。サイレント・インストールは、UNIXシステムで利用できます。
サイレント・インストールは、インストールの構成を一度設定した上で、その構成を使用して数多くのマシンにインストールを繰り返す方法です。
注意: | サイレント・インストールを使用することは、「License Agreement」に同意したことになります。この場合、「Software License Agreement」も条件に同意する画面も表示されません。 |
サイレント・インストール・プロセスでは次の2つの操作を行います。
手順の詳細は、「テンプレート・ファイルの作成」を参照してください。「UNIXテンプレート・ファイル」にサンプルのテンプレート・ファイルがあります。
手順の詳細は、「UNIXシステムでのサイレント・インストール・プロセスの起動」を参照してください。
サイレント・インストールで使用するテンプレートを作成するには、次の手順に従います。
installer.properties
という名前のテキスト・ファイルに保存します。 installer.properties
ファイルで、次の表に示したキーワードの値を変更して必要な構成を作成します。表4-1に、installer.propertiesを示します。
Oracleホーム・ディレクトリの絶対パス名。Oracleホーム・ディレクトリの詳細は、「Oracleホーム・ディレクトリ」を参照してください。
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各インストール・セットの詳細は、「インストール・セット」を参照してください。
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注意: | LDAP_HOSTNAME 、LDAP_PORTID 、LDAP_BASE_OBJECT 、LDAP_FILTER_FILE キーワードは省略可能です。 |
注意: | これらのキーワードとその値は、セキュア・ソケット・レイヤー(SSL)暗号化を使用する場合にのみ指定します。それ以外の場合には、行の先頭にハッシュ記号(#)を付けてこれらの行をコメント文にします。 |
注意: | TLISTEN_PORT およびTLISTEN_PASSWORD キーワードは省略可能です。 |
注意: | これらのキーワードとその値は、Server (サーバーのみのインストール)を選択する場合にのみ指定します。 |
テンプレート・ファイルでは、コメント行の先頭にハッシュ記号(#)を付けます。インストーラ・プログラムは、ハッシュ記号で始まる行を読み取りません。
ソフトウェアのサイレント・インストールには、標準インストールと同じくらいの時間がかかります。サイレント・インストールでは、起動メッセージに続いて、インストールが開始されたことを示す「Installing . . .」というメッセージが表示されます。
UNIXシステム上でサイレント・インストール・プロセスを起動するには、次の手順に従います。
ディスク容量の要件については、「OTMQ 12cリリース1 (12.1.1)プラットフォーム・データ・シート」を参照してください。重要なディスク領域の割当て情報については、「ファイルおよびデータベースの管理とディスク領域の割当て」を参照してください。
prompt> sh
filename
.bin -f
path
/installer.properties
filename
はOracle Tuxedo Message Queueインストーラ・ファイルの名前を表し、path
はinstaller.properties
ファイルのフル・パスまたは相対パス名を表します。
注意: | installer.properties という名前のファイルがインストーラ(tuxedo81_sol.bin など)と同じディレクトリに存在する場合、サイレント・モードではこのファイルが自動的に指定されます。しかし、installer.properties が異なるディレクトリに存在する場合は、-f コマンドライン・オプションを使用してこのファイルを指定する必要があります。たとえば、filename.exe -f path/ installer.properties と指定します。 |
リスト4-1のUNIXテンプレート・ファイルのサンプル(installer.properties
)は、Oracle Tuxedo Message Queue 12c リリース1 (12.1.1)のサイレント・インストール用です。
INSTALLER_UI=silent
### Locale ###
USER_LOCALE=en
### Oracle Home Directory ###
ORACLEHOME=/home/user/oracle/otmq12c
### Product Installation Directory ###
USER_INSTALL_DIR=/home/user/oracle/otmq12c1
### LDAP Service Name ###
LDAP_HOSTNAME=pcwiz.mydomain.com
### LDAP PortID ###
LDAP_PORTID=389
### LDAP BaseObject ###
LDAP_BASE_OBJECT="o=beasys.com"
### LDAP Filter File Location ###
LDAP_FILTER_FILE=/home/user/oracle/otmq12c/udataobj/security/
bea_ldap_filter.dat
### Tlisten Password ###
TLISTEN_PASSWORD=luckluck
### Valid Install Sets, select one:###
### CHOSEN_INSTALL_SET=Stdalone###
### CHOSEN_INSTALL_SET=Addon###
### NOTE: Spaces should not be included after the install set name. ###
### If there are spaces after the install set name, the installation ###
### process uses the default mode Full Install. ###
CHOSEN_INSTALL_SET=Stdalone
### Install Samples Y/N###
INSTALL_SAMPLES=Yes
インストールが成功した後は、サンプルを実行してソフトウェアが正しくインストールされていることを確認したり、ソフトウェアをアンインストールすることができます。詳細は、「インストール後の作業」を参照してください。