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Oracle® Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド
リリース2.0.6.4
B71906-08
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8.6 カスタム・シェアの作成

シェアは、サポートされているデータ・プロトコルを使用して計算ノードにエクスポートされる、ファイル・システムおよびLUNです。ファイル・システムでは、ファイルベースの階層がエクスポートされ、ExalogicマシンではIPoIBを経由したNFSでアクセスできます。

カスタム・シェア(Dept_1プロジェクトの下のdomain_homeなど)を作成するには、次のことを行います。

  1. ブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)で、「Shares」タブをクリックします。

    シェア・ページが表示されます。

  2. 「Filesystems」の横にある「+」ボタンをクリックして、ファイル・システムを追加します。「Create Filesystem」画面が表示されます。

    図8-7 ファイル・システムの作成

    図8-7の説明が続きます
    「図8-7 Create Filesystem」の説明
  3. 「Create Filesystem」画面で、「Project」プルダウン・メニューから対象のプロジェクトを選択します。たとえば、Dept_1を選択します。
  4. 「Name」フィールドに、シェアの名前を入力します。たとえば、domain_homeと入力します。
  5. 「Data migration source」プルダウン・メニューで、「None」を選択します。
  6. 「Permissions」オプションを選択します。表8-3に、アクセス・タイプと権限のリストを示します。

    表8-3 ファイル・システムのアクセス・タイプおよび権限

    アクセス・タイプ 説明 付与される権限

    User

    ディレクトリの現在の所有者であるユーザー。

    次の権限を付与できます。

    • R: 読取り: ディレクトリの内容をリストする権限。

    • W: 書込み: ディレクトリ内にファイルを作成する権限。

    • X: 実行: ディレクトリ内のエントリを検索する権限。ユーザーに実行権限は付与されているが、読取り権限は付与されていない場合、明示的に名前を指定してファイルにアクセスできますが、ディレクトリの内容はリストできません。

    Group

    ディレクトリの現在のグループ。

    Other

    その他のすべてのアクセス。

    この機能を使用すると、Dept_1のアクセス・タイプ(ユーザーおよびグループ)に基づいて、ファイル・システムへのアクセスを制御できます。

  7. 「Inherit mountpoint」オプションを選択してマウント・ポイントを継承することも、マウント・ポイントを設定することもできます。

    注意:

    マウントポイントは、/exportの下にある必要があります。あるシェアのマウントポイントは、別のシェアと競合できません。また、適切なフェイルオーバーを実行するには、クラスタ・ピア上の別のシェアと競合することもできません。

    マウントポイントのプロパティを継承する場合、プロジェクトのマウントポイント設定に現在のデータセット名がスラッシュ('/')を付加して追加されます。たとえば、domain_homeプロジェクトに/export/domain_homeというマウントポイント設定が存在する場合、domain_home/configは、マウントポイント/export/domain_home/configを継承します。

  8. ファイル・システム内のすべてのファイルおよびディレクトリに対してUTF-8エンコーディングを強制するには、「Reject non UTF-8」オプションを選択します。設定後は、無効なUTF-8エンコーディングを使用したファイルまたはディレクトリの作成は失敗します。

    注意:

    このオプションは、ファイル・システムの作成でのみ選択します。

  9. 「Case sensitivity」プルダウン・メニューから、「Mixed」「Insensitive」または「Sensitive」を選択して、ディレクトリの検索で大文字と小文字を区別するかどうかを制御します。

    表8-4 「Case sensitivity」の値

    BUI値 説明

    Mixed

    大文字と小文字の区別は、使用されるプロトコルに依存します。NFS、FTPおよびHTTPでは、検索で大文字と小文字が区別されます。これはデフォルトで、プロトコル間の一貫性よりも各種プロトコルへの適合性を優先します。

    Insensitive

    すべての検索で、従来、大文字と小文字が区別されるプロトコル(NFSなど)であっても、大文字と小文字が区別されません。この設定は、CIFSが主要なプロトコルで他のプロトコルが2次的なものであり、かつ想定される標準への適合性が問題とならない場合にのみ、使用してください。

    Sensitive

    すべての検索で大文字と小文字が区別されます。通常はこの設定を使用しないでください。

    注意:

    このオプションは、ファイル・システムの作成でのみ選択します。

  10. 「Normalization」プルダウン・メニューから、「None」「Form C」「Form D」「Form KC」または「Form KD」を選択して、ファイル・システムおよびディレクトリ上で実行されるUnicode正規化がある場合、これを制御します。Unicodeでは、同じ論理名を異なるエンコーディングで表す機能がサポートされます。正規化をしないと、ディスク上に格納される名前が異なるものになるため、ファイルの作成方法やアクセス方法によっては、これらいずれかの代替形式を使用した検索が失敗します。このプロパティを「None」(デフォルト)以外の値に設定した場合、「Reject non UTF-8」プロパティも選択する必要があります。

    表8-5 正規化の設定

    BUI値 説明

    None

    正規化は行われません。

    Form C

    正規化形式C (NFC): 文字は正準等価性によって分解され、再度合成されます。

    Form D

    正規化形式D (NFD): 文字は正準等価性によって分解されます。

    Form KC

    正規化形式KC (NFKC): 文字は互換等価性によって分解され、正準等価性によって再度合成されます。

    Form KD

    正規化形式KD (NFKD): 文字は互換等価性によって分解されます。

    注意:

    このオプションは、ファイル・システムの作成でのみ選択します。

  11. 値を入力したら、「Apply」をクリックします。